JPH0684557B2 - チタン及びチタン合金の白色皮膜生成方法 - Google Patents
チタン及びチタン合金の白色皮膜生成方法Info
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- JPH0684557B2 JPH0684557B2 JP3945091A JP3945091A JPH0684557B2 JP H0684557 B2 JPH0684557 B2 JP H0684557B2 JP 3945091 A JP3945091 A JP 3945091A JP 3945091 A JP3945091 A JP 3945091A JP H0684557 B2 JPH0684557 B2 JP H0684557B2
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Description
【0001】本発明は、主として装飾品や建材などに使
用されるチタン及びチタン合金の白色皮膜生成方法に関
する。
用されるチタン及びチタン合金の白色皮膜生成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は、以前に、チタン及びチタ
ン合金(以下チタンと略称する)の皮膜生成方法として、
硫酸とリン酸と酸化剤とから成る3液タイプの電解浴を
用いて、チタンを陽極酸化するようにしたものを、特開
昭63−111198号公報において、また、過酸化水
素水と、無機酸又は有機酸とから成る2液タイプの電解
浴を用いて、チタンを陽極酸化するようにしたものを、
特願昭62−132065号公報などにおいて提案し
た。しかして、以上の各方法では、その何れもが、チタ
ンの表面に灰色系で無彩色の酸化皮膜が均一に形成され
る。ところで、最近では、特に装飾品や建材などにおい
て、その装飾価値を高めるために、チタンの表面に強固
で有彩色の着色皮膜を形成することが望まれているが、
前記各方法では、灰色系で無彩色の酸化皮膜しか得るこ
とができず、しかも得られた皮膜に指触跡などの汚れが
付着し易い問題があった。
ン合金(以下チタンと略称する)の皮膜生成方法として、
硫酸とリン酸と酸化剤とから成る3液タイプの電解浴を
用いて、チタンを陽極酸化するようにしたものを、特開
昭63−111198号公報において、また、過酸化水
素水と、無機酸又は有機酸とから成る2液タイプの電解
浴を用いて、チタンを陽極酸化するようにしたものを、
特願昭62−132065号公報などにおいて提案し
た。しかして、以上の各方法では、その何れもが、チタ
ンの表面に灰色系で無彩色の酸化皮膜が均一に形成され
る。ところで、最近では、特に装飾品や建材などにおい
て、その装飾価値を高めるために、チタンの表面に強固
で有彩色の着色皮膜を形成することが望まれているが、
前記各方法では、灰色系で無彩色の酸化皮膜しか得るこ
とができず、しかも得られた皮膜に指触跡などの汚れが
付着し易い問題があった。
【0003】そこで、以前に、特公平2−5518号に
おいて、チタン及びチタン合金の陽極酸化皮膜形成用の
電解浴中に金属塩を添加して、この電解浴中で陽極酸化
を行うことにより、チタン及びチタン合金の表面に有彩
色の各種着色皮膜を生成させる着色皮膜形成方法を提案
した。
おいて、チタン及びチタン合金の陽極酸化皮膜形成用の
電解浴中に金属塩を添加して、この電解浴中で陽極酸化
を行うことにより、チタン及びチタン合金の表面に有彩
色の各種着色皮膜を生成させる着色皮膜形成方法を提案
した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、装飾
品や建材などにおいて、強固で光輝に富む白色皮膜が要
求されており、この白色皮膜は上記した着色皮膜形成方
法においても得ることができ、例えば、水酸化ナトリウ
ムから成る電解浴中に塩化アルミニウムを添加して、チ
タン及びチタン合金を陽極酸化することにより得ること
が可能であるが、斯かる方法で得られる皮膜は、濁った
感じの灰色系ないし乳白色の白色皮膜であって光輝に富
むものではなかった。本発明は以上のような問題に鑑み
てなしたもので、その目的は、指触跡などの汚れが付着
し難くて、強固で光輝に富む白色皮膜を生成することが
できるチタン及びチタン合金の白色皮膜生成方法を提供
することにある。
品や建材などにおいて、強固で光輝に富む白色皮膜が要
求されており、この白色皮膜は上記した着色皮膜形成方
法においても得ることができ、例えば、水酸化ナトリウ
ムから成る電解浴中に塩化アルミニウムを添加して、チ
タン及びチタン合金を陽極酸化することにより得ること
が可能であるが、斯かる方法で得られる皮膜は、濁った
感じの灰色系ないし乳白色の白色皮膜であって光輝に富
むものではなかった。本発明は以上のような問題に鑑み
てなしたもので、その目的は、指触跡などの汚れが付着
し難くて、強固で光輝に富む白色皮膜を生成することが
できるチタン及びチタン合金の白色皮膜生成方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかるチタン及びチタン合金の白色皮膜生
成方法は、0.1〜1.0mol/lのリン酸と1.5〜7.0m
ol/lの硫酸との混合浴中に、0.2〜1.0mol/l範囲の
アルミニウムイオンと0.1〜0.6mol/l範囲の亜鉛イ
オンとを添加して電解浴を調製し、この電解浴中でチタ
ン及びチタン合金を陽極酸化して白色皮膜を生成させる
ことを特徴とするものである。また、前記電解浴中に
は、0.1〜0.5mol/lの過酸化水素水を添加させるこ
とが望ましい。
め、本発明にかかるチタン及びチタン合金の白色皮膜生
成方法は、0.1〜1.0mol/lのリン酸と1.5〜7.0m
ol/lの硫酸との混合浴中に、0.2〜1.0mol/l範囲の
アルミニウムイオンと0.1〜0.6mol/l範囲の亜鉛イ
オンとを添加して電解浴を調製し、この電解浴中でチタ
ン及びチタン合金を陽極酸化して白色皮膜を生成させる
ことを特徴とするものである。また、前記電解浴中に
は、0.1〜0.5mol/lの過酸化水素水を添加させるこ
とが望ましい。
【0006】
【作用】以上のように、特定濃度としたリン酸と硫酸と
の混合浴中に、特定濃度とされたアルミニウムイオンと
亜鉛イオンとを添加して電解浴を調製し、この電解浴中
でチタン及びチタン合金を陽極酸化することにより、チ
タン及びチタン合金の表面に、多数の酸化チタン粒子が
不規則に積層され、かつ、これら積層粒子の集まりが、
多数配列された優れたアンカー機能をもつ酸化チタン層
が生成される。そして、前記アルミニウムイオンと亜鉛
イオンとが陽極酸化時に発生する火花放電によりアルミ
ニウム酸化物(水和物)と亜鉛酸化物(水和物)となっ
て、前記アンカー機能をもつ酸化チタン層の各粒子間に
結合され、この酸化チタン層に結合された前記各酸化物
(水和物)で光輝に富む白色皮膜が生成される。また、
この白色皮膜は、前記酸化チタン層に前記アルミニウム
イオンと亜鉛イオンとを酸化物(水和物)として結合さ
せたものであるため、別途クリヤ塗装などを施さなくて
も、表面均一かつ滑らかとなって、指触跡などの汚れが
付着し難く、しかも強固で耐候性に優れたものとなる。
また、前記電解浴中に過酸化水素水を添加させるときに
は、この電解浴が前記リン酸と硫酸と相俟って3液組成
となり、浴管理が行い難くなる不利益がある反面、前記
過酸化水素水の特定濃度を添加することにより、この過
酸化水素水の一部が電解浴中で陽極酸化されるチタン及
びチタン合金と反応して、水可溶性のチタン化合物例え
ばペルオキソチタン酸塩を生成し、このペルオキソチタ
ン酸塩の生成によりチタン及びチタン合金の表面が常に
活性化され、チタン及びチタン合金の表面全体が積極的
に陽極酸化されて前記酸化チタン層の生成が促進され、
かつ、前記アルミニウムイオンと亜鉛イオンとの酸化が
促進されることとなって、均一で膜厚大の光輝に富む白
色皮膜が得られる。
の混合浴中に、特定濃度とされたアルミニウムイオンと
亜鉛イオンとを添加して電解浴を調製し、この電解浴中
でチタン及びチタン合金を陽極酸化することにより、チ
タン及びチタン合金の表面に、多数の酸化チタン粒子が
不規則に積層され、かつ、これら積層粒子の集まりが、
多数配列された優れたアンカー機能をもつ酸化チタン層
が生成される。そして、前記アルミニウムイオンと亜鉛
イオンとが陽極酸化時に発生する火花放電によりアルミ
ニウム酸化物(水和物)と亜鉛酸化物(水和物)となっ
て、前記アンカー機能をもつ酸化チタン層の各粒子間に
結合され、この酸化チタン層に結合された前記各酸化物
(水和物)で光輝に富む白色皮膜が生成される。また、
この白色皮膜は、前記酸化チタン層に前記アルミニウム
イオンと亜鉛イオンとを酸化物(水和物)として結合さ
せたものであるため、別途クリヤ塗装などを施さなくて
も、表面均一かつ滑らかとなって、指触跡などの汚れが
付着し難く、しかも強固で耐候性に優れたものとなる。
また、前記電解浴中に過酸化水素水を添加させるときに
は、この電解浴が前記リン酸と硫酸と相俟って3液組成
となり、浴管理が行い難くなる不利益がある反面、前記
過酸化水素水の特定濃度を添加することにより、この過
酸化水素水の一部が電解浴中で陽極酸化されるチタン及
びチタン合金と反応して、水可溶性のチタン化合物例え
ばペルオキソチタン酸塩を生成し、このペルオキソチタ
ン酸塩の生成によりチタン及びチタン合金の表面が常に
活性化され、チタン及びチタン合金の表面全体が積極的
に陽極酸化されて前記酸化チタン層の生成が促進され、
かつ、前記アルミニウムイオンと亜鉛イオンとの酸化が
促進されることとなって、均一で膜厚大の光輝に富む白
色皮膜が得られる。
【0007】
【実施例】以下、本発明にかかるチタン及びチタン合金
の白色皮膜生成方法について説明する。本発明で使用す
る電解浴は、リン酸と硫酸との混合浴中にアルミニウム
イオンと亜鉛イオンとを添加して調製するのであるが、
前記リン酸と硫酸とは、図1で示したような適正濃度に
調製される。即ち、図1は、縦軸にリン酸の濃度(mol/
l)を、横軸に硫酸の濃度(mol/l)をとった濃度特性グ
ラフを示しており、同図中、実線で囲まれる範囲が本発
明で採用するリン酸及び硫酸濃度の適正ゾーンであっ
て、前記リン酸の濃度は0.1〜1.0mol/lとされ、か
つ、前記硫酸の濃度は1.5〜7.0mol/lとされる。即
ち、同図で明らかにしたように、前記リン酸と硫酸との
濃度が前記実線の範囲から上部側や左方側に外れると、
生成される白色皮膜の白色度が低くなり、また、前記実
線の範囲から下部側に外れると、電解浴としたときの昇
圧が遅くなり、しかも得られる皮膜にヤケなど発生する
のであり、更に、前記実線から右方側に外れると、前記
アルミニウムイオンと亜鉛イオンとの浴解度が低下する
のであり、従って、前記した実線範囲がリン酸及び硫酸
濃度の適正ゾーンとされる。
の白色皮膜生成方法について説明する。本発明で使用す
る電解浴は、リン酸と硫酸との混合浴中にアルミニウム
イオンと亜鉛イオンとを添加して調製するのであるが、
前記リン酸と硫酸とは、図1で示したような適正濃度に
調製される。即ち、図1は、縦軸にリン酸の濃度(mol/
l)を、横軸に硫酸の濃度(mol/l)をとった濃度特性グ
ラフを示しており、同図中、実線で囲まれる範囲が本発
明で採用するリン酸及び硫酸濃度の適正ゾーンであっ
て、前記リン酸の濃度は0.1〜1.0mol/lとされ、か
つ、前記硫酸の濃度は1.5〜7.0mol/lとされる。即
ち、同図で明らかにしたように、前記リン酸と硫酸との
濃度が前記実線の範囲から上部側や左方側に外れると、
生成される白色皮膜の白色度が低くなり、また、前記実
線の範囲から下部側に外れると、電解浴としたときの昇
圧が遅くなり、しかも得られる皮膜にヤケなど発生する
のであり、更に、前記実線から右方側に外れると、前記
アルミニウムイオンと亜鉛イオンとの浴解度が低下する
のであり、従って、前記した実線範囲がリン酸及び硫酸
濃度の適正ゾーンとされる。
【0008】また、前記リン酸と硫酸との混合浴中に添
加するアルミニウムイオンと亜鉛イオンとは、図2で示
したような適正濃度に調製される。即ち、図2は、縦軸
に亜鉛イオンの濃度(mol/l)を、横軸にアルミニウム
イオンの濃度(mol/l)をとった濃度特性グラフを示し
ており、同図中、実線で囲まれる範囲が本発明で採用す
るアルミニウムイオンと亜鉛イオンとの濃度適正ゾーン
であって、前記アルミニウムイオンの濃度は0.2〜1.
0mol/lとされ、かつ、前記亜鉛イオンの濃度は0.1〜
0.6mol/lとされる。つまり、同図で明らかにしたよう
に、前記アルミニウムイオンと亜鉛イオンとの濃度が前
記実線の範囲から上部側や左方側に外れると、生成され
る白色皮膜の白色度が低くなるばかりか色むらが発生
し、また、前記実線の範囲から下部側に外れると、電解
浴としたときの昇圧が遅くなり、しかも得られる皮膜に
ヤケが発生するのであり、従って、前記した実線範囲が
アルミニウムイオンと亜鉛イオン濃度の適正ゾーンとさ
れる。
加するアルミニウムイオンと亜鉛イオンとは、図2で示
したような適正濃度に調製される。即ち、図2は、縦軸
に亜鉛イオンの濃度(mol/l)を、横軸にアルミニウム
イオンの濃度(mol/l)をとった濃度特性グラフを示し
ており、同図中、実線で囲まれる範囲が本発明で採用す
るアルミニウムイオンと亜鉛イオンとの濃度適正ゾーン
であって、前記アルミニウムイオンの濃度は0.2〜1.
0mol/lとされ、かつ、前記亜鉛イオンの濃度は0.1〜
0.6mol/lとされる。つまり、同図で明らかにしたよう
に、前記アルミニウムイオンと亜鉛イオンとの濃度が前
記実線の範囲から上部側や左方側に外れると、生成され
る白色皮膜の白色度が低くなるばかりか色むらが発生
し、また、前記実線の範囲から下部側に外れると、電解
浴としたときの昇圧が遅くなり、しかも得られる皮膜に
ヤケが発生するのであり、従って、前記した実線範囲が
アルミニウムイオンと亜鉛イオン濃度の適正ゾーンとさ
れる。
【0009】尚、前記アルミニウムイオンと亜鉛イオン
は、アルミニウム及び亜鉛金属のハロゲン化物、硫酸
塩、アンモニウム塩などの無機塩、又は、シュウ酸塩、
クエン酸塩、酒石酸塩などの有機酸塩として前記混合浴
中に添加され、この混合浴中で加水分解されて前記アル
ミニウムイオンと亜鉛イオンとのようにイオン化され
る。
は、アルミニウム及び亜鉛金属のハロゲン化物、硫酸
塩、アンモニウム塩などの無機塩、又は、シュウ酸塩、
クエン酸塩、酒石酸塩などの有機酸塩として前記混合浴
中に添加され、この混合浴中で加水分解されて前記アル
ミニウムイオンと亜鉛イオンとのようにイオン化され
る。
【0010】また、前記リン酸と硫酸との混合浴中にア
ルミニウムイオンと亜鉛イオンとを添加して調製された
電解浴中には、0.1〜0.5mol/lの過酸化水素水が添
加される。
ルミニウムイオンと亜鉛イオンとを添加して調製された
電解浴中には、0.1〜0.5mol/lの過酸化水素水が添
加される。
【0011】次に、具体例を挙げて説明する。先ず、
0.3mol/lのリン酸と3.0mol/lの硫酸と0.3mol/lの
過酸化水素水とから成る混合浴中に、0.2mol/lの硫酸
アルミニウムと0.3mol/lの硫酸亜鉛とを添加して電解
浴を調製した。そして、この電解浴中で純チタン板を、
3.0A/dm2、浴温20℃の条件下で、電圧を100〜
260Vの範囲で変化させて陽極酸化処理を行った。ま
た、本発明の比較例として、前記の場合と同配合とされ
た混合浴中に、0.2mol/lの硫酸アルミニウムだけを
添加して調製された電解浴と、同混合浴中に0.3mol/l
の硫酸亜鉛だけを添加して調製された電解浴とを用い、
これら各電解浴中において前記の場合と同様な電解条件
下で陽極酸化処理を行った。
0.3mol/lのリン酸と3.0mol/lの硫酸と0.3mol/lの
過酸化水素水とから成る混合浴中に、0.2mol/lの硫酸
アルミニウムと0.3mol/lの硫酸亜鉛とを添加して電解
浴を調製した。そして、この電解浴中で純チタン板を、
3.0A/dm2、浴温20℃の条件下で、電圧を100〜
260Vの範囲で変化させて陽極酸化処理を行った。ま
た、本発明の比較例として、前記の場合と同配合とされ
た混合浴中に、0.2mol/lの硫酸アルミニウムだけを
添加して調製された電解浴と、同混合浴中に0.3mol/l
の硫酸亜鉛だけを添加して調製された電解浴とを用い、
これら各電解浴中において前記の場合と同様な電解条件
下で陽極酸化処理を行った。
【0012】以上の結果、図3に示したようなデータが
得られた。この図3は、縦軸にハンターダイヤグラムに
よるL値を、横軸に電圧(V)をとった電圧変化に基づ
くL値変化を示している。また、同図中、丸印でつなぐ
曲線イは本発明によるデータを、黒丸印でつなぐ曲線ロ
は前記アルミニウムイオンを単独で添加させた場合のデ
ータを、三角印でつなぐ曲線ハは前記亜鉛イオンを単独
で添加させた場合のデータをそれぞれ示している。以上
の図3から明らかなように、曲線ロで示した比較例のも
のは、昇圧し難くて得られるL値も低くなり、また、曲
線ハで示した比較例のものでは、昇圧がスムーズに行わ
れて高いL値が得られる反面、電圧160〜220Vの
範囲で同図の*印で示したように斑模様や筋模様が発生
し、外観不良となって製品化は困難である。一方、以上
の各比較例のものに対し、曲線イで示した本発明による
ものは、昇圧がスムーズに行われて高いL値が得られ、
しかも斑模様や筋模様が発生したりすることもなく、外
観良好で光輝に富む美しい白色皮膜が生成された。更
に、本発明で得られた白色皮膜について、JIS・H8
602に基づいた促進耐候性試験を行った所、1000
時間にわたって変色が起こらず、また、指触跡などの汚
れも付着しなかった。
得られた。この図3は、縦軸にハンターダイヤグラムに
よるL値を、横軸に電圧(V)をとった電圧変化に基づ
くL値変化を示している。また、同図中、丸印でつなぐ
曲線イは本発明によるデータを、黒丸印でつなぐ曲線ロ
は前記アルミニウムイオンを単独で添加させた場合のデ
ータを、三角印でつなぐ曲線ハは前記亜鉛イオンを単独
で添加させた場合のデータをそれぞれ示している。以上
の図3から明らかなように、曲線ロで示した比較例のも
のは、昇圧し難くて得られるL値も低くなり、また、曲
線ハで示した比較例のものでは、昇圧がスムーズに行わ
れて高いL値が得られる反面、電圧160〜220Vの
範囲で同図の*印で示したように斑模様や筋模様が発生
し、外観不良となって製品化は困難である。一方、以上
の各比較例のものに対し、曲線イで示した本発明による
ものは、昇圧がスムーズに行われて高いL値が得られ、
しかも斑模様や筋模様が発生したりすることもなく、外
観良好で光輝に富む美しい白色皮膜が生成された。更
に、本発明で得られた白色皮膜について、JIS・H8
602に基づいた促進耐候性試験を行った所、1000
時間にわたって変色が起こらず、また、指触跡などの汚
れも付着しなかった。
【0013】また、前記具体例中の過酸化水素水を除い
て、0.3mol/lのリン酸と3.0mol/lの硫酸とから成る
混合浴中に、0.2mol/lの硫酸アルミニウムと0.3mol
/lの硫酸亜鉛とを添加して電解浴を調製し、この電解浴
中で純チタン板を、前記具体例の場合と同様な電解条件
下で陽極酸化処理を行った所、得られる膜厚が若干薄く
なる程度で、その他は前記の場合と同様に外観良好で光
輝に富む美しい白色皮膜が生成され、また、この白色皮
膜も1000時間にわたって変色が起こらず、指触跡な
どの汚れも付着しなかった。
て、0.3mol/lのリン酸と3.0mol/lの硫酸とから成る
混合浴中に、0.2mol/lの硫酸アルミニウムと0.3mol
/lの硫酸亜鉛とを添加して電解浴を調製し、この電解浴
中で純チタン板を、前記具体例の場合と同様な電解条件
下で陽極酸化処理を行った所、得られる膜厚が若干薄く
なる程度で、その他は前記の場合と同様に外観良好で光
輝に富む美しい白色皮膜が生成され、また、この白色皮
膜も1000時間にわたって変色が起こらず、指触跡な
どの汚れも付着しなかった。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるチ
タン及びチタン合金の白色皮膜生成方法は、0.1〜1.
0mol/lのリン酸と1.5〜7.0mol/lの硫酸との混合浴
中に、0.2〜1.0mol/l範囲のアルミニウムイオンと
0.1〜0.6mol/l範囲の亜鉛イオンとを添加して電解
浴を調製し、この電解浴中でチタン及びチタン合金を陽
極酸化して白色皮膜を生成させるようにしたから、指触
跡などの汚れが付着し難くて、強固で光輝に富む美しい
白色皮膜を生成することができる。
タン及びチタン合金の白色皮膜生成方法は、0.1〜1.
0mol/lのリン酸と1.5〜7.0mol/lの硫酸との混合浴
中に、0.2〜1.0mol/l範囲のアルミニウムイオンと
0.1〜0.6mol/l範囲の亜鉛イオンとを添加して電解
浴を調製し、この電解浴中でチタン及びチタン合金を陽
極酸化して白色皮膜を生成させるようにしたから、指触
跡などの汚れが付着し難くて、強固で光輝に富む美しい
白色皮膜を生成することができる。
【0015】また、前記電解浴中に0.1〜0.5mol/の
過酸化水素水を添加させることにより、チタン及びチタ
ン合金への酸化チタン層の生成を促進し、かつ、前記ア
ルミニウムイオンと亜鉛イオンとの酸化を促進させるこ
とが可能となって、均一で膜厚大の光輝に富む白色皮膜
を得ることができる。
過酸化水素水を添加させることにより、チタン及びチタ
ン合金への酸化チタン層の生成を促進し、かつ、前記ア
ルミニウムイオンと亜鉛イオンとの酸化を促進させるこ
とが可能となって、均一で膜厚大の光輝に富む白色皮膜
を得ることができる。
【図1】本発明で使用される電解浴を構成するリン酸と
硫酸との濃度適正ゾーンを示す濃度特性グラフである。
硫酸との濃度適正ゾーンを示す濃度特性グラフである。
【図2】本発明で使用されるアルミニウムイオンと亜鉛
イオンと濃度適正ゾーンを示す濃度特性グラフである。
イオンと濃度適正ゾーンを示す濃度特性グラフである。
【図3】本発明と比較例との試験結果を示すデータであ
る。
る。
なし
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 慎一 大阪府大阪市淀川区三国本町3丁目9番39 号 日本アルミニウム工業株式会社内 (72)発明者 広地 通明 神奈川県茅ヶ崎市矢畑1071 東海電子株式 会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 0.1〜1.0mol/lのリン酸と1.5〜
7.0mol/lの硫酸との混合浴中に、0.2〜1.0mol/l
範囲のアルミニウムイオンと0.1〜0.6mol/l範囲の
亜鉛イオンとを添加して電解浴を調製し、この電解浴中
でチタン及びチタン合金を陽極酸化して白色皮膜を生成
させることを特徴とするチタン及びチタン合金の白色皮
膜生成方法。 - 【請求項2】 電解浴中に0.1〜0.5mol/lの過酸化
水素水を添加させている請求項1記載のチタン及びチタ
ン合金の白色皮膜生成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3945091A JPH0684557B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | チタン及びチタン合金の白色皮膜生成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3945091A JPH0684557B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | チタン及びチタン合金の白色皮膜生成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0551796A JPH0551796A (ja) | 1993-03-02 |
| JPH0684557B2 true JPH0684557B2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=12553372
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3945091A Expired - Lifetime JPH0684557B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | チタン及びチタン合金の白色皮膜生成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0684557B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06252947A (ja) * | 1993-02-23 | 1994-09-09 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 多重論理チャネル制御装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11100695A (ja) * | 1997-09-26 | 1999-04-13 | Nippon Alum Co Ltd | 光触媒活性を有するチタン材の製造方法 |
-
1991
- 1991-02-08 JP JP3945091A patent/JPH0684557B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06252947A (ja) * | 1993-02-23 | 1994-09-09 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 多重論理チャネル制御装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0551796A (ja) | 1993-03-02 |
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