JPH068943B2 - 透過型スクリ−ン - Google Patents

透過型スクリ−ン

Info

Publication number
JPH068943B2
JPH068943B2 JP60109405A JP10940585A JPH068943B2 JP H068943 B2 JPH068943 B2 JP H068943B2 JP 60109405 A JP60109405 A JP 60109405A JP 10940585 A JP10940585 A JP 10940585A JP H068943 B2 JPH068943 B2 JP H068943B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
element plates
plates
screen
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60109405A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61267748A (ja
Inventor
清 和田
昌幸 村中
久夫 稲毛
裕信 佐藤
則夫 谷津田
正雄 高木
浩二 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP60109405A priority Critical patent/JPH068943B2/ja
Publication of JPS61267748A publication Critical patent/JPS61267748A/ja
Publication of JPH068943B2 publication Critical patent/JPH068943B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、透過型スクリーンに係り、特に視野角、明る
さ均一性等の光学性能に優れたフレネルレンズとレンチ
キュラレンズ機能を有する2枚構成の透過型スクリーン
の光学性能を環境温度、湿度の影響を受けずに維持する
のに好適な構造を備えた透過型スクリーンに関する。
〔発明の背景〕
赤、青、緑の3本の陰極線管像を拡大レンズを用いて拡
大投写するようにした所謂投写型テレビにおいて用いら
れる透過型スクリーンは、広視野角で明るさが画面の部
分により変化し難いという特徴があり多く用いられるよ
うになった。例えば、特開昭59−111137号公報
に詳述されている如く構造的に2枚構成となすことによ
り優れた光学性能の透過型スクリーンが可能となった。
しかし、2枚構成であるが故の欠点が発現することがあ
る。即ち、透過型スクリーンを構成する2枚の光学素子
板が温度あるいは湿度など環境条件の変動を受けた場
合、該2枚の光学素子板が設計形状である2枚接触状態
と異なってきて相互に分離し、そのことの故にピンボ
ケ、色ずれ、像の変形等の画質劣化が生じる。上記公知
例では、この耐環境温度、湿度による画質劣化について
の問題を認識していない。
かような問題を認識し、その改善を図ろうとしたものと
しては実開昭55−116341号公報が挙げられる
が、この公報に記載の技術は、実使用時における具体例
な問題点まで検討した結果によるものとは見受け難く、
実使用に際しては、使い勝手の面を始めとして、不充分
な点が多いと考えられる。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上述した欠点をなくし優れた光学性能
を環境温度、湿度に影響されることなく維持することが
でき、しかも投写型テレビを長期に渡り使用する場合の
使い勝手、外観上の美観などに優れた透過型スクリーン
を提供することにある。更に付言すれば光学性能を重視
する所謂高品位ビデオプロジェクタ用に最適と云える透
過型スクリーンを提供せんとするものである。
〔発明の概要〕
本発明は、上記したように、透過型スクリーンを構成す
る2枚の光学素子板間の分離による画質劣化が、2枚の
光学素子板毎及び(又は)それぞれの光学素子板内の表
裏での膨張率差による反り寸法差の発生またはたるみに
より発生すること、即ち、2枚の光学素子板が互いに独
立に動き得ることにより発生すること、に着眼してなさ
れたものである。
ここで2枚の光学素子板が互いに独立に動き得る場合、
環境温度、湿度が変動した時に、2枚の素子板間での分
離は避け得ないが、この理由を説明すると以下の通りで
ある。
即ち、温度が上昇した場合、光学素子板の厚み方向に温
度分布を有することになり、2枚の光学素子板の接触面
でない方の面の熱膨張が2枚の光学素子板の接触面のそ
れより大きくなり所謂バイメタル効果の為反りが発生す
る。この反りは、2枚の光学素子板で逆方向(この場
合、中心部が分離量最大の両凸状となる)に出る。この
ような欠陥は温度上昇の場合だけではなく、膨張収縮を
伴なう温度降下あるいは吸湿、脱湿過程においても発現
する。
2枚の光学素子板間の分離形態は必ずしも単純な凸ある
いは凹形だけではないが、2枚の光学素子板それぞれの
反り又は、寸法が異なると分離に至るという欠点が発現
することになる。
本発明のポイントは、透過型スクリーンを構成する2枚
の光学素子板が互いに独立して動かないようにしたこ
と、しかも長時間に渡り投写テレビを使用する上での使
い勝手、外見上の美観等をも損わずにそれを可能にした
こと、であると云える。
以下、本発明の原理を図面を用いて説明する。まず2枚
の光学素子板の分離を防止する手段として両素子板の合
せ面の空隙を減圧状態にする具体例を第8図〜第12図
に示す。
第8図はその基本的な具体例を示す断面図である。
同図において、1はフレネルレンズ、2はレンチキュラ
レンズであり、これら2枚の光学素子板は、重ね合わせ
て使用される。該光学素子板の合せ面の少なくとも一方
は非平面であり、その間に空隙3が生じる。該2枚の光
学素子板の端部は、空隙3を気密に保持する気密保持体
4で覆われている。気密保持体4の一部は、減圧ポンプ
9に排気口部品5の連通管を介して連接する開口部10
を有する。減圧ポンプ9は、シリンダ6の中に逆止弁1
1、ピストン7を有しピストン7は、ハンドル8に連結
されている。またシリンダ6の外側に逆止弁12を有し
ている。
次にこの動作機構を説明する。2枚の光学素子板1およ
び2を押圧接触させておき減圧ポンプ9のハンドル8を
引く(第8図において下方に引く)ことにより逆止弁1
1が開き空隙3内の空気を吸気し減圧に保つ。空隙3を
減圧にすることにより該2枚の光学素子板1および2
は、押圧密着した状態になる。通常の投写型テレビ用の
30〜40インチの透過型スクリーンの場合、大気圧に
比して50mmAq(水柱)以上の減圧状態、好ましくは2
00mmAq以上の減圧状態に保持することにより該2枚の
光学素子板1および2は分離することがなくなる。
例えば45インチの投写型テレビの場合、空隙3の寸法
は平均して0.2mm程度でその容積は100cm3程度であ
る。従って減圧ポンプ9の容積は0.4cm3以上あればよ
く、たとえば内径1cmでストローク1cmあれば十分であ
る。
次に構成材料について説明する。2枚の光学素子板1お
よび2は、光学特性その他の要請から通常メタクリル樹
脂が採用される。気密保持体4は空隙3への空気の流入
を防止する作用を有するものであり光学素子板材質と同
種のメタクリル樹脂板あるいは金属であっても良いが剛
性が高い材料により構成すると2枚の構成材料1および
2に温度差が生じた時のように膨張率差が発生し、所謂
バイメタル効果により、スクリーン全体が大きく湾曲す
ることがある。その為、気密保持体4としては弾性体で
あることが好ましい。しかも該光学素子板端部からの反
射光によるスクリーンの光学性能劣化を防止できること
から黒色が好ましい。実例としては、カーボン配合クロ
ロプレンゴム、ブチルゴム等の弾性体が上げられる。気
密保持体4は、接着その他の手段で該光学素子板1,2
に接合または密着する。その時、必要に応じて前処理剤
を使用する。
排気口部品5は、気密保持体4と同種の弾性体又は剛体
により構成し、気密保持体4に気密的に接合または密着
する。
第8図においては、光学素子板端部に気密保持体4を接
合した例を示したが、第9図の如きコの字型トリムで端
部全周を覆っても良い。
第9図において第8図におけるのと同一要素は同じ番号
で示す。第9図において4′はコの字型に形成されたト
リムストリップ(弾性体)である。この場合、必ずしも
接合しなくても密着した状態で空隙3を減圧にすること
により減圧が保持される。
尚、本具体例の場合、排気口部品5は四隅のうちの1つ
にトリムの合せ端部を設け、合せ部に設けるのが加工上
及び意匠的な美観上好ましい。
以上2具体例を示したが、該光学素子板1,2又は気密
保持体4又は排気口部品5を通して、あるいは接合、密
着部を通して気体(空気,水蒸気)がわずかづつ流入し
減圧が低下することがある。
その場合、前述した減圧(排気)操作を繰り返せば良
い。減圧操作を行った後ハンドル8を押す(第8図にお
いて上方に押す)ことにより逆止弁11は閉じ逆止弁1
2を開き、減圧時にシリンダ6内に吸収した気体を排出
してピストン7の位置を減圧時の位置に戻して、再び減
圧操作が行えるようにする。
第8図においては、減圧ポンプを常時連接した状態を示
したが意匠的な美観上は、上記減圧操作の時のみ減圧ポ
ンプを接続する形態の方が好ましい。これを実現するた
めには、排気口部品5中に逆止弁が必要である。好まし
くは、第10図又は第11図に示す自己閉塞弁13,1
4を設ける。
第10図、第11図において第8図におけるのと同じ構
成要素は同一の番号で示す。第10図において15は、
連通孔16を有する部品であり排気口部品5に接合され
ている。17は天然ゴム、ブチルゴム等の弾性体チュー
ブであり、連通孔16を閉塞するように部品15にはめ
る。減圧ポンプ(図示せず)を接続排気する時、弾性体
チューブ17と連通孔16の間に空隙が生じ、排気が終
了すると弾性体チューブ17が収縮し連結孔16を閉塞
する。
第11図(a)において、18は剛体の架体でありポペ
ットバルブ19がスプリング20で開口部を閉鎖するよ
うに構成したものである。排気時ポペットバルブ19を
スプリング20に抗して押し上げ(第11図において上
方)開口部を設け排気する。排気終了後はスプリング2
0の作用により閉塞気密が保持される。
ここでポペットバルブ19は第11図(b)に示すよう
になっていてもさしつかえない。この場合、空隙3の圧
力が大気圧より低いために自動的に閉鎖する。
本方法によれば、実開昭55−116341号公報に記
載されているような減圧操作の都度、弁を操作する必要
がなく使い勝手が良くなる。
また減圧の低下時に第12図に示すように減圧を感知し
減圧ポンプを作動させると常に画質劣化のない画面を見
ることができる。
第12図において第8図におけるのと同じ構成機構要素
は同一の番号で示す。即ち第8図の具体例にさらに、空
隙3の圧力を感知する圧力センサ21、ハンドル8を前
進、後退させる駆動部22および圧力センサ21の入力
により駆動部22を制御する制御部23を付加した構成
になっている。減圧の原理は第8図の場合と同じであ
る。
圧力センサ21で検出された空隙3の圧力が設定圧力以
上である場合には、制御部23から送信された信号によ
り駆動部22はハンドル8を引いて減圧を行う。そして
空隙3が設定圧力まで減圧されると制御部23からの信
号により駆動部22はハンドル8を押してピストン7を
減圧操作前の位置に戻し、次の減圧操作に備える。
以上で本発明の原理、ならびに本発明を実現するために
用いる具体的な空隙減圧手段の例が理解できたであろ
う。
〔発明の実施例〕
次に図を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す断面図である。同図に
示す実施例は、透過型スクリーンに画像を投射する陰極
線管からの発熱エネルギーを動力源として減圧ポンプを
駆動し、排気するようにした実施例である。
第1図において第8図におけるのと同じ構成要素は同じ
番号で示す。減圧ポンプ9は2つのシリンダ6a,6
b、2つのピストン7a,7bを有している。排気口部
品5との連通管側をそれぞれ6a,7aとしている。ピ
ストン7a,7bは一体で移動する。またシリンダ6b
とピストン7bで囲まれたスペース内の気体25の他か
らの流入、或いは他への流出がないような密閉構造とな
っている。そして減圧ポンプ9は陰極線管24の側に近
接して配置してある。
動作機構を説明する。陰極線管24は使用時に多大の熱
を発生し、その周囲は高温となり気体25も温度上昇す
る。気体25が熱膨張し体積が増加しピストン7bを押
す。即ちこれは第8図においてハンドル8を引いた場合
と同じ動作であり、空隙3内において減圧が行われる。
一方投写型テレビの使用を中止すると陰極線管24から
の発熱が行なわれなくなるため気体25は室温まで低下
する。それに伴い気体25は体積収縮し、ピストン7b
は使用前と同じ位置に戻る。
第2図は陰極線管24の発熱を効率よく使用するように
した別の実施例を示す断面図である。
同図において、陰極線管24、投写レンズ26、放熱フ
ィン27により周囲を密閉された中に透明液28が注入
され、陰極線管24から発せられた熱は該透明液28を
介して放熱フィン27へ伝導されて、そこから空気中に
伝達される。これにより陰極線管24は冷却され、破損
などが防止される。これは所謂液冷型ブラウン管であ
り、明るい像を得る為に投写型テレビでは一般的に用い
られる。この時、放熱フィン27は高温になるので、放
熱フィン27内に減圧ポンプ9を挿入し加熱効率の向上
を図ると共に無人でしかも、電動真空ポンプのように騒
音を出すことなく減圧維持が行なえる。
例えば45インチの投写型テレビにおいては、気体25
の温度上昇は60℃程度以上であるため、気体の体膨張
を考慮すると200mmAqの減圧を行うためには、気体2
5の体積は1.7cm3程度でよい。したがって減圧ポンプ9
の内径を1cmとすると、全長で5cmあれば良い。したが
って、通常用いられる5インチ乃至9インチブラウン管
の放熱フィン27内に十分おさめることができる。
また第1図、第2図に示した実施例は、陰極線管24の
稼動される期間が不定期とすると、減圧を不定期に行う
ものであるが、タイマーを用いて定期的に減圧を行うよ
うにすることもできる。
たとえば45インチ投写型テレビにおいては第1図にお
けるフレネルレンズ1、レンチキュラレンズ2はメタク
リル樹脂で一般に製作されている。メタクリル樹脂の気
体透過率と、スクリーンの大きさから1日当りの気体透
過率は約2.5cm3である。空隙3は約100cm3であるた
め、空隙3の容積の約2%の気体が透過することにな
る。好ましくは200mmAqの減圧が必要であることから
気体の透過量は2%以下であることが望ましい。
従って1日毎に減圧が必要である。即ち、タイマにより
24時間毎に陰極線管24を起動するか、或いはそれに
代る発熱手段を起動して減圧を行えば良い。
また以上のような減圧操作の頻度は少ない方が電気消費
量、光学性能安定化等の面から好ましい。そのために
は、光学素子の気体(空気、水蒸気等)の透過を低減す
ることが必要である。気体透過防止処理としては、塩化
ビニリデンコート処理等がある。
第3図は、メタクリル樹脂板のプラスチック板に塩化ビ
ニリデンコートを施した時のコート膜厚と気体透過量
(相対値)の関係を示したグラフである。
同図に見られたように、塩化ビニルデンコート膜厚0.5
μmで気体透過量は基材のみ(塩化ビニリデンコートな
し)の場合の約1/10に低下する。さらに膜厚3μmの場
合は基材のみの場合の約1/100まで低下する。
処理方法は塩化ビニリデンエマルジョンに基板を浸漬、
微速で引上げ均一厚みに塗布した後、室温で乾燥後焼付
(約100℃)した。透過防止だけなら、2枚の光学素
子のそれぞれ合せ面側だけコートすれば良いが、さらに
光学素子板の吸湿を防止し、光学素子板の変形を低減し
効果を大きくするには、合せ面の反対側の面、できれば
両面コートを行うのが望ましい。コート膜の作製方法を
考慮すると両面コートが容易であり、効果も大きいため
適している。
次に、2枚の光学素子板の内1枚を粘着シートで形成し
た実施例について説明する。
粘着シートの配合の一例を示すとベースポリマとして
は、重合度1000程度の塩化ビニル樹脂(PVC)を
100部とし、可塑剤としては最も一般的にはDOPで
あるが、接触移行性がなく、他の光学素子板の表面をあ
らわしたり、膨潤させないようにするためポリエステル
系又はエポキシ系を30部以上添加し、耐喉劣化や加工
時の熱劣化防止の為Ba−Zn系または鉛系の安定剤を2部
用いる。
このような粘着シートの光学素子板を用いると他の光学
素子板に容易に密着させることができるとともに減圧保
持した時の密着度を向上せしめることができる。光学性
能を考慮するとフレネルレンズは、厚肉体(3〜5mm程
度)とすることができるが、特に高品位投写テレビの場
合は、レンチキュラレンズ機能を有する拡散板は、1mm
以下の薄肉となるので、これを柔軟密着体となすことが
有効である。この場合は、必要に応じて所定量の拡散材
を配合する。
次に2枚の光学素子板の分離を防止する方法として合せ
面に透明液を介在させた実施例を第4図に示す。
第4図において第1図におけるのと同じ構成要素は同一
の番号で示す。同図に示す実施例は、フレネルレンズ
1、レンチキュラレンズ2、これら2枚の光学素子板の
合せ面の空隙に注入された透明液30、この透明液の流
出を防止する流出防止体31で構成されている。
この実施例において2枚の光学素子板1,2の分離を防
止できる理由を説明する。
液体を完全に密封した場合、圧力変化1kg/cm2におけ
る液体の体積変化は0.004〜0.005%である。
たとえば液体の体積を1%膨張させるには200kg/cm
2の圧力が必要となる。環境温度、湿度の変化により2
枚の光学素子板1,2が変形しても、変形力は上記圧力
よりはるかに小さいため、ほとんど透明液30の体積変
化を伴なわない。即ち、合せ面側はほとんど変形せず、
従って分離もしない。透明液30は漏れの点を考慮する
と高粘度であることが好ましい。
しかし以上のように2枚の光学素子板1,2の合せ面に
透明液を介在させたことにより以下の欠点が発生する。
すなわち第5図に示すようにレンチキュラレンズ2の相
対的な屈折率が変化し、焦点距離が変化し視野角θが変
化する。
一般的にレンチキュラレンズ2の形状としては円柱、楕
円、球などが用いられているが、ここでは円柱レンズを
用いて説明する。薄肉レンズの式より次の式が成り立
つ。
但し、fはレンチキュラレンズ2の焦点距離、n1は透
明液の屈折率、n2はレンチキュラレンズ2の屈折率、
rはレンチキュラレンズの曲率半径である(片面は平面
とする。)。従ってn1<n1′の場合f<f′となり
視野角θはθ>θ′となる。
視野角θが小さいと画面を良好に見ることのできる観測
者装置の範囲が小さくなる。即ち透明液30の屈折率n
1は小さく、レンチキュラレンズ2の屈折率n2は大き
い方が好ましい。しかし、透明液30としては水、シリ
コンオイル等が使用されるが屈折率の比較的小さい水で
も1.33である。
一方、レンチキュラレンズ2としてはメタクリル樹脂以
外にもポリカーボネート、ポリスチレン等が用いられる
が屈折率は大きくて1.6程度である。従ってn2/n
1は1.2である。従来、レンチキュラレンズ2はメタ
クリル樹脂で屈折率1.49、透明液の代りに空気で屈
折率1.0であるからn2/n1は1.49である。同
じ視野角θを得るには、焦点距離を同じくする必要があ
る。
即ち(1)式より同じ焦点距離を得るにはレンチキュラ
レンズの曲率半径rを約2/5にすればよい。ところが従
来レンチキュラレンズ2のピッチはほぼレンチキュラレ
ンズの半径rの2倍近くに設計されている。従って曲率
半径rを小さくするに伴いレンズピッチを小さくしなけ
ればならない。すなわち上記、水とポリカーボネートの
例の場合、レンズピッチを1/2.5以下にする必要があ
る。レンズピッチを細かくしていくと製造上困難となっ
てくる。そこで本発明では第6図に示すようにした。
すなわちフレネルレンズ1の合せ面側にレンズ形状を設
けて集光作用をさせ、レンチキュラレンズの曲率半径r
が大きくても焦点距離を短くする構造とし、レンズピッ
チを極端に小さくする必要がなくなり、本実施例はレン
チキュラレンズ2の曲率半径r、レンズピッチを従来の
4/5程度にすることで、製造上の問題もなく、従来と同
じ視野角を持つことができた。
次に透明磁性体を用いた場合の実施例を第7図を用いて
説明する。
透明磁性体としては、オルソフエライトや希土類鉄ガー
ネット等がある。光学素子板1の一面に透明磁性体の微
小粉末を、容積比にして50〜70%練り込んだ磁性体
分散層32を形成し、N極とS極を交互に連続させ多極
着磁する。
透明磁性体の微小粉末の添加量を50〜70%にした理
由は、50%未満であると所期の磁力が得られない為と
70%より多く添加すると微小粉末の分散が困難になる
という加工上の理由及びでき上った磁性体分散層が非常
にもろくなり実用に供し得なくなるためである。
一方、他の光学素子板2の一面に、幅0.1mmの軟鉄板3
3を、光学設計上支障をきたさないピッチで、前記多極
着磁させた光学素子板1に直角方向に配置し、基材とし
てのアクリル樹脂等の透明材料にインサートして、注型
または押し出し成形で製作する。多極着磁させた光学素
子1と軟鉄板を直角に配置することにより、二枚の光学
素子板1,2を容易に所期の位置関係に配置し、磁力で
密着させることができる。軟鉄板33を用いた理由は、
磁化しにくい材料であり、二枚の光学素子板1,2の位
置設定を容易にするためである。
巾0.1mm、深さ1mmの軟鉄板を1.2mmピッチで配置する
と、全面積の8.3%を占めることになるが、光学性能
上特に問題にならない。さらに、磁力を増強する方法と
しては光学素子板の表面反射を防ぐために、従来からブ
ラックラインを配置してあることから、このブラックラ
インとの組合せ、ブラックライン部に、磁性体を分散さ
せたり、磁性吸着体を配置する方法もある。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、2枚の光学素子
板の合せ面の空隙を減圧状態に維持する手段の駆動エネ
ルギー源として、画像投射用陰極線管からの発熱エネル
ギーを用いるようにしたことにより、環境温度、湿度の
変動があっても該2枚の光学素子板が分離することのな
い高信頼性の高性能透過型スクリーンを使い勝手よく意
匠的な美観面も損なわずに提供できるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は本発
明の他の実施例の要部を示す断面図、第3図は気体透過
防止処理の効果を示すための膜厚対透過量の関係を示す
グラフ、第4図は本発明の更に別の実施例の要部を示す
断面図、第5図は第4図に示した実施例の光学的欠点を
示す説明図、第6図は本発明の更に他の実施例の要部を
示す断面図、第7図は本発明の更に別の実施例の要部を
示す斜視図、第8図は2枚の光学素子板間の分離を防止
する手段の具体例を示す断面図、第9図は他の具体例の
要部を示す断面図、第10図、第11図はそれぞれ自己
閉塞弁を使用した他の具体例の要部を示す断面図、第1
2図は減圧ポンプを自動的に動作させる場合の具体例を
示す説明図、である。 符号説明 1,2……透過型スクリーンの光学素子板、3……空
隙、4,4′……気密保持体、5……排気口部品、9…
…ポンプ、13,14……自己閉塞性弁、21……圧力
センサ、24……陰極管線、30……透明液、32……
透明磁性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 裕信 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 谷津田 則夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 高木 正雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 平田 浩二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 実開 昭55−116341(JP,U)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2枚の光学素子板より成り、両
    素子板の合せ面の空隙から、流体吸引手段によって流体
    を吸引することにより、該空隙を負圧に導いて両光学素
    子板間を密着させるようにした透過型スクリーンにおい
    て、 前記流体吸引手段の動力源として、前記透過型スクリー
    ンに画像を投射する陰極線管からの発熱エネルギーを用
    いたことを特徴とする透過型スクリーン。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の透過型スクリ
    ーンにおいて、前記2枚の光学素子板の各片面もしくは
    両面に気体透過処理を施したことを特徴とする透過型ス
    クリーン。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載の透過型スクリ
    ーンにおいて、前記2枚の光学素子板のうちの一方であ
    るレンチキュラレンズ機能を有する拡散板を柔軟で粘着
    性のあるシートで形成し、他方の光学素子板との合せ面
    の空隙を減圧にしたとき、両拡散板が互いに密着するよ
    うにしたことを特徴とする透過型スクリーン。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項記載の透過型スクリ
    ーンにおいて、前記2枚の光学素子板の合せ面に透明液
    を介在させ該2枚の光学素子板の分離を防止したことを
    特徴とする透過型スクリーン。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項記載の透過型スクリ
    ーンにおいて、前記2枚の光学素子板のいずれか一方の
    ものの表面に、透明磁性体を分散させた層を形成し、他
    方に軟鉄線等の磁気吸引体を配置したことを特徴とする
    透過型スクリーン。
JP60109405A 1985-05-23 1985-05-23 透過型スクリ−ン Expired - Lifetime JPH068943B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60109405A JPH068943B2 (ja) 1985-05-23 1985-05-23 透過型スクリ−ン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60109405A JPH068943B2 (ja) 1985-05-23 1985-05-23 透過型スクリ−ン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61267748A JPS61267748A (ja) 1986-11-27
JPH068943B2 true JPH068943B2 (ja) 1994-02-02

Family

ID=14509412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60109405A Expired - Lifetime JPH068943B2 (ja) 1985-05-23 1985-05-23 透過型スクリ−ン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH068943B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63128021U (ja) * 1987-02-16 1988-08-22
JPH0354467Y2 (ja) * 1987-09-18 1991-12-02
JP2005321629A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Mitsubishi Electric Corp スクリーンユニット及びそれを用いた投射型映像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61267748A (ja) 1986-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6535267B2 (en) Liquid crystal display apparatus having liquid crystal display element immersed in cooling medium
JP3163619B2 (ja) 投写レンズ装置
JPH0456837A (ja) フロントプロジェクションテレビ用スクリーン
WO2021163948A1 (zh) 散热驱动装置、散热驱动系统、背光模组及显示装置
JPH0318839A (ja) 映写スクリーン装置
CN205176476U (zh) 一种抗环境光的光学投影幕布
JPH06265782A (ja) 投写レンズ装置
CN118655740A (zh) 自带散热系统的lcd模组和投影仪
CN108803208A (zh) 投影设备
AU604442B2 (en) Projection screen
JPS61267748A (ja) 透過型スクリ−ン
CN1091334C (zh) 透射式投影屏
CN209387948U (zh) 一种镜头模组
US20240230078A1 (en) Illumination device and projection device
CN116841108A (zh) 一种lcd透光组件及由其组成的投影仪
JP3366081B2 (ja) 投写レンズ装置
CN119200172B (zh) 一种2g2p广角镜头及其高密封结构
CN222050701U (zh) 光学组件和投影仪
JPH03274641A (ja) レンズ一体型投写管および該レンズ一体型投写管を有する投写型受像機
KR200392379Y1 (ko) 오버헤드프로젝터의 배면투사스크린
CN218446348U (zh) 投影仪的风机组件及其投影仪
JPH0990273A (ja) レンズフォーカシング装置
JPH03280335A (ja) レンズ一体型投写管および該レンズ一体型投写管を有する投写型受像機
JP2843646B2 (ja) 液晶パネル装置
WO2025039469A1 (zh) 液冷显示器及界面交互设备