JPH0679979A - 熱転写受像紙 - Google Patents

熱転写受像紙

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JPH0679979A
JPH0679979A JP4233893A JP23389392A JPH0679979A JP H0679979 A JPH0679979 A JP H0679979A JP 4233893 A JP4233893 A JP 4233893A JP 23389392 A JP23389392 A JP 23389392A JP H0679979 A JPH0679979 A JP H0679979A
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JP4233893A
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Inventor
Akihiko Ono
野 昭 彦 大
Takatoshi Nishizawa
澤 孝 利 西
Akira Iwai
井 昭 岩
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Yupo Corp
Original Assignee
Yupo Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 解像性に優れ、微小な印字エネルギーでも、
また、高濃度においても鮮明な記録を行なうことのでき
る熱転写受像紙を得る。 【構成】 無機微細粉末10〜45重量%含有熱可塑性
樹脂の二軸延伸フィルムを基材層aとし、その表面に熱
可塑性樹脂の一軸延伸樹脂フィルムよりなる表面層bを
貼着した構造からなる熱転写受像紙用支持体Aの表面層
b上に熱転写受容層Bを設けてなる熱転写受像紙におい
て、前記熱転写受像紙用支持体Aの物性が下記の〜
の条件を満足するものであること。 表面層bは、外層b1 と、内層b2 の少なくとも2
層からなり、それぞれの厚みが所定の割合である。 表面層bの厚みが支持体A全体の肉厚の規定値であ
る。 支持体(A)の密度、不透明度、圧縮率、表面のベ
ック平滑度等が規定値である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写受像紙に関する
ものであり、特に、解像性に優れ、高濃度において鮮明
な記録を行なうことのできる熱転写受像紙に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に熱転写記録法は、昇華性又は気化
性染料を含有する色材層及びそれを支持する基体からな
る転写体を加熱して、色材層中に含まれる染料を昇華又
は気化させて画像受容記録シートを染着し、染料画像を
形成させることによって行なわれている。具体的には、
図3に示すように、昇華性又は気化性染料を含有する色
材層5及びそれを支持する基体4からなる転写体1と、
画像受容層6及びその支持体7からなる画像受容記録シ
ート2とを、ドラム8と熱源3との間に挟着させて、サ
ーマルヘッド等の電気信号にて制御可能な熱源3によっ
て色材層5を加熱すれば、色材層5中に含まれる染料が
昇華又は気化して、画像受容層6上に染着し、感熱記録
転写が行なわれる。
【0003】前記画像受容層6の素材は、そこに染着さ
せる色材の種類によって異なっている。例えば、色材が
熱溶融型の場合には、支持体7そのものを画像受容層6
として用いても良く、また、色材が昇華性分散染料型の
場合には、ポリエステル等の高分子材料コート層を画像
受容層6としてそれぞれ用いることができる。ところ
が、従来の画像受容記録シート2では、支持体7に厚み
斑や凹凸があるために、画像受容層6自体の表面にも5
〜15μmの凹凸や、1mm当たり10〜20μmのう
ねりが有った。このような凹凸やうねりは、スーパーカ
レンダーによる表面処理によって、多少は改善されるが
限界があり、例えば画像受容層6の表面には、いまだに
3〜5μm以上の凹凸又は1mm当たり10μm以上の
うねりがある。そのため、色材層5から転写される色材
は、熱溶融型の色材はもちろん、昇華性の色材でも画像
信号に応じて正確に転写されず、画像のドット抜け、ド
ット欠け等の画像品質の乱れが見られ、また中間色調に
ザラツキ感を生じていた。
【0004】また、支持体としては、紙や無機微細粉末
を含有するプロピレン系樹脂の延伸フィルムよりなる不
透明の合成紙(特公昭46−40794号公報)、或い
は透明なポリエチレンテレフタレートフィルム又は透明
なポリオレフィンフィルムの表面にシリカや炭酸カルシ
ウム等の無機化合物をバインダーと共に塗布して白色度
及び染着性を高めた塗工合成紙が用いられている。しか
し、感熱転写後の画像受容記録シートのアフターユース
(複写、鉛筆筆記性、保存性等)を考慮した場合、支持
体としては、強度、寸法安定性、印字ヘッドとの密着性
の面から内部にマイクロボイドを多数有する無機微細粉
末をポリオレフィン樹脂フィルムを延伸して得られる合
成紙であることが好ましいとされている(特開昭60−
245593号、特開昭61−112693号、特開昭
63−193836号各公報)。このようなポリオレフ
ィン樹脂フィルムを延伸して得られる合成紙は、不透明
性及びソフト感を出し、印字ヘッドとの密着性、給排紙
性を良好なものにするために、素材のポリオレフィン樹
脂の融点よりも低い温度でフィルムを延伸してフィルム
内部にマイクロボイドを形成させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
感熱記録装置の高速印字への改良が短期間に進んで、特
開昭63−222891号公報に記載される多重転写可
能な感熱転写記録シートに対しても、パルス幅の狭い時
でもより色調濃度の階調記録が出せるよう求められるよ
うになった。また、「平滑度が高いと印字濃度が高くな
る。」とのこの種業界における常識的な理論の下に、合
成紙の表面平滑度を上げようとして無機微細粉末の配合
量を少なくすると、延伸によるフィルムのボイドの発生
量が減少して、かえって合成紙のクッション性が低下す
るので、特開昭63−222891号公報の比較例1に
見受けられるように画像濃度も低下してしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】
[発明の概要]本発明者は上記課題に鑑みて鋭意研究を
重ねた結果、クッション性を有する二軸延伸の多孔質フ
ィルム基材の表面に、平滑性及びクッション性をより向
上させた一軸延伸薄層フィルムを表面層として積層した
ものは、解像性に優れ、微小な印字エネルギーでも高濃
度で鮮明な熱転写受像紙とすることができるとの知見を
得て本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の熱
転写受像紙は、無機微細粉末10〜45重量%含有熱可
塑性樹脂の二軸延伸フィルムを基材層(a)とし、その
表面に熱可塑性樹脂の一軸延伸樹脂フィルムよりなる表
面層(b)を貼着した構造からなる熱転写受像紙用支持
体(A)の表面層(b)上に熱転写受容層(B)を設け
てなる熱転写受像紙において、前記熱転写受像紙用支持
体(A)の物性が下記の〜の条件を満足するもので
あることを特徴とする熱転写受像紙。 表面層(b)は、無機微細粉末を0〜30重量%含
有する熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムよりなる外層
(b1 )と、無機微細粉末を30〜80重量%含有する
熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムよりなる内層(b2
の少なくとも2層の一軸延伸樹脂フィルムからなるもの
であり、その外層(b1 )の厚みが、表面層(b)の3
〜40%の割合を占め、内層(b2 )の厚みが97〜6
0%を占めていること。 表面層(b)の厚みが支持体(A)全体の肉厚の
0.5〜30%であること。 支持体(A)の密度が0.80g/cm3 以下、不
透明度が70%以上、32kg/cm2 の応力に対する
圧縮率が15〜35%、表面のベック平滑度が500〜
8,000秒であること。
【0007】[発明の具体的説明] [I] 熱転写受像紙 (1) 構 造 本発明の熱転写受像紙は、図1に示す断面図のように、
基本的に、無機微細粉末10〜45重量%含有熱可塑性
樹脂の二軸延伸フィルムを基材層(a)とし、その表面
に無機微細粉末を0〜30重量%含有する熱可塑性樹脂
の一軸延伸フィルムよりなる外層(b1 )と、無機微細
粉末を30〜80重量%含有する熱可塑性樹脂の一軸延
伸フィルムよりなる内層(b2 )の少なくとも2層の熱
可塑性樹脂の一軸延伸樹脂フィルムからなる表面層
(b)を貼着し、裏面側に必要に応じて裏面層(c)を
設けた構造の熱転写受像紙用支持体(A)の表面層
(b)上に熱転写受容層(B)を設けることによって形
成されたものである。
【0008】(a) 感熱記録用支持体 本発明の熱転写受像紙において用いられる支持体(A)
としては、無機微細粉末10〜45重量%、好ましくは
15〜35重量%を含有する熱可塑性樹脂の二軸延伸フ
ィルムを基材層(a)とし、その表面に熱可塑性樹脂の
一軸延伸樹脂フィルムよりなる表面層(b)を貼着した
構造のものであり、かつ、その物性が下記の〜の条
件を満足するものであることが重要である。 表面層(b)は、無機微細粉末を0〜30重量%、
好ましくは5〜25重量%含有する熱可塑性樹脂の一軸
延伸フィルムよりなる外層(b1 )と、無機微細粉末を
30〜80重量%、好ましくは40〜65重量%含有す
る熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムよりなる内層
(b2 )との、少なくとも2層の一軸延伸樹脂フィルム
の積層体からなるものであり、その外層(b1 )の厚み
が、表面層(b)の3〜40%、好ましくは5〜35%
の割合を占め、内層(b2 )の厚みが97〜60%、好
ましくは95〜65%の割合を占めていること。 表面層(b)の厚みが支持体(A)全体の肉厚の
0.5〜30%、好ましくは3〜25%であること。 支持体(A)の密度が0.80g/cm3 以下、好
ましくは0.55〜0.77g/cm2 、JIS−P8
138による不透明度が70%以上、好ましくは80〜
100%、32kg/cm2 の応力に対する圧縮率(3
2kg/cm2 の荷重をかけたときの圧縮量)が15〜
35%、好ましくは20〜35%、JIS−P8119
で測定した表面のベック平滑度が500〜8,000
秒、好ましくは700〜7,000秒であること。
【0009】このような熱転写受像紙用支持体(A)の
具体例としては、基材層(a)として無機微細粉末を1
0〜45重量%含有するポリオレフィン一軸延伸フィル
ムを用い、この基材層(a)の表面にポリオレフィン未
延伸フィルム又は無機微細粉末を30重量%以下の量で
含有するポリオレフィン樹脂組成物の未延伸フィルムよ
りなる外層(b1 )と、無機微細粉末を30〜80重量
%の量で含有する熱可塑性樹脂の未延伸フィルムよりな
る内層(b2 )との少なくとも2層よりなる表面層
(b)を、該表面層(b)の3〜40%が外層
(b1 )、97〜60%が内層(b2 )の割合の厚みと
なるように貼着して積層した後、該積層フィルムよりな
る支持体(A)を前記基材層(a)のポリオレフィン一
軸延伸フィルムの延伸方向と直角の方向にテンターなど
により延伸して、前記基材層(a)を二軸延伸フィルム
に延伸し、前記外層(b1 )及び内層(b2 )よりなる
樹脂フィルムを一軸延伸樹脂フィルムに延伸して、該表
面層(b)の厚みを支持体(A)全体の肉厚の0.5〜
30%とし、かつ、支持体(A)の物性が、密度が0.
80g/cm3 以下、不透明度が70%以上、支持体
(A)の圧縮率が15〜35%、ベック平滑度が500
〜8,000秒を示す複層構造の熱可塑性樹脂フィルム
などを挙げることができる。
【0010】前記熱転写受像紙用支持体(A)の基材層
(a)の無機微細粉末の含有が上記範囲未満の場合は不
透明度が低下し画像のコントラストが悪くなり、上記範
囲を超える場合は熱転写受像紙の強度が低下する。ま
た、表面層(b)の外層(b1)及び内層(b2 )の各
々の厚みが支持体(A)全体の30%を超えると全体の
密度が高くなり、発色濃度が低下する。また、表面層
(b)の外層(b1 )の無機微細粉末含有量が30重量
%を超えるとベック平滑度が低下し、発色濃度が低下す
るだけでなく、表面強度が弱くなり、塗膜の密着が弱
く、実用上好ましくない。また、この外層(b1 )の無
機微細粉末の含有量が30重量%以下であっても、この
層の厚みが表面層(b)の40%を超えると、ベック平
滑度は向上するが、全体のボイド量が少なく、圧縮性が
低下し、発色濃度が低下するので好ましくない。前記表
面層(b)の内層(b2 )の無機微細粉末の含有量が上
記範囲未満の場合はクッション性がなくなると共に不透
明度が低下し画像のコントラストが悪くなり、上記範囲
を超える場合はクッション性がなくなって発色濃度が低
下する。表面層(b)の厚みが支持体(A)全体の肉厚
の上記範囲未満の場合はクッション性がなくなり、得ら
れる画像のコントラストが悪くなり、上記範囲を超える
場合は熱転写受像紙の強度が低下する。また、不透明度
が上記範囲未満の場合は画像のコントラストが悪くな
り、視覚に訴え難くなる。ベック平滑度が高い程、発色
濃度が高く、高速印字できる。但し、ベック平滑度があ
まり高すぎるとスティッキングが生じ、逆に発色濃度が
低下することもある。支持体(A)の不透明度が高い
程、画像のコントラストが引き立ち、視覚に訴えやす
い。支持体(A)の密度と圧縮率には相関があり、マイ
クロボイドが多いほど密度は小さくなるが、圧縮率が高
くなる。支持体(A)の密度(JIS−P8118)が
小さくなる程、また、圧縮率が高い程、熱転写受像紙と
ヘッドとの当接性に優れたものとなり、発色濃度は高く
なるが、圧縮率があまり高すぎると、密度が小さくなり
すぎて熱転写受像紙としての腰がなくなる。また、圧縮
率が低すぎると、クッション性がなくなって発色濃度が
低下する。
【0011】前記表面層(b)としては、通常、無機微
細粉末を0〜30重量%含有する熱可塑性樹脂の一軸延
伸フィルムよりなる外層(b1 )と、無機微細粉末を3
0〜80重量%含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸フィル
ムよりなる内層(b2 )の2層の熱可塑性樹脂の一軸延
伸樹脂フィルムからなるものであるが、これら両層の間
に中間層(b3 )として他の延伸樹脂フィルムを含んで
いても良い。また、本発明の熱転写受像紙において用い
られる熱転写受像紙用支持体(A)には、その裏面側に
必要に応じて、該支持体(A)を構成する基材層
(a)、外層(b1 )及び内層(b2 )からなる表面層
(b)以外の他の層、例えば、パルプ抄紙やポリエチレ
ンテレフタレートよりなるパッキング層、無機微細粉末
含有ポリプロピレンの一軸延伸フィルムよりなる紙状層
又は裏面層(c)等を設けてもよい。
【0012】熱転写受像紙用支持体(A)の裏面側に形
成される熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムよりなる裏面
層(c)は、無機微細粉末が0〜80重量%、好ましく
は鉛筆筆記性の面から10〜65重量%の含有量で、そ
の肉厚が支持体(A)全体の肉厚の0.5〜30%、好
ましくは3〜25%の範囲内であることが望ましい。こ
のような裏面層(c)を設けた熱転写受像紙はカール防
止性に優れている。更に、該熱転写受像紙用支持体
(A)の基材層(a)には、その裏面側にも表面層
(b)を設けることもできる。この支持体層(A)表面
上に熱転写受容層を設けることにより熱転写受像紙が得
られる。
【0013】[II] 熱転写受像紙の製造 (1) 構成素材 (a) 熱可塑性樹脂 前記支持体(A)の基材層(a)および表面層(b)
に、場合により裏面層(c)に用いられる熱可塑性樹脂
としては、ポリオレフィンが通常用いられる。このよう
なポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、プロピレン・ブテン‐1共重合体、ポ
リ(4‐メチルペンテン‐1)、ポリスチレン等が利用
できる。勿論、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンフタレート等の他の熱可塑性樹脂も使
用できるが、コスト面からはポリプロピレン系樹脂が好
ましい。
【0014】(b) 無機微細粉末 前記支持体(A)の基材層(a)および表面層(b)
に、場合により裏面層(c)に用いられる無機微細粉末
としては、炭酸カルシウム、焼成クレイ、ケイ藻土、タ
ルク、酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸アルミニウム、
シリカ等の平均粒径が10μm以下のものが例示され
る。特に平均粒径が4μm以下のものが好適である。
【0015】(2) 熱転写受像紙用支持体の製造 (a) 無機微細粉末含有熱可塑性樹脂 本発明の熱転写受像紙において、熱転写受像紙用支持体
(A)を構成する基材層(a)や、外層(b1 )、内層
(b2 )からなる表面層(b)は、通常前記熱可塑性樹
脂に前記無機微細粉末を配合して溶融混練したものが用
いられる。上記基材層(a)は前記熱可塑性樹脂に無機
微細粉末が10〜45重量%の量で含有されるように配
合した樹脂組成物が用いられる。また、上記外層
(b1 )は熱可塑性樹脂に無機微細粉末が0〜30重量
%の量で含有されるように配合した樹脂組成物が用いら
れる。更に、上記内層(b2 )は熱可塑性樹脂に無機微
細粉末が30〜80重量%の量で含有されるように配合
した樹脂組成物が用いられる。
【0016】(b) 積層フィルムの製造 上記支持体を製造するには、基材層(a)のポリオレフ
ィンをロール群の周速差を利用して縦の方向に通常3〜
7倍、好ましくは4〜6倍に延伸し、次いでこの基材層
(a)の延伸フィルムに、前記外層(b1 )及び内層
(b2 )よりなる樹脂フィルムのラミネート物を積層
し、テンターを用いて横方向に4〜12倍、好ましくは
5〜10倍に延伸する。それによって、支持体(A)の
物性が密度が0.080g/cm3 以下、好ましくは
0.55〜0.77g/cm3 、不透明度が70%以
上、好ましくは80%以上、圧縮率が15〜35%、好
ましくは20〜35%、ベック平滑度が50〜8,00
0秒、好ましくは700〜7,000秒を示す複層構造
の熱可塑性樹脂フィルムとなる。支持体の肉厚は100
〜1,000μm程度の厚さであり、表面層(b)の厚
みを支持体(A)全体の0.5〜30%、好ましくは3
〜25%として、該表面層(b)の厚さの3〜40%、
好ましくは5〜35%が外層(b1 )、97〜60%、
好ましくは95〜65%が内層(b2 )となるような割
合である。
【0017】(3) 熱転写受容層 これらの支持体層表面上に熱転写受容層を設けることに
より感熱転写画像記録シート(熱転写受容紙)が得られ
る。 (a) 形成材料 顔料を含む熱溶融型色材に対する転写性の良好な素材と
しては、アクリル系樹脂及びポリオレフィン系の高分子
材料が好適である。また、昇華性又は気化性染料に対し
て可染性を示す樹脂としては、ポリエステル等の高分子
材料や活性白土の様な材料が好適である。これら素材の
中ではアクリル系樹脂が良好である。具体的には、 (A) アクリル系共重合体樹脂 (B) 下記〜の混合物 アクリル系共重合体樹脂 アミノ基を有するアミノ系化合物 エポキシ化合物 (C) 上記(A) 又は(B) と無機又は有機系の充填剤(フ
ィラー)の混合物 等を挙げることができる。
【0018】上記(A) のアクリル系共重合体樹脂の単量
体の具体例としては、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジブチル
アミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルア
クリルアミド、ジエチルアミノエチルメタクリルアミ
ド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド等を挙げる
ことができる。アクリル系共重合体樹脂を製造するため
に上記単量体と併用される他のビニル単量体としては、
スチレン、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸n−ブチル、アクリル酸第三ブチル、メタクリ
ル酸エチル、塩化ビニル、エチレン、アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、アクリロニトリル、メタクリル
アミド等を挙げることができる。
【0019】上記成分のアミノ系化合物としては、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラクミン等のポ
リエチレンポリアミン、ポリエチレンイミン、エチレン
尿素、ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加
物(商品名としてはディックハーキュレス社のカイメン
−557H、荒川林産化学工業(株)のAF−10
0)、ポリアミンポリアミドの芳香族グリシジルエーテ
ル又はエステル付加物(商品名としては三和化学(株)
のサンマイド352、351及びX−2300−75、
シェル化学(株)のエピキュア−3255)等が利用で
きる。また、上記成分のエポキシ化合物としては、ビ
スフェノールAのグリシジルエーテル、ビスフェノール
Fのジグリシジルエーテル、フタル酸ジグリシジルエス
テル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエステ
ル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル等
が利用できる。
【0020】上記(C) 成分の無機フィラーとしては、平
均粒径0.5μm以下のホワイトカーボン等の合成シリ
カ、炭酸カルシウム、クレー、タルク、硫酸アルミニウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機顔料が利用でき、
好ましくはホワイトカーボン等の合成シリカ、軽質の炭
酸カルシウム等の無機顔料で平均粒径0.2μm以下の
ものが利用できる。また、有機系フィラーとしては、種
々の高分子微粒子が採用されるが、その粒子直径は10
μm以下にするのが良い。有機系フィラーを構成する高
分子としては、例えばメチルセルロース、エチルセルロ
ース、ポリスチレン、ポリウレタン、尿素、ホルマリン
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、イソ(又はジイ
ソ)ブチレン・無水マレイン酸共重合体、スチレン・無
水マレイン酸共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、
ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、
スチレン・ブタジエン・アクリル系共重合体等を挙げる
ことができる。これらのフィラーは、通常30重量%以
下の割合で使用される。特に無機フィラーはその表面を
ロート油、ドデシル硫酸ナトリウム、有機アミン、金属
石鹸リグニンスルホン酸ナトリウム等の非イオン、陽イ
オン又は両性の活性剤で処理することにより、熱転写記
録紙のインクとの濡れが良化されるので好適に使用する
ことができる。
【0021】(b) 塗 工 熱転写受容層は、前記支持体の最外表面層側に塗工、乾
燥されて形成される。塗工には、ブレードコータ、エア
ーナイフコータ、ロールコータ、バーコータ等の通常の
塗工機、或いはサイズプレス、ゲートロール装置等を用
いる。熱転写受容層は、一般に0.2〜20μm、好ま
しくは0.5〜10μmの肉厚である。
【0022】(c) その他の処理 必要により、熱転写受像紙は更にカレンダー処理によ
り、その表面を平滑にされることもある。なお、熱転写
受容層上には記録層を保護する等の目的でオーバーコー
ト層を設けることもでき、熱転写受像紙の裏面に粘着剤
処理を施し、粘着ラベルに加工する等、熱転写受像紙の
製造分野における各種の公知技術が必要に応じて付加し
得るものである。
【0023】[III] 用 途 このようにして得られた熱転写受像紙は、サーマル記録
ヘッドによって、連続階調で単色画像やフルカラー画像
を記録するに有用な熱転写記録方法及びその記録媒体、
具体的には、ビデオプリンター、サーマルファクシミリ
等として使用することができる。
【0024】
【実施例】以下に実施例および比較例を掲げて、本発明
を更に具体的に説明する。なお、実施例および比較例に
おける各種の物性の測定は、以下の評価方法により測定
したものである。 (1) 評価方法 <圧縮率>32kg/cm2 の荷重を加えたときの圧縮
量で、次式によって求めた。
【0025】<階調性>得られた熱転写受像紙の表面
に、(株)大倉電機社製印字装置(ドット密度:6ドッ
ト/mm、印字電力:0.23W/ドット)を用いて、
印字パルス幅を変えて印字し、マクベス濃度を調べた
(図1参照)。パルス幅1.3ミリ秒の時の得られた印
字の階調性について目視にて測定し、次の5段階にて評
価した。 5:大変良い 4:良 い 3:実用上支障はない 2:実用上問題がある 1:不 良
【0026】<塗膜密着性評価>前記熱転写受容層塗布
後、ニチバン(株)製粘着テープ“セロテープ”(商品
名)を印刷面上に強く密着させ、塗工面に沿って素早く
剥離し、表面上からの塗工剤の脱離程度を目視にて観測
し、次の5段階で評価した。 5:大変良い 4:良 い 3:実用上支障がない 2:実用上問題がある 1:不 良
【0027】(2) 実験例 実施例1熱転写受像紙用支持体(A)の製造 (1) メルトフローレート(MFR)が0.8g/10
分のポリプロピレン80重量%及び高密度ポリエチレン
5重量%に、平均粒径が1.5μmの炭酸カルシウム1
5重量%を配合し、270℃の温度に設定した押出機に
て混練させた後、シート状に押し出し、冷却装置により
冷却して無延伸シートを得た。次いで、このシートを1
50℃の温度に加熱した後、縦方向に5倍延伸して基材
層(a)用の5倍延伸シートを得た。
【0028】(2) MFRが4.0のポリプロピレン8
5重量%に、平均粒径が1.5μmの炭酸カルシウム1
5重量%を混合した外層(b1 )用の樹脂組成物と、M
FRが4.0のポリプロピレン55重量%に、平均粒径
が1.5μmの炭酸カルシウム45重量%を混合した内
層(b2 )用の樹脂組成物を、各々の押出機で230℃
の温度で溶融混練した後、外層(b1 )の延伸後の最終
厚みが5μm、内層(b2 )の延伸後の最終厚みが15
μmの積層シートとなるようにダイの開孔度を調整して
押出した表面層(b)用の押出しシートを、前記基材層
(a)用の5倍延伸シートの片面に積層し、更に該5倍
延伸シートの反対側の面にMFRが4.0のポリプロピ
レン55重量%に、平均粒径が1.5μmの炭酸カルシ
ウム45重量%を混合した裏面層(c)用の樹脂組成物
を別の押出機で溶融混練して、該裏面層(c)の延伸後
の最終厚みが20μmとなるようにダイの開孔度を調整
して押出し積層した。
【0029】次いで、60℃の温度にまで冷却した後、
165℃の温度にまで再度加熱しテンターで横方向に
7.5倍で延伸し、167℃の温度でアニーリング処理
し、60℃の温度にまで冷却して、耳部をスリットして
の4層構造(b1 /b2 /a/c=5μm/15μm/
110μm/20μm)の肉厚が150μmの積層延伸
樹脂シートよりなる熱転写受像紙用支持体(A)を得
た。得られた積層延伸樹脂シートよりなる熱転写受像紙
用支持体(A)の構造及び組成は表1に示すようなもの
であり、また、支持体(A)の物性は表2に示すよう
に、密度が0.72g/cm3 、不透明度が97%、圧
縮率が26%、平滑度が1,200秒であった。
【0030】熱転写受容層用の塗液の調製 上記熱転写受像紙用支持体の表面層(A)上に下記組成
の熱転写受容層を、メイヤーバーコーティングにより乾
燥時の厚さが4μmとなるように塗布し、乾燥させて、
熱転写受像紙を得た。 飽和ポリエステル (東洋紡バイロン200Tg67℃) 5.3重量部 (東洋紡バイロン290Tg77℃) 5.3重量部 ビニライトVYHH (ユニオンカーバイド製塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体)4.5重量部 酸化チタン (チタン工業社製KA−10) 1.5重量部 アミノ変性シリコンオイル (信越シリコン製KF−393) 1.1重量部 エポキシ変性シリコンオイル (信越シリコン製X−22−343) 1.1重量部
【0031】評 価 上記熱転写受像紙のカール高さ、熱による表面の変形
性、階調性を、上記評価方法に従って評価した。その結
果を表1及び表2に示す。
【0032】実施例2〜5、実施例8〜10及び比較例
1〜7 実施例1において、熱転写受像紙用支持体(A)の各層
の組成およびダイの開孔度を表1及び3に示す数値に変
更する以外は、実施例1と同様に行なって表2及び表4
に示す物性の支持体(A)を得た。このような支持体
(A)上に実施例1と同様にして熱転写受容層(B)を
形成し熱転写受像紙を製造した。得られた熱転写受像紙
の評価を行ない、その結果を表2及び表4に示す。
【0033】実施例6 実施例1において、重質炭酸カルシウムの代わりに平均
粒径2.0μmのタルクを用いて表1に示す組成及び構
造とした以外は実施例1と同様に行なって支持体(A)
を得た。このような支持体(A)に実施例1と同様にし
て熱転写受容層(B)を形成し熱転写受像紙を製造し
た。得られた熱転写受像紙の評価を行ない、その結果を
表2に示す。
【0034】実施例7 実施例1において、重質炭酸カルシウムの代りに、平均
粒径0.8μmの焼成クレイを用いる以外は実施例1と
同様に行なって表1に示す構造及び組成の支持体(A)
を得た。このような支持体(A)に実施例1と同様にし
て熱転写受容層(B)を形成し熱転写受像紙を製造し
た。得られた熱転写受像紙の評価を行ない、その結果を
表2に示す。
【0035】比較例8熱転写受像紙用支持体(A)の製造 (1) MFRが0.8g/10分のポリプロピレン70
重量%、高密度ポリエチレン20重量%及び平均粒径が
1.5μの重質炭酸カルシウム10重量%からなる樹脂
組成物を、押出機を用いて270℃の温度でシート状に
押し出し、冷却ロールで約60℃の温度にまで冷却して
無延伸シートを得た。この無延伸シートを150℃の温
度に加熱した後、多数のロール群の周速差を利用して縦
方向に5倍延伸させた後、約162℃の温度に再度加熱
した後、テンターを用いて横方向に7.5倍延伸した。
次いで、165℃の温度でアニーリング処理した後、6
0℃の温度にまで冷却し、耳部をスリットして肉厚15
0μmの二軸延伸フィルム(基材層(a)のみ)よりな
る支持体(A)を得た。熱転写受像紙の製造 このような支持体(A)に実施例1と同様にして熱転写
受容層(B)を形成し熱転写受像紙を製造した。得られ
た熱転写受像紙の評価を行ない、その結果を表4に示
す。
【0036】実施例11 肉厚が40μmの上質紙の表裏面に、ダイの開孔度をb
1 /b2 /a/c=3μm/12μm/30μm/15
μmとなるようにした以外は実施例1と同様にして得た
肉厚=60μmの延伸樹脂シートよりなる支持体(A)
を接着剤を用いて積層して、密度:0.78g/m3
九層構造(b1 /b2 /a/c/上質紙/b1 /b2
a/c)の熱転写受像紙用支持体(A)を得た。該熱転
写受像紙用支持体(A)のb1 層側に実施例1と同様に
して熱転写受容層(B)を設けて熱転写受像紙を製造
し、評価したところ、階調の良好な印字(マクベス濃
度:0.22、評価:5)、塗膜密着(評価:5)の良
好なものが得られた。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【発明の効果】本発明の熱転写受像紙は、表面平滑性に
優れ、該熱転写受像紙中の熱転写受像紙用支持体に含ま
れる多数のミクロボイドによってクッション性に優れ、
それによって印字ヘッドと熱転写受像紙との密着性が向
上して、階調に富んだ画像を得ることができる。更に、
熱転写受像紙用支持体は塗膜密着性にも優れていること
から、熱転写受像紙用支持体より熱転写受容層が剥離し
難くなり、実用性のある熱転写受像紙を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明実施例の熱転写受像紙の断面図で
ある。
【図2】図2はヘッドのパルス幅と加熱記録体上に印字
された印字のマクベス濃度との相関図である。
【図3】図3は印刷ヘッドとドラムによって感熱転写記
録シート用支持体を挟着する熱転写型感熱記録の概略説
明断面図である。
【符号の説明】
A 支持体 a 基材層 b 表面層 b1 外層 b2 内層 c 裏面層 B 熱転写受容層 1 転写体 2 熱転写受像紙(画像受容記録シート) 3 熱源 4 基体 5 色材層 6 画像受容層 7 支持体 8 ドラム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機微細粉末10〜45重量%含有熱可塑
    性樹脂の二軸延伸フィルムを基材層(a)とし、その表
    面に熱可塑性樹脂の一軸延伸樹脂フィルムよりなる表面
    層(b)を貼着した構造からなる熱転写受像紙用支持体
    (A)の表面層(b)上に熱転写受容層(B)を設けて
    なる熱転写受像紙において、前記熱転写受像紙用支持体
    (A)の物性が下記の〜の条件を満足するものであ
    ることを特徴とする熱転写受像紙。 表面層(b)は、無機微細粉末を0〜30重量%含
    有する熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムよりなる外層
    (b1 )と、無機微細粉末を30〜80重量%含有する
    熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムよりなる内層(b2
    の少なくとも2層の一軸延伸樹脂フィルムからなるもの
    であり、その外層(b1 )の厚みが、表面層(b)の3
    〜40%の割合を占め、内層(b2 )の厚みが97〜6
    0%を占めていること。 表面層(b)の厚みが支持体(A)全体の肉厚の
    0.5〜30%であること。 支持体(A)の密度が0.80g/cm3 以下、不
    透明度が70%以上、32kg/cm2 の応力に対する
    圧縮率が15〜35%、表面のベック平滑度が500〜
    8,000秒であること。
  2. 【請求項2】前記熱転写受像紙用支持体(A)の裏面側
    に無機微細粉末0〜80重量%を含有する熱可塑性樹脂
    の一軸延伸フィルムよりなる裏面層(c)を、支持体
    (A)全体の肉厚の0.5〜30%の厚みで設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の熱転写受像紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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