JPH0678944A - 超高速体外超音波温熱療法用装置およびその設定方法 - Google Patents

超高速体外超音波温熱療法用装置およびその設定方法

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JPH0678944A
JPH0678944A JP5001139A JP113993A JPH0678944A JP H0678944 A JPH0678944 A JP H0678944A JP 5001139 A JP5001139 A JP 5001139A JP 113993 A JP113993 A JP 113993A JP H0678944 A JPH0678944 A JP H0678944A
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peak power
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JP5001139A
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Jacques Dory
ドリ ジャック
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    • A61N7/00Ultrasound therapy
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods
    • A61B2017/00017Electrical control of surgical instruments
    • A61B2017/00137Details of operation mode
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  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 周辺組織への損傷を最小限度に止め、また、
極めて短時間に腫瘍等生体内の患部を温熱治療すること
が可能な超高速体外温熱療法用装置およびその設定方法
を提供する。 【構成】 周波数が0.5−10MHzの範囲であり、
ピーク電力が20Kw以上となる超音波波連を体内の腫
瘍組織へ照射し組織を破壊する。焦点スポット中の前記
治療ビームの集束度と前記電力を設定するための変数
は、患部組織の性質およびその深度とは無関係であり、
時間に比例して増加する患部の温度カーブの線形期間に
前記患部を略破壊してしまうように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超高速体外超音波温熱
療法用装置およびその設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】腫瘍を破壊するため生物組織の極めて限
られた範囲に超音波ビームを集束させる方法が、特にR
E33,590において従来から知られている。前記ビ
ームは、所定のピーク電力および持続期間を有する周期
的波連(wave trains) の状態で伝播する。
【0003】上記の特許に開示されている装置の場合、
高周波ビームの周波数は、例えば、0.5−5MHzの
範囲である。体内の深部の組織を破壊する場合は低周波
を使用し、変換器を励起するためのピーク電力は比較的
小さいものである(例えば10−100ワットで、深部
の組織を破壊する場合はより大きな出力を使用す
る。)。
【0004】持続期間が約1秒の波から成る波連を約1
/10の間隔で分割する。この期間であればリアルタイ
ムに超音波走査(通常はタイプB)を行って焦点(呼吸
によって生じる組織の自然な運動の影響を受ける)を目
標方向へ移動させたり、あるいは治療を行う領域の組織
が被った損傷を検査することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】目標領域の深度にもよ
るが、使用する出力レベルと周波数により約45℃まで
温度は上昇する。この温度は、基本的には、悪性細胞を
破壊するのに十分な温度である。目標領域の温度が上昇
し過ぎると熱が拡散してしまい、その結果、周辺領域に
甚だしい火傷が生じると従来から考えられてきた。
【0006】このため、治療期間が比較的長い期間とな
ってしまい、数百分あるいは数時間もの時間になってし
まうという問題がある。
【0007】目標領域の深度と電力吸収度にもよるが、
従来使用されているビームのピーク電力を10−200
倍に増大して超高速度で加熱すると熱拡散効果が大幅に
減少し、また目標領域を約1秒以下の時間で破壊するこ
とができるという事実が今回発見された。本発明はこの
事実に基づきなされたものである。
【0008】従って、本発明の目的は体内の既知の深さ
にある目標の一部を超音波変換器手段で発生させた圧縮
波エネルギーを用いて超高速で超音波温熱治療する装置
を提供することにあり、本発明の前記変換器手段は、所
定の周波数とピーク電力を有した周期発振バーストの状
態で伝播するように前記エネルギーを前記部位へ照射す
る。各バーストは所定の持続期間を有しており、連続バ
ーストを間隔をおいて分離する。
【0009】本発明のその他の目的は、前記超音波変換
器手段の伝播面の径と焦点スポットの径だけでなく周波
数をも目標の性質および深度に応じて選択決定すること
により、ビームの集束が最大となり、また選択した前記
周波数および径に基づいて電力が決定され、その結果、
従来よりもはるかに高い温度で、また、短時間のうちに
目標を破壊できるように前記装置を設定する方法を提供
することにある。
【0010】本発明のさらにその他の目的は、前記超高
速温熱療法用装置を用いて治療中の目標の変化をさらに
精度良く超音波検査することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、エコー図Aま
たは自記音響測深器の画像Bが波連の動きによる見せか
けの変化(従来の温熱療法技術を用いて実際に治療を行
う場合に見られる)によって遮蔽されないよう検出可能
に修正を行うための時間(すなわち、超高速温熱療法に
おける数十分の一秒の時間)が確保できるよう所定の速
度で治療ビームを断続させている最中にタイプAまたは
Bの自記音響測深器で目標の検査を行う超高速温熱療法
用装置を提供することにある。
【0012】さらに、本発明のその他の目的は、目標を
破壊した後すみやかに治療を終えることができるよう目
標の変化を超高速度で容易に検出できるタイプAまたは
タイプBの超音波診断ができるよう前記装置を設定する
方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る超高速温熱治療用装置の設定法は、所
定の周波数とピーク電力を有した周期発振バーストの状
態で伝播するエネルギーを前記部位に焦点を合わせて照
射する超音波変換器手段において生成された圧縮波エネ
ルギーを用いて体内の既知の深さにある目標の一部を治
療するものであり、前記各バーストはそれぞれ所定の持
続期間を有しており、連続バーストを時間間隔をおいて
分離する、前記設定方法は、前記超音波変換器手段を用
いて前記体内の既知の深さに位置する対象の検査を行
い、前記圧縮波エネルギーの照射時間の関数として前記
対象の温度上昇の曲線を作成するものであり、前記曲線
はゼロ時間から始まり時間toで終わる疑似線形期間を
有している、対象検査段階と、前記時間toと同じ期間
持続する単一発振バーストにより前記対象の前記部位を
少なくとも略破壊する前記発振バーストの特定ピーク電
力を設定する段階と、少なくとも前記ピーク電力に等し
い治療ピーク電力を選択するとともに、最大前記時間t
oに等しい治療バースト期間を選択する段階とから成る
ことを特徴とする。
【0014】一定量の被検物に対して超音波を用いて超
高速度で温熱治療を行う本発明に係る超高速温熱治療用
装置は、集束面を備えた圧電電力変換器手段と、前記電
力変換器手段に接続された電力発生器手段とから構成さ
れており、最大値が略10−20Kwで、0.5−3秒
の範囲で期間を調節することができ、ピーク電力が調節
自在である周期波連を前記電力発生器手段へ印加するこ
とを特徴とする。
【0015】
【作用および効果】本発明の超高速体外超音波温熱治療
用装置およびその設定方法は、上記のような構成を有し
ており、対象領域、すなわち、患部を超音波でスキャン
し、当該患部における圧縮波エネルギーの照射時間と温
度上昇速度とのグラフ(曲線)を作成する。こうして作
成されたグラフの線形期間(ゼロから時間to)で前記
患部組織を略破壊してしまう程度に発振バーストのピー
ク電力を設定する。このピーク電力に少なくとも等しく
なるよう治療ピーク電力を設定し、また、最大で前記線
形期間の時間toとなるよう治療バーストの期間を設定
する。
【0016】極めて高いピーク電力の圧縮波を疑似連続
状態で伝播させるため、特に目標細胞に対して機械的破
壊作用を及ぼすことにより目標の破壊効率が一層向上
し、また、周辺の健康な細胞の破壊は最小限に止めるこ
とができる。さらに、「超高速温熱治療」を連続して実
施できる新規な局部超音波温熱治療が可能となる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明に係る超高
速体外超音波温熱治療用装置およびその設定方法の好適
実施例を説明する。
【0018】図1は従来の超音波検査装置のブロック図
であり、この装置は圧電変換器素子22を備えたリアル
タイムプローブ1で構成されており、当該素子は一点鎖
線で示した機械的伝達装置を介して電気モーター23に
よって振動されている。
【0019】このようなプローブとしては、例えば、米
国特許No.4,418,698(1983年12月6
日特許付与)「機械的セクタースキャン超音波プロー
ブ」に開示されているものがある。
【0020】圧電素子22はパルス発生器2によって励
起され、また前記モーターは鋸波スキャン信号発生器
(図2の波形(A)を生成する)によって制御されてお
り、治療領域をセクタースキャンし、治療ビームエミッ
ターの焦点を通過させる。
【0021】生物学的構造物から反射されたエコー波
は、出力端がアナログ/デジタル変換器5に接続された
受信器4にて増幅される。
【0022】電気スィッチ6は、前記変換器5の出力端
をメモリー61と62のいずれか一方または双方に接続
する。切り換えはスキャン毎に行われ、また切り換えを
行うため前記スィッチ6は鋸波発生器3の適当な出力端
に接続されている。
【0023】各メモリー内での書き込み動作のアドレス
指定は、プローブから発射されるビームの角位置と各パ
ルスの伝達開始時点からの経過時間に応じて周知の方法
で行われ、スキャン毎に治療領域の完全な画像を前記2
個のメモリーのうちいずれか一方のメモリーへ書き込
む。
【0024】前記メモリーの読み出しも周知の方法で行
われており、この結果得られた信号はスィッチ71を経
てデジタル減算器へと出力される。前記スィッチではス
キャン毎にその入力端E1およびE2と出力端S1およ
びS2の接続を切り換えている(この切り換えを行うた
め前記スィッチは前記発生器3の適当な出力端に接続さ
れている)。
【0025】反転信号が入力されない場合は、画像を構
成している連続点を定義する連続した数字の2画像間で
の相違を演算する前記減算器において、前回の画像から
今回の画像を、次に今回の画像から前回の画像を順次減
算するため、スキャン毎に常に現在の画像から前回の画
像を減算させるには前記減算器を反転させる必要があ
る。
【0026】減算器7の出力はデジタル/アナログ変換
器72に接続されており、当該変換器からはディスプレ
イ装置8の陰極線管の輝度を補正する電圧が出力されて
いる。
【0027】第二デジタル/アナログ変換器73には出
力端S2が接続されている。ポテンショメーター74で
は、差分画像である変換器72からの出力電圧と最近記
憶された画像である変換器73からの出力電圧を可変自
在に混合する。
【0028】治療領域に関する前回の画像あるいは差分
画像をオペレーターが見ることができるため、関連のあ
る組織を判別したり、または治療中にどのように組織が
変化するかをオペレーターは観察することができる。
【0029】本発明の治療装置では、極めて高いピーク
電力を使用しており、対象となる組織から反射されたエ
ネルギーは超音波変換器を撹乱してしまうほど十分なも
のであるため治療ビームを照射中は画像を生成すること
ができない。このような状態は、照射終了後1または複
数マイクロ秒の間持続している。このため、超音波スキ
ャンの期間、例えば1/20秒、よりもわずかに長い間
隔(図20の波形(B))をおいて波連を分割照射し、
超音波スキャンと照射の同期を取る必要がある。
【0030】また、当然のことながら、呼吸などにより
生じる組織の自然な運動に対応するため十分高速度に画
像を生成し、治療の結果組織に生じた変化を見落として
しまう程に連続する2毎の画像間に著しい差異が生じて
しまうのを防止する必要がある。例えば、少なくとも
0.5秒毎に画像を撮影できるよう照射時間を選択する
ことができる。この場合のピーク電力は、数分の1秒以
内に目標領域の細胞をほぼ破壊する程の大きさとなる。
【0031】図2の(C)はメモリー61への書き込み
を行う期間を示しており、(D)はメモリー62への書
き込み期間、(E)はメモリー61の読み出し期間、
(F)はメモリー2の読み出し期間、(G)と(H)は
出力端S1とS2の状態を示している。ここには、メモ
リー内の画像の数が示されており、この数字は現在の画
像から前回の画像が常時減算されていることを示してい
る。
【0032】再び図1において、電力変換器Tが円形カ
ップ状で図示されており、この表面に前記圧電素子が取
り付けられている。前記変換器は治療ビームエミッター
10から電力が供給されている。前記変換器はRE3
5,590特許に開示されている。図中別々に示されて
いるプローブ1は実際には前記変換器の中心に配設され
ており、上述の特許でも説明しているように前記プロー
ブは変換器の軸方向に駆動される。
【0033】また、図1には上述の実施例には使用され
ていないユニットが図示されており、このユニットは以
下に説明する変形例でのみ使用されている。
【0034】前記ユニットとは、可変分周器9、AND
ゲート11、メモリー12、ディスプレー装置13、ス
ィッチ14である。
【0035】スィッチ14が位置aにある場合、分周器
9は鋸波発生器3に接続される。前記鋸波発生器は、治
療ビームエミッターの焦点(前記カップTの球形部分の
中心部分)をプローブ軸が通過する際に同期信号を発生
するようになっている。次に、前記分周器の分周比を、
例えば、1対5の値に設定する。
【0036】この結果、Nスキャン毎にビームエミッタ
ー10へ短い信号が出力され、この信号によって前記エ
ミッターは約1マイクロ秒の間使用禁止状態となる。
【0037】前記信号はゲート11にも出力され、この
信号によって前記ゲートは1/1000秒の間使用可能
となり、変換器5からのデジタル信号をメモリー12へ
出力する。
【0038】メモリー12には走査線情報を取り込む時
間があり、この期間はわずか約0.2マイクロ秒である
(これに対して完全な画像を取り込む時間は0.2−
0.02秒である)。
【0039】このように、上記変形実施例では、治療ビ
ームパルスの持続期間中に1マイクロ秒治療ビームが遮
断され、このビーム遮断は1/20秒毎に行われる。治
療ビームを遮断しない場合に比べても電力の平均的な低
下量はわずかである(例えば、2%程)。
【0040】上述したように「常時」(on the fly)作成
されているライン、すなわち、1ー5スキャン毎に作成
されるラインはビームの焦点を通過する。この治療方法
ではAタイプの超音波検査法が用いられており、一方向
の情報で十分である。同じような結果は、目標を通過す
る特定の方向にプローブを固定しても得ることができ
る。
【0041】前記メモリー12に記憶されているエコー
信号を50Hzの速度で読み出してスクリーン装置13
に連続表示する。
【0042】このように読み出し速度が早いためより表
示画像は見易くなる。
【0043】上記の変形治療方法の場合、超音波スキャ
ンの振幅の変化が認識できるような速度で治療中に収集
された情報のデジタル減算をオペレーターの目が行って
いるようなものである。
【0044】タイプBの超音波プローブを用いてタイプ
Aのエコー図を作成しているため、目標の治療を行う前
は同じプローブをタイプBの超音波スキャンにも使用す
ることができ(ここで、「目標」とは焦点スポットと大
きさが完全に同一である腫瘍の一部を指している。前記
腫瘍を完全に治療するには腫瘍を構成している目標領域
の他の部分にもビームを連続照射する必要がある。)、
また先述の特許RE33,590で説明しているように
同じプローブを用いて前記目標領域を突き止めることも
できる。さらに、画像を作成するのに十分な期間(1/
20秒)治療ビームを遮断すれば、目標を治療中であっ
ても、タイプB超音波スキャン時に同一プローブを用い
て目標の移動を行うことさえ可能である。
【0045】表1、2および図3、4を参照しながら超
高速温熱療法用装置の設定方法を説明する。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】表1および表2は、変換器の特性パラメー
ターを所定値として全体集束(global concentration)k
と温度の上昇速度dT/秒を周波数Fの関数として示し
たものである。
【0049】表1は焦点距離が10cmでビーム開口角
が60°の球形照射面を備えた電力変換器Tに関するも
のである。
【0050】本願出願人は、所定の第一径Dを備え、第
二の所定径dから成る焦点スポットを生成する球形カッ
プ状の電力変換器の場合における全体集束係数(global
concentration factor) k = ka x kgの値を
周知の実験データを基に算出した。前記データは、空気
を含んだ骨以外の生物学的組織での音波の減衰を示した
周知の実験データであり、組織内での伝播路cm当たり
におけるMHz当たりの音波の減衰は約1dBとなって
いる。減衰係数kaを算出することにより前記全体集束
係数から幾何学集束係数(geometrical concentration f
actor)kg =D/dを知ることができる。
【0051】組織内での吸収によるエネルギーの損失が
伝達電力全体の1%であり、その他の損失が9%とな
る、すなわちエネルギー損失のほとんどは細胞表面での
複屈折に起因するものと仮定し、周波数Fの関数として
温度の上昇速度dT/secを算出して焦点スポットの
所定径dと、体内に入射する際のビームの所定径と、一
定であるビームの開口角と、1Kwの伝達音波ピーク電
力(a transmitted acoustic peak power) を各々求め
る。このように、組織内部に吸収され、熱に変換された
電力損失の一部を算出することができるため温度上昇速
度も算出することができる。
【0052】従来得られていたデータには、吸収による
損失が1%(例えば、2−3%の範囲)以上であること
が示されているだけであることを留意しておく必要があ
る。従って、本願出願人は、ほとんどの場合、算出した
温度上昇速度は実際の温度上昇速度よりも小さくなるは
ずと仮定した。このように仮定すれば、算出された必要
ピーク電力を過大に評価することがなくなる。しかしな
がら、過小に評価するよりもましで、過大に評価すれば
目標の周囲の組織に熱を拡散させてしまう危険はなくな
る。
【0053】表1は焦点距離が10cm、また入射径が
10cmの場合に関するものであり、一方、表2は焦点
距離が1.5cmで、入射径が1.5cmの場合に関す
るものである。
【0054】動作周波数Fは次の要領で選択する。ま
ず、体内における目標の深度(つまり、皮膚と腫瘍とを
ビームが通過する距離)により近い焦点距離を選択す
る。
【0055】例えば、目標の深度が約10cmの場合、
焦点距離は10cmを選択し、表1を用いて周波数を算
出する。
【0056】選択した周波数は最大値kおよび最大温度
上昇速度のいずれも満足するものである。表1から周波
数F = 1Mhzである。
【0057】焦点距離が1.5cm(浅い深度の腫瘍の
場合にこの焦点距離を選択する)の場合は、表2から6
MHzの周波数を選択する。
【0058】上述した最適動作周波数の選択方法は、血
液の循環による熱の拡散および組織の冷却が無視できる
程度のものであるという仮定に基づいており、出願人の
計算には考慮されていない。
【0059】出願人の治療方法を使用せず、径が1.5
mm程の焦点スポットなど容量が小さな熱源を使用する
場合には、前述の現象は実際上極めて大きな影響を及ぼ
すことになる。しかしながら、出願人の方法では、加熱
時間との関数である温度上昇カーブの疑似線形期間のみ
加熱しているため、目標が吸収するエネルギーはほとん
ど全て目標の加熱に使用されてしまい、この結果、上述
のような現象に起因する実際のエネルギー損失は、吸収
される電力に比べても無視できる程度のものである。
【0060】図3のカーブは熱源(径が小さな焦点スポ
ットの場合)が小形の場合のものであり、超音波ビーム
による目標領域での加熱状態を照射時間との関数として
試験的に測定した結果が示されており、レベルの異なる
2つの電力で照射を行った(曲線IおよびII)。
【0061】両曲線では、略同じ時間すなわち時間to
までは温度の上昇は疑似線形状態になっていることが分
かる。但し、曲線の温度は各々To1およびTo2と異
なっている。熱損失と熱供給が平衡する上限温度(ceili
ng) が5to時間経過した後に現れ、この時の曲線Iの
温度は3To1であり、曲線IIの温度は2.6To2
である。しかしながら、一定期間経過後に温度Tは急速
に低下する。
【0062】ここで、時間toは照射する電力とは無関
係であり、焦点スポットの径に比例するものである。図
3のような曲線を生じた実験での周波数は1MHz、焦
点スポットの径は1.5mm、to = 0.5秒であ
った。出願人は、動作周波数、焦点スポットの径を様々
な値にして試験を行い、特に前述の表に示されている値
に基づいて行った試験から同様の曲線が得られた。
【0063】出願人の治療方法は、時間が最大toとな
るまでに目標の細胞を完全に、あるいは少なくとも略破
壊してしまうようにピーク電力を設定することにあり、
出願人の発見によれば、このようにピーク電力を設定す
ることにより目標の周囲の組織へ与える損傷を最小限に
止めることができる。
【0064】また、前記目標破壊方法で必要とされる熱
エネルギーの全体量は従来の治療方法の場合よりもわず
かでよい。
【0065】上述の試験的な効果は、次の事実からも説
明することができる。すなわち、前記曲線の線形期間で
は、拡散によるエネルギー損失は供給熱量に比べるとわ
ずかなものである。この線形期間を越えた場合は、エネ
ルギー損失は目標と周囲組織との間の温度傾斜に比例
し、供給熱量(上限温度)と平衡になるまで増加する。
上記実験では、熱供給を停止した場合は、ほぼ3から6
x to時間経過するとほとんど破壊を起こさない値
にまで目標の温度は指数関数的に減少した。この時間
(この場合は約1.5−3秒)は、治療波を構成する連
続する2つの波連間のギャップにあたるため、熱拡散に
よる波連全体の損失は最小限となる。
【0066】実際にこのギャップとして好ましい時間
は、波連の持続期間の少なくとも10倍であることが判
明した。
【0067】図2において、toに相当するわずか0.
5秒以下の時間を波連の持続期間とした場合、0.05
秒間隔で分割した連続波連を腫瘍内の異なる目標に照射
する。照射の前後で各目標の反射状態を比較するには単
一波連で十分である。
【0068】腫瘍細胞の破壊時間tは、例えば40℃の
閾値温度Tiから温度Tまで腫瘍細胞を加熱した温度に
反比例することが知られている。例えば、T = 58
℃の場合は、図4のグラフからtの値は約0.5秒とな
る。照射時間tは43℃以上では10℃温度が上昇する
毎に略半分となり、58℃から70℃まで温度が上昇す
る場合は時間tは4096で割った値となる。
【0069】略0.5秒以下の時間内に58℃の温度ま
で加熱しさえすれば組織を0.5秒以内に破壊できるた
め、図4のグラフで示している時間の半分に等しい時間
toの値を選択するのが好ましい。従って、to =
0.25秒の値を選択すれば、電力バーストが終了する
時点、すなわち、0.25秒以内に70℃まで温度は上
昇する。
【0070】表1から音波ピークが1kwの場合、dT
/sec = 33.97である。従って、0.25秒
以内に平温より略32℃高い温度まで目標を加熱するに
は、すなわち毎秒138℃の割合で加熱するには、13
8/33.97 = 4の割合で電力を増幅しなくては
ならない。自明ではあるが、前記曲線の疑似線形期間で
行う場合は温度上昇速度は加熱電力に略比例する。
【0071】変換器Tの電力変換係数が約1/4で、ビ
ーム伝播時における伝播損失を考慮すると、最終的に使
用するピーク電力は約20kwとなる。
【0072】変換器Tを備えた圧電変換器素子の出力密
度が大きくなりすぎるのを防ぐため、前記変換器素子に
は例えば径が300mm、焦点距離が300mm,開口
角が60°の球形キャップを取り付ける。
【0073】焦点位置へできるだけ多くの音波エネルギ
ーを集束できるように開口角を設定しなくてはならない
という要件と、骨や空洞あるいはその他超音波伝播上の
障害となるものによってビームが干渉されるのを防止す
るため体内のビームの入射面を比較的小さくしなくては
ならないといった、二つの要件の妥協によって焦点距離
を前述のような値に設定する。
【0074】実際には、装置の焦点距離は可変自在では
なく、オペレーターは目標の深度に等しい距離だけ皮膚
から離れた地点に変換器を配置して目標と焦点スポット
を一致させる。
【0075】結合液体媒質(coupling water medium) 中
での超音波の減衰は無視できる程度のわずかなものであ
り、表1および2が有効である。
【0076】最大ピーク電力が20Kwであり、出力を
自在に制御することが可能で、さらに、例えば、0.0
1から1秒の範囲で波連の持続期間を可変することがで
きる装置を1台使用すれば、数cmから10−12cm
の範囲の深さの目標を治療することができる。装置の製
作者らが作成したグラフには、腫瘍毎に最適な波連の持
続期間と深さとの関数が示されている。
【0077】電力は調整することが可能であり、より深
い位置にある腫瘍には最大電力が必要であることが分か
る。
【0078】目標の深度に応じて各々の深度範囲で治療
を行うために3台の装置を用意するのが好ましい。
【0079】例えば、放射電力が1Kwの装置の場合
に、焦点距離が10cmと12cm、また組織入射径が
10cmと12cmとし、また最適周波数を前記表から
1MHzであれば温度上昇速度はそれぞれ33.97℃
/秒と21.43℃となる。電力が20Kwの場合はす
でに説明した通りである。
【0080】焦点距離が3cmと5cm、入射径が3c
mと5cmであり、さらに、最適周波数がそれぞれ3M
Hzと1.5MHzである場合、温度上昇速度はそれぞ
れ384.89℃/秒と135.91℃/秒となる。使
用する電力は、例えば、2Kwから5Kwの範囲であ
る。
【0081】焦点距離が1.5cm、最適周波数が6M
Hzで、温度上昇が539.57℃/秒の場合、実際に
は約1Kwの電力レベルが必要となる。
【0082】一般的に、超高速温熱療法で使用するピー
ク電力の場合、特に深度が大きな腫瘍を治療する場合に
は、特別の設備を本発明の装置に組み込む必要がある。
すなわち、前述のような高いピーク電力を維持し、急速
に冷却を行うことができる圧電セラミック材を使用する
必要があり、また、強制冷却機構も必要となる。さら
に、電気発生器への電力の供給には補助電源を使用しな
くてはならない。
【0083】周囲組織が損傷するのを防ぐため規定の最
適電力値を大幅に越えないよう注意しなくてはならな
い。電力照射の停止と略同時に焦点領域に蓄積された熱
エネルギーが拡散し、比較的短時間に細胞を破壊してし
まうほど温度が上昇してしまう領域の径は、焦点領域内
での上昇温度の平方根に比例し、また、この温度上昇は
電力に比例する。
【0084】最後に、上記の電力では超音波ビームの大
部分は伝播中に漸次変換されてしまい、その結果本来の
ビームよりも高い周波数の熱成分が発生することにな
る。
【0085】これらの成分は周波数が高い程組織によく
吸収されるため発熱作用が一層向上する。また、出願人
が行った実験では皮膚の火傷の危険性が減少したことが
確認された。
【0086】周波数と電力を選択することにより、組織
の外部層内の損傷を最小限に止めながらも焦点スポット
を発熱させることが可能である。
【0087】また、前記ビームは発熱作用を補うように
機械的にも作用するため治療効率を一層向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】治療中の目標の変化を超高速度で検出する手段
を備えた超高速温熱治療装置のブロック図
【図2】前記検出手段の動作を示すタイミングチャート
【図3】生物学的細胞の温度上昇を加熱時間の関数とし
て表した曲線
【図4】生物学的細胞の破壊時間を加熱温度の関数とし
て表したグラフ
【符号の説明】
1 リアルタイムプローブ 2 パルス発生器 3 鋸波発生器 4 受信器 5 A/D変換器 6、14、71 スィッチ 7 減算器 8 ディスプレー 9 分周器 10 ビームエミッター 11 ゲート 12、61、62 メモリー 13 スクリーン 22 圧電変換器 23 電気モーター 72、73 D/A変換器 74 ポテンショメーター
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超高速体外超音波温熱
療法用装置およびその設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】腫瘍を破壊するため生物組織の極めて限
られた範囲に超音波ビームを集束させる方法が、特にR
E33,590において従来から知られている。前記ビ
ームは、所定のピーク電力および持続期間を有する周期
的波連(wave trains) の状態で伝播する。
【0003】上記の特許に開示されている装置の場合、
高周波ビームの周波数は、例えば、0.5−5MHzの
範囲である。体内の深部の組織を破壊する場合は低周波
を使用し、変換器を励起するためのピーク電力は比較的
小さいものである(例えば10−100ワットで、深部
の組織を破壊する場合はより大きな出力を使用す
る。)。
【0004】持続期間が約1秒の波から成る波連を約1
/10の間隔で分割する。この期間であればリアルタイ
ムに超音波走査(通常はタイプB)を行って焦点(呼吸
によって生じる組織の自然な運動の影響を受ける)を目
標方向へ移動させたり、あるいは治療を行う領域の組織
が被った損傷を検査することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】目標領域の深度にもよ
るが、使用する出力レベルと周波数により約45℃まで
温度は上昇する。この温度は、基本的には、悪性細胞を
破壊するのに十分な温度である。目標領域の温度が上昇
し過ぎると熱が拡散してしまい、その結果、周辺領域に
甚だしい火傷が生じると従来から考えられてきた。
【0006】このため、治療期間が比較的長い期間とな
ってしまい、数百分あるいは数時間もの時間になってし
まうという問題がある。
【0007】目標領域の深度と電力吸収度にもよるが、
従来使用されているビームのピーク電力を10−200
倍に増大して超高速度で加熱すると熱拡散効果が大幅に
減少し、また目標領域を約1秒以下の時間で破壊するこ
とができるという事実が今回発見された。本発明はこの
事実に基づきなされたものである。
【0008】従って、本発明の目的は体内の既知の深さ
にある目標の一部を超音波変換器手段で発生させた圧縮
波エネルギーを用いて超高速で超音波温熱治療する装置
を提供することにあり、本発明の前記変換器手段は、所
定の周波数とピーク電力を有した周期発振バーストの状
態で伝播するように前記エネルギーを前記部位へ照射す
る。各バーストは所定の持続期間を有しており、連続バ
ーストを間隔をおいて分離する。
【0009】本発明のその他の目的は、前記超音波変換
器手段の伝播面の径と焦点スポットの径だけでなく周波
数をも目標の性質および深度に応じて選択決定すること
により、ビームの集束が最大となり、また選択した前記
周波数および径に基づいて電力が決定され、その結果、
従来よりもはるかに高い温度で、また、短時間のうちに
目標を破壊できるように前記装置を設定する方法を提供
することにある。
【0010】本発明のさらにその他の目的は、前記超高
速温熱療法用装置を用いて治療中の目標の変化をさらに
精度良く超音波検査することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、エコー図Aま
たは自記音響測深器の画像Bが波連の動きによる見せか
けの変化(従来の温熱療法技術を用いて実際に治療を行
う場合に見られる)によって遮蔽されないよう検出可能
に修正を行うための時間(すなわち、超高速温熱療法に
おける数十分の一秒の時間)が確保できるよう所定の速
度で治療ビームを断続させている最中にタイプAまたは
Bの自記音響測深器で目標の検査を行う超高速温熱療法
用装置を提供することにある。
【0012】さらに、本発明のその他の目的は、目標を
破壊した後すみやかに治療を終えることができるよう目
標の変化を超高速度で容易に検出できるタイプAまたは
タイプBの超音波診断ができるよう前記装置を設定する
方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る超高速温熱治療用装置の設定法は、所
定の周波数とピーク電力を有した周期発振バーストの状
態で伝播するエネルギーを前記部位に焦点を合わせて照
射する超音波変換器手段において生成された圧縮波エネ
ルギーを用いて体内の既知の深さにある目標の一部を治
療するものであり、前記各バーストはそれぞれ所定の持
続期間を有しており、連続バーストを時間間隔をおいて
分離する、前記設定方法は、前記超音波変換器手段を用
いて前記体内の既知の深さに位置する対象の検査を行
い、前記圧縮波エネルギーの照射時間の関数として前記
対象の温度上昇の曲線を作成するものであり、前記曲線
はゼロ時間から始まり時間toで終わる疑似線形期間を
有している、対象検査段階と、前記時間toと同じ期間
持続する単一発振バーストにより前記対象の前記部位を
少なくとも略破壊する前記発振バーストの特定ピーク電
力を設定する段階と、少なくとも前記ピーク電力に等し
い治療ピーク電力を選択するとともに、最大前記時間t
oに等しい治療バースト期間を選択する段階とから成る
ことを特徴とする。
【0014】一定量の被検物に対して超音波を用いて超
高速度で温熱治療を行う本発明に係る超高速温熱治療用
装置は、集束面を備えた圧電電力変換器手段と、前記電
力変換器手段に接続された電力発生器手段とから構成さ
れており、最大値が略10−20Kwで、0.5−3秒
の範囲で期間を調節することができ、ピーク電力が調節
自在である周期波連を前記電力発生器手段へ印加するこ
とを特徴とする。
【0015】
【作用および効果】本発明の超高速体外超音波温熱治療
用装置およびその設定方法は、上記のような構成を有し
ており、対象領域、すなわち、患部を超音波でスキャン
し、当該患部における圧縮波エネルギーの照射時間と温
度上昇速度とのグラフ(曲線)を作成する。こうして作
成されたグラフの線形期間(ゼロから時間to)で前記
患部組織を略破壊してしまう程度に発振バーストのピー
ク電力を設定する。このピーク電力に少なくとも等しく
なるよう治療ピーク電力を設定し、また、最大で前記線
形期間の時間toとなるよう治療バーストの期間を設定
する。
【0016】極めて高いピーク電力の圧縮波を疑似連続
状態で伝播させるため、特に目標細胞に対して機械的破
壊作用を及ぼすことにより目標の破壊効率が一層向上
し、また、周辺の健康な細胞の破壊は最小限に止めるこ
とができる。さらに、「超高速温熱治療」を連続して実
施できる新規な局部超音波温熱治療が可能となる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明に係る超高
速体外超音波温熱治療用装置およびその設定方法の好適
実施例を説明する。
【0018】図1は従来の超音波検査装置のブロック図
であり、この装置は圧電変換器素子22を備えたリアル
タイムプローブ1で構成されており、当該素子は一点鎖
線で示した機械的伝達装置を介して電気モーター23に
よって振動されている。
【0019】このようなプローブとしては、例えば、米
国特許No.4,418,698(1983年12月6
日特許付与)「機械的セクタースキャン超音波プロー
ブ」に開示されているものがある。
【0020】圧電素子22はパルス発生器2によって励
起され、また前記モーターは鋸波スキャン信号発生器
(図2の波形(A)を生成する)によって制御されてお
り、治療領域をセクタースキャンし、治療ビームエミッ
ターの焦点を通過させる。
【0021】生物学的構造物から反射されたエコー波
は、出力端がアナログ/デジタル変換器5に接続された
受信器4にて増幅される。
【0022】電気スィッチ6は、前記変換器5の出力端
をメモリー61と62のいずれか一方または双方に接続
する。切り換えはスキャン毎に行われ、また切り換えを
行うため前記スィッチ6は鋸波発生器3の適当な出力端
に接続されている。
【0023】各メモリー内での書き込み動作のアドレス
指定は、プローブから発射されるビームの角位置と各パ
ルスの伝達開始時点からの経過時間に応じて周知の方法
で行われ、スキャン毎に治療領域の完全な画像を前記2
個のメモリーのうちいずれか一方のメモリーへ書き込
む。
【0024】前記メモリーの読み出しも周知の方法で行
われており、この結果得られた信号はスィッチ71を経
てデジタル減算器へと出力される。前記スィッチではス
キャン毎にその入力端E1およびE2と出力端S1およ
びS2の接続を切り換えている(この切り換えを行うた
め前記スィッチは前記発生器3の適当な出力端に接続さ
れている)。
【0025】反転信号が入力されない場合は、画像を構
成している連続点を定義する連続した数字の2画像間で
の相違を演算する前記減算器において、前回の画像から
今回の画像を、次に今回の画像から前回の画像を順次減
算するため、スキャン毎に常に現在の画像から前回の画
像を減算させるには前記減算器を反転させる必要があ
る。
【0026】減算器7の出力はデジタル/アナログ変換
器72に接続されており、当該変換器からはディスプレ
イ装置8の陰極線管の輝度を補正する電圧が出力されて
いる。
【0027】第二デジタル/アナログ変換器73には出
力端S2が接続されている。ポテンショメーター74で
は、差分画像である変換器72からの出力電圧と最近記
憶された画像である変換器73からの出力電圧を可変自
在に混合する。
【0028】治療領域に関する前回の画像あるいは差分
画像をオペレーターが見ることができるため、関連のあ
る組織を判別したり、または治療中にどのように組織が
変化するかをオペレーターは観察することができる。
【0029】本発明の治療装置では、極めて高いピーク
電力を使用しており、対象となる組織から反射されたエ
ネルギーは超音波変換器を撹乱してしまうほど十分なも
のであるため治療ビームを照射中は画像を生成すること
ができない。このような状態は、照射終了後1または複
数マイクロ秒の間持続している。このため、超音波スキ
ャンの期間、例えば1/20秒、よりもわずかに長い間
隔(図20の波形(B))をおいて波連を分割照射し、
超音波スキャンと照射の同期を取る必要がある。
【0030】また、当然のことながら、呼吸などにより
生じる組織の自然な運動に対応するため十分高速度に画
像を生成し、治療の結果組織に生じた変化を見落として
しまう程に連続する2毎の画像間に著しい差異が生じて
しまうのを防止する必要がある。例えば、少なくとも
0.5秒毎に画像を撮影できるよう照射時間を選択する
ことができる。この場合のピーク電力は、数分の1秒以
内に目標領域の細胞をほぼ破壊する程の大きさとなる。
【0031】図2の(C)はメモリー61への書き込み
を行う期間を示しており、(D)はメモリー62への書
き込み期間、(E)はメモリー61の読み出し期間、
(F)はメモリー2の読み出し期間、(G)と(H)は
出力端S1とS2の状態を示している。ここには、メモ
リー内の画像の数が示されており、この数字は現在の画
像から前回の画像が常時減算されていることを示してい
る。
【0032】再び図1において、電力変換器Tが円形カ
ップ状で図示されており、この表面に前記圧電素子が取
り付けられている。前記変換器は治療ビームエミッター
10から電力が供給されている。前記変換器はRE3
5,590特許に開示されている。図中別々に示されて
いるプローブ1は実際には前記変換器の中心に配設され
ており、上述の特許でも説明しているように前記プロー
ブは変換器の軸方向に駆動される。
【0033】また、図1には上述の実施例には使用され
ていないユニットが図示されており、このユニットは以
下に説明する変形例でのみ使用されている。
【0034】前記ユニットとは、可変分周器9、AND
ゲート11、メモリー12、ディスプレー装置13、ス
ィッチ14である。
【0035】スィッチ14が位置aにある場合、分周器
9は鋸波発生器3に接続される。前記鋸波発生器は、治
療ビームエミッターの焦点(前記カップTの球形部分の
中心部分)をプローブ軸が通過する際に同期信号を発生
するようになっている。次に、前記分周器の分周比を、
例えば、1対5の値に設定する。
【0036】この結果、Nスキャン毎にビームエミッタ
ー10へ短い信号が出力され、この信号によって前記エ
ミッターは約1マイクロ秒の間使用禁止状態となる。
【0037】前記信号はゲート11にも出力され、この
信号によって前記ゲートは1/1000秒の間使用可能
となり、変換器5からのデジタル信号をメモリー12へ
出力する。
【0038】メモリー12には走査線情報を取り込む時
間があり、この期間はわずか約0.2マイクロ秒である
(これに対して完全な画像を取り込む時間は0.2−
0.02秒である)。
【0039】このように、上記変形実施例では、治療ビ
ームパルスの持続期間中に1マイクロ秒治療ビームが遮
断され、このビーム遮断は1/20秒毎に行われる。治
療ビームを遮断しない場合に比べても電力の平均的な低
下量はわずかである(例えば、2%程)。
【0040】上述したように「常時」(on the fly)作成
されているライン、すなわち、1ー5スキャン毎に作成
されるラインはビームの焦点を通過する。この治療方法
ではAタイプの超音波検査法が用いられており、一方向
の情報で十分である。同じような結果は、目標を通過す
る特定の方向にプローブを固定しても得ることができ
る。
【0041】前記メモリー12に記憶されているエコー
信号を50Hzの速度で読み出してスクリーン装置13
に連続表示する。
【0042】このように読み出し速度が早いためより表
示画像は見易くなる。
【0043】上記の変形治療方法の場合、超音波スキャ
ンの振幅の変化が認識できるような速度で治療中に収集
された情報のデジタル減算をオペレーターの目が行って
いるようなものである。
【0044】タイプBの超音波プローブを用いてタイプ
Aのエコー図を作成しているため、目標の治療を行う前
は同じプローブをタイプBの超音波スキャンにも使用す
ることができ(ここで、「目標」とは焦点スポットと大
きさが完全に同一である腫瘍の一部を指している。前記
腫瘍を完全に治療するには腫瘍を構成している目標領域
の他の部分にもビームを連続照射する必要がある。)、
また先述の特許RE33,590で説明しているように
同じプローブを用いて前記目標領域を突き止めることも
できる。さらに、画像を作成するのに十分な期間(1/
20秒)治療ビームを遮断すれば、目標を治療中であっ
ても、タイプB超音波スキャン時に同一プローブを用い
て目標の移動を行うことさえ可能である。
【0045】表1、2および図3、4を参照しながら超
高速温熱療法用装置の設定方法を説明する。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】表1および表2は、変換器の特性パラメー
ターを所定値として全体集束(global concentration)k
と温度の上昇速度dT/秒を周波数Fの関数として示し
たものである。
【0049】表1は焦点距離が10cmでビーム開口角
が60°の球形照射面を備えた電力変換器Tに関するも
のである。
【0050】本願出願人は、所定の第一径Dを備え、第
二の所定径dから成る焦点スポットを生成する球形カッ
プ状の電力変換器の場合における全体集束係数(global
concentration factor) k = ka x kgの値を
周知の実験データを基に算出した。前記データは、空気
を含んだ骨以外の生物学的組織での音波の減衰を示した
周知の実験データであり、組織内での伝播路cm当たり
におけるMHz当たりの音波の減衰は約1dBとなって
いる。減衰係数kaを算出することにより前記全体集束
係数から幾何学集束係数(geometrical concentration f
actor)kg =D/dを知ることができる。
【0051】組織内での吸収によるエネルギーの損失が
伝達電力全体の1%であり、その他の損失が9%とな
る、すなわちエネルギー損失のほとんどは細胞表面での
複屈折に起因するものと仮定し、周波数Fの関数として
温度の上昇速度dT/secを算出して焦点スポットの
所定径dと、体内に入射する際のビームの所定径と、一
定であるビームの開口角と、1Kwの伝達音波ピーク電
力(a transmitted acoustic peak power) を各々求め
る。このように、組織内部に吸収され、熱に変換された
電力損失の一部を算出することができるため温度上昇速
度も算出することができる。
【0052】従来得られていたデータには、吸収による
損失が1%(例えば、2−3%の範囲)以上であること
が示されているだけであることを留意しておく必要があ
る。従って、本願出願人は、ほとんどの場合、算出した
温度上昇速度は実際の温度上昇速度よりも小さくなるは
ずと仮定した。このように仮定すれば、算出された必要
ピーク電力を過大に評価することがなくなる。しかしな
がら、過小に評価するよりもましで、過大に評価すれば
目標の周囲の組織に熱を拡散させてしまう危険はなくな
る。
【0053】表1は焦点距離が10cm、また入射径が
10cmの場合に関するものであり、一方、表2は焦点
距離が1.5cmで、入射径が1.5cmの場合に関す
るものである。
【0054】動作周波数Fは次の要領で選択する。ま
ず、体内における目標の深度(つまり、皮膚と腫瘍とを
ビームが通過する距離)により近い焦点距離を選択す
る。
【0055】例えば、目標の深度が約10cmの場合、
焦点距離は10cmを選択し、表1を用いて周波数を算
出する。
【0056】選択した周波数は最大値kおよび最大温度
上昇速度のいずれも満足するものである。表1から周波
数F = 1Mhzである。
【0057】焦点距離が1.5cm(浅い深度の腫瘍の
場合にこの焦点距離を選択する)の場合は、表2から6
MHzの周波数を選択する。
【0058】上述した最適動作周波数の選択方法は、血
液の循環による熱の拡散および組織の冷却が無視できる
程度のものであるという仮定に基づいており、出願人の
計算には考慮されていない。
【0059】出願人の治療方法を使用せず、径が1.5
mm程の焦点スポットなど容量が小さな熱源を使用する
場合には、前述の現象は実際上極めて大きな影響を及ぼ
すことになる。しかしながら、出願人の方法では、加熱
時間との関数である温度上昇カーブの疑似線形期間のみ
加熱しているため、目標が吸収するエネルギーはほとん
ど全て目標の加熱に使用されてしまい、この結果、上述
のような現象に起因する実際のエネルギー損失は、吸収
される電力に比べても無視できる程度のものである。
【0060】図3のカーブは熱源(径が小さな焦点スポ
ットの場合)が小形の場合のものであり、超音波ビーム
による目標領域での加熱状態を照射時間との関数として
試験的に測定した結果が示されており、レベルの異なる
2つの電力で照射を行った(曲線IおよびII)。
【0061】両曲線では、略同じ時間すなわち時間to
までは温度の上昇は疑似線形状態になっていることが分
かる。但し、曲線の温度は各々To1およびTo2と異
なっている。熱損失と熱供給が平衡する上限温度(ceili
ng) が5to時間経過した後に現れ、この時の曲線Iの
温度は3To1であり、曲線IIの温度は2.6To2
である。しかしながら、一定期間経過後に温度Tは急速
に低下する。
【0062】ここで、時間toは照射する電力とは無関
係であり、焦点スポットの径に比例するものである。図
3のような曲線を生じた実験での周波数は1MHz、焦
点スポットの径は1.5mm、to = 0.5秒であ
った。出願人は、動作周波数、焦点スポットの径を様々
な値にして試験を行い、特に前述の表に示されている値
に基づいて行った試験から同様の曲線が得られた。
【0063】出願人の治療方法は、時間が最大toとな
るまでに目標の細胞を完全に、あるいは少なくとも略破
壊してしまうようにピーク電力を設定することにあり、
出願人の発見によれば、このようにピーク電力を設定す
ることにより目標の周囲の組織へ与える損傷を最小限に
止めることができる。
【0064】また、前記目標破壊方法で必要とされる熱
エネルギーの全体量は従来の治療方法の場合よりもわず
かでよい。
【0065】上述の試験的な効果は、次の事実からも説
明することができる。すなわち、前記曲線の線形期間で
は、拡散によるエネルギー損失は供給熱量に比べるとわ
ずかなものである。この線形期間を越えた場合は、エネ
ルギー損失は目標と周囲組織との間の温度傾斜に比例
し、供給熱量(上限温度)と平衡になるまで増加する。
上記実験では、熱供給を停止した場合は、ほぼ3から6
x to時間経過するとほとんど破壊を起こさない値
にまで目標の温度は指数関数的に減少した。この時間
(この場合は約1.5−3秒)は、治療波を構成する連
続する2つの波連間のギャップにあたるため、熱拡散に
よる波連全体の損失は最小限となる。
【0066】実際にこのギャップとして好ましい時間
は、波連の持続期間の少なくとも10倍であることが判
明した。
【0067】図2において、toに相当するわずか0.
5秒以下の時間を波連の持続期間とした場合、0.05
秒間隔で分割した連続波連を腫瘍内の異なる目標に照射
する。照射の前後で各目標の反射状態を比較するには単
一波連で十分である。
【0068】腫瘍細胞の破壊時間tは、例えば40℃の
閾値温度Tiから温度Tまで腫瘍細胞を加熱した温度に
反比例することが知られている。例えば、T = 58
℃の場合は、図4のグラフからtの値は約0.5秒とな
る。照射時間tは43℃以上では10℃温度が上昇する
毎に略半分となり、58℃から70℃まで温度が上昇す
る場合は時間tは4096で割った値となる。
【0069】略0.5秒以下の時間内に58℃の温度ま
で加熱しさえすれば組織を0.5秒以内に破壊できるた
め、図4のグラフで示している時間の半分に等しい時間
toの値を選択するのが好ましい。従って、to =
0.25秒の値を選択すれば、電力バーストが終了する
時点、すなわち、0.25秒以内に70℃まで温度は上
昇する。
【0070】表1から音波ピークが1kwの場合、dT
/sec = 33.97である。従って、0.25秒
以内に平温より略32℃高い温度まで目標を加熱するに
は、すなわち毎秒138℃の割合で加熱するには、13
8/33.97 = 4の割合で電力を増幅しなくては
ならない。自明ではあるが、前記曲線の疑似線形期間で
行う場合は温度上昇速度は加熱電力に略比例する。
【0071】変換器Tの電力変換係数が約1/4で、ビ
ーム伝播時における伝播損失を考慮すると、最終的に使
用するピーク電力は約20kwとなる。
【0072】変換器Tを備えた圧電変換器素子の出力密
度が大きくなりすぎるのを防ぐため、前記変換器素子に
は例えば径が300mm、焦点距離が300mm,開口
角が60°の球形キャップを取り付ける。
【0073】焦点位置へできるだけ多くの音波エネルギ
ーを集束できるように開口角を設定しなくてはならない
という要件と、骨や空洞あるいはその他超音波伝播上の
障害となるものによってビームが干渉されるのを防止す
るため体内のビームの入射面を比較的小さくしなくては
ならないといった、二つの要件の妥協によって焦点距離
を前述のような値に設定する。
【0074】実際には、装置の焦点距離は可変自在では
なく、オペレーターは目標の深度に等しい距離だけ皮膚
から離れた地点に変換器を配置して目標と焦点スポット
を一致させる。
【0075】結合液体媒質(coupling water medium) 中
での超音波の減衰は無視できる程度のわずかなものであ
り、表1および2が有効である。
【0076】最大ピーク電力が20Kwであり、出力を
自在に制御することが可能で、さらに、例えば、0.0
1から1秒の範囲で波連の持続期間を可変することがで
きる装置を1台使用すれば、数cmから10−12cm
の範囲の深さの目標を治療することができる。装置の製
作者らが作成したグラフには、腫瘍毎に最適な波連の持
続期間と深さとの関数が示されている。
【0077】電力は調整することが可能であり、より深
い位置にある腫瘍には最大電力が必要であることが分か
る。
【0078】目標の深度に応じて各々の深度範囲で治療
を行うために3台の装置を用意するのが好ましい。
【0079】例えば、放射電力が1Kwの装置の場合
に、焦点距離が10cmと12cm、また組織入射径が
10cmと12cmとし、また最適周波数を前記表から
1MHzであれば温度上昇速度はそれぞれ33.97℃
/秒と21.43℃となる。電力が20Kwの場合はす
でに説明した通りである。
【0080】焦点距離が3cmと5cm、入射径が3c
mと5cmであり、さらに、最適周波数がそれぞれ3M
Hzと1.5MHzである場合、温度上昇速度はそれぞ
れ384.89℃/秒と135.91℃/秒となる。使
用する電力は、例えば、2Kwから5Kwの範囲であ
る。
【0081】焦点距離が1.5cm、最適周波数が6M
Hzで、温度上昇が539.57℃/秒の場合、実際に
は約1Kwの電力レベルが必要となる。
【0082】一般的に、超高速温熱療法で使用するピー
ク電力の場合、特に深度が大きな腫瘍を治療する場合に
は、特別の設備を本発明の装置に組み込む必要がある。
すなわち、前述のような高いピーク電力を維持し、急速
に冷却を行うことができる圧電セラミック材を使用する
必要があり、また、強制冷却機構も必要となる。さら
に、電気発生器への電力の供給には補助電源を使用しな
くてはならない。
【0083】周囲組織が損傷するのを防ぐため規定の最
適電力値を大幅に越えないよう注意しなくてはならな
い。電力照射の停止と略同時に焦点領域に蓄積された熱
エネルギーが拡散し、比較的短時間に細胞を破壊してし
まうほど温度が上昇してしまう領域の径は、焦点領域内
での上昇温度の平方根に比例し、また、この温度上昇は
電力に比例する。
【0084】最後に、上記の電力では超音波ビームの大
部分は伝播中に漸次変換されてしまい、その結果本来の
ビームよりも高い周波数の熱成分が発生することにな
る。
【0085】これらの成分は周波数が高い程組織によく
吸収されるため発熱作用が一層向上する。また、出願人
が行った実験では皮膚の火傷の危険性が減少したことが
確認された。
【0086】周波数と電力を選択することにより、組織
の外部層内の損傷を最小限に止めながらも焦点スポット
を発熱させることが可能である。
【0087】また、前記ビームは発熱作用を補うように
機械的にも作用するため治療効率を一層向上することが
できる。
【0088】本発明の実施態様を以下に項分け記載す
る。
【0089】(実施態様1)所定の周波数とピーク電力
を有した周期発振バーストの状態で伝播するエネルギー
を前記部位に焦点を合わせて照射する超音波変換器手段
において生成された圧縮波エネルギーを用いて体内の既
知の深さにある対象の一部を治療するものであり、前記
各バーストはそれぞれ所定の持続期間を有しており、連
続バーストを時間間隔をおいて分離する超高速温熱療法
用装置は、 a)前記超音波変換器手段を用いて前記体内の既知の深
さに位置する対象の検査を行い、前記圧縮波エネルギー
の照射時間の関数として前記対象の温度上昇の曲線を作
成するものであり、前記曲線はゼロ時間から始まり時間
toで終わる疑似線形期間を有している、対象検査段階
と、 b)前記時間toと同じ期間持続する単一発振バースト
により前記対象の前記部位を少なくとも略破壊する前記
発振バーストの特定ピーク電力を設定する段階と、 c)少なくとも前記ピーク電力に等しい治療ピーク電力
を選択するとともに、最大前記時間toに等しい治療バ
ースト期間を選択する段階で設定することを特徴とする
超高速温熱療法用装置の設定方法。
【0090】(実施態様2)前記周波数は略1MHzに
等しく、また、少なくとも10Kwのピーク電力を前記
超音波変換器手段へ印加することを特徴とする実施態様
1記載の設定方法。
【0091】(実施態様3)前記周波数は1.5MHz
−3MHzの範囲にあり、また、2Kw−5Kwの範囲
にあるピーク電力を前記超音波変換器手段へ印加するこ
とを特徴とする実施態様1記載の設定方法。
【0092】(実施態様4)前記周波数は略6MHzに
等しく、また、前記超音波変換器手段へは数百ワットの
ピーク電力を印加することを特徴とする実施態様1記載
の設定方法。
【0093】(実施態様5)前記周波数は略1MHzに
等しく、また、前記超音波変換器手段へは10−20K
wの範囲のピーク電力を印加することを特徴とする実施
態様1記載の設定方法。
【0094】(実施態様6)前記持続期間は0.5−3
秒の範囲であることを特徴とする実施態様1記載の設定
方法。
【0095】(実施態様7)前記持続期間は0.01−
1秒の範囲であることを特徴とする実施態様1記載の設
定方法。
【0096】(実施態様8)前記間隔はそれぞれ、前記
持続期間の少なくとも10倍に等しいことを特徴とする
実施態様1記載の設定方法。
【0097】(実施態様9)前記持続期間は前記時間t
oの略半分に等しいことを特徴とする実施態様1記載の
設定方法。
【0098】(実施態様10)前記変換器手段は所定の
焦点距離を有しており、さらに、第1および第2の所定
径を各々備えた円形伝播面と円形焦点スポットを有して
いるものであり、前記設定方法はさらに、 d)複数の異なる焦点距離と、1Kwに等しい前記圧縮
波エネルギーのピーク電力と、焦点合わせを行った前記
ビームの全体集束係数k = ka x kgの表を得
るため前記周波数との関数として演算を行うものであ
り、前記kaは前記伝播面と前記焦点スポットとの間の
ビーム伝播路における前記圧縮波エネルギーの減衰係数
であり、また、前記kgは前記第1および第2の径の比
である、演算段階と、 e)前記部位の前記深度に一層近接した前記焦点距離値
を前記複数の異なる焦点距離から選択し、また、前記近
接焦点距離値を求めるため、前記表の中の特定の周波数
に対応する前記全体集束係数の最大値を前記表から選択
する段階と、 f)前記特定周波数に略等しい治療周波数を選択する段
階とをさらに備えていることを特徴とする実施態様1記
載の超高速温熱療法用装置の設定方法。
【0099】(実施態様11)前記表には、対象のうち
前記圧縮波エネルギーが照射された領域の単位時間当た
りの温度上昇の算出値がさらに含まれており、前記超高
速温熱療法用装置の設定方法は、 g)動物または人の生きた組織の熱照射致死時間に関し
て異なる複数の値が記されている医学文献から得られる
データに基づいて、前記ステップ(c)において選択し
た前記治療バーストの前記持続期間中に前記組織を破壊
してしまう単位時間当たりの温度上昇速度の値を、前記
組織の加熱温度の関数として算出する段階と、 h)前記ステップ(g)で算出した単位時間当たりの温
度上昇値と、前記ステップ(e)で選択した焦点距離用
の前記表から求められる単位時間当たりの前記温度上昇
値と、前記ステップ(f)で選択した前記特定周波数と
の比を算出する段階であり、前記ステップ(b)での前
記特定ピーク電力は、当該ステップ(h)で算出した比
率に1Kwを掛けて設定するものである、算出段階とを
さらに備えいてることを特徴とする実施態様10記載の
設定方法。
【0100】(実施態様12)前記伝播面の径は300
mmで前記焦点スポットは1.5mmであり、前記焦点
距離は300mmであり、さらに前記伝播路は60°の
開口角を備えていることを特徴とする実施態様10記載
の設定方法。
【0101】(実施態様13)一定量の被検物に対して
超音波を用いて超高速度で温熱治療を行う超高速温熱療
法用装置であって、集束面を備えた圧電電力変換器手段
と、前記電力変換器手段に接続された電力発生器手段と
から構成されており、最大値が略10−20Kwで、
0.5−3秒の範囲で期間を調節することができ、ピー
ク電力が調節自在である周期波連を前記電力発生器手段
へ印加することを特徴とする超高速温熱療法用装置。
【0102】(実施態様14)前記調整自在な持続期間
は0.01−1秒の範囲であることを特徴とする実施態
様13記載の超高速温熱療法用装置。
【0103】(実施態様15)治療中の前記一定量の対
象(subject volume)が被った損傷を超音波検査する手段
と、前記波連のうち少なくとも一波連の照射の前後にそ
れぞれ形成された前記対象に関する2枚の連続画像を比
較する手段をさらに備えていることを特徴とする実施態
様13記載の装置。
【0104】(実施態様16)前記比較手段は、前記連
続画像をデジタルデータの形で記憶する手段と、記憶さ
れている前記データを1点毎に減算して差分画像を形成
する手段から構成されていることを特徴とする実施態様
15記載の装置。
【0105】(実施態様17)前記連続画像記憶手段
は、出力端をそれぞれ備えた第一および第二デジタルメ
モリーから構成されており、また、前記差分画像生成手
段は、第一および第二入力端を備えた減算器手段から構
成されており、前記超高速温熱療法用装置は切り換え手
段をさらに備えており、当該切り換え手段は、前記第一
画像を生成中には、前記第一メモリーの前記出力端を前
記減算器手段の前記第一入力端へ接続し、また、前記第
二メモリーの前記出力端を前記減算器手段の前記第二入
力端へと順次接続し、一方、連続する第二画像の生成中
は、前記第一メモリーの前記出力端を前記第二入力端
へ、また、前記第二メモリーの前記出力端を前記第一入
力端へと順次接続することを特徴とする実施態様16記
載の装置。
【0106】(実施態様18)前記差分画像に記憶画像
を重ね合わせる手段をさらに備えていることを特徴とす
る実施態様16記載の装置。
【0107】(実施態様19)Bタイプスキャンプロー
ブを有し、スキャンビームを用いて対象を角セクター走
査し、前記対象からのエコーを受信する超音波検査手段
と、前記エコーを受信すると共に前記連続走査線のAタ
イプエコー図を表示する手段と、前記電力変換器手段の
焦点を前記走査線が通過する毎に、1ラインの走査期間
よりも長くて前記対象の全体走査期間よりも短いパルス
信号を生成する手段と、メモリーユニットと、前記パル
ス信号の1/Nに応じて前記電力発生器手段を使用禁止
状態にすると共に前記メモリー内に前記エコー図を書き
込む分周器手段とをさらに備えていることを特徴とする
実施態様13記載の装置。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数とピーク電力を有した周期
    発振バーストの状態で伝播するエネルギーを前記部位に
    焦点を合わせて照射する超音波変換器手段において生成
    された圧縮波エネルギーを用いて体内の既知の深さにあ
    る対象の一部を治療するものであり、前記各バーストは
    それぞれ所定の持続期間を有しており、連続バーストを
    時間間隔をおいて分離する超高速温熱療法用装置は、 a)前記超音波変換器手段を用いて前記体内の既知の深
    さに位置する対象の検査を行い、前記圧縮波エネルギー
    の照射時間の関数として前記対象の温度上昇の曲線を作
    成するものであり、前記曲線はゼロ時間から始まり時間
    toで終わる疑似線形期間を有している、対象検査段階
    と、 b)前記時間toと同じ期間持続する単一発振バースト
    により前記対象の前記部位を少なくとも略破壊する前記
    発振バーストの特定ピーク電力を設定する段階と、 c)少なくとも前記ピーク電力に等しい治療ピーク電力
    を選択するとともに、最大前記時間toに等しい治療バ
    ースト期間を選択する段階で設定することを特徴とする
    超高速温熱療法用装置の設定方法。
  2. 【請求項2】 前記周波数は略1MHzに等しく、ま
    た、少なくとも10Kwのピーク電力を前記超音波変換
    器手段へ印加することを特徴とする請求項1記載の設定
    方法。
  3. 【請求項3】 前記周波数は1.5MHz−3MHzの
    範囲にあり、また、2Kw−5Kwの範囲にあるピーク
    電力を前記超音波変換器手段へ印加することを特徴とす
    る請求項1記載の設定方法。
  4. 【請求項4】 前記周波数は略6MHzに等しく、ま
    た、前記超音波変換器手段へは数百ワットのピーク電力
    を印加することを特徴とする請求項1記載の設定方法。
  5. 【請求項5】 前記周波数は略1MHzに等しく、ま
    た、前記超音波変換器手段へは10−20Kwの範囲の
    ピーク電力を印加することを特徴とする請求項1記載の
    設定方法。
  6. 【請求項6】 前記持続期間は0.5−3秒の範囲であ
    ることを特徴とする請求項1記載の設定方法。
  7. 【請求項7】 前記持続期間は0.01−1秒の範囲で
    あることを特徴とする請求項1記載の設定方法。
  8. 【請求項8】 前記間隔はそれぞれ、前記持続期間の少
    なくとも10倍に等しいことを特徴とする請求項1記載
    の設定方法。
  9. 【請求項9】 前記持続期間は前記時間toの略半分に
    等しいことを特徴とする請求項1記載の設定方法。
  10. 【請求項10】 前記変換器手段は所定の焦点距離を有
    しており、さらに、第1および第2の所定径を各々備え
    た円形伝播面と円形焦点スポットを有しているものであ
    り、前記設定方法はさらに、 d)複数の異なる焦点距離と、1Kwに等しい前記圧縮
    波エネルギーのピーク電力と、焦点合わせを行った前記
    ビームの全体集束係数k = ka x kgの表を得
    るため前記周波数との関数として演算を行うものであ
    り、前記kaは前記伝播面と前記焦点スポットとの間の
    ビーム伝播路における前記圧縮波エネルギーの減衰係数
    であり、また、前記kgは前記第1および第2の径の比
    である、演算段階と、 e)前記部位の前記深度に一層近接した前記焦点距離値
    を前記複数の異なる焦点距離から選択し、また、前記近
    接焦点距離値を求めるため、前記表の中の特定の周波数
    に対応する前記全体集束係数の最大値を前記表から選択
    する段階と、 f)前記特定周波数に略等しい治療周波数を選択する段
    階とをさらに備えていることを特徴とする請求項1記載
    の超高速温熱療法用装置の設定方法。
  11. 【請求項11】 前記表には、対象のうち前記圧縮波エ
    ネルギーが照射された領域の単位時間当たりの温度上昇
    の算出値がさらに含まれており、前記超高速温熱療法用
    装置の設定方法は、 g)動物または人の生きた組織の熱照射致死時間に関し
    て異なる複数の値が記されている医学文献から得られる
    データに基づいて、前記ステップ(c)において選択し
    た前記治療バーストの前記持続期間中に前記組織を破壊
    してしまう単位時間当たりの温度上昇速度の値を、前記
    組織の加熱温度の関数として算出する段階と、 h)前記ステップ(g)で算出した単位時間当たりの温
    度上昇値と、前記ステップ(e)で選択した焦点距離用
    の前記表から求められる単位時間当たりの前記温度上昇
    値と、前記ステップ(f)で選択した前記特定周波数と
    の比を算出する段階であり、前記ステップ(b)での前
    記特定ピーク電力は、当該ステップ(h)で算出した比
    率に1Kwを掛けて設定するものである、算出段階とを
    さらに備えいてることを特徴とする請求項10記載の設
    定方法。
  12. 【請求項12】 前記伝播面の径は300mmで前記焦
    点スポットは1.5mmであり、前記焦点距離は300
    mmであり、さらに前記伝播路は60°の開口角を備え
    ていることを特徴とする請求項10記載の設定方法。
  13. 【請求項13】 一定量の被検物に対して超音波を用い
    て超高速度で温熱治療を行う超高速温熱療法用装置であ
    って、集束面を備えた圧電電力変換器手段と、前記電力
    変換器手段に接続された電力発生器手段とから構成され
    ており、最大値が略10−20Kwで、0.5−3秒の
    範囲で期間を調節することができ、ピーク電力が調節自
    在である周期波連を前記電力発生器手段へ印加すること
    を特徴とする超高速温熱療法用装置。
  14. 【請求項14】 前記調整自在な持続期間は0.01−
    1秒の範囲であることを特徴とする請求項13記載の超
    高速温熱療法用装置。
  15. 【請求項15】 治療中の前記一定量の対象(subject v
    olume)が被った損傷を超音波検査する手段と、前記波連
    のうち少なくとも一波連の照射の前後にそれぞれ形成さ
    れた前記対象に関する2枚の連続画像を比較する手段を
    さらに備えていることを特徴とする請求項13記載の装
    置。
  16. 【請求項16】 前記比較手段は、前記連続画像をデジ
    タルデータの形で記憶する手段と、記憶されている前記
    データを1点毎に減算して差分画像を形成する手段から
    構成されていることを特徴とする請求項15記載の装
    置。
  17. 【請求項17】 前記連続画像記憶手段は、出力端をそ
    れぞれ備えた第一および第二デジタルメモリーから構成
    されており、また、前記差分画像生成手段は、第一およ
    び第二入力端を備えた減算器手段から構成されており、
    前記超高速温熱療法用装置は切り換え手段をさらに備え
    ており、当該切り換え手段は、前記第一画像を生成中に
    は、前記第一メモリーの前記出力端を前記減算器手段の
    前記第一入力端へ接続し、また、前記第二メモリーの前
    記出力端を前記減算器手段の前記第二入力端へと順次接
    続し、一方、連続する第二画像の生成中は、前記第一メ
    モリーの前記出力端を前記第二入力端へ、また、前記第
    二メモリーの前記出力端を前記第一入力端へと順次接続
    することを特徴とする請求項16記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記差分画像に記憶画像を重ね合わせ
    る手段をさらに備えていることを特徴とする請求項16
    記載の装置。
  19. 【請求項19】 Bタイプスキャンプローブを有し、ス
    キャンビームを用いて対象を角セクター走査し、前記対
    象からのエコーを受信する超音波検査手段と、前記エコ
    ーを受信すると共に前記連続走査線のAタイプエコー図
    を表示する手段と、前記電力変換器手段の焦点を前記走
    査線が通過する毎に、1ラインの走査期間よりも長くて
    前記対象の全体走査期間よりも短いパルス信号を生成す
    る手段と、メモリーユニットと、前記パルス信号の1/
    Nに応じて前記電力発生器手段を使用禁止状態にすると
    共に前記メモリー内に前記エコー図を書き込む分周器手
    段とをさらに備えていることを特徴とする請求項13記
    載の装置。
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