JPH0688833A - 血液試料を自動的に検査する装置 - Google Patents

血液試料を自動的に検査する装置

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JPH0688833A
JPH0688833A JP4160033A JP16003392A JPH0688833A JP H0688833 A JPH0688833 A JP H0688833A JP 4160033 A JP4160033 A JP 4160033A JP 16003392 A JP16003392 A JP 16003392A JP H0688833 A JPH0688833 A JP H0688833A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保管場所を狭くすることができる血液試料自
動検査装置を提供する。 【構成】 本発明は、血液を貯蔵タンク(5)から取り
出して、オリフィスホルダー(3)の中に保持されてい
る部材(18)にあるオリフィス(19)を通して導く
検査ステーション(1)によって、血液試料を自動的に
検査する手段に関する。少なくとも1つの検査ヘッド
(7)が設けられており、第1のマガジン手段(8)か
ら出た血液の入った貯蔵タンク(5)と、別のマガジン
手段(2,2′)から出たオリフィスホルダー(3)と
が検査ヘッド(7)に順次供給される。オリフィスホル
ダー(3)で少なくとも1回の測定を実施した後、その
都度、使用済みのオリフィスホルダー(3)と使用済み
の貯蔵タンク(5)を検査ヘッド(7)から取り除き、
検査ヘッド(7)を洗浄装置(26,27)により洗浄
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特許請求の範囲第1項
の前文に記載されるような血液試料を自動的に検査する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15に示すように、シリンダ106の
中でピストン103をステップモータ102により矢印
11′の方向に移動させることにより、貯蔵タンク7′
から血液9′をオリフィス5′を通してシリンダ106
の中へ吸い上げるという方法で体外で出血時間を測定す
ることは知られている。そのときに、圧力センサ104
はピストン103の前方に位置する空間の中に現れてい
る圧力を測定する。プロセッサ101が圧力センサ10
4の信号に従ってステップモータ102を制御すること
によって、この圧力を一定の値に保持する。プロセッサ
101は、ピストン103の動きと、シリンダ106の
直径とから、オリフィス105を通る血液の体積流量を
計算する。オリフィス5′は、たとえば約150μm程
度の直径を有し、切断した動脈の損傷部位を模倣してい
る。オリフィスは、たとえば、コラーゲンで被覆された
酢酸セルロースフィルタの中にある。測定に先立って、
フィルタにはADPを含浸させる。以上説明した方法に
従えば、体外における出血時間及び出血体積を再現性を
もって測定することができる。
【0003】周知のように、オリフィス105、すなわ
ち、前記のフィルタは、貯蔵タンク107から取り出し
た血液109をオリフィス105まで吸い上げるための
毛細管108と接続自在であるケース110の中に配置
されている。以上説明した測定方法には、数多くの測
定、たとえば、1日当たり約150回の測定を実施する
場合に、それに対応して多数のオリフィスホルダー11
0が必要であるという問題点がある。オリフィス5′と
して上記のコラーゲンで被覆したフィルタを含むそれら
のオリフィスホルダー110は、使用時間まで、冷蔵庫
などの中で約4℃の温度で保存されていなければならな
い。すなわち、数多くの測定を実施するときには、それ
だけのオリフィスホルダー110を準備しておくのに必
要な冷蔵室を非常に広く形成しなければならないのであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、血液試料を自動的に検査する装置を比較的狭い空間
の中に相対的に数多くのオリフィスホルダーを保存でき
るように構成することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、特許請求
の範囲第1項に提示されるような特徴によって特徴付け
られている冒頭に挙げた装置により解決される。本発明
による装置の重要な利点は、1つのマガジンの中に配置
されている複数のオリフィスホルダーを使用できるた
め、それらのオリフィスホルダーの貯蔵又は保管のため
に必要とされるスペースがきわめて狭くて済むというこ
とである。その結果、既存の冷蔵手段に、従来可能であ
ったよりさらに非常に多くのオリフィスホルダーを保存
し、冷却することができるので有利である。従って、保
存スペースの節約になるばかりではなく、同時にエネル
ギーも節約できるのである。本発明の好ましい実施形態
は、検査ヘッドとオリフィスホルダーは、1回の測定作
業で複数の、たとえば、2×2回の検査を同時に実施で
きるように構成することである。そうすることで、先に
述べたスペースとエネルギーの節約をさらに著しく進め
ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明及びその構成を図面と関連させ
ながらさらに詳細に説明する。図1の原理図から明らか
であるように、本発明の装置は本質的に検査ステーショ
ン1を有し、その検査ステーション1にはマガジン手段
2から矢印4の方向にオリフィスホルダー3が順次供給
されて来る。さらに、検査ステーション1には、貯蔵タ
ンク5の中に入った試験すべき血液試料が矢印6の方向
に順次供給されて来る。供給は、1つのオリフィスホル
ダー3と1つの貯蔵タンク5が検査ステーション1の検
査ヘッド7にそれぞれ同時に到達するように行われる。
その場合、貯蔵タンク5をマガジン8から取り出し、検
査ヘッド7に入れる前にタンク内に入っている血液試料
を十分に混ぜ合わせるために何度か反転させるのが好ま
しい。貯蔵タンク5のマガジン8からの取り出しと、貯
蔵タンク5の反転は、ここでは個々に詳細に説明しない
公知の装置を利用して行われる。試験ヘッド7は、一般
に、毛細管15が固定されている毛細管ホルダー9と、
導管11を介してシリンダ12と接続しているヘッド部
15とから構成される。シリンダ12の中にはピストン
13が配置されている。シリンダ12の中でピストン1
3が矢印14の方向に動くと、導管11と検査ヘッド7
に負圧が発生し、その結果、毛細管15が浸されている
貯蔵タンク5から血液が取り出されて、オリフィスホル
ダー3のオリフィスを通って吸い上げられる。それぞれ
の測定を実施した後に、検査ステーション1から使用済
みのオリフィスホルダー3′は使い捨て部品として出て
来る。
【0007】図3に示すように、オリフィスホルダー3
は、たとえば、矩形の板16として形成されており、板
16は開口17の背後に円板形のフィルタ部材18を保
持し、そのフィルタ部材の中にオリフィス19がある。
オリフィスホルダー3は、互いに対向して配置され且つ
それぞれ1つの開口17を有する2枚の同じ大きさの板
16から構成されていると特に有利である。その場合、
たとえば、酢酸セルロースから製造され、コラーゲンで
被覆された円板形のフィルタ部材18を板16の間に保
持する。たとえば、プラスチック製の板16を互いに接
着するかまたは溶接する。
【0008】測定を実施するときには、1つのオリフィ
スホルダー3が毛細管ホルダー9の面9′の上に載せる
ことができるように、毛細管ホルダー9とヘッド部10
を引き離す。その後、毛細管ホルダー9とヘッド部10
とを互いに接近させると、オリフィスホルダー3は毛細
管ホルダー9とヘッド部10の互いに対向する面9′及
び10′の間に保持されることになるので、毛細管ホル
ダー9の毛細管15と連通している空間20と、ヘッド
部10の導管11と連通する空間21とはフィルタ部材
18の上下に位置し、側方に向かっては密封されてい
る。図3に概略的に示す通り、この密封を得るために、
オリフィスホルダー3の両側に開口17を環状に取り囲
むパッキン22を設けている。パッキン22の直径は空
間20又は21の直径より大きい。
【0009】毛細管ホルダー9とヘッド部10をオリフ
ィスホルダー3に押し付けることにより検査ヘッド7を
閉じた後、先に説明した通り、検査ヘッド7の閉鎖後に
は毛細管ホルダー9の毛細管15が貯蔵タンク5の中に
浸されるように毛細管ホルダー9の下方に貯蔵タンク5
が位置しているような配慮がなされているので、本来の
測定を開始することができる。図1から明らかである
が、マガジン手段2は、たとえば、ベルト状に接続され
たオリフィスホルダー3を繰り出す供給ロールであって
も良い。この供給ロール2にベルト状に巻き付けられた
オリフィスホルダー3は非常にコンパクトであるので、
保管するときにも相対的に場所をとらない。マガジン手
段は、供給ロール2の代わりに、たとえば、個々のオリ
フィスホルダー3が内部に積み重ねられている中空円筒
形のマガジン2′の形態を有していても良い。このマガ
ジン2′からオリフィスホルダー3は公知の機械的装置
によって矢印23の方向に検査ステーション1と検査ヘ
ッド7に順次供給される。同様にここでは詳細に説明し
ない同期手段は、マガジン手段2又は2′から出たオリ
フィスホルダー3と、マガジン8から出た貯蔵タンク5
とを検査ヘッド7にそれぞれ同時に到着させる働きをす
る。
【0010】次に、図2を参照して、検査ヘッド7の特
に好ましい構成をさらに詳細に説明する。先に図1に関
連して説明した検査ヘッドとは異なり、図2の検査ヘッ
ド7は複数のオリフィス、たとえば、4つのオリフィス
19−1,19−2,19−3及び19−4を有するオ
リフィスホルダーに使用すべきものとして考えられてい
る。それらのオリフィスは、オリフィスホルダー3の中
に保持されたフィルタ部材18に一様に配分されてい
る。たとえば、図4に示すように、フィルタ部材8の中
心点を中心とする円に沿って4つのオリフィス19−1
〜19−4を互いに90°ずつ離間させて一様に配分す
る。それぞれのオリフィス19−1〜19−4によって
個別の測定を実施することができるように個々のオリフ
ィスを互いに密封するために、条片形のパッキン要素2
3及び24を設けるのが好ましい。パッキン要素23は
フィルタ部材18の自由な面を4つの領域に分割する十
字の形態を有し、パッキン要素24は、オリフィス19
−1〜19−4が位置している円と同心に配置された円
の形態を有する。そのようにして形成されたフィルタ部
材18の部分面18−1から18−4のそれぞれに、1
つのオリフィス19−1〜19−4が他のオリフィスか
ら隔離して配置されている。また、図4のオリフィス1
9−4を例にとって点線により示してあるように、それ
ぞれのオリフィス19−1〜19−4の周囲に唯一の円
形のパッキン要素を配置することも考えられる。オリフ
ィス19−1から19−4の配分に対応して、オリフィ
スホルダー3に向いた毛細管ホルダー9の面には、オリ
フィスホルダー3を毛細管ホルダー9のオリフィスホル
ダーに向いた面9′に当接させたときに凹部20−1〜
20−4のうちの1つが1つのオリフィスを取り囲むよ
うに、それらの凹部20−1〜20−4が設けられてい
る。図示した通り、それぞれの凹部20−1から20−
4は1本の毛細管15−1から15−4と接続してい
る。図5は、毛細管ホルダー9の底面図である。この図
5から明らかであるように、毛細管15−1から15−
4はそれぞれ凹部20−1〜20−4から始まって下方
へ互いに近づくように延出しているので、毛細管の隣接
する端部を1つの貯蔵タンク5の中に浸すことができる
のである。
【0011】それに対応して、オリフィスホルダー3側
のヘッド部10の面10には凹部21−1〜21−4が
設けられており、ヘッド部10が閉じられた状態にある
とき、それらの凹部はそれぞれ1つのオリフィス19−
1〜19−4を取り囲む。このことに関連して、オリフ
ィスホルダー3の両面には先に説明したパッキン要素2
3,24又は図4に点線で示すようなパッキン要素が設
けられているために、凹部21−1から21−4も互い
に対して密封されていることを示唆しておく。凹部21
−1〜21−4はそれぞれ1本の導管11−1〜11−
4に接続している。それらの導管は先に説明したシリン
ダ12に通じている。
【0012】以上説明した構成では、各毛細管15−1
〜15−4は1つの凹部20−1〜20−4、1つのオ
リフィス19−1〜19−4、1つの凹部21−1〜2
1−4及び導管11−1〜11−4と共に独自の検査シ
ステムを形成する。各オリフィスが毛細管ホルダー9及
びヘッド部10の前記のパッキン要素、毛細管及び凹部
と共に独自の測定システムを形成することができるよう
に配慮されているならば、オリフィスホルダー3のフィ
ルタ部材18は1つのみのオリフィスを有していても良
く、また、任意の数と配列の複数のオリフィスを有して
いても良い。
【0013】複数の測定システムを備えている場合、個
々の測定システムによって異なる測定を実施することも
可能であるし、複数の測定システム、少なくとも2つの
測定システムによって同一の測定を実施しても良い。第
2に挙げたケースでは、測定の信頼性を著しく向上させ
ることができる。異なる測定を実施するときには、オリ
フィス19−1〜19−4の少なくとも一部は異なる大
きさであっても良い。好ましくは、面9′にオリフィス
ホルダー3が配設されている固定した毛細管ホルダー9
に対してヘッド部10を動かすことによって行われる検
査ヘッド7の閉鎖に先立って、互いに密封されている個
々のフィルタ面18−1〜18−3にADPを含浸させ
るように、それらのフィルタ面に適切な手段により矢印
25の方向にADPを自動的に供給することができる。
【0014】図2において、26及び27は洗浄装置で
ある。1回の測定を実施した後、この洗浄装置を使用し
て、たとえば、液体だめ27から導管26を経て洗浄剤
を供給することにより、貯蔵タンク5をすすぎ、洗浄す
ることができる。その後、その洗浄剤を毛細管15−1
〜15−4を通して吸い上げて凹部20−1〜20−4
及び21−1〜21−4を洗浄し、再び排出させれば良
い。この目的を達成するために、導管11−1から11
−4を弁(図示せず)によりシリンダ12から遮断し、
加圧源又は負圧源(同様に図示せず)と接続することが
できる。また、独立した過程として、検査が終了したば
かりの貯蔵タンクを取り除いた後に、洗浄剤を入れたタ
ンクを毛細管の領域へ移動させることも可能である。
【0015】特に好ましく、コスト面でも好都合な実施
形態においては、凹部20−1〜20−4及び21−1
〜21−4の縁部領域に密封リング28が保持されてい
ることを示唆しておく。それらの密封リング28がフィ
ルタ部材18に押し付けられて、それぞれ1つの密封リ
ング28が1つのオリフィス19−1〜19−4を取り
囲むことにより、検査ヘッドを閉鎖したときの個々の凹
部と個々のオリフィスの互いに対する隔離がなされる。
この場合、オリフィスホルダー3は先に述べたパッキン
要素23及び24を有している必要がないので、ホルダ
ーを特に低コストで製造できる。
【0016】次に、図6及び図7を参照して、検査作業
を順次実施することを可能にするための手段の特に好ま
しい実施例を説明する。そのような手段を使用すると、
検査作業と同時に、オリフィスホルダーを取り除いた後
にすすぎ洗浄作業を実施することができる。図6には、
第1の位置において時間t1 のときにマガジン手段2又
は2′から経路32に沿って1つのオリフィスホルダー
3が場所Iまで供給されて来る搬送円板30を示す。こ
の場合、オリフィスホルダー3は搬送円板30上の所定
の位置に配置される。場所Iから離間する場所IIに検査
ヘッド7があり、時間t1 のとき、場所Iにオリフィス
ホルダー3が装備されるちょうどその時点で、別のオリ
フィスホルダー3による測定を検査ヘッド7で実施す
る。このとき、場所IIIには既に検査済みのオリフィス
ホルダー3′があり、このホルダーはそこで経路33に
沿って搬送円板30から排出される。
【0017】時間t2 のとき、搬送円板30を回転方向
31に回転させると、場所Iにあったオリフィスホルダ
ーは場所Iと場所IIとの間の場所に達し、場所IIにあっ
たオリフィスホルダーは検査ヘッド7から場所IIと場所
III との間の場所へ回ってゆく。搬送円板30がこの位
置にとどまっている間に、検査ヘッド7を閉鎖して、先
に図2に関連して説明した方法により洗浄作業を実施す
る。
【0018】洗浄作業が終了した後、検査ヘッド7を再
び開き、時間t3 のときに搬送円板30を矢印31に回
転させると、場所Iと場所IIとの間にあったオリフィス
ホルダー3は検査ヘッド7に達し、場所IIと場所III と
の間にあった既に測定を実施し終わったオリフィスホル
ダー3′は場所III に到達する。そこで、再び検査ヘッ
ド7を閉鎖し、新たに測定を実施する。同時に、マガジ
ン手段2,2′から場所Iへ新しいオリフィスホルダー
3が供給され、また、場所III からはオリフィスホルダ
ー3′が排出される。図6に示す通り、搬送円板30上
の場所I,II及びIII は互いに、たとえば90°離間し
ている。
【0019】図7からはこの手段の別の構成が明らかで
あるが、この場合には、オリフィスホルダー3はスライ
ダ40の上に配置されている。スライダ40は第1の位
置(図7の上部に示す位置)ではオリフィスホルダーと
共に開いた状態の検査ヘッド10の中にすべり込み、第
2の位置(図7の点線で示す位置)においてはスライダ
40は検査ヘッド10から引き出される。この第2の位
置では、検査ヘッド10を閉鎖して、既に説明したよう
にヘッドを洗浄する。同時に、先に測定を実施してしま
ったオリフィスホルダー3′はスライダ40から取り外
され、また、マガジン手段2又は2′からは新しいオリ
フィスホルダー3がスライダ40の上に載置される。図
7の実施形態は、図7から明らかであるように、好まし
くは矩形に形成された検査ヘッド10を互いに隙間なく
配列してあるためにスペースを節約できるという点で特
に有利である。
【0020】図6及び図7の実施形態においては、貯蔵
タンクも同様に別の搬送円板又は別のスライダにより供
給することができ、その場合、第2の搬送円板又は第2
のスライダの動きと、搬送円板30又はスライダ40の
動きとを、たとえば機械的手段によって同期させること
が可能である。ここで、図2の概略図を、それぞれの導
管11−1から11−4等々と独自のシリンダ12とが
接続しており、そのシリンダ12の中に1つのピストン
13があるというように理解すべきであることを示唆し
ておく。
【0021】以下、図8から図11を参照して、測定ユ
ニットMを説明する。測定ユニットMは2本以上の毛細
管54と、血液の受け入れ容器50と、毛細管の数に対
応する数のフィルタ部材F(図8)とを含むのが好まし
い。この測定ユニットMは、マガジン手段から検査ステ
ーション1に供給されるのが好ましい使い捨て部品であ
る。各測定ユニットMは血液受け入れ容器50を有す
る。この容器は底部分51を有する円筒形のタンクであ
るのが好ましい。底部分51の内面には、フィルタ部材
Fのオリフィス(図示せず)が底壁にある開口53とそ
れぞれアライメントされるようにフィルタ部材Fが侵入
できる凹部52が設けられているのが好ましい。フィル
タ部材Fとは反対の底部分51の側には、毛細管54の
内部開口が開口53に直接に又は関節的に連通するよう
に毛細管54が装着されている。毛細管54は、底部分
51から離間した場所に向かって鋭角を成しながら延出
するように、底部分51と斜めに接続しているのが好ま
しい。
【0022】フィルタ部材Fは、毛細管54を通して吸
い上げた血液が開口53と、その背後にあるフィルタ部
材Fのオリフィスとを通過し、その間にフィルタ部材F
のオリフィスを迂回して凹部52に沿って底面まで流出
してしまう事態が決して起こりえないように凹部52に
挿入されるのが好ましい。
【0023】容器50の内側には、容器50を好ましく
は2つの室56に分割する仕切りが部55があり、それ
ぞれの室56には独自のフィルタ部材Fと、必要に応じ
て留めクリップ59とが付属している。円筒形の容器5
0の場合、仕切り壁55は容器50を2つの同じ大きさ
の部分に分割するように設けられるのが好ましい。容器
50の底部分51とは反対の側では、仕切り壁55は容
器の壁と同じ高さまで延出している。
【0024】図8に左側の室について図示してあるよう
に、フィルタ部材Fの前方に注入漏斗59′を有する留
めクリップ59を配置して、その注入漏斗がフィルタ部
材Fのオリフィスの前方に位置するような構成をとるこ
とができる。注入漏斗59′には、たとえば、初期血液
凝固に影響を与える液体上物質を注入することができ
る。留めクリップ59をここには図示しない留め手段に
よって正しい位置に固定できる又ははめ込むことができ
るようにするのが好ましい。
【0025】毛細管54は、底部分51に装着されて、
前記の場所に向かってとがってゆく円錐の形状を呈する
ケース部材57により包囲されているのが好ましい。こ
のケース部材は、毛細管54を光学的な理由によって被
覆すると共に、衝撃作用又は損傷から保護することを目
的として設けられる。さらに、ケース部材57の自由端
部は血液タンクの栓を突き破ることができる明確な尖端
を形成している。
【0026】ケース部材57は、毛細管54が貫通通路
として形成されている中実のブロックの形態を有してい
ても良い。毛細管54とは反対の容器の側は閉鎖手段5
8により閉鎖されている。この閉鎖手段は接着カバー、
あるいは弾性の膜、たとえば、ゴムの膜などであるのが
好ましい。貯蔵タンク7から毛細管54を通して受入れ
室56の中へ血液を吸い上げるために負圧を発生させる
ことを目的として、先に詳細に説明したシリンダに至る
導管11と結合する尖った端部をこの閉鎖手段58の中
に導入することができる。測定作業を実施した後、導管
11を閉鎖手段58から引き出すのであるが、その際、
受入れ室56から血液が流出しない程度まで閉鎖手段5
8の穴が再び閉じるように配慮されている。
【0027】図11から明らかであるように、前述の測
定ユニットMを仕切り壁55′により3つ以上、たとえ
ば4つの受入れ室56′に分割することもできる。その
場合、使用される4本の毛細管も同様に図8に関連して
説明したように1つの場所に向かって斜めに延出し且つ
ケース部材によって包囲されているのが好ましい。
【0028】上述の測定ユニットMを使い捨て部品とし
て形成すると、図2に示した要素15,9,3及び10
は不要になるため、好都合である。言いかえれば、測定
ユニットMを利用すると、本発明の血液試料を自動的に
検査する手段について著しい低コスト化をはかれるのだ
る。さらに、この構成の操作を著しく容易にすることに
よって、一層のコストダウンが実現される。フィルタ部
材Fと、毛細管54と、血液受入れ室56をそれぞれ複
数設けているために、同一の測定ユニットを閉鎖した状
態でいくつかの測定を同時に実施することができるの
で、所定の稼動時間の中で手段は著しく多くの測定を実
施できることになる。
【0029】仕切り壁55、55′により複数の流路、
すなわち、受入れ室に分割した場合、信頼性の観点か
ら、たとえば並行測定を実施し、それらを互いに一致さ
せることにより誤りが起こらないようにしても良い。ま
た、個別測定、さらには並行測定を様々に異なる誘導質
を使用して実施することも可能である。たとえば、図1
1の構成において、4種類の誘導質、たとえば、AD
P、塩化カルシウム、アドレナリン及びリストセチンを
使用して、1回の測定作業で複数の測定を同時に実施す
ることができる。従って、全く同一の血液試料から初期
凝固に関する異なる情報が得られるのである。同じよう
に、オリフィスの大きさや数、さらには、たとえば、コ
ラーゲン被膜の種類について異なるフィルタ部材を使用
することも可能である。この場合にも、互いに異なる情
報を得ることができる。
【0030】図12によれば、先に説明した測定ユニッ
トをメリーゴーラウンド形手段として形成されているマ
ガジン手段60から検査ステーションへ送り出すところ
が示されている。さらに厳密にいえば、個々の測定ユニ
ットMは、段階的に検査ステーションの領域へ回転され
てゆく円板などの上に位置している。たとえば、この円
板61は複数の複数の穴62を有し、それらの穴に測定
ユニットMのケース部材57を差し込むと、測定ユニッ
トMの、ケース部材57を取り囲む底部分51の縁部領
域が円板61の表面と当接することになる。ここで、マ
ガジン装置として、内部に測定ユニットMを積み重ねた
状態又は帯状に巻き取った状態で保管する他の手段も適
切であることを示唆しておく。そのような手段について
は、既に図1に関連して説明してある。また、オリフィ
スホルダー3及び/又は貯蔵タンク5をメリーゴーラウ
ンド形マガジン装置から供給することも考えられる。
【0031】図13には、使い捨て部品としてのヘッド
部10の一実施形態を示す。この場合、ブロック又は円
板形部材73に互いに離間して形成された複数の凹部7
2が血液受入れ室を構成している。これらの凹部は、検
査ヘッド7(図2)のオリフィスホルダー3に対向する
部材73の面に開いている。その面で、凹部72はゴム
材料又は軟らかいプラスチックなどから成る膜要素71
によって閉鎖されており、検査ヘッドを閉じると、膜要
素71は自動的に開くようになっている。この目的を達
成するために、たとえば、膜要素71は弱い箇所を有す
る。検査ヘッドを閉じると、オリフィスホルダー3のオ
リフィス19の前方に設けられている円錐形の中空の尖
端突起75が膜要素71の弱い箇所の中へ侵入するの
で、測定中には、オリフィス19を通して吸い上げられ
た血液が中空の尖端突起75と、穴にあいた膜要素71
とを経て凹部72に到達する。凹部72には、オリフィ
スホルダー3とは反対の側から流路74が連通している
のが好ましく、それらの流路74は外側へ好ましくは、
膜要素71とは反対の側へ開いているのが好ましい。検
査ヘッドを閉じると、流路74は導管11の端部と密封
接続する。
【0032】ここで、膜要素71は、同時に、オリフィ
スホルダー3に保持されているフィルタ部材18と、凹
部72により形成される対応する血液受入れ室とを互い
に密封する働きもするということを示唆しておく。測定
を実施し、検査ヘッドを開いた後に中空の尖端突起75
を膜要素71から引き抜くと、膜要素71は再び閉じる
ので、凹部72から血液が流れ出ることはない。その
後、使い捨て部品として構成されているヘッド部10を
処分すれば良い。また、図13の左側に概略的に示すよ
うに、ヘッド部10を閉じたときにオリフィスホルダー
3が係止手段76によって部材73に自動的に係止され
る場合には、ヘッド部10と共にオリフィスホルダー3
を廃棄することも考えられる。たとえば、そのような係
止手段76はオリフィスホルダー3又は部材73に設け
られる係止突起の形状を呈し、検査ヘッドを閉じると、
その係止突起は部材73又はオリフィスホルダー3に設
けられる対応する凹部に嵌合係止する。部材73はポリ
スチロール又はPVCから製造されるのが好ましい。
【0033】ヘッド部10を使い捨て部品として構成す
ることによって、図2に関連して説明したようなヘッド
部10のすすぎ洗浄過程は不要になる。また、毛細管ホ
ルダー9(図2)をも使い捨て部品を構成することも考
えられる。この場合、血液の流出は起こりえないので、
毛細管ホルダー9の凹部20を膜要素により閉鎖する必
要はない。図13に概略的に示す通り、ヘッド部10と
毛細管ホルダー9を共に使い捨て部品として構成してあ
る場合、オリフィスホルダー3と毛細管ホルダー9との
間にも係止装置77が設けられていれば、ヘッド部10
と、オリフィスホルダー3と、毛細管ホルダー9とを共
に処分することができる。毛細管ホルダー9を使い捨て
部品として構成した場合、この部品について図2に関連
して説明したすすぎ洗浄過程も同様に不要になる。
【0034】ここで、図8から図11に関連して説明し
たように、図13の実施形態においてもヘッド部10の
各凹部72を、図8又は図11の仕切り壁55又は5
5′に対応する仕切り壁により複数の、たとえば、2つ
又は4つの血液受入れ室72′,72″に分割しても良
いことを示唆しておく。この場合、それぞれの凹部72
に、オリフィスホルダー3により保持されるフィルタ部
材が対応して配置される。フィルタ部材は、血液受入れ
室72′,72″ごとに、少なくとも1つのオリフィス
19′,19″と、必要に応じてそのオリフィスの前方
に設けられる中空の尖端突起75′,75″とを有す
る。相応して、毛細管ホルダー9のそれぞれの凹部20
も複数の仕切り室20′,20″に分割されており、そ
れぞれの仕切り室20′,20″には、ヘッド部10の
血液受け入れ室とオリフィスホルダー3のフィルタ部材
18の必要に応じて前方に設けられる、中空の尖端突起
75′,75″を含むオリフィス19′,19″が対応
している。各仕切り室は独自の毛細管ともさらに接続し
ており、1つの凹部の仕切り室の毛細管は、ケース部材
により包囲されている。このことは図14に概略的に示
されており、この場合には、凹部72ごとに2つの血液
受け入れ室、フィルタ部材18ごとに2つのオリフィ
ス、凹部20ごとに2つの仕切り室20′,20″がそ
れぞれ設けられている。
【0035】ここで、検査ヘッドにおけるすすぎ洗浄過
程を不要なものにする前述の測定ユニットは先に説明し
た血液試料を自動的に検査する手段での使用に限定され
ないことを示唆しておく。
【0036】また、貯蔵タンクを少なくとも1つの仕切
り壁5″(図1を参照)により複数の仕切り室に分割す
ることも考えられるが、その場合には、各仕切り室に血
液除去のための毛細管15が対応して配置される。「フ
ィルタ部材」とは、多孔性部品(たとえば、フィルタ部
品又はコラーゲンそれ自体)あるいは膜から構成され且
つ不透性材料によって保護されている部材を表わしてい
る。その多孔性部品に設けられるオリフィスは1つであ
っても良く、複数あっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による血液試料を自動的に検査する手段
を示す概略図。
【図2】本発明による手段の検査ヘッドを詳細に示す
図。
【図3】1つのオリフィスを有するオリフィスホルダー
の平面図。
【図4】複数のオリフィスを有するオリフィスホルダー
図2の線IV−IVに沿って見た図。
【図5】図2の検査ヘッドの毛細管ホルダーを線V−V
から見た図。
【図6】オリフィスホルダーの搬送手段を示す図。
【図7】オリフィスホルダーの搬送手段を示す図。
【図8】複数の毛細管、血液受入れ室及びフィルタ部材
を含む使い捨て部品として構成された測定ユニットを示
す図。
【図9】複数の毛細管、血液受入れ室及びフィルタ部材
を含む使い捨て部品として構成された測定ユニットを示
す図。
【図10】複数の毛細管、血液受入れ室及びフィルタ部
材を含む使い捨て部品として構成された測定ユニットを
示す図。
【図11】複数の毛細管、血液受入れ室及びフィルタ部
材を含む使い捨て部品として構成された測定ユニットを
示す図。
【図12】たとえば、図8から図11に示す測定ユニッ
トに使用するためのマガジン手段を示す図。
【図13】使い捨て部品として構成されたヘッド部を示
す図。
【図14】ヘッド部の別の構成を示す図。
【図15】従来の技術を説明するための図。
【符号の説明】
1 検査ステーション 2,2′ マガジン手段 3 オリフィスホルダー 5 貯蔵タンク 7 検査ヘッド 8 マガジン 18 フィルタ部材 19 オリフィス 26 導管 27 液体だめ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フォルカー・フライヘル・フォン デア ゴルツ ドイツ連邦共和国 8221・ゼーオン・ミヒ ァエル−ハイドン−ヴェーク・1

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液を貯蔵タンク(5)から取り出し
    て、オリフィスホルダー(3)の中に保持されている部
    材(18)にあるオリフィス(19)を通して導くよう
    な検査ステーション(1)によって、血液試料を自動的
    に検査する装置において、 第1のマガジン手段(8)から出た血液の入った貯蔵タ
    ンク(5)と、別のマガジン手段(2,2′)から出た
    オリフィスホルダー(3)とが順次供給される少なくと
    も1つの検査ヘッド(7)と、 オリフィスホルダー(3)で少なくとも1回の測定を実
    施した後、その都度、使用済みのオリフィスホルダー
    (3)と使用済みの貯蔵タンク(5)を検査ヘッド
    (7)から取り除き、検査ヘッド(7)を洗浄する洗浄
    装置(26,27)とを有することを特徴とする検査装
    置。
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