JPH0692860A - 知覚過敏症治療剤 - Google Patents

知覚過敏症治療剤

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JPH0692860A
JPH0692860A JP24491592A JP24491592A JPH0692860A JP H0692860 A JPH0692860 A JP H0692860A JP 24491592 A JP24491592 A JP 24491592A JP 24491592 A JP24491592 A JP 24491592A JP H0692860 A JPH0692860 A JP H0692860A
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JP
Japan
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therapeutic agent
phosphoric acid
hyperesthesia
group
water
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Application number
JP24491592A
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English (en)
Inventor
Atsushi Yamagishi
敦 山岸
Hidenori Yoshida
秀徳 吉田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の成分(A)及び(B) (A)(a)フッ素原子が置換していてもよい炭素数6
〜20のアルキル基を有するリン酸エステル、(b)リ
ン酸エステル変性シリコーン及び(c)リン酸エステル
(メタ)アクリレート系ポリマーからなる群より選ばれ
る一種又は二種以上の水溶性リン酸化合物、 (B)平均粒径が0.01〜2μm の水不溶性非カルシ
ウム系粉体、 を重量比で(A)/(B)=1/1〜1/50となる量
含有する知覚過敏症治療剤。 【効果】 この知覚過敏症治療剤は、優れた象牙細管閉
塞効果と象牙質の耐酸性向上効果を有すると共に、着色
等の為害性がなく、しかも手軽に使用できるものであ
り、象牙質の知覚過敏症の治療及び予防に極めて有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は知覚過敏症治療剤、更に
詳細には、特定の水溶性リン酸化合物と、特定粒径の非
カルシウム系粉体とを特定の配合比で含有する、優れた
象牙細管閉塞効果と象牙質の耐酸性向上効果を有し、象
牙質の知覚過敏症の治療及び予防に有効な知覚過敏症治
療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】象牙質の知覚過敏症は歯の象牙質に酸等
が作用し石灰分が溶出し象牙細管が開口し、そこに入り
込んだ液体が熱や物理的な力などを受け、歯随の神経を
刺激し痛みを感じるものである。従って、治療及び予防
のためには象牙細管を閉塞するもしくは象牙質の耐酸性
を向上させる必要がある。
【0003】従来、知覚過敏症の治療に用いられてきた
薬剤としては、フッ化ジアミン銀、硝酸銀、塩化ストロ
ンチウム、フッ化第一スズ、フッ化ナトリウム、フッ化
アルミニウム、乳酸アルミニウム、塩化亜鉛、水酸化カ
ルシウム、パラホルムアルデヒド、ホルムアルデヒドな
どの化合物がある。これらのうち、銀化合物は、象牙細
管の閉塞性には優れるものの、著しい着色性を有し、一
般的な使用には適していないという欠点を有している。
また、それ以外の化合物についても、未だ充分な効果が
得られているとはいえない。
【0004】更に、その他の知覚過敏症の治療方法とし
ては、樹脂による充填やレーザーによる治療あるいは抜
随、根管充填などがあるが、これらの治療方法は歯科医
等が行う専門的なものであり、手軽に行い得ないという
問題を有するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、象牙質の知覚
過敏症の治療及び予防に効果的で、手軽に使用でき、な
おかつ着色等の為害性の無い知覚過敏症治療剤の開発が
望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実状において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定の水溶性リン酸
化合物と、特定粒径の水不溶性非カルシウム系粉体とを
特定の比率で用いれば、上記課題を解決することができ
ることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は次の成分(A)及び
(B): (A)(a)フッ素原子が置換していてもよい炭素数6
〜20のアルキル基を有するリン酸エステル、(b)リ
ン酸エステル変性シリコーン及び(c)リン酸エステル
(メタ)アクリレート系ポリマーからなる群より選ばれ
る一種又は二種以上の水溶性リン酸化合物、 (B)平均粒径が0.01〜2μm の水不溶性非カルシ
ウム系粉体、 を重量比で(A)/(B)=1/1〜1/50となる量
含有することを特徴とする知覚過敏症治療剤を提供する
ものである。
【0008】本発明における(A)成分の水溶性リン酸
化合物は、界面活性剤であるためそれ自体で起泡力と可
溶化力を有し、また低刺激で使用後の飲食物の味を変え
ない性質があるため主活性剤として容易に使用すること
ができる。更に、リン酸基を有しているために、歯牙表
面における吸着性が高く、かつ耐酸性の高い疎水性の皮
膜を形成する性質を有すると共に、象牙細管中に入り込
むと、唾液、象牙細管内液若しくは象牙質表面のカルシ
ウムイオンと塩を形成することにより、実質的に水に不
溶性の粉体となるため、象牙細管中に固定され、当該象
牙細管を閉口して歯随の神経刺激を防ぐ性質を有する。
従って少数回の使用でも非常に知覚過敏症の治療及び予
防効果が高く、かつ為害性の少ないものである。尚、こ
こで実質的に水不溶性とは、pH7、25℃の精製水10
0gに粉体10gを加え、攪拌混合したときに、95%
以上の粉体が溶解せずに残ることをいう。
【0009】本発明における(A)成分は(a)フッ素
原子が置換していてもよい炭素数6〜20のアルキル基
を有するリン酸エステル、(b)リン酸エステル変性シ
リコーン及び(c)リン酸エステル(メタ)アクリレー
ト系ポリマーからなる群より選ばれる一種又は二種以上
のものであるが、これらのうち、フッ素原子が置換して
いてもよい炭素数6〜20のアルキル基を有するリン酸
エステル(以下、「アルキルリン酸エステル」と略称す
る)(a)としては、次の一般式(1)で表わされるモ
ノアルキルリン酸エステル又はモノ(パーフルオロアル
キル)リン酸エステルが挙げられる。
【0010】
【化4】
【0011】〔式中、R1 は炭素数6〜20のアルキル
基又はパーフルオロアルキル基を示し、M1 及びM2
同一又は異なって水素原子、アンモニウム、アルキルア
ミン、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示す〕
【0012】(1)式において、R1 の炭素数6〜20
のアルキル基としては、ヘキシル基、オクチル基、2−
エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシ
ル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、などが挙げら
れる。パーフルオロアルキル基の例としては、上記アル
キル基の水素原子がフッ素原子に置換された基が挙げら
れる。これらのアルキル基のうち、炭素数8〜16、特
に炭素数10〜14のアルキル基が好ましく、またパー
フルオロアルキル基としては、炭素数8〜16、特に炭
素数10〜14のアルキル基で、フッ素置換度が10〜
100%、特に60〜100%のものが好ましい。ま
た、M1 又はM2 のアルキルアミンとしては、メチルア
ミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、
トリメチルアミン、トリエチルアミン等が挙げられ、ア
ルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げら
れ、塩基性アミノ酸としては、アルギニン、リジン等が
挙げられる。
【0013】この一般式(1)で表わされる化合物のう
ち、R1 がパーフルオロアルキル基のものは、特に、歯
牙表面の吸着皮膜の疎水性と耐酸性を更に高めることが
できる。
【0014】かかる一般式(1)で表わされるモノアル
キルリン酸エステル又はモノ(パーフルオロアルキル)
リン酸エステルは、例えばオキシ塩化リンと対応する脂
肪族アルコールとを反応させて得られるモノアルキルホ
スホロジクロリデートを加水分解することによって得る
ことができる。
【0015】また、リン酸エステル変性シリコーン
(b)としては、次の一般式(2)、(3)又は(4)
で表わされるポリマーを挙げることができる。
【0016】
【化5】
【0017】〔式中、Xは炭素数1〜10の2価の炭化
水素基を示し、M3 及びM4 は同一又は異なって水素原
子、アンモニウム、アルキルアミン、アルカノールアミ
ン又は塩基性アミノ酸を示し、m及びnはそれぞれ正の
数を示す〕
【0018】前記一般式(2)、(3)又は(4)にお
いて、Xは炭素数1〜10の炭化水素基であるが、アル
キレン基が好ましく、特にエチレン基、トリメチレン基
が好ましい。また、M3 及びM4 のアルキルアミン、ア
ルカノールアミン及び塩基性アミノ酸としては前記と同
様のものが挙げられる。更に(2)及び(3)式におい
てm及びnは、m/n=1/100〜100/1、特に
1/20〜60/1となるのが好ましく、この時m+n
は10以上、特に10〜1000、とりわけ10〜20
0とするのが好ましい。
【0019】更に、本発明におけるリン酸エステル(メ
タ)アクリレート系ポリマー(c)としては、次の一般
式(5)で表わされる構成単位を有するポリマーを使用
することができる。
【0020】
【化6】
【0021】〔式中、R2 は水素原子又はメチル基を示
し、R3 は炭素数4〜20の炭化水素基を示し、M5
水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム、アルキル
アミン又はアルカノールアミンを示し、pは0又は1で
ある〕
【0022】このポリマーは、上記一般式(5)で表わ
される構成単位からなるホモポリマーであっても、また
上記一般式(5)で表わされる構成単位以外に他のモノ
マーを構成単位として有するコポリマーであってもかま
わなく、また、その結合様式はブロックでも又はランダ
ムでもよい。特に好ましいものは、一般式(5)で表わ
される構成単位の5量体以上のオリゴマーを含み、分子
量が1000〜500万、特に1万〜150万、とりわ
け1万〜20万の範囲のものである。
【0023】また、一般式(5)中、R3 で示される炭
素数4〜20の炭化水素基としては、ブチル基、ヘキシ
ル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、
ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタ
デシル基等が挙げられ、更にM5 で示されるアルカリ金
属原子としては、ナトリウム、カリウム、リチウム等が
挙げられ、アルキルアミン、アルカノールアミンとして
は前記と同様のものが挙げられる。
【0024】かかるポリマーは、どのような方法を用い
て製造したものでも良いが、例えば、特開昭62−15
210号公報に記載の方法(リン酸残基を含有する新規
な重合体及びその製造法、若月ら)を用いることによ
り、また、一般式(5)で表わされる構成単位を有する
コポリマーに関しては、特開昭62−15214号公報
に記載の方法(共重合体の製造法、若月ら)を用いるこ
とにより製造することができる。即ち、一般式(6)
【0025】
【化7】
【0026】〔式中、R2 、R3 、M5 およびpは前記
と同じ意味を示す〕で表わされる単量体、或いはこの単
量体と他のビニル系単量体をラジカル重合開始剤の存在
下で重合させることによりポリマーに係るリン酸エステ
ル系重合体が得られる。
【0027】尚、式(6)で表わされるリン酸基含有単
量体との共重合の相手モノマーとしてのビニル系単量体
としては共重合可能ないかなる単量体でも良く、例えば
陰イオン性の単量体としては、(メタ)アクリル酸、ク
ロトン酸、ビニル安息香酸、ビニルスルホン酸、スチレ
ンスルホン酸、3−アクリルアミド−2,2−ジメチル
プロパン−1−スルホン酸、ビニルトルエンスルホン酸
の如き不飽和一塩基酸、マレイン酸、フマル酸の如き不
飽和二塩基酸及びこれらのモノエステル、無水マレイン
酸等のようなカルボン酸又はスルホン酸基を有する単量
体が挙げられ、また、陽イオン性の単量体としては、ビ
ニルピリジン、2−メチル−5−ビニルピリジンの如き
モノビニルピリジン類、N,N−ジメチルアミノスチレ
ン、N,N−ジメチルアミノメチルスチレンの如きジア
ルキルアミノ基を有するスチレン類、N,N−ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチル
アミノプロピル(メタ)アクリレートの如き(メタ)ア
クリル酸のジアルキルアミノ基を有するエステル類、N
−(N′,N′−ジメチルアミノエチル)(メタ)アク
リルアミド、N−(N′,N′−ジエチルアミノプロピ
ル)(メタ)アクリルアミドの如きジアルキルアミノ基
を有する(メタ)アクリルアミド類、(メタ)アリルジ
メチルアミンの如き不飽和アミン、塩化(メタ)アクリ
ロイロキシエチルトリメチルアンモニウム塩、塩化(メ
タ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムの
如き不飽和基を有するアンモニウム塩等が挙げられ、更
にまた非イオン性の単量体である(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル(アルキル基は直鎖若しくは分岐鎖で炭
素数1〜18)、グリセリル(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコール(メタ)アクリレート、グリシジ
ル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、
酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレン、アルキル置
換スチレン(アルキル基の炭素数1〜18)、(メタ)
アクリルアミド、ビニルピロリドン等が挙げられる。ま
た、これら共重合の相手モノマーを二種類以上混合して
使用することも可能である。
【0028】本発明の知覚過敏症治療剤において、上述
の(A)成分の水溶性リン酸化合物の配合量は0.1〜
50重量%(以下、単に%で示す)、特に0.5〜5%
が好ましい。
【0029】本発明の知覚過敏症治療剤における、
(B)成分の水不溶性非カルシウム系粉体は、象牙細管
の閉塞効果と象牙質の耐酸性を向上させる効果を有す
る。尚、本発明において、非カルシウム系粉体とは分子
中にカルシウム原子を持たない構造を有する粉体を示
す。
【0030】(B)成分の水不溶性非カルシウム系粉体
としては、耐酸性の高いものであれば、有機系及び無機
系のいずれをも使用することができ、特に好ましいもの
としては水酸化アルミニウム、アルミナ、無水ケイ酸、
含水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウムなどの不活性の非
カルシウム系無機粉体が挙げられる。また、水不溶性の
殺菌剤、抗炎症剤、歯質強化剤、酵素などの薬効剤粉末
も(B)の成分として使用できる。(B)成分の粒径
は、0.01〜2μm であることが必要であるが、0.
01〜1.5μm 、特に0.1〜1μm であることが好
ましい。粒径が0.01μm 未満であると、象牙細管の
閉塞効果が低下してしまい、また、粒径が5μm を超え
ると象牙細管の直径が1〜5μm であることから、非カ
ルシウム系粉体が象牙細管内に充分に入り込むことがで
きず、閉塞効果を得ることができない。尚、粒径は、レ
ーザー散乱法により測定した。
【0031】また、水不溶性非カルシウム系粉体(B)
として、上述した不活性の非カルシウム系無機粉体と薬
効剤との複合粉体を用いることにより、知覚過敏症以外
の疾患に対する治療効果も得られる。尚、ここで複合粉
体とは、不活性の非カルシウム系無機粉体と薬効剤とを
あらかじめ混合し、吸着現象等によって弱く一体化した
粉体をいう。
【0032】複合粉体に用いられる薬効剤としては、例
えば歯質強化剤であるモノフルオロリン酸ナトリウム、
フッ化スズ、フッ化ナトリウム等の水溶性フッ化物が挙
げられ、これを用いれば、更に歯の耐酸性を向上させる
ことができる。
【0033】また、複合粉体に用いられるその他の薬効
剤としては、例えばクロルヘキシジンの塩類、トリクロ
ンサン、塩化セチルピリジニウム、チモール類、塩化ベ
ンザルコニウム、塩化亜鉛等の殺菌剤;リン酸ナトリウ
ム等のpH調整剤;デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロ
テアーゼ、リゾチーム、ムタナーゼ等の酵素類;塩化ナ
トリウム、ヒノキチオール、ε−アミノカプロン酸、ト
ラネキサム酸、アラントイン類、トコフェロール類、オ
クチルフタリド、ニコチン酸エステル類、ジヒドロコレ
ステロール、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸及び
その塩類、グリセロホスフェート、クロロフィル、水溶
性無機リン酸化合物、アズレン類、カミツレ、センブ
リ、当帰、川弓、生薬類等の抗炎症剤・血行促進剤;な
どが挙げられ、これらを複合粉体に用いることにより、
う蝕や歯周疾患などにも効果の高いものが得られる。
【0034】本発明の知覚過敏症治療剤において、
(B)成分の水不溶性非カルシウム系粉体の配合量は5
〜60%が好ましい。
【0035】また、本発明の知覚過敏症治療剤には、前
述の(A)成分と(B)成分は、重量比で(A)/
(B)=1/1〜1/50、好ましくは1/7〜1/4
0となるような量で配合される。(A)/(B)の値が
1/1を越えると(B)成分が象牙細管に充分に入り込
まなくなり、また(A)/(B)の値が1/50未満で
は、(B)成分が象牙細管を閉塞しても、(A)成分に
より固定化されずに、すぐに外れてしまう。
【0036】本発明の知覚過敏症治療剤は、常法により
製造することができ、歯牙表面に塗布あるいは歯ブラシ
でブラッシングすることなどにより使用されるものであ
る。また、その物性は、ある程度粘度がなければブラッ
シング又は塗布したときに粉体が象牙細管内に入り込ま
ないため、その剤型は液状のものは適さず、粘度が30
0〜40000cps のペースト状のものとするのが好ま
しい。
【0037】更に、本発明の知覚過敏症治療剤には、そ
の形態に応じて種々の公知成分を配合することができ
る。例えば、上述した水溶性フッ化物等の歯質強化剤や
薬効剤の他、グリセリン、ソルビット、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、キシリット、マルチット、ラクチット等の湿潤
剤;カルボキシメチルセルロース及びその塩類、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カラギーナ
ン、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロー
スナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロ
ピレングリコールエステル、キサンタンガム、トラガカ
ントガム、カラヤガム、アラビヤガム、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、ビーガム、ラポナイト
等の粘結剤;サッカリンナトリウム、ステビオサイド、
タウマチン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエス
テル等の甘味剤;p−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロ
キシ安息香酸エチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピ
ル、p−ピドロキシ安息香酸ブチル、安息香酸ナトリウ
ム等の防腐剤;二酸化チタン等の着色剤・色素類;ペパ
ーミント油、スペアミント油、メントール、カルボン、
アネトール、オイゲノール、サリチル酸メチル、リモネ
ン、オシメン、n−デシルアルコール、シトロネロー
ル、α−テルピネオール、メチルアセテート、シトロネ
リルアセテート、メチルオイゲノール、シネオール、リ
ナロール、エチルリナロール、ワニリン、チモール、ア
ニス油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリ
ー油、桂皮油、ピメント油、桂葉油、シソ油、冬緑油、
丁子油、ユーカリ油等からなる香料等を適宜使用するこ
とができる。更に、従来使用されている活性剤例えばラ
ウリル硫酸塩、ミリスチル硫酸塩、α−オレフィンスル
ホン酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アシルモノグリセリ
ド硫酸塩、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸モノアルカノ
ールアミド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、ポオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグリコ
シド、イミダゾリニウムベタイン、アルキルベタイン、
アルキルアミドベタイン、スルホベタイン、アミンオキ
サイド糖グリセンリエステル等も併用して用いることが
できる。
【0038】尚、水溶性フッ化物等の薬効剤の使用量は
本発明の知覚過敏症治療剤における合計の配合量が0.
01〜5%、特に0.1〜0.5%となる量が好まし
い。また、水溶性フッ化物を配合する場合、pHが中性領
域にあるよりも酸性領域の方が、歯牙表面に対する水溶
性フッ化物の吸着性は向上する傾向にあり、当該水溶性
フッ化物の歯牙中への取り込み量も増加するため本発明
の知覚過敏症のpHは7以下で歯牙に対して為害性のない
範囲に調整することが好ましく、特にpH4〜7が好まし
い。
【0039】
【発明の効果】本発明の知覚過敏症治療剤は、優れた象
牙細管閉塞効果と象牙質の耐酸性向上効果を有すると共
に、着色等の為害性がなく、しかも手軽に使用できるも
のであり、象牙質の知覚過敏症の治療及び予防に極めて
有用である。
【0040】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれらによって何ら限定されるものではな
い。
【0041】実施例1 下記組成の歯磨剤を常法に従って調製し、象牙細管閉塞
効果の試験を下記の方法に従って行った。組成中の化合
物Aと象牙細管閉塞効果の試験結果を表2に示す。
【0042】
【表1】 (組成) 水酸化アルミニウム(平均粒径1μm ) 40.0% ソルビトール液 35.0 プロピレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール (PEG600,昭栄薬品(株)製) 2.0 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 無水ケイ酸(平均粒径2μm ) 7.5 化合物A 1.5 ヒドロキシエチルセルロース 0.8 10%水酸化ナトリウム 1.5 香料 0.9 精製水 バランス 100.0%
【0043】(試験方法)健全な人歯牙の象牙質を切削
により露出させたものを試料とする。試料は0.5%リ
ン酸水溶液にて室温で30分脱灰し、その後人工唾液に
1日浸漬したものを実験に用いた。歯ブラシに0.5g
の歯磨剤をとり、試料を3分間ブラッシングしその後流
水にてブラッシングを3分間行い、洗浄し、1時間人工
唾液に浸漬した。この試料を乾燥させ走査型電子顕微鏡
にて試料表面を観察し、象牙細管の閉塞性を調べた。
【0044】結果の判定は、象牙細管のうちの80%以
上が閉塞しているものを○、象牙細管のうちの50%以
上80%未満が閉塞しているものを△、象牙細管のうち
の50%未満しか閉塞していないものを×とした。
【0045】
【表2】
【0046】また、知覚過敏症に対して効果があるとい
われている市販品についても同様の象牙細管閉塞効果の
試験を行った。その結果を表3に示す。
【0047】
【表3】
【0048】実施例2 実施例1における本発明品1及び市販品1、2を用い、
実施例1と同様の方法により得られた試料表面のアルミ
ニウム量をEPMA(EDX)を用いて分析した。
【0049】その結果、試料表面が均一な平面及び密度
ではないため定量はできないが、本発明品1は非常に多
くのアルミニウムが象牙細管に局在化して観察された。
しかしながら、市販品1はアルミニウムが検出されなか
った。また、市販品2はアルミニウムは検出されるもの
のその絶対量は本発明品の半分以下でなおかつ象牙細管
部分への局在化は観察できなかった。
【0050】実施例3 以下に示す組成の歯磨剤を常法に従って、製造した。
【0051】
【表4】 (組成) 水酸化アルミニウム(平均粒径0.5μm ) 25.0% ソルビット液 40.0 プロピレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール (PEG600,昭栄薬品(株)製) 2.0 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 無水ケイ酸(平均粒径2μm ) 7.5 モノアルキルリン酸(アルキル基炭素数=12) 1.5 ヒドロキシエチルセルロース 1.5 10%水酸化ナトリウム 1.5 塩化亜鉛 0.1 香料 0.9 精製水 バランス 100.0%
【0052】実施例4 以下に示す組成の歯磨剤を常法に従って、製造した。
【0053】
【表5】 (組成) 水酸化アルミニウム(平均粒径2μm ) 30.0% ソルビット液 35.0 プロピレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール (PEG600,昭栄薬品(株)製) 2.0 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 無水ケイ酸(平均粒径2μm ) 5.0 モノアルキルリン酸(アルキル基炭素数=14) 1.5 ヒドロキシエチルセルロース 0.8 グリチルレチン酸 0.1 香料 0.9 精製水 バランス 100.0%
【0054】実施例5 以下に示す組成の歯磨剤を常法に従って、製造した。
【0055】
【表6】 (組成) 水酸化アルミニウム(平均粒径1μm ) 45.0% ソルビット液 25.0 プロピレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール (PEG600,昭栄薬品(株)製) 2.0 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 無水ケイ酸(平均粒径2μm ) 3.0 モノアルキルリン酸(アルキル基炭素数=16) 1.5 ヒドロキシエチルセルロース 0.8 10%水酸化ナトリウム 1.5 グリチルレチン酸 0.1 トリクロサン 0.1 香料 0.9 精製水 バランス 100.0%
【0056】実施例6 以下に示す組成の歯磨剤を常法に従って、製造した。
【0057】
【表7】 (組成) アルミナ(平均粒径0.5μm ) 30.0% ソルビット液 35.0 プロピレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール (PEG600,昭栄薬品(株)製) 2.0 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 無水ケイ酸(平均粒径2μm ) 7.5 モノアルキルリン酸(アルキル基炭素数=10) 1.5 ヒドロキシエチルセルロース 1.5 10%水酸化ナトリウム 1.5 塩化亜鉛 0.1 香料 0.9 精製水 バランス 100.0%
【0058】実施例7 以下に示す組成の歯磨剤を常法に従って、製造した。
【0059】
【表8】 (組成) アルミナ(平均粒径1μm ) 15.0% ソルビット液 35.0 プロピレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール (PEG600,昭栄薬品(株)製) 2.0 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 無水ケイ酸(平均粒径2μm ) 10.0 モノアルキルリン酸(アルキル基炭素数=8) 2.0 ヒドロキシエチルセルロース 1.0 10%水酸化ナトリウム 1.5 グリチルレチン酸 0.1 トリクロサン 0.1 香料 0.9 精製水 バランス 100.0%
【0060】実施例8 以下に示す組成の歯磨剤を常法に従って、製造した。
【0061】
【表9】 (組成) 含水ケイ酸(平均粒径1.5μm ) 30.0% ソルビット液 30.0 グリセリン 5.0 ポリエチレングリコール (PEG600,昭栄薬品(株)製) 3.0 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.1 フッ化ナトリウム 0.2 無水ケイ酸(平均粒径2μm ) 15.0 モノフルオロアルキルリン酸(一般式(1)で、 R1 =C1021−CH2CH2−、M1 =M2 = H) 1.5 カルボキシメチルセルロース 1.0 塩化亜鉛 0.1 香料 0.9 精製水 バランス 100.0%
【0062】実施例9 以下に示す組成の歯磨剤を常法に従って、製造した。
【0063】
【表10】 (組成) 水酸化アルミニウム(平均粒径1μm ) 15.0% ソルビット液 35.0 プロピレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール (PEG600,昭栄薬品(株)製) 2.0 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 無水ケイ酸(平均粒径2μm ) 7.5 リン酸エステル変性シリコーン*5 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ヒドロキシエチルセルロース 1.0 グリチルレチン酸 0.1 トリクロサン 0.1 香料 0.9 精製水 バランス 100.0% *5:一般式(2)で、X=−CH2CH2−、m/n≒2
/1、m+n=15、M3 =Na、M4 =H
【0064】実施例10 以下に示す組成の歯磨剤を常法に従って、製造した。
【0065】
【表11】 (組成) 水酸化アルミニウム(平均粒径1.5μm ) 30.0% ソルビット液 35.0 プロピレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール (PEG600,昭栄薬品(株)製) 2.0 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 無水ケイ酸(平均粒径2μm ) 5.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 リン酸エステル(メタ)アクリレート系ポリマー*6 1.0 グリチルレチン酸 0.1 香料 0.9 精製水 バランス 100.0% *6:一般式(5)で、R2 =CH3 、R3 =C1225
5 =Na、分子量=76000
【0066】実施例11 含水ケイ酸粉末(平均粒径1.5μm )を塩酸クロルヘ
キシジンの水溶液と共に攪拌し塩酸クロルヘキシジンの
吸着量が1000ppm となるように調整し薬効剤含有粉
体とした。これを用いて下記表12の組成の歯磨剤を常
法に従って製造し、実施例1と同様にして象牙細管閉塞
効果の試験及び下記の方法に従って試料に残留した塩酸
クロルヘキシジンの定量を行った。これらの結果を表1
3に示す。
【0067】
【表12】
【0068】(試験方法)健全な人歯牙を切削し象牙質
の新鮮面を露出させたものを試料とする。資料表面を面
積が均一になるようにウインドウ作成する。歯ブラシに
0.5gの歯磨剤をとり、試料を3分間ブラッシングし
その後流水にて30秒間洗浄し、10分間人工唾液に浸
漬した。この試料を溶媒(アセトニトリル/水/SDS
系)で抽出しHPLCにて塩酸クロルヘキシジンの定量
をした。
【0069】
【表13】
【0070】実施例12 以下に示す組成の歯磨剤を常法に従って、製造した。
【表14】 (組成) 薬効剤含有粉体 (平均粒径1.5μm 塩酸クロルヘキシジン0.1% 含有含水ケイ酸) 20.0% ソルビット液 35.0 プロピレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール (PEG600,昭栄薬品(株)製) 2.0 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.1 無水ケイ酸(平均粒径1.5μm ) 7.5 フッ化ナトリウム 0.2 モノアルキルリン酸(C=14) 1.5 ヒドロキシエチルセルロース 1.5 10%水酸化ナトリウム 1.5 香料 0.9精製水 バランス 100.0%
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 33/08 8314−4C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)(a)フッ素原子が置換していてもよい炭素数6
    〜20のアルキル基を有するリン酸エステル、(b)リ
    ン酸エステル変性シリコーン及び(c)リン酸エステル
    (メタ)アクリレート系ポリマーからなる群より選ばれ
    る一種又は二種以上の水溶性リン酸化合物、 (B)平均粒径が0.01〜2μm の水不溶性非カルシ
    ウム系粉体、 を重量比で(A)/(B)=1/1〜1/50となる量
    含有することを特徴とする知覚過敏症治療剤。
  2. 【請求項2】 フッ素原子が置換していてもよい炭素数
    6〜20のアルキル基を有するリン酸エステル(a)が
    次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は炭素数6〜20のアルキル基又はパーフ
    ルオロアルキル基を示し、M1 及びM2 は同一又は異な
    って水素原子、アンモニウム、アルキルアミン、アルカ
    ノールアミン又は塩基性アミノ酸を示す〕で表わされる
    モノアルキルリン酸エステル又はモノ(パーフルオロア
    ルキル)リン酸エステルである請求項1記載の知覚過敏
    症治療剤。
  3. 【請求項3】 リン酸エステル変性シリコーン(b)が
    次の一般式(2)、(3)又は(4) 【化2】 〔式中、Xは炭素数1〜10の2価の炭化水素基を示
    し、M3 及びM4 は同一又は異なって水素原子、アンモ
    ニウム、アルキルアミン、アルカノールアミン又は塩基
    性アミノ酸を示し、m及びnはそれぞれ正の数を示す〕
    で表わされるポリマーである請求項1記載の知覚過敏症
    治療剤。
  4. 【請求項4】 リン酸エステル(メタ)アクリレート系
    ポリマー(c)が次の一般式(5) 【化3】 〔式中、R2 は水素原子又はメチル基を示し、R3 は炭
    素数4〜20の炭化水素基を示し、M5 は水素原子、ア
    ルカリ金属原子、アンモニウム、アルキルアミン又はア
    ルカノールアミンを示し、pは0又は1である〕で表わ
    される構成単位を有するポリマーである請求項1記載の
    知覚過敏症治療剤。
  5. 【請求項5】 水不溶性非カルシウム系粉体(B)が水
    酸化アルミニウム、アルミナ、無水ケイ酸、含水ケイ酸
    及び合成ケイ酸アルミニウムから選ばれる不活性の非カ
    ルシウム系無機粉体である請求項1記載の知覚過敏症治
    療剤。
  6. 【請求項6】 更に、薬学的に許容される水溶性フッ化
    物を含有する請求項1記載の知覚過敏症治療剤。
  7. 【請求項7】 水不溶性非カルシウム系粉体(B)が不
    活性の非カルシウム系無機粉体と薬効剤との複合粉体で
    ある請求項1記載の知覚過敏症治療剤。
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