JPH0688351B2 - 外装スリーブを有するプラスチック容器の製造方法 - Google Patents

外装スリーブを有するプラスチック容器の製造方法

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JPH0688351B2
JPH0688351B2 JP1084979A JP8497989A JPH0688351B2 JP H0688351 B2 JPH0688351 B2 JP H0688351B2 JP 1084979 A JP1084979 A JP 1084979A JP 8497989 A JP8497989 A JP 8497989A JP H0688351 B2 JPH0688351 B2 JP H0688351B2
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康彦 青木
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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、外周面に、主として商品名、装飾模様等がプ
リントされている外装スリーブが嵌着されているプラス
チック容器の製造方法の改良に関する。
[従来の技術] 外装スリーブを有するプラスチック容器の従来の製造方
法は、例えば、特開昭47-11037号公報や実開昭61-93415
号公報に示される方法のごとく、外装スリーブの内面に
再加熱接着層を形成し、容器成形時に容器主体に一体的
に接着させる手段か、特開昭53-116987号公報に示され
るように、外装スリーブの上端と下端とで容器本体を受
支する手段あるいは、実公昭59-16316号公報や特公昭64
-3745号公報に示されるように、容器本体の外周面に外
方へ突出する突部を設け、外装スリーブが脱落しないよ
うに支持する手段が採用されている。
前述の外装スリーブに再加熱接着層を形成しておく手段
とか、外装スリーブの上下端で容器本体を受支する手段
では、外装スリーブのコスト増、金型構造の複雑化等を
招くし、容器本体の外周面に突部を設ける手段も金型構
造の複雑化を招き、コスト高となる等の問題があり、更
に共通する問題として、生産速度を速くし得ない欠点が
存する。
[発明が解決しようとする課題] 前述の従来の製造方法の現状に鑑み、本発明は、内面に
再加熱接着性被膜等を備えない簡単な構造の外装スリー
ブを用いることができ、しかも、同一壁の筒面を備える
比較的簡単な上型と、自由に底部形状を設計できる下型
とを用い、従来の製造方法の倍以上の速度で、型内へ挿
入した外装スリーブの脱落,位置ずれ等を伴なうことな
しに、外装スリーブを有する高品質のプラスチック容器
を廉価に製造できる方法を提供することを課題としてい
る。
[課題を解決するための手段] 前述の課題を解決するため、本発明では、開口方向への
抜き勾配を有し、同一壁の筒面をなす胴部キャビティを
有する上型の下端に対し、前記胴部キャビティに連続
し、徐々に縮径された段部と、該段部に続く底部キャビ
ティとを有する下型の上端を当接させ、少なくとも両型
のパーティング面の微小間隙を真空吸引口としておき、
外周面に滑剤が施され、かつ下端に内側上方への折り返
し片を有する外装スリーブを上型内へ挿入して胴部キャ
ビティに密接させ、該外装スリーブの下端を下型の段部
で、折り返し片が内方へ突出するよう受支し、前記真空
吸引口からの吸引作用で、外装スリーブを型内に保持し
たのち、前記外装スリーブの内周面にプラスチックのみ
で形成され、容器底部に連続するプラスチック胴部を形
成すべく成形を行なうという構成と、外装スリーブの下
端における折り返し片に重なるスリーブ本体側のみを下
型の段部で受支するという構成を採用している。
[作用] 本発明は、前述の構成を採用しているので、下端に折り
返し片の形成されている外装スリーブを互いに当接され
ている上下の型内へ挿入し、胴部キャビティに密接さ
せ、かつ下型の段部で下端を受支させると共に、パーテ
ィング面の真空吸引口に負圧を作用させると、外装スリ
ーブは確実に上型内に保持され、爾後、成形のためにた
とえ上下一体とされた型が逆転されることがあっても、
型内での位置ずれ、型からの脱落等を生ずることなく成
形工程へ進むことができ、上下の型内への外装スリーブ
の嵌挿作業の簡単化,迅速化,確実化を図り得る。
その後、常法によるプラスチック容器の成形を行なう
と、プラスチック層が下型の底部キャビティから段部を
経て外装スリーブの折り返し片の内面から該スリーブ主
体の内面に密接して成形され、該プラスチック層は、下
型の段部から、これに受支されている外装スリーブの下
端内側に密接し、外装スリーブの折り返し片はその上端
縁と下端縁と内周面との3方向から、プラスチック容器
の主体部で抱持,挟圧された構造となる。
この外装スリーブの外周面には、シリコン樹脂などの滑
剤が印刷あるいはコーティングによって施されており、
上型との間の滑りが良好なので、抜き勾配が小であって
も、成形後の離型は迅速に行なわれる。
前述のように、本発明の方法では、外装スリーブの下端
の内側上方への折り返し片が、成形された容器主体部で
抱持されるので、この抱持構造のみで、容器主体部に対
する外装スリーブの位置ずれや上下方向への脱楽が防止
されるため、上型および下型には、外装スリーブ支持の
ための突部等を成形する凹部を形成しておく必要がな
く、従って、上型の胴部キャビティは平滑な単一筒面と
することが可能となり、金型構造を簡単としうるもので
ある。
また上型と別体とした下型に底部キャビティを形成しう
るので下型の底部キャビティの設計の自由度が大とな
る。
この結果、上型と下型とを簡単な、別体のものとするこ
とが可能で、金型コストの低減が可能となり、生産速度
の向上と共に、容器コストを低減しうる。
本発明による製造方法は、真空成形、圧空成形のみなら
ず、射出成形にも適用でき、その際には、下型の段部に
受支され、内方へ突出している外装スリーブの折り返し
片の下部に位置するコア部分が、折り返し片の厚さ分だ
けアンダカット形状となるため、前記上型と下型とから
なる所謂キャビティ内からコアと共に製品の取り出しを
行なうことができる。
[実施例] 図示例は、第1図,第2図に示される上型1と下型2と
を用い、第3図ないし第5図に示されるように外装スリ
ーブ3を有するプラスチック容器4を、熱可塑性合成樹
脂シートの熱成形の一種である真空成形によって製造す
る実施例である。
前述の上型1は、開口方向へ向けて角度θの抜き勾配を
有する単一母線の円筒面たる胴部キャビティ5を設けら
れている。
他方、上型1の下端6に当接する下型2は、前記胴部キ
ャビティ5に連続し、徐々に縮径された段部7と、この
段部7に続く底部キャビティ8とを有し、下型2の上端
9と、上型1の下端6とのパーティング面には、微小間
隙が形成されて真空吸引口10とされている。
前述の段部7の幅Wは、外装スリーブ3の折り返し片12
と重なるスリーブ主体13の厚さDと等しく設定されてお
り、底部キャビティ8の周壁面14は、胴部キャビティ5
に密接した外装スリーブ3の内周面15と同一母線を共有
する面とされている。
なお、底部キャビティ8の周壁面14は、外装スリーブ3
の内周面15を形成する母線よりも容器の中心軸方向へ寄
っていてもよく、その際には、段部7の幅Wは、スリー
ブ主体13の厚さDよりも大きくなる。
また外装スリーブ3のスリーブ主体13の外表面にはシリ
コン樹脂などの滑剤が印刷,コーティング等の手段で施
されているが、内側たる裏面には再加熱接着性被膜等は
全く設けられていない。
第3図は以上説明した外装スリーブ3の一例を、一部切
欠して示している。
本発明では、前述の構造の上型1と下型2とを、第1図
および第2図に示すように、パーティング面に真空吸引
口10を形成して組み付け、次いで前記構造の外装スリー
ブ3を、胴部キャビティ5に密接させて上型1内へ嵌挿
し、該スリーブ3の下端11を下型2の段部7で受支し、
折り返し片12側が内方へ突出するように配置する。
次いで、常法の真空成形工程に入り、真空吸引口10に吸
引負圧を作用させると段部7には、真空吸引口10を通し
て負圧が作用し、熱可塑性合成樹脂シートは、外装スリ
ーブ3の下端11のうち、折り返し片12の下端に密着し、
折り返し片12の上端16にも該シートは密着し、該折り返
し片12は、プラスチック容器4の胴部17に形成された折
り返し片12の高さが厚さDとに合致する高さと深さの凹
溝18内に密に係止された構造となり、前記胴部17の外周
面19と底部キャビティ8の周壁面14により形成された胴
部下方の外周面20とは、単一母線で形成される同一筒面
内に位置することとなる。
なお、第1図および第2図中符号21,22は下型2に形成
された真空吸引口である。
以上説明した実施例は真空成形の例であるが圧空成形に
も全く同様に適用でき、真空吸引口10からの吸引によ
り、型内の空気の排出が良好に行なわれる。
勿論雄型たるコアを上下型内に配置する射出成形にも本
発明は適用でき、その際は、外装スリーブ3の下端11に
おける内方へ突出した部分がアンダカットとなり、コア
と係合するので、成形品の上下の型からの離型をコアの
引き抜きを利用して行なうことができ、前記アンダカッ
ト部分の厚さは著しく薄肉であるから、コアからの成形
品の取り外しは、該成形品の弾性変形により容易に行な
われる。
第4図は、以上説明した方法により成形されたプラスチ
ック容器4の要部の拡大断面図であって、外装スリーブ
3のスリーブ主体13の内周面15から折り返し片12の内周
面23を経て、プラスチック容器4の底部24の外周壁25に
連なる一連のプラスチック容器4が形成され、該容器4
の胴部17に形成された凹溝18により、外装スリーブ3の
折り返し片12が上下端と内周面23との三方から抱持,挟
圧され、この凹溝18による抱持,挟圧のみで、外装スリ
ーブ3がプラスチック容器4から脱落したり、位置ずれ
を生じたりするのが防止されている。
第5図は、本発明によって成形されたプラスチック容器
の一例を縦断面として示したもので、同図左側は、プラ
スチック容器の胴部26の上端に外向きフランジ27を形成
したものであり、同図右側は外向きフランジ28の外縁に
スカート29を形成したもので、いずれもその他の構造は
第4図に示すものと同一構造である。
なお、容器の口縁部には必要に応じてスタッキング防止
構造が付加されることは勿論である。
なお、第2図に鎖線で示すごとく、上型1の胴部キャビ
ティ5の上方位置に真空吸引口30を開設し、外装スリー
ブ3のスリーブ主体13を真空吸引することにより、型内
での外装スリーブ3の位置保持をより確実としてもよ
い。
また外装スリーブの下端に形成する折り返し片は、例え
ば角筒状容器の成形の場合には、コーナー部分では切り
欠かれる場合がある。
[効果] 本発明は、以上説明した構成,作用のものであって、上
型の下端に当接する下型上端の段部で、外装スリーブの
下端を受支し、上下両型のパーティング面に設けた真空
吸引口からの真空吸引作用で、外装スリーブを型内の定
位置に確実に保持させうるので、成形のために、一体に
組み合わされた上下の型が逆転されるような姿勢となっ
ても、型内からの外装スリーブの脱落とか位置ずれが生
ぜす、上型内への外装スリーブの嵌挿作業の簡単化,迅
速化,確実化を図りうる効果がある。
また段部による外装スリーブの下端の受支は、外装スリ
ーブの下端の折り返し片が型の内方へ突出する状態の受
支であり、プラスチック容器の胴部が成形されたとき、
該折り返し片が上端縁と下端縁と内周面との3方向か
ら、プラスチック容器の胴部に形成された凹溝によっ
て、抱持,挟圧されることとなり、この構造以外の何等
の構造の付加を要せず、プラスチック容器からの外装ス
リーブの脱落とか、位置ずれの発生を防止できる効果が
ある。
また下型の段部で受支された外装スリーブの下端は、パ
ーティング面の真空吸引口からの吸引作用で胴部キャビ
ティと段部とに密接し、該下端外側面とキャビティとの
間に空隙が形成されることが無いので、射出成形に適用
された場合でも、外装スリーブの外側面へプラスチック
が流入する現象を確実に防止できる効果を奏する。
更に、外装スリーブの外周面には滑剤が施されているの
で、上型からの離型が円滑となり、抜き勾配が小さい場
合でも、高速成形に追従できる効果を有する。
前述のように、外装スリーブとプラスチック容器の胴部
との係止は、折り返し片と胴部の凹溝とのみで行なわれ
るので、外装スリーブの内面に再加熱接着性の被膜を形
成しておく必要がないのみでなく、前記胴部に外装スリ
ーブの脱落防止のため、外方へ突出する突出部を形成す
る必要が無くなり、胴部キャビティを単一母線の平滑筒
面とすることが可能となり、簡単な構造の上型の使用が
可能となり、成形速度を、一層向上させうることとあい
まち、製品コストをより一層低くすることが可能とな
る。
また上型と下型とを使用するものであるため、別体とし
た下型に形成する底部キャビティの設計の自由度を大き
くし、また別体とすることにより上型と下型との加工が
容易となり、この面でも製品コストを低くしうる利点を
有する。
本発明の方法は、真空成形,圧空成形,射出成形のいず
れの成形方法にも適用できる点で汎用性が大きく、特に
射出成形に適用した際には、外装スリーブの折り返し片
を抱持,挟圧しているプラスチック容器の胴部に形成さ
れる凹溝のアンダカット構造を利用し、前記上型と下型
とからなる所謂キャビティ内からコアと共に成形品の取
り出しができ、コアからの成形品の取り出しも容易とな
る利点も有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施の一例の要部の成形状態を示す拡大縦断面
図、第2図は第1図に示される上型と下型とを示す拡大
縦断面図、第3図は外装スリーブの一例を一部断面とし
て示す斜面図、第4図は第1図に示す手段で成形された
プラスチック容器の要部の拡大縦断面図、第5図は本発
明によって成形したプラスチック容器の別の例を示す縦
断面図である。 1:上型、2:下型、3:外装スリーブ、4:プラスチック容
器、5:胴部キャビティ、6:下端、7:段部、8:底部キャビ
ティ、9:上端、10:真空吸引口、11:下端、13:スリーブ
主体、15:内周面、17:胴部、18:凹溝、H:高さ、W:幅、
θ:抜き勾配。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口方向への抜き勾配を有し、同一壁の筒
    面をなす胴部キャビティを有する上型の下端に対し、前
    記胴部キャビティに連続し、徐々に縮径された段部と、
    該段部に続く底部キャビティとを有する下型の上端を当
    接させ、少なくとも両型のパーティング面の微小間隙を
    真空吸引口としておき、外周面に滑剤が施され、かつ下
    端に内側上方への折り返し片を有する外装スリーブを上
    型内へ挿入して胴部キャビティに密接させ、該外装スリ
    ーブの下端を下型の段部で、折り返し片が内方へ突出す
    るよう受支し、前記真空吸引口からの吸引作用で、外装
    スリーブを型内に保持したのち、前記外装スリーブの内
    周面にプラスチックのみで形成され容器底部に連続する
    プラスチック胴部を形成すべく成形を行なう外装スリー
    ブを有するプラスチック容器の製造方法。
  2. 【請求項2】外装スリーブの下端における折り返し片に
    重なるスリーブ本体側のみを下型の段部で受支する特許
    請求の範囲第1項記載の外装スリーブを有するプラスチ
    ック容器の製造方法。
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