JPH0681797A - モータポンプの接続端子構造 - Google Patents

モータポンプの接続端子構造

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JPH0681797A
JPH0681797A JP5032257A JP3225793A JPH0681797A JP H0681797 A JPH0681797 A JP H0681797A JP 5032257 A JP5032257 A JP 5032257A JP 3225793 A JP3225793 A JP 3225793A JP H0681797 A JPH0681797 A JP H0681797A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 【構成】 この発明のモータポンプの端子接続構造(9)
は、導電部材(41)を収容した中空の筒状ハウジング(25)
を有すると共に上部基台(37)および下部基台(31)を有
し、その上部基台および下部基台を通って筐体中に、電
源側端子およびモータ側端子(36,31) が挿通され、その
電源側端子とモータ側端子は導電部材(41)に電気的に接
続される。モータ側端子(30)は、下部基台(31)に、金属
製シーリングリング(33A,33B;133A,133B) を有するシー
ル部(28,28A)にて気密に結合され、電源側端子(36)は上
部基台(37)に、ガスケット(26A-26C) を有するシール部
(27)によって気密に結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータポンプの接続端
子構造に関し、より詳しくは、引き抜き型キャンドモー
タポンプ等のモータポンプに適用して好適なモータポン
プの接続端子構造に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】液化ガ
ス、液化アンモニア等の可燃性、危険性のある液体を吸
入吐出するポンプは、液体の漏洩を防ぐためにポンプ自
体を、液体を収容した貯蔵タンク内に配置し、コラムパ
イプを通じて液体の送液を行うことのできる引き抜き型
構造を有する。
【0003】この引き抜き型構造のポンプは、通常浸漬
型のモーターを使用するのであるが、取り扱う液体が液
化アンモニアのように銅を腐食させる液体であるときに
は、銅線の腐食を防止することを目的としてキャンドモ
ータが採用される。通常、ポンプとキャンドモータとが
一体に構成されたポンプを、キャンドモータポンプと称
される。
【0004】このようなキャンドモータポンプは、モー
タポンプユニットにおけるモータから引き出されたモー
タ側導電ケーブルと、貯蔵タンク外に設置されている電
源から引き出された電源側導電ケーブルとを接続するた
めの接続端子を有している。この接続端子は、通常、キ
ャンドモータポンプのケーシングに設置されている。し
たがって、キャンドモータポンプが液体中に浸漬される
ので、この接続端子も液体中に浸漬されることになる。
【0005】この接続端子は、液化アンモニアなどの腐
食性を有する液体が内部に侵入しないような気密構造に
する必要上、ガスケットを用いており、しかも接続端子
構造中にに配置されている電源側導電ケーブルの端子要
素が、液化アンモニア等で容易に腐食されないアルミニ
ウムあるいはステンレスで形成されている。従来知られ
ているところの、ガスケットを用いた接続端子構造の要
部を図7を参照して説明する。
【0006】同図に示す接続端子50は、電源側の導電
ケーブル51およびキャンドモータポンプ側の導電ケー
ブル53それぞれの端部に固着したアルミニウム製また
はステンレス製の接続端子要素52、54を有する。こ
の接続端子50は、その両端部にボルトまたはねじで接
続端子要素52、54を結合した銅製のターミナルピン
55を有する。ターミナルピン55は、ステンレス製の
ターミナルプレート56に設けられた貫通孔に、その中
に配置された電気絶縁体57およびテーミナルピン55
および電気絶縁体57の間と電気絶縁体57およびテー
ミナルプレート57の間に配置されたガスケット63
a,63bを介して、貫通して延在する。
【0007】さらに、ターミナルプレート56の上面に
は上部パイプ58のフランジ部58aを、ターミナルプ
レート56の下面にはガスケット60を介在させつつ下
部パイプ59のフランジ部59aを、それぞれ接合す
る。そして、ボルト61によりフランジ部58a、59
aを締め付けることにより、ターミナルプレート56を
貫通する前記ターミナルピン55を封じ込めている。
【0008】そして、前記上部パイプ58および下部パ
イプ59の内部にはエポキシ樹脂等の充填材62が充填
されている。
【0009】しかしながら、前記接続端子50中に使用
されたガスケット63a,63bは、十分な気密性を確
保することができないし、キャンドモータポンプの吐出
側の高圧アンモニア等が、たとえばターミナルプレート
56とフランジ部58aとわずかの隙間を浸入し、浸入
した高圧アンミニアが電気絶縁体57やガスケット63
a,63bと他の部材との間隙を更に浸入し、最終的に
はこのキャンドモータポンプのモータ部へ液化アンモニ
アが浸入してしまう。その結果、高圧アンモニア等がキ
ャンドモータポンプ内へ浸入してしまうと、腐食による
モータ部の損傷を招き、多大な影響を及ぼすことにな
る。
【0010】一方、実用新案出願公告平成1年第909
6号公報では、液化アンモニアとは異なり銅に対する腐
食を考慮しなくても良い液体たとえば液化天然ガス、液
化プロパンガスを貯留した貯留タンクに使用されるキャ
ンドモータポンプに適用される気密の接続端子構造が提
案されている。
【0011】前記公報に記載された気密の接続端子構造
は、モータポンプユニットのケーシングに設けられた端
子台に穿設した端子挿通孔に、銅製の導体を貫通保持し
たセラミック端子要素を挿通し、このセラミック端子要
素と端子台との間およびセラミック端子と銅製の導体と
の間にそれぞれ金属リングを介装し、しかもセラミック
端子要素、端子台および銅製の導体に前記金属リングを
蝋付け固着あるいは溶接固着してなる構造を有する。そ
して、このような気密の接続端子構造は、キャンドモー
タポンプのケーシングに設けた筐体内に納められる。し
かしながら、前記公報に記載された気密の接続端子構造
は、セラミック端子と導体との間隙およびセラミック端
子と端子台との間隙を金属で熔封し、あるいは蝋付けを
するので、非常に高い気密性を実現することができる。
【0012】しかしながら、前記公報に記載された気密
の接続端子構造を、銅に対する腐食性の高い液化アンモ
ニア等の腐食性液を取り扱うキャンドモータポンプに直
ちに適用することはできない。
【0013】なぜならば、前記気密の接続端子構造自体
が高い気密性を有していても、この気密の接続端子構造
を収納した筐体内に、前記腐食性液体が浸入すると、銅
製の導体が腐食し、それによって気密端子の気密性が損
なわれるからである。
【0014】といって、前記気密の接続端子構造におけ
る導体を、液化アンモニアに対して耐腐食性を有するア
ルミニウム等の金属に置き換えることが困難である。ア
ルミニウム等の導体金属に蝋付けあるいは金属の溶接に
より金属リングを簡便に固着する技術がいまだ見つけら
れていないからである。
【0015】したがって、この出願人が提案した気密の
接続端子構造を、液化アンモニア等の腐食性の液体に浸
漬するキャンドモータポンプの接続端子に応用すること
ができず、前述したようなガスケットを用いて気密性を
確保するしかないのである。そして、ガスケットを用い
た接続端子では、前述したように、気密性確保に限界が
あり、ポンプの故障を誘発する等の問題があるのであ
る。
【0016】本発明の目的は、液化アンモニアなどのよ
うに銅に対する腐食性の高い液体の浸入を防止し得る高
い気密構造を有するモータポンプの接続端子構造を提供
することにある。
【0017】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための請求項1に記載の発明は、液化アンモニアまたは
これに類する液体の貯留タンク内に配置されるモータポ
ンプのケーシングに設けられ、そして、前記モータポン
プ中のモータに電流を供給する第1導電ケーブルと電源
から電流を供給する第2導電ケーブルとを接続する接続
端子において、前記ケーシングに配置された下部基盤
と、この下部基盤により気密に閉鎖された第1開口端を
有する筒状体と、この筒状体の第2開口端を気密に閉鎖
する上部閉鎖部材とを有する筐体と、前記下部基盤に設
けられた第1貫通孔に熔封金属で気密に、そして絶縁状
態で保持されたところの、モータポンプ内のモータに電
流を供給する第1導電ケーブルに電気的に接続されたモ
ータ側端子と、上部閉鎖部材に設けられた第2貫通孔に
ガスケットを介して気密に、かつ絶縁状態で保持された
ところの、そして離隔した電源から電流を供給する第2
導電ケーブルの先端に設けられた、液化アンモニアまた
はこれに類する液体に対して耐腐食性金属の電源側端子
と、前記筐体内に配置されると共に、前記モータ側端子
と前記電源側端子とを接続する導電部材とを有すること
を特徴とする接続端子構造であり、請求項2に記載の発
明は、前記耐腐食性金属の電源側端子がアルミニウム製
およびステンレス製のいずれかである前記請求項1に記
載のモータポンプの接続端子構造であり、請求項3に記
載の発明は、前記電気絶縁製の筒状体は、下部基台に設
けられた前記貫通孔中に挿通配置され、第1金属シーリ
ング部材で前記貫通孔に気密に結合され、前記モータ側
端子は、前記電気絶縁製の筒状体に挿通され、かつ第2
金属シーリング部材で気密に封止されてなる前記請求項
1に記載のモータポンプの接続端子構造であり、請求項
4に記載の発明は、前記第1および第2金属封止部材
が、いずれもNi−Co−Fe系合金製の第1および第
2金属シーリングリングであり、前記第1金属シーリン
グリングは、下部基台に溶接により気密に結合されると
共に前記筒状体にはろう付けにより気密に結合され、前
記第2金属シーリングリングは、前記筒状体にろう付け
により気密に接合されると共に前記モータ側端子とろう
付けにより気密に接合されてなる前記請求項3に記載の
モータポンプの接続端子構造であり、請求項5に記載の
発明は、前記筐体内の空間に不活性ガスが充填されてな
る前記請求項1に記載のモータポンプの接続端子構造で
あり、請求項6に記載の発明は、前記不活性ガスが、窒
素ガスおよび希ガスの少なくともいずれかもしくはこれ
らの混合ガスである前記請求項5に記載のモータポンプ
の接続端子構造であり、請求項7に記載の発明は、前記
筐体は、その内部が充填材で充填されてなる前記請求項
1に記載のモータポンプの接続端子である。
【0018】
【作用】この発明に係るモータポンプの接続端子構造
は、筐体の下部基盤に、モータ側電源ケーブルの端子
を、熔封金属でシールし、また、筐体の上部閉鎖部材
に、電源側ケーブルの先端に設けられた耐腐食性金属の
端子をガスケットを用いてシールすると言う二重シール
構造にするので、腐食性液体の筐体内への浸入が防止さ
れる。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明する。
【0020】まず、図6を参照して、モータポンプとし
てのキャンドモータポンプ1の設置状態を説明する。
【0021】このキャンドモータポンプ1は、液化アン
モニアガス等の銅に対する腐食性を有する液体を貯留す
る貯留タンク内に配置したコラムパイプ2の底部に配置
されている。
【0022】すなわち、キャンドモータポンプ1は、コ
ラムパイプ2の上端に設置したヘッドプレート3から吊
り下げたリフトケーブル4および吊り金具5により吊り
下げられている。
【0023】このキャンドモータポンプ1は、前記ヘッ
ドプレート3を取り外してから、リフトケーブル4をた
とえばウインチ(図示せず)で巻き取ることにより、コ
ラムパイプ2の底から引き上げることができ、また前記
ウインチでリフトケーブル4を繰り出すことによりコラ
ムパイプ2の底面に安置することができる。
【0024】また、前記コラムパイプ2の最下部にはフ
ートバルブ6およびフートバルブアダプタ7が設けられ
ている。このフートバルブ6は、図示しないコイルバネ
によって常時フートバルブアダプタ7に当接するよう
に、フートバルブアダプタ7に取りつけられている。換
言すると、キャンドモータポンプ1がコラムパイプの底
より上方に吊り上げられているときには、コイルバネに
よりフートバルブ6がフートバルブアダプタ7に強制的
に当接することにより、コラムパイプの底面開口部が閉
鎖された状態になる。そして、吊り下げられたキャンド
モータポンプ1がコラムパイプ2の底に到達して前記フ
ートバルブ6に当たると、キャンドモータポンプ1の重
量によって、前記コイルバネに抗してフートバルブ6が
押し下げられ、フートバルブ6とフートバルブアダプタ
7とに間隙を生じる。そして、この間隙を通じて貯留タ
ンク内の液体がコラムパイプ2内に流通することができ
る。
【0025】前記キャンドモータポンプ1への通電は、
ヘッドプレート3に設けられた開口部を通じて内部に導
入した導電ケーブル10の端子を、接続端子構造9内
で、キャンドモータポンプ1内のモータ部12に電気的
に接続されたモータ側の導電ケーブルの端子に、電気的
に接続することにより行われる。
【0026】そして、図1に示すように、貯留タンク内
の液体は、フートバルブアダプタ7と前記フートバルブ
6との間隙を経てキャンドモータポンプ1により吸引さ
れ、図6に示す矢印の流路で吐出口8から目的箇所に向
けて吐出するようになっている。
【0027】前記キャンドモータポンプ1は、図1に拡
大して示すように、モータ部12と、ポンプ部13とを
具備している。
【0028】モータ部12は、ケーシング14内におい
て回転可能に配置した駆動軸15と、この駆動軸15に
取り付けたステータ16と、このステータ16の外周に
配置した巻線17を有するロータ18と、前記ケーシン
グ14の上端部に設けたこのケーシング14内に連通す
る貫通孔を有するところの、ケーシングの一部をなす接
続端子基台19と、この接続端子基台19に取り付けた
前記接続端子9とを具備している。
【0029】前記ポンプ部13は、前記駆動軸15の下
端部に取り付けたインデューサ20と、このインデュー
サ20よりも上側で前記駆動軸15に取り付けたインペ
ラ21と、このインペラ21の上側に配置したディフュ
ーザ22と、前記モータ部12との境界部に配置したバ
ランス機構部23と、液体の吐出口24(一つの吐出口
のみを図示してある。)とを具備している。
【0030】ここで、接続端子9について図2を参照し
て詳述する。
【0031】この接続端子9は、略筒状のダブルシール
構造を有する。
【0032】即ち、この接続端子9は、腐食性のない金
属たとえばステンレス製の筒状体25の両端に、ガスケ
ット26A,26Bを用いた電源側シール部27および
金属シール構造のモータ側シール部28を設けている。
【0033】図2および図3に示すように、前記モータ
側シール部28は、モータ側端子であるところの、金属
製たとえば銅製の端子30と、不導電性筒体たとえばセ
ラミックス製の筒体30Aと、下部基盤であるところ
の、腐食性のない金属たとえばステンレス製の下部ター
ミナルプレート31と、腐食性のない金属たとえばステ
ンレス製の下部フランジ部25aと、スペーサ32と、
二つの金属シールリング33A,33Bとを有する。
【0034】前記銅製の端子30は、電気的接続部材2
9Aによって、一端部を前記ステータ18の巻線17に
接続したモータ側導電ケーブル29の他端部に接続され
る。下部ターミナルプレート31は、前記接続端子基台
19上に配置されるとともに、第1貫通孔である貫通孔
31Aを有する。この貫通孔31Aは前記セラミックス
製の筒体30Aを貫通した状態でこれを保持する。ま
た、このセラミックス製の筒体30Aには前記銅製の端
子30が貫通している。下部ターミナルプレート31の
接続端子基台19に向かう面の前記貫通孔31Aの開口
部には、貫通孔31Aの直径よりも大きな径の環状の切
り欠き部31A−1が形成される。この切り欠き部31
A−1には、両端部を同じ方向に折り曲げてその縦断面
がほぼU字状をなす環状の金属シールリング33Aが嵌
着される。この金属シールリング33Aは、下部ターミ
ナルプレート31に溶接され、セラミックス製の筒体3
0Aにはろう付けされる。この金属シールリング33A
を溶接およびろう付けにより下部ターミナルプレート3
1に固着することにより、下部ターミナル31における
貫通孔31Aとセラミックス製の筒体30Aとのシール
を完全にすることができる。
【0035】前記下部フランジ部25Aは、図2に示す
ように、前記筒状体25の下端部に形成されており、下
部ターミナルプレート31の上面にガスケットを介して
配置され、ボルト34(図2にはその一個が示されてい
る。)によって下部ターミナルプレート31に固着され
る。前記スペーサ32は、下部フランジ部25Aの内面
側であって底面側に、筒状体25の内部を閉鎖するよう
に取り付けられている。そして、このスペーサ32にも
貫通孔32Aが設けられていて、この貫通孔32Aに前
記セラミックス製の筒体30Aが貫通している。
【0036】換言すると、セラミックス製の筒体30A
は、下部ターミナルプレート31の貫通孔31Aとスペ
ーサ32の貫通孔32Aとに貫通することにより、強固
に固定される。
【0037】スペーサ32の貫通孔32Aから突き出た
セラミックス製の筒体30Aの先端開口部からは、銅製
の端子30の端部が突き出ており、この銅製の端子30
は、導電部材である棒状の導体41に結合されている。
貫通孔32Aから突き出たセラミックス製の筒体30A
の先端部には、両端部が互いに反対方向に折り曲げて断
面カップ状をなす環状の金属シールリング33Bが、銅
製の端子30をその中心開口部に嵌め込んだ状態で装着
される。そして、この金属シールリング33Bはセラミ
ックス製の筒体30Aにろう付けにより固着され、ま
た、銅製の端子30にろう付け固着される。この金属シ
ールリング33Bのろう付けにより、セラミックス製の
筒体30Aと銅製の端子30との間隙を完全にシールす
ることができる。
【0038】この発明においては、モータ側シール部2
8を上記構成にする外、以下のように構成しても良い。
【0039】図4に示すように、モータ側シール部28
Aは、耐蝕性のある金属たとえばステンレス製の下部タ
ーミナルプレート131に設けられた貫通孔131Aに
装着されたところの銅製の端子30と絶縁材料たとえば
セラミック製の筒体130Aと、下部ターミナルプレー
ト131とセラミック製の筒体130Aとをシールする
第1金属シールリング133Aと、セラミックス製の筒
体130Aと銅製の端子30とをシールする第2金属シ
ールリング133Bとを有する。
【0040】なお、前記第1金属シールリング133A
および第2金属シールリング133Bは、たとえばNi
−Co−Fe系の合金で形成される。
【0041】図4に示すように、下部ターミナルプレー
ト131に設けられた貫通孔131Aは、ケーシング1
9側の下部ターミナルプレート131の表面に開口する
第1円状凹部131A−1と、その第1円状凹部131
A−1の底面に開設され、下部ターミナルプレート13
1のケーシング19とは反対側の表面に貫通する筒状貫
通孔131A−2とを有する。第1円状凹部131A−
1と筒状貫通孔131A−2とは同じ中心軸を共有する
関係を有する。環状凹部131A−3が、ケーシング1
9側のターミナルプレート131の表面に、第1円状凹
部131A−1と同じ中心を共有するように、形成され
る。環状凹部131A−3の内径は、第1円状凹部13
1A−1の外径よりも大きく、環状凹部131A−3と
第1円状凹部131A−1とが、ターミナルプレート1
31の一部をなす環状突出部131A−4を介してわず
かな距離をもって離れている。
【0042】銅製の端子30のモータ側ケーブル29に
近い基部には、端子30の直径よりも大きな直径を有す
る環状突出部30−1が形成されている。この銅製の端
子30はモータ側導電ケーブル29に、適宜の電気的結
合手段29Aによって結合される。
【0043】セラミックス製の筒体130Aは、その外
周の中央部に、他の外周の直径よりも大きな直径の外周
部130A−1を有する。
【0044】このセラミックス製の筒体130Aに銅製
の端子30を挿通した状態で、この銅製の端子30が前
記貫通孔131Aに挿入されており、セラミックス製の
筒体130Aの外周部130A−1の外表面が第1金属
シールリング133Aの内側表面にろう付けにより結合
され、シール部を形成する。このシール部は貫通孔13
1Aに、大径の外周部130A−1の上端が下部ターミ
ナルプレート131中の第1円状凹部131A−1の底
部に達するまで挿入されている。第1円状凹部131A
−1の内径は、セラミックス製の筒体130Aと第1金
属シールリング133Aにより構成されるシール部が円
滑に挿入されるように決定される。
【0045】第1金属シールリング133Aの軸長さ
は、第1円状凹部131A−1の底から下部ターミナル
プレート131のケーシング19側の表面までの長さに
設計される。したがって、シール部が第1円状凹部13
1A−1内に正確に挿入されると、第1金属シールリン
グ133Aの軸方向における外部端が、下部ターミナル
プレート131の環状突出部131A−4の環状端面
と、面一になる。第1金属シールリング133Aの軸方
向外端と環状突出部131A−4とがろう付けにより固
着される。
【0046】上述したように、セラミックス製の筒体1
30Aと第1金属シールリング133Aとがろう付けさ
れ、第1金属シーリングリング133Aと下部ターミナ
ル131とが溶接され、これによってセラミックス製の
筒体130Aと第1金属シーリングリング133Aと下
部ターミナルプレート31とが完全に一体化して、シー
ルが完全なものになる。
【0047】一方、端子30を挿入しているセラミック
ス製の筒体130Aの後端部は、端子30における環状
突出部30−1の縁に当接している。環状第2金属シー
ルリング133Bは、環状突出部30−1とセラミック
ス製の筒体130Aの底端部との間の接合部位を覆い隠
すよう、配置される。第2金属シールリング133Bと
環状突出部30−1とがろう付けにより封止結合され、
第2金属シールリング133Bとセラミックス製の筒体
130Aとがろう付けにより封止接合される。したがっ
て、セラミックス製の筒体130Aと銅製の端子30と
が一体に完全にシールされる。
【0048】電源側シール部27は、図2および図5に
よく示される。
【0049】前記電源側シール部27は、電源側端子で
あるところの、液化アンモニア等の腐食性液体に対して
耐腐食性を有する金属たとえばステンレス製の端子36
と、ソケット36Aおよびナット36Bからなる接続部
材と、不導電性材料たとえばテフロン製の第1ガスケッ
ト26Aおよび第2ガスケット26Bと、不導電性材料
たとえばテフロン(登録商標)製の筒状体26cとを有
する。
【0050】前記ソケット36Aは、一端に鍔部36C
を有する中空の軸36A−1と、軸36A−1の他端外
周面に形成された螺子36A−3とを有する。
【0051】第1ガスケット26Aおよび第2ガスケッ
ト26Bはそれぞれ前記ソケット36Aの軸36A−1
の外径に実質的に同じ内径を有する環状の板状体であ
る。また、テフロン製の筒状体26Cは、前記ソケット
36Aの軸36A−1の外径に実質的に同じ内径を有す
ると共に耐蝕性のある金属たとえばステンレス製の上部
基盤である上部ターミナルプレート37に設けられた貫
通孔37A(第2貫通孔である。)の内径と実質的に同
じ外径を有する。
【0052】ステンレス製の端子36は、ソケット36
Aに挿通されている。第2ガスケット26Bは、軸36
A−1に挿通され、唾部36A−2に載置されている。
筒状体26Cが、軸36A−1の外周に配置されて、ソ
ケットとガスケットとの組み立て体となっている。この
ソケットとガスケットとの組み立て体は、軸36A−1
の上端が上部ターミナルプレート37の上表面から突き
出、かつ、第2ガスケット26Bが上部ターミナルプレ
ート37の下面に密着するまで、上部ターミナルプレー
ト37の貫通孔37Aに挿入される。そして、第1ガス
ケット26Aとワッシャー26Dとが軸36A−1にお
ける上方に突出した部位に嵌挿される。次いでナット3
6Bが、ソケット36Aの軸36A−1における上方突
出部の外周に螺合され、第1および第2ガスケット26
A,26Bが上部ターミナルプレート37の上下面およ
び樹脂製の筒状体26Cの上下端に噛み合うように、緊
締される。これによって、上部ターミナルプレート37
における貫通孔37Aの封止が完成する。
【0053】上部ターミナルプレート37は、筒状体2
5の上端に、ガスケット26を介装して、載置される。
この上部ターミナルプレート37は、ボルト39(図中
では一個のみを表示)で、筒状体25の上端に形成され
た上部フランジ25Bに結合される。上部端子36は、
ボルト(図中では一個のみを表示)で上部ターミナルプ
レート37に装着されたカバー部材38で保護されてい
る。
【0054】前記銅製の端子30と、ステンレス製の端
子36とは、前記筒状体25内で導体41によりねじ構
造で連結されている。
【0055】さらに、前記筒状体25内は、この筒状体
25の側壁に設けたガス導入部42を有する。このガス
導入部42は、途中に圧力計(図示せず。)を備えたガ
ス導入パイプ(図示せず。)に結合され、不活性ガスた
とえばN2 ガスが筒状体25内に導入されるようになっ
ている。なお、このガス導入部42からは、前記不活性
ガスを導入する代わりに、充填材たとえばシリコン樹脂
などを充填するようにしても良い。要するに、この筒状
体25内から、水分ないし湿気を含有する空気を排除す
ることができるのであれば、不活性ガスを充填しても良
いし、また、充填材を充填しても良いのである。
【0056】また、筒状体25の側壁には、図示しない
開閉バルブを結合するガス排出部43が設けられ、ガス
導入部42から導入されるN2 ガスが排出することがで
きるようになっている。
【0057】次に、上述したキャンドモータポンプ1の
作用を、前記接続端子9の作用を主にして説明する。
【0058】このキャンドモータポンプ1の接続端子9
によれば、腐食性のない金属たとえばステンレス製の下
部ターミナルプレート31、腐食性のない金属たとえば
ステンレス製の上部ターミナルプレート37及び腐食性
のない金属たとえばステンレス製の筒状体25で筐体を
形成しているので、前記コラムパイプ2内を流れる液化
アンモニア等の腐食性の液体に接触してもこれらが腐食
することはない。
【0059】また、電源側シール部27はガスケット2
6A,26Bを用いたシール構造とし、モータ側シール
部28はセラミックス製の筒状体30Aまたは130A
と金属シールリング33A、33B、または133A、
133Bを用いたシール構造としているので、高いシー
ル機能を確保でき実質的な腐食液の漏れを防止できる。
【0060】さらに、前記筒状体25内に、この筒状体
25の側壁に設けたガス導入部42からN2 ガスを導入
し、N2 ガスパージを行う構造とした場合には、この筒
状体25内に空気が存在した場合に生じる結露現象によ
って引き起こされる漏電現象を防止することができる。
また、パージしたN2 ガスをコラムパイプ内部の圧力以
上にしておくことにより、電源側シール部27からの液
漏れを抑制することができる。
【0061】また、N2 ガス導入管に接続した圧力計に
より、筒状体25の内部の圧力をモニタすることによ
り、液体の漏れを検知することができ、液体中に配置さ
れるキャンドモータポンプ1の信頼性を高めることがで
きる。
【0062】本発明は、上述した実施例に限定されるも
のではなく、その要旨の範囲内で種々の変形が可能であ
る。
【0063】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、上述した
構成としたので、腐食性を有する液体の漏れをダブルシ
ール構造により排除でき、また、絶縁性ガスまたは絶縁
材によりこの接続端子への実質的な漏れを無くすことが
でき、高い信頼性を確保できるモータポンプの接続端子
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例であるキャンドモータポ
ンプを示す縦断面図である。
【図2】図2は本実施例におけるキャンドモータポンプ
の接続端子構造を示す拡大縦断面図である。
【図3】図3は本実施例のキャンドモータポンプの接続
端子構造における筐体に対するモーター側端子の取り付
け状態を示す拡大部分縦断面図である。
【図4】図4は本実施例のキャンドモータポンプの接続
端子における、筐体に対するモータ側端子の取り付け状
態の他の例を示す部分拡大縦断面図である。
【図5】図5は本実施例のキャンドモータポンプの気密
端子における筐体に対する電源側端子の取付状態を示す
部分拡大縦断面図である。
【図6】図6は本実施例のキャンドモータポンプの設置
状態を示す切り欠き斜視図である。
【図7】図7は従来の気密端子を示す部分拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・キャンドモータポンプ、2・・・コラムパイ
プ、3・・・ヘッドプレート、4・・・リフトケーブ
ル、5・・・吊り金具、6・・・フートバルブ、7・・
・フートバルブアダプタ、8・・・吐出口、9・・・接
続端子構造、10・・・導電ケーブル、12・・・モー
タ部、13・・・ポンプ部、14・・・ケーシング、1
5・・・駆動軸、16・・・ステータ、17・・・巻
線、18・・・ロータ、19・・・接続端子基台、20
・・・インデューサ、21・・・インペラ、22・・・
ディフューザ、23・・・バランス機構部、24・・・
液体の吐出口、25・・・筒状体、25A・・・下部フ
ランジ部、25B・・・上部フランジ、26A,26B
・・・ガスケット、26C・・筒状体、26D・・・ワ
ッシャー、27・・・電源側シール部、28,28A・
・・モータ側シール部、29・・・モータ側導電ケーブ
ル、29A・・・電気的接続部材、30・・・銅製の端
子、30−1・・・環状突出部、30A・・・セラミッ
クス製の筒体、31・・・下部ターミナルプレート、3
1A・・・貫通孔、31A−1・・・環状の切り欠き
部、32・・・スペーサ、32A・・・貫通孔、33
A,33B・・・金属シールリング、34・・・ボル
ト、36・・・ステンレス製の端子、36A・・・ソケ
ット、36B・・・ナット、36A−1・・・中空の
軸、36A−2・・・唾部、36A−3・・・螺子、3
7・・・上部ターミナルプレート、37A・・・貫通
孔、38・・・カバー部材、39・・・ボルト、41・
・・導体、42・・・導入部、43・・・ガス排出部、
130A・・・セラミック製の筒体、131・・・下部
ターミナルプレート、131A・・・貫通孔、131A
−1・・・第1円状凹部、131A−2・・・筒状貫通
孔、131A−3・・・環状凹部、131A−4・・・
環状突出部、133A・・・第1金属シールリング、1
33B・・・第2金属シールリング、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化アンモニアまたはこれに類する液体
    の貯留タンク内に配置されるモータポンプのケーシング
    に設けられ、そして、前記モータポンプ中のモータに電
    流を供給する第1導電ケーブルと電源から電流を供給す
    る第2導電ケーブルとを接続する接続端子において、 前記ケーシングに配置された下部基盤と、この下部基盤
    により気密に閉鎖された第1開口端を有する筒状体と、
    この筒状体の第2開口端を気密に閉鎖する上部閉鎖部材
    とを有する筐体と、 前記下部基盤に設けられた第1貫通孔に熔封金属で気密
    に、そして絶縁状態で保持されたところの、モータポン
    プ内のモータに電流を供給する第1導電ケーブルに電気
    的に接続されたモータ側端子と、 上部閉鎖部材に設けられた第2貫通孔にガスケットを介
    して気密に、かつ絶縁状態で保持されたところの、そし
    て離隔した電源から電流を供給する第2導電ケーブルの
    先端に設けられた、液化アンモニアまたはこれに類する
    液体に対して耐腐食性金属の電源側端子と、 前記筐体内に配置されると共に、前記モータ側端子と前
    記電源側端子とを接続する導電部材とを有することを特
    徴とする接続端子構造。
  2. 【請求項2】 前記耐腐食性金属の電源側端子がアルミ
    ニウム製およびステンレス製のいずれかである前記請求
    項1に記載のモータポンプの接続端子構造。
  3. 【請求項3】 前記電気絶縁製の筒状体は、下部基台に
    設けられた前記貫通孔中に挿通配置され、第1金属シー
    リング部材で前記貫通孔に気密に結合され、前記モータ
    側端子は、前記電気絶縁製の筒状体に挿通され、かつ第
    2金属シーリング部材で気密に封止されてなる前記請求
    項1に記載のモータポンプの接続端子構造。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2金属封止部材が、い
    ずれもNi−Co−Fe系合金製の第1および第2金属
    シーリングリングであり、前記第1金属シーリングリン
    グは、下部基台に溶接により気密に結合されると共に前
    記筒状体にはろう付けにより気密に結合され、前記第2
    金属シーリングリングは、前記筒状体にろう付けにより
    気密に接合されると共に前記モータ側端子とろう付けに
    より気密に接合されてなる前記請求項3に記載のモータ
    ポンプの接続端子構造。
  5. 【請求項5】 前記筐体内の空間に不活性ガスが充填さ
    れてなる前記請求項1に記載のモータポンプの接続端子
    構造。
  6. 【請求項6】 前記不活性ガスが、窒素ガスおよび希ガ
    スの少なくともいずれかもしくはこれらの混合ガスであ
    る前記請求項5に記載のモータポンプの接続端子構造。
  7. 【請求項7】 前記筐体は、その内部が充填材で充填さ
    れてなる前記請求項1に記載のモータポンプの接続端
    子。
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