JPH0674559B2 - 石膏ボード用化粧シート及びその製造法 - Google Patents

石膏ボード用化粧シート及びその製造法

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JPH0674559B2
JPH0674559B2 JP59260586A JP26058684A JPH0674559B2 JP H0674559 B2 JPH0674559 B2 JP H0674559B2 JP 59260586 A JP59260586 A JP 59260586A JP 26058684 A JP26058684 A JP 26058684A JP H0674559 B2 JPH0674559 B2 JP H0674559B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、石膏ボード用化粧シートを製造する方法、及
びその方法によって形成される石膏ボード用化粧シート
に関するものである。
従来の技術 石膏ボードは、通常、坪量300g/m2程度の板紙(通常、
石膏ボード原紙、もしくは単にボード原紙と言う)を2
枚用意し、下側の用紙の両端をコの字形になるよう、上
側向きに折り曲げ、その上に、石膏、繊維、及び水等か
らなる石膏スラリーを流し込み、上側の用紙を下側の用
紙の折り曲げてある上面の部分に接着し、その後、乾燥
炉内で養生し、裁断して作られている。
石膏ボードは従来、建築内装の下貼りとして用いられ、
プラスター塗装や壁紙貼りにより表面を化粧していた
が、近年、石膏ボード自体の表面に化粧シートを適用す
る試みがなされており、このような化粧を施した化粧石
膏ボードは単に建築物自体に貼りつけるだけで化粧が完
了するので便利である。
化粧石膏ボードは石膏ボードの表面に化粧シートを単に
貼つても作ることができるが、一旦作製した石膏ボード
を取り扱うのは石膏ボードが重量物であるので能率が悪
く、出来れば石膏ボード製造時に上側の用紙を予め化粧
しておくことが望まれる。
しかし、石膏ボードを製造する際の石膏スラリーには硬
化に必要な水分のみでなく過剰の水分を加えてあるので
養生の際に、水和による硬化以外に、過剰の水分のボー
ド原紙を通しての蒸発が行なわれる必要があり、この蒸
発が不足すると、ボード原紙と中味の石膏の間とに気泡
が介在して「フクレ」を起こすなどの欠点を生じるもの
である。
従来、試みられた石膏ボード用化粧シートの製造法と、
欠点は次の通りである。
(イ)ボード原紙上に模様を印刷し、更に透明合成樹脂
層を形成する方法・・・この方法では、石膏ボードを製
造するのには支障のない石膏ボード用化粧シートが得ら
れるが、着色ベタ印刷層がないので外観が良くない。
(ロ)着色ベタ層、模様、透明合成樹脂層を順に形成
し、但し、最表層の透明合成樹脂層を石膏ボード用化粧
シートの透気度が石膏ボードの製造に支障のない300〜4
00秒/100c.c.以下に形成する方法・・・この方法では、
透明合成樹脂層の塗布量が2〜2.5g/m2(乾燥時)に制
限され、表面の物理的及び化学的性状が充分に得られな
い。
(ハ)或いは、(ロ)と同様に、但し、透明合成樹脂層
を充分に厚くし、但し、透明合成樹脂層形成後に、ペー
パーエンボス等のエンボスを行つて、透明合成樹脂層の
被膜を部分的に破断し、その隙間から、水分の蒸発が行
えるようにする方法。・・・この方法では水分の蒸発は
充分行えるが、表面に破断部分があるために物理的及び
化学的性状が不充分である。
発明が解決しようとする問題点 従つて、本発明においては外観がすぐれ、表面の物理的
及び化学的性状がすぐれ、かつ、石膏ボード製造の際に
充分な透気度が得られるような石膏ボード用化粧シート
を製造する方法を提供することを目的としている。
問題点を解決するための手段 本発明においては、石膏ボード原紙の片面に、一種以上
の反応基を含むインキを用いて着色ベタ印刷層を形成
し、該反応基を原紙と反応によって密着させ、次いで模
様を印刷して、着色ベタ印刷層中の該反応基と模様とを
反応によって密着させ、その後、透明合成樹脂層を形成
して、着色ベタ印刷層中の該反応基と透明合成樹脂層と
を反応によって密着させ、しかる後、石膏ボード用化粧
シートの透気度を400秒/100cc以下になるようにエンボ
ス加工を施す製造法を特徴とし、また、石膏ボード原紙
の片面に着色ベタ印刷層、模様層、透明合成樹脂層を順
次形成し透明合成樹脂層の表面にエンボス加工を施した
石膏ボード用化粧シートにおいて、該着色ベタ印刷層中
に1種以上の反応基を有し、該反応基は原紙、模様層、
および透明合成樹脂層と反応によって密着しており、更
にエンボスによって表面の透気度が400秒/100cc以下と
なっている石膏ボード用化粧シートを特徴とするもので
ある。
以下、本発明を工程順に説明する。
まず、石膏ボード原紙の片面に、1種以上の反応基を
含むインキを用いて着色ベタ印刷層を形成する。
石膏ボード原紙としては、故紙、砕木パルプ、未ざらし
亜硫酸パルプ等を原料とし抄き合わせて作られたもの等
の通常のものが使用でき、坪量としては200〜400g/m2
度、好ましくは片面が白色のものを用いる。
着色ベタ印刷層を形成するためのインキとしては、乾燥
後の成分中に1種以上の反応基を含むものを用いる。こ
こでインキ中に含まれる反応基はインキのビヒクルとな
る樹脂自体が有していても、インキ中の添加物が有して
いても、いずれでもよい。前者のビヒクルとなる樹脂自
体に反応基が含まれる場合は、例えばイソシアネートを
インキ中に含めておき、下地の紙や上層の模様中の樹脂
と反応させることにより、互いの密着を強固にすること
ができる。或いは、(a)ポリオールとイソシアネー
ト、(b)エポキシとイソシアネート、(c)ポリアミ
ドとエポキシのような組み合わせの硬化性樹脂成分を使
用し、(a)、(b)、(c)いずれかにおける2成分
のうちの一方が下地の紙や上層の模様中の樹脂と反応し
てもよい。或いは後者の場合には、例えばDOPやDBP等の
可塑剤を利用することができる。
上記のうちでも、特に、ポリオールとイソシアネートの
組み合わせを用いると、反応速度が適度であり、化学結
合の密度のコントロールが任意に行なえ、材料としても
豊富であるので好ましい。ここでイソシアネートとして
はトリレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート等が例示できる。
上記した反応基は、必要に応じ他の樹脂成分、顔料、溶
剤及び希釈剤等を用いてインキ化し、インキ中に含ませ
ることができる。
他の樹脂成分としては、硝化綿、アルキツド樹脂、アク
リル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ塩化ビニー
ル樹脂、ポリ酢酸ビニール樹脂、ポリエステル樹脂、酢
酸セルロース樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等が
例示できる。又、顔料としては着色ベタ印刷層の隠蔽性
を出すために二酸化チタン等の白色顔料やその他の顔料
を用いることができる。
なお反応基を含むインキとしてイソシアネートを含むイ
ンキを用いるときは、インキの隠蔽性を損なわないよ
う、イソシアネートの含有量をインキ中の2.0重量%以
下とするのがよい。
着色ベタ印刷層は公知の印刷もしくは塗布方法により、
2〜10g/m2、好ましくは4〜6g/m2(いずれも乾燥時)
になるよう設ける。
次に、着色ベタ印刷層上に模様を印刷する。この印刷
は公知のインキと公知の印刷方法によつて行え、通常は
ニトロセルロース樹脂やアルキツド樹脂をベヒクルとす
る紙用のインキを用い、グラビア、オフセツト、グラビ
アオフセツト、シルクスクリーンなどの印刷方法を利用
する。
模様を印刷後、着色ベタ印刷層を含めて模様上の全面
に透明合成樹脂層を形成する。透明合成樹脂層の形成
は、アミノアルキツド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂等の合成樹脂を塗料化したものを用い、通常
は、ロールコート、グラビアコート、エアーナイフコー
ト、キスコート、スプレーコート、かけ流しコート、デ
イツプコート、スピンナーコート、ホイーラーコート、
刷毛塗り、シルクスクリーンによるベタコート、フロー
コート等の塗布方法によつて塗布し、乾燥させ、必要に
応じて硬化させることにより行う。塗布量としては2〜
10g/m2、好ましくは4.5〜6.0g/m2(いずれも乾燥時)で
ある。
透明合成樹脂層を形成後、エンボス加工を行う。
エンボス加工はロールエンボス、平プレスエンボスのい
ずれの方式によつてもよいが、ペーパーエンボスと呼ば
れる方式によつて行うのがエンボスが深く、かつ紙が切
れにくいので好ましい。ペーパーエンボスは凹凸型を有
する金属ロールと、金属ロールと対向するウールンロー
ル(紙等の繊維質を表面に有するロールで、通常、予
め、金属ロールと接触させて空回しすることにより、金
属ロールの表面の形状の逆型の形状を付与してある)と
の間を、好ましくは金属ロールを加熱しておいて、両ロ
ールを加圧回転させながら被エンボス物(紙)を通過さ
せる方式である。
以上の方法によれば、石膏ボード用化粧シートの透気度
は、石膏ボード製造に必要な透気度、即ち、400秒/100
c.c.以下、好ましくは300秒/100c.c.以下とすることが
できるが、測定の結果、透気度の数字が大きすぎるとき
は、着色ベタ印刷層又は/及び透明合成樹脂層の塗布量
を調整することにより透気度を調整するとよい。
作用・効果 本発明によれば、着色ベタ印刷層を形成するインキとし
て、反応基を含むインキを用いているので、反応基が下
地の紙(セルロース)中のOH基と反応し、又、上層の模
様や透明合成樹脂層とも反応でき、しかも、着色ベタ印
刷層自体も強固になるので、得られる石膏ボード用化粧
シートの表面の物理的及び化学的性状が向上し、エンボ
スによつて透明合成樹脂層の被膜が部分的に破断して
も、表面が剥れやすくなるという欠点がなく、石膏ボー
ド製造に充分な透気度を得ることができる。
実施例 石膏ボード原紙(富士加工製紙(株)製、特白フエニ
ス、280g/m2)の表面上に下記組成のインキを用い、乾
燥時塗布量6g/m2の着色ベタ印刷層を形成した。
着色ベタ印刷層形成用インキ 硝化綿およびアルキツド樹脂 20重量部 ヘキサメチレンジイソシアネート 2 〃 二酸化チタン 35 〃 酢酸エチル 20 〃 トルエン 20 〃 イソプロパノール 4 〃 次に着色ベタ印刷層上に硝化綿およびアルキツド樹脂を
ベヒクルとするグラビアインキを用い、抽象柄模様を印
刷した。
印刷後、アクリルウレタン樹脂系塗料を乾燥時塗布量が
5.0g/m2になるよう塗布し、乾燥させ、その後、養生し
て硬化させた。
この後、ペーパーエンボス機を用い、凹凸の高低差が0.
5mmの絞(しぼ)を付与した。
得られた石膏ボード用化粧シートは、透気度が305秒/10
0c.c.〜196秒/100c.c.であり、平均値は241秒/100c.c.
であつた。
又、表面にセロテープの貼り付け・剥離を同一箇所で繰
り返し行つたところ、連続10回行つても、著しい剥離は
見られなかつたが、比較のため、着色ベタ印刷層形成用
インキとしてヘキサメチレンジイソシアネートを除いた
以外は上記と同様にして製造したものでは、5回目から
剥離が始まり、10回では著しく剥離して表面の模様及び
着色ベタ印刷層の脱落が生じた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】「石膏ボード原紙の片面に、一種以上の反
    応基を含むインキを用いて着色ベタ印刷層を形成し、該
    反応基を原紙と反応によって密着させ、次いで模様を印
    刷して、着色ベタ印刷層中の該反応基と模様とを反応に
    よって密着させ、その後、透明合成樹脂層を形成して、
    着色ベタ印刷層中の該反応基と透明合成樹脂層とを反応
    によって密着させ、しかる後、石膏ボード用化粧シート
    の透気度を400秒/100cc以下になるようにエンボス加工
    を施すことを特徴とする石膏ボード用化粧シートの製造
    法。」
  2. 【請求項2】石膏ボード原紙の片面に着色ベタ印刷層、
    模様層、透明合成樹脂層を順次形成し透明合成樹脂層の
    表面にエンボス加工を施した石膏ボード用化粧シートに
    おいて、該着色ベタ印刷層中に1種以上の反応基を有
    し、該反応基は原紙、模様層、および透明合成樹脂層と
    反応によって密着しており、更にエンボスによって表面
    の透気度が400秒/100cc以下となっていること特徴とし
    た石膏ボード用化粧シート。
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