JPH0689826B2 - クラッチ装置と、このクラッチ装置を備える減速装置 - Google Patents

クラッチ装置と、このクラッチ装置を備える減速装置

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JPH0689826B2
JPH0689826B2 JP5599488A JP5599488A JPH0689826B2 JP H0689826 B2 JPH0689826 B2 JP H0689826B2 JP 5599488 A JP5599488 A JP 5599488A JP 5599488 A JP5599488 A JP 5599488A JP H0689826 B2 JPH0689826 B2 JP H0689826B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、動力伝達機構において、回転力の伝達方向に
応じて、自動的に、かつ正逆両方向共に、断続機能を発
揮しうるクラッチ装置と、このクラッチ装置を備える減
速装置に関する。
〔従来の技術〕
正逆両方向の回転力を伝達したり切り放したりするクラ
ッチ装置には、クラウンクラッチ、摩擦クラッチ、電磁
クラッチ等があるが、いずれも、接続したり切り放した
りするには、外部動力を必要とする。
また、自動噛み合い式、例えば遠心クラッチ装置は、一
方の回転方向に対してのみ作用する。
従って、外部動力を必要としないで正逆両方向に自動的
に作用するクラッチ装置は、発明者の知る限り、実用化
されていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
大型の弁装置等を電動モータで駆動するものにおいて
は、電動モータの故障等に備えて、手動操作しうるよう
にしてあるのが通例である。
このように、1つの負荷に対して、電動モータと手動力
の2系統の動力を並列的に結合する場合、一方の動力、
例えば電動モータが負荷に結合されているとき、他方の
動力となる手動ハンドルは、負荷に対して切り放さなけ
ればならない。
すなわち、2系統の動力が負荷に共に直結されると、い
ずれか一方が駆動されたとき、他方の動力の伝達系は、
駆動力に対する負荷となり、しかも、各動力と負荷(弁
装置)の間の減速比の大きな伝達系が介在すると、駆動
されていない動力系は、駆動される動力系にとって負荷
となる。
特に、減速比の大きな伝達系が、ウォームギアである場
合には、動力2系統の直決は不可能である。
このような問題を解決するため、各動力と負荷の間に、
クラッチ装置が用いられているが、従来のクラッチ装置
は、切り替え操作のために、別の動力を必要としてい
る。
また、最近の弁装置は、遠隔操作によって制御され、弁
装置の付近は無人であることが多いため、電動モータの
故障に備えて、手動操作手段以外に、第2のモータが設
置されている。
この第2のモータは、電動モータであってもよいが、エ
ァーモータや油圧モータ等の動力発生方式の異なるもの
が使用されることが多い。
このような場合、1つの負荷である弁装置に対して、3
系統の動力が結合されることになり、クラッチ装置は、
各動力系統毎に設置されることになる。
遠隔装置の場合には、クラッチ装置の切り替え制御も遠
隔制御になるため、クラッチ数が多ければ、その制御は
複雑になって、制御信号の数も増し、かつクラッチ装置
毎に、切り替え操作を行なうための動力を発生する電動
式の切替操作アクチュエータが必要となる。
本発明の、負荷側の回転力を駆動側に伝達せず、駆動側
の回転力のみを、正逆転とも、駆動側の回転に伴って自
動的に結合して、負荷側に伝達するようにした、自動切
り替え式のクラッチ装置を提供することにより、上記課
題を解決するものであり、また、そのクラッチ装置を備
える減速装置を提供することによって、複数の駆動系を
負荷に直結して、上記課題を解決するようにしたもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明においては、負荷側の回転軸の適所に設けた最大
半径(R2)と最小半径(R4)からなる非円形軸に、適宜
の動力で駆動される円環を、非円形軸と同軸に遊嵌し、
この非円形軸と円環の間において、凹み底部を最大半径
(R1)とし、その底部の両側に、非円形軸の最小半径
(R4)と後記係合滑子の直径(D1)の和よりも、所用の
噛み合い代(Δt)だけ軸中心(O)方向に突出させた
最小半径(R3)をなす係合凸部を備える凹みを円環に設
けるとともに、非円形軸の周面を転動し、かつ凹み底部
の最大半径(R1)から非円形軸の最大半径(R2)を引い
た寸法より若干小さな直径(D1)を有する係合滑子を、
前記凹み内に緩く嵌め込み、さらに非円形軸と円環に対
して回転自在で、しかも非円形軸並びに円環に対して静
止している適宜のベース部材の間に回転抵抗が付与され
ている回転体に、係合滑子の直径(D1)より若干幅広の
溝を軸線方向と平行に設けて、その溝に係合滑子を遊嵌
して、回転方向には移動不能で、かつ径方向には移動自
在に、回転体に係合滑子を支持し、もって円環が動力で
回転された際に、非円形軸の最小径部に係合滑子が当接
したとき、該係合滑子は非円形軸と係合凸部の間に噛合
して円環と非円形軸の相対回転を拘束することにより、
上述の課題を解決するクラッチ装置が提供されるととも
に、減速比の大きな減速装置の最終段の歯車の軸心部
に、クラッチ装置における出力軸の非円形軸の回転軸心
に対する最大径部より大きな径の孔を回転軸と同軸的に
設けて、歯車自体をクラッチ装置における円環とし、か
つこの円環と非円形軸の間に、係合滑子を介在させ、か
つこの係合滑子を支持する回転体を、減速装置のケーシ
ングの適所に、適当な回転摩擦抵抗が得られるように摺
接することにより、同様課題を解決する減速装置が提供
される。
〔作 用〕
入力回転軸をモータ等の駆動源で駆動すると、入力軸は
自動的に出力軸と結合される。
また、入力軸が駆動されていないときに、出力軸を別の
駆動系統で駆動すると、出力軸は、自動的に入力軸と切
り放されて空回りする。
〔実施例〕
第1図乃至第3図は、本発明に係るクラッチ装置の1実
施例を示すものである。
(1)は、モータ等の駆動源に直結された入力軸、
(2)は、負荷に直結された出力軸、(3)は、入力軸
(1)及び出力軸(2)を枢支するベース部材である。
入力軸(1)の拡径された軸端部(4)の、外周(5)
は、ベアリング(6)を介してベース部材(3)に枢支
されている。
軸端部(4)の先端面(7)側の軸心部には、円形の有
底孔(8)が設けられ、軸端部(4)の先端は、円環
(9)となっている。
入力軸(1)と出力軸(2)は同軸をなし、(1)の軸
端部(4)と出力(2)の軸端部(10)は突き合わさ
れ、かつ出力(2)の軸端部(10)は、前記有底孔
(8)の中に突入している。
出力軸(2)の軸端部(10)には、4個の切欠面(11)
が、若干の周面部を残して、等間隔に設けられ、隅部が
円弧状をなすほぼ正方形断面の非円形軸(12)となって
いる。
両軸端部(4)(10)同士の重ね合わせ部分、すなわ
ち、前記円環(9)の内周面(14)と、非円形軸(12)
の外周面(13)との間には、十分な間隙(15)が設けら
れている。
前記間隙(15)内における180゜対向したところには、
円柱状の係合滑子(16)が2個設けられている。
また間隙(15)内には、前記係合滑子(16)を切り溝
(17)内に緩く保持して回転方向には逃げないようにし
ている回転体(18)の小径スリーブ(19)が、緩く嵌め
込まれている。
この回転体(18)は、入力軸(1)側に、前記小径スリ
ーブ(19)を、また出力軸(2)側に、小径スリーブ
(19)よりも大径の大径スリーブ(20)を設けた段付き
スリーブとなっている。
大径スリーブ(20)の外周(21)は、ベース部材(3)
の軸孔(22)に緩く嵌合され、かつ外周(21)には、O
リング(23)を嵌めて、ベース部材(3)に対して適当
な摩擦抵抗が付与されている。大径スリーブ(20)の内
周(24)と出力軸(2)の外周との間には、ベアリング
(25)が設けられ、出力軸(2)と回転体(18)は、互
いに相手を枢支している。
かくして、回転体(18)は、入力軸(1)と出力軸
(2)及びベース部材(3)に対して回転自在であると
ともに、ベース部材(3)に対しては、若干の回転抵抗
が与えられている。
係合滑子(16)は、その軸線を、入出力軸(1)(2)
の軸線と平行とされ、非円形軸(12)の周面を転がり自
在となっている。
係合滑子(16)の転動方向の両側において、円環(9)
には、その内周面(14)より内側に突出し、かつ係合滑
子(16)と軸線を平行とした円柱ピン(26)が嵌支され
ている。
係合滑子(16)の両側における円柱ピン(26)(26)同
士の間隔は、それらの間に位置する係合滑子(16)を、
回転方向に大幅に移動させないようなものとするのが望
ましい。
円環(9)の内周面(14)の半径(R1)は、非円形軸
(12)の最大半径(R2)と、係合滑子(16)の直径
(D1)の和(R2+D1)より若干大きくしてある。
また、円柱ピン(26)の周面の回転中心(O)よりの部
分の回転軌跡の半径(R3)が、非円形軸(12)の最小半
径(R4)と係合溝子(16)の直径(D2)の和(R5=R4
D1)より、わずかに小さくなるように定められている。
円柱ピン(26)の直径(D2)は、係合滑子(16)の直径
(D1)とほぼ同寸としてある。
また係合滑子(16)は、その両側の円柱ピン(26)と、
その間における円環(9)の内周面(14)との間におい
て、円環(9)の内周面に形成された凹み(27)に、非
円形軸(12)の周面を転動自在で、かつ凹み(27)から
は脱出不能に嵌込まれている。
換言すると、内周面(14)と2本の円柱ピン(26)によ
って形成される前記凹み(27)は、内周面(14)でなる
凹み底部を最大半径(R1)とし、その底部の両側には、
円柱ピン(26)による、非円形軸の最小半径(R4)と後
記係合滑子の直径(D1)の和よりも、所用の噛み合い代
(Δt)だけ軸中心(O)方向に突出させた最小半径
(R3)をなす係合凸部を備え、その凹み(27)は、円環
(9)に設けられている。
さらに、その凹み(27)の中には、非円形軸の周面を転
動し、かつ凹み底部の最大半径(R1)から非円形軸の最
大半径(R2)を引いた寸法より若干小さな直径(D1)を
有する係合滑子(16)が、緩く嵌め込まれている。
回転体(18)における小径スリーブ(19)の切り溝(1
7)は、係合滑子(16)を、回転方向の両側から緩く挟
み、これにより係合滑子(16)は、軸線と直交する方向
には移動自在であり、かつ回転体(18)の回転に伴っ
て、軸線回りに回転させられるようになっている。
第2図は、入力軸(1)と出力軸(2)が結合していな
い状態を示すもので、この状態で出力軸(2)が回転し
ても、その回転力は入力軸(1)に伝わらない。
すなわち、係合滑子(16)は、円柱ピン(26)の間の凹
み(27)の中央に位置しており。出力軸(2)の回転に
よって非円形軸(12)の最大半径(R2)及び最小半径
(R4)のところが係合滑子(16)に当接しても、係合滑
子(16)は、回転体(18)の切り溝(17)の中で、非円
形軸(12)の周面を転動しつつ、空回りしながら、軸線
と直交する方向に揺動するだけで、円環(9)と噛み合
うことはない。
第2図の状態から、入力軸(1)が時計回りに回転する
と、回転方向後方の円柱ピン(26)は、係合滑子(16)
を押して、これを回転方向に転動させる。
この係合滑子(16)の転動により、回転体(18)が回転
させられ、かつ回転体(18)のベース部材(3)との間
に摩擦抵抗が付与されていることから、円柱ピン(26)
と係合滑子(16)の当接部には、前記摩擦抵抗に対応す
る抵抗が生じる。
その結果、係合滑子(16)は、非円形軸(12)の周面を
押圧しつつ、その周面に沿って転動し、かつ非円形軸
(12)の周面の半径が、係合滑子(16)の転動して進む
方向に漸次減少するところでは、係合滑子(16)は、円
柱ピン(26)の周面に沿って、円環(9)に対して遅れ
方向に移動する。
係合滑子(16)が非円形軸(12)の最小半径(R4)のと
ころに接すると、それより先に、非円形軸(12)の半径
が漸次増加し、かつ係合滑子(16)が進み方向に移動す
るため、円柱ピン(26)と非円形軸(12)が係合滑子
(16)を押圧し、円環(9)と非円形軸(12)は一体的
に回転して、入力軸(1)と出力軸(2)は第3図に示
すように結合状態になる。
この結合状態において、出力軸(2)を、その結合を生
じたときの入力軸(1)の回転方向と同じ方向に駆動回
転させると、結合が解かれて、出力軸(2)は空回りす
る。
すなわち、入力軸(1)側から出力軸(2)側の駆動し
た後で、入力軸(1)が停止しているときには、出力軸
(2)を、それが駆動されていた方向と同方向に回転さ
せると、結合が解かれる。
一方、入力軸(1)の反時計回りの回転についても同様
に、入力軸(1)と出力軸(2)を結合させることがで
き、入力軸(1)は、その回転力を、正逆両方向に出力
軸(2)に伝えることができる。
円柱ピン(26)と非円形軸(12)の間で係合滑子(16)
が押圧拘束されたときの噛み合い度合(逃げ難さ)、噛
み合い易さ、噛み合い強さ等は、係合滑子(16)の直径
(D1)、円柱ピン(26)の直径(D2)、非円形軸(12)
の最大半径(R2)と最小半径(R4)、及び円柱ピン(2
6)の周面の最も回転中心(O)よりの部分の回転軌跡
の半径(R3)等の値と、回転体(18)の摩擦抵抗によっ
て定まる。
回転体(18)の摩擦抵抗は、それが大きければ噛み合い
が容易となり、かつ円環(9)の回転の進み方向に係合
滑子(16)が逃げ難くなる。
円環(9)の凹み(27)から係合滑子(16)が脱出する
のを邪魔している寸法(R4+D1)−R3は、噛み合い代
(Δt)であり、この噛み合い代(Δt)が小さい程、
互いに円弧面で接触している円柱ピン(26)と係合滑子
(16)との間で、噛み合い時に係合滑子(16)に生じる
進み方向(逃げ方向)の力が小さくなり、噛み合い度合
は良くなる。しかし、円柱ピン(26)の摩耗や弾性変形
によって、凹み(27)から係合滑子(16)が遅れ方向に
脱出し易くなり、噛み合い強度は減少する。
係合滑子(16)の直径(D1)すなわち、凹み(27)の口
縁部の曲率は、大きい程噛み合いの余裕が大きくなっ
て、噛み合い度合と噛み合い易さが良くなるが、その反
面、非噛合中立位置から噛合位置までに、円環(9)に
対して相対的に遅れ方向に回転移動する係合滑子(16)
の移動量は大となる。
以上のことを考慮し、負荷トルクや使用目的に応じて、
上記関係寸法は定められる。
〔他の実施例〕
第4図乃至第7図は、非円形軸(12)の断面形状を異な
らせた実施例を示すもので、係合滑子(16)の数や円環
(9)の凹み(27)の位置等は、非円形軸(12)の断面
形状に最も適した場合を示し、その他の部分は、は第1
図のものと同様である。
第4図は、非円形軸(12a)として、丸軸の周面1か所
に、適当な深さの切欠面(28)を設けたものであり、こ
れに応じて、1つの係合滑子(16)と凹み(27)が設け
られている。
第5図は、非円形軸(12b)の周面(13)を、正六角形
としたもので、円環(9)の凹み(27)は、120゜間隔
で3か所に設けられ、そこに、係合滑子(16)がそれぞ
れ嵌め込まれている。
この実施例では、非円形軸(12b)と円環(9)が、3
個の係合滑個(16)を介して噛み合っているとき、非円
形軸(12)を把持する力は、120゜の等角度で三方から
求心的に作用するので、入力軸(1)と出力軸(2)の
結合に芯ブレが少なく、良好な回転の伝達が行える。
第6図は、非円形軸(12c)を楕円軸としたもので、他
の部分は、第1図と同様である。
第7図は、非円形軸(12d)を偏心軸とした場合で、第
4図のものと実質的に同じものである。
すなわち、係合滑子(16)が転動する軸の断面形は真円
であるが、回転中心(O)に対して最大半径(R2)と最
小半径(R4)に相当する箇所を、1か所ずつ有してい
る。
この実施例から分かるように、本発明における非円形軸
(12)の非円形性は、回転中心(O)に対して考慮さ
れ、非円形軸(12)は、係合滑子(16)が転動する周面
に、少なくとも1か所以上の小径部を備え、かつその小
径部と大径部の間を、比較的緩やかに径が漸次連続的に
変化する周面を備える軸である。
さらに、第1図及び第4図に示す最大半径(R2)の部分
は、回転中心(O)を中心とする円弧状であり、このよ
うな円弧箇所は、弧の長さや有無は噛み合いに直接関与
しないので、第5図に示す正六角形の非円形軸(12b)
角部や、その他の多角形の角部に、同様な円弧部を設け
ても、なんら噛み合に支障はない。
第8図及び第9図は、回転体(18a)と係合滑子(16a)
と凹み(27a)の部分を、前記第1図の実施例とは異な
らせた別の実施例を示すもので、他の部分は、第1図の
実施例とほぼ同一である。
この実施例における係合滑子(16a)は、球体であり、
また回転体(18a)は、第1図に示す回転体(18)の大
径スリーブ(20)のスリーブの部分を短くした円盤(20
a)になっている。
球状の係合滑子(16a)は、小径スリーブ(19a)に、18
0゜対向して設けた通孔(17a)より突出する部分が、円
環(9a)の内周面(14a)に設けた凹み(27a)に嵌め込
まれている。
円環(9a)の内周面(14a)は、前記円柱ピン(26)の
最も内側の回転軌跡の半径(R3)と等しい半径を有し、
その内周面(14a)に、軸線方向に延びる溝(29)を180
゜間隔で2か所切設して、その溝(29)を凹み(27a)
としてある。
回転方向における凹み(27a)の口縁部(30)には、前
記円柱ピン(26)の半径(D2/2)と同じ曲率の面取りを
施してある。
出力軸(2)は、ベース部材(3)にベアリング(25
a)を介して直接枢支され、回転体(18a)の円盤(20
a)は、ベース部材(3)の壁面(3a)には、摩擦摺動
体(23a)を介して接触しており、回転抵抗が付与され
ている。
この実施例では、入力軸(1)と出力軸(2)が、共に
ベース部材(3)に独自に枢支され、かつ円柱ピン(2
6)は用いられていない。
しかし、前記実施例のように、円柱ピン(26)を用いた
場合には、噛み合い強度を増したり、摩耗に強くするた
めの焼き入れを、円柱ピン(26)単独で行いうる利点が
あるが、この実施例の如く、凹み(27a)を溝(29)で
形成した場合には、口縁部(30)が多少摩耗しても、内
周面(14a)の半径(R2)自体が噛合代(Δt)を形成
していないから、凹み(27a)から係合滑子(16a)が脱
出することがないという利点がある。
第10図は、上述のクラッチ装置を備える減速装置の一実
施例を示すものである。
(A)は、第1図と同様なクラッチ装置、(32)は、同
図入力軸(1)に相当するウォームホイール、(33)
は、減速装置の入力軸となるウォーム、(34)は、同図
ベース部材(3)に相当する減速装置のケーシングであ
る。
ウォームホイール(32)の回転軸心部の一側面には、前
記円環(9)の内周面(14)に相当する内周面(35)を
形成する有底孔(36)が設けられ、同じく他側面には、
従来通り出力軸(37)が設けられている。
ウォームホイール(32)に直結した出力軸(37)は、ベ
アリング(38)を介して、ケーシング(34)に枢支され
ている。
ウオームホイール(32)の有底孔(36)の中には、クラ
ッチ装置(A)における出力軸(2)の一端の非円形軸
(12)が遊嵌され、その出力軸(2)の他端は、ケーシ
ング(34)の外側へ突出している。有底孔(36)の内周
面(35)には、円柱ピン(26)が設られ、また回転体
(18)の大径スリーブ(20)外周は、Oリング(23)を
介して、ケーシング(34)の軸孔(39)に、接触してい
る。
クラッチ装置(A)の構成は、第1図と同様であるの
で、それと同一符号を付すに止め、その説明は省略す
る。
本発明による減速装置は、ウオームホイール(32に直結
した出力軸(37)から、従来と同様の逆向き駆動不能の
出力が得られ、またクラッチ装置(A)を介する出力軸
(2)からは、逆向き駆動自在の出力が得られる。
これによって、減速装置は、クラッチ装置(A)側の出
力軸(2)を、負荷軸に直決して適宜の機械に組み付け
を可能とし、しかも1つの負荷に、複数個の減速装置
を、負荷側直結で組み付けることができる。
〔発明の効果〕
本発明によるクラッチ装置は、以上のような効果を発揮
することができる。
(1)入力軸を駆動すると、入力軸と出力軸は自動的に
結合するので、切り替えのための別動力が不要である。
(2)入力軸の正逆両方向の回転に対して自動的に結合
されて、負荷を、往復駆動や正逆駆動することができ
る。
(3)出力軸側から回転は、入力軸側に伝わらない。
(4)上記(1)〜(3)によって、複数の駆動源を、
1つの負荷に対して、並列的に、しかも負荷側で直結し
て設けることができる。
また、上記クラッチ装置を備える減速装置は、機械に組
み付けたとき、負荷軸に直結しても、負荷軸側の保守点
検に際して、減速装置の連結を外したり、分解したりす
ることなく、負荷軸を自在に回転させて、負荷軸回りの
修理や検査ができ、保守点検及び修理作業が非常に楽に
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は乃至第3図は、本発明のクラッチ装置の一実施
例を示すもので、 第1図は、クラッチ装置の中央縦断側面図、 第2図は、入力軸と出力軸が係合していない状態を示す
第1図におけるA−A線断面図、 第3図は、入力軸と出力軸が結合している状態を示す、
第2図同様の断面図、 第4図乃至第7図は、それぞれ、非円形軸の各種の実施
例を示す、第1図におけるA−A線と同様の断面図、 第8図及び第9図は、本発明の別の実施例を示すもの
で、第8図は、中央縦断側面図、 第9図は、第8図におけるB−B線縦断面図、 第10図は、本発明に係るクラッチ装置を備える減速装置
の実施例を示す中央縦断側面図である。 (1)入力軸、(2)出力軸 (3)ベース部材、(3a)壁面 (4)軸端部、(5)外周 (6)ベアリング、(7)先端面 (8)有底孔、(9)(9a)円環 (10)軸端部、(11)切欠面 (12)(12a)(12b)(12c)(12d)非円形軸 (13)外周内、(14)周面 (15)間隔、(16)(16a)係合滑子 (17)切り溝、(17a)通孔 (18)(18a)回転体、(19)小径スリーブ (20)大径スリーブ、(20a)円盤 (22)軸孔、(23)Oリング (23a)摩擦摺動体、(24)内周 (25)(25a)ベアリング、(26)円柱ピン (27)(27a)凹み、(28)切欠面 (29)溝、(30)口縁部 (32)ウオームホイール (33)ウオームホイール、(34)ケーシング (35)内周面、(36)有底孔 (37)出力軸、(38)ベアリング (O)回転中心、(Δt)噛み合い代 (A)クラッチ装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷側の回転軸の適所に設けた最大半径
    (R2)と最小半径(R4)からなる非円形軸に、適宜の動
    力で駆動される円環を、非円形軸と同軸に遊嵌し、この
    非円形軸と円環の間において、凹み底部を最大半径
    (R1)とし、その底部の両側に、非円形軸の最小半径
    (R)と後記係合滑子の直径(D1)の和よりも、所用の
    噛み合い代(Δt)だけ軸中心(O)方向に突出させた
    最小半径(R3)をなす係合凸部を備える凹みを円環に設
    けるとともに、非円形軸の周面を転動し、かつ凹み底部
    の最大半径(R1)から非円形軸の最大半径(R2)を引い
    た寸法より若干小さな直径(D1)を有する係合滑子を、
    前記凹み内に緩く嵌め込み、さらに非円形軸と円環に対
    して回転自在で、しかも非円形軸並びに円環に対して静
    止している適宜のベース部材の間に回転抵抗が付与され
    ている回転体に、係合滑子の直径(D1)より若干幅広の
    溝を軸線方向と平行に設けて、その溝に係合滑子を遊嵌
    して、回転方向には移動不能で、かつ径方向には移動自
    在に、回転体に係合滑子を支持し、もって円環が動力で
    回転された際に、非円形軸の最小径部に係合滑子が当接
    したとき、該係合滑子は非円形軸と係合凸部の間に噛合
    して円環と非円形軸の相対回転を拘束してなるクラッチ
    装置。
  2. 【請求項2】非円形軸が、丸軸の周面に、少なくとも1
    か所以上の切欠面を備える請求項1記載のクラッチ装
    置。
  3. 【請求項3】非円形軸が、断面形が多角形のものである
    請求項1記載のクラッチ装置。
  4. 【請求項4】非円形軸が、断面形が楕円形のものである
    請求項1記載のクラッチ装置。
  5. 【請求項5】非円形軸が、回転軸心から中心を偏心させ
    た請求項1記載のクラッチ装置。
  6. 【請求項6】係合滑子が、円柱体である請求項1記載の
    クラッチ装置。
  7. 【請求項7】係合滑子が、球体である請求項1記載のク
    ラッチ装置。
  8. 【請求項8】円環の凹みが、2本の円柱ピンの間に形成
    されている請求項1記載のクラッチ装置。
  9. 【請求項9】円環の凹みが、円環の内周に溝を設けて形
    成されている請求項1記載のクラッチ装置。
  10. 【請求項10】減速比の大きな減速装置の最終段の歯車
    の軸心部に、クラッチ装置における出力軸の非円形軸の
    回転軸心に対する最大径部より大きな径の孔を回転軸と
    同軸的に設けて、歯車自体をクラッチ装置における円環
    とし、かつこの円環と非円形軸の間に、係合滑子を介在
    させ、かつこの係合滑子を支持する回転体を、減速装置
    のケーシングの適所に、適当な回転摩擦抵抗が得られる
    ように摺接させてなる請求項1記載のクラッチ装置を備
    える減速装置。
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