JPH068250B2 - 貼付剤の製造方法 - Google Patents

貼付剤の製造方法

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JPH068250B2
JPH068250B2 JP3341490A JP3341490A JPH068250B2 JP H068250 B2 JPH068250 B2 JP H068250B2 JP 3341490 A JP3341490 A JP 3341490A JP 3341490 A JP3341490 A JP 3341490A JP H068250 B2 JPH068250 B2 JP H068250B2
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泰一郎 岩倉
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Yamamoto Suiatsu Kogyosho Co Ltd
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Yamamoto Suiatsu Kogyosho Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、超高圧処理により粘着力,耐熱性等の物性
を短時間で安定した最終物性にまで至らしめ、粘着性と
耐熱性にすぐれ、しかも無菌の貼付剤を製造する方法に
関するものである。
〔従来の技術〕 一般に貼付剤は、カオリン等の無機粉体を賦形剤とし
て、これにゼラチン,ポリアクリル酸ソーダ,ポリビニ
ルアルコール,カルボキシメチルセルロース,天然ガ
ム,アルギン酸ソーダ等の水溶性高分子物質と、グリセ
リン,ポリエチレングリコール等の保湿剤と、水及び有
効成分等とを加えて練合し、ペースト状の膏体を得、こ
れを不織布又はリント布等の支持体上に展延し、塩化ビ
ニールフィルム等で真空パックして製品としている。
ただそのままでは熱や汗等で膏体がダレ易いため、尿素
を加えて尿素ゼラチンコンプレックスを形成し、またジ
アルデヒドデンプン等の有機架橋剤で架橋ゲル化させ、
また多価金属イオンで架橋させ、更に高分子−高分子コ
ンプレックス形成による不溶化を行って耐熱性,耐水性
を高めることで、ダレを防止している。
しかし多用されている多価金属塩による架橋は、その反
応速度が極めて速く、金属塩添加と同時に反応が生じる
ため、部分的に不均一な架橋ゲル化、所謂フロッキュレ
ーションが生じて均一な膏体が得られず、膏体の支持体
に対する塗布工程中で粘度が著しく上昇し、均一に塗布
できなくなるという難点がある。
この対策として非常に薄い金属塩溶液を徐々に加え、ま
た難溶性塩を用い、更にEDTA(エデト酸),クエン酸又
はその塩等で封鎖する方法があるが完全ではない。
また上述した他の方法についても、反応速度をある程度
コントロールしても最終製品中における膏体内反応が進
行し、膏体が硬化し、粘着性が経時的に劣化する。
この対策として種々の水溶性高分子の添加により初期接
着性を高める方法もあるがダレを避けることは極めて難
しいのが現状である。
最終製品の膏体内反応を進ませ、ダレを防止する目的で
24時間〜48時間にわたり、40℃〜60℃の恒温室にて
熟成することも行われているが、反応は完全ではなく、
その後も架橋は進み、膏体の硬化と粘着力低下が徐々に
生じ、有効期間3年間の品質を保障することは極めて困
難といえる。
更に貼付剤は、数多くの膏体成分を同時に練合するた
め、その添加順序も成分の諸物性を考慮して行う必要が
あり、無菌的に製造することは極めて困難であるという
問題もある。
〔課題を解決するための手段〕
第1の発明に係る貼付剤の製造方法は、水溶性高分子物
質を含む貼付剤に加圧処理を施して不可逆的変性を生起
させることを特徴とする。
第2の発明に係る貼付剤の製造方法は、蛋白質を含む貼
付剤に加圧処理を施して、前記蛋白質に不可逆的蛋白変
性を生起させると共に、殺菌を行う工程を含むことを特
徴とする。
〔作用〕
本発明にあってはこれによって、短時間で粘着性,耐熱
性等の膏体の最終物性を安定させ得て、製剤設計上の自
由度を高め得、同時に常温殺菌を可能として有効成分の
揮散,分解も防止し得ることとなる。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づき具体的に説
明する。
貼付剤の製造工程は、大きく分けて練合,展延(裁
断),包装,加圧の4段階からなる。
第1工程である練合工程は、主成分である複数の薬物と
基剤構成成分とを均一に攪拌、練合する工程であり、基
剤構成成分の水溶性,非水溶性,熱溶解性,分解性、更
に粉末,結晶,固型物等の材料特性を考慮して予備調整
を含めた複数の添加、練合工程を含む。
第2工程である展延(裁断)工程では、一定温度下に所
定の攪拌速度で練合して得た膏体を不織布,リント布か
らなる支持体上に均一に展延塗布し、膏体表面にライナ
ーをかけた後、所定面積に裁断する。
第3工程である包装工程は、膏体内に大量の水分を含有
するため、その揮散防止を目的として気密性のあるアル
ミニウム箔を積層したフィルムより構成される内袋に挿
入し、真空パックする工程である。
上記の工程は、練合直後の膏体に固化変性等の極度の物
性変化が生じる迄の数十分の間に終了されなければなら
ない。
第4工程である加圧工程は真空パックした貼付剤を数百
〜数千Kgf/cm2に常温又は必要がある場合には常温以上
の温度で加圧することにより行われる。
(製造例1) 第1図は本発明に係る貼付剤の製造方法の一例について
その主要処理過程を示すフローチャートである。
先ずゼラチン(1)、アルギン酸ソーダ(3)、ポリビニール
アルコール(4)、精製水11を加えて加熱溶解し、これに
インドメタシン(10)を加え、更にポリアクリル酸ソーダ
(2)、アルギン酸ソーダ(3)、カオリン(6)、ブロピレン
グリコール(8)を分散添加し、全体を練合する。
次にカルボキシルメチルセルロースナトリウム(5)、グ
リセリン(7)、ジアルデヒドテンプン(9)を分散添加し、
再び練合して処方例Aに示す如き成分組成の膏体を得、
これを不織布又はリント布上に展延し、その上からポリ
プロピレンフィルムで覆い、裁断した後、塩化ビニール
フィルム,ポリエチレンフィルム等の合成樹脂フィルム
で真空包装する。
〔処方例A〕
(1) ゼラチン 3.0%〜 2.0% (2) ポリアクリル酸ソーダ 2.0 〜 2.0 (3) アルギン酸ソーダ 3.0 〜 4.0 (4) ポリビニールアルコール 1.0 〜 3.0 (5) カルボキシメチル−セル ロースナトリウム 2.5 〜 2.5 (6) カオリン 3.0 〜 3.0 (7) グリセリン 20.0 〜 20.0 (8) プロピレングリコール 10.0 〜 10.0 (9) シアルデヒドデンプン 2.0 〜 0.5 (10) インドメタシン 0.5 〜 0.5 (11) 精製水 53.0 〜 52.5 合計100% 100% このサンプルを後述する加圧装置を用いて5000Kgf/cm2
にて加圧処理する。
このようにして得た貼付剤と、加圧処理をしない状態の
貼付剤とについて物性(耐熱性,粘着性)を比較し、更
にその細菌検査を実施した。
物性の比較結果は第3図に、また細菌検査結果は第1表
に示すとおりである。
表1から明らかな如く略完全な殺菌が達成されているこ
とが解る。なお第3図についての評価は後述する。
(製造例2) 第2図は本発明の他の製造例2の主要過程を示すフロー
チャートである。
先ずゼラチン(1)、ポリビニールアルコール(3)、ポリビ
ニールビロリドン(5)及び精製水(10)を混合して加熱溶
解し、これにジクロフェナクナトリウム(9)に精製水(1
0)を加えて溶解したものを加え、またポリアクリル酸ソ
ーダ(2)、アルギン酸ソーダ(4)及びプロピレングリコー
ル(7)を分散添加して練合し、更にグリセリン(6)、尿素
(5)を溶解したものを加えて再び練合し、処方例Bに示
す成分組成の膏体を得、これを不織布,リント布等の支
持体上に展延し、裁断後、製造例1の場合と同様の材料
を用いて真空包装し、5000Kgf/cm2にて加圧処理した。
(1)ゼラチン 5.0%〜 2.0% (2)ポリアクリル酸ソーダ 3.0 〜 2.0 (3)ポリビニールアルコール 1.5 〜 3.0 (4)アルギン酸ソーダ 2.0 〜 2.0 (5)ポリビニールピロリドン 1.0 〜 2.0 (6)グリセリン 30.0 〜 30.0 (7)プロピレングリコール 10.0 〜 10.0 (8)尿素 2.0 〜 0.5 (9)ジクロフェナクナトリウム 1.0 〜 1.0 (10)精製水 44.5 〜 47.5 合計100% 100% 加圧処理したものと、加圧処理しない貼付剤について物
性を比較し、更にその細菌検査を実施した。
物性の比較結果は第3図に示すとおりである。
なお細菌検査結果は製造例1の場合と全く同じ完全な殺
菌状態が得られた。
第3図は製造例1,製造例2に示す方法により製造した
貼付剤の物性(粘着力)についての経時的変化の試験結
果を示すグラフである。
第3図に示すグラフは横軸に時間(月)を、また縦軸に
ボールタック試験におけるボールの停止距離(cm)をと
って示してある。グラフ中実線は製造例1,2に示す方
法で得た貼付剤のサンプルについての、また破線は加圧
処理を施さない貼付剤のサンプルについての結果であ
る。
なおハッチング領域はダレ発生領域である。
このグラフから明らかな如く超高圧の加圧処理を施した
場合は処方例A,Bのいずれの場合においても粘着力、
即ち物性が経時的に略一定しているのに対して加圧処理
を施していない場合には物性が経時的に大きく変化して
いることが解る。しかも処方例Bの場合にあっては製造
後、略1月間は膏体のダレ発生領域内に位置しており、
利用者がダレ発生領域で貼付剤を使用する可能性生じる
こととなる。
次に上記した加圧処理のための加圧装置について説明す
る。
第4図は加圧装置を示す模式図であり、図中11は油圧ポ
ンプ、12は油圧制御弁、13は増圧機、14は加圧処理機を
示している。油圧制御弁12を操作して油圧ポンプ11から
増圧機13の1次側を構成する水室13aへ700Kgf/cm2の圧
力を付与することで面積比10:1に設定されている増圧
機13の2次側を構成する水室13bに予め送り込まれた水
を最大7000Kgf/cm2迄昇圧し得るようになっている。真
空パックした貼付剤はこれを予め水を入れたガラス管内
に挿入し、挿入口をシリコン栓にて蓋をし、加圧処理機
14の加圧処理容器20内に入れる。
なおガラス管以外に樹脂管,ゴム,ポリエチレン製の袋
等も使用できる。
また図面には具体的に示していないが加圧処理機14の処
理室14aの外側にはヒータ及びヒータにて加熱した水を
通すジャケットを配設し、加圧しつつ温度制御を行うこ
とも可能となっている。
第5図(イ)は、加圧処理機の斜視図である。
加圧処理容器20は、基台21の上の支持台22に設けられて
いる。23は門型のフレームであり、基台21上に配したガ
イドレール24,24上に前進,後退可能に載架されてい
る。
加圧処理容器20内には加圧処理室20aが設けられてお
り、ここに容器に収容した貼付剤が収容される。26は門
型のフレーム23に設けたハンドル、27は同じく挟持アー
ムであり、この挟持アーム27にて前記加圧処理室20aに
挿脱されるグランド28を挟持して加圧処理容器20の上部
に挿脱せしめるようになっている。
次にこの加圧処理の操作手順を説明する。先ず加圧処理
容器20の加圧処理室20a内に水を充満後、真空パックし
た貼付剤を水を入れた容器に収容してを挿入する。ハン
ドル26による挟持アーム27の操作でグランド28を第5図
(イ)に示す如く加圧処理容器20の上部に装着する。第
5図(ロ)に示す如くフレーム23を加圧処理容器20の上
部に移動して固定し、加圧処理容器20内の空気を除去
し、増圧機13から圧水を加圧処理容器20内に送り込み、
規定圧力に昇圧し、圧力を保持する。規定時間後、減圧
し、フレーム23を加圧処理容器20の位置から後退させ
る。ハンドル26の操作にて挟持アーム27を介してグラン
ド28を加圧処理容器20から取外し、加圧処理容器20内の
貼付剤をその容器と共に取り出す。
〔発明の効果〕
以上の如く本発明方法にあっては水溶性高分子物質を含
む貼付剤の加圧処理により、粘着力等の物性を最終物性
に近づけることが出来て粘着力,耐熱性等の製剤設計の
自由度を広げ得、同時に膏体の殺菌処理が可能となって
無菌の貼付剤を製造することができる。
また、加圧処理により、不可逆蛋白変性を生起させてダ
レを防止出来、また常温での処理が可能となって揮散成
分の消失、有効成分の分解を防ぎ、かつ防腐剤の添加を
不要とし得る等本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造例1における主要製造過程を示す
フローチャート、第2図は本発明の他の製造例2におけ
る主要製造過程を示すフローチャート、第3図は本発明
により得た貼付剤と加圧処理を施さない貼付剤とについ
ての比較試験結果を示すグラフ、第4図は加圧装置の模
式図、第5図は加圧処理機の斜視図である。 11…油圧ポンプ、12…切換制御弁、13…増圧機、14…加
圧処理機、20…加圧処理容器、20a…加圧処理室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性高分子物質を含む貼付剤に加圧処理
    を施して不可逆的変性を生起させることを特徴とする貼
    付剤の製造方法。
  2. 【請求項2】蛋白質を含む貼付剤に加圧処理を施して、
    前記蛋白質に不可逆的蛋白変性を生起させると共に、殺
    菌を行う工程を含むことを特徴とする貼付剤の製造方
    法。
JP3341490A 1990-02-13 1990-02-13 貼付剤の製造方法 Expired - Lifetime JPH068250B2 (ja)

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