JPH068052A - 放電加工方法 - Google Patents
放電加工方法Info
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- JPH068052A JPH068052A JP19015092A JP19015092A JPH068052A JP H068052 A JPH068052 A JP H068052A JP 19015092 A JP19015092 A JP 19015092A JP 19015092 A JP19015092 A JP 19015092A JP H068052 A JPH068052 A JP H068052A
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Landscapes
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 集中放電の発生を防止し、集中放電が生じた
ときその集中放電を効率よく解除する。 【構成】 2つに分割された加工工具電極2,2´をサ
ーボモータ3,3´で伝動機構4,4´を介して駆動す
る。放電加工用電源装置5によって加工工具電極2,2
´と被加工物1間に電圧を印加し、電流センサ7,7´
で分割加工工具電極2,2´に流れる電流を検出する。
電極運動制御装置6は、平均ギャップ電圧Vgに基づい
て、サーボモータ3,3´を駆動制御し分割加工工具電
極2,2´を移動させる。電流センサ7,7´からの信
号で放電の集中を検出し(電極2または2´のどちらか
一方で放電が集中しているか否か)、集中放電が検出さ
れると、電極運動制御装置6は集中放電が発生している
電極を被加工物から遠ざけ、他方を被加工物に近付け
る。また、電極2,2´と被加工物間の間隙の大きさを
交互に周期的に大きくしたり小さくする。
ときその集中放電を効率よく解除する。 【構成】 2つに分割された加工工具電極2,2´をサ
ーボモータ3,3´で伝動機構4,4´を介して駆動す
る。放電加工用電源装置5によって加工工具電極2,2
´と被加工物1間に電圧を印加し、電流センサ7,7´
で分割加工工具電極2,2´に流れる電流を検出する。
電極運動制御装置6は、平均ギャップ電圧Vgに基づい
て、サーボモータ3,3´を駆動制御し分割加工工具電
極2,2´を移動させる。電流センサ7,7´からの信
号で放電の集中を検出し(電極2または2´のどちらか
一方で放電が集中しているか否か)、集中放電が検出さ
れると、電極運動制御装置6は集中放電が発生している
電極を被加工物から遠ざけ、他方を被加工物に近付け
る。また、電極2,2´と被加工物間の間隙の大きさを
交互に周期的に大きくしたり小さくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電加工方法に関し、
特に、形彫放電加工機による放電加工方法に関する。
特に、形彫放電加工機による放電加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】形彫放電加工機は、加工工具電極と被加
工物を絶縁性の加工液を満たした加工槽内で加工工具電
極と被加工物を微小な間隙を隔てて対向させ、両者の間
に電圧を印加し、放電を生じせしめて被加工物を部分的
に除去し、かつ、順次放電位置を変えて被加工物を加工
するものである。そのため、放電位置が一定位置に集中
することは好ましくない。しかし、放電間隙の汚染状態
(加工屑濃度)、残留イオン濃度などの不均一により、
放電の発生が加工工具電極と被加工物との間で局所的に
集中する場合がある。このような場合、従来は、加工工
具電極または被加工物を移動させて、加工工具電極と被
加工物との間の距離を増大させることによってその間の
抵抗を増大させて放電の発生を防止し、集中放電位置で
の放電発生の頻度を低下させている。
工物を絶縁性の加工液を満たした加工槽内で加工工具電
極と被加工物を微小な間隙を隔てて対向させ、両者の間
に電圧を印加し、放電を生じせしめて被加工物を部分的
に除去し、かつ、順次放電位置を変えて被加工物を加工
するものである。そのため、放電位置が一定位置に集中
することは好ましくない。しかし、放電間隙の汚染状態
(加工屑濃度)、残留イオン濃度などの不均一により、
放電の発生が加工工具電極と被加工物との間で局所的に
集中する場合がある。このような場合、従来は、加工工
具電極または被加工物を移動させて、加工工具電極と被
加工物との間の距離を増大させることによってその間の
抵抗を増大させて放電の発生を防止し、集中放電位置で
の放電発生の頻度を低下させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、集中
放電が発生した場合、従来は、加工工具電極を被加工物
に対して相対的に移動させてその間隙を均一に増大させ
て、集中放電を防止するものであるが、この方法では、
集中放電が発生している箇所(位置)に関係なく加工工
具電極と被加工物間の間隙を増大させるものであるか
ら、集中放電発生位置ばからではなく、他の位置も同様
に間隙が増大することになる。そのため、放電の集中に
よって加工屑や残留イオンの濃度が高い位置(集中放電
発生位置近傍)では、引続き他の位置に比べ放電が発生
し易いことになり、従来の方法で集中放電を解除するこ
とは容易ではなく、満足できる集中放電解除方法ではな
かった。
放電が発生した場合、従来は、加工工具電極を被加工物
に対して相対的に移動させてその間隙を均一に増大させ
て、集中放電を防止するものであるが、この方法では、
集中放電が発生している箇所(位置)に関係なく加工工
具電極と被加工物間の間隙を増大させるものであるか
ら、集中放電発生位置ばからではなく、他の位置も同様
に間隙が増大することになる。そのため、放電の集中に
よって加工屑や残留イオンの濃度が高い位置(集中放電
発生位置近傍)では、引続き他の位置に比べ放電が発生
し易いことになり、従来の方法で集中放電を解除するこ
とは容易ではなく、満足できる集中放電解除方法ではな
かった。
【0004】さらに、放電の発生が集中している箇所で
の放電頻度を低減しようとすると、全体的な放電頻度が
低下して加工能率が悪化するという問題があった。そこ
で、本願発明の目的は、集中放電が発生し難い放電加工
方法を提供することにあり、さらには、集中放電が発生
したとき、該集中放電を容易に解消できる放電加工方法
を提供することにある。
の放電頻度を低減しようとすると、全体的な放電頻度が
低下して加工能率が悪化するという問題があった。そこ
で、本願発明の目的は、集中放電が発生し難い放電加工
方法を提供することにあり、さらには、集中放電が発生
したとき、該集中放電を容易に解消できる放電加工方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、加工工具電極
と被加工物の対向面間の距離が不均一になるように、加
工工具電極と被加工物のどちらか一方もしくは両者を周
期的に移動させ放電生成位置を強制的に移動させる方法
を採ることによって集中放電の発生を予防する。また、
集中放電が検出されると、加工工具電極と被加工物の対
向面間の距離が不均一になるように、加工工具電極と被
加工物のどちらか一方もしくは両者を周期的に移動させ
放電生成位置を強制的に移動させることにより、集中放
電を解除させる。また、放電発生位置を検出し、放電が
集中している位置の加工工具電極と被加工物間の距離を
他の位置に対して相対的に大きくするように、加工工具
電極と被加工物のどちらか一方もしくは両者を移動さ
せ、放電生成位置を強制的に移動させることにより、集
中放電を解除させる。
と被加工物の対向面間の距離が不均一になるように、加
工工具電極と被加工物のどちらか一方もしくは両者を周
期的に移動させ放電生成位置を強制的に移動させる方法
を採ることによって集中放電の発生を予防する。また、
集中放電が検出されると、加工工具電極と被加工物の対
向面間の距離が不均一になるように、加工工具電極と被
加工物のどちらか一方もしくは両者を周期的に移動させ
放電生成位置を強制的に移動させることにより、集中放
電を解除させる。また、放電発生位置を検出し、放電が
集中している位置の加工工具電極と被加工物間の距離を
他の位置に対して相対的に大きくするように、加工工具
電極と被加工物のどちらか一方もしくは両者を移動さ
せ、放電生成位置を強制的に移動させることにより、集
中放電を解除させる。
【0006】加工工具電極と被加工物の対向面間の距離
を不均一にする方法としては、加工工具電極及び被加工
物の少なくとも一方を複数に分割し、加工工具電極と被
加工物の対向面間の距離が上記分割単位で不均一となる
ように移動させる方法、もしくは、加工工具電極及び被
加工物の少なくとも一方が他方に対して対向面姿勢を変
化させることによって、加工工具電極と被加工物の対向
面間の距離が不均一にする方法、さらには、加工工具電
極若しくは被加工物の一方が複数に分割され、該一方の
部分変位と他方の対向面姿勢の変化により、加工工具電
極と被加工物の対向面間の距離を不均一とする方法を採
ることによって上記課題を解決した。
を不均一にする方法としては、加工工具電極及び被加工
物の少なくとも一方を複数に分割し、加工工具電極と被
加工物の対向面間の距離が上記分割単位で不均一となる
ように移動させる方法、もしくは、加工工具電極及び被
加工物の少なくとも一方が他方に対して対向面姿勢を変
化させることによって、加工工具電極と被加工物の対向
面間の距離が不均一にする方法、さらには、加工工具電
極若しくは被加工物の一方が複数に分割され、該一方の
部分変位と他方の対向面姿勢の変化により、加工工具電
極と被加工物の対向面間の距離を不均一とする方法を採
ることによって上記課題を解決した。
【0007】
【作用】分割された加工工具電極若しくは被加工物を分
割単位で移動させることによって、または、加工工具電
極若しくは被加工物の対向面姿勢を変化させること等に
よって、加工工具電極と被加工物の対向面間の距離が不
均一になるように、被加工物に対して加工工具電極を相
対的に周期的に移動させる。その結果、加工工具電極と
被加工物の対向距離、すなわち間隙が小さくなった位置
では放電が生じ易く、間隙が大きくなった位置では相対
的に放電が生じ難くなるために、放電発生位置は分散
し、集中放電の発生を抑え、均一に加工工具電極と被加
工物の対向面間で放電を発生させることができる。ま
た、集中放電が検出されたときのみ、上述した加工工具
電極と被加工物の対向面間の距離が不均一になるよう
に、加工工具電極と被加工物を相対的に周期的に移動さ
せ放電生成位置を強制的に移動させて集中放電を解除さ
せる。さらに、放電発生位置を検出し、放電が集中して
いる位置の加工工具電極と被加工物間の距離を他の位置
に対して相対的に大きくするように加工工具電極と被加
工物を相対的に移動させ、集中放電が発生した位置では
抵抗を増大させて放電発生を抑え、他の位置での放電発
生を促して、放電生成位置を強制的に移動させることに
より、集中放電を解除させる。
割単位で移動させることによって、または、加工工具電
極若しくは被加工物の対向面姿勢を変化させること等に
よって、加工工具電極と被加工物の対向面間の距離が不
均一になるように、被加工物に対して加工工具電極を相
対的に周期的に移動させる。その結果、加工工具電極と
被加工物の対向距離、すなわち間隙が小さくなった位置
では放電が生じ易く、間隙が大きくなった位置では相対
的に放電が生じ難くなるために、放電発生位置は分散
し、集中放電の発生を抑え、均一に加工工具電極と被加
工物の対向面間で放電を発生させることができる。ま
た、集中放電が検出されたときのみ、上述した加工工具
電極と被加工物の対向面間の距離が不均一になるよう
に、加工工具電極と被加工物を相対的に周期的に移動さ
せ放電生成位置を強制的に移動させて集中放電を解除さ
せる。さらに、放電発生位置を検出し、放電が集中して
いる位置の加工工具電極と被加工物間の距離を他の位置
に対して相対的に大きくするように加工工具電極と被加
工物を相対的に移動させ、集中放電が発生した位置では
抵抗を増大させて放電発生を抑え、他の位置での放電発
生を促して、放電生成位置を強制的に移動させることに
より、集中放電を解除させる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を実施する放電
加工機の要部ブロック図である。
加工機の要部ブロック図である。
【0009】図1中、1は被加工物で、2,2´は分割
された加工工具電極であり、本実施例では加工工具電極
が2つに分割された例を示している。そして、各加工工
具電極2,2´はそれぞれサーボモータ3,3´によっ
てボールネジ/ナット等の回転運動を直線運動に変換い
る伝動機構4,4´を介して駆動させるようになってい
る。また、また、各加工工具電極2,2´は放電加工用
電源装置5に接続された導線9から分岐した導線10,
10´が接続され、さらに、被加工物1と上記放電加工
用電源装置5とは導線11で接続され、該放電加工用電
源装置5によって加工工具電極2,2´と被加工物1間
に電圧が印加されるようになっている。なお、上記放電
加工用電源装置5は従来から公知の放電加工用電源装置
と同一のものである。
された加工工具電極であり、本実施例では加工工具電極
が2つに分割された例を示している。そして、各加工工
具電極2,2´はそれぞれサーボモータ3,3´によっ
てボールネジ/ナット等の回転運動を直線運動に変換い
る伝動機構4,4´を介して駆動させるようになってい
る。また、また、各加工工具電極2,2´は放電加工用
電源装置5に接続された導線9から分岐した導線10,
10´が接続され、さらに、被加工物1と上記放電加工
用電源装置5とは導線11で接続され、該放電加工用電
源装置5によって加工工具電極2,2´と被加工物1間
に電圧が印加されるようになっている。なお、上記放電
加工用電源装置5は従来から公知の放電加工用電源装置
と同一のものである。
【0010】また、上記導線10,10´に流れる電流
i1,i2、すなわち、加工工具電極2,2´にそれぞ
れ流れる放電電流を検出する電流センサ7,7´が設け
られ、これら電流センサ7,7´で検出された電流は平
滑回路8,8´でそれぞれ平滑され、電極運動制御装置
6に入力されている。さらに、電極運動制御装置6に
は、上記導線9の電圧を検出し平滑回路12で平滑する
ことによって加工工具電極2,2´と被加工物1間の平
均ギャップ電圧Vgを検出するようになっている。そし
て、該電極運動制御装置6はプロセッサ,ROM,RA
M等のメモリ、入出力回路,A/D変換器,サーボモー
タ3,3´を駆動制御するサーボ回路,サーボアンプ等
で構成され、従来から公知の電極運動制御装置6と同等
である。
i1,i2、すなわち、加工工具電極2,2´にそれぞ
れ流れる放電電流を検出する電流センサ7,7´が設け
られ、これら電流センサ7,7´で検出された電流は平
滑回路8,8´でそれぞれ平滑され、電極運動制御装置
6に入力されている。さらに、電極運動制御装置6に
は、上記導線9の電圧を検出し平滑回路12で平滑する
ことによって加工工具電極2,2´と被加工物1間の平
均ギャップ電圧Vgを検出するようになっている。そし
て、該電極運動制御装置6はプロセッサ,ROM,RA
M等のメモリ、入出力回路,A/D変換器,サーボモー
タ3,3´を駆動制御するサーボ回路,サーボアンプ等
で構成され、従来から公知の電極運動制御装置6と同等
である。
【0011】図1では加工槽等を省略して図示していな
いが、加工槽にためられた絶縁性の加工液の中に被加工
物1をつけて取り付け、加工工具電極2,2´を該被加
工物1に対して微小間隙を持って対向させて放電加工を
開始させると、放電加工用電源装置5は導線9,11を
介して加工工具電極2,2´と該被加工物1間に断続的
に電圧を印加し該加工工具電極2,2´と該被加工物1
間に放電を生じせしめて放電加工を行わせる。一方、電
極運動制御装置6には導線9から平滑回路12を介して
検出される平均ギャップ電圧Vg、及び導線10,10
´に流れる電流を電流センサ7,7´で検出し該検出信
号を平滑回路8,8´で平滑された信号I1,I2が入
力されており、電極運動制御装置6内のA/D変換器は
これらの入力信号をデジタル信号に変換し、この変換さ
れた信号に基づいて電極運動制御装置6のプロセッサは
図2に示す処理を実施して、加工工具電極2,2´を駆
動するサーボモータ3,3´を制御する。
いが、加工槽にためられた絶縁性の加工液の中に被加工
物1をつけて取り付け、加工工具電極2,2´を該被加
工物1に対して微小間隙を持って対向させて放電加工を
開始させると、放電加工用電源装置5は導線9,11を
介して加工工具電極2,2´と該被加工物1間に断続的
に電圧を印加し該加工工具電極2,2´と該被加工物1
間に放電を生じせしめて放電加工を行わせる。一方、電
極運動制御装置6には導線9から平滑回路12を介して
検出される平均ギャップ電圧Vg、及び導線10,10
´に流れる電流を電流センサ7,7´で検出し該検出信
号を平滑回路8,8´で平滑された信号I1,I2が入
力されており、電極運動制御装置6内のA/D変換器は
これらの入力信号をデジタル信号に変換し、この変換さ
れた信号に基づいて電極運動制御装置6のプロセッサは
図2に示す処理を実施して、加工工具電極2,2´を駆
動するサーボモータ3,3´を制御する。
【0012】電極運動制御装置6に加工工具電極2,2
´の加工送り速度を決める設定電圧Vs(サーボ電圧)
を設定すると共に、分割された加工工具電極2,2´を
変位させて移動させる量Aを設定した後、放電加工開始
指令を入力すると、放電加工用電源装置5は加工工具電
極2,2´と該被加工物1間に断続的に電圧を印加し、
放電を生じせしめて放電加工を開始する。また、電極運
動制御装置6のプロセッサは図2に示す処理を所定周期
毎実施し、まず、入力されている平均ギャップ電圧Vg
を読取り、該平均ギャップ電圧Vgから設定された目標
電圧Vsを減じた値に、電圧差から加工工具電極2,2
´の移動量(サーボモータ3,3´の移動量)に変換す
るフィードバックゲインKgを乗じて移動量を算出し、
この移動量を現在の加工工具電極2,2´の指令位置Z
を記憶するレジスタに加算して新たな移動指令位置Zを
求める(ステップS1)。この実施例では、加工工具電
極2,2´がZ軸方向に移動するものとし、かつ、加工
工具電極2,2´が被加工物1の方向に移動する方向
(図1における下方)をこのZ軸のプラス方向としてい
る。すなわち、次の1式の演算を行って新たな加工工具
電極2,2´の指令位置Zを求める。
´の加工送り速度を決める設定電圧Vs(サーボ電圧)
を設定すると共に、分割された加工工具電極2,2´を
変位させて移動させる量Aを設定した後、放電加工開始
指令を入力すると、放電加工用電源装置5は加工工具電
極2,2´と該被加工物1間に断続的に電圧を印加し、
放電を生じせしめて放電加工を開始する。また、電極運
動制御装置6のプロセッサは図2に示す処理を所定周期
毎実施し、まず、入力されている平均ギャップ電圧Vg
を読取り、該平均ギャップ電圧Vgから設定された目標
電圧Vsを減じた値に、電圧差から加工工具電極2,2
´の移動量(サーボモータ3,3´の移動量)に変換す
るフィードバックゲインKgを乗じて移動量を算出し、
この移動量を現在の加工工具電極2,2´の指令位置Z
を記憶するレジスタに加算して新たな移動指令位置Zを
求める(ステップS1)。この実施例では、加工工具電
極2,2´がZ軸方向に移動するものとし、かつ、加工
工具電極2,2´が被加工物1の方向に移動する方向
(図1における下方)をこのZ軸のプラス方向としてい
る。すなわち、次の1式の演算を行って新たな加工工具
電極2,2´の指令位置Zを求める。
【0013】 新たな位置(Z)=現在の指令位置(Z)+(Vg−Vs)Kg …(1) 次に、集中放電が生じているか否か判断し(ステップS
2)、集中放電が生じていなければ(なお集中放電が生
じているか否かの判断処理については後述する)、ステ
ップS1で算出された加工工具電極の指令位置Zを分割
された各加工工具電極2,2´に対する移動指令位置Z
1,Z2とし(ステップS3)、該位置に移動するよう
にサーボモータ3,3´を駆動制御する(ステップS
7)。サーボモータ3,3´が駆動されると、伝動機構
4,4´を介して加工工具電極2,2´は指令された位
置Z1,Z2へそれぞれ移動することになる。以下、集
中放電が検出されない限り、電極運動制御装置6のプロ
セッサは上記ステップS1,S2,S3,S7の処理を
所定周期毎実施することになる。この処理による制御は
従来の加工工具電極の制御と同一のである。加工工具電
極2,2´と被加工物1間のギャップ(間隙)が大き
く、その結果、平均ギャップ電圧Vgが高い場合には、
上記1式で計算される(Vg−Vs)Kgも大きな値に
なり、加工工具電極2,2´も大きく移動し、ギャップ
(間隙)を小さくする、ギャップが小さくなれば、放電
が生じ易くなるため平均ギャップ電圧は低下し、加工工
具電極2,2´の移動量も小さくなる。結局、加工工具
電極2,2´の移動速度は、設定目標電圧Vsによよっ
て決まり、ギャップ電圧Vgがこの目標電圧Vsと一致
するように制御されることになる。この点は従来と何等
変わりはなく、また、分割された加工工具電極2,2´
に対して同一の指令位置が指令されるから、分割された
加工工具電極2,2´は一体的に移動することになるか
ら、この点においても従来と何等変わりはない。
2)、集中放電が生じていなければ(なお集中放電が生
じているか否かの判断処理については後述する)、ステ
ップS1で算出された加工工具電極の指令位置Zを分割
された各加工工具電極2,2´に対する移動指令位置Z
1,Z2とし(ステップS3)、該位置に移動するよう
にサーボモータ3,3´を駆動制御する(ステップS
7)。サーボモータ3,3´が駆動されると、伝動機構
4,4´を介して加工工具電極2,2´は指令された位
置Z1,Z2へそれぞれ移動することになる。以下、集
中放電が検出されない限り、電極運動制御装置6のプロ
セッサは上記ステップS1,S2,S3,S7の処理を
所定周期毎実施することになる。この処理による制御は
従来の加工工具電極の制御と同一のである。加工工具電
極2,2´と被加工物1間のギャップ(間隙)が大き
く、その結果、平均ギャップ電圧Vgが高い場合には、
上記1式で計算される(Vg−Vs)Kgも大きな値に
なり、加工工具電極2,2´も大きく移動し、ギャップ
(間隙)を小さくする、ギャップが小さくなれば、放電
が生じ易くなるため平均ギャップ電圧は低下し、加工工
具電極2,2´の移動量も小さくなる。結局、加工工具
電極2,2´の移動速度は、設定目標電圧Vsによよっ
て決まり、ギャップ電圧Vgがこの目標電圧Vsと一致
するように制御されることになる。この点は従来と何等
変わりはなく、また、分割された加工工具電極2,2´
に対して同一の指令位置が指令されるから、分割された
加工工具電極2,2´は一体的に移動することになるか
ら、この点においても従来と何等変わりはない。
【0014】しかし、ステップS2で集中放電が検出さ
れると、本実施例においては、この集中放電を解除する
ように分割された加工工具電極2,2´が移動させられ
ることになる。そこで、まず、集中放電の検出処理につ
いて述べる。電流センサ7では分割された一方の加工工
具電極2を介して流れる電流i1が検出され、電流セン
サ7´では他方の加工工具電極2´を介して流れる電流
i2が検出され、これら電流センサ7,7´からの検出
信号を平滑回路8,8´で平滑した後の信号をI1,I
2とすると、この信号I1,I2は加工工具電極2側,
加工工具電極2´側でのそれぞれの放電頻度の高さを表
すことになる。すなわち、加工工具電極2のみに放電が
生じると電流i1のみとなり、電流i2はほとんど流れ
ないことになる。そのため、これらの電流検出値を平滑
した信号I1は大きな値をとるが信号I2は小さな値と
なる。逆に加工工具電極2´側のみに放電が生じると信
号I2は大きな値となるが、信号I1は小さな値とな
る。そこで、信号I1,I2によって加工工具電極2側
の放電発生の割合を求め、この割合が設定範囲内にない
ときには、集中放電が発生しているものと判断するよう
にしている。すなわち、次の2式によって集中放電を判
断する。
れると、本実施例においては、この集中放電を解除する
ように分割された加工工具電極2,2´が移動させられ
ることになる。そこで、まず、集中放電の検出処理につ
いて述べる。電流センサ7では分割された一方の加工工
具電極2を介して流れる電流i1が検出され、電流セン
サ7´では他方の加工工具電極2´を介して流れる電流
i2が検出され、これら電流センサ7,7´からの検出
信号を平滑回路8,8´で平滑した後の信号をI1,I
2とすると、この信号I1,I2は加工工具電極2側,
加工工具電極2´側でのそれぞれの放電頻度の高さを表
すことになる。すなわち、加工工具電極2のみに放電が
生じると電流i1のみとなり、電流i2はほとんど流れ
ないことになる。そのため、これらの電流検出値を平滑
した信号I1は大きな値をとるが信号I2は小さな値と
なる。逆に加工工具電極2´側のみに放電が生じると信
号I2は大きな値となるが、信号I1は小さな値とな
る。そこで、信号I1,I2によって加工工具電極2側
の放電発生の割合を求め、この割合が設定範囲内にない
ときには、集中放電が発生しているものと判断するよう
にしている。すなわち、次の2式によって集中放電を判
断する。
【0015】 LL<I1/(I1+I2)<LH …(2) I1/(I1+I2)の値が設定下限値LL以下のとき
には、信号I1が小さくI2が大きいことを意味し、加
工工具電極2側での放電が少なく加工工具電極2´側で
放電が集中していることを意味する。また、I1/(I
1+I2)の値が設定上限値LH以上である場合は、逆
に、加工工具電極2´側での放電が少なく加工工具電極
2側で放電が集中していることを意味する。そして、I
1/(I1+I2)の値が下限値LLと上限値LHの間
にあるときは、放電が分散され、集中放電が生じていな
いものと判断する。
には、信号I1が小さくI2が大きいことを意味し、加
工工具電極2側での放電が少なく加工工具電極2´側で
放電が集中していることを意味する。また、I1/(I
1+I2)の値が設定上限値LH以上である場合は、逆
に、加工工具電極2´側での放電が少なく加工工具電極
2側で放電が集中していることを意味する。そして、I
1/(I1+I2)の値が下限値LLと上限値LHの間
にあるときは、放電が分散され、集中放電が生じていな
いものと判断する。
【0016】こうして、ステップS2で放電が集中して
いないと判断されたときには、前述したステップS3,
S7の従来と同様の電極運動制御を行う。しかし、放電
が集中していると判断されたときには、ステップS4に
移行して、信号I1とI2を比較し、I1が大きい場
合、すなわち、加工工具電極2に流れる電流i1が多
く、加工工具電極2側で放電が集中していると判断され
たときには、加工工具電極2への指令位置Z1をステッ
プS1で算出された位置Zから設定量Aを減じた値(Z
−A)とし、他方の加工工具電極2´への指令位置Z2
を(Z+A)とし、加工工具電極2及び加工工具電極2
´への移動指令位置を変えて(ステップS5)、この位
置に移動するように各サーボモータ3,3´を駆動制御
する(ステップS7)。その結果、放電が集中している
側の加工工具電極2は被加工物1から遠くなりそのギャ
ップ(間隙)は大きくなる。しかと、他方の加工工具電
極2´は被加工物1に近付き、そのギャップは小さくな
る。そのため、放電は、加工工具電極2側では生じ難く
なると共に、加工工具電極2´側では発生しやすくな
り、放電の集中は強制的に解除されることになる。
いないと判断されたときには、前述したステップS3,
S7の従来と同様の電極運動制御を行う。しかし、放電
が集中していると判断されたときには、ステップS4に
移行して、信号I1とI2を比較し、I1が大きい場
合、すなわち、加工工具電極2に流れる電流i1が多
く、加工工具電極2側で放電が集中していると判断され
たときには、加工工具電極2への指令位置Z1をステッ
プS1で算出された位置Zから設定量Aを減じた値(Z
−A)とし、他方の加工工具電極2´への指令位置Z2
を(Z+A)とし、加工工具電極2及び加工工具電極2
´への移動指令位置を変えて(ステップS5)、この位
置に移動するように各サーボモータ3,3´を駆動制御
する(ステップS7)。その結果、放電が集中している
側の加工工具電極2は被加工物1から遠くなりそのギャ
ップ(間隙)は大きくなる。しかと、他方の加工工具電
極2´は被加工物1に近付き、そのギャップは小さくな
る。そのため、放電は、加工工具電極2側では生じ難く
なると共に、加工工具電極2´側では発生しやすくな
り、放電の集中は強制的に解除されることになる。
【0017】一方、ステップS4で信号I2が大きいと
判断されたときには(加工工具電極2´側で放電が集中
している)、逆に、加工工具電極2への指令位置Z1を
(Z+A)とし、他方の加工工具電極2´への指令位置
Z2を(Z−A)とし(ステップS6)、該指令位置Z
1,Z2へサーボモータ3,3´を駆動して加工工具電
極2,加工工具電極2´を移動させる(ステップS
7)。これにより、放電が集中している加工工具電極側
を被加工物1から遠ざけて、他方の加工工具電極を被加
工物側に近付けることによって、放電が集中している側
はギャップが大きくなり放電が発生し難くなると共に他
方の加工工具電極はギャップが小さくなり放電が発生し
易くなることによって放電の集中を強制的に解除する。
判断されたときには(加工工具電極2´側で放電が集中
している)、逆に、加工工具電極2への指令位置Z1を
(Z+A)とし、他方の加工工具電極2´への指令位置
Z2を(Z−A)とし(ステップS6)、該指令位置Z
1,Z2へサーボモータ3,3´を駆動して加工工具電
極2,加工工具電極2´を移動させる(ステップS
7)。これにより、放電が集中している加工工具電極側
を被加工物1から遠ざけて、他方の加工工具電極を被加
工物側に近付けることによって、放電が集中している側
はギャップが大きくなり放電が発生し難くなると共に他
方の加工工具電極はギャップが小さくなり放電が発生し
易くなることによって放電の集中を強制的に解除する。
【0018】図3は本発明の第2の実施例を実施する放
電加工機の要部ブロック図で、この放電加工機と図1で
示す放電加工機は加工工具電極2が分割されてないこ
と、及びこの加工工具電極2の駆動方法が異なる点で相
違している。この実施例においては、加工工具電極2の
略中心位置P1で、サーボモータ3の回転運動を直線運
動に変換する伝動機構4の出力軸に加工工具電極2が回
動自在に接続され、さらに、この出力軸にはもう1つの
サーボモータ3´が取り付けられて該サーボモータ3´
の回転運動を直線運動に変換する伝動機構4´の出力軸
が加工工具電極2の端部P2を回動自在に接続してい
る。さらに、加工工具電極2の両端には、放電加工用電
源装置5は電圧印加用の導線9から分岐した導線10,
10´が接続され、被加工物1と放電加工用電源装置5
間に接続された導線11によって加工工具電極2と被加
工物1の間に電圧が印加されるようになっている。ま
た、導線10,10´に流れる電流i1,i2を検出す
る電流センサ7,7´が設けられ、これら電流センサ
7,7´での検出信号は平滑回路8,8´で平滑されそ
の平滑信号I1,I2を電極運動制御装置6に入力され
ていること、及び導線9の電位より加工工具電極2と被
加工物1間のギャップ電圧を検出し平滑回路12で平滑
して平均ギャップ電圧Vgを求め、電極運動制御装置6
に該電圧Vgが入力されている点は図1に示す第1の実
施例と同一である。
電加工機の要部ブロック図で、この放電加工機と図1で
示す放電加工機は加工工具電極2が分割されてないこ
と、及びこの加工工具電極2の駆動方法が異なる点で相
違している。この実施例においては、加工工具電極2の
略中心位置P1で、サーボモータ3の回転運動を直線運
動に変換する伝動機構4の出力軸に加工工具電極2が回
動自在に接続され、さらに、この出力軸にはもう1つの
サーボモータ3´が取り付けられて該サーボモータ3´
の回転運動を直線運動に変換する伝動機構4´の出力軸
が加工工具電極2の端部P2を回動自在に接続してい
る。さらに、加工工具電極2の両端には、放電加工用電
源装置5は電圧印加用の導線9から分岐した導線10,
10´が接続され、被加工物1と放電加工用電源装置5
間に接続された導線11によって加工工具電極2と被加
工物1の間に電圧が印加されるようになっている。ま
た、導線10,10´に流れる電流i1,i2を検出す
る電流センサ7,7´が設けられ、これら電流センサ
7,7´での検出信号は平滑回路8,8´で平滑されそ
の平滑信号I1,I2を電極運動制御装置6に入力され
ていること、及び導線9の電位より加工工具電極2と被
加工物1間のギャップ電圧を検出し平滑回路12で平滑
して平均ギャップ電圧Vgを求め、電極運動制御装置6
に該電圧Vgが入力されている点は図1に示す第1の実
施例と同一である。
【0019】そして、この第2の実施例は、加工工具電
極2を位置P1を中心に揺動させて、被加工物1に対す
る加工工具電極のギャップ(間隙)を周期的に不均一に
することによって放電の集中を防止し、かつ放電の集中
が、上記揺動周期を短くして集中放電を解除するように
している。
極2を位置P1を中心に揺動させて、被加工物1に対す
る加工工具電極のギャップ(間隙)を周期的に不均一に
することによって放電の集中を防止し、かつ放電の集中
が、上記揺動周期を短くして集中放電を解除するように
している。
【0020】次に本実施例の動作を電極運動制御装置6
のプロセッサが所定周期Tc毎実施する処理の図4に示
すフローチヤートと共に説明する。なお、加工工具電極
2の移動速度を決める目標電圧Vs,揺動の振幅B,揺
動の周期Tpは予め設定しておき、放電加工を開始させ
る。
のプロセッサが所定周期Tc毎実施する処理の図4に示
すフローチヤートと共に説明する。なお、加工工具電極
2の移動速度を決める目標電圧Vs,揺動の振幅B,揺
動の周期Tpは予め設定しておき、放電加工を開始させ
る。
【0021】放電が開始されると、従来と同様に、放電
加工用電源装置5は断続的に電圧を加工工具電極2と被
加工物1の間に印加し、放電加工が開始される。一方、
電流センサ7,7´で導線10,10´に流れる電流i
1,i2を検出し平滑回路8,8´で平滑されて得られ
た信号I1,I2は電極運動制御装置6に入力され、A
/D変換される。また、平滑回路12から出力される平
均ギャップ電圧Vgも電極運動制御装置6に入力されA
/D変換される。そこで、電極運動制御装置6のプロセ
ッサは、入力されている平均ギャップ電圧Vgを読取
り、該平均ギャップ電圧Vgから設定設定された目標電
圧Vsを減じた値に、電圧差から加工工具電極2,2´
の移動量に変換するフィードバックゲインKgを乗じて
移動量を算出し、この移動量を現在の加工工具電極2の
指令位置Zを記憶するレジスタに加算して新たな移動指
令位置Zを求める。すなわち、上記1式の演算を行って
移動指令位置Zを求める(ステップQ1)。次に、放電
の集中が生じているか否か判断する(ステップQ2)。
この集中放電が生じているか否かの判断は、上述した2
式の判断によって行う。
加工用電源装置5は断続的に電圧を加工工具電極2と被
加工物1の間に印加し、放電加工が開始される。一方、
電流センサ7,7´で導線10,10´に流れる電流i
1,i2を検出し平滑回路8,8´で平滑されて得られ
た信号I1,I2は電極運動制御装置6に入力され、A
/D変換される。また、平滑回路12から出力される平
均ギャップ電圧Vgも電極運動制御装置6に入力されA
/D変換される。そこで、電極運動制御装置6のプロセ
ッサは、入力されている平均ギャップ電圧Vgを読取
り、該平均ギャップ電圧Vgから設定設定された目標電
圧Vsを減じた値に、電圧差から加工工具電極2,2´
の移動量に変換するフィードバックゲインKgを乗じて
移動量を算出し、この移動量を現在の加工工具電極2の
指令位置Zを記憶するレジスタに加算して新たな移動指
令位置Zを求める。すなわち、上記1式の演算を行って
移動指令位置Zを求める(ステップQ1)。次に、放電
の集中が生じているか否か判断する(ステップQ2)。
この集中放電が生じているか否かの判断は、上述した2
式の判断によって行う。
【0022】放電が生じている位置が導線10が加工工
具電極2に接続されている位置P3に近く、導線10´
が接続されている位置P4に遠いときには、位置P3と
放電位置間の加工工具電極2による抵抗は、位置P4と
放電位置間の抵抗より小さい。そのため、導線10に流
れる電流i1は導線10´に流れる電流i2より大きく
なる。同様に、位置P3より位置P4に近い位置で放電
が生じると電流i1より電流i2の方が大きくなる。そ
のため、上記電流i1,i2を電流センサ7,7´で検
出しその検出信号を平滑回路8,8´で平滑した信号I
1,I2は、集中放電が発生し、放電発生箇所が一定の
位置になると、信号I1,I2の一方の信号が大きくな
り他方の信号が小さくなるそのため、上記2式より集中
放電が生じているか否かを判断することができる。
具電極2に接続されている位置P3に近く、導線10´
が接続されている位置P4に遠いときには、位置P3と
放電位置間の加工工具電極2による抵抗は、位置P4と
放電位置間の抵抗より小さい。そのため、導線10に流
れる電流i1は導線10´に流れる電流i2より大きく
なる。同様に、位置P3より位置P4に近い位置で放電
が生じると電流i1より電流i2の方が大きくなる。そ
のため、上記電流i1,i2を電流センサ7,7´で検
出しその検出信号を平滑回路8,8´で平滑した信号I
1,I2は、集中放電が発生し、放電発生箇所が一定の
位置になると、信号I1,I2の一方の信号が大きくな
り他方の信号が小さくなるそのため、上記2式より集中
放電が生じているか否かを判断することができる。
【0023】こうして集中放電か否かが判断され、集中
放電が生じていないと判断されたときには、タイマの値
と設定揺動周期Tpの値を比較する(ステップQ3)。
なお、このタイマは電源が投入されたときのイニシャラ
イズによって「0」に設定されている。
放電が生じていないと判断されたときには、タイマの値
と設定揺動周期Tpの値を比較する(ステップQ3)。
なお、このタイマは電源が投入されたときのイニシャラ
イズによって「0」に設定されている。
【0024】タイマの値が設定された揺動周期Tpの値
を越えてないと、タイマをインクリメントし(ステップ
Q4)、レジスタに記憶されたステップQ1で求めた位
置Zの位置になるようサーボモータ3を駆動すると共に
レジスタWに記憶されたサーボモータ3´の移動位置に
なるようにサーボモータ3´を駆動する(ステップQ
9)。なお、上記レジスタWには、初期設定によって揺
動振幅Bが設定されている。その結果、加工工具電極2
はサーボモータ3,3´の駆動によって、位置P1より
位置P2の方が被加工物1に近い状態に傾いた姿勢とな
る。
を越えてないと、タイマをインクリメントし(ステップ
Q4)、レジスタに記憶されたステップQ1で求めた位
置Zの位置になるようサーボモータ3を駆動すると共に
レジスタWに記憶されたサーボモータ3´の移動位置に
なるようにサーボモータ3´を駆動する(ステップQ
9)。なお、上記レジスタWには、初期設定によって揺
動振幅Bが設定されている。その結果、加工工具電極2
はサーボモータ3,3´の駆動によって、位置P1より
位置P2の方が被加工物1に近い状態に傾いた姿勢とな
る。
【0025】以下、集中放電が検出されない限り、各処
理周期Tc毎ステップQ1,Q2,Q3,Q4,Q9の
処理を実行し、ステップQ3でタイマの値が設定揺動周
期の値Tp以上になると、タイマを「0」にリセットし
(ステップQ5)、レジスタWの値が正か否か判断し
(ステップQ6)、正ならば、レジスタWに揺動振幅B
の負の値(−B)を設定し、負ならば、揺動振幅Bの正
の値(+B)を設定し(ステップQ7,Q8)、サーボ
モータ3,3´をそれぞれ、ステップQ1で算出された
位置ZおよびレジスタWに記憶されている位置Bまたは
−Bの位置に移動させる。このようにして加工工具電極
2は揺動周期Tpで振幅Bで、位置P1(サーボモータ
3で駆動される伝動機構の出力軸の接続点)を中心に揺
動しながら、放電加工が進められることになる。
理周期Tc毎ステップQ1,Q2,Q3,Q4,Q9の
処理を実行し、ステップQ3でタイマの値が設定揺動周
期の値Tp以上になると、タイマを「0」にリセットし
(ステップQ5)、レジスタWの値が正か否か判断し
(ステップQ6)、正ならば、レジスタWに揺動振幅B
の負の値(−B)を設定し、負ならば、揺動振幅Bの正
の値(+B)を設定し(ステップQ7,Q8)、サーボ
モータ3,3´をそれぞれ、ステップQ1で算出された
位置ZおよびレジスタWに記憶されている位置Bまたは
−Bの位置に移動させる。このようにして加工工具電極
2は揺動周期Tpで振幅Bで、位置P1(サーボモータ
3で駆動される伝動機構の出力軸の接続点)を中心に揺
動しながら、放電加工が進められることになる。
【0026】一方、ステップQ2で集中放電と判断され
ると、ステップQ6へ移行し、レジスタWに記憶する振
幅の値が負であれば、正の値+B、正であれば負の値−
BをレジスタWに格納し(ステップQ6,Q7,Q
8)、サーボモータ3´をこのレジスタWに格納した値
の位置に移動させることになる(ステップQ9)。その
結果、加工工具電極2は、この処理周期Tcで揺動する
ことになり、これにより集中放電は解消されることにな
る。
ると、ステップQ6へ移行し、レジスタWに記憶する振
幅の値が負であれば、正の値+B、正であれば負の値−
BをレジスタWに格納し(ステップQ6,Q7,Q
8)、サーボモータ3´をこのレジスタWに格納した値
の位置に移動させることになる(ステップQ9)。その
結果、加工工具電極2は、この処理周期Tcで揺動する
ことになり、これにより集中放電は解消されることにな
る。
【0027】なお、上記実施例において、集中放電を上
記2式の判断によって検出するようにしたが、特に第2
の実施例においては、集中放電が位置P3とP4の中間
点位置で発生したとき導線10,10´に流れる電流i
1,i2はほぼ等しくなるため、上記2式では集中放電
を検出できないという現象が生じる。そこで、この集中
放電の検出をより正確に行う方法としては、導線10,
10´に流れる電流i1,i2を検出する電流センサ
7,7´からの信号を加工工具電極2と被加工物1に電
圧が印加される期間(いわゆるオン区間)、ピークホー
ルド回路に入力し、ピーク電流を求め(以下、このピー
クホールド信号を電流i1に対してI1pとし、電流i2
に対してはI2pとする)、割算回路によってI1p/I2p
を算出し、このI1p/I2pを微分して、さらにこの微分
信号を全波整流し、かつ平滑し、この全波整流平滑信号
をコンパレータによって基準値と比較して集中放電を検
出するようにしてもよい。すなわち、集中放電が生じて
なければ、上記割算回路からの信号I1p/I2pは常に変
化する。しかし、集中放電が生じると、信号I1p/I2p
の大きさの変化は小さくなる。そのためこの信号を微分
したときその微分されて得られる信号は、集中放電が生
じてないときは正負に大きく変動するものとなるが、集
中放電が生じているとこの微分された信号は小さなもの
となる。そのため、この微分信号を全波整流して平滑さ
れた信号は、集中放電が発生しているときには基準値以
下となり集中放電が発生していないときには上記基準値
を越えるものとなり、コンパレータによって集中放電か
否かを検出できることになる。
記2式の判断によって検出するようにしたが、特に第2
の実施例においては、集中放電が位置P3とP4の中間
点位置で発生したとき導線10,10´に流れる電流i
1,i2はほぼ等しくなるため、上記2式では集中放電
を検出できないという現象が生じる。そこで、この集中
放電の検出をより正確に行う方法としては、導線10,
10´に流れる電流i1,i2を検出する電流センサ
7,7´からの信号を加工工具電極2と被加工物1に電
圧が印加される期間(いわゆるオン区間)、ピークホー
ルド回路に入力し、ピーク電流を求め(以下、このピー
クホールド信号を電流i1に対してI1pとし、電流i2
に対してはI2pとする)、割算回路によってI1p/I2p
を算出し、このI1p/I2pを微分して、さらにこの微分
信号を全波整流し、かつ平滑し、この全波整流平滑信号
をコンパレータによって基準値と比較して集中放電を検
出するようにしてもよい。すなわち、集中放電が生じて
なければ、上記割算回路からの信号I1p/I2pは常に変
化する。しかし、集中放電が生じると、信号I1p/I2p
の大きさの変化は小さくなる。そのためこの信号を微分
したときその微分されて得られる信号は、集中放電が生
じてないときは正負に大きく変動するものとなるが、集
中放電が生じているとこの微分された信号は小さなもの
となる。そのため、この微分信号を全波整流して平滑さ
れた信号は、集中放電が発生しているときには基準値以
下となり集中放電が発生していないときには上記基準値
を越えるものとなり、コンパレータによって集中放電か
否かを検出できることになる。
【0028】上記第1の実施例では、分割された加工工
具電極2,2´を独立した2つのサーボモータ3,3´
で駆動するようにしたが、図3で示す第2の実施例で示
したような、駆動装置で分割された加工工具電極2,2
´を駆動してもよい。すなわち、一方の分割加工電極2
をサーボモータ3で伝動機構4を介して駆動し、該伝動
機構の出力軸に取り付けられたサーボモータ3´によっ
て伝動機構4´を介して他方の分割加工工具電極2´を
駆動するようにしてもよい。この場合、電極運動制御装
置6による処理は、図2において、サーボモータ3´へ
の指令としてステップS3で出される指令Z2が「0」
となること、及びステップS5での指令ではZ2=2A
となり、ステップS6ではZ2=−2Aとなる点で相違
するのみである。
具電極2,2´を独立した2つのサーボモータ3,3´
で駆動するようにしたが、図3で示す第2の実施例で示
したような、駆動装置で分割された加工工具電極2,2
´を駆動してもよい。すなわち、一方の分割加工電極2
をサーボモータ3で伝動機構4を介して駆動し、該伝動
機構の出力軸に取り付けられたサーボモータ3´によっ
て伝動機構4´を介して他方の分割加工工具電極2´を
駆動するようにしてもよい。この場合、電極運動制御装
置6による処理は、図2において、サーボモータ3´へ
の指令としてステップS3で出される指令Z2が「0」
となること、及びステップS5での指令ではZ2=2A
となり、ステップS6ではZ2=−2Aとなる点で相違
するのみである。
【0029】また、図3で示す実施例においても図1で
示すように独立した2つのサーボモータで加工工具電極
2を揺動させてもよい。この場合、電極運動制御装置6
による処理は、図4で示すフローチャートの内ステップ
Q7,Q8がそれぞれW=Z−B,W=Z+Bと変わる
点だけである。
示すように独立した2つのサーボモータで加工工具電極
2を揺動させてもよい。この場合、電極運動制御装置6
による処理は、図4で示すフローチャートの内ステップ
Q7,Q8がそれぞれW=Z−B,W=Z+Bと変わる
点だけである。
【0030】さらに、上記第1の実施例では、加工工具
電極を2つに分割した例を示したが、さらに多くのもの
に分割してもよい。また、加工工具電極を分割する代わ
りに被加工物を分割して、分割加工工具電極の代わりに
分割被加工物を移動制御するようにしてもよい。また、
第1と第2の実施例を寄せ集めて、加工工具電極と被加
工物のどちらか一方を分割し、他方を揺動させて姿勢を
変えるようにしてもよい。
電極を2つに分割した例を示したが、さらに多くのもの
に分割してもよい。また、加工工具電極を分割する代わ
りに被加工物を分割して、分割加工工具電極の代わりに
分割被加工物を移動制御するようにしてもよい。また、
第1と第2の実施例を寄せ集めて、加工工具電極と被加
工物のどちらか一方を分割し、他方を揺動させて姿勢を
変えるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明は、加工工具電極と被加工物の対
向面の間隙が不均一になるように加工工具電極を被加工
物に対して相対的に移動させるようにしたから、加工中
上記間隙が小さくなる点が変動するので、集中放電の発
生を防止することができる。さらに、集中放電が発生し
たときのみ、加工工具電極と被加工物の対向面の間隙を
不均一とすることによって放電位置を強制的に移動さ
せ、集中放電を解消させることができる。特に、集中放
電位置を検出して、該集中放電位置における上記間隙が
増大するようにすることによって、集中放電を解除させ
ることができる。
向面の間隙が不均一になるように加工工具電極を被加工
物に対して相対的に移動させるようにしたから、加工中
上記間隙が小さくなる点が変動するので、集中放電の発
生を防止することができる。さらに、集中放電が発生し
たときのみ、加工工具電極と被加工物の対向面の間隙を
不均一とすることによって放電位置を強制的に移動さ
せ、集中放電を解消させることができる。特に、集中放
電位置を検出して、該集中放電位置における上記間隙が
増大するようにすることによって、集中放電を解除させ
ることができる。
【図1】本発明の第1の実施例を実施するの放電加工機
の要部ブロック図である。
の要部ブロック図である。
【図2】同第1の実施例における電極運動制御装置のプ
ロセッサが実施する処理のフローチャートである。
ロセッサが実施する処理のフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例を実施するの放電加工機
の要部ブロック図である。
の要部ブロック図である。
【図4】同第2の実施例における電極運動制御装置のプ
ロセッサが実施する処理のフローチャートである。
ロセッサが実施する処理のフローチャートである。
1 被加工物 2,2´ 加工工具電極 3,3´ サーボモータ 4,4´ 伝動機構 5 放電加工用電源装置 6 電極運動制御装置 7,7´ 電流センサ 8,8´,12 平滑回路
Claims (6)
- 【請求項1】 加工工具電極と被加工物を絶縁性の加工
液を満たした微小な間隙を隔てて対向させ、両者の間に
電圧を印加し、放電を生じせしめて被加工物を除去加工
する放電加工方法において、加工工具電極と被加工物の
対向面間の距離が不均一になるように、加工工具電極と
被加工物のどちらか一方もしくは両者を周期的に移動さ
せ放電生成位置を強制的に移動させることを特徴とする
放電加工方法。 - 【請求項2】 加工工具電極と被加工物を絶縁性の加工
液を満たした微小な間隙を隔てて対向させ、両者の間に
電圧を印加し、放電を生じせしめて被加工物を除去加工
する放電加工方法において、集中放電が検出されると、
加工工具電極と被加工物の対向面間の距離が不均一にな
るように、加工工具電極と被加工物のどちらか一方もし
くは両者を周期的に移動させ放電生成位置を強制的に移
動させることを特徴とする放電加工方法。 - 【請求項3】 加工工具電極と被加工物を絶縁性の加工
液を満たした微小な間隙を隔てて対向させ、両者の間に
電圧を印加し、放電を生じせしめて被加工物を除去加工
する放電加工方法において、放電発生位置を検出し、放
電が集中している位置の加工工具電極と被加工物間の距
離を他の位置に対して相対的に大きくするように加工工
具電極と被加工物のどちらか一方もしくは両者を移動さ
せ放電生成位置を強制的に移動させることを特徴とする
放電加工方法。 - 【請求項4】 加工工具電極及び被加工物の少なくとも
一方が複数に分割され、加工工具電極と被加工物の対向
面間の距離が上記分割単位で不均一となるように移動さ
せる請求項1,請求項2または請求項3記載の放電加工
方法。 - 【請求項5】 加工工具電極及び被加工物の少なくとも
一方が他方に対して対向面姿勢を変化させることによっ
て、加工工具電極と被加工物の対向面間の距離が不均一
になるようにした請求項1,請求項2または請求項3記
載の放電加工方法。 - 【請求項6】 加工工具電極若しくは被加工物の一方が
複数に分割され、該一方の部分変位と他方の対向面姿勢
の変化により、加工工具電極と被加工物の対向面間の距
離を不均一とするようにした請求項1,請求項2または
請求項3記載の放電加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19015092A JPH068052A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 放電加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19015092A JPH068052A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 放電加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH068052A true JPH068052A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=16253252
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19015092A Pending JPH068052A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 放電加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH068052A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5500500A (en) * | 1994-03-17 | 1996-03-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Process and apparatus for electric discharge position detection |
| US6831246B2 (en) * | 2002-09-12 | 2004-12-14 | General Electric Company | Multi-station electrical discharge machining with single velocity command |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP19015092A patent/JPH068052A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5500500A (en) * | 1994-03-17 | 1996-03-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Process and apparatus for electric discharge position detection |
| US6831246B2 (en) * | 2002-09-12 | 2004-12-14 | General Electric Company | Multi-station electrical discharge machining with single velocity command |
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