JPH068361Y2 - 液圧式テンシヨナ - Google Patents

液圧式テンシヨナ

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JPH068361Y2
JPH068361Y2 JP1987135484U JP13548487U JPH068361Y2 JP H068361 Y2 JPH068361 Y2 JP H068361Y2 JP 1987135484 U JP1987135484 U JP 1987135484U JP 13548487 U JP13548487 U JP 13548487U JP H068361 Y2 JPH068361 Y2 JP H068361Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、駆動伝達機構中のチェーンやベルトの躍り
防止用に使用されるダンパ型の液圧式テンショナに関す
る。
〔従来の技術〕
軸から軸へ動力を伝える駆動伝達機構では、チェーン伝
動や歯付きベルト伝動等の噛合い伝動を利用した機械的
な手段が利用されている。
しかし、これらの駆動伝達機構では、立上り時や変速時
等、定常回転以外の速度範囲でチェーンやベルトが躍る
等の振動現象が起こり、騒音発生やチェーン・ベルトの
切断事故に到ることがある。特にチェーンは摩耗伸びに
起因するこれらの事故の発生率が高い。
そこで、一般にチェーンやベルトの張設部分にはテンシ
ョナが設置され、適当な押圧力が与えられる。このテン
ショナも大別すると、弛緩防止のみを目的として押し付
け位置が元に戻らないようにしたノーバック式のテンシ
ョナと、躍り防止を主目的として必要時にのみチェーン
やベルトに押圧力を与えるダンパ型のテンショナとがあ
る。
第3図は内燃機関等のタイミングチェーン30の張設部分
にはダンパ型のテンショナ100が付設された状態を示し
ており、又第4図は上記ダンパ型テンショナ100のうち
液圧式テンショナの構造の一例を示している。このテン
ショナ100は、テンショナ本体の内部に液圧作動機構が
一体的に設けられたもので、その構成を詳述すると、次
のようになる。即ち、所定箇所に固定され、液孔100aを
介して内部に潤滑油等の作動液が供給される筒状枠体11
0と、該筒状枠体110の開放側からその内側に摺動自在に
嵌め合わされ、閉塞端面をチェーン30に当接されるスリ
ッパ面112とする一端開放の筒状突出子111とから前記テ
ンショナ100本体が構成される。又該突出子111と筒状枠
体110との間にできる中空部を高圧室113として、筒状枠
体110側の液孔100aから作動液が充填されると共に、こ
の高圧室113内に弾性体114が介装せしめられ、且つ該高
圧室113内に液孔100aの開閉を司るチェックバルブボー
ル115及びこれを保持するケージ116が設けられて前記テ
ンショナ100本体の液圧作動機構としている。
そして前記スリッパ面112に当接されたチェーン30はそ
の回転により該スリッパ面112を直接滑ることになる
が、このチェーン30に躍りが生じ、スリッパ面112を打
撃した場合、テンショナ100本体を収縮せしめる。それ
と同時に高圧室113内に満たされた作動液に圧力がかけ
られて、該作動液に剛性を生じることになる。そのた
め、テンショナ100本体の収縮はそれ以上進まなくな
る。他方、タイミングチェーン30がスリッパ面112から
離れようとして圧力が解除されたときには、高圧室113
内の弾性体114が伸び、逆にテンショナ100本体を伸長せ
しめることになる。このようにダンパ型テンショナ100
は圧力負荷時に生じる作動液の剛性と、圧力解除時に作
用する弾性体114の反発力とを利用して伸縮し、タイミ
ングチェーン30の躍りにスリッパ面112を追随させてこ
れを緩衝せしめるものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記構成のテンショナでは、チェーンやベルト
がスリッパ面112を滑っている間、筒状枠体110と突出子
111との摺動面に大きなサイドロードを受ける。このよ
うな状態で該テンショナがチェーンやベルトの躍りを受
けていると、突出子111の昇降と共に、前記摺動面の摩
耗が促進され、カジリ発生等の問題を起こすことにな
る。又、このように摺動面の摩耗が進むと、該摺動面に
おけるテンショナ本体110と突出子111の間のクリアラン
スが不均一となり、高圧室113内の作動液の漏れが著し
くなる等して該テンショナ100の液圧作動に影響が出
る。更に、作動液中に含まれる混入エアを外部に抜く目
的で筒状枠体110か突出子111にエア抜き孔を設けようと
しても、そこから作動液が漏れ出てしまうため、テンシ
ョナ100本体にはエア抜き孔を設けることができない。
従って以上のような構造では混入エアの影響を受け易
く、ダンパ効果が低減されることになる。
このような理由から、従来のダンパ型テンショナでは、
チェーンやベルトの躍り防止機能が次第に低下し、スリ
ッパ面112にチェーンやベルトが当たって打音発生も著
しくなり、最悪の場合はチェーンやベルトの破損事故に
到ることもある。
本考案は、以上のような問題に鑑み創案されてもので、
ダンパ型の液圧式テンショナの構造を変更せしめること
により、そのような問題の解決を図らんとするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため本考案は、テンショナ本体の機構と液圧作動機
構とを別体としたことに特徴がある。
即ち、テンショナ本体1は、内部に作動液が供給される
一端開放の筒状枠体10と、該筒状枠体10の開放側からそ
の内側又は外側に摺動自在に嵌め合わされ、外部に突出
する閉塞端面をチェーンやベルトに当接されるスリッパ
面15とする一端開放の筒状突出子11とから構成される。
又、一端を開放した二つの筒状躯体20、21を重ねて摺動
自在に嵌め合わせ、開放している一の躯体20側の中空部
を、前記筒状枠体10内に供給された作動液を溜めるリザ
ーバ22とし、また嵌め合わせた2つの躯体20、21の間に
できる中空部を液孔23により前記リザーバ22内と連通す
る高圧室24とし、該高圧室24内に弾性体25を介装し、こ
の高圧室24内に液孔23の開閉を司るチェックバルブ26及
び該チェックバルブ26を保持するチェックバルブケージ
27を設けて、前記テンショナ本体1とは別体の液圧ユニ
ット2が構成され、該液圧ユニット2を液圧作動機構と
している。そして本考案はテンショナ本体1の突出子11
と筒状枠体10の間にできる中空部12内にこの液圧ユニッ
ト2をリザーバ22側を上に向けて挿入したことに特徴が
ある。
このように本考案ではテンショナ本体1と液圧ユニット
2とを別体としたため、該テンショナ本体1に、エア抜
き孔16、17aを有する筒状枠体10又は突出子11を用いる
こともできる。
更に、テンショナ本体1が、突出子11aのスリッパ面15a
を上方に向けて設置されたものにあっては、テンショナ
本体1中空部12の上方に作動液中に含まれる混入エアが
上昇してくるため、エア抜き孔17を上部に有する突出子
11aを用いて、エア抜きを効率良く行わしめることもで
きる。
〔作用〕
以上のように、テンショナ本体1と液圧ユニット2を別
体にすることにより、サイドロードはテンショナ本体1
のみで受けることになるため、液圧作動機構となる液圧
ユニット2への影響をなくすことができる。又、液圧ユ
ニット2にリザーバ22を設けたため、作動液とエアの分
離ができ、混入エアによるダンパ効果への影響をなくす
ことができる。更に、従来型の構造では、エア抜き孔を
設けることができないために、突出子のスリッパ面を上
方に向けて設置すると、作動液中の混入エアに影響され
て所望のダンパ効果は得られなかったが、本考案ではエ
ア抜きをテンショナ本体1に設けることができるため、
突出子11、11aのスリッパ面15、15aを上方に向けてテン
ショナ本体1を設置した場合でも期待されるダンパ効果
が常に得られることになる。
〔実施例〕
以下、本考案の具体的実施例を添付図面に基づいて説明
する。
第1図は自動車用エンジンのタイミングチェーン30用に
設けられた本考案の一実施例に係るダンパ型油圧式テン
ショナを示す断面図であり、40は該テンショナが取付け
られるエンジン本体のフレーム体、41はエンジン側から
送られてくる潤滑油を流すオイルフィード孔である。
同図に示すように、テンショナ本体1は、下方に開口部
を向けて前記フレーム体40に固定された筒状枠体10と、
該筒状枠体10の開口部の内側に、開口部を上方に向けて
摺動自在に嵌め合わされた筒状突出子11とから構成され
ている。そのうち筒状枠体10はフレーム体40に固定され
た台座13の部分に、前記オイルフィード孔41と連通する
連通孔14が設けられ、筒状枠体10内部に潤滑油の供給が
行われる。一方、突出子11の閉塞端面側はゴムや樹脂が
貼着せしめられて、前記タイミングチェーン30が滑る平
面長方形状のスリッパ面15として構成されている。
又、このテンショナ本体1の中空部12には油圧ユニット
2が挿入されている。この油圧ユニット2は、一端を開
放した二つの筒状躯体からなるプランジャ20とボディ21
とを重ねて摺動自在に嵌めあわせたもので構成されてい
る。開放しているプランジャ20側の中空部は、上部にオ
ーバーフローリセス22aを有する油溜用のリザーバ22と
され、他方、嵌め合わされたプランジャ20とボディ21の
間にできる中空部は、プランジャ20底面に設けられた油
孔23により前記リザーバ22と連通する高圧室24とされて
いる。又、高圧室24内には、スプリング25が介装されて
おり、ボディ21をその底面21a側に付勢する。更に、こ
の高圧室24内には、油孔23の開閉を行うチェックバルブ
ボール26と、このボール26を保持するケージ27とが設け
られている。
そしてテンショナ本体1の中空部12内にリザーバ22側を
上方に向けて上記油圧ユニット2が挿入されている。
本実施例では、筒状枠体10上部側面のオーバーフローリ
セス22aと同高さ位置に、エア抜き孔16が設けられ、リ
ザーバ22で分離され、テンショナ本体1中空部12内に溜
ったエアを外部に排気できるようにしている。
次に以上の構成から成るテンショナの作動状態につき説
明する。
まず、エンジン運転時に該エンジン側から送給されてく
る潤滑油は、オイルフィールド孔41及び連通孔14を経て
テンショナ本体1の中空部12内に供給され、更にオーバ
ーフローリセス22aを経てリザーバ22内に貯溜される。
又、該リザーバ22から油孔23を経て高圧室24内に該潤滑
油が供給される。
一方、タイミングチェーン30はエンジン運転中に所定軌
道を回転しながら、スリッパ面15に沿って滑り、これに
よって生じるサイドロードは、以後突出子11と筒状枠体
10の摺動面で受けることになる。そのため、油圧ユニッ
ト2へ影響を及ぼすことはない。又、エンジン始動時や
停止時にタイミングチェーン30に躍りが生じた場合、該
チェーン30は上下に振動してスリッパ面15を打撃し、突
出子11を筒状枠体10内に押し込むことになる。この時油
圧ユニット2の高圧室24内に充填された潤滑油は圧縮さ
れ、その一部は油孔23よりリザーバ22側に漏出する。同
時にテンショナ本体1の中空部12にある潤滑油は同じく
その一部が筒状枠体10と突出子11の摺動面から漏出す
る。そして油孔23がチェックバルブボール26で閉塞され
ると、高圧室24内に潤滑油は完全に閉じ込められ、油圧
の上昇と共に該潤滑油に剛性が生じ、突出子11がそれ以
上に押し込まれることを阻むことになる。その後、タイ
ミングチェーン30がスリッパ面15から離れようとして圧
力が解除された時には、高圧室24内のスプリング25の反
発力で突出子11は元の方向へ押し戻され、該スリッパ面
15はタイミングチェーン30の動きに追随することにな
る。それと同時に、高圧室24内の圧力が低下し、チェッ
クバルブボール26が油孔23から離れて圧縮時に漏出した
分の潤滑油が油孔23を通って高圧室24内に補われる。
又、潤滑油内に混入したエアは、リザーバ22内で貯溜さ
れている間にテンショナ本体1中空部12の上方に浮上し
分離される。そしてオーバーフローリセス22a及びエア
抜き孔16を通って外部に放出される。
タイミングチェーン30が定速回転になると、通常躍り等
の振動現象はなくなり、スリッパ面15を摺動しながら、
一定方向に動くのみとなる。但し、摩耗により該タイミ
ングチェーン30が伸びて躍り等の振動現象が起きた時
は、上述と同様にテンショナが作動する。
第2図は本考案の他の実施例に係るダンパ型の油圧式テ
ンショナの断面図であり、本実施例では、突出子11aの
スリッパ面15aが上に向けて設けられている。
本実施例では、エア抜き孔17を突出子11aの上部に設け
たこと及びスリッパ面15aが平面円形のきのこ型のもの
であること以外は、前実施例と略同じ構成を有してお
り、同構成のものには同符号が付けられている。
そして、潤滑油に混入されたエアは、リザーバ22で該潤
滑油と分離されて中空部12上方に溜り、エア抜き孔17か
ら外部へ放出されることになる。又、スリッパ面15aは
上述のように平面円形のきのこ型をしているため、突出
子11aが水平方向に回転したとしても、タイミングチェ
ーン30との接触部分は常に同じ状態となっている。
尚、前実施例と本実施例の構成を比較してみればわかる
ように、前実施例の突出子15の側面に二点鎖線で示され
るような孔17aが穿設されたものが用いられ、又、本実
施例の筒状枠体10の側面に同じく二点鎖線で示されるよ
うな孔16aが穿設されたものが用いられるならば、両者
の構成は油圧ユニット2の挿入向きが逆になるだけで同
じ構成となる。そのため、テンショナの付設向きによっ
て夫々異なる部品を用いる必要がなくなり、このような
部品の共用化によって生産コストを下げることも期待で
きる。
〔考案の効果〕
以上詳述したように本考案の液圧テンショナによれば、
テンショナ本体と液圧ユニットとを別体にしたことによ
り、チェーンやベルトがスリッパ面を滑る時に生じるサ
イドロードをテンショナ本体のみで受け、液圧ユニット
へ影響を及ぼすことはない。そのため、突出子と筒状枠
体の摺動面の摩耗が促進しても、カジリ発生の問題を起
こすこともないし、高圧室内の作動液の漏れが著しくな
ることもなく、テンショナのダンパ効果への影響はなく
なる。又、両者を別体にしたことによりリザーバを設け
ることができるため、作動液中の混入エアを分離できる
ようになり、しかもエア抜き孔を有するテンショナ本体
の使用が可能になるため、分離したエアを外部に放出で
き、期待されるダンパ効果が損なわれることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る油圧式テンショナの断
面図、第2図は他の実施例に係る油圧式テンショナの断
面図、第3図はダンパ型のテンショナの付設状態の一例
を示す概略図、第4図は従来のダンパ型液圧式テンショ
ナの一例を示す構造図である。 図中1はテンショナ本体、2は油圧ユニット、10,110は
筒状枠体、11,11a,111は突出子、15,15a,112はスリッパ
面、16,16a,17,17aはエア抜き孔、20はプランジャ、21
はボディ、22はリザーバ、23は油孔、24,113は高圧室、
25はスプリング26,115はチェックバルブボール、27,116
はケージ、114は弾性体を各示す。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に作動液が供給される一端開放の筒状
    枠体(10)と、該筒状枠体(10)の開放側からその内側又は
    外側に摺動自在に嵌め合わされ、外部に突出する閉塞端
    面をチェーン又はベルトに当接されるスリッパ面(15)と
    する一端開放の筒状突出子(11)とからダンパ型テンショ
    ナ本体(1)を構成し、それと共に、一端を開放した二つ
    の筒状躯体(20)(21)を重ねて摺動自在に嵌め合わせ、開
    放している一の躯体(20)側の中空部を、前記筒状枠体(1
    0)内に供給された作動液を溜めるリザーバ(22)とし、ま
    た嵌め合わせた2つの躯体(20)(21)の間にできる中空部
    を液孔(23)により前記リザーバ(22)内と連通する高圧室
    (24)とし、更に該高圧室(24)内に弾性体(25)を介装し、
    この高圧室(24)内に液孔(23)の開閉を司るチェックバル
    ブ(26)及び該チェックバルブ(26)を保持するチェックバ
    ルブケージ(27)を設けて、液圧ユニット(2)を構成する
    と共に、前記テンショナ本体(1)の突出子(11)と筒状枠
    体(10)の間にできる中空部(12)内にリザーバ(22)側を上
    に向けて液圧ユニット(2)を挿入したことを特徴とする
    液圧式テンショナ。
  2. 【請求項2】前項記載の液圧式テンショナにおいて、エ
    ア抜き孔(16)(17a)を有する筒状枠体(10)又は突出子(1
    1)をテンショナ本体(1)に用いたことを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の液圧式テンショナ。
  3. 【請求項3】テンショナ本体(1)が突出子(11a)のスリッ
    パ面(15a)を上方に向けて配置された前項記載の液圧式
    テンショナにおいて、該突出子(11a)として、エア抜き
    孔(17)をその上部に有するものを用いたことを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第2項記載の液圧式テンショ
    ナ。
JP1987135484U 1987-09-07 1987-09-07 液圧式テンシヨナ Expired - Lifetime JPH068361Y2 (ja)

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JP1987135484U JPH068361Y2 (ja) 1987-09-07 1987-09-07 液圧式テンシヨナ
US07/425,048 US4963121A (en) 1987-09-07 1989-10-20 Liquid pressure tensioner

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