JPH0678205B2 - 噴霧用農薬 - Google Patents

噴霧用農薬

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JPH0678205B2
JPH0678205B2 JP2101905A JP10190590A JPH0678205B2 JP H0678205 B2 JPH0678205 B2 JP H0678205B2 JP 2101905 A JP2101905 A JP 2101905A JP 10190590 A JP10190590 A JP 10190590A JP H0678205 B2 JPH0678205 B2 JP H0678205B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は噴霧用農薬に係り、その目的は葉茎や土譲へ
の展着性と残留性に優れるため、周辺の水系へ悪影響を
与えることがなく、、必要最小限の噴霧で充分な効果を
発現させることができ、特にゴルフ場用の農薬として好
適に使用することのできる噴霧用農薬を提供することに
ある。
尚、この明細書に於いて農薬とは、主剤として殺菌効果
や殺虫効果のある薬剤を増量剤や界面活性剤等と共に配
合して剤型化したもののことである。
また、噴霧用農薬とは、噴霧法を用いて散散される農薬
のことである。
(従来技術) 従来より、田畑や果樹園、或いはゴルフ場での農薬の散
布方法としては、水和剤、或いは乳剤にそれぞれ剤型化
された農薬を霧にして散布する噴霧法が広く行なわれて
いた。特に、ゴルフ場では広い範囲を簡便に効率よく散
布する必要があることから噴霧法を用いて殺菌剤、殺虫
剤等を散布していた。
しかしながら、このような噴霧法を用いて行なう農薬で
は、土譲と葉茎への展着性及び残留性に問題があった。
即ち、水和剤や乳化剤では、吸着剤、増量剤等の粒子
は、通常10μ以下の粒度になるように調整されて製剤化
されているため、粒子が小さく、葉茎等への展着効果は
ある程度期待できるが、雨で流され易いという欠点があ
り、葉茎や土譲への展着性や残留性という観点からは不
充分であった。
また、水和剤や乳化剤では茎、葉、病害虫への展着性を
高めるために展着剤として、カゼインカルシウム、リグ
ニンスルホン酸塩、或いは界面活性剤等が用いられてい
るが、これらの展着剤も主に葉茎への浸透性を高めて展
着性を保つために用いられるものであり、雨や雪等に対
しては流れ落ちる等の欠点があった。
従って、このような農薬では、大量に散布した場合は農
薬主剤の薬剤の土譲及び葉茎への展着性や残留性に問題
があるために、雨や雪等で流されて水系を汚染する場合
があった。
特に、ゴルフ場で散布する農薬は、通常ゴルフ場の土譲
は硬くて雨水等が地中深く浸透し難く且つ芝の有する保
水量も少ないので、農薬が雨水等と一緒に流出し易いた
め水系を汚染することがある。
このようなことからゴルフ場に散布された農薬は公害問
題を引き起こしている場合もあり社会問題化している。
一方、農薬とは異なり、天然物を利用した植物の生育保
全剤として、特開平1−311010号公報開示の技術が存在
している。
この開示技術は、よもぎ、おおばこ、げんのしょうこ等
の漢方薬草を粉砕した、温水抽出したものに木酢及び木
炭粉を混入、撹拌してなるものであった。
(発明が解決しょうとする課題) しかしながら、前記特開平−311010号公報開示の技術で
は、植物の生育を促進、保全するという効果は得られる
ものの、速効性を期待できる農薬を葉茎に良に展着させ
るものではなかった。
上記実情に鑑み、業界では、葉茎や土譲への展着性に優
れ且つ風や雨等で流出し難く残留性がよく、しかも簡便
且つ効率的に用いることができる水和剤又は乳剤に剤型
型化された噴霧用農薬の創出が望まれていた。
(課題を解決するための手段) この発明では容積重0.8以下で且つ300メッシュパス以下
の微粉炭を0.1〜5%配合してなることを特徴とする噴
霧用農薬を提供することにより、前記従来の課題を悉く
解消する。
(発明の構成) 以下に発明に係る噴霧用農薬の構成について詳述する。
この発明に於いては微粉炭を配合することを特徴とす
る。
この微粉炭を使用する理由は、農薬主剤を吸着させて保
持し、徐々に揮散させると共に葉茎及び土譲への展着性
と残留性を向上させ、農薬の効率的利用を行なうためで
ある。
この微粉炭を利用することにより、不必要に大量の農薬
を常時散布する必要はなくなる。
更に、この微粉炭は葉茎への展着性がよく且つ熱吸収性
がよいので、植物の光合成を促進し生長させる効果も有
する。
この発明に用いる微粉炭としては、容積量0.88以下の微
粉炭が使用され、より好ましくは容積重0.6以下の微粉
炭を使用することが好ましい。
この容積重0.8以下の微粉炭を用いる理由は、噴霧用農
薬として水和剤や乳剤として用いる際に微粉炭が沈降す
ることもなく、浮遊した状態を保つことができるからで
ある。
この微粉炭の素材の具体例としては、マツ、スギ、ナ
ラ、クヌギ、ヒノキ、ヤシガラ、オガライト等が好適に
使用できる。
この発明で用いる微粉炭の大きさは300メッシュパス以
下とされる。
この発明では微粉炭の大きさを300メッシュパス以下に
設定したことが重要である。
即ち、300メッシュパス以下の微粉炭は、微粒子である
ので土譲及び葉茎への展着性がよい。
また、微粒子であるので表面積率が大きくなり、効率的
に農薬を吸着させることができる。
しかも、噴霧用農薬としての剤型上も、配合に際して分
散性がよく且つ噴射機のノズルがつまることもない。
更には、300メッシュパス以下の微粉炭では噴霧して飛
距離が遠く噴霧用農薬とししては最適である。
この理由は、300メッシュパス以下の微粉炭は水を吸着
して比重の大きな散布粒子を形成し飛距離が遠くよく飛
ぶが、300メッシュパス以上の微粉炭では、水を吸着し
て形成される散布粒子が大きすぎて却って飛距離は短く
なるからである。
この300メッシュパス以下の微粉炭の水等で希釈された
農薬に対する配合量は、農薬主剤を吸着させて保持する
と共に葉茎及び土譲への展着性と残留性を向上させ、且
つ噴霧用農薬として流動性を保持すればよく、微粉炭の
素材の種類により吸水量等が異なるが、通常0.1%〜5
%とされる。
この噴霧用農薬には、希釈剤として木酢液が用いられて
もよい。
この発明で用いる木酢液とは、木材や植物を炭化する際
の熱分解時に発生するガス状成分を補集し、冷却して得
る液を精製した液である。
この木酢液は原料たる木材の種類によっても異なるが、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸等の有機酸類
及びこれらのエステル類、メチルアルコール、アリルア
ルコール等のアルコール類、ホルムアルデヒド、アセト
アルデヒド、フルフラール等のアルデヒド類、アセト
ン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、フェノール等と水分とからなる液である。
このように、木酢液にはフェノールをはじめとして、各
種の薬効成分が含まれており、土譲菌の殺菌効果、ウイ
ルスの不活性化効果等があり、しかも、残留薬害がない
ので、これを希釈剤として用いることにより安全性の高
い農薬となる。
また、この木酢液を配合することにより噴霧用農薬に配
合する農薬主剤の量を極力少なくすることができる。
この発明において、使用される農薬主剤の具体例を例示
すれば、水和硫黄、サンソーゲン、ダイセン、チラウ
ム、フオマゾール、ターサン、ダコニール、ダイホルタ
ン、ベンレート、トップジン、イソプロジオン、キャプ
タン、イソプロチオラン、フルトラニル、エクロメゾー
ル、クロロネブ、TPN等の殺菌剤、或いはEPN、ダイアジ
ノン、スミチオン、デイプテレックス、イソキチオン、
ベンゾエピン、アセフェート、クロリピリオス、メソミ
ル等の殺虫剤、及びこれらの混合物等が例示できる。
また、この発明に係る噴霧用農薬では、微粉炭が剤型上
増量剤としても機能し、残留性効果も通常の農薬用いら
れる無機粉体より優れているのであえて配合する必要は
ないが、掛け比重の調整等で必要であれば、クレー、タ
ルク、ケイソウ土等の無機粉体を増量剤として配合して
もよい。
界面活性剤も必要に応じて使用でき、具体例としては、
ポリオキシアルキレン類、アルキル硫酸塩、リグニンス
ルホン酸塩等が挙げられる。
この発明において、噴霧用農薬を調製する場合、農薬製
造上の常法により剤型化された水和剤、乳化剤等の農薬
を使用すればよく、より好ましくは噴霧用の農薬として
剤型化された農薬を用いることが望ましい。
この原料として用いる農薬は、増量剤としての無機粉体
の量を後に配合する微粉炭の配合量を考慮して、予め除
去するか減少させておくことが望ましい。
この原料として用いる農薬に、容積重0.8以下で、且つ3
00メッシュパス以下の微粉炭を配合して撹拌することに
より、この発明に係る噴霧用農薬とすることができる。
尚、予め噴霧用の農薬として剤型化されていない農薬を
原料として用いる場合は、容積重0.8以下で300メッシュ
パス以下の微粉炭を配合して撹拌してから混合粉砕し
て、粒度調整を行なう必要があり、噴霧用の農薬を原料
とする場合も容積重0.8以下で300メッシュパス以下の微
粉炭を配合して撹拌してから混合粉砕して粒度調整すれ
ばより好ましい。
上記の方法からなるこの発明に係る噴霧用農薬の調製は
簡便に行なえるので、場合によってはゴルフ場等の現場
で散布する前に容積重0.8以下で300メッシュパス以下の
微粉炭を通常用いられる噴霧用の農薬に配合し、撹拌す
るだけで土譲と葉茎への展着性と残留性のよい噴霧用農
薬へとすることができる。
以下にこの発明の実施例を示すことにより、効果を明確
に説明する。
(実施例1) スミチオン 20g リグニンスルホン酸カルシム 5g ポリオキシエチレン ノニルフェニルエーテル 5g 300メッシュパス微粉炭(スギ) 200g を加えて均一に混合し、20の木酢液を加えて乳剤とし
た。
尚、この木酢液は以下のようにして得た。
スギを木炭に製炭する炭ガマ煙道から粗木酢液を得た。
この収率は43.15%であった。
この粗木酢液の浮遊固形分を濾別した後、粗木酢液10
を冷凍機内で−20℃で30分間で氷結させた。
この氷結粗不酢液を20℃の室温で解氷し3℃までの解氷
液を集積した。68%(6.8)の粗酢液が解氷した。
この木酢液の分析値は、PH2.9、比重1.013、有機酸含量
(CH3COOHとして)3.7重量%、フェノール含量(溶解タ
ールとしてのフェノール含量)は0.09重ン%であった。
(実施例2) スミチオン 30g リグニンスルホン酸カルシウム 5g ポリオキシエチレン ノニルフェニルエーテル 5g からなる農薬に300メッシュパスの微粉炭200g(スギ)
を加え撹拌し、次いで30の水を加えて乳剤とした。
(比較例1) スミチオン 30g リグニンスルホン酸カルシウム 5g ポリオキシエチレン ノニルフェニルエーテル 5g 以上を均一に混合粉砕し、30の水を加えて乳剤とし
た。
(比較例2) スミチオン 30g クレー 200g リグニンスルホン酸カルシウム 5g ポリオキシエチレン ノニルフェニルエーテル 5g 以上を均一に混合粉砕し、30の水を加えて乳剤とし
た。
(試験例1) 10センチ×10センチ、高さ15センチの角形ポットを12個
用意して、10センチの高さまで土を入れ、温室内で高麗
芝(Zoysia tenuifolia Willd)を敷き詰めて植えた。
これらの角形ポットの底には1センチ間隔に幅3ミリの
スリットを平行に9本形成し水掃けをよくした。
次いで、これらの角形ポットの高麗芝(Zoysia tenuifo
lia Willd)を3個ずつに分け、それぞれA群、B群、
C群、D群とし、A群の各ポットに実施例1で得た噴霧
用農薬、B群の各ポットに実施例2で得た噴霧用農薬、
C群の各ポットには比較例1で得た噴霧用農薬、D群の
各ポットには比較例2で得た噴霧用農薬をそれぞれ10ml
ずつ噴霧散布した。
これらのポットにヨトウムシの幼虫を各10匹ずつ放し
て、放して1日後の死虫数を調べた。
更に、5日後、10日後、30日後にも各ポットにヨトウム
シの幼虫を各10匹ずつ放して、放して1日後の死虫数を
それぞれれ調べた。
尚、この試験に用いるポットに植えられた高麗芝(Zoys
ia tenuifolia Willd)には、毎日1回200mlの水を散布
した。
これらの結果をまとめて第1表に示す。
(試験例2) 10センチ×10センチ、高さ15センチの角形ポットを12個
用意して、10センチの高さまで土を入れ、温室内で高麗
芝(Zoysia tenuifolia Willd)を敷き詰めて植えた。
これらの角形ポットの底には1センチ間隔に幅3ミリの
スリットを平行に9本形成し水掃けをよくした。
また、これらの角形ポットの下には水槽を設けて、スリ
ットから流出した水分等を溜めることができるようにし
た。
次いで、これらの角形ポットの高麗芝(Zoysia tenuifo
lia Willd)を3個ずつに分け、それぞれA群、B群、
C群、D群とし、A群の各ポットに実施例1で得た噴霧
用農薬、B群の各ポットに実施例2で得た噴霧用農薬、
C群の各ポットには比較例1で得た噴霧用農薬、D群の
各ポットには比較例2で得た噴霧用農薬をそれぞれ10ml
ずつ噴霧散布した。
このポットに植えられた高麗芝(Zoysia tenuifolia Wi
lld)に毎日1回200mlの水を散布した。
水槽に溜められたスリットから流出した水分等の臭いを
官能試験で調べた。
スミチオンの臭いがあるものを1 スミチオンの臭いがいものを0とした。
例えば、各群の内2ポットの流出成分には臭いがあり、
1ポットの流出水分には臭いがない場合は2となる。
これらの結果をまとめて第2表に示す。
(発明の効果) 以上詳述した如く、この発明は容積重0.8以下で且つ300
メッシュパス以下の微粉炭を0.1〜5%配合してなるこ
とを特徴とする噴霧用農薬であるから、上記実施例、比
較例より明らかな如く葉茎や土壌への展着性と残留性に
優れ、雨や雪による水等で流出し難く、周辺の水系へ悪
影響を与えることがないので、ゴルフ場用の噴霧農薬と
して優れているという効果を奏する。
しかも、展着性や残留性に優れているため、不必要に大
量の農薬を常時散布する必要がなく、農薬の使用量を必
要最小限に抑えることができるという効果を奏する。
さらに、農薬主剤を吸着し、徐々に拡散させるために用
いる微粉炭の容積重を0.8以下としているため、この微
粉炭が噴霧農薬中で沈降してしまうことがなく、均一に
浮遊した状態を維持することができ、且つその粒度を30
0メッシュパス以下としているため、表面効率が大きく
なり、効率良く農薬を散布対象物に吸着させることがで
きる。
そのうえ、農薬噴霧時の飛距離を遠くすることができ、
噴霧用としては好適な農薬となるという効果を奏する。
また、希釈剤として木酢液を使用すると、前記展着性や
残留性以外に、殺菌効果をも期待することができるとい
う優れた効果を奏する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容積重0.8以下で且つ300メッシュパス以下
    の微粉炭を0.1〜5%配合してなることを特徴とする噴
    霧用農薬。
  2. 【請求項2】前記噴霧用農薬中に希釈剤として木酢液が
    配合されてなることを特徴とする請求項1に記載の噴霧
    用農薬。
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