JPH0677791A - 遅延装置,プログラム可能遅延線及び発振装置 - Google Patents

遅延装置,プログラム可能遅延線及び発振装置

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JPH0677791A
JPH0677791A JP4227492A JP22749292A JPH0677791A JP H0677791 A JPH0677791 A JP H0677791A JP 4227492 A JP4227492 A JP 4227492A JP 22749292 A JP22749292 A JP 22749292A JP H0677791 A JPH0677791 A JP H0677791A
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delay
pulse
oscillator
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time
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JP4227492A
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Shigenori Yamauchi
重徳 山内
Takamoto Watanabe
高元 渡辺
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/027Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
    • H03K3/03Astable circuits
    • H03K3/0315Ring oscillators
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/13Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals
    • H03K5/135Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals by the use of time reference signals, e.g. clock signals

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  • Nonlinear Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遅延時間を広範囲にデジタル制御可能な遅延
装置を提供する。 【構成】 制御パルスPTにより起動される発振器4か
らの発振パルスCLKをダウンカウンタ6がカウント
し、そのカウント数が所定値となるとパルス発生回路8
がパルス信号DIを出力する。するとプログラム可能遅
延線10が、このパルス信号DIを発振器4の発振周期
より短い遅延時間だけ遅延させ、出力回路12が、その
遅延信号POを信号処理して外部に出力する。ダウンカ
ウンタ6のカウント値及びプログラム可能遅延線10の
遅延時間は、データラッチ回路2がラッチしたデジタル
制御データ(2進デジタル信号)CDIの上位ビットC
DH及び下位ビットCDLにより夫々設定する。この結
果、発振器4の発振周期とカウント値とにより遅延時間
を広範囲に制御でき、しかもプログラム可能遅延線10
により遅延時間を高分解能で制御できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遅延時間をデジタル制
御可能な遅延装置、該遅延装置を構成するのに好適なプ
ログラム可能遅延線、及び該遅延装置を用いて発振周波
数をデジタル制御可能な発振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、デジタル制御可能な遅延装置
として、例えば特開平2−296410号公報に開示さ
れている如く、積分回路や反転回路(インバータ)から
なる多数の遅延素子を縦続接続し、第1段目の遅延素子
に遅延すべき信号を入力して、各遅延素子からの出力を
データセレクタを介して選択的に取り出すようにした遅
延装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした従来
の遅延装置は、縦続接続した遅延素子の中から遅延信号
を取り出す遅延素子を選択することにより、遅延時間を
変更するものであるため、遅延時間の可変範囲を増加す
ればする程、遅延素子の数が増加することとなり、遅延
時間の可変範囲を増加するには限界があった。
【0004】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、遅延素子の数を増加させることなく遅延時間を広
範囲にデジタル制御することのできる遅延装置を提供す
ると共に、その遅延装置を構成するのに好適なプログラ
ム可能遅延線、及びその遅延装置を用いて発振周波数を
デジタル制御可能な発振装置を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた本発明の遅延装置は、入力信号により起動
されて所定の時間間隔で発振パルスを出力する発振器
と、該発振器からの発振パルスをカウントし、カウント
値が予め設定された所定の値になるとパルス信号を発生
するカウント手段と、該カウント手段からのパルス信号
を、上記発振器の発振パルスの時間間隔未満の遅延時間
だけ遅延させて遅延信号として出力する、当該遅延時間
をデジタルデータにより変更可能なプログラム可能遅延
線と、上記入力信号の遅延時間を表す所定ビットのデジ
タル制御データを受け、該デジタル制御データの上位ビ
ットを上記カウント発生手段のカウント値として設定
し、該デジタル制御データの下位ビットを上記プログラ
ム可能遅延線に供給して上記プログラム可能遅延線の遅
延時間を設定する制御データ供給手段と、を備えたこと
を特徴としている。
【0006】また、本発明のプログラム可能遅延線は、
入力信号を通過させる基本経路と、入力信号を所定の遅
延時間だけ遅延して通過させる遅延経路と、外部から入
力されるデジタルデータに応じて上記基本経路と上記遅
延経路とのいずれか一方を入力信号の経路として選択す
るセレクタとからなる複数の遅延段を縦続接続し、各遅
延段における基本経路と遅延経路との入力信号の通過時
間の差を、夫々、最小の通過時間差に対して2のn乗倍
(n:0,1,2,3…)となるように設定してなるこ
とを特徴としている。
【0007】また次に本発明の発振装置は、入力信号に
より起動されて所定の時間間隔で発振パルスを出力する
発振器と、該発振器からの発振パルスをカウントし、カ
ウント値が予め設定された所定の値になるとパルス信号
を発生するカウント手段と、該カウント手段からのパル
ス信号を、上記発振器の発振パルスの時間間隔未満の遅
延時間だけ遅延させて遅延パルスとして出力する、当該
遅延時間をデジタルデータにより変更可能なプログラム
可能遅延線と、当該発振装置の発振周期を表す所定ビッ
トのデジタル制御データを受け、該デジタル制御データ
の上位ビットを上記カウント発生手段のカウント値とし
て設定し、該デジタル制御データの下位ビットを上記プ
ログラム可能遅延線に供給して上記プログラム可能遅延
線の遅延時間を設定する制御データ供給手段と、上記カ
ウント発生手段からパルス信号が出力されると上記発振
器の発振動作を停止させ、上記プログラム可能遅延線か
ら上記遅延パルスが出力されると上記発振器を起動させ
るフィードバック回路と、を備え、上記プログラム可能
遅延線から出力される遅延パルスを発振信号として出力
することを特徴としている。
【0008】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された本発明
の遅延装置においては、遅延すべき入力信号が入力され
ると、発振器が起動されて、所定の時間間隔で発振パル
スを出力する。すると、カウント手段が、その発振パル
スをカウントして、そのカウント値が予め設定された所
定の値になるとパルス信号を発生し、遅延時間をデジタ
ルデータにより変更可能に構成されたプログラム可能遅
延線が、そのパルス信号を、発振器の発振パルスの時間
間隔未満の遅延時間だけ遅延させる。
【0009】また本発明の遅延装置においては、制御デ
ータ供給手段が、入力信号の遅延時間を表す所定ビット
のデジタル制御データを受けて、そのデジタル制御デー
タの上位ビットをカウント発生手段のカウント値として
設定すると共に、そのデジタル制御データの下位ビット
をプログラム可能遅延線に供給することによりプログラ
ム可能遅延線の遅延時間を設定する。
【0010】即ち、本発明の遅延装置においては、発振
器から所定の時間間隔で出力される発振パルスの数にて
遅延時間を大まかに制御し、プログラム可能遅延線によ
り遅延時間を細かく制御するようにしている。このため
本発明の遅延装置によれば、遅延時間の分解能はプログ
ラム可能遅延線の遅延時間の最小可変時間によって決定
され、遅延時間の制御可能範囲は、プログラム可能遅延
線の最小遅延時間から、カウント手段がカウント可能な
発振パルスの数と発振パルスの時間間隔を乗じた時間に
プログラム可能遅延線の最大遅延時間を加えた時間まで
となり、従来のように遅延素子を増加することなく、遅
延時間の制御可能範囲を広範囲に設定することができ
る。
【0011】次に、本発明のプログラム可能遅延線は、
基本経路と遅延経路とセレクタとからなる遅延段を複数
縦続接続し、各遅延段における基本経路と遅延経路との
入力信号の通過時間の差を、夫々、最小の通過時間差に
対して2のn乗倍(n:0,1,2,3…)となるよう
に設定することにより構成されている。
【0012】このため本発明のプログラム可能遅延線に
おいては、各遅延段のセレクタが全て基本経路を選択し
たときに遅延時間が最小となり、各遅延段のセレクタが
全て遅延経路を選択したときに遅延時間が最大となる。
そして、遅延経路を選択するセレクタをデジタルデータ
により直接指定することにより、その最小から最大の遅
延範囲内で遅延時間をデジタルデータに対応して階段状
に切り換えることができる。
【0013】従って、このプログラム可能遅延線を、上
記遅延装置に適用すれば、外部から入力されるデジタル
制御データを用いて、遅延時間を簡単に制御することが
できるようになる。つまり、請求項1に記載の遅延装置
においては、プログラム可能遅延線として、積分回路や
反転回路(インバータ)からなる多数の遅延素子を縦続
接続し、各遅延素子からの出力をデータセレクタを介し
て選択的に取り出すようにした従来の遅延装置をそのま
ま使用することができるが、こうした従来の遅延装置に
おいて、データセレクタが遅延信号を取り出す遅延素子
を決定するには、デジタルデータをデコードする必要が
あり、そのためのデコーダを設けなければならない。し
かし、本発明のプログラム可能遅延線においては、各遅
延段のセレクタをデジタルデータを用いて直接駆動する
ことにより遅延時間を制御できるため、デコーダ等の信
号処理回路が不要となり、遅延時間をデジタル制御する
ための装置構成を簡素化することができるのである。ま
た、デコーダを設ける必要はないため、装置の小型・軽
量化を図ることができ、消費電力を低減することもでき
る。
【0014】また次に本発明の発振装置は、発振器と、
カウント手段と、プログラム可能遅延線と、制御データ
供給手段とからなる、請求項1に記載の遅延装置と同様
の遅延装置に、フィードバック回路を設け、このフィー
ドバック回路により、カウント発生手段からパルス信号
が出力されるたときに発振器の発振動作を停止させ、プ
ログラム可能遅延線から遅延パルスが出力されたときに
発振器を起動させるようにしている。
【0015】このため、本発明の発振装置においては、
請求項1に記載の遅延装置と同様の遅延装置により制御
される遅延時間を1周期として、パルス信号を順次発生
することとなり、このパルス信号の発生周期,つまり発
振周波数を、プログラム可能遅延線の遅延時間の最小可
変時間によって決定される時間分解能で、広範囲に変更
することができるようになる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図1は本発明が適用されたデジタル制御発振装
置全体の構成を表すブロック図である。
【0017】図1に示す如く、本実施例のデジタル制御
発振装置は、外部から入力されるパルス信号の出力周期
を表すデジタル制御データ(2進デジタル信号)CDI
をラッチし、そのデジタル制御データCDIを下位5ビ
ットの下位ビットデータCDLと下位6ビット目から上
の上位ビットデータCDHとに分けて出力するデータラ
ッチ回路2と、外部から入力される制御パルスPTがHi
ghレベルであるとき、所定の時間間隔Tで発振パルスC
LKを出力する発振器4と、発振器4から出力される発
振パルスCLKをカウントし、そのカウント値がデータ
ラッチ回路2から出力される上位ビットデータCDHに
対応した値となったときに検出信号TCPを出力するダ
ウンカウンタ6と、ダウンカウンタ6から検出信号TC
Pが出力されているときに発振パルスCLKを取り込み
パルス信号DIを出力するパルス発生回路8と、パルス
発生回路8からのパルス信号DIをデータラッチ回路2
から出力される下位ビットデータCDLに対応した遅延
時間だけ遅延させるプログラム可能遅延線10と、プロ
グラム可能遅延線10から出力される遅延パルスPOを
そのまま又は信号処理して出力する出力回路12と、パ
ルス発生回路8から出力されるパルス信号DI及びプロ
グラム可能遅延線10から出力される遅延パルスPOを
受け、パルス信号DIの入力時に発振器4の発振動作を
停止し、遅延パルスPOの入力時に発振器4の発振動作
を再開させるフィードバック回路14と、当該装置を発
振装置として動作させるか遅延装置として動作させるか
を切り換えるセレクタ16とから構成されている。
【0018】ここで、フィードバック回路14は、電源
投入時にセットされ、パルス信号DIによりリセットさ
れ、遅延パルスPOによりセットされるR−Sフリップ
フロップにより構成されており、R−Sフリップフロッ
プがセットされているときにR−Sフリップフロップか
ら出力されるHighレベルの信号を、発振器4の発振動作
制御信号PSとして出力する。
【0019】また、セレクタ16は、マルチプレクサか
ら構成されており、外部から入力される動作モード切り
換え用の選択信号SEMDを受けて、選択信号SEMD
が当該装置を発振装置として動作させる旨を表すHighレ
ベルであるとき、フィードバック回路14から出力され
る発振動作制御信号PSを制御パルスPTとして発振器
4に入力し、選択信号SEMDが当該装置を遅延装置と
して動作させる旨を表すLow レベルであるとき、外部か
ら入力される基準パルスPIを制御パルスPTとして発
振器4に入力する。
【0020】次に、発振器4は、図2(a)に示す如
く、入力信号を入力すると微小時間の遅延後に反転して
出力する反転回路を奇数個(15個)リング状に連結し
たリングオシレータを備えている。このリングオシレー
タは、14個のインバータINVと1個のナンドゲート
NANDとから構成されており、ナンドゲートNAND
の一方の入力端には、セレクタ16から出力される制御
パルスPTが入力される。
【0021】また、ナンドゲートNANDを始点(1段
目)とするリングオシレータの3段目のインバータIN
V(3)の出力端には、内部の周回パルスをダウンカウ
ンタ6に出力して、ダウンカウンタ6側で確実にカウン
ト動作が実行できるようにするために、その駆動能力を
徐々に大きく設定した3個の出力用インバータINV
a,INVb,INVcが接続されている。
【0022】このように構成された発振器4において
は、図2(b)に示す如く、ナンドゲートNANDの一
方の入力端にHighレベルの制御パルスPTが入力されて
いるとき、リングオシレータ内をパルス信号が周回し、
その周回周期に同期して出力用インバータINVcから
発振パルスCLKが出力される。
【0023】この発振パルスCLKの時間間隔T(立ち
上がりの間隔)は、リングオシレータを構成している反
転回路(インバータ,ナンドゲート)15段分の遅延時
間の2倍の時間、即ち反転回路30段分の遅延時間にな
るが、本実施例では、ナンドゲートNANDとリングオ
シレータに接続される1段目の出力用インバータINV
aの負荷を利用して、発振パルスの時間間隔Tが、リン
グオシレータを構成しているインバータINVの32段
分(25 )の遅延時間になるように設定されている。
【0024】これは、プログラム可能遅延線10側で、
当該装置の発振周期又は遅延時間を、最小の遅延時間を
持つ素子であるリングオシレータ内のインバータINV
の1段分の遅延時間を最小単位として、2進デジタル信
号であるデジタル制御データCDIの下位5ビットCD
Lによりデコーダ等を使うこと無く容易に制御できるよ
うにするためである。つまり、リングオシレータの反転
回路の数は、当該装置の最高発振周波数とダウンカウン
タ動作速度に関連して設定されるものであって、高周波
でカウンタ動作速度に余裕のある値としては、7個又は
15個又は31個又は63個から構成するようにすれば
よい。
【0025】次に、この発振器4からの発振パルスCL
Kをカウントするダウンカウンタ6及びパルス発生回路
8は、本発明のカウント手段に相当するものであり、図
3に示す如く構成され、図4に示す如く動作する。即
ち、ダウンカウンタ6は、図4に示す如く、デジタル制
御データCDIの上位ビットデータCDHによりカウン
ト値nが初期設定され、発振パルスCLKによりカウン
トダウンを行い、そのカウント値が0になっているとき
に、検出信号TCPを発生するものであり、上位ビット
データCDHの各ビットに対応した1段は、図3に示す
ように、マルチプレクサMPXとDフリップフロップD
−FFの組みあわせで構成されている。そして、当該ダ
ウンカウンタ6は、検出信号TCP出力後の最初の発振
パルスCLKによってプリセットされて、カウント動作
を開始する。
【0026】なお、このダウンカウンタ6の段数は、デ
ジタル制御データCDIの上位ビットデータCDHのビ
ット数に対応させればよいが、このダウンカウンタ6の
段数及び上位ビットデータCDHのビット数を多くする
ことにより、当該装置の発振周期及び遅延時間をより広
い範囲に設定することができる。
【0027】一方、パルス発生回路8は、図3に示す如
く、ダウンカウンタ6から出力される検出信号TCPを
インバータの16段分の遅延時間で遅延させるディレイ
ラインDLと、このディレイラインDLを通過した信号
TCPDと発振パルスCLKとの論理積をとるアンドゲ
ートANDとから構成されており、図4に示す如く、検
出信号TCPDが出力されているときにのみ、発振パル
スCLKを取り込み、パルス信号DIを出力する。
【0028】次に、プログラム可能遅延線10は、図5
に示す如く構成されており、上記パルス発生回路8から
出力されるパルス信号DIに対して、デジタル制御デー
タCDIの下位ビットデータCDL(CD1〜CD5)
に相当する時間の遅延を行い、遅延パルスPOを出力す
る。以下、このプログラム可能遅延線10について詳し
く説明する。
【0029】図5に示す如く、プログラム可能遅延線1
0は、入力信号を通過させる基本経路K1と、入力信号
を基本経路K1に対して所定の遅延時間だけ遅延して通
過させる遅延経路K2と、基本経路K1と遅延経路K2
とのいずれか一方を入力信号の経路として選択するマル
チプレクサMPXと、からなる5つの遅延段10a〜1
0eを縦続接続することにより構成されている。
【0030】そして、第1段目の遅延段10aは、基本
経路K1と遅延経路K2との入力信号の通過時間差が、
発振器4が発生する発振パルスCLKの時間間隔の半分
の時間、即ちインバータINVの16個分の時間になる
ように、基本経路K1に2個のインバータINVを設
け、遅延経路K2に18個のインバータINVを設ける
ことにより構成されている。
【0031】また、第2段目の遅延段10bは、基本経
路K1と遅延経路K2との入力信号の通過時間差が、発
振器4が発生する発振パルスCLKの時間間隔の1/4
の時間、即ちインバータINVの8個分の時間になるよ
うに、基本経路K1に2個のインバータINVを設け、
遅延経路K2に10個のインバータINVを設けること
により構成されている。
【0032】また、第3段目の遅延段10cは、基本経
路K1と遅延経路K2との入力信号の通過時間差が、発
振器4が発生する発振パルスCLKの時間間隔の1/8
の時間、即ちインバータINVの4個分の時間になるよ
うに、基本経路K1に2個のインバータINVを設け、
遅延経路K2に6個のインバータINVを設けることに
より構成されている。
【0033】また、第4段目の遅延段10dは、基本経
路K1と遅延経路K2との入力信号の通過時間差が、発
振器4が発生する発振パルスCLKの時間間隔の1/1
6の時間、即ちインバータINVの2個分の時間になる
ように、基本経路K1に2個のインバータINVを設
け、遅延経路K2に4個のインバータINVを設けるこ
とにより構成されている。
【0034】また最後に、第5段目の遅延段10eは、
基本経路K1と遅延経路K2との遅延時間の差が、発振
器4が発生する発振パルスCLKの時間間隔の1/32
の時間、即ちインバータINVの1個分の時間になるよ
うに、基本経路K1に3個のインバータINVを設け、
遅延経路K2に2個のインバータINVと遅延時間が他
のインバータINVに比べて2倍に設定されたインバー
タINV2とを設けることにより構成されている。
【0035】つまり、上記各遅延段10a〜10eにお
いて、基本経路K1と遅延経路K2との入力信号の通過
時間差は、夫々、最小の通過時間差をインバータINV
1個分の遅延時間として、その2のn乗倍(n:4,
3,2,1,0)となるように設定されている。
【0036】なお、このように、各遅延段10a〜10
eにおいて、基本経路K1と遅延経路K2との入力信号
の通過時間差が、インバータINV1個分の遅延時間に
対して2のn乗倍となるように設定するには、基本経路
K1にインバータINVを設けなくてもよいが、本実施
例では、各基本経路K1に2個のインバータINVを挿
入している。
【0037】これは、各遅延段10a〜10eにおい
て、分岐によって生じるインバータINVの遅延時間の
インバータINVを直列接続した場合の遅延時間からの
変動と、マルチプレクサMPXへの入力によって生じる
インバータINVの遅延時間の変動を取り除くためであ
る。
【0038】つまり、基本経路K1の分岐点B1側及び
マルチプレクサMPX側に夫々インバータINVを1個
挿入し、同様に、遅延経路K2の分岐点B1側及びマル
チプレクサMPX側にもインバータINVを1個挿入す
ることにより、マルチプレクサMPXにより基本経路K
1が選択されたときの入力信号の通過時間と遅延経路K
2が選択されたときの入力信号の通過時間との差が、遅
延経路K2の分岐点B1側及びマルチプレクサMPX側
のインバータINVを除く中間のインバータINVの遅
延時間となるようにしているのである。
【0039】次に、各遅延段10a〜10eのマルチプ
レクサMPXは、nチャネルpチャネルのMOSトラン
ジスタにより構成されており、第1段目の遅延段10a
のマルチプレクサMPXには、下位ビットデータCDL
の最上位ビットデータが、第2段目の遅延段10bのマ
ルチプレクサMPXには、下位ビットデータCDLの上
位2ビット目のデータが、第3段目の遅延段10cのマ
ルチプレクサMPXには、下位ビットデータCDLの上
位3ビット目のデータが、第4段目の遅延段10dのマ
ルチプレクサMPXには、下位ビットデータCDLの上
位4ビット目のデータが、第5段目の遅延段10eのマ
ルチプレクサMPXには、下位ビットデータCDLの最
下位ビットデータが、夫々、入力される。
【0040】そして、各マルチプレクサMPXは、その
入力データが「0」であるとき基本経路K1を選択し、
入力データが「1」であるとき遅延経路K2を選択す
る。従って、当該プログラム可能遅延線10において
は、遅延時間を、インバータINVの1個分の遅延時間
を1単位として、下位ビットデータCDLに応じて、3
2段階に切り換えることができるようになる。
【0041】また次に、本実施例のプログラム可能遅延
線10において、遅延段10a〜10dのマルチプレク
サMPXの出力端から次の遅延段10b〜10eの分岐
点B2〜B5までの信号経路上には、夫々、分岐によっ
て生じる負荷の増加に対応して駆動能力を徐々に大きく
設定した、発振器4内の出力用インバータと同様の、3
個のインバータINVa,INVb,INVcが設けら
れている。
【0042】従って、各遅延段10a〜10eの各分岐
点B1〜B5の間には、5個のインバータが存在するこ
ととなり、各分岐点B1〜B5において、信号の立上が
りと立下がりとが交互に存在するようになる。このた
め、各マルチプレクサMPXのもつ遅延特性(立ち上が
り信号と立ち下がり信号に対する遅延時間の相違)を、
プログラム可能遅延線10全体で相殺することが可能と
なる。
【0043】また、第5段目の遅延段10eの出力側に
は、インバータINVが1個設けられている。このイン
バータINVは、当該プログラム可能遅延線10から、
パルス発生回路8から出力されるパルス信号DIと同一
極性の信号を遅延パルスPOを出力させるためのもので
ある。即ち、本実施例では、第5段目の遅延段10eの
出力側にインバータINVを1個設けることにより、各
遅延段10a〜10eにていずれの経路が選択されて
も、入力信号(即ちパルス信号DI)が通過するインバ
ータの個数が偶数になるようにしている。
【0044】なお、第5段目の遅延段10eにおいて、
基本経路K1のインバータINVの個数を3個とし、遅
延経路K2を2個のインバータINVとインバータIN
Vに対して2倍の遅延時間を有するインバータINV2
とにより構成したのも、これと同様の理由による。
【0045】即ち、本実施例のようにパルス信号DIの
通過経路を基本経路K1と遅延経路K2とのいずれかに
切り換えて遅延時間を制御する場合、各遅延段10a〜
10eにおいて、基本経路K1を構成するインバータの
個数と遅延経路K2を構成するインバータの個数との奇
・偶が異なっていると、経路切換時の遅延パルスPOの
極性が異なり、遅延線として正常に動作しないことか
ら、本実施例では、第5段目の遅延段10eにおいて、
基本経路K1と遅延経路K2とのインバータの個数を同
じ奇数(3個)にして、いずれの経路を選択しても同じ
極性の信号を出力できるようにつつ、各経路の入力信号
の通過時間差がインバータINVの1個分の遅延時間に
なるようにしているのである。
【0046】また次に、プログラム可能遅延線10を構
成する上記各インバータには、発振器4を構成している
インバータと同じ特性のものが用いられている。このた
め、温度変化等に伴う発振器4の出力変動とプログラム
可能遅延線10の出力変動とが一致し、発振周期や遅延
時間の温度補正を簡単に行なうことができる。なお、こ
の補正方法等については、後述する。
【0047】一方、データラッチ回路2は、図6に示す
如く、プログラム可能遅延線10から出力される遅延パ
ルスPOの立上がりタイミングでデジタル制御データC
DIの各ビットデータを夫々ラッチする、デジタル制御
データCDIのビット数に対応した個数のDフリップフ
ロップD−FFからなるラッチ回路2aと、インバータ
INVを介してプログラム可能遅延線10からの遅延パ
ルスPOを受け、遅延パルスPOの立下がりタイミング
で、ラッチ回路2a内にてデジタル制御データCDIの
下位5ビットをラッチしたDフリップフロップD−FF
の出力をラッチする5個のDフリップフロップD−FF
からなるラッチ回路2bとから構成されており、ラッチ
回路2bを構成する5個のDフリップフロップD−FF
の出力をデジタル制御データCDIの下位ビットデータ
CDLとして出力し、ラッチ回路2aを構成するDフリ
ップフロップD−FFの内、デジタル制御データCDI
の下位5ビット分を除くDフリップフロップD−FFの
出力をデジタル制御データCDIの上位ビットデータC
DHとして出力する。
【0048】即ち、データラッチ回路2は、図7に示す
如く、ラッチ回路2aが、遅延パルスPOの立上がりタ
イミングで、デジタル制御データCDIをラッチし、ラ
ッチ回路2bが、遅延パルスPOの立下がりタイミング
で、ラッチ回路2aがラッチしたデジタル制御データC
DIの内の下位ビットデータCDLをラッチすることに
より、各ラッチ回路2a,2bが、デジタル制御データ
CDIの上位ビットデータCDH,下位ビットデータC
DLを夫々出力する。
【0049】次に、出力回路12は、図8(a)に示す
如く構成され、図8(b)に示す如く動作する。即ち、
出力回路12は、プログラム可能遅延線10からの遅延
パルスPOにより出力レベルが反転するトグルフリップ
フロップT−FFと、外部から入力される選択信号SE
Oにより、遅延パルスPOをそのまま出力パルスPOUT
として出力するか、トグルフリップフロップT−FFに
て生成されたパルスデューティが50%の信号PQを出
力パルスPOUT として出力するかを選択するマルチプレ
クサからなるセレクタ12aと、により構成されてい
る。
【0050】これは、遅延パルスPOをそのまま出力パ
ルスPOUT として出力すると、出力パルスPOUT のパル
ス巾が余りにも微小すぎて、この出力パルスPOUT を受
ける回路負荷が大きい場合に、出力パルスPOUT の立ち
上がりがなまって、信号が消失することがあるためであ
る。つまり、このような場合に、トグルフリップフロッ
プT−FFを選択することにより、遅延パルスPOの微
小なパルス巾を、パルス巾の広いパルス信号PQに変換
して、出力できるようにしているのである。
【0051】なお、トグルフリップフロップT−FFを
選択した状態で、デジタル制御データCDIを変更する
と、このデジタル制御データCDIに応じてパルス信号
PQのパルス幅を任意に変更することもできる。次に、
上記のように構成された本実施例のデジタル制御発振装
置の動作を、図9に示すタイムチャートを用いて説明す
る。
【0052】図9に示す如く、制御パルスPTを初期状
態(PT=0)から立ち上げると、制御パルスPTが発
振器4のリングオシレータを周回することにより、発振
器4から、インバータINVの32個分の遅延時間に相
当する所定の時間間隔で発振パルスCLKが出力され、
ダウンカウンタ6がこの発振パルスのダウンカウントを
行う。
【0053】そして例えば当該装置にデジタル制御デー
タCDIとして、上位ビットデータが「00011」,
下位ビットデータが「00000」となるデジタル制御
データ「0001100000」が入力されている場合
には、ダウンカウンタ6に、カウント値として値「3」
がセットされるため、ダウンカウンタ6は、発振器4か
ら発振パルスCLKが3個出力されたときに、検出信号
TCPを出力し、パルス発生回路8からはその次に発振
器4から出力される発振パルスCLKに同期したパルス
信号DIが出力される。なお、ダウンカウンタ6は、検
出信号TCP出力後の最初の発振パルスCLKによって
プリセットされるため、このパルス信号DIと同期した
タイミングでプリセットされることとなる。
【0054】次に、パルス発生回路8から出力されたパ
ルス信号DIは、プログラム可能遅延線10にて、所定
時間遅延され、遅延パルスPOとして出力される。上記
のように下位ビットデータが「00000」である場合
には、プログラム可能遅延線10の全遅延段10a〜1
0eにおいて基本経路K1が選択されるため、プログラ
ム可能遅延線10の遅延時間は最短となる。そしてこの
遅延パルスPOは、出力回路12に入力されて、出力パ
ルスPOUT として外部に出力される。
【0055】一方、この遅延パルスPOは、フィードバ
ック回路14にも入力される。フィードバック回路14
は、パルス発生回路8から出力されるパルス信号DIに
よりリセットされ、プログラム可能遅延線10から出力
される遅延パルスPOによりセットされるため、フィー
ドバック回路14から出力される発振動作制御信号PS
は、パルス信号DIの立上がりから遅延パルスPOの立
上がりに同期してLowレベルとなる。
【0056】そして、図9に示す如く、セレクタ16に
Highレベルの選択信号SEMDが入力されている場合、
つまり選択信号SEMDにより当該装置の動作モードが
発振装置として選択されている場合には、このフィード
バック回路14からの発振動作制御信号PSが制御パル
スとして発振器4に入力されることから、発振動作制御
信号PSがLow レベルになっている間、発振器4の発振
動作は停止し、遅延パルスPOの立上がり後、再度上記
と同様の動作を実行する。
【0057】このように本実施例のデジタル制御発振装
置によれば、外部から入力する選択信号SEMDによ
り、動作モードを、出力パルスPOUT の出力周期をデジ
タル制御可能な発振装置として動作するモードと、制御
パルスPTが入力された後出力パルスPOUT を出力する
までの時間(遅延時間)をデジタル制御可能な遅延装置
として動作するモードとに切り換えることができる。
【0058】また出力パルスPOUT の出力周期及び遅延
時間は、プログラム可能遅延線10の時間分解能によ
り、インバータINVの1段当りの反転動作時間を1単
位として変更することができると共に、ダウンカウンタ
6がカウントする発振パルスCLKの個数により広範囲
にわたって制御できる。
【0059】このため、例えば、発振器4及びプログラ
ム可能遅延線10を構成する反転回路(インバータ)の
反転動作時間を約200psとすれば、遅延時間及び発
振周波数を、200psの時間分解能で、夫々、数ns
〜数s以上,数十MHz〜数Hz以上の広範囲で制御す
ることができるようになる。
【0060】なお、本実施例では、プログラム可能遅延
線10において、デジタル制御可能な遅延時間の最小単
位を、インバータINVの1個分の遅延時間となるよう
に構成したが、プログラム可能遅延線10に、更に第6
段目の遅延段として、図10に示す如く、基本経路K1
に1個のインバータINVを設け、遅延経路K2にイン
バータINVの遅延時間TD の1.5倍の遅延時間を有
するインバータINV3を1個設けた遅延段10fを追
加し、この遅延段10fのマルチプレクサMPXに下位
ビットデータCDLの最下位ビットデータLSBを入力
するようにすれば、プログラム可能遅延線において制御
可能な遅延時間の最小単位を、インバータINVの遅延
時間の1/2にすることができ、装置の時間分解能をよ
り小さくすることが可能となる。なお、この場合、プロ
グラム可能遅延線に入力する下位ビットデータCDL
を、デジタル制御データCDIの下位6ビット分にする
必要はある。
【0061】また上記のように本実施例のデジタル制御
発振装置によれば、デジタル制御データCDIによっ
て、発振周波数や遅延時間を設定することができるが、
その発振周波数や遅延時間は、発振器4及びプログラム
可能遅延線10を構成している反転回路の動作時間によ
り決定されるため、その反転回路の動作時間が変化する
と、デジタル制御データCDIに対応して発振周波数や
遅延時間を正確に制御できなくなってしまう。
【0062】しかし本実施例のデジタル制御発振装置
は、発振周期や遅延時間をデジタル制御可能であるた
め、当該装置からの出力パルスPOUT の出力周期と、水
晶発振器等の基準発振器からの出力信号の出力周期とを
比較して、その割合に応じた補正データを予め設定して
おき、この補正データにより外部から入力されるデジタ
ルデータCDIを補正してデータラッチ回路2に入力す
るようにすれば、発振周波数や遅延時間を簡単,且つ確
実に補正することができるようになる。以下、この補正
データを求めるための補正データ演算装置の一例につい
て、図11及び図12を用いて説明する。
【0063】図11(a)に示す如く、この補正データ
演算装置は、入力パルスの位相差を符号化するパルス位
相差符号化回路81,82と、パルス位相差符号化回路
81,82からの符号化データに基づき補正データDo
を算出する補正値演算回路83とから構成されており、
一方のパルス位相差符号化回路81には、水晶発振器等
の基準発振器からの基準パルスPAと上記実施例のデジ
タル制御発振装置からの出力パルスPOUT とを入力し、
他方のパルス位相差符号化回路82には、水晶発振器等
の基準発振器からの基準パルスPAとこの基準パルスP
Aを一定時間遅延させた基準パルスPBとを入力するよ
うにされている。尚パルス位相差符号化回路81に入力
する出力パルスPOUT は、デジタル制御発振装置を、発
振周期が基準パルスPAと同じ周期となるようにデジタ
ルデータCDIを入力して、発振装置として動作させた
ときの信号である。
【0064】また上記各パルス位相差符号化回路81,
82は、図12に示す如く、オアゲート,ナンドゲー
ト,及び偶数個のインバータをリング状に連結したリン
グ遅延パルス発生回路84と、カウンタ86と、パルス
セレクタ88と、エンコーダ90とから構成されてい
る。このパルス位相差符号化回路81,82は、本願出
願人が特願平2−15865号等にて先に提案した回路
であり、次のように動作する。
【0065】即ち上記各パルス位相差符号化回路81,
82においては、リング遅延パルス発生回路84のオア
ゲートの入力端に基準パルスPAが与えられる。すると
リング遅延パルス発生回路84の途中から、その基準パ
ルスPAが通過したインバータの段数によって遅延時間
が決まるところの複数の遅延パルスが出力され、パルス
セレクタ88に入力される。またパルスセレクタ88に
は、もう一つの入力パルスPOUT 又はPBが入力され、
このパルスPOUT 又はPBが入力されると、基準パルス
PAが達している段のリング遅延パルス発生回路84か
らの入力だけをパルスセレクタ88が選択し、この選択
された入力に対応する信号をエンコーダ90に出力す
る。するとエンコーダ90からはその入力に対応する2
進数デジタル信号が出力される。またリング遅延パルス
発生回路84の最終段のインバータ出力はオアゲートに
接続されているため、リングを構成している全回路によ
る遅延時間を伴って、基準パルスPAがオアゲートに戻
り、この結果、基準パルスPAはリング遅延パルス発生
回路84内を周回する。カウンタ86はこの周回回数を
カウントするために、最終段のインバータ出力に接続さ
れており、そのカウント結果をエンコーダ90の出力の
上位ビットとして出力する。
【0066】この結果、図11(b)に示す如く、上記
各パルス位相差符号化回路81,82からの出力によ
り、パルスPAとPOUT ,又はパルスPAとPBの時間
差が、デジタル値DAO又はDABとして得られることとな
る。尚上記パルス位相差符号化回路81,82の構成等
については、特願平2−15865号等に詳述されてい
るため、これ以上の説明は省略する。
【0067】このようにパルス位相差符号化回路81に
より、デジタル制御発振装置からの出力パルスPOUT と
水晶発振器等の基準発振器からの基準パルスPAとの時
間差を表すデジタル値DAOが得られ、パルス位相差符号
化回路82により、基準パルスPAと基準パルスPBと
の時間差を表すデジタル値DABが得られる。そしてこう
して得られたデジタル値DAB,DAOの内、デジタル値D
ABは同じ周期の基準パルスPA,PBの入力時間差を表
すものであり、その時間差も既知であるため、得られた
デジタル値DABは基準時間データとして使用することが
できる。一方デジタル値DAOは、単に基準パルスPAの
立上がりと出力パルスPOUT の立上がりの時間差を表す
ものであるため、このデジタル値DAOから基準パルスP
Aと出力パルスPOUT との周期のずれを直接求めること
ができない。そこで補正値演算回路83では、まずパル
ス位相差符号化回路81により連続して2回得られたデ
ジタル値DAO1 及びDAO2 の差をとることにより、基準
パルスPAに対する出力パルスPOUT の周期の時間差に
対応したデジタル値△DAO(=DAO2 −DAO1 )を求め
る。尚このデジタル値△DAOは、正であれば出力パルス
POUT の周期が基準パルスPAより長く、逆に△DAOが
負であれば出力パルスPOUT の周期が基準パルスPAよ
り短いことを表している。
【0068】そして次に、このデジタル値△DAOを、上
記デジタル値DABとそのデジタル値DABが表す既知の時
間TABとを用いて、出力パルスPOUT と基準パルスPA
との時間差を正確に表す時間差データTAO(=TAB・△
DAO/DAB)を求め、この時間差データTAOを、基準パ
ルスPAの基準発振周期TAに加えて、出力パルスPOU
T の実際の発振周期TO(=TA+TAO)を求め、この
発振周期TOにより基準発振周期TAを除算することに
より、補正データDo(=TA/TO)を求める。
【0069】この結果、例えば発振周波数1MHz(発
振周期1000nsec.) の基準発振器を使って補正デー
タを求めるために、デジタルデータCDIによりデジタ
ル制御発振装置を1000nsec. の発振周期で動作させ
たとき、実際の発振周期が800nsec. である場合に
は、時間差データTAOとして−200nsec. が求めら
れ、発振周期TOがこの値TAOと基準発振周期TA(=
1000nsec.) とから800nsec. となり、補正デー
タDoとして、1.25(=1000/800)が求め
られる。
【0070】従ってその後、上記デジタル制御発振装置
を動作させる際には、デジタルデータCDIをこの補正
データDoにより補正した値CCDI(=Do・CD
I)をデータラッチ回路2に入力することにより、デジ
タルデータCDIに対応した発振周期で出力パルスPOU
T を発生させることができる。
【0071】また次に本実施例のデジタル制御発振装置
は、データラッチ回路2に入力するデジタル制御データ
DCIにより発振周波数を数十MHzの高周波領域まで
デジタル制御可能であるため、通信装置やモータ制御装
置等で使用される高周波用のPLLにも適用することが
でき、例えば図13(a)に示す如く、周波数可変発振
器92に上記実施例のデジタル制御発振装置を、位相比
較器94に上記図12に示したパルス位相差符号化回路
を、ループフィルタ96に周知のデジタルフィルタを用
いて、PLLを構成すれば、A/D変換器等を必要とし
ない、高周波のデジタルPLLを構成することができ
る。
【0072】なお、図13(b)は、このデジタルPL
Lの動作を表すタイムチャートであり、周波数可変発振
器92からの出力パルスPOUT と外部から入力される基
準パルスPCとの位相差が、位相比較器94によりデジ
タル値DAとして求められ、そのデジタル値DAがルー
プフィルタ96にてデジタル値DBに変換されて、周波
数可変発振器92に入力され、この結果、出力パルスP
OUT が基準パルスPCに制御されることを表している。
そしてこのようなPLLでは、デジタル制御発振装置の
発振器4及びプログラム可能遅延線10を構成する反転
回路の反転時間変動は自動的に補正されるため(フィー
ドバックがかかっているため)、デジタル制御データの
補正を行なう必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のデジタル制御発振装置全体の構成を表
すブロック図である。
【図2】発振器4の構成及びその動作及びその動作を表
す説明図である。
【図3】ダウンカウンタ6及びパルス発生回路の構成を
表す回路図である。
【図4】ダウンカウンタ6及びパルス発生回路の動作を
表す説明図である。
【図5】プログラム可能遅延線10の構成を表す回路図
である。
【図6】データラッチ回路2の構成を表す回路図であ
る。
【図7】データラッチ回路2の動作を表す説明図であ
る。
【図8】出力回路12の構成を表す回路図である。
【図9】デジタル制御発振装置全体の動作を表すタイム
チャートである。
【図10】プログラム可能遅延線10の他の構成例を説
明する説明図である。
【図11】デジタル制御発振装置の発振周期及び遅延時
間を補正するための補正データを求める補正データ演算
装置の構成及びその動作を表す説明図である。
【図12】補正データ演算装置のパルス位相差符号化回
路81,82の構成を表す回路図である。
【図13】デジタル制御発振装置を用いたデジタルPL
Lの構成を及びその動作を表す説明図である。
【符号の説明】
2…データラッチ回路 4…発振器 6…ダウ
ンカウンタ 8…パルス発生回路 10…プログラム可能遅延線 10a,10b,10c,10d,10e,10f…遅
延段 K1…基本経路 K2…遅延経路 MPX…マ
ルチプレクサ 12…出力回路 14…フィードバック回路
16…セレクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅延時間をデジタル制御可能な遅延装置
    であって、 入力信号により起動されて所定の時間間隔で発振パルス
    を出力する発振器と、 該発振器からの発振パルスをカウントし、カウント値が
    予め設定された所定の値になるとパルス信号を発生する
    カウント手段と、 該カウント手段からのパルス信号を、上記発振器の発振
    パルスの時間間隔未満の遅延時間だけ遅延させて遅延信
    号として出力する、当該遅延時間をデジタルデータによ
    り変更可能なプログラム可能遅延線と、 上記入力信号の遅延時間を表す所定ビットのデジタル制
    御データを受け、該デジタル制御データの上位ビットを
    上記カウント発生手段のカウント値として設定し、該デ
    ジタル制御データの下位ビットを上記プログラム可能遅
    延線に供給して上記プログラム可能遅延線の遅延時間を
    設定する制御データ供給手段と、 を備えたことを特徴とする遅延装置。
  2. 【請求項2】 入力信号を通過させる基本経路と、入力
    信号を所定の遅延時間だけ遅延して通過させる遅延経路
    と、外部から入力されるデジタルデータに応じて上記基
    本経路と上記遅延経路とのいずれか一方を入力信号の経
    路として選択するセレクタとからなる複数の遅延段を縦
    続接続し、各遅延段における基本経路と遅延経路との入
    力信号の通過時間の差を、夫々、最小の通過時間差に対
    して2のn乗倍(n:0,1,2,3…)となるように
    設定してなることを特徴とするプログラム可能遅延線。
  3. 【請求項3】 発振周波数をデジタル制御可能な発振装
    置であって、 入力信号により起動されて所定の時間間隔で発振パルス
    を出力する発振器と、 該発振器からの発振パルスをカウントし、カウント値が
    予め設定された所定の値になるとパルス信号を発生する
    カウント手段と、 該カウント手段からのパルス信号を、上記発振器の発振
    パルスの時間間隔未満の遅延時間だけ遅延させて遅延パ
    ルスとして出力する、当該遅延時間をデジタルデータに
    より変更可能なプログラム可能遅延線と、 当該発振装置の発振周期を表す所定ビットのデジタル制
    御データを受け、該デジタル制御データの上位ビットを
    上記カウント発生手段のカウント値として設定し、該デ
    ジタル制御データの下位ビットを上記プログラム可能遅
    延線に供給して上記プログラム可能遅延線の遅延時間を
    設定する制御データ供給手段と、 上記カウント発生手段からパルス信号が出力されると上
    記発振器の発振動作を停止させ、上記プログラム可能遅
    延線から上記遅延パルスが出力されると上記発振器を起
    動させるフィードバック回路と、 を備え、上記プログラム可能遅延線から出力される遅延
    パルスを発振信号として出力することを特徴とする発振
    装置。
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