JPH0693604A - 斜張橋における斜材ケーブルの制振装置 - Google Patents

斜張橋における斜材ケーブルの制振装置

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JPH0693604A
JPH0693604A JP24493892A JP24493892A JPH0693604A JP H0693604 A JPH0693604 A JP H0693604A JP 24493892 A JP24493892 A JP 24493892A JP 24493892 A JP24493892 A JP 24493892A JP H0693604 A JPH0693604 A JP H0693604A
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Hiroharu Mukai
弘晴 向
Tetsuo Takeda
哲夫 竹田
Shinichi Yamanobe
慎一 山野辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 並列ケーブル型の斜張橋に特有の風による強
制振動を抑制し、そのための構造を簡素化する。 【構成】 並列する各斜材ケーブル5,5に接続し、互
いに対向する斜材ケーブル5,5側へ張り出す張出部材
2,2と、両張出部材2,2間に跨って双方に接着さ
れ、風下側の斜材ケーブル5の振動に伴う両張出部材
2,2間の軸方向の相対移動時にその相対移動を減衰さ
せる高減衰ゴム3とから構成され、両張出部材2,2間
の相対移動時に高減衰ゴム3がせん断変形することによ
り斜材ケーブル5の振動を発生と同時に抑制し、特に高
減衰ゴム3を使用することにより制振のための構造が簡
素化され、製作コストの低減を図りながら美観の問題と
メインテナンスの必要を解消するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は並列して架設される斜
材ケーブルの風による振動を減衰させる、斜張橋におけ
る斜材ケーブルの制振装置に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】斜材ケー
ブルが主塔と橋桁間に並列して架設される並列ケーブル
型の斜張橋では、斜材ケーブルが横向きの風を受けた場
合に風下側の斜材ケーブルには、風上側の斜材ケーブル
の背面側に交互に発生する互いに逆向きのカルマン渦に
よって風の向きと斜材ケーブルの軸に直交する方向に強
制振動が引き起こされるため、この振動を低減する対策
が必要である。
【0003】従来は並列する斜材ケーブル間にスペーサ
を跨設して両者を連結すると同時に、高さ方向に並列す
る斜材ケーブルをワイヤによって互いに連結し、斜材ケ
ーブルの振動を拘束することにより、もしくは斜材ケー
ブルの端部位置の主塔や橋桁にダンパを設置し、斜材ケ
ーブルの振動を減衰させることにより振動の低減が図ら
れているが、前者の方法ではスペーサの設置位置が振動
の節になるため斜材ケーブルにサブスパン振動を生じさ
せる他、ワイヤが斜材ケーブルと交差することから、斜
張橋としての美観の低下を招いている。後者の方法では
通常、ダンパに粘性ダンパやオイルダンパが使用される
ためメインテナンスが必要であることに加え、ダンパは
斜材ケーブルの振動の面内に配置する必要があるため、
斜材ケーブルと主塔や橋桁との接続が難しく、また設置
のためのコストが上昇する等の問題を抱えている。
【0004】この発明は従来の振動低減方法の実情を踏
まえてなされたもので、簡易な構造で、効果的に振動を
減衰させる装置を新たに提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では並列する各斜
材ケーブルに互いに対向する張出部材を接続すると同時
に、この両張出部材間に高減衰ゴムを設置して双方に接
着し、斜材ケーブルの振動の発生時に両張出部材を相対
移動させて高減衰ゴムをせん断変形させ、高減衰ゴムに
よって振動を減衰させることにより制振のための構造を
簡素化し、製作コストの低減を図りながら美観の問題と
メインテナンスの必要を解消し、またサブスパン振動の
発生を防止する。
【0006】張出部材は各斜材ケーブルに接続して互い
に対向する斜材ケーブル側へ張り出し、高減衰ゴムは両
張出部材間に跨り、その相対移動に追従自在に双方に接
着される。高減衰ゴムは両張出部材に接着されることに
より風下側の斜材ケーブルの振動に伴う両張出部材間の
軸方向の相対移動時にせん断変形してこの相対移動を減
衰させ、斜材ケーブルの振動を減衰させる。
【0007】高減衰ゴムは風下側となる、いずれか一方
の斜材ケーブルの振動を減衰させることから、並列する
斜材ケーブル間にスペーサを設置する場合の、サブスパ
ン振動の発生時にも機能する。
【0008】制振装置が張出部材と高減衰ゴムとからの
み構成されることにより構造が簡素化され、製作コスト
が低減される。また振動の減衰を高減衰ゴムが行うこと
によりメインテナンスが不要化され、更に高さ方向の斜
材ケーブル間のワイヤが不在となることにより美観の低
下が回避される。
【0009】
【実施例】以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて
説明する。
【0010】この発明の制振装置1は図5に示すよう
な、主塔と橋桁間に架設される斜材ケーブル5,5が並
列する斜張橋において、図1に示すように並列する各斜
材ケーブル5,5のそれぞれに接続する張出部材2,2
と、両張出部材2,2間に接着される高減衰ゴム3とか
ら構成され、図1に白抜きの矢印で示す風によって発生
する、風下側の斜材ケーブル5の、矢印で示す風の向き
と斜材ケーブル5の軸に直交する方向の振動を抑制する
装置である。
【0011】各張出部材2,2は図1に示すように各斜
材ケーブル5,5に接続して対向する斜材ケーブル5,
5側へ張り出し、互いに同一軸線上で相対移動自在に対
向する。図1に示す実施例では張出部材2,2を並列す
る斜材ケーブル5,5回りに被せられるスリーブ4,4
に一体化することにより斜材ケーブル5,5に接続して
いるが、張出部材2,2の斜材ケーブル5,5への接続
の方法は任意である。
【0012】張出部材2は図3に示すように一方の斜材
ケーブル5の振動時に平常時の状態に対して傾斜するた
め、その傾斜の範囲内で斜材ケーブル5に対して回転可
能に接続される。図1に示す実施例の場合はスリーブ
4,4が斜材ケーブル5,5の回りに回転可能に接続さ
れる。
【0013】高減衰ゴム3は図1の、斜材ケーブル5の
軸方向の断面図である図2に示すように両張出部材2,
2間に跨り、両者間の相対移動に追従可能に双方に接着
される。
【0014】図1は張出部材2,2が管状の場合の実施
例を示したものであるが、この場合、図2に示すように
一方の張出部材2からは他方の張出部材2内に挿入され
る内管21が突設され、高減衰ゴム3はこの内管21の外周
面と他方の張出部材2の内周面間に跨って双方に接着さ
れる。
【0015】図4は張出部材2,2が板状の場合の実施
例であるが、この場合は一方の張出部材2が板状のまま
連続し、他方の張出部材2の少なくとも対向する部分が
一方の張出部材2を挟み込む溝形の形状をし、高減衰ゴ
ム3は両張出部材2,2間に挟み込まれて双方に接着さ
れる。両張出部材2,2は軸方向に相対移動自在に対向
しながら互いに重なり合う形状に組み合わせられ、高減
衰ゴム3は両張出部材2,2の重なった部分に、図3に
示すように両者間の相対移動時に双方に追従してせん断
変形する状態に接着されればよく、張出部材2,2の形
状とそれに対応する高減衰ゴム3の接着の仕方は実施例
に限定されない。
【0016】高減衰ゴム3は図3に示すように風下側の
斜材ケーブル5が振動を生じたときの、張出部材2,2
の相対移動時に両者に追従し、せん断変形することによ
り保有する履歴吸収エネルギーによって張出部材2,2
間の相対移動を減衰させ、振動を拘束することなく振幅
を縮小させることにより斜材ケーブル5の振動を減衰さ
せる。
【0017】制振装置1は張出部材2,2を高減衰ゴム
3で連結することにより並列する斜材ケーブル5,5間
の一定量以上の相対移動を拘束する役目も持つことか
ら、斜材ケーブル5,5を連結するスペーサとしても利
用される。また高減衰ゴム3の減衰効果はせん断変形量
が大きい程高いことから、制振装置1の他に斜材ケーブ
ル5,5が図示しないスペーサで互いに連結される場合
には、制振装置1はスペーサ間で振幅が最大となる振動
の腹の位置に設置され、このときはスペーサ間で生ずる
サブスパン振動も抑制する。
【0018】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、並列する
各斜材ケーブルに接続し、対向する張出部材側へ張り出
す張出部材と、この両張出部材間に跨って双方に接着さ
れ、張出部材間の相対移動時にせん断変形する高減衰ゴ
ムとから構成され、高減衰ゴムがせん断変形することに
より張出部材間の相対移動を減衰させるものであるた
め、斜材ケーブルの振動を発生と同時に抑制することが
できる。
【0019】特に高減衰ゴムを使用することにより装置
の構造が簡素化され、製作コストが低減されると同時
に、メインテナンスが不要化され、また高さ方向の斜材
ケーブルを連結するワイヤを使用しないため斜張橋とし
ての美観が保持される。
【0020】更に高減衰ゴムがいずれか一方の、風下側
となる斜材ケーブルの振動を減衰させるため、並列する
斜材ケーブル間にスペーサを設置して斜材ケーブルを連
結した場合にはサブスパン振動も抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】制振装置の設置例を示した斜視図である。
【図2】図1の、斜材ケーブルの軸方向の断面図であ
る。
【図3】風下側の斜材ケーブルが振動を生じたときの様
子を示した、斜材ケーブルの軸方向の断面図である。
【図4】張出部材が板状の場合の、高減衰ゴムの接着例
を示した斜視図である。
【図5】本制振装置が使用される斜張橋を示した斜視図
である。
【符号の説明】
1……制振装置、2……張出部材、21……内管、3……
高減衰ゴム、4……スリーブ、5……斜材ケーブル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主塔と橋桁間に架設される、並列する斜
    材ケーブル間に跨って設置され、風による斜材ケーブル
    の高さ方向の振動を抑制する装置であり、各斜材ケーブ
    ルに接続し、互いに対向する斜材ケーブル側へ張り出す
    張出部材と、両張出部材間に跨って双方に接着され、風
    下側の斜材ケーブルの振動に伴う両張出部材間の軸方向
    の相対移動時にせん断変形してその相対移動を減衰させ
    る高減衰ゴムとから構成される斜張橋における斜材ケー
    ブルの制振装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102607800A (zh) * 2012-04-13 2012-07-25 哈尔滨工业大学 解耦三自由度桥梁节段模型强迫振动系统
CN102776837A (zh) * 2012-08-13 2012-11-14 长安大学 一种基于带阻尼辅助索的斜拉索减振系统
CN103362064A (zh) * 2013-07-04 2013-10-23 江苏法尔胜缆索有限公司 特大跨径桥梁缆索减振用辅助索网系统

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