JPH06755B2 - (+)−ラテイフインおよびその製造方法 - Google Patents

(+)−ラテイフインおよびその製造方法

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JPH06755B2
JPH06755B2 JP14228785A JP14228785A JPH06755B2 JP H06755 B2 JPH06755 B2 JP H06755B2 JP 14228785 A JP14228785 A JP 14228785A JP 14228785 A JP14228785 A JP 14228785A JP H06755 B2 JPH06755 B2 JP H06755B2
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誠一 高野
国郎 小笠原
正司 秋山
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規なアルカロイド(+)-ラティフィンお
よびその製造方法に関するものである。
従来の技術 (−)-ラティフィンは最近になってインドハマユウ(C
rinum Latifolium L.)の葉より抽出法によって発見さ
れた新しいアルカロイドである。(小林,J.Chem.Soc.C
hem.Commun.,1984,1043)インドハマユウの球根および
葉はインド、スリランカ地方の民間薬として使われてお
り、発赤剤や強壮剤としての効果が知られている。本発
明者等が研究した(+)-ラティフィンはその光学異性
体であり、非天然型の新規なアルカロイドである。医薬
分野における今後の発展が期待されている。
発明の目的 本発明は、新規なアルカロイド(+)-ラティフィンお
よびその製造方法を提供するものである。
発明の構成 本発明は、式(I) で示される光学活性(+)-ラティフィンおよび式 (II) (式中、Bnはベンジル基を表す)で示される光学活性
(R)-ジベンジルラティフィンを接触水素還元するこ
とからなる上記式(I)で示される光学活性活性(+)-ラ
ティフィンの製造方法である。
(+)-ラティフィンは無色結晶性の固体で、天然から
採取された(−)-ラティフィンと融点、NMR、MA
SS各スペクトルデータにおいて完全に一致し、施光度
測定においてのみ異なるデータを与えた。
本発明の(+)-ラティフィンの製造方法の最終工程
は、(R)-ジベンジルラティフィンのベンジル基を接
触還元法によって脱離することによって完成される。接
触還元法において使用される触媒は通常の水素化反応用
の触媒であればいずれでも使用可能であるが、なかでも
パラジウム炭素触媒が最も好適なものである。使用され
る溶媒としては反応に不活性なものであれば特に限定さ
れないが、アルコール溶媒が最も望ましいものである。
反応は水素存在下、常圧ないし加圧条件下、反応温度常
温ないし100℃で遂行できる。反応生成物は触媒濾別
後通常の精製方法、例えば再結晶、再沈澱、カラムクロ
マトグラフィーなどを用いて精製し、高純度の(+)-
ラティフィンを得ることができる。
本発明の製造方法の1例を次図に示し、詳細は参考例お
よび実施例において説明する。
参考例1 (S)-(E)-1−ベンジルオキシ−4-
(4−ベンジルオキシフェニル)-3-(2−メトキシフ
ェニルオキシ)-1−ブテン(b)の合成 出発化合物である(R)-(E)-1−ベンジルオキシ−
4-(4−ベンジルオキシフェニル)-3−ブテン2−オ
ール(a)は、同日に出願した明細書に示されるようにD
−マンニトールより製造された。この光学活性アリルア
ルコール化合物1.67g(4.64mmol)とトリフェ
ニルホスフィン1.83g(6.96mmol)をTHF7
0mlに溶かし、それにグアイアコール0.77ml(6.
96mmol)とジイソプロピルアゾジカルボキシレート
1.37ml(6.96mmol)を0℃で攪拌しながら加え
た。2時間反応後溶媒を減圧下に除去し残渣を15%苛
性ソーダ水溶液20ml、水20ml飽和食塩水20mlで次
々と洗浄し、最後に無水硫酸マグネシュウムで乾燥後溶
媒を除去した。残渣はシリカゲル75gを用い、n−ヘ
キサン−酢酸エチル(10:1)混合溶媒を展開剤とし
てクロマト精製し、無色油状の表題のエーテル化合物
1.04g(収率48%)を得た。
[α] :+13.87゜ (C=2.264,CHCl3) NMR δ:3.77(2H,d,J=6.0Hz,-CH-CH2-),3.84(3H,s,
-OCH3),4.64(2H,s,-CH2O-CH2-Ph),4.96(1H,m,-CH-CH
2-),5.02(2H,s,ArOCH2-Ph),6.11(1H,dd,J=16.0and6.0H
z,-CH=CH-CH-),6.58(1H,d,16.0Hz,-CH=CH-CH-),6.72-7.
02(8H,m,ArH),7.04-7.48(10H,m,PhH)ppm 参考例2 (R)-(E)-4−ベンジルオキシ−1-
(4−ベンジルオキシフェニル)-1-(2−ヒドロキシ
−3−メトキシフェニル)-2−ブテン(c)の合成 参考例1で得たエーテル化合物1.04g(2.22mm
ol)をN.N−ジメチルアニリン8mlに溶解し、20分
間還流する。反応冷却後エーテル50mlを加えて希釈
し、それを10%塩酸水20mlで3回、飽和重曹水20
ml、飽和食塩水20mlで洗浄し、最後に無水硫酸マグネ
シュウムで脱水し、減圧下に溶媒を除去した。残渣をシ
リカゲル40gとn−ヘキサン−エーテル(5:1)展
開溶媒を使ってクロマト精製し、無色油状の表題のフェ
ーノール化合物782mg(収率76%)を得た。
[α] :+5.11゜ (C=1.88,CHCl3) IR νmax : 3350cm-1 NMR δ:3.73(3H,s,-OCH3),4.02(2H,d,=CH-CH2-O),
4.44(2H,s,-CH2O-CH2-Ph),4.94(2H,s,Ar-O-CH2-Ph),5.0
3(1H,m,-CH-CH=CH-),5.67(1H,m,-CH=),5.73(1H,br.s,-O
H),6.19(1H,m,=CH-),6.58-7.52(17H,m,ArHandPhH)ppm MASS m/z:466.2134(計算値 466.2142) 元素分析:実測値 C 78.59,H 6.40 計算値 C 78.29,H 6.57 参考例3 (R)-(E)-4−ベンジルオキシ−1-
(4−ベンジルオキシフェニル)-1-(2−ベンジルオ
キシ−3−メトキシフェニル)-2−ブテン(d)の合成 参考例2で得たフェノール化合物782mg(1.68mm
ol)と臭化ベンジル0.30ml(2.52mmol)それに
炭酸カリウム929mg(1.68mmol)をDMF15ml
に加え、80℃で15時間反応させた。反応液に水15
mlを加えた後、エーテル30mlで2回抽出操作した。抽
出エーテル液を水20ml、飽和食塩水20mlで処理した
後、無水硫酸マグネシュウムで脱水し、減圧下に溶媒を
除去した。残渣をシリカゲル35gとn−ヘキサン−酢
酸エチル(15:1)混合溶媒を使用した。カラム精製
し、表題のエーテル化合物829mg(収率89%)を無
色シロッブ状物として得た。
[α] :+15.95゜ (C=1.868,CHCl3) IR νmax : 3050,1615cm-1 NMR δ:3.84(3H,s,-OCH3),3.99(2H,d,J=6.0HZ,,=C
H-CH2-O),4.55(2H,s,-CH2O-CH2-Ph),4.66と4.90(各1H,
d,J=11.0Hz,2′-O-CH2-Ph)4.98(2H,s,Ar-O-CH2-Ph),5.1
4(1H,d,J=6.8Hz,-CH-CH=),5.64(1H,dt,J=15.7and6.0Hz,
-CH=CH-CH2-),6.07(1H,dd,J=15.7and6.8Hz,-CH-CH=CH
-),6.64-7.14(7H,m,ArH),7.08-7.44(15H,m,,PhH)ppm MASS m/z:566.2604(計算値 566.2612) 元素分析:実測値 C 81.77,H 6.62 計算値 C 81.98,H 6.52 参考例4 (R)-2-(4−ベンジルオキシフェニル)
-2-(2−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)エ
チルアルコール(e)の合成 参考例3で得たエーテル化合物829mg(1.49mmo
l)をメタノール30mlと塩化メチル10mlの混合溶媒
に溶解し、それに−74℃で35分間オゾンガスを吹込
む。次に窒素ガスを吹込んで過剰のオゾンを追い出した
後、低温のままソジウムボロハイドライド564mg(1
4.9mmol)の水溶液を加え、その後しだいに室温まで
加温する。反応液は減圧下に溶媒を除去し残渣をエーテ
ル50mlで抽出する。抽出液は水20ml、飽和食塩水2
0mlで洗浄処理後、無水硫酸マグネシュウムで脱水さ
れ、減圧下に溶媒を除去した。残渣はシリカゲル25g
とn−ヘキサン−エーテル(1:1)混合溶媒を使用し
たカラム精製を行い表題のアルコール化合物422mg
(収率64%)を得た。
[α] :+34.48゜ (C=1.978,CHCl3) IR νmax : 3450cm-1 NMR δ:1.53(1H,s,-OH),3.86(3H,s,-OCH3),4.01(2
H,d,J=7.0Hz,-CH2-OH),4.56(1H,t,J=7.0Hz,-CH-CH2-),
4.71と4.99(各1H,d,J=11.0Hz,-CH2-Ph),6.70-7.50(7H,
m,ArH),7.33(10H,s,PhH)ppm MASS m/z:440.1998(計算値 440.1988) 参考例5 (R)-1−フタールイミド−2-(4−ベン
ジルオキシフェニル)-2-(2−ベンジルオキシ−3−
メトキシフェニル)エタン(f)の合成 参考例4の生成物422mg(0.959mmol)フタルイ
ミド212mg(1.446mmol)およびトリフェニルホ
スフィン326mg(1.247mmol)をテトラヒドロフ
ラン12mlに溶解し、氷冷下ジエチルアゾジカルボキシ
レート0.26ml(1.632mmol)を滴下した。後の
操作は参考例4とほぼ同様に行い、無色半固体状の表題
化合物519mg(収率95%)を得た。
[α] :+14.35゜ (C=1.714,CHCl3) NMR δ:3.66(3H,s),4.18(2H,d,J=8Hz),4.65と4.93
(1H,d,J=11Hz),5.17(1H,t,J=8Hz),6.53-7.86(11H,m),7.
24(10H,s)ppm 参考例6 (R)-2-(4−ベンジルオキシフェニル)
-2-(2−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)-
1−エチルアミン(g)の合成 参考例5の生成物519mg(0.192mmol)をエタノ
ール10mlに溶解し、90%ヒドラジン1水和物159
mg(2.743mmol)を加え、2時間加熱還流した。冷
却後溶媒を留去し、残渣にクロロホロムを加え、不溶物
を濾過した。溶媒を除くと無色油状物が得られ、これを
シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、
表題化合物374mg(収率93%)を得た。
[α] :+29.76゜ (C=1.942,CHCl3) NMR δ:1.54(2H,s),3.12(2H,d,J=8Hz),3.82(3H,
s),4.33(1H,t,J=8Hz),4.68と4.99(1H,d,J=11Hz),6.65-
7.45(7H,m),7.30(10H,s)ppm 参考例7 (R)-N−ホルミル−2-(4−ベンジルオ
キシフェニル)-2-(2−ベンジルオキシ−3−メトキ
シフェニル)-1−エチルアミン(h)の合成 参考例6の生成物312mg(0.711mmol)をピリジ
ン5mlに溶解し、氷冷下酢酸蟻酸混合無水物0.13ml
(2.83mmol)を滴下した。同温度で45分間攪拌
後、減圧下ピリジンを留去し残渣をエーテルに溶解し
た。その後の操作は参考例4に準じて精製処理を行い、
無色ガラス状の表題化合物297mg(収率89%)を得
た。
[α] :+25.31゜ (C=2.284,CHCl3) NMR δ:3.36(2H,m),3.81(3H,s),4.47(1H,d,J=9H
z),4.71と4.99(1H,d,J=11Hz),4.95(2H,s),5.53(1H,s),
6.53-7.50(7H,m),7.29(10H,s),7.96(1H,d)ppm 参考例8 (R)-メチル−2-(4−ベンジルオキシフ
ェニル)-2-(2−ベンジルオキシ−3−メトキシフェ
ニル)-1−エチルアミン(i)の合成 参考例7の生成物297mg(0.636mmol)をテトラ
ヒドロフラン7mlに溶解し、氷冷下リチウムアルミニウ
ムハイドライド131mg(3.18mmol)を加え、3時
間加熱還流した。氷冷下アンモニア水2mlを注意深く滴
下し、エーテル30mlで希釈した後セライト0.7gを
加えた。無水硫酸マグネシュウム層にとうしながら吸引
濾過し、溶媒を留去すると無色油状の表題化合物217
mg(収率75%)を得られた。
[α] :+28.76゜ (C=1.794,CHCl3) NMR δ:1.93(1H,s),2.35(3H,s),3.08(2H,d,J=8H
z),3.81(3H,s),4.60(1H,t,J=8Hz),4.69と4.98(1H,d,J=1
1Hz),6.63-7.56(7H,m),7.32(10H,s)ppm 参考例9 (R)-N−メチル−N−ホルミル−2-(4
−ベンジルオキシフェニル)-2-(2−ベンジルオキシ
−3−メトキシフェニル)-1−エチルアミン(j)の合成 参考例8の生成物217mg(0.479mmol)をピリジ
ン1.5mlに溶解し、氷冷下酢酸蟻酸混合無水物0.1
0ml(1.92mmol)を滴下した。40分間反応減圧下
ピリジンを留去し、残渣をエーテルに溶解した。その後
の操作は参考例4に準じて精製処理を行い、無色ガラス
状の表題化合物179mg(収率80%)を得た。
[α] :+32.64゜ (C=0.774,CHCl3) NMR δ:2.60と2.66(3H,s),3.64(2H,d,J=8Hz),3.82
(3H,s),4.53(1H,t,J=8Hz),4.70と4.96(1H,d,J=11Hz),4.
96(2H,s),6.63-7.50(7H,m),7.31(10H,s),7.67と7.82(1
H,bs)ppm 参考例10 (R)-ジベンジルラティフィン(II)の合
成 参考例9で得た精製物170mg(0.383mmol)をベ
ンゼン8.6mlに溶解し、オキシ塩化リン0.23ml
(1.94mmol)を加え45分間加熱還流した。減圧下
ベンゼンを留去し、残渣をn−ヘキセン10mlで3回洗
浄した。それを10%含水メタノール10mlに溶解し、
氷冷下ソジウムボロハイドライド143mg(3.83mm
ol)を加え、同温度で1時間攪拌した。50℃に加温し
て発泡が収まったら、減圧下溶媒を留去し、残渣をエー
テル60mlで溶解し、水30ml、飽和食塩水30mlで洗
浄した。無水硫酸マグネシュウムで乾燥後溶媒を留去
し、これを分取薄層クロマトグラフィーにより精製し、
無色油状の表題化合物132mg(収率76%)を得た。
[α] :+4.31゜ (C=0.882,CHCl3) NMR δ:2.26(3H,s),2.68(2H,d,J=4Hz),3.30と3.85
(1H,d,J=14Hz),3.80(3H,s),3.91と4.80(1H,d,J=10Hz),
4.23(1H,t,J=4Hz),4.92(2H,s),6.60-7.45(7H,m),7.21(1
0H,s)ppm 実施例1 (+)-ラティフィンの合成 参考例10で得た(R)-ジベンジルラティフィン13
2mg(0.291mmol)をエタノール7mlに溶解し10
%パラジュウム炭素触媒36mgを加え、水素気流中55
℃に加温して24時間攪拌した。セオライト層にとおし
ながら触媒を吸引濾過し、減圧下に溶媒を除去して黄褐
色結晶を得た。これをエタノール4mlより再結晶して黄
色プリズム状の(+)-ラティフィン75mg(収率10
0%)を得た。
融点 : 213-217℃(分解) [α] :+9.39゜ (C=0.362,CH3OH) NMR δ:2.31(3H,s),2.63と2.89(1H,d,J=10Hz),3.4
3と3.63(1H,d,J=14Hz),3.80(3H,s),4.24(1H,t,J=5Hz),
6.61と6.82(1H,d,J=9Hz),6.62と6.88(2H,d,J=8Hz)ppm 発明の効果 本発明によって新しい医薬成分(+)-ラティフィンの
有機合成手段による製造が可能になった。また本発明の
方法を応用して(−)-ラティフィンの供給も可能であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) で示される光学活性(+)-ラティフィン。
  2. 【請求項2】式(II) で示される(R)-ジベンジルラティフィンを接触水素
    還元してなる(+)-ラティフィンの製造方法。
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