JPH0675592B2 - 外科用フィラメント - Google Patents

外科用フィラメント

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JPH0675592B2
JPH0675592B2 JP2314426A JP31442690A JPH0675592B2 JP H0675592 B2 JPH0675592 B2 JP H0675592B2 JP 2314426 A JP2314426 A JP 2314426A JP 31442690 A JP31442690 A JP 31442690A JP H0675592 B2 JPH0675592 B2 JP H0675592B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生体組織通過性や結びおろし性等の表面すべ
り特性を改善した、手術用縫合糸や結さつ糸等の外科用
フィラメントに関する。
〔従来の技術〕
外科手術においては、内蔵、皮膚、筋肉、骨、関節、血
管等の組織を縫合、固定、結さつするために、種々の縫
合糸や結さつ糸等の外科用フィラメントが使用される。
これら外科用フィラメントは、モノフイラメント状で縫
合糸または結さつ糸として用いられる場合があるが、多
くの場合、マルチフィラメント状あるいはその編組みま
たは撚り構造にて使用される。
表面すべり特性が比較的良好なモノフィラメントの場合
においても、その表面が未処理のままでは、フィラメン
ト表面が充分に滑らかではない場合が多い。従って、例
えば、縫合時や組織固定時に、フィラメントと組織との
無視し得ない摩擦により組織を傷つけることがある。こ
のようなどのを防ぐため、あるいは縫合糸の結び目を所
望の位置に滑らせたりするために、外科用フィラメント
には種々のコーティングが施される。
例えば、特公昭60-25974号公報には、高級脂肪酸の金属
塩と生体吸収性の重合体との混合物により被覆された合
成マルチフィラメント縫合糸が開示されており、また特
開昭61-76163号公報には同じく高級脂肪酸の金属塩を乾
式コーティングした外科用フィラメントが開示されてい
る。
外科用フィラメントは、使用時、すなわち外科手術過程
において、結び目を作る前に1回ないし数回は体液にさ
らされたり、あるいは湿った組織を通過させられたりす
るのが通常である。
しかしながら、従来公知のコーティング剤、例えば、ス
テアリン酸カルシウム等を生体吸収性縫合糸にコーティ
ングした場合、乾燥状態ではある程度の効果を示すが、
湿潤状態では表面すべり特性が悪化することがあり、縫
合糸の結び目を所望の位置にすべりおろすのが困難にな
り、また、生体組織通過性の点でも満足ではないという
問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の課題は、特定のコーティング剤を用いて表面す
べり特性を改善した外科用フィラメントを提供すること
であり、より詳細には、湿潤時における結びおろし特性
や生体組織通過性等の表面すべり特性が実質的に乾燥時
にほとんど変わらず、しかも生体に対する安全性の高い
外科用フィラメントを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題につき鋭意検討を重ねた結果、
外科用フィラメントに長鎖アシル基をもつ塩基性アミノ
酸をコーティングすることにより、優れた湿潤時結びお
ろし性および組織通過性等の優れた表面すべり特性をも
つ外科用フィラメントが得られることを見出し、本発明
に到達した。
すなわち、本発明は、外科用フィラメントの表面が炭素
数6〜22の脂肪族アシル基を優するN−長鎖モノアシル
塩基性アミノ酸の少なくとも一種、または該N−長鎖モ
ノアシル塩基性アミノ酸の少なくとも一種を含有する組
成物によりコーティングされた外科用フィラメントであ
り、表面すべり特性の改良された外科用フィラメントで
ある。
この外科用フィラメントにおいて、炭素数6〜22の脂肪
族アシル基を有するN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸
としては、一般式〔I〕 (式中、Rは炭素数5から21までの長鎖アルキル基を示
し、nは1から4の整数である)で表される化合物が好
ましく使用される。
本発明において、N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸
は、それ自身が単独でフィラメントにコーティングされ
ていてもよいし、数成分の混合物からなるコーティング
剤組成物の一成分として用いられてもよい。また、N−
長鎖モノアシル塩基性アミノ酸の少なくとも一種を含有
する組成物において、他の含有成分として生体吸収性重
合体、例えば、グリコリドおよび/またはラクチドの重
合体であるポリグリコール酸、ポリ乳酸やグリコール酸
と乳酸との共重合体が好ましく使用される。
また、フィラメントの素材は、生体吸収性重合体、例え
ば、ポリグリコール酸、ポリ乳酸やグリコリド−ラクチ
ド共重合体、その他クリコリド−カプロラクトン共重合
体、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ‐p-ジオキサノン、トリ
メチレンカーボネート重合体等の重合体からなるものが
好ましい。
本発明の外科用フィラメントは、炭素数6〜22の脂肪族
アシル基を有するN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸を
そのままコーティングしてもよく、また炭素数6〜22の
脂肪族アシル基を有するN−長鎖モノアシル塩基性アミ
ノ酸の少なくとも一種、その他、生体吸収性重合体を水
または揮発性溶剤に溶解または懸濁させた液に、外科用
フィラメントを浸漬し、コーティング量がフィラメント
100重量部に対し、0.1〜20重量部程度となるようにコー
ティングし溶媒を蒸発除去させて被覆する方法で製造す
ることができる。
また、本発明において「コーティング」という場合、フ
ィラメント全体が完全に覆い尽くされている必要は必ず
しもなく、コーティング剤がフィラメントの表面にまば
ら、あるいはまだら状に部分的に被覆、あるいは付着し
ていてもよい。
本発明で使用されるN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸
は、複数のアミノ基をもつ塩基性アミノ酸の一つのアミ
ノ基が長鎖カルボン酸によりアシル化された構造を有す
るものである。
このようなN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸におい
て、塩基性アミノ酸としては、例えば、α,β−ジアミ
ノプロピオン酸、α,γ−ジアミノ酪酸、オルニチン、
リジン等が挙げられ、特に好ましいコーティング効果、
即ち、表面すべり特性を示すものはリジンである。
一方、長鎖アシル基としては、炭素数6〜22のものが好
ましい。例えば、カプロン酸、エナント酸、カプリル
酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イコサン酸、ドコ
サン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、
ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等に由来するアシル基が挙げ
られ、中でもラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸等の飽和脂肪酸が好ましく、さらには
ラウリン酸が特に好ましい。
炭素数が6未満のアシル基をもつN−アシル塩基性アミ
ノ酸では親水性が高すぎて良好なコーティング効果を示
さない。また、炭素数が22を越えるアシル基のものも良
好なコーティング効果は望めない。
従って、本発明に係わるN−長鎖モノアシル塩基性アミ
ノ酸は、一般式〔I〕 (式中、Rは炭素数5から21までの長鎖アルキル基であ
り、nは1から4の整数である)で表されるものが好ま
しく、さらに好ましくは式〔II〕 で表される化合物、すなわち、N−ε−ラウロイル−L
−リジンである。
これらのN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸は、例え
ば、塩基性アミノ酸のアルカリ水溶液中に長鎖カルボン
酸クロリドを滴下させる、いわゆるショッテンバウマン
(SHOTTEN BAUMANN)反応や、あるいは特公昭51−28610
号公報に開示されているように塩基性アミノ酸のカルボ
ン酸塩を加熱脱水する方法によって得ることができる。
ただし、このN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸の合成
法については、特に限定されるものではなく、他の方法
で合成されたものであっても何ら差し支えない。
これらのN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸類は、およ
そ200〜250℃程度の融点をもつ白色の薄片板状結晶で滑
沢性に優れ、クロロホルム、ベンゼン等の汎用の有機溶
媒や水等に不溶または難溶であり、かつ膨潤もせずに粉
体として安定な形態を保つ。従って、これらのN−長鎖
モノアシル塩基性アミノ酸をフィラメントにコーティン
グすることにより、フィラメント表面の摩擦抵抗は効果
的に減少する。
さらに、N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸は撥水性を
もつため、該物質によりコーティングされた外科用フィ
ラメントは、体液にさらされたり湿潤した組織を通過し
た場合でも、その表面は効果的に水をはじくため乾燥状
態と実質的に変わらないすべり特性を発揮することがで
きる。
しかも、N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸は、その構
造から明らかなように生体に対して極めて安全である。
特に長鎖モノアシル基が脂肪酸である場合、急性毒性、
亜急性毒性共に無く、皮膚刺激、粘膜刺激、変異原性の
いずれのテスト結果も陰性である。したがって、該物質
をコーティング剤として用いることは合目的であると言
える。
本発明における外科用フィラメントは、生体吸収性のも
のでも非生体吸収性のものであってもよく、また、モノ
フィラメント構造であっても極細なマルチフィラメント
の構造であってもよいが、生体吸収性のマルチフィラメ
ントの編組み構造の外科用フィラメントにおいて、特に
その効果が大きい。
生体吸収性外科用フィラメントとしては、例えば、従来
から知られている天然の腸線(カットグット)、コラー
ゲンやキチンからなるもの、合成のグリコリド重合体
(ポリグリコール酸)、ラクチド重合体(ポリ乳酸)、
あるいはグリコリド−ラクチド共重合体、グリコリド−
カプロラクトン共重合体、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ‐
p-ジオキサノン、トリメチレンカーボネート重合体等が
挙げられる。
これらの重合体の内で、コーティングによる表面すべり
特性の改良効果、フィラメントの強度および加水分解性
等の点でグリコリド重合体、ラクチド重合体またはグリ
コリド−ラクチド共重合体が好ましい。
フィラメントへのコーティングは、上記N−長鎖モノア
シル塩基性アミノ酸をそれ自身単独で行ってもよい。こ
の場合、N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸を直接無溶
媒で、例えば、フィラメントの表面にN−長鎖モノアシ
ル塩基性アミノ酸の粉末を直接付着させる等の方法でフ
ィラメントに付着させてもよいし、また、クロロホル
ム、キシレン等の揮発性溶媒中に懸濁分散させて、その
分散液中にフィラメントを通過させた後、溶媒を蒸発除
去することによりコーティングさせることもできる。
N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸は外科用フィラメン
ト表面への付着性がよく、それ自身単独でも良好にフィ
ラメントにコーティングすることが可能であるため、少
量でも充分にフィラメントのすべり特性をよくすること
ができる。
また、N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸を他の物質と
混合して組成物の形でフィラメントにコーティングする
こともできる。
この際、N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸に混合させ
る他の物質としては、生体適合性でかつ熱可塑性または
溶媒可溶性の重合体が好ましい。特に溶媒可溶性の重合
体を用いた場合は、フィラメントへのコーティング作業
性が良く、均一にコーティングすることができる。
また、外科用フィラメントが生体吸収性重合体である場
合は、N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸と混合する重
合体は生体吸性重合体であることが好ましい。
例えば、グリコリド重合体、ラクチド重合体、グリコリ
ド−ラクチド共重合体、ポリカプロラクトン、ポリオキ
シアルキレン、ポリテトラフルオロエチレン、シリコー
ン樹脂等が挙げられる。中でも、生体吸収性重合体であ
るグリコリド重合体、ラクチド重合体、グリコリド−ラ
クチド共重合体が特に好ましい。
N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸を上記重合体と混合
した組成物として外科用フィラメントにコーティングす
る場合は、例えば、上記重合体がグリコール酸−乳酸共
重合体、ポリカプロラクトン等の場合は100〜200℃に加
熱溶融させ、ついでN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸
を添加し、その溶融物の中に外科用フィラメントを通し
てコーティングすることができる。コーティング後は水
冷、空冷等により冷却する。この場合の組成物の組成
は、上記重合体100重量部に対してN−長鎖モノアシル
塩基性アミノ酸が30〜200重量部であることが好まし
い。組成比が上記範囲を外れるとフィラメント表面への
付着状態が軟弱になり好ましくない。
また、上記重合体を室温〜50℃において、クロロホル
ム、ジオキサン等の溶媒に溶解し、ついでN−長鎖モノ
アシル塩基性アミノ酸を添加し懸濁液とする。この懸濁
液の中に外科用フィラメントを通してコーティングする
こともできる。
コーティング時の温度は、室温〜50℃が好ましい。
懸濁液にフィラメントを入れておく時間は、5秒〜1分
間であり、充分にコーティングすることができる。
懸濁液の調製方法は、有機溶媒100重量部に対して、上
記重合体が0.01〜10重量部、N−長鎖モノアシル塩基性
アミノ酸が0.1〜20重量部を添加し、室温〜50℃の温度
に於て、撹拌下に保つ。懸濁液の調製からコーティング
が完了するまで撹拌を続け、N−長鎖モノアシル塩基性
アミノ酸の濃度のバラツキをなくすことができる。コー
ティングが完了した後、室温〜120℃程度の温度範囲で
1〜24時間空気中で乾燥し、有機溶媒を除去する。減圧
下での乾燥は更に効果的である。
このN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸と上記重合体と
の混合物からなる組成物でコーティングされた外科用フ
ィラメントは、上記重合体がN−長鎖モノアシル塩基性
アミノ酸のバインダーとして働くばかりでなく、フィラ
メント自体をわずかながら適度に固めるため扱い易い外
科用フィラメントが得られる。特にフィラメントがマル
チフィラメント編組み構造である場合に、時としてしな
やかすぎて扱いにくいという欠点を改良することにな
る。
N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸と上記重合体との組
成物をフィラメントにコーティングする場合、組成物中
のN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸量は、好ましくは
約20重量%(組成比1:4)以上であることが好ましい。
特に好ましくは、50重量%以上であり、さらに好ましく
は、80重量%以上である。20重量%未満では良好なコー
ティング効果、即ち、良好な表面すべり特性は期待でき
ず、とくに湿潤時には結び目を滑らかに滑りおろすこと
が困難になりやすい。
本発明に係わるフィラメントのコーティングにおいて
は、上記N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸と共に、例
えば、ステアリン酸カルシウム等の従来知られている他
の滑剤やコーティング剤を併用することもできる。この
場合もコーティング剤組成物中のN−長鎖モノアシル塩
基性アミノ酸の量は、20重量%以上であることが好まし
い。
本発明のフィラメントにおいて、直接または組成物の一
部としてコーティングされる上記N−長鎖モノアシル塩
基性アミノ酸の量は、フィラメントの構造、例えば、フ
ィラメントの数やブレードまたは撚りの目の詰まり具合
等に依存して変わるであろうが、フィラメント重量に対
して、好ましくは0.1〜20重量%の範囲から適宜選択さ
れる。0.1重量%未満では良好なコーティング効果の発
現が望み難いし、20重量%越えると例えば粉(コーティ
ング剤)が落ち易く、外観や経済性が良くない等の理由
により好ましくない。さらに好ましくは、およそ0.5〜1
0.0重量%である。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を示してさらに具体的に説明する。
なお、実施例中の物性値は以下の方法で測定した。
結びおろし試験 (1)主観的方法 本発明により提供される外科用フィラメントのすべり特
性、特に結び目のすべりおろし性(タイダウン性)の評
価は、主観的には極めて容易である。
すなわち、第1図に示すように棒状体1をくぐらせたフ
ィラメント2の上部で固く結んだ後、フィラメント2の
両端(2aおよび2b)を矢印の方向に引張ることにより結
び目3を引きおろす。その引きおろし易さにより容易に
判断できる。
(2)客観的方法 第2図に示すように、試験するフィラメントを内径40m
m、外径50mmの円筒形のスポンジ4のまわりに一回まわ
し、第1図のような結び目3を施した。フィラメント2
の両端を引張り強度試験機のチャック5aおよび5bに固定
して速度100mm/minで引張った。試験するフィラメント
2によっては結び目がすべらず、フィラメント2は破断
する結果となった。結び目がすべる場合には、30mmすべ
らせた。ロードセル6により検出される応力はフィラメ
ント2のすべりの程度によって、変動したので、結び目
をすべらせた30mmの内、すべり始めとすべり終わりの各
10mmを無視し、中間の10mmにおける最大応力と最小応力
を記録した。
実施例1〜10、比較例1〜5 第1表に示す各種コーティング剤の粉末を、人の手指に
てフィラメントに直接付着させ、乾いた布にてフィラメ
ントをこすりながら余剰のコーティング剤を拭き取っ
た。布で拭き取る回数によりコーティング剤付着量が種
々異なるフィラメントを得た。
得られたフィラメントの重量を測定し、コーティング前
のフィラメント重量との差により、コーティング剤の付
着量をフィラメント重量に対する百分率にて算出した。
コーティングしたフィラメントまたはコーティングを施
さないフィラメントをそのまま、結びおろし試験を行
い、乾燥時のすべり特性を客観的方法により評価した。
また、フィラメントを37℃の蒸留水中に1分間浸漬した
後、同様に結びおろし試験を行い、湿潤時のすべり特性
を客観的方法により評価した。結果を第1表に示す。
実施例11〜27、比較例6〜10 第2表に示すように、種々の樹脂1gを所定量のクロロホ
ルムに溶解した後、N−ラウロイルリジンの粉体を第1
表に示す比率で添加して、コーティング剤混合溶液を作
成した。
次いで該溶液を撹拌して粉体を分散させ、そこへフィラ
メントを約10秒間浸漬した後に取り出した。風乾により
溶媒を除去して、コーティングを施したフィラメントを
得た。
得られたフィラメントの重量を測定し、コーティング前
のフィラメント重量との差より、コーティング剤の付着
量をフィラメント重量に対する百分率にて算出した。
乾燥時および湿潤時の滑りおろし試験を主観的方法によ
り行った。結果を第2表に示した。
実施例28 N−ラウロイルリジンの粉体約1gを10mlのキシレン中に
添加し、激しく撹拌して粉体を分散させた。そこへフィ
ラメントを30秒間浸漬した後取り出し、風乾により溶媒
を除去した。乾いた布にて余剰のコーティング剤を拭き
取った後、コーティング剤付着量を算出したところ約3.
9%であった。
得られた該フィラメントにつき実施例11〜27と同様に、
すべり特性を評価したところ、乾燥時、湿潤時ともに結
び目は滑らか引きおろすことができた。
〔発明の効果〕
上記実施例からも明らかなように、本発明によりすべり
特性が良好で、かつ湿潤時の結びおろし性が乾燥時の実
質的に変わらない外科用フィラメントが提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は結びおろし試験にて行う、フィラメントの結び
方および引張方向を示した図である。 第2図は結びおろし試験に用いた装置の概略を示した図
である。 図中、1は棒状体の断面 2はフィラメント 2a、2bはフィラメントの両端 3は結び目 4はスポンジ 5a、5bは引張試験機のチャック 6はロードセル 7は記録計

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外科用フィラメントの表面が、炭素数6〜
    22の脂肪族アシル基を有するN−長鎖モノアシル塩基性
    アミノ酸の少なくとも一種、または、該N−長鎖モノア
    シル塩基性アミノ酸の少なくとも一種を含有する組成物
    によりコーティングされた外科用フィラメント。
  2. 【請求項2】外科用フィラメントが、生体吸収性重合体
    である請求項1記載の外科用フィラメント。
  3. 【請求項3】生体吸収性重合体がグリコリドおよび/ま
    たはラクチドの重合体である請求項2記載の外科用フィ
    ラメント。
  4. 【請求項4】前記炭素数6〜22の脂肪族アシル基を有す
    るN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸が、 一般式〔I〕 (式中、Rから炭素数5から21までの長鎖アルキル基で
    あり、nは1から4の整数である)で示される化合物で
    ある請求項1の外科用フィラメント。
  5. 【請求項5】前記一般式〔I〕において、Rがウンデシ
    ル基、nが4である請求項4記載の外科用フィラメン
    ト。
  6. 【請求項6】炭素数6〜22の脂肪族アシル基を有するN
    −長鎖モノアシル塩基性アミノ酸を少なくとも一種含有
    する組成物が、生体吸収性重合体を含有する組成物であ
    る請求項1、2または3記載の外科用フィラメント。
  7. 【請求項7】炭素数6〜22の脂肪族アシル基を有するN
    −長鎖モノアシル塩基性アミノ酸を少なくとも一種含有
    する組成物が、生体吸収性重合体を含有する組成物であ
    る請求項4または5記載の外科用フィラメント。
  8. 【請求項8】炭素数6〜22の脂肪族アシル基を有するN
    −長鎖モノアシル塩基性アミノ酸のコーティング量が、
    フィラメント100重量部に対し0.1〜20重量部である請求
    項1記載の外科用フィラメント。
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