JPH068963A - 密封容器 - Google Patents
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Abstract
を兼備する高性能の密封容器を提供する。 【構成】 シール層と該シール層に隣接する隣接層のラ
ミネート強度が300〜2000g /25mmである2層
以上の多層シートからなり、フランジ部のシール層の厚
みが10〜80μの容器本体1と蓋材3とをシールした
構造の容器であって、次の特徴を備えている。容器本体
1の側面上端部分に沿うようする内周面の全面または一
部に微小凹部7が形成されていること、フランジ部2と
蓋材3間が容器本体のシール層と隣接層のラミネート強
度より高い接着強度にシールされていること。
Description
ラスチック製のカップ体と蓋材とからなる容器におい
て、優れたシール安定性とイージーオープン機構を兼備
する密封容器に関する。
て、蓋が容易に開封できるイージーオープン構造のプラ
スチック製密封容器が汎用されている。従来から実用さ
れている最も一般的なプラスチック製密封容器のイージ
ーオープン構造は、蓋材を構成するシール層の樹脂材質
を変えて容器とのシール強度を適度の範囲(通常は60
0〜1000g/25mm巾)に調整し、蓋材と容器のシ
ール界面をピールして開封するものである(界面剥離タ
イプ)。ところが、この種の界面剥離タイプはシール強
度がシール時の条件(温度、圧力、時間、環境条件、内
容物の付着等)に影響を受け易く、強弱のバラツキを生
じ易い。このバラツキは、弱い方に偏ると時にシール漏
れの危険性を増し、逆に強い方に偏るとピール性が減退
して容易に開封できなくなる。とくにシール漏れは密封
容器として致命的な欠陥となる関係で、一般にシール温
度や圧力を高めに設定する条件が採用されており、この
ため開封性が犠牲になることが多い。
ール層とそれに隣接する層とのデラミネーションによる
開封機構(特開昭50−37598 号公報)が知られている
(層間剥離タイプ)。この方法ではピール強度がシール
条件に影響されないため一定の力で開封することが可能
となるが、シール層の破断が開封終了希望点で行えない
と内容物を取り出し難いという欠点があった。特開昭6
2−251363号公報には容器本体のシール層を剥離
する形式のイージーピール性付与容器において、フラン
ジ内縁部に切り込みを設けて開封終了希望点でのシール
層の破断を容易にする提案がなされている。しかし、こ
の方法においては切り込み部より内縁にシールがなされ
ると開封され難く、また切り込み部とシール部分最内縁
部が近すぎると内圧を受けた場合に容易にシール漏れが
生じるという問題がある。このため、シール時に切り込
み部分から離れた位置でシールをおこなう必要があり、
シール設備に精度が要求されたり、必要以上に広い容器
本体のフランジ部面積をとらねばならないなど制約条件
が多くなる難点がある。この点を改善するために、シー
ル盤の形状を工夫して、余りシール精度を必要とせずに
シール層の破断をおこなう方法も提案されているが、シ
ール層が厚くなり過ぎると破断に困難性を伴うなど実用
性の面で問題が多い。
封機構として、フランジ部のシール層全面もしくは一部
の周面に無数の微小凹部を形成した容器本体に、シール
層面と蓋材間のシール強度が容器本体のシール層と隣接
層のラミネート強度以上になる状態に蓋材を接着したシ
ール構造を備える易開封性密封容器を開発している(特
開平3−200560号公報)。
0560号公報記載のシール構造によれば、シール盤の
位置精度が悪くても容易にシールならびに破断が可能と
なるため、生産性と利用性を大幅に向上させることがで
きる。ところが、この構造では容器フランジ部の全周縁
部に微小凹部を形成している関係で容器フランジ部の全
面をシールした際に耐内圧性が若干低下する傾向があ
り、解決課題として残されていた。
することによって前記課題の解消を図ったものである。
したがって、本発明の目的は、優れたシール安定性とイ
ージーオープン性を兼備する密封容器を提供しようとす
るところにある。
めの本発明による密封容器は、シール層と該シール層に
隣接する隣接層のラミネート強度が300〜2000g
/25mmである2層以上の多層シートからなり、フラン
ジ部のシール層の厚みが10〜80μである容器本体と
蓋材とをシールした構造の容器において、容器本体の側
面上端部分に相当する内周面の全面または一部に微小凹
部が形成され、容器本体のフランジ部と蓋材間を容器本
体のシール層と隣接層のラミネート強度より高い接着強
度にシールされた構造を構成上の特徴とする。
た断面図で、1はフランジ部2を備えた容器本体、3は
蓋材である。容器本体1は、シール層4とそれに隣接す
る隣接層5を有する多層シートからなっている。容器本
体1を構成する多層シートの樹脂材質は、任意のものが
用いられる。例えばシール層4にはヒートシールが可能
な熱可塑性樹脂を用いることができ、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチ
レン、ポリカーボネート、酢酸ビニル共重合体、アイオ
ノマー、ポリビニルアルコール共重合体、ポリアミド、
塩化ビニル共重合体などの各種単体樹脂のほか、これら
の樹脂を任意に数種配合したものや各樹脂を不飽和カル
ボン酸等で処理したものを用いることができる。隣接層
5についても、シール層4とのラミネート強度が300
〜2000g/25mmの範囲であれば任意の樹脂を用い
ることができる。組合せの例としては、ポリエチレンが
シール層4である場合に、隣接層5としてポリプロピレ
ン、ポリプロピレンとポリエチレンの混合物、ポリプロ
ピレン−ポリエチレン共重合体、ポリエチレン不飽和カ
ルボン酸処理樹脂等を任意に選択することができる。
もたせた2層以上として構成することができる。例え
ば、容器に保存性を持たせるために上記2層の外側にバ
リア層としてエチレンビニルアルコール共重合体や塩化
ビニリデン共重合体を配置したり、強度向上や水蒸気バ
リアを目的とした外層として更にポリプロピレン等を積
層してもよく、これらの層間を強固に接着するために各
種の接着剤を使用しても良い。
が用いられるが、共押出法、ドライラミネート法、共押
出ラミネート法、サーマルラミネート法等が代表的であ
る。なお、隣接する層としてはプラスチックに限らず任
意の金属層を用いることができるし、またこれらの金属
層は他の機能層としても使用することができる。
ラミネート強度を300〜2000g/25mmとし、フ
ランジ部のシール層4の厚みを10〜80μに設定する
理由は、前記ラミネート強度が300g/25mmを下廻
り、シート層の厚みが10μ未満であると十分な密封性
を確保することができず、他方、ラミネート強度が20
00g/25mmを越え、シール層厚さが80μを上廻る
と開封時の剥離抵抗が大きくなって、円滑な開封性が損
なわれるからである。
ール可能なものであれば任意の樹脂フイルムを用いるこ
とができるが、とくにシール層4と強固に密着する材質
のシーラント層6を有することが好ましい。多層構成の
蓋材としては、例えばシーラント層6がポリカーボネー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレンで補強層がナイロン
の2層フィルムや、ヒートシール性ポリエチレンテレフ
タレートからなるシーラント層6にバリア層としてアル
ミニウム箔、最外層としてポリエチレンテレフタレート
を配した3層の組合せ等が挙げられる。また、蓋体3は
フィルム形状に限らず、成形品形態のものも用いられ
る。例えばシーラント層6がヒートシール性ポリエチレ
ンテレフタレートであり、バリア層にエチレンビニルア
ルコール共重合体、外層をポリプロピレンとした多層シ
ートを真空成形により、落とし蓋形状に成形して用いる
ことも可能である。
ル層部分の内周面には、図2(斜視図)に示すように微
小凹部7が形成されている。この微小凹部7は前記内周
面の全面または一部に形成することができる。一部に微
小凹部7を形成する場合には、図3(平面図)に示した
ように初期開封側に位置する容器本体1の側面上端部分
の内周面に適宜な長さに設置する。なお、微小凹部7の
形成幅については特に制約はないが、可及的に上端がフ
ランジ部2に掛からないように形成する。微小凹部7の
形成は、例えば超音波処理、加熱もしくは冷間プレス、
高周波を利用した加圧など適宜な方法でおこなうことが
できる。このうち、凸形状の超音波ホーンを用いて超音
波処理する方法は、均等で微細な無数の凹状パターンを
形成できるため最も有効である。また、形成する微小凹
部7の数はとくに限定されるものではない。
終的に相互のシール層4とシーラント層6を重ね合わ
せ、公知のヒートシール法、超音波シール法、高周波シ
ール法等の手段を用いて接着される。図3は、本発明に
よる密封容器のシール後におけるフランジ部分を拡大し
た部分断面図で、8は接着されたシール部分である。な
お、本発明の対象となる容器形状は、図2に示した丸型
容器に限らず、四角型、三角型あるいはこれらを連結し
たような多様なタイプに利用することができる。
ているから、開封時、蓋材3を上方に引っ張り上げる
と、図5に示すようにフランジ部2のシール層4と隣接
層5の界面で剥離が進行する。この剥離状態はフランジ
部5の内縁端部まで続くが、この点に至ると容器本体の
側面上端部分の内周面に形成された微小凹部7の存在に
よってシール層4の引っ張り破壊力が弱化した破壊部分
9で容易にカットされる。
部2の全面がシールさせているため密封時には高度の耐
内圧性が保持され、開封時には微小凹部7の作用でシー
ル層4が容易に破断して円滑に開口する。したがって、
常に優れたシール安定性とイージーオープン性を兼備さ
せることが可能となる。
体的に説明する。
、メルトインデックス(MI)5g/10min の高密度ポリエ
チレン(HDPE)、隣接層(外層を兼ねる)がメルトインデ
ックス(MI)0.5/minのポリプロピレン(PP)からなる2
層シートを共押出して作製した。ついで、このシートを
真空成形し、内径65mm、フランジ巾10mm、高さ25
mmの容器本体を形成した。得られた容器本体のシール層
の厚さは20μ、シール層と隣接層とのラミネート強度
は1500g /25mmであった。
る内周面の全面に突起数が256個/cm2 の微小突起状
超音波ホーンを当てて超音波処理をおこない、内面のシ
ール層に幅5mmの微小凹部を形成した(全周面形成)。
この際の超音波処理条件は、出力2KW(使用エネルギ
ー;225J) 、加圧力338KPa 、時間0.3秒に設定
し、深さ10μの微小凹部を点状に形成した。
用いて厚さ50μのシーラント層とし、これを延伸した
ポリアミド(厚さ30μ)をドライラミネートしたもの
を用いた。
ラント層を重ね、全面をヒートシールした。シートシー
ルの条件は、温度190℃、面圧2kg/cm2 、時間1秒
とした。
個について蓋の開封性(ピール抵抗感)を試験した。ま
た、密封性テストとして容器に内容物として水を詰め、
蓋材上部から圧縮エアーを漏れのないように注入し内部
からの耐内圧性を測定した。それらの結果を対比して表
1に示した。比較のために、微小凹部を形成しない容器
本体を用いて同様に製造した密封容器についても開封性
と耐内圧性のテストをおこない、結果を表1に併載した
(比較例)。
部分の内周面に沿って長さ30mm、幅5mmに形成した
(一部周面形成)。その他の条件は実施例1と同一にし
て密封容器を50個製造し、実施例1と同様に開封性と
耐内圧性のテストをおこなった。その結果を表1に併せ
て示した。
の側面上端部分に相当する内周面の全面または一部に微
小凹部を形成することにより、優れたシール安定性と常
に円滑な開封性を兼備し、輸送中等に外部衝撃を受けて
も内容物が漏れることがない高性能の密封容器を提供す
ることができる。そのうえ、製造時のシール工程におい
て、煩雑なシール盤の位置調整、フランジの大きさ限定
等の問題がなくなるから、低コストで生産性よく密封容
器を製造することができる。
る。
を形成した密封容器を示した斜視図である。
を形成した密封容器を示した平面図である。
拡大断面図である。
部分の拡大断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 シール層と該シール層に隣接する隣接層
のラミネート強度が300〜2000g/25mmである
2層以上の多層シートからなり、フランジ部のシール層
の厚みが10〜80μである容器本体と蓋材とをシール
した構造の容器において、容器本体の側面上端部分に相
当する内周面の全面または一部に微小凹部が形成され、
容器本体のフランジ部と蓋材間を容器本体のシール層と
隣接層のラミネート強度より高い接着強度にシールされ
た構造を特徴とする密封容器。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP4191457A JP3040257B2 (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 密封容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP4191457A JP3040257B2 (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 密封容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH068963A true JPH068963A (ja) | 1994-01-18 |
| JP3040257B2 JP3040257B2 (ja) | 2000-05-15 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP4191457A Expired - Fee Related JP3040257B2 (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 密封容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3040257B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP4191457A patent/JP3040257B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3040257B2 (ja) | 2000-05-15 |
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