JPH0694122A - ロックアップクラッチのスリップ制御装置 - Google Patents
ロックアップクラッチのスリップ制御装置Info
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- JPH0694122A JPH0694122A JP4239328A JP23932892A JPH0694122A JP H0694122 A JPH0694122 A JP H0694122A JP 4239328 A JP4239328 A JP 4239328A JP 23932892 A JP23932892 A JP 23932892A JP H0694122 A JPH0694122 A JP H0694122A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両の減速時に十分なフューエルカット期間
を得て、燃費向上やエミッション低減を実現した上で、
急減速時に、直ちにロックアップクラッチを開放側に制
御して、エンストを防止する。 【構成】 スロットルバルブ3が全閉状態のときに、内
燃機関1の回転低下率ΔNe が低い領域では、目標スリ
ップ率SLIPTGを小さな値に抑制し、高い領域では、
急減速と見做して目標スリップ率SLIPTGを急激に増
大して設定するECUを具備しているため、通常の減速
時には、目標スリップ率SLIPTGが小さな値に抑制さ
れて、機関回転数Ne が緩やかに低下して十分に長いフ
ューエルカット期間が得られ、かつ、急減速時には、目
標スリップ率SLIPTGが急激に増大して設定されるた
め、直ちにロックアップクラッチ8が開放側に制御され
る。
を得て、燃費向上やエミッション低減を実現した上で、
急減速時に、直ちにロックアップクラッチを開放側に制
御して、エンストを防止する。 【構成】 スロットルバルブ3が全閉状態のときに、内
燃機関1の回転低下率ΔNe が低い領域では、目標スリ
ップ率SLIPTGを小さな値に抑制し、高い領域では、
急減速と見做して目標スリップ率SLIPTGを急激に増
大して設定するECUを具備しているため、通常の減速
時には、目標スリップ率SLIPTGが小さな値に抑制さ
れて、機関回転数Ne が緩やかに低下して十分に長いフ
ューエルカット期間が得られ、かつ、急減速時には、目
標スリップ率SLIPTGが急激に増大して設定されるた
め、直ちにロックアップクラッチ8が開放側に制御され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機に設けられ
たロックアップクラッチのスリップ率を制御するスリッ
プ制御装置に関するものである。
たロックアップクラッチのスリップ率を制御するスリッ
プ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、近年の自動変速機にはロ
ックアップクラッチが広く採用されており、車両の定速
走行時等にはロックアップクラッチを締結状態に保持し
て、内燃機関の回転をトルクコンバータを介さずに変速
機構側に伝達し、よって、トルクコンバータの滑りによ
る動力損失を防止している。このようなロックアップク
ラッチは車両の停止時には開放されて、回転を阻止され
た駆動輪により内燃機関が停止(所謂エンスト)するの
を防止しているが、そのロックアップクラッチの開放
は、一般には車両を減速すべくアクセル操作が中止され
た時点で行なわれる。即ち、ロックアップクラッチの開
放には僅かながら時間を要するため、車両の停止直前に
ロックアップクラッチを開放したのでは、車両の急減速
時にロックアップクラッチの開放が間に合わずに内燃機
関をエンストさせてしまう虞があり、これを回避するた
めに余裕を見込んで事前に開放しているのである。
ックアップクラッチが広く採用されており、車両の定速
走行時等にはロックアップクラッチを締結状態に保持し
て、内燃機関の回転をトルクコンバータを介さずに変速
機構側に伝達し、よって、トルクコンバータの滑りによ
る動力損失を防止している。このようなロックアップク
ラッチは車両の停止時には開放されて、回転を阻止され
た駆動輪により内燃機関が停止(所謂エンスト)するの
を防止しているが、そのロックアップクラッチの開放
は、一般には車両を減速すべくアクセル操作が中止され
た時点で行なわれる。即ち、ロックアップクラッチの開
放には僅かながら時間を要するため、車両の停止直前に
ロックアップクラッチを開放したのでは、車両の急減速
時にロックアップクラッチの開放が間に合わずに内燃機
関をエンストさせてしまう虞があり、これを回避するた
めに余裕を見込んで事前に開放しているのである。
【0003】ところで、車両の減速中においては、駆動
輪側からのトルクにより内燃機関が逆に駆動されて燃料
噴射を中止してもエンストの虞はないことから、燃費向
上やエミッション低減を目的として、機関回転数が所定
の回転領域内(例えば、1600rpm から1000rpm
の範囲)を低下しているときには一時的に燃料噴射を中
断する、所謂フューエルカットが行なわれる。したがっ
て、このフューエルカットの期間(つまり燃料噴射の中
断時間)を延長して十分な燃費向上やエミッション低減
を実現するには、車両の減速時に機関回転数を緩やかに
低下させて、前述した所定の回転領域内に長時間止める
必要がある。
輪側からのトルクにより内燃機関が逆に駆動されて燃料
噴射を中止してもエンストの虞はないことから、燃費向
上やエミッション低減を目的として、機関回転数が所定
の回転領域内(例えば、1600rpm から1000rpm
の範囲)を低下しているときには一時的に燃料噴射を中
断する、所謂フューエルカットが行なわれる。したがっ
て、このフューエルカットの期間(つまり燃料噴射の中
断時間)を延長して十分な燃費向上やエミッション低減
を実現するには、車両の減速時に機関回転数を緩やかに
低下させて、前述した所定の回転領域内に長時間止める
必要がある。
【0004】しかしながら、前述のようにアクセル操作
の中止に連動してロックアップクラッチを開放した場合
には、内燃機関は駆動輪側からのトルクで逆駆動される
ことなく急激に回転低下するため、フューエルカット期
間が極端に短くなって燃費向上やエミッション低減をほ
とんど望めなかった。
の中止に連動してロックアップクラッチを開放した場合
には、内燃機関は駆動輪側からのトルクで逆駆動される
ことなく急激に回転低下するため、フューエルカット期
間が極端に短くなって燃費向上やエミッション低減をほ
とんど望めなかった。
【0005】そこで、車両の減速時に機関回転数をより
緩やかに低下させて、フューエルカット期間を延長化す
るようにしたものとして、例えば、特開平1−2061
59号公報や特開平2−225875号公報に記載のロ
ックアップクラッチのスリップ制御装置が提案されてい
る。
緩やかに低下させて、フューエルカット期間を延長化す
るようにしたものとして、例えば、特開平1−2061
59号公報や特開平2−225875号公報に記載のロ
ックアップクラッチのスリップ制御装置が提案されてい
る。
【0006】これらのスリップ制御装置は、アクセル操
作の中止による車両の減速時に、車速の低下に伴ってロ
ックアップクラッチを締結状態から所定スリップ率のス
リップ制御状態に切り換え、車速が更に低下するとロッ
クアップクラッチを開放するように制御している。そし
て、この減速時に行なわれるスリップ制御により、内燃
機関は駆動輪側からのトルクで逆駆動されて緩やかに回
転数を低下させ、フューエルカット期間が延長化され
る。
作の中止による車両の減速時に、車速の低下に伴ってロ
ックアップクラッチを締結状態から所定スリップ率のス
リップ制御状態に切り換え、車速が更に低下するとロッ
クアップクラッチを開放するように制御している。そし
て、この減速時に行なわれるスリップ制御により、内燃
機関は駆動輪側からのトルクで逆駆動されて緩やかに回
転数を低下させ、フューエルカット期間が延長化され
る。
【0007】なお、特開平1−206159号公報に記
載のスリップ制御装置では、予め2種のスリップ率を設
定して、スリップ制御時に、車速の高い領域では小さい
値のスリップ率(締結側に近い)を適用し、車速が低い
領域まで低下すると、大きい値のスリップ率(開放側に
近い)に切り換えている。また、特開平2−22587
5号公報に記載のスリップ制御装置では、例えば、車両
の減速時とそれ以外のときでスリップ制御に際して異な
るスリップ率を適用している。
載のスリップ制御装置では、予め2種のスリップ率を設
定して、スリップ制御時に、車速の高い領域では小さい
値のスリップ率(締結側に近い)を適用し、車速が低い
領域まで低下すると、大きい値のスリップ率(開放側に
近い)に切り換えている。また、特開平2−22587
5号公報に記載のスリップ制御装置では、例えば、車両
の減速時とそれ以外のときでスリップ制御に際して異な
るスリップ率を適用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の公報に記載の2
種のロックアップクラッチのスリップ制御装置は、上記
のように車両の減速時にロックアップクラッチをスリッ
プ制御して、フューエルカット期間の延長化を実現して
いるが、車両が停止する際の内燃機関のエンストを防止
する配慮は何らなされていない。即ち、スリップ制御中
のロックアップクラッチは、車速が予め設定された開放
判定値まで低下したときに開放されるが、車両の急減速
時には、車速が開放判定値から0まで短時間で低下する
ため、ロックアップクラッチの開放が間に合わずに内燃
機関をエンストさせてしまう虞があった。なお、特開平
1−206159号公報のスリップ制御装置では、車速
が開放判定値まで低下した時点では、より開放側に近い
スリップ率でロックアップクラッチを制御しているが、
これによって急減速時のエンストを回避できるものでは
ない。
種のロックアップクラッチのスリップ制御装置は、上記
のように車両の減速時にロックアップクラッチをスリッ
プ制御して、フューエルカット期間の延長化を実現して
いるが、車両が停止する際の内燃機関のエンストを防止
する配慮は何らなされていない。即ち、スリップ制御中
のロックアップクラッチは、車速が予め設定された開放
判定値まで低下したときに開放されるが、車両の急減速
時には、車速が開放判定値から0まで短時間で低下する
ため、ロックアップクラッチの開放が間に合わずに内燃
機関をエンストさせてしまう虞があった。なお、特開平
1−206159号公報のスリップ制御装置では、車速
が開放判定値まで低下した時点では、より開放側に近い
スリップ率でロックアップクラッチを制御しているが、
これによって急減速時のエンストを回避できるものでは
ない。
【0009】その対策として開放判定値を引き上げて、
車両の減速時にロックアップクラッチを早期に開放する
ことも考えられるが、十分なフューエルカット期間が得
られないという別の問題が発生してしまう。
車両の減速時にロックアップクラッチを早期に開放する
ことも考えられるが、十分なフューエルカット期間が得
られないという別の問題が発生してしまう。
【0010】そこで、本発明は、車両の減速時に十分に
長いフューエルカット期間を得て、燃費向上やエミッシ
ョン低減を実現した上で、車両が急減速した場合には、
直ちにロックアップクラッチを開放側に制御して、内燃
機関のエンストを確実に防止することができるロックア
ップクラッチのスリップ制御装置の提供を課題とするも
のである。
長いフューエルカット期間を得て、燃費向上やエミッシ
ョン低減を実現した上で、車両が急減速した場合には、
直ちにロックアップクラッチを開放側に制御して、内燃
機関のエンストを確実に防止することができるロックア
ップクラッチのスリップ制御装置の提供を課題とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるロックア
ップクラッチのスリップ制御装置は、図1に示すよう
に、車両に搭載された内燃機関M1のスロットルバルブ
M2の全閉状態を検出するスロットル全閉検出手段M3
と、車両のブレーキ操作時に、急減速か否かを判定する
急減速判定手段M4と、車両の走行中に前記スロットル
全閉検出手段M3にてスロットルバルブM2の全閉状態
が検出されたときに、前記急減速判定手段M4にて急減
速判定がなされたか否かを判定し、急減速判定時には、
車両に搭載された自動変速機M5内のロックアップクラ
ッチの目標スリップ率を増大して設定する目標スリップ
率設定手段M6と、前記目標スリップ率設定手段M6に
て設定された目標スリップ率に基づいて前記ロックアッ
プクラッチのスリップ率を制御するスリップ率制御手段
M7とを具備するものである。
ップクラッチのスリップ制御装置は、図1に示すよう
に、車両に搭載された内燃機関M1のスロットルバルブ
M2の全閉状態を検出するスロットル全閉検出手段M3
と、車両のブレーキ操作時に、急減速か否かを判定する
急減速判定手段M4と、車両の走行中に前記スロットル
全閉検出手段M3にてスロットルバルブM2の全閉状態
が検出されたときに、前記急減速判定手段M4にて急減
速判定がなされたか否かを判定し、急減速判定時には、
車両に搭載された自動変速機M5内のロックアップクラ
ッチの目標スリップ率を増大して設定する目標スリップ
率設定手段M6と、前記目標スリップ率設定手段M6に
て設定された目標スリップ率に基づいて前記ロックアッ
プクラッチのスリップ率を制御するスリップ率制御手段
M7とを具備するものである。
【0012】
【作用】本発明においては、走行中の車両のアクセル操
作が中止されて、スロットル全閉検出手段にてスロット
ルバルブの全閉状態が検出されると、急減速判定手段の
急減速判定がなされたか否かが目標スリップ率設定手段
により判定され、急減速判定時にはロックアップクラッ
チの目標スリップ率が増大して設定され、その目標スリ
ップ率に基づいてスリップ率制御手段により実際のスリ
ップ率が増大する方向に制御される。
作が中止されて、スロットル全閉検出手段にてスロット
ルバルブの全閉状態が検出されると、急減速判定手段の
急減速判定がなされたか否かが目標スリップ率設定手段
により判定され、急減速判定時にはロックアップクラッ
チの目標スリップ率が増大して設定され、その目標スリ
ップ率に基づいてスリップ率制御手段により実際のスリ
ップ率が増大する方向に制御される。
【0013】したがって、急減速判定されない通常の減
速時には、ロックアップクラッチが締結状態や所定のス
リップ率に保持されるため、内燃機関は駆動輪側からの
トルクで逆駆動されて回転数を緩やかに低下させ、十分
に長いフューエルカット期間を得ることが可能となり、
かつ、急減速判定がなされたときには、直ちにロックア
ップクラッチが開放側に制御されるため、内燃機関のエ
ンストが確実に防止される。
速時には、ロックアップクラッチが締結状態や所定のス
リップ率に保持されるため、内燃機関は駆動輪側からの
トルクで逆駆動されて回転数を緩やかに低下させ、十分
に長いフューエルカット期間を得ることが可能となり、
かつ、急減速判定がなされたときには、直ちにロックア
ップクラッチが開放側に制御されるため、内燃機関のエ
ンストが確実に防止される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例のロックアップクラッ
チのスリップ制御装置について説明する。
チのスリップ制御装置について説明する。
【0015】図2は本発明の一実施例のロックアップク
ラッチのスリップ制御装置が適用された内燃機関及び自
動変速機を示す概略構成図である。
ラッチのスリップ制御装置が適用された内燃機関及び自
動変速機を示す概略構成図である。
【0016】図に示すように、内燃機関1の吸気管2に
はスロットルバルブ3が設けられ、このスロットルバル
ブ3にて内燃機関1に供給される吸入空気量が制御され
て機関出力が調整される。内燃機関1のクランクシャフ
ト4には自動変速機5のトルクコンバータ6を介して変
速機構7が接続され(便宜上、内燃機関1と分離して図
示している)、その変速機構7は図示しない車両の駆動
系を介して駆動輪と接続されている。トルクコンバータ
6内にはロックアップクラッチ8が内装され、そのロッ
クアップクラッチ8は、クラッチ制御用ソレノイド9に
て切換制御される図示しない油圧回路により開放状態と
締結状態との間で切り換えられ、かつ、それらの中間に
おいて任意のスリップ率に調整される。そして、周知の
ようにロックアップクラッチ8の開放時には、内燃機関
1の回転がトルクコンバータ6を介して変速機構7に伝
達され、また、ロックアップクラッチ8の締結時には、
トルクコンバータ6を介することなくロックアップクラ
ッチ8を介して変速機構7に伝達され、一方、中間のス
リップ制御時には、スリップ率に応じた割合で内燃機関
1の回転がトルクコンバータ6或いはロックアップクラ
ッチ8を介して変速機構7に伝達される。
はスロットルバルブ3が設けられ、このスロットルバル
ブ3にて内燃機関1に供給される吸入空気量が制御され
て機関出力が調整される。内燃機関1のクランクシャフ
ト4には自動変速機5のトルクコンバータ6を介して変
速機構7が接続され(便宜上、内燃機関1と分離して図
示している)、その変速機構7は図示しない車両の駆動
系を介して駆動輪と接続されている。トルクコンバータ
6内にはロックアップクラッチ8が内装され、そのロッ
クアップクラッチ8は、クラッチ制御用ソレノイド9に
て切換制御される図示しない油圧回路により開放状態と
締結状態との間で切り換えられ、かつ、それらの中間に
おいて任意のスリップ率に調整される。そして、周知の
ようにロックアップクラッチ8の開放時には、内燃機関
1の回転がトルクコンバータ6を介して変速機構7に伝
達され、また、ロックアップクラッチ8の締結時には、
トルクコンバータ6を介することなくロックアップクラ
ッチ8を介して変速機構7に伝達され、一方、中間のス
リップ制御時には、スリップ率に応じた割合で内燃機関
1の回転がトルクコンバータ6或いはロックアップクラ
ッチ8を介して変速機構7に伝達される。
【0017】前記ロックアップクラッチ8を制御する電
子制御装置11(以下、単に『ECU』という)は、図
示しないCPU、ROM、RAMを中心に論理演算回路
を構成し、前記油圧回路のクラッチ制御用ソレノイド9
が接続されるとともに、スロットルバルブ3の全閉状態
を検出するアイドルスイッチ12、内燃機関1の回転数
Ne を検出する回転数センサ13、及び変速機構7の出
力側に設けられて車速Vを検出する車速センサ14が接
続されている。
子制御装置11(以下、単に『ECU』という)は、図
示しないCPU、ROM、RAMを中心に論理演算回路
を構成し、前記油圧回路のクラッチ制御用ソレノイド9
が接続されるとともに、スロットルバルブ3の全閉状態
を検出するアイドルスイッチ12、内燃機関1の回転数
Ne を検出する回転数センサ13、及び変速機構7の出
力側に設けられて車速Vを検出する車速センサ14が接
続されている。
【0018】そして、後述するように、ECU11は車
両の減速時に、回転数センサ13にて検出された機関回
転数Ne の単位時間当たりの低下率ΔNe に基づいて、
ロックアップクラッチ8の実際のスリップ率SLIPを
制御し、内燃機関1の回転数Ne を緩やかに低下させて
フューエルカット期間を延長化するとともに、急減速時
には直ちにロックアップクラッチ8を開放側に制御し
て、内燃機関1のエンストを防止する。なお、本実施例
のECU11はロックアップクラッチ8を制御するだけ
でなく、自動変速機5の変速制御や内燃機関1のフュー
エルカットを含めた運転制御も行なう。
両の減速時に、回転数センサ13にて検出された機関回
転数Ne の単位時間当たりの低下率ΔNe に基づいて、
ロックアップクラッチ8の実際のスリップ率SLIPを
制御し、内燃機関1の回転数Ne を緩やかに低下させて
フューエルカット期間を延長化するとともに、急減速時
には直ちにロックアップクラッチ8を開放側に制御し
て、内燃機関1のエンストを防止する。なお、本実施例
のECU11はロックアップクラッチ8を制御するだけ
でなく、自動変速機5の変速制御や内燃機関1のフュー
エルカットを含めた運転制御も行なう。
【0019】次に、上記のように構成されたロックアッ
プクラッチのスリップ制御装置によって実行されるスリ
ップ制御の概要を説明する。
プクラッチのスリップ制御装置によって実行されるスリ
ップ制御の概要を説明する。
【0020】図3は本発明の一実施例のロックアップク
ラッチのスリップ制御装置の車両減速時におけるスリッ
プ制御を説明するためのタイムチャート、図4は本発明
の一実施例のロックアップクラッチのスリップ制御装置
の回転低下率から目標スリップ率を決定するためのRO
Mに格納されたマップを示す説明図である。
ラッチのスリップ制御装置の車両減速時におけるスリッ
プ制御を説明するためのタイムチャート、図4は本発明
の一実施例のロックアップクラッチのスリップ制御装置
の回転低下率から目標スリップ率を決定するためのRO
Mに格納されたマップを示す説明図である。
【0021】図3に示すように、車両が定速走行中にお
いては、アクセル操作により内燃機関1のスロットルバ
ルブ3が所定開度に保持されて機関回転数Ne を所定値
に保っており、ロックアップクラッチ8は締結状態、つ
まりスリップ率0%に制御されて、内燃機関1の回転を
トルクコンバータ6を介さずに変速機構7に伝達してい
る。ここで、車両を減速させるべく、まず、ブレーキ操
作に先立ってアクセル操作が中止されると、スロットル
バルブ3が全閉状態に保持されてアイドルスイッチ12
をオン操作する。
いては、アクセル操作により内燃機関1のスロットルバ
ルブ3が所定開度に保持されて機関回転数Ne を所定値
に保っており、ロックアップクラッチ8は締結状態、つ
まりスリップ率0%に制御されて、内燃機関1の回転を
トルクコンバータ6を介さずに変速機構7に伝達してい
る。ここで、車両を減速させるべく、まず、ブレーキ操
作に先立ってアクセル操作が中止されると、スロットル
バルブ3が全閉状態に保持されてアイドルスイッチ12
をオン操作する。
【0022】このとき、ロックアップクラッチ8の目標
スリップ率SLIPTGは、図4のマップに従って内燃機
関1の単位時間当たりの回転低下率ΔNe に基づいて設
定される。即ち、目標スリップ率SLIPTGは、予め設
定された急減速判定値BΔNe を境界として、より回転
低下率ΔNe が低い領域では小さな値に抑制され、高い
領域では急激に増大して設定される。そして、設定され
た目標スリップ率SLIPTGに基づいてクラッチ制御用
ソレノイド9のデューティ比が制御されて、実際のスリ
ップ率SLIPが目標スリップ率SLIPTGに調整され
る。
スリップ率SLIPTGは、図4のマップに従って内燃機
関1の単位時間当たりの回転低下率ΔNe に基づいて設
定される。即ち、目標スリップ率SLIPTGは、予め設
定された急減速判定値BΔNe を境界として、より回転
低下率ΔNe が低い領域では小さな値に抑制され、高い
領域では急激に増大して設定される。そして、設定され
た目標スリップ率SLIPTGに基づいてクラッチ制御用
ソレノイド9のデューティ比が制御されて、実際のスリ
ップ率SLIPが目標スリップ率SLIPTGに調整され
る。
【0023】ここで、急減速判定値BΔNe は、エンジ
ンブレーキや一般的な緩やかなブレーキ操作によって車
両が減速しているとき(以下、単に『通常の減速時』と
いう)に発生し得る回転低下率ΔNe の領域と、急激な
ブレーキ操作によって車両が急減速しているとき(以
下、単に『急減速時』という)に発生し得る回転低下率
ΔNe の領域との境界に定められている。したがって、
通常の減速時(ΔNe <BΔNe )には、図3に示すよ
うに、目標スリップ率SLIPTGと共に実スリップ率S
LIPが小さな値に抑制され、内燃機関1は駆動輪側か
らのトルクで逆駆動されて緩やかに回転数Ne を低下さ
せる。そして、回転低下率ΔNe が急減速判定値BΔN
e を越えない限り、目標スリップ率SLIPTGが小さな
値に抑制され続けるため、フューエルカットが行なわれ
る回転領域内に機関回転数Ne が長時間止まり、十分に
長いフューエルカット期間が得られる。
ンブレーキや一般的な緩やかなブレーキ操作によって車
両が減速しているとき(以下、単に『通常の減速時』と
いう)に発生し得る回転低下率ΔNe の領域と、急激な
ブレーキ操作によって車両が急減速しているとき(以
下、単に『急減速時』という)に発生し得る回転低下率
ΔNe の領域との境界に定められている。したがって、
通常の減速時(ΔNe <BΔNe )には、図3に示すよ
うに、目標スリップ率SLIPTGと共に実スリップ率S
LIPが小さな値に抑制され、内燃機関1は駆動輪側か
らのトルクで逆駆動されて緩やかに回転数Ne を低下さ
せる。そして、回転低下率ΔNe が急減速判定値BΔN
e を越えない限り、目標スリップ率SLIPTGが小さな
値に抑制され続けるため、フューエルカットが行なわれ
る回転領域内に機関回転数Ne が長時間止まり、十分に
長いフューエルカット期間が得られる。
【0024】また、この通常の減速中に急激なブレーキ
操作が行なわれて、車両が急減速状態(ΔNe >BΔN
e )に移行した場合には、目標スリップ率SLIPTGが
急激に増大して、最大値、若しくはそれに近い値に設定
される。つまり、従来の技術で説明したスリップ制御装
置のように、車速Vが開放判定値まで低下した時点でロ
ックアップクラッチ8を開放するのではなく、より早期
の車両が急減速し始めた(回転低下率ΔNe が急減速判
定値BΔNe を越えた)時点で、直ちにロックアップク
ラッチ8が開放側に制御される。よって、回転を阻止さ
れた駆動輪による内燃機関1のエンストが確実に防止さ
れる。
操作が行なわれて、車両が急減速状態(ΔNe >BΔN
e )に移行した場合には、目標スリップ率SLIPTGが
急激に増大して、最大値、若しくはそれに近い値に設定
される。つまり、従来の技術で説明したスリップ制御装
置のように、車速Vが開放判定値まで低下した時点でロ
ックアップクラッチ8を開放するのではなく、より早期
の車両が急減速し始めた(回転低下率ΔNe が急減速判
定値BΔNe を越えた)時点で、直ちにロックアップク
ラッチ8が開放側に制御される。よって、回転を阻止さ
れた駆動輪による内燃機関1のエンストが確実に防止さ
れる。
【0025】つまり、従来の技術で説明したスリップ制
御装置のように、車速Vが開放判定値まで低下した時点
でロックアップクラッチ8を開放した場合に比較して、
より早期に、するのではなく、車両が急減速し始めて、
回転低下率ΔNe が急減速判定値BΔNe を越えると、
直ちにロックアップクラッチ8が開放側に制御される。
よって、回転を阻止された駆動輪による内燃機関1のエ
ンストが確実に防止される。
御装置のように、車速Vが開放判定値まで低下した時点
でロックアップクラッチ8を開放した場合に比較して、
より早期に、するのではなく、車両が急減速し始めて、
回転低下率ΔNe が急減速判定値BΔNe を越えると、
直ちにロックアップクラッチ8が開放側に制御される。
よって、回転を阻止された駆動輪による内燃機関1のエ
ンストが確実に防止される。
【0026】一方、図3では、定速走行中の車両が通常
の減速状態を経て急減速状態に移行した場合を示してい
るが、定速走行から直接急減速した場合も同様であり、
ロックアップクラッチ8が開放側に制御されることで、
内燃機関1のエンストが防止される。
の減速状態を経て急減速状態に移行した場合を示してい
るが、定速走行から直接急減速した場合も同様であり、
ロックアップクラッチ8が開放側に制御されることで、
内燃機関1のエンストが防止される。
【0027】なお、周知のように、トルクコンバータの
動力伝達作用によって実スリップ率SLIPは目標スリ
ップ率SLIPTGと一致せず、目標スリップ率SLIP
TGを最大値に設定したときの実スリップ率SLIPは、
例えば、60%程度となる。したがって、図4の目標ス
リップ率SLIPTGは、0から60%程度の範囲で設定
される。但し、図3のブレーキ操作時には駆動輪がロッ
クされるため、実スリップ率SLIPが100%に達し
ている。
動力伝達作用によって実スリップ率SLIPは目標スリ
ップ率SLIPTGと一致せず、目標スリップ率SLIP
TGを最大値に設定したときの実スリップ率SLIPは、
例えば、60%程度となる。したがって、図4の目標ス
リップ率SLIPTGは、0から60%程度の範囲で設定
される。但し、図3のブレーキ操作時には駆動輪がロッ
クされるため、実スリップ率SLIPが100%に達し
ている。
【0028】次に、上記のように構成された車両用走行
制御装置のECU11が実行するスリップ制御処理を説
明する。
制御装置のECU11が実行するスリップ制御処理を説
明する。
【0029】図5は本発明の一実施例のロックアップク
ラッチのスリップ制御装置のECUが実行するスリップ
制御ルーチンを示すフローチャートである。
ラッチのスリップ制御装置のECUが実行するスリップ
制御ルーチンを示すフローチャートである。
【0030】図5に示すルーチンは4msec毎に実行され
る。ECU11はステップS1でアイドルスイッチ12
がオンしているか否かを判定し、オンしている場合には
スロットルバルブ3が全閉状態で、車両が減速中である
としてステップS2に移行する。次いで、ステップS2
で回転数センサ13にて検出された機関回転数Ne が2
000rpm 未満であるか否かを判定し、2000rpm 未
満である場合には、ロックアップクラッチ8をスリップ
制御すべき回転領域であるとしてステップS3に移行す
る。更に、ステップS3で車速センサ14にて検出され
た車速Vが40km/h未満であるか否かを判定し、40km
/h未満である場合には、スリップ制御すべき速度領域で
あるとしてステップS4に移行する。また、ステップS
1乃至ステップS3のいずれかの処理で否定判断した場
合、つまり車両が減速中でないとき、或いは機関回転数
Ne や車速Vがスリップ制御すべき領域にないときに
は、スリップ制御を実施する必要がないとして、このル
ーチンを終了する。
る。ECU11はステップS1でアイドルスイッチ12
がオンしているか否かを判定し、オンしている場合には
スロットルバルブ3が全閉状態で、車両が減速中である
としてステップS2に移行する。次いで、ステップS2
で回転数センサ13にて検出された機関回転数Ne が2
000rpm 未満であるか否かを判定し、2000rpm 未
満である場合には、ロックアップクラッチ8をスリップ
制御すべき回転領域であるとしてステップS3に移行す
る。更に、ステップS3で車速センサ14にて検出され
た車速Vが40km/h未満であるか否かを判定し、40km
/h未満である場合には、スリップ制御すべき速度領域で
あるとしてステップS4に移行する。また、ステップS
1乃至ステップS3のいずれかの処理で否定判断した場
合、つまり車両が減速中でないとき、或いは機関回転数
Ne や車速Vがスリップ制御すべき領域にないときに
は、スリップ制御を実施する必要がないとして、このル
ーチンを終了する。
【0031】ステップS1乃至ステップS3の処理を肯
定判断してステップS4に移行したときには、ロックア
ップクラッチ8が現在開放されているか否かを判定す
る。ロックアップクラッチ8が開放されているときに
は、スリップ制御中のロックアップクラッチ8が、後述
するステップS9で車速Vの低下に伴って開放されたも
のと見做し、再びスリップ制御を実行する必要がないこ
とからこのルーチンを終了する。
定判断してステップS4に移行したときには、ロックア
ップクラッチ8が現在開放されているか否かを判定す
る。ロックアップクラッチ8が開放されているときに
は、スリップ制御中のロックアップクラッチ8が、後述
するステップS9で車速Vの低下に伴って開放されたも
のと見做し、再びスリップ制御を実行する必要がないこ
とからこのルーチンを終了する。
【0032】また、ステップS4でロックアップクラッ
チ8が開放されていない、つまり、締結状態か或いはス
リップ制御中であるときには、ステップS5で車速Vが
5km/h未満であるか否かを判定する。そして、車速Vが
5km/h以上のときには、図3に示すように、アクセル操
作の中止により車速Vと共に機関回転数Ne が低下しつ
つあると見做して、ステップS6以降のスリップ制御の
ための処理を実行する。
チ8が開放されていない、つまり、締結状態か或いはス
リップ制御中であるときには、ステップS5で車速Vが
5km/h未満であるか否かを判定する。そして、車速Vが
5km/h以上のときには、図3に示すように、アクセル操
作の中止により車速Vと共に機関回転数Ne が低下しつ
つあると見做して、ステップS6以降のスリップ制御の
ための処理を実行する。
【0033】まず、ECU11はステップS6で回転数
センサ13にて検出された機関回転数Ne に基づいて内
燃機関1の単位時間当たりの回転低下率ΔNe を算出
し、ステップS7で図4のマップに従って回転低下率Δ
Ne から目標スリップ率SLIPTGを算出する。更に、
ステップS8で、算出した目標スリップ率SLIPTGに
基づいてクラッチ制御用ソレノイド9のデューティ比を
制御して、実際のスリップ率SLIPを目標スリップ率
SLIPTGに調整し、その後ステップS1に戻る。
センサ13にて検出された機関回転数Ne に基づいて内
燃機関1の単位時間当たりの回転低下率ΔNe を算出
し、ステップS7で図4のマップに従って回転低下率Δ
Ne から目標スリップ率SLIPTGを算出する。更に、
ステップS8で、算出した目標スリップ率SLIPTGに
基づいてクラッチ制御用ソレノイド9のデューティ比を
制御して、実際のスリップ率SLIPを目標スリップ率
SLIPTGに調整し、その後ステップS1に戻る。
【0034】したがって、図3に示すアクセル操作の中
止後には、エンジンブレーキによる通常の減速が行なわ
れるため、図4のマップに従って目標スリップ率SLI
PTGが小さな値に抑制され、内燃機関1は駆動輪側から
のトルクで逆駆動されて緩やかに回転数Ne を低下させ
る。そして、急激なブレーキ操作により車両が急減速状
態に移行すると、目標スリップ率SLIPTGが急激に増
大して設定されるため、直ちにロックアップクラッチ8
が開放側に制御されてエンストを防止する。
止後には、エンジンブレーキによる通常の減速が行なわ
れるため、図4のマップに従って目標スリップ率SLI
PTGが小さな値に抑制され、内燃機関1は駆動輪側から
のトルクで逆駆動されて緩やかに回転数Ne を低下させ
る。そして、急激なブレーキ操作により車両が急減速状
態に移行すると、目標スリップ率SLIPTGが急激に増
大して設定されるため、直ちにロックアップクラッチ8
が開放側に制御されてエンストを防止する。
【0035】また、前記ステップS5で車速Vが5km/h
未満になると、ステップS9で目標スリップ率SLIP
TGを最大値に設定し、ステップS8でクラッチ制御用ソ
レノイド9のデューティ比を制御して、実際のスリップ
率SLIPを最大値、つまり開放状態とする。即ち、図
3で示したような急激なブレーキ操作が行なわれずに、
車両が通常の減速状態を停止まで維持したときには、回
転低下率ΔNe が急減速判定値BΔNe より低い値に保
持され続ける。その結果、目標スリップ率SLIPTGも
小さな値に抑制されて、ロックアップクラッチ8が最終
的に開放されず、内燃機関1のエンストを招く。そこ
で、車速Vが5km/h未満の領域(フューエルカットが既
に終了している領域)では、回転低下率ΔNe に関係な
くロックアップクラッチ8を開放して、エンストを防止
しているのである。
未満になると、ステップS9で目標スリップ率SLIP
TGを最大値に設定し、ステップS8でクラッチ制御用ソ
レノイド9のデューティ比を制御して、実際のスリップ
率SLIPを最大値、つまり開放状態とする。即ち、図
3で示したような急激なブレーキ操作が行なわれずに、
車両が通常の減速状態を停止まで維持したときには、回
転低下率ΔNe が急減速判定値BΔNe より低い値に保
持され続ける。その結果、目標スリップ率SLIPTGも
小さな値に抑制されて、ロックアップクラッチ8が最終
的に開放されず、内燃機関1のエンストを招く。そこ
で、車速Vが5km/h未満の領域(フューエルカットが既
に終了している領域)では、回転低下率ΔNe に関係な
くロックアップクラッチ8を開放して、エンストを防止
しているのである。
【0036】なお、ステップS7で回転低下率ΔNe が
急減速判定値BΔNe を僅かに越えたときには、目標ス
リップ率SLIPTGとして最大値が設定されないため、
ロックアップクラッチ8は完全には開放されない。しか
しながら、このときの目標スリップ率SLIPTGは最大
値に近い値となるため、その状態からロックアップクラ
ッチ8の開放に要する操作量はごく僅かである。よっ
て、車速Vが5km/h未満まで低下したときに、ステップ
S9及びステップS8でロックアップクラッチ8は速や
かに開放されて、内燃機関1のエンストが確実に防止さ
れる。
急減速判定値BΔNe を僅かに越えたときには、目標ス
リップ率SLIPTGとして最大値が設定されないため、
ロックアップクラッチ8は完全には開放されない。しか
しながら、このときの目標スリップ率SLIPTGは最大
値に近い値となるため、その状態からロックアップクラ
ッチ8の開放に要する操作量はごく僅かである。よっ
て、車速Vが5km/h未満まで低下したときに、ステップ
S9及びステップS8でロックアップクラッチ8は速や
かに開放されて、内燃機関1のエンストが確実に防止さ
れる。
【0037】上記のように、本実施例では、内燃機関M
1として内燃機関1が、スロットルバルブM2としてス
ロットルバルブ3が、スロットル全閉検出手段M3とし
てアイドルスイッチ12が機能し、急減速判定手段M4
としてステップS6の処理を実行するときのECU11
が、自動変速機M5として自動変速機5が、目標スリッ
プ率設定手段M6としてステップS7の処理を実行する
ときのECU11が、スリップ率制御手段M7としてス
テップS8の処理を実行するときのECU11がそれぞ
れ機能する。
1として内燃機関1が、スロットルバルブM2としてス
ロットルバルブ3が、スロットル全閉検出手段M3とし
てアイドルスイッチ12が機能し、急減速判定手段M4
としてステップS6の処理を実行するときのECU11
が、自動変速機M5として自動変速機5が、目標スリッ
プ率設定手段M6としてステップS7の処理を実行する
ときのECU11が、スリップ率制御手段M7としてス
テップS8の処理を実行するときのECU11がそれぞ
れ機能する。
【0038】このように本実施例のロックアップクラッ
チのスリップ制御装置は、車両に搭載された内燃機関1
のスロットルバルブ3の全閉状態を検出するアイドルス
イッチ12と、車両の走行中に前記アイドルスイッチ1
2にてスロットルバルブ3の全閉状態が検出されたとき
に、機関回転数Ne の単位時間当たりの低下率ΔNeを
算出するとともに、算出した回転低下率ΔNe が予め設
定されたマップの急減速判定値BΔNe より低い領域で
は、車両に搭載された自動変速機5内のロックアップク
ラッチ8の目標スリップ率SLIPTGを小さな値に抑制
し、急減速判定値BΔNe より高い領域では、急減速と
見做して目標スリップ率SLIPTGを急激に増大して設
定して、この目標スリップ率SLIPTGに基づいて前記
ロックアップクラッチ8の実スリップ率SLIPを制御
するECU11とを具備している。
チのスリップ制御装置は、車両に搭載された内燃機関1
のスロットルバルブ3の全閉状態を検出するアイドルス
イッチ12と、車両の走行中に前記アイドルスイッチ1
2にてスロットルバルブ3の全閉状態が検出されたとき
に、機関回転数Ne の単位時間当たりの低下率ΔNeを
算出するとともに、算出した回転低下率ΔNe が予め設
定されたマップの急減速判定値BΔNe より低い領域で
は、車両に搭載された自動変速機5内のロックアップク
ラッチ8の目標スリップ率SLIPTGを小さな値に抑制
し、急減速判定値BΔNe より高い領域では、急減速と
見做して目標スリップ率SLIPTGを急激に増大して設
定して、この目標スリップ率SLIPTGに基づいて前記
ロックアップクラッチ8の実スリップ率SLIPを制御
するECU11とを具備している。
【0039】したがって、車両の通常の減速時には、目
標スリップ率SLIPTGが小さな値に抑制されて、内燃
機関1が駆動輪側からのトルクで逆駆動されて緩やかに
回転数Ne を低下させるため、十分に長いフューエルカ
ット期間を得て、燃費向上やエミッション低減を実現で
きる。また、急激なブレーキ操作により車両が急減速す
ると、目標スリップ率SLIPTGが急激に増大して設定
されるため、直ちにロックアップクラッチ8が開放側に
制御されて、内燃機関1のエンストを確実に防止するこ
とができる。
標スリップ率SLIPTGが小さな値に抑制されて、内燃
機関1が駆動輪側からのトルクで逆駆動されて緩やかに
回転数Ne を低下させるため、十分に長いフューエルカ
ット期間を得て、燃費向上やエミッション低減を実現で
きる。また、急激なブレーキ操作により車両が急減速す
ると、目標スリップ率SLIPTGが急激に増大して設定
されるため、直ちにロックアップクラッチ8が開放側に
制御されて、内燃機関1のエンストを確実に防止するこ
とができる。
【0040】ところで、上記実施例では、機関回転数N
e から回転低下率ΔNe を算出し、その回転低下率ΔN
e に基づいてマップから車両の減速状態に応じた目標ス
リップ率SLIPTGを算出したが、本発明を実施する場
合には、これに限定されるものではなく、その他のもの
を基準として目標スリップ率SLIPTGを算出してもよ
い。したがって、例えば、車両の減速時に車速センサ1
4にて車速Vを検出し、その車速Vの低下率が低いとき
には通常の減速状態と見做して、目標スリップ率SLI
PTGを小さな値に抑制し、車速Vの低下率が高いときに
は急減速状態と見做して、目標スリップ率SLIPTGを
増大するようにしてもよい。なお、図2に示すタービン
回転数センサ21にて検出されたタービン回転数TNe
も、車速Vに比例して増減するため、車速Vに代えてタ
ービン回転数TNe に基づいて目標スリップ率SLIP
TGを設定してもよい。更に、車両の減速時に圧力センサ
にて車両のブレーキ系の油圧を検出し、その油圧が低い
(ブレーキ踏力が小さい)ときには通常の減速状態と見
做して、目標スリップ率SLIPTGを小さな値に抑制
し、油圧が高い(ブレーキ踏力が大きい)ときには急減
速状態と見做して、目標スリップ率SLIPTGを増大す
るようにしてもよい。
e から回転低下率ΔNe を算出し、その回転低下率ΔN
e に基づいてマップから車両の減速状態に応じた目標ス
リップ率SLIPTGを算出したが、本発明を実施する場
合には、これに限定されるものではなく、その他のもの
を基準として目標スリップ率SLIPTGを算出してもよ
い。したがって、例えば、車両の減速時に車速センサ1
4にて車速Vを検出し、その車速Vの低下率が低いとき
には通常の減速状態と見做して、目標スリップ率SLI
PTGを小さな値に抑制し、車速Vの低下率が高いときに
は急減速状態と見做して、目標スリップ率SLIPTGを
増大するようにしてもよい。なお、図2に示すタービン
回転数センサ21にて検出されたタービン回転数TNe
も、車速Vに比例して増減するため、車速Vに代えてタ
ービン回転数TNe に基づいて目標スリップ率SLIP
TGを設定してもよい。更に、車両の減速時に圧力センサ
にて車両のブレーキ系の油圧を検出し、その油圧が低い
(ブレーキ踏力が小さい)ときには通常の減速状態と見
做して、目標スリップ率SLIPTGを小さな値に抑制
し、油圧が高い(ブレーキ踏力が大きい)ときには急減
速状態と見做して、目標スリップ率SLIPTGを増大す
るようにしてもよい。
【0041】また、上記実施例では、図4のマップの特
性に従って、回転低下率ΔNe が急減速判定値BΔNe
より低い領域では、目標スリップ率SLIPTGを小さな
値に抑制し、急減速判定値BΔNe より高い領域では、
目標スリップ率SLIPTGを急激に増大したが、本発明
を実施する場合には、これに限定されるものではなく、
マップの特性は適宜変更可能である。したがって、例え
ば、急減速判定値BΔNe より低い領域では、目標スリ
ップ率SLIPTGを0に、急減速判定値BΔNe より高
い領域では、目標スリップ率SLIPTGを最大値に設定
してもよい。この場合でも車両の急減速時には、直ちに
ロックアップクラッチ8を解除して、内燃機関1のエン
ストを防止可能である。また、回転低下率ΔNe に正比
例して目標スリップ率SLIPTGを設定してもよい。即
ち、運転者が行なうブレーキ操作は、通常の減速時の緩
やかなものと急減速時の急激なものに大別でき、その中
間に該当するブレーキ操作は一般には行なわれない。し
たがって、前記のように目標スリップ率SLIPTGを回
転低下率ΔNe に正比例させた場合でも、実際に用いら
れる回転低下率ΔNe としては低い領域或いは高い領域
のいずれかになるため、急減速時には、高い領域の回転
低下率ΔNe に基づいて大きな値の目標スリップ率SL
IPTGが設定されて、内燃機関1のエンストを防止可能
となる。
性に従って、回転低下率ΔNe が急減速判定値BΔNe
より低い領域では、目標スリップ率SLIPTGを小さな
値に抑制し、急減速判定値BΔNe より高い領域では、
目標スリップ率SLIPTGを急激に増大したが、本発明
を実施する場合には、これに限定されるものではなく、
マップの特性は適宜変更可能である。したがって、例え
ば、急減速判定値BΔNe より低い領域では、目標スリ
ップ率SLIPTGを0に、急減速判定値BΔNe より高
い領域では、目標スリップ率SLIPTGを最大値に設定
してもよい。この場合でも車両の急減速時には、直ちに
ロックアップクラッチ8を解除して、内燃機関1のエン
ストを防止可能である。また、回転低下率ΔNe に正比
例して目標スリップ率SLIPTGを設定してもよい。即
ち、運転者が行なうブレーキ操作は、通常の減速時の緩
やかなものと急減速時の急激なものに大別でき、その中
間に該当するブレーキ操作は一般には行なわれない。し
たがって、前記のように目標スリップ率SLIPTGを回
転低下率ΔNe に正比例させた場合でも、実際に用いら
れる回転低下率ΔNe としては低い領域或いは高い領域
のいずれかになるため、急減速時には、高い領域の回転
低下率ΔNe に基づいて大きな値の目標スリップ率SL
IPTGが設定されて、内燃機関1のエンストを防止可能
となる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明のロックアップク
ラッチのスリップ制御装置によれば、急減速判定されな
い通常の減速時には、ロックアップクラッチが締結状態
や所定のスリップ率に保持されているため、内燃機関は
駆動輪側からのトルクで逆駆動されて回転数を緩やかに
低下させ、十分に長いフューエルカット期間を得て、燃
費向上やエミッション低減を実現でき、また、急減速判
定がなされたときには、直ちにロックアップクラッチが
開放側に制御されるため、内燃機関のエンストを確実に
防止することができる。
ラッチのスリップ制御装置によれば、急減速判定されな
い通常の減速時には、ロックアップクラッチが締結状態
や所定のスリップ率に保持されているため、内燃機関は
駆動輪側からのトルクで逆駆動されて回転数を緩やかに
低下させ、十分に長いフューエルカット期間を得て、燃
費向上やエミッション低減を実現でき、また、急減速判
定がなされたときには、直ちにロックアップクラッチが
開放側に制御されるため、内燃機関のエンストを確実に
防止することができる。
【図1】図1は本発明の一実施例の内容を概念的に示し
たクレーム対応図である。
たクレーム対応図である。
【図2】図2は本発明の一実施例のロックアップクラッ
チのスリップ制御装置が適用された内燃機関及び自動変
速機を示す概略構成図である。
チのスリップ制御装置が適用された内燃機関及び自動変
速機を示す概略構成図である。
【図3】図3は本発明の一実施例のロックアップクラッ
チのスリップ制御装置の車両減速時におけるスリップ制
御を説明するためのタイムチャートである。
チのスリップ制御装置の車両減速時におけるスリップ制
御を説明するためのタイムチャートである。
【図4】図4は本発明の一実施例のロックアップクラッ
チのスリップ制御装置の回転低下率から目標スリップ率
を決定するためのROMに格納されたマップを示す説明
図である。
チのスリップ制御装置の回転低下率から目標スリップ率
を決定するためのROMに格納されたマップを示す説明
図である。
【図5】図5は本発明の一実施例のロックアップクラッ
チのスリップ制御装置のECUが実行するスリップ制御
ルーチンを示すフローチャートである。
チのスリップ制御装置のECUが実行するスリップ制御
ルーチンを示すフローチャートである。
M1 内燃機関 M2 スロットルバルブ M3 スロットル全閉検出手段 M4 急減速判定手段 M5 自動変速機 M6 目標スリップ率設定手段 M7 スリップ率制御手段 1 内燃機関 3 スロットルバルブ 5 自動変速機 8 ロックアップクラッチ 11 ECU 12 アイドルスイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 車両に搭載された内燃機関のスロットル
バルブの全閉状態を検出するスロットル全閉検出手段
と、 車両のブレーキ操作時に、急減速か否かを判定する急減
速判定手段と、 車両の走行中に前記スロットル全閉検出手段にてスロッ
トルバルブの全閉状態が検出されたときに、前記急減速
判定手段にて急減速判定がなされたか否かを判定し、急
減速判定時には、車両に搭載された自動変速機内のロッ
クアップクラッチの目標スリップ率を増大して設定する
目標スリップ率設定手段と、 前記目標スリップ率設定手段にて設定された目標スリッ
プ率に基づいて前記ロックアップクラッチのスリップ率
を制御するスリップ率制御手段とを具備することを特徴
とするロックアップクラッチのスリップ制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23932892A JP3149559B2 (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | ロックアップクラッチのスリップ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23932892A JP3149559B2 (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | ロックアップクラッチのスリップ制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0694122A true JPH0694122A (ja) | 1994-04-05 |
| JP3149559B2 JP3149559B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=17043092
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23932892A Expired - Fee Related JP3149559B2 (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | ロックアップクラッチのスリップ制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3149559B2 (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6733299B2 (en) * | 2001-10-16 | 2004-05-11 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Vehicular power transmission |
| US6945910B1 (en) * | 2000-09-26 | 2005-09-20 | Ford Global Technologies, Llc | Vehicle trajectory control system |
| JP2006125629A (ja) * | 2004-10-01 | 2006-05-18 | Nissan Motor Co Ltd | トルクコンバータのロックアップ容量制御装置 |
| JP2006132600A (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-25 | Denso Corp | 車両の制御装置 |
| US7197383B2 (en) * | 2004-02-17 | 2007-03-27 | Ford Global Technologies, Llc | System for limiting reactive torque in powertrains |
| JP2008032109A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Aisin Seiki Co Ltd | ロックアップクラッチの制御装置 |
| US7670262B2 (en) | 2007-04-26 | 2010-03-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device and control method for automatic transmission |
| JP2010143384A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド車両の制御装置 |
| JP2014040125A (ja) * | 2012-08-21 | 2014-03-06 | Mitsubishi Motors Corp | 車両制御装置 |
| WO2019221066A1 (ja) * | 2018-05-14 | 2019-11-21 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機のロックアップ制御装置 |
-
1992
- 1992-09-08 JP JP23932892A patent/JP3149559B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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