JPH0694208B2 - ポリオレフイン積層フイルムおよびその製造方法 - Google Patents

ポリオレフイン積層フイルムおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH0694208B2
JPH0694208B2 JP61020578A JP2057886A JPH0694208B2 JP H0694208 B2 JPH0694208 B2 JP H0694208B2 JP 61020578 A JP61020578 A JP 61020578A JP 2057886 A JP2057886 A JP 2057886A JP H0694208 B2 JPH0694208 B2 JP H0694208B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
polyolefin
petroleum resin
film
ethylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61020578A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62178343A (ja
Inventor
寧 春田
政之 新沢
守 古胡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP61020578A priority Critical patent/JPH0694208B2/ja
Publication of JPS62178343A publication Critical patent/JPS62178343A/ja
Publication of JPH0694208B2 publication Critical patent/JPH0694208B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,手による引裂性(以下手切れ性と略す),耐
衝撃性,および粘着テープに加工した場合のデイスペン
サー(切断具)の切断刃による引裂性(以下デイスペン
サー・カツト性と略す)に優れた積層フイルムおよびそ
のフイルムの製造法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来,ポリプロピレン(以下PPと略す)等のポリオレフ
インフイルムを素材として用いた粘着テープ等に手切れ
性やデイスペンサー・カツト性を付与する目的で様々な
技術が提案されている。例えば,幅方向に一軸延伸され
たフイルムや(例えば実公昭50−16053号公報),二軸
延伸されたフイルムと幅方向に一軸延伸されたフイルム
との積層フイルム(例えば実公昭50−41271号公報)を
用いることにより手切れ性を付与させる例や,ポリプロ
ピレンに石油樹脂を25〜35wt%添加したフイルムを用い
ることによりデイスペンサー・カツト性を向上させる例
(例えば特開昭58−74774号公報),極限粘度の低いポ
リプロピレン共重合体を用いる例(例えば特開昭57−96
858号公報)などである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の手切れ性向上手段はいずれも衝撃強度の低下を供
うため,粘着テープとして使用する場合,強い衝撃負荷
の加わる梱包用テープ等としては使用できないという欠
点を有していた。また,実公昭50−16053号公報,およ
び実公昭50−41271号公報の場合には手切れ性は向上す
るものの,フイルムの長手方向に伸びやすくなり,デイ
スペンサー・カツト性が十分ではなく,特開昭58−7477
4号公報の場合にはデイスペンサー・カツト性は十分で
はなく,手切れ時の方向性が直線的ではなく,ランダム
化するという問題点も合せもつていた。
本発明は,上記問題点を解消し,良好な手切れ性,耐衝
撃性およびデイスペンサー・カツト性を有する積層フイ
ルムおよびフイルムの製造方法を提供することを目的と
するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は,石油樹脂10〜30wt%とポリオレフイン70〜90
wt%とが主体で,該ポリオレフインはエチレン成分およ
びプロピレン成分がそれぞれ石油樹脂の重量とポリオレ
フインの重量の和に対し0.5〜50wt%および20〜89.5wt
%である組成物からなる二軸延伸された層(A)の少な
くとも片面に石油樹脂0〜20wt%とポリオレフィン80〜
100wt%とが主体である組成物からなる二軸延伸された
層(B)が積層され,層(B)のプロピレン成分の占め
る比率(wt%)が層(A)のプロピレン成分の占める比
率(wt%)よりも5wt%以上多く,層(B)の厚みが0.8
μ以上で,かつ,層(A)と層(B)の厚みの和(以下
(A)+(B)の厚みと略す)に対する層(B)の厚み
比({(B)/〔(A)+(B)〕}×100)が1〜40
%であり,層(A)および層(B)の複屈折をそれぞれ
ΔnAおよびΔnBで表わすとき層(B)と層(A)の複屈
折の比(ΔnB/ΔnA)が1.5〜7であるポリオレフィン積
層フイルムを特徴とするものである。
まず,層(A)について説明する。石油樹脂とは,石油
の熱分解により得られるモノマーを触媒重合することに
より得られる重合体,もしくはこの重合体の水素添加物
をいい,一般にテルペン,好ましくはシクロペンタジエ
ン,スチレン,メチルスチレン,ビニルトルエン,イン
デン,メチルインデン,ブタジエン,イソプレン,ピペ
リレン,ベンチレンのようなモノマーから構成される。
重合体はこれらモノマーのうちの一種類の単独重合体も
しくは混合体でも,幾種類かの共重合体でもよい。
ポリオレフインとは,エチレン,プロピレンを主成分と
する重合体であり,この他にブテン,ペンテン,ヘキセ
ン,4−メチルペンテン等の成分が含まれていてもよい。
エチレン成分とはエチレンモノマーCH2−CH2から構
成されるものであつて,具体的にはポリエチレンおよび
/または他モノマーとの共重合体(エチレン−プロピレ
ン共重合体,エチレン−ブテン共重合体などでランダ
ム,ブロツク共重合体など)があげられる。
またプロピレン成分とはプロピレンモノマー から構成されるものであつて,具体的にはポリプロピレ
ンおよび/または他のモノマーとの共重合体(エチレン
−プロピレン共重合体,ブテン−プロピレン共重合体な
どでランダム,ブロツク共重合体など)があげられる。
ここで云うポリプロピレンとは公知のものいずれであつ
てもよいが,アイソタクチツク・インデツクス(以後II
と略する)が好ましくは90%以上,更に好ましくは95%
以上であるのがよい。また230℃でのメルトフローイン
デツクス(以下MIと略する)が1〜20g/10分の範囲にあ
るのが好ましい。
ポリエチレンとは,低密度,高密度,直鎖状低密度ポリ
エチレンなどいずれでもかまわないが,密度が0.930以
上(好ましくは0.940以上)の高密度ポリエチレン,あ
るいは直鎖状低密度ポリエチレンが特に好ましい。ま
た,MIが1以上のポリエチレンを用いると,透明なフイ
ルムを得ることができ,MIが1未満のポリエチレンを用
いることにより,半光沢のつやけしフイルムが得られ
る。
また,ここでいうエチレン成分あるいはプロピレン成分
を含む共重合体としては,CH2−CH2nn≦2のエチレ
ン成分,すなわちランダム状エチレン成分(以後エチレ
ン成分Iと略する)好ましくは,エチレン−プロピレン
ランダム共重合体(以下EPRCと略する)や,CH2−CH2
nn>2のエチレン成分,すなわちブロツク状エチレン
成分(以下エチレン成分IIと略する)好ましくは,エチ
レン−プロピレン共重合体があげられる。
EPRCのエチレン成分は好ましくは0.5〜7wt%,更に好ま
しくは1〜5wt%で230℃のMIが好ましくは1〜20,更に
好ましくは4〜20の範囲にあるものが良い。EPBCのエチ
レン成分は好ましくは7〜50wt%,更に好ましくは15〜
40wt%で,230℃のMIが好ましくは1〜20,更に好ましく
は4〜20の範囲にあるものが良い。
なお,本発明の特性を損ねない範囲で他のポリマーを混
合してもよい。もちろん,添加剤として公知の熱安定
剤,酸化防止剤,結晶造核剤,すべり剤,帯電防止剤,
ブロツキング防止剤,粘度調整剤,光安定剤等を添加し
てもよい。
以下,層(A)中のエチレン成分,プロピレン成分のwt
%は,層(A)において石油樹脂の重量とポリオレフイ
ンの重量の和に対するエチレン成分,プロピレン成分の
含有率を表わす。
次に,層(B)について説明する。
層(B)における石油樹脂,ポリオレフインとは,層
(A)同様のものであり,該ポリオレフインはプロピレ
ン成分が石油樹脂の重量とポリオレフインとの重量の和
に対し80〜100wt%であるのが好ましい。なお,層
(B)には,石油樹脂,プロピレン成分以外に本発明の
特性を損わない範囲で,他の成分,例えばプロピレン成
分を除く他のα−オレフイン等や,層(A)で示した公
知の添加剤を添加してもよい。
プロピレン成分以外のα−オレフインとしては,特にエ
チレンが好ましく,その含有量は特に限定されないが,
層(B)の重合体の全重量に対し20wt%以下が好まし
い。
また,層(B)中のプロピレン成分のwt%は,層(B)
の重合体の全重量に対するプロピレン成分の含有率を表
わす。
また,層(B)には,石油樹脂が添加されていると切断
部が白化しないので好ましい。
本発明の積層フイルムは,手切れ性,耐衝撃性およびデ
イスペンサー・カツト性が良好であるが,かかる特性を
得るためには,積層フイルム中の(A)は,石油樹脂10
〜30wt%(好ましくは12〜25wt%)とポリオレフイン70
〜90wt%(好ましくは75〜88wt%)とが主体で,該ポリ
オレフインはエチレン成分およびプロピレン成分がそれ
ぞれ石油樹脂の重量とポリオレフイの重量の和に対し0.
5〜50wt%(好ましくは5〜48wt%)および20〜89.5wt
%(好ましくは40〜83wt%)である組成物からなる層
(A)の少なくとも片側に石油樹脂0〜20wt%(好まし
くは1〜10wt%,さらに好ましくは2〜5wt%)とポリ
オレフイン80〜100wt%(好ましくは90〜99wt%,さら
に好ましくは95〜98wt%)とが主体で,該ポリオレフイ
ンは,プロピレン成分が石油樹脂の重量とポリオレフイ
ンとの重量の和に対し好ましくは80〜100wt%,より好
ましくは90〜99wt%,さらに好ましくは95〜98wt%であ
る組成物からなる層(B)が積層され,かつ,層(B)
のプロピレン成分の占める比率(wt%)が層(A)のプ
ロピレン成分の占める比率(wt%)よりも5wt%以上多
いことが必要である。
なお,層(A)のエチレン成分が0.5wt%以上5wt%未満
の場合,エチレン成分Iが0.5wt%以上5wt%未満,好ま
しくは1〜3wt%で,エチレン成分IIが0〜4.5wt%好ま
しくは0〜4wt%の範囲にあるのが特によい。
また層(A)のエチレン成分が5〜50wt%の場合,エチ
レン成分Iが0〜5wt%,好ましくは0〜3wt%,エチレ
ン成分IIが0〜50wt%,好ましくは5〜45wt%,更に好
ましくは10〜40wt%の範囲にあるのが良い。
層(A)中の石油樹脂が10wt%未満の場合には積層フイ
ルムはデイスペンサー・カツト性に劣る。また,層
(A)の石油樹脂が30wt%を越える場合には,石油樹脂
が表面にブリード・アウトして,フイルムの外観が損わ
れる。層(A)のエチレン成分が50wt%を越えたりも,
0.5wt%未満になると耐衝撃性が低下する。
また,層(B)中の石油樹脂の添加量がそれぞれ20wt%
を越える場合には,得られた積層フイルムは耐衝撃性に
劣る。さらに,層(B)中のプロピレン成分の占める比
率(wt%)から層(A)中のプロピレン成分の占める比
率(wt%)をひいた値は少なくとも5wt%が必要であり,
5wt%未満の場合には耐衝撃性に劣る。
また,本発明の積層フイルムの層(A),(B)の複屈
折をそれぞれΔnA,ΔnBで表わすとき,1.5≦ΔnB/ΔnA
7なる関係を満足することが必要である。さらに良好な
手切れ性,デイスペンサー・カツト性を得るためには1.
8≦ΔnB/ΔnA≦6であることが好ましい。なお,複屈折
とは,フイルム各層の横方向屈折率nTDと長手方向屈折
率nMDの差nTD−nMDである。
また,本発明積層フイルムの層(B)の厚みは0.8μm
以上,好ましくは1μm以上であり,かつ,(A)+
(B)の厚みに対する層(B)の厚み比({(B)/
〔(A)+(B)〕}×100)は1〜40%,好ましくは
2〜38%でなくてはならない。層(B)の厚みが0.8μ
m未満または層(B)の(A)+(B)に対する厚み比
が1%未満の場合には耐衝撃性に劣り,層(B)の
(A)+(B)に対する厚み比が40%を越える場合に
は,手切れ性が悪化する。なお,フイルムの全厚みは特
に限定しないが,10〜300μm,好ましくは15〜200μm,さ
らに好ましくは18〜100μmの範囲である。
なお,層(B)が層(A)の両側に積層される場合の層
(B)の厚みは層(B)の両層の和とする。
次に,本積層フイルムおよび積層フイルムの製造法の一
例について説明する。
PP及びEPRC,EPBC,ポリエチレン,石油樹脂などをエチレ
ン成分0.5〜50wt%,プロピレン成分89.5〜20wt%,石
油樹脂10〜30wt%になる様に混合した層(A)の組成物
と,PP100〜80%,石油樹脂0〜20%となる様に混合した
層(B)の組成物とを,それぞれ別個の押出機に供給
し,樹脂温度180〜260℃の範囲で融解・混合させたの
ち,スリツト状の口金から共押出し法により吐出させ,
表面温度40〜110℃の冷却ドラム上にキヤスト冷却固化
させ,積層シートを得る。積層方法は上記した共押出し
法以外に押出ラミネート法等でもよい。
上記積層シートを,100〜150℃に加熱した後,長手方向
に4〜8倍延伸し,つづいて該積層フイルムをテンタ式
延伸装置に送り込み横方向に8〜12倍に延伸する。この
時の横方向の延伸温度は145〜165℃,好ましくは150〜1
63℃より好ましくは155〜163℃であることが本発明積層
フイルムを得るための最も優れた条件である。横延伸温
度が145℃未満でで,フイルム破れが多発し,安定した
延伸が実施できない。また,層(B)表面に延伸ムラが
発生しやすく外観が悪化する。165℃を越えると,層
(A)の外観が悪化する。
横方向延伸後,必要に応じて該延伸フイルムを幅方向に
0〜10%のリラツクスをしながら150〜162℃で3〜10秒
間熱処理することにより,本発明の積層フイルムを得
る。
本発明の積層フイルムの層(A)(B)は,いずれも長
手方向に4〜8倍,横方向に8〜12倍延伸された二軸延
伸層であり,層(A)の複屈折ΔnAは2×10-3以上12×
10-3未満の範囲にあるのが好ましく,層(B)の複屈折
は10×10-3以上19×10-3未満の範囲にあるのが好まし
い。
また,本発明の効果を得るために層(B)は層(A)の
少なくとも片側に積層されていることが必要であるが,
製膜時の延伸ロール,テンター式延伸装置のクリツプへ
の粘着性を改良するために,層(A)の両側に層(B)
を積層してもよい。
さらに本発明フイルムを空気,炭酸ガス,窒素ガス,ア
ルゴンガス,などの単独あるいは混合ガス下で,コロナ
放電あるいはプラズマ処理をして表面張力を35dyne/cm
以上に高くして表面接着性を向上させたりあるいは逆に
片面のみ離型剤をコーテイングしておいてもよい。
また,層(A)および(B)に添加するポリエチレンと
してメルトインデツクスを1未満のポリエチレンを用い
たり,本発明の特性を損ねない範囲で,ポリプロピレン
と相溶不良のポリマーを添加したり,あるいは層(A)
もしくは層(B)に炭酸カルシウム,タルク,ドロマイ
ト,ゼオライト,カオリン等を添加したり,層(A)も
しくは層(B)の表面をエンボス処理することにより,
フイルムに描画性を付与させたり,いわゆるメンデイン
グ・テープの様な半光沢のフイルムにしてもよい。
あるいは,層(A)および(B)中に直接上記のように
添加するのではなく,上記添加物を添加したポリオレフ
イン層を本発明の特性を損わない範囲で,本発明積層フ
イルムに積層することにより,描画性を付与させたり,
半光沢のフイルムにしてもよい。
本発明の積層フイルムを用いて粘着テープに加工する場
合,上記フイルムに常温で感圧粘着性を有する粘着剤層
たとえばポリアクリル酸エステルなどの粘着剤層を積層
させる。もちろん積層方法は,溶液やエマルジヨン液の
コーテイング法や,無溶媒の押出コーテイング法などが
あるが,特に限定されない。もちろん,粘着剤を塗布す
る面と反対面に離型剤をあらかじめあるいは粘着剤塗布
後に塗工してもよい。なお,塗布厚さは,特に限定され
ないが通常10〜30μとしている。
粘着剤をフイルムに塗布するに際し,粘着剤層とフイル
ムとの間にアンカコート層あるいは変性ポリオレフイン
層などを介在させてもよい。また塗布方法はリバースロ
ール法,グラビアロール法,キスロール法,ドクターナ
イフ法,カーテンコーター法,フアウンテインコーター
法などの任意の方法を用いることができる。
〔測定法・評価法〕
なお,本発明において用いる用語および特性の評価法に
ついて説明する。
(1) アイソタクチツク・インデツクス 沸騰n−ヘプタンで12時間抽出後の残査重量の,抽出前
の重量に対する百分率をいう。
(2) メルト・インデツクス ASTM D 1238−57に従い測定した。
(3) ポリマー密度 水−アルコール混合系からなる密度勾配管中,25℃で測
定した値でありg/cm3単位で表わす。
(4) 複屈折 フイルムの長手方向の屈折率nMDと横方向の屈折nTDとの
差nTD−nMDであり積層フイルム各層の長手,横方向の屈
折率は以下の方法で測定した。
ダブルビーム透過干渉顕微鏡(Carl Zeiss Jena社
製)を用いた。測定する層の屈折率とは異なる屈折率nL
を有する不活性の液体中にフイルム浸漬し,この際両者
の屈折率の差は0.2〜0.8波長の干渉じまの最大の移動を
与えるものとした。nLの値はナトリウムD線に対して補
正したアツペの屈折計を用いて測定した。測定フイルム
は測定方向と同方向に2〜5μm程度にそれぞれ薄片化
したものを用いた。
フイルムはこの液体中に,ダブルビームの中の1本のみ
が通過する様に位置せしめ,その軸が移動しない干渉じ
まに対し,かつ顕微鏡の光軸に対し垂直となるように位
置せしめた。
このフイルムに測定方向と同方向の偏光光線を用い干渉
縞を測定した。干渉縞の移動は屈折率並びに試料の厚さ
と次式により関係づけられる。
d/D=(n−nL)t/λ ここに,dはしまの移動 Dは隣接するしまの間の距離 nはフイルムの測定方向の屈折率 tはdが測定された点における光路長 (すなわち試料の厚さ) λは測定に用いた光の波長 各々の干渉じまの移動dに対して一組のnとtの値が得
られる。測定をnLの異なる2種の液体中で行ない二組の
n,tの値からnを求めた。
(5) 手切れ性 巾1cm,長さ10cmに切つたフイルムの一方の端を引張り試
験機のチヤツクに固定し,チヤツクより5mmのところを
指ではさみひねる様にして切断しその時の応力を読みと
つた。この応力と手切れ性には十分な相関があり,第1
表の様に手切れ性を表わした。
(6) エチレン成分,プロピレン成分の定量 赤外線吸収スペクトル(室温)を用いプロピレンに起因
する840cm-1とエチレンに起因する731cm-1,720cm-1の吸
光度により検量線法で求めた。720cm-1の吸収はエチレ
ン成分IIに起因し,731cm-1の吸収はエチレン成分I,IIの
両方に起因する。なお全エチレン成分の定量には160℃
で測定した赤外線吸収スペクトルを使用すると,結晶性
の影響がなくなり720cm-1の吸収が消失するため,測定
精度が向上し好ましい。
(7) ヘイズ JIS−K 6714法に基づき測定した。
(8) 耐衝撃性 耐衝撃性を表わす特性値としてシヤルピー衝撃強さを測
定した。
シヤルピー衝撃強さとは,Charpy衝撃試験機によつて求
められる値で,試験片を切断するに要したエネルギーE
(kg−cm)をサンプル幅(cm)で割つた値で示す。
Eの算出法は次式による。
E=WR(cosβ−cosα) Wはハンマー重量(kg),Rはハンマーの回転の中心軸か
ら重心までの距離(cm),αはハンマーの持上角,βは
試験片切断後のハンマーの振上角である。
(9) デイスペンサーカツト性 テープの一端を市販のテープデイスペンサー(コクヨT
−M12)にのこ歯状金具と直角になるよう固定し,他端
を鉛直下方から45゜の角度にテープ方向に引いた場合の
切断時の応力(kg)である。
〔実施例〕
以下,本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1 PP(230℃でのMI8g/10分,II=97%)に石油樹脂として
脂環族系石油樹脂(“Escorez 5320",エツソ化学製)2
5wt% およびポリエチレン(190℃のメルト・インデツ
クス=8,密度=0.945)20wt%を添加混合した樹脂と,
前記PPに前記石油樹脂5wt%を添加混合した樹脂をTダ
イ法にて樹脂温度250℃で共押出しし,50℃に保たれた冷
却キヤストドラム上で冷却固化させ積層シートを得た。
該積層シートを145℃に加熱させた熱風オーブン中に導
き,長手方向に5.0倍延伸し,ただちに40℃以下に冷却
した。
該積層フイルムを158℃に保たれたテンターに導き,幅
方向に9倍延伸した。続いて,該フイルムの両面にコロ
ナ放電処理をし,ぬれ張力39dyne/cmになる様に表面処
理をした。
かくして得られた積層フイルムの全厚みは33μmであ
り,層(A)が30μm,層(B)が3μmであつた。第2
表にフイルム特性を示した。
該フイルムの片面にジメチルシリコン系離型剤を0.1μ
m厚みにコーテイング・乾燥し,つづいて逆面に主成分
としてポリアクリル酸エステル系粘着剤を20μm厚みに
なるようにコーテイング・乾燥して幅12mmに切断し粘着
テープを得た。
かくして得られた粘着テープの特性を第2表に示した。
同表から,本発明積層フイルムを用いた粘着テープは,
耐衝撃性デイスペンサー・カツト性,手切れ性に優れて
いることが判る。
実施例2 実施例1の横延伸温度を148℃としただけで他は同様に
して積層フイルムを得た。ついで実施例1と同様にして
粘着テープを作り評価したところ手切れ性はやや低下し
たが,デイスペンサー・カツト性,耐衝撃性の優れたも
のであつた。
実施例3 実施例1において層(A)の原料をエチレン成分3wt%
のEPRC(230℃のMI10g/10分)60wt%,実施例1と同様
の石油樹脂とPP各々20wt%としただけで他はまつたく同
様に実施した。この積層フイルムを用い,実施例1と同
様に粘着テープをつくつたところ,手切れ性がやや低下
したが実用上問題なく他特性も優れたものであつた。
実施例4 実施例1において層(A)の原料をエチレン含量28wt%
のEPBC70wt%(230℃のMI9g/10分),エチレン成分4wt
%のEPRC(230℃のMI8g/10分)10wt%,実施例1と同様
の石油樹脂を20wt%としただけで他はまつたく同様に実
施した。この積層フイルムを用い,実施例1と同様に粘
着テープをつくつたところ,特性はいずれも優れたもの
であつた。
実施例5 実施例1と同様の石油樹脂及びポリエチレンを各々15wt
%,20wt%,PP(230℃のMI30g/10分,II97%)を35wt%,
エチレン成分4wt%のEPRC(230℃のMI30g/10分)を30wt
%の混合物を層(A)の原料とし他は実施例1と全く同
様に実施したところ手切れ性,デイスペンサー・カツト
性は良好であつたが,耐衝撃性がやや悪化した。しかし
実用上問題はなかつた。
比較例1 実施例1において横延伸温度を140℃としただけで他は
まつたく同様にしたところデイスペンサー・カツト性,
耐衝撃性は良好であつたが,手切れ性が悪かつた。また
製膜中フイルム破れが多発した。
比較例2 実施例2において,層(A)の原料混合割合を石油樹脂
20wt%,ポリエチレン60wt%,PP20wt%としただけで他
は同様に実施したところ,手切れ性は良好であつたが,
耐衝撃性の悪いものであり,透明性も悪かつた。
比較例3 実施例1と同様のポリエチレン3wt%,石油樹脂5wt%,
エチレン成分4wt%のEPRC(230℃のMI50g/10分)92wt%
の混合物を層(A)の原料とし他は実施例1と全く同様
に実施したところ手切れ性,デイスペンサー・カツト性
は良好であつたが耐衝撃性の悪いものであつた。
比較例4 実施例1と同様の石油樹脂25wt%及びPP(230℃のMI20g
/10分,II97%)80wt%の混合物を層(A)の原料とし,
他は実施例1と全く同様に実施したところ手切れ性,デ
イスペンサー・カツト性は良好であつたが,耐衝撃性の
悪いものであつた。
比較例5〜6 層(B)への石油樹脂の添加量を30wt%に変化させた以
外は実施例1と全く同様に(比較例5),また層(B)
への石油樹脂の添加量を20wt%にポリエチレンの添加量
を30wt%に変化させた以外は実施例1と全く同様に(比
較例6)したところ第2表から,比較例5,6いずれの場
合も耐衝撃性に劣ることがわかる。
比較例7 (A),(B)両層に,実施例2で用いたのと同様の石
油樹脂,およびポリエチレンを,石油樹脂15wt%,ポリ
エチレン15wt%の割合で添加した以外は実施例2と全く
同様にしたところ耐衝撃性の悪いものであつた。
比較例8 実施例1で横延伸温度を168℃とし層(A),(B)の
厚みが32μ,1μになる様にしただけで他は全く同一に実
施したところフイルム破れが多発し積層フイルムが得ら
れなかつた。
〔発明の効果〕 (1) 本発明のポリオレフィン積層フイルムは,特定
の割合の石油樹脂,およびエチレン成分,プロピレン成
分を含むポリオレフインからなる二軸延伸された層
(A)の少なくとも片側に特定の割合の石油樹脂,ポリ
オレフィンからなる二軸延伸された層(B)を積層し,
さらに両層のプロピレン成分の量を特定したことにより
手切れ性,耐衝撃性に優れたフイルムが得られ,粘着テ
ープとして用いた場合には次の様な効果が得られる。
(イ) デイスペンサー・カツト性および手切れ性,耐
衝撃性に優れ,容易に切断できる。
(2) また,上記のような優れた積層フイルムの製造
法が提供できた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石油樹脂10〜30wt%とポリオレフイン70〜
    90wt%とが主体で,該ポリオレフインはエチレン成分お
    よびプロピレン成分がそれぞれ石油樹脂の重量とポリオ
    レフインの重量の和に対し0.5〜50wt%および20〜89.5w
    t%である組成物からなる二軸延伸された層(A)の少
    なくとも片面に,石油樹脂0〜20wt%とポリオレフィン
    80〜100wt%とが主体である組成物からなる二軸延伸さ
    れた層(B)が積層され,層(B)のプロピレン成分の
    占める比率(wt%)が層(A)のプロピレン成分の占め
    る比率(wt%)よりも5wt%以上多く,層(B)の厚み
    が0.8μm以上で,かつ,層(A)と層(B)の厚みの
    和に対する層(B)の厚みが比1〜40%であり,層
    (A)および層(B)の複屈折をそれぞれΔnAおよびΔ
    nBで表わすとき層(B)と層(A)の複屈折の比(ΔnB
    /ΔnA)が1.5〜7であるポリオレフィン積層フイルム。
  2. 【請求項2】石油樹脂10〜30wt%とポリオレフイン70〜
    90wt%とが主体で,該ポリオレフインはエチレン成分お
    よびプロピレン成分がそれぞれ石油樹脂の重量とポリオ
    レフインの重量の和に対し0.5〜50wt%および20〜89.5w
    t%である組成物からなる層(A)の少なくとも片面に
    石油樹脂0〜20wt%とポリオレフィン80〜100wt%とが
    主体である組成物からなる層(B)を積層し,該積層体
    を100〜150℃で長手方向に4〜8倍,145〜165℃で横方
    向に8〜12倍延伸する積層フイルムの製造方法。
JP61020578A 1986-01-31 1986-01-31 ポリオレフイン積層フイルムおよびその製造方法 Expired - Lifetime JPH0694208B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61020578A JPH0694208B2 (ja) 1986-01-31 1986-01-31 ポリオレフイン積層フイルムおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61020578A JPH0694208B2 (ja) 1986-01-31 1986-01-31 ポリオレフイン積層フイルムおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62178343A JPS62178343A (ja) 1987-08-05
JPH0694208B2 true JPH0694208B2 (ja) 1994-11-24

Family

ID=12031087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61020578A Expired - Lifetime JPH0694208B2 (ja) 1986-01-31 1986-01-31 ポリオレフイン積層フイルムおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0694208B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0251227U (ja) * 1988-09-30 1990-04-10

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62178343A (ja) 1987-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100686282B1 (ko) 배향된 다층 폴리올레핀 필름
US8617717B2 (en) Heat sealable films from propylene and α-olefin units
EP0053925B1 (en) Multi-layered polyolefin laminated film
KR20190111975A (ko) 이축배향 폴리프로필렌계 필름
JPS60210647A (ja) ポリプロピレンフイルム
JPH0694208B2 (ja) ポリオレフイン積層フイルムおよびその製造方法
US11708483B2 (en) Heat sealable films
JPH07133363A (ja) 白色フイルム
JPS62151341A (ja) ポリプロピレン積層フイルムおよびその製造方法
JP2001047552A (ja) 金属化二軸配向ポリプロピレンフィルムおよびそれを用いた積層体
JPS6135533Y2 (ja)
JPS62164732A (ja) 二軸延伸ポリプロピレンフイルム
JPS62176843A (ja) ポリオレフイン積層フイルムおよびその製造方法
JPS626509B2 (ja)
JPH1016153A (ja) 積層延伸ポリオレフィンフィルム
JP2004009566A (ja) 熱融着プリントラミネート用フィルム
JPH0523938B2 (ja)
JPS61228053A (ja) フイラ−充填ポリプロピレンフイルム
JP3139510B2 (ja) 白色二軸延伸ポリオレフィンフィルム
JPH10259257A (ja) ポリプロピレン系フィルム
JPH0153174B2 (ja)
JPH08104977A (ja) 金属蒸着ポリプロピレンフィルム
JPS61227046A (ja) 超防湿フイルム
JPS6123672A (ja) 粘着テ−プ
BR112021014826A2 (pt) Película