JPH0694368B2 - 二酸化珪素被膜の製造方法 - Google Patents

二酸化珪素被膜の製造方法

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JPH0694368B2
JPH0694368B2 JP10813189A JP10813189A JPH0694368B2 JP H0694368 B2 JPH0694368 B2 JP H0694368B2 JP 10813189 A JP10813189 A JP 10813189A JP 10813189 A JP10813189 A JP 10813189A JP H0694368 B2 JPH0694368 B2 JP H0694368B2
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晶光 菱沼
秀夫 河原
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は二酸化珪素被膜の製造方法に関し、特に珪弗化
水素酸の二酸化珪素過飽和溶液を含む処理液と基材とを
接触させて基材表面に二酸化珪素被膜を製造する方法の
改良法に関する。
[従来の技術] 従来、二酸化珪素被膜形成法として、珪弗化水素酸の二
酸化珪素過飽和水溶液に基材を浸せきして基材表面に二
酸化珪素被膜を形成する方法(以後析出法と呼ぶ)が知
られている。(例えば、特開昭57-196744、特開昭61-28
1047、特開昭62-20876)上記析出法で成膜速度を増加さ
せるためには、処理液である珪弗化水素酸の分解を促進
させるような物質または熱エネルギーの供給速度を増加
させることが有効であるが、供給速度が速すぎると処理
液中で二酸化珪素粒子が発生し、成膜速度が逆に減少す
ることが知られている。これは、(二酸化珪素被膜成膜
量)/珪弗化水素酸の分解を促進させるような物質また
は熱エネルギーの供給量)の比で表わされる成膜効率
(以後、成膜効率と略す)が低下する事を意味する。上
記二酸化珪素粒子の発生・成長を抑制し、かつ成膜速度
を増加させる(つまり、成膜効率を増加させる)ために
は、珪弗化水素酸の分解を促進させるような物質または
熱エネルギーを連続的に供給し、処理液の一部を循環さ
せ処理液中に発生する二酸化珪素粒子を濾過するという
方法(以後改良法1と呼ぶ)が知られている。(例え
ば、特開昭60-33233、特開昭63-102738) また、上記析出法で緻密な二酸化珪素皮膜を形成する方
法としては、高い処理液温度で二酸化珪素被膜を形成す
る方法(例えば、特願昭62-184569以後改良法2と呼
ぶ)や、処理液として高濃度の珪弗化水素酸水溶液を用
いる方法(例えば、特願昭62-174561以後改良法3と呼
ぶ)が知られている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし上記改良法1で得られる成膜速度は、処理条件に
より多少異なるが約30〜100nm/hであり、工業的に十分
とはいえない。更に上記改良法1の場合に於いても、二
酸化珪素粒子の発生はおこっており、成膜効率は必ずし
も十分ではない。
また、上記改良法2や上記改良法3では、処理液からの
Si成分(H2SiF6またはSiF4と推定される)の蒸発が激し
く、処理液と大気との界面や処理液液面上の容器壁に二
酸化珪素粒子が生成してしまう。これらの二酸化珪素粒
子は、本来処理液中で二酸化珪素被膜となり得ると推定
され、大気中に飛散してしまう結果、成膜効率が低下し
てしまうという問題があった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は前記問題点を解決するためになされたものであ
って、二酸化珪素が過飽和状態となった珪弗化水素酸溶
液を含む処理液を基材とを接触させて基材表面に二酸化
珪素被膜を析出させる二酸化珪素被膜の製造方法におい
て、該処理液からのSi成分の蒸発を防ぐため、該珪弗化
水素酸溶液を含む処理液と気体との界面をなくすと言う
方法を用いている。
該処理液と気体の界面をなくす方法としては、密閉容器
中に該処理液を満たす、該処理液上に固体を浮かべる等
の方法でも良いが、該処理液との反応性が低く、かつ該
処理液より比重の軽い液状物質を浮遊させると言う方法
が、簡便で、かつ該処理液と気体との界面をくまなくな
くすことが出来るため望ましい。
該液状物質としては、該処理液との反応性が低く、かつ
該処理液より比重の軽い物質であれば特に限定されな
い。例えば一般式CnH2n+2で表される脂肪族炭化水素で
はn=4〜31のものが使用できるが本発明を実施すると
きの処理液温度及び該液状物質の融点、沸点、該処理液
温度での蒸気圧等を考慮して選択したほうがよい。
上記二酸化珪素の過飽和状態となった珪弗化水素酸溶液
を含む処理液の調整方法は特に限定されず、例えば二酸
化珪素の略飽和状態となった珪弗化水素酸溶液に、H3BO
3,Al等の珪弗化水素酸の分解を促進させる物質を添加す
る方法、及び二酸化珪素の略飽和状態となった珪弗化水
素酸溶液の温度を上昇させる方法等が利用できる。
本発明に適用される基材は、特に限定されず、アルカリ
金属含有ガラス、シリカガラス、無アルカリガラス等の
各種ガラスや、各種セラミックス、シリコンやガリウム
砒素等の各種半導体等、該処理液と不都合な反応を生じ
にくいあらゆる基材に適用できる。
[作用] 本発明によれば、二酸化珪素の過飽和状態となった珪弗
化水素酸を含む処理液と気体の界面をなくしているた
め、該処理液からのSi成分(H2SiF6またはSiF4と推定さ
れる)の蒸発を防ぐことが出来る。その結果、成膜効率
が大幅に増加し、成膜速度も増加する。特に、処理液中
の珪弗化水素酸溶液の濃度が高い場合や、処理液温度が
高い場合、高成膜速度を得る場合等の、処理液からのSi
成分の蒸発が激しい場合に有効である。
以下処理液より比重の軽い物質としてC7H16(ヘプタ
ン)を使用した場合の実施例について述べる。
[実施例] 実施例1 第1図に示す二酸化珪素被膜製造装置を用いて、縦100m
m、横100mm、厚さ1.1mmのソーダライムガラス上に、二
酸化珪素被膜を以下の手順で作成した。
二酸化珪素被膜製造装置は、外槽(1)と内槽(2)か
らなり、内槽と外槽の間には水(3)が満たしてある。
本実施例ではこの水の温度が35℃となるよう、温度調節
器(4)で調節した。
また、水(3)は温度均一化のため、攪拌機(5)によ
り攪拌されている。内槽は前部(6)、中部(7)、後
部(8)からなり、各部にはシリカゲル粉末を溶解飽和
した2.5モル/リットルの濃度の珪弗化水素酸水溶液6
リットルが処理液として満たしてある。
ここでまず循環ポンプ(10)を始動させ、内槽後部
(8)の処理液を一定量ずつくみ出してフィルター(1
1)で濾過し、内槽前部(6)へ戻す処理液循環を開始
した。その後、内槽後部(8)に縦50mm、横50mm、厚さ
3mmの金属Al板を3枚浸漬し、10時間保持した。この状
態で処理液は適度な二酸化珪素過飽和度を有する処理液
となった。
ここで、フィルター(11)の絶対除去率を1.5μm(1.5
μm以上のものは100%通さない)および、処理液循環
流量を500ml/min(処理液全量が6リットルであるの
で、循環流量は約8%/minである)とし、処理液と気体
の界面をなくす目的で処理液上にヘプタン(14)を浮遊
させた。
その後、上記ソーダライムガラス基板(9)を内槽中部
(7)に垂直に浸漬した。そして、前記条件(内槽後部
(8)に縦50mm、横50mm、厚さ3mmの金属Al板を3枚浸
漬し、8%/minの循環をし、絶対除去率1.5μmフィル
ターで濾過する。)を継続して8時間保持した。
処理終了後、処理液とヘプタンとの界面や、ヘプタンと
大気との界面、処理液液面上の容器壁には二酸化珪素粒
子はみられなかった。
8時間の間に溶解したAlの量は3.18gであり、上記処理
で得られた二酸化珪素被膜の膜厚は、約678nmであっ
た。したがって、平均の成膜速度は約85nm/時間、(二
酸化珪素被膜成膜量)/(珪弗化水素酸の分解を促進さ
せるような物質または熱エネルギーの供給量(本実施例
の場合はAl溶解量))の比で表わされる成膜効率は0.02
13nm/mm2・gと珪酸できる。
比較例1 実施例1と同様の装置を用いて、適度な二酸化珪素過飽
和度を有する処理液を得た。
ここで、フィルター(11)の絶対除去率を1.5μmおよ
び、処理液循環流量を500ml/min(処理液全量が6リッ
トルであるので、循環流量は約8%/minである)とした
が、処理液上には何も浮遊させず、大気と直接接するよ
うにした。
その後、上記ソーダライムガラス基板(9)を内槽中部
(7)に垂直に浸漬し、前記条件(内槽後部(8)に縦
50mm、横50mm、厚さ3mmの金属Al板を3枚浸漬し、8%/
minの循環をし、絶対除去率1.5μmフィルターで濾過す
る。)で8時間保持した。
処理終了後、処理液と大気との界面や処理液液面上の容
器壁には微量の二酸化珪素粒子が見られた。
8時間の間に溶解したAlの量は1.98gであり、上記処理
で得られた二酸化珪素被膜の膜厚は、約405nmであっ
た。したがって、平均の成膜速度は約51nm/時間、(二
酸化珪素被膜成膜量)/(珪弗化水素酸の分解を促進さ
せるような物質または熱エネルギーの供給量(本実施例
の場合はAl溶解量))の比で表わされる成膜効率は、0.
0205nm/mm2・gと計算できる。
実施例2 3.8モル/リットルの濃度の珪弗化水素酸水溶液を−3
℃に冷却し、二酸化珪素(工業用シリカゲル)を溶解飽
和して処理液とした。
この処理液を100mlずつ4ケの容器にいれ、それぞれに
縦50mm、横25mm、厚さ1.1mmのソーダライムガラスを浸
漬した。次いで、各容器の処理液上にヘプタンを浮遊さ
せ、直ちに容器を35℃に加熱し、それぞれ、3時間、6
時間、16時間、24時間保持した。その後、ガラス表面に
積層された二酸化珪素被膜の膜厚を測定した。
結果を第1表に示す。二酸化珪素被膜の膜厚は、ソーダ
ライムガラスを処理液中に保持した時間にほぼ比例して
増加していることがわかる。
また、処理終了後の処理液とヘプタンとの界面及びヘプ
タンと大気との界面、処理液液面上の容器壁には、二酸
化珪素粒子はみられなかった。
比較例2 実施例2と同様にソーダライムガラス上に二酸化珪素被
膜を作成した。ただし、処理液上にはヘプタンを浮遊さ
せず、処理液と大気が直接接触した状態で行なった。
結果を第2表に示す。二酸化珪素被膜の膜厚は、6時間
以下の処理では実施例2とあまり差が無いが、16時間以
上の処理ではあまり増加せず16時間処理では約40%、24
時間処理では約35%の膜厚の二酸化珪素被膜しか得られ
なかった。
また、処理終了後、処理液と大気との界面や処理液液面
上の容器壁には二酸化珪素粒子が見られ、特に16時間処
理と24時間処理の場合は、多量の二酸化珪素粒子が生成
していた。
[発明の効果] 本発明によれば、成膜効率を大幅に増加させ、成膜速度
も増加させることができる。そのため、珪弗化水素酸の
分解を促進させるような物質または熱エネルギーの供給
量を減少させることが出来るため、製造コストが低くな
るという利点がある。
さらに、処理液からのSi成分(H2SiF6またはSiF4と推定
される)の蒸発を抑制し、その結果、処理液中以外での
二酸化珪素粒子の発生を防止できるため、蒸発したSi成
分による作業環境の悪化や、二酸化珪素粒子による製品
歩留まりの低下を防ぐことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に使用した二酸化珪素被膜製
造装置の系統説明図である。 (1)外槽、(2)内槽 (3)水、(4)温度調節器 (5)攪拌器、(6)内槽前部 (7)内槽中部、(8)内槽後部 (9)ソーダライムガラス (10)循環ポンプ、(11)フィルター (12)金属Al板、(13)攪拌器 (14)比重の軽い物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河原 秀夫 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内 (72)発明者 出来 成人 兵庫県神戸市東灘区住吉台41―1―807

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二酸化珪素の過飽和状態となった珪弗化水
    素酸を含む処理液と基材とを接触させて基材表面に二酸
    化珪素被膜を析出させる二酸化珪素被膜の製造方法にお
    いて、該処理液と気体との界面をなくすことを特徴とす
    る二酸化珪素被膜の製造方法。
  2. 【請求項2】該処理液と気体との界面をなくす方法が、
    該処理液上に該処理液との反応性の低い、かつ該処理液
    より比重の軽い液状物質を浮遊させる方法である特許請
    求の範囲第1項記載の二酸化珪素被膜の製造方法。
JP10813189A 1989-04-27 1989-04-27 二酸化珪素被膜の製造方法 Expired - Lifetime JPH0694368B2 (ja)

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EP0510191A4 (en) * 1990-10-25 1993-03-03 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Process for preparing silicon dioxide coating

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