JPH0688062B2 - 熱延鋼板のスケール疵の防止方法 - Google Patents

熱延鋼板のスケール疵の防止方法

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JPH0688062B2
JPH0688062B2 JP63076287A JP7628788A JPH0688062B2 JP H0688062 B2 JPH0688062 B2 JP H0688062B2 JP 63076287 A JP63076287 A JP 63076287A JP 7628788 A JP7628788 A JP 7628788A JP H0688062 B2 JPH0688062 B2 JP H0688062B2
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heating
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rolled steel
scale
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寛 山本
浩 高橋
記男 星
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱延鋼板のスケール疵の防止方法に関するも
のである。
[従来の技術] 一般に、加熱炉にスラブを装入して加熱する際に、スラ
ブの添加元素であるケイ素がスラブ表面に富化し、これ
が加熱炉の酸化性雰囲気から地鉄表面に拡散すると、酸
素と反応して先ずSiO2を形成する。
このSiO2は、次いでスラブ表面に高温酸化雰囲気下で生
成する酸化鉄と反応して低融点物質の2FeO、SiO2(ファ
イヤライト)等を生成する。この低融点物質は地鉄のオ
ーステナイト粒界に深くかみこんだスケールとなるた
め、スラブを加熱炉より抽出した後高圧水でスケールの
除去操作を行つても表面に残り表面スケール疵が発生し
ていた。
このスケール疵を防止する方法としては、特公昭58−11
67号公報などの方法が開示されている。しかしこれらの
方法では十分でなく、最近の熱延鋼板に要求される機械
的特性を満たすための鋼材成分Sと共にPも低レベル化
し、これに伴い熱延鋼板のスケール疵の程度が悪化し、
高圧水吹き付けによるデスケリングの強化を図っている
が解決策には至っていない。
[発明が解決しようとする課題] 従来の熱延鋼板のスケール疵防止方法は、次のような課
題を有していた。
(1)高圧水噴射のみでは、十分なスケール除去を行う
ことができず、また、水使用量も多量となり、省エネル
ギーからも好ましいものでなかった。
(2)一般に特殊鋼スケール疵の影響因子として、鋼材
成分の影響は強く、これまではSi及びSの共晶化合物に
対する対策は、加熱条件及び成分範囲の規制等を実施し
ているが、近時における熱延鋼板に要求される機械的特
性を満たすため、鋼材成分Sと共にPも低レベル化し、
スケール疵の程度が悪化していた。
即ち、スラブ中に含有されるPレベルと特殊鋼スケール
疵の関係は、第3図にて示されるように、Pレベルの低
下に伴ってスケール疵の発生率は高くなり、特に、低P
成分領域(P≦5×10-3%)においては、高P成分領域
(P≧10×10-3%)の10倍以上となっている。又、この
スケール疵は第4図、第5図に示されているように、地
鉄Aに対し空孔B及びスケールCの状態で形成されてお
り、スラブの表面には第5図にて示すように形成され
る。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされた
もので、特に、鋼中のP成分を低レベルにした状態で、
且つ、スケール疵の発生を少なくするための熱延鋼板の
スケール疵を防止する方法を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明による熱延鋼板のスケール疵防止方法は、P(リ
ン)含有量0.01%以下のスラブを加熱炉に装入し加熱し
た後抽出し、粗圧延機にて粗圧延し、仕上圧延機にて仕
上圧延することによりコイルを得るようにした熱延鋼板
の製造方法において、前記スラブを加熱炉に装入する前
にスラブ表面にリン系処理剤を塗布した後に、加熱及び
圧延を行う際、前記加熱炉の加熱条件は、抽出温度が11
00〜1300℃、加熱時間が2〜4時間で粗圧延機出側温度
が1000〜1150℃とする方法である。
[作 用] 本発明による熱延鋼板のスケール疵防止方法において、
スラブ表面に対してリン系処理剤を直接又は酸化被膜を
グラインダーなどで除去した後に、鋼種に応じて0.1〜
5.0g/m2の濃度で塗布し、加熱炉に装入して加熱が抽出
して圧延を行う。この時の操業条件は、鋼種によって異
なるが加熱時間が2時間00分〜4時間00分の範囲で加熱
し、抽出温度が1100〜1300℃で抽出して、粗圧延機出側
のスラブ表面温度が1000〜1150℃となるように設定され
ている。また、スラブ表面に塗布するリン系処理剤とし
て、リン酸エステルを用いた場合、前述の加熱条件によ
り加熱炉内で次の反応が進行する。
すなわち、この反応により、加熱炉内の1次スケールの
剥離性が向上すると共に、粗圧延前に粗デスケーリング
作業によって、スケールが十分に除去される。
よって、低P成分スラブの熱延鋼板のスケール疵発生率
は、リン系処理剤を塗布しない場合に比較して約40%向
上すると共に、圧延後の圧延材表面へのP成分の残存も
なく、母材への悪影響も見られず、P成分含有の低い且
つ機械的特性に優れたスケール疵の極めて少ない圧延材
を得ることができる。
[実施例] 以下、図面と共に本発明による熱延鋼板のスケール疵の
防止方法の好適な実施例について説明する。
まず、第1図において、各第1及び第2加熱炉1及び2
から抽出されたスラブ6は、第1及び第2粗圧延機3及
び4によって粗圧延された後、6段式の仕上圧延機スタ
ンドF1〜F6からなる仕上圧延機5を経て、冷却手段7に
て冷却された後、巻取機8によって巻取られ、コイル9
に仕上げられる。
本発明に用いたスラブは下記の表1に示すような成分範
囲の鋼材で、機械的特性を所定の強度とするために、低
いP成分にて構成されている。
この低P成分スラブ6のスケール疵を防止し、良質の製
品を得るために、スケール生成過程で酸化鉄となる表層
部分のみに影響するように、スラブ6表面にリン系処理
剤を直接、または、グラインダーなどで酸化被膜を取り
除いた後、直ちにその鋼種に応じて0.1〜5.0g/m2のP成
分濃度となるように塗布する。なお0.1g/m2未満では塗
布の効果が薄く5.0g/m2を越えた塗布ではコストが高く
なり経済的に損である。
前記したように、所定のリン系処理剤を塗布したスラブ
6を、加熱炉1及び2に装入して加熱する。加熱時間と
加熱温度は鋼種によって異なるが2〜4時間加熱し、加
熱抽出温度は1100℃から1300℃の範囲で抽出し次工程粗
圧延を好適に行うために1100℃以上が望ましい。該抽出
温度で抽出したスラブを粗圧延機3及び4出側における
表面温度が1000〜1150℃の範囲で粗圧延した。
前述の加熱条件にてスラブ6を加熱すると、リン系エス
テルを含むリン系処理剤では、加熱炉1及び2内では、
前記した反応が進行する。
前記表1に示すような鋼種に本発明法を用いた結果、ス
ケール疵の発生は、リン系処理剤を塗布しない場合に比
較して発生面積率で約40%減少した。また本発明法と従
来法を比較するために、スラブの表面幅方向中心より左
右に区分し、リン系処理剤を塗布した箇所と塗布しない
箇所とに分け、加熱炉に装入して、加熱温度1260℃で2
時間20分加熱後抽出して圧延した。その表面のスケール
疵の分布状態の一例を第2図に示す。この第2図から明
らかなようにリン系処理剤を塗布した側の鋼板表面には
スケール疵が僅かしか認められなかった。
[発明の効果] 本発明による熱延鋼板のスケール疵の防止方法は、以上
のように構成されているため、次のような効果を得るこ
とができる。
即ち、スラブ表面にリン系処理剤を塗布して加熱圧延す
ることにより、加熱炉内での1次スケールの剥離性が向
上し、粗圧延前のスラブのスケールが十分に除去され
る。
よって、本来、圧延材の機械的強度は高く、P成分は少
なく、スケール疵は少なくという相反する特性を有する
製品を極めて容易に得ることができ、その結果は絶大で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による熱延鋼板のスケール疵を除去する
方法を示す熱間圧延設備の概要構成図、第2図はリン系
処理剤を塗布した箇所を塗布しなかった箇所とのスケー
ル疵の発生状態を比較した鋼板表面を示すスケッチ図、
第3図から第5図は従来のスケール疵の状況を示す為の
もので、第3図はP成分とスケール疵の状態を示す特性
図、第4図は鋼材のスケール疵の状態を示す図、第5図
は鋼材のスケール疵を示す斜視図である。 1は第1加熱炉、2は第2加熱炉、3は第1粗圧延機、
4は第2粗圧延機、5は仕上圧延機、6はスラブであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−116308(JP,A) 特開 昭57−165115(JP,A) 特公 昭51−41009(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】P(リン)含有量0.01%以下のスラブを加
    熱炉で加熱した後、粗圧延機にて粗圧延し、仕上圧延機
    にて仕上圧延する熱延鋼板の製造方法において、加熱炉
    に装入する前のスラブ表面にリン系処理剤を塗布した
    後、加熱炉に該スラブを装入加熱し、圧延を行う際、前
    記加熱炉の加熱条件は、抽出温度が1100〜1300℃、加熱
    時間が2〜4時間で粗圧延機出側温度が1000〜1150℃と
    することを特徴とする熱延鋼板のスケール疵の防止方
    法。
  2. 【請求項2】前記リン系処理剤のP濃度が0.1〜5.0g/m2
    となるように塗布した請求項1記載の熱延鋼板のスケー
    ル疵の防止方法。
JP63076287A 1988-03-31 1988-03-31 熱延鋼板のスケール疵の防止方法 Expired - Lifetime JPH0688062B2 (ja)

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