JPH069441A - ジアルキルナフタレンの異性化方法 - Google Patents

ジアルキルナフタレンの異性化方法

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JPH069441A
JPH069441A JP4184691A JP18469192A JPH069441A JP H069441 A JPH069441 A JP H069441A JP 4184691 A JP4184691 A JP 4184691A JP 18469192 A JP18469192 A JP 18469192A JP H069441 A JPH069441 A JP H069441A
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isomerization
dialkylnaphthalene
reaction
catalyst
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JP4184691A
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English (en)
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Tetsuo Masuyama
鉄男 増山
Yoshio Asahi
佳男 朝日
Masayuki Otake
正之 大竹
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Mitsubishi Kasei Corp
Mitsubishi Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ジアルキルナフタレンを異性化する際に、触
媒として、主空洞の入口が酸素10員環からなり、シリカ
/アルミナのモル比が12〜100、アミン水溶液を用いた
酸量測定法による表面酸量が0.05〜0.5 mmol/gのペン
タシル型ゼオライトを使用し、150〜250℃の温度で異性
化する方法。 【効果】 族間異性化反応及び不均化反応が大幅に抑制
され、同族内のジメチルナフタレン異性体混合物が効率
よく得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジアルキルナフタレンの
異性化方法に関するものである。詳しくは、ジアルキル
ナフタレンの同族内の異性化を効率よく行なう方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ジアルキルナフタレンには多数の異性体
が存在する。例えば、ジメチルナフタレンには10種類の
異性体が存在するが、これらの異性体は、次の(I),(I
I),(III)及び(IV)の4つの族に分類することができ、一
般に各族内で行なわれる族内異性化反応は比較的容易で
あるのに対して、他の族への族間異性化反応は生起し難
いことが知られている(例えば、触媒 Vol.33 No.8 1991
559〜565頁)。 (I) :1,5-、1,6-及び2,6-ジメチルナフタレンのグル−
プ(以下2,6族と略記) (II) :1,7-、1,8-及び2,7-ジメチルナフタレンのグル−
プ(以下2,7族と略記) (III):1,3-、1,4-及び2,3-ジメチルナフタレンのグル−
プ(以下2,3族と略記) (IV) :1,2-ジメチルナフタレンのグル−プ(以下1,2族と
略記)
【0003】ところで、ジメチルナフタレンの主要な用
途の一つはナフタレンジカルボン酸の製造であり、原料
物質として特に2,6-ナフタレンが好んで用いられる。2,
6-ジメチルナフタレンを得る場合、一般にジメチルナフ
タレン異性体混合物を主成分として含む原料油から2,6-
ジメチルナフタレンを分離するが、2,6-ジメチルナフタ
レン分離後のラフィネ−トの活用を図るためには、他の
族から2,6族への異性化が必要となる。
【0004】このような異性化反応には、各種のゼオラ
イト系触媒を使用する方法が提案されている(例えば、
特開昭58-210301、特開昭59-88433号公報)。しかし、こ
れらの方法では、2,6-異性体の全異性体中に占める熱力
学的平衡濃度が14%程度に過ぎないため、2,6-異性体を
得る方法としては必ずしも効率的ではない。
【0005】一方、ジアルキルナフタレン、特にをアル
キルベンゼン類から製造する方法が提案されている(特
表平3-500052号公報)。即ち、アルキルベンゼンをブテ
ン類、ブタジエン、プロピレン、エチレン等と反応させ
て直鎖部分の炭素数が2〜6程度のアルキル鎖を形成さ
せ、環化、脱水素を経てナフタレン環を形成させる方法
であり、その方法によっては、同族内だけで異性化する
方法が併用される。この族内異性化を実施できれば、例
えば、2,6-ジメチルナフタレン濃度を2,6族内での熱力
学的濃度まで高めることができる。従って、この異性体
混合物を原料として、2,6族内だけの異性化を実施すれ
ば、2,6-ジメチルナフタレンの2,6族内での熱力学的平
衡濃度は約50%という高濃度になるので工業的実施上極
めて有利である。 ちなみに、本発明者等の検討によ
る、2,6族ジメチルナフタレンの各種温度における族内
の熱力学的平衡組成を次の表1に示す。
【0006】
【表1】
【0007】異性化を2,6族内だけに制御する試みとし
ては、触媒として水素型モルデナイトと酸性白土の混合
物を用いる方法(特公昭55-47020号公報)や、アルミノポ
ロシリケ−トを用いる方法(特表平1-503389号公報)が提
案され、一般には族内異性化反応が優先するものの、族
間の異性化や、他の不均化、トランスアルキル化等の副
反応を制御することは非常に困難であった。また、前記
特表平3-500052号公報には、ベ−タゼオライト、Yタイ
プ超安定ゼオライト等の触媒を用い、2,6族内での異性
化を行なう方法が記載されているが、何れの場合もコ−
ク質の析出が著しく、触媒細孔の閉塞による活性の低下
が急激に生起する。触媒活性の低下を回避し、活性維持
のために、触媒の再生処理を頻繁に行なうことも可能で
あるが、運転サイクルが短期間となり実用上不利であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ジアルキル
ナフタレンの同族内の異性化を優先して容易に実施する
と共に触媒ライフを延長し、しかも他の族への族間異性
化や、不均化、トランスアルキル化等の副反応を極力抑
制することのできる異性化反応を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等はジアルキル
ナフタレンの異性化について検討中のところ、さきに、
触媒として主空洞の入口が酸素10員環よりなる酸型のア
ルミナシリケ−トで、シリカ/アルミナのモル比が12〜
100のペンタシル型ゼオライト用い、300〜400℃程度の
温度で異性化を行なうと、族を超えての異性化能が大き
く、例えば、2,7族や2,3族の異性体から2,6族の異性体
が多量に得られることを提案した(特開昭60-69043号公
報)。
【0010】上記の知見に基づいて、更に検討を重ねた
結果、特定の表面酸量を有する上記のペンタシル型ゼオ
ライト系触媒を用い、特定の温度において異性化を行な
うと、意外にも上記とは逆に、同族内におけるジアルキ
ルナフタレンの異性化が優先的に行われて、族を超えて
の族間異性化や、不均化、トランスアルキル化等の副反
応が抑制されることを見い出し本発明を達成した。
【0011】即ち、本発明の要旨は、ジアルキルナフタ
レンの少なくとも一種を固体酸触媒の存在下で異性化す
る方法において、固体酸触媒として、主空洞の入口が酸
素10員環で、シリカ/アルミナ(モル比)が12〜100であ
り、アミン水溶液を用いた酸量測定法による表面酸量が
0.05〜0.5 mmol/gであるペンタシル型のアルミノシリ
ケ−トからなるゼオライトを使用し、150〜250℃の温度
で異性化することを特徴とするジアルキルナフタレンの
異性化方法に存する。
【0012】以下、本発明の方法を、2,6族のジアルキ
ルナフタレン、特に2,6族のジメチルナフタレンを異性
化する場合について詳細に説明する。本発明で用いる触
媒としては、主空洞の入口が酸素10員環で、シリカ/ア
ルミナのモル比が12〜100であるペンタシル型のアルミ
ノシリケ−トからなるゼオライトが挙げられ、酸型とし
て異性化反応に用いられる。このようなゼオライトは公
知であり、その代表的なものにはモ−ビル社より公表さ
れたZSM-5がある。
【0013】一般にゼオライトは、その骨格構造が珪
素、アルミニウム、酸素から成り立っているが、鉄、ク
ロム、その他の金属が骨格構造の一部をなし、非交換性
金属として含まれているものも存在する。酸型のゼオラ
イトとしては、カチオンとしてプロトンや希土類イオン
等の多価カチオンを有し、通常は水素型のゼオライトと
して反応に供される。
【0014】本発明に使用する触媒としては、上記触媒
のアミン水溶液を用いた酸量測定法による表面酸量が0.
05〜0.5 mmol/gであることが必要であり、この点が本
発明の大きな特徴である。即ち、主空洞の入口が酸素10
員環よりなるゼオライトの表面酸量は、その製造条件に
より相違するが、本発明者等の検討によれば、アミン水
溶液を用いた酸量測定法による表面酸量と族内異性化能
との間には相関関係があり、一般に、この表面酸量が多
いほど族内異性化能が大きくなることが判明した。そし
て、2,6族ジメチルナフタレンの族内異性化を工業的に
有利に実施するには、表面酸量が上記範囲内の触媒を使
用するのが望ましいことが判明した。
【0015】本発明における触媒は、粉末状で用いても
よいが、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ等の助剤
を、触媒に対して5〜50重量%、好ましくは10〜30重量
%程度混合し、粒径0.5〜5 mm程度の粒状、ペレット
状、球状等に成形して使用することもできる。また、異
性化反応は基本的には触媒の外表面から起こるので、触
媒の比表面積は特に重要な因子ではないが200〜700 m2
/gの範囲が好ましい。なお、長時間使用して活性の低
下した触媒は、酸素含有ガスによる酸化処理、あるいは
水素含有ガスによる水素化処理によって再生することが
できる。
【0016】本発明の異性化反応は、150〜250℃の温度
において液相で実施することが必要であり、この点も本
発明の大きな特徴である。上記の範囲より低い温度で
は、異性化反応が生起し難く、また、上記範囲より高温
度では、族間異性化や不均化、トランスアルキル化等の
副反応が生起して、族内異性化反応を効率よく実施する
ことができない。
【0017】異性化反応は、回分法、流通法の何れでも
行なうことができ、反応形式としては、懸濁床式、固定
床式、トリクルベッド方式等の種々の方式が採用され
る。回分法の場合、原料ジメチルナフタレンに対する触
媒の仕込み割合は、通常0.5〜50重量%、好ましくは1〜
50重量%であり、反応時間は0.1〜10時間である。流通
法の場合、液状時間空間速度(LHSV)、即ち、触媒成分の
単位体積当りの原料の送給量は、単位時間当り0.1〜100
の範囲で変えることができる。原料は、単独で、または
水素、窒素、炭酸ガス、アルゴン等の雰囲気下で触媒と
接触させる。なお、異性化反応に不活性な脂肪族炭化水
素、単環芳香族炭化水素、脂環炭化水素類を溶媒として
用いることもできる。
【0018】上述のように、本発明によれば、2,6族内
の異性化反応が主として生起し、2,7族、2,3族、1,2族
等への族間異性化反応や不均化反応等の副反応が最小限
に抑制されるため、所望の異性体を効率よく製造するこ
とができる。なお、以上は2,6族ジアルキルナフタレン
の異性化反応について詳細に説明したが、2,7族及び2,3
族のジアルキルナフタレンの族内異性化反応についても
同様に適用することができる。
【0019】
【実施例】以下に本発明を実施例について更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限りこれ等の実
施例に限定されるものではない。なお、以下の例におけ
る、反応原料中の異性体(A)の平衡到達転化率(XAe)、
反応生成物中の異性体(B)の平衡到達率(YBe)は、それ
ぞれ次の意味を表わす。また、ジメチルナフタレン、モ
ノメチルナフタレン及びトリメチルナフタレンは、それ
ぞれDMN、MMN及びTMNと略記する。
【0020】☆平衡到達転化率(XAe)=[1−(CAP−C
AEQ)/(CAF−CAEQ)]×100(%) [CAP :生成物中の異性体Aの2,6族内濃度(%)] [CAF :原料中の異性体Aの2,6族内の濃度(%)] [CAEQ:反応温度における異性体Aの2,6族内の平衡濃度
(%)] ☆平衡到達率(YBe)=CBP/CBEQ×100(%) [CBP :生成物中の異性体Bの2,6族内濃度(%)] [CBEQ:反応温度における異性体Bの2,6族内の平衡濃度
(%)]
【0021】参考例1:触媒の調製(Si/Alモル比:21,
表面酸量:0.063 mmol/g) (1) ゼオライトの製造 シリカ(S-30Hゾル 120℃乾固品)125 g、種晶(ZSM-5)6.0
g及び水120 gを実験用ミルで2時間粉砕した後、水を加
えて500 gに希釈して40分間攪拌した。これに、アルミ
ン酸ナトリウム水溶液(Al2O3 19.1%,Na2O 19.5%)42.6
5 g、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド水溶液1
4.21 g、水酸化ナトリウム10.13 g及びテトラエチルア
ンモニウムブロマイド26.90 gを水231.6 gに溶解した溶
液を加えて3分間攪拌した。
【0022】この混合液を内容積2000 mlのステンレス
製圧力容器に入れ、密閉後攪拌しながら200℃で15時間
加熱した。生成物を2000 mlの水で洗浄し120℃で乾燥し
た。得られた生成物は、シリカ/アルミナのモル比が21
で、粉末X線回折分析による回折パタ−ンが、特開昭56
-92114号公報の実施例に記載のものと同様であり、主空
洞の入口が酸素10員環よりなるペンタシル型ゼオライト
であることを確認した。
【0023】(2) 酸型ゼオライトへの転化 塩化アンモニウム53.3 gを水200 mlに溶解した水溶液中
に、上記のゼオライト36 gを加えて2時間還流した後、
濾過し、同様の還流操作を更に2回繰り返した。次いで
脱塩水で塩素イオンが無くなるまで洗浄した(塩素イオ
ンの検出は0.1N 硝酸銀水溶液により行った)。その後、
120℃で乾燥し、更に500℃で3時間空気中で加熱焼成し
て酸型のゼオライトとした。
【0024】(3) 表面酸量の測定 0.0084N テトラ-n-ブチルアンモニウムヒドロキシド水
溶液10 mlに、上記の酸型ゼオライト1.0 gを加えて室温
で1時間攪拌したのち濾過し、濾液中の未吸着アミンを
0.01N塩酸で中和滴定して得た表面酸量は0.063 mmol/g
であった。
【0025】参考例2:触媒の調製(Si/Alモル比:19,
表面酸量:0.051 mmol/g) シリカ(S-30Hゾル 120℃乾固品)125 g、種晶(ZSM-5)6.0
g及び水120 gを実験用ミルで2時間粉砕した後、水を加
え500 gに希釈して10分間攪拌した。これに、アルミン
酸ナトリウム水溶液(Al2O3 19.1%,Na2O 19.5%)42.65
g、テトラプロピルアンモニウムブロマイド4.26 g及び
水酸化ナトリウム10.13 gを水242.7 gに溶解した溶液を
加えて3分間攪拌した。
【0026】この混合液を2000 mlのステンレス製圧力
容器に入れ、密閉後攪拌しながら200℃で15時間加熱し
た。生成物を2000 mlの水で洗浄し120℃で乾燥した。得
られた生成物は、シリカ/アルミナのモル比が19で、粉
末X線回折分析による回折パタ−ンが、特開昭56-92114
号公報の実施例1に記載のものと同様であり、主空洞の
入口が酸素10員環よりなるペンタシル型ゼオライトであ
ることを確認した。このゼオライトを、参考例1と全く
同様にして酸型に転化し表面酸量を測定した。表面酸量
は0.051 mmol/gであった。
【0027】参考例3:触媒の調製(Si/Alモル比:27,
表面酸量:0.023 mmol/g) 100 lのステンレス製圧力容器にコロイドシリカ(シリカ
分20.4%)32.471 kg、水18.8 kg及びジグリコ−ルアミ
ン7.228 kgを入れて攪拌した。これに、アルミン酸ナト
リウム(含有量90.3%)499.3 g及び水酸化ナトリウム726
gを水10 kgに溶解した溶液を加えて密閉し、攪拌下160
℃で3日間加熱した。生成物を約100kgの水で洗浄し130
℃で乾燥した。
【0028】得られた生成物は、シリカ/アルミナのモ
ル比が27で、粉末X線回折分析による回折パタ−ンは、
特開昭56-92114号公報の実施例1に記載のものと同様で
あり、主空洞の入口が酸素10員環よりなるペンタシル型
ゼオライトであることを確認した。このゼオライトを、
参考例1と全く同様にして酸型に転化し表面酸量を測定
した。表面酸量は0.023 mmol/gであった。
【0029】参考例4:触媒の調製(Si/Alモル比:25,
表面酸量:0.021 mmol/g) 2000 mlのビ−カ−に、シリカ(S-20Lゾル 140℃乾固品)
600.6 g、種晶(ZSM-5)6.0 g及び水700.6 gを入れて1時
間攪拌し、これに、アルミン酸ナトリウム水溶液(Al2O3
19.1%,Na2O 19.5%)12.17 g及び水酸化ナトリウム17.
63 gを水200 gに溶解した溶液を加えて3分間攪拌した。
【0030】この混合液を2000 mlのステンレス製圧力
容器に入れ、密閉後攪拌しながら200℃で18時間加熱し
た。生成物を2000 mlの水で洗浄し120℃で乾燥した。得
られた生成物は、シリカ/アルミナのモル比が25で、粉
末X線回折分析による回折パタ−ンが、特開昭56-92114
号公報の実施例1に記載のものと同様であり、主空洞の
入口が酸素10員環よりなるペンタシル型ゼオライトであ
ることを確認した。このゼオライトを、参考例1と全く
同様にして酸型に転化し表面酸量を測定した。表面酸量
は0.021 mmol/gであった。
【0031】実施例1 ガラス製回分反応器に、参考例1で得た酸型ゼオライト
0.67 g及び2,6-DMN(99.9%)6.0 gを入れ、窒素雰囲気中
で攪拌しながら常圧下250℃で異性化反応を行なった。
反応開始から1時間後、3時間後及び5時間後における生
成物の分布、2,6族内の組成、平衡到達転化率(XAe)及
び1,5DMNの平衡到達率を表2に示した。
【0032】実施例2 実施例1において、反応温度を230℃とした以外は、実
施例1と同様に異性化反応を実施した。反応開始から1
時間後、3時間後及び5時間後における生成物の分布、2,
6族内の組成、平衡到達転化率(XAe)及び1,5DMNの平衡
到達率を表2に示した。
【0033】
【表2】
【0034】実施例3 実施例1において、参考例1で得た酸型ゼオライトの量
を2.57 gとし、反応温度を200℃とした以外は、実施例
1と同様に異性化反応を実施した。反応開始から2時間
後、5時間後及び7時間後における生成物の分布、2,6族
内の組成、平衡到達転化率(XAe)及び1,5DMNの平衡到達
率を表3に示した。
【0035】実施例4 実施例1において、参考例1で得た酸型ゼオライトの量
を2.57 gとし、反応温度を170℃とした以外は、実施例
1と同様に異性化反応を実施した。反応開始から7時間
後における生成物の分布、2,6族内の組成、平衡到達転
化率(XAe)及び1,5DMNの平衡到達率を表3に示した。
【0036】実施例5 実施例1において、参考例2で得た酸型ゼオライト触媒
(Si/Alモル比:19,表面酸量:0.051 mmol/g)を使用した
以外は、実施例1と同様にして2,6-DMN(99.9%)の異性
化反応を行なった。反応開始から1時間後、3時間後及び
5時間後における生成物の分布、2,6族内の組成、平衡到
達転化率(XAe)及び1,5DMNの平衡到達率を表3に示し
た。
【0037】
【表3】
【0038】表2及び表3に示すように、本発明の方法
により異性化を実施した場合は、生成物の殆んどが2,6
族異性体であって、2,6族以外のDMN異性体や、MMN及びT
MN等の不均化生成物の生成量は極めて微量である。
【0039】比較例1 実施例1の方法において、参考例3で得た酸型ゼオライ
ト触媒(Si/Alモル比:27,表面酸量:0.023 mmol/g)0.67
gを使用した以外は、実施例1と同様にして2,6-DMN(9
9.9%)の異性化反応を行なった。反応開始から1時間
後、3時間後及び5時間後における生成物の分布、2,6族
内の組成、平衡到達転化率(XAe)及び1,5DMNの平衡到達
率を表4に示した。
【0040】比較例2 実施例1の方法において、参考例3で得た酸型ゼオライ
ト触媒(Si/Alモル比:27,表面酸量:0.023 mmol/g)2.57
gを使用し、反応温度を170℃とした以外は、実施例1
と同様にして2,6-DMN(99.9%)の異性化反応を行なっ
た。反応開始から7時間後における生成物の分布、2,6族
内の組成、平衡到達転化率(XAe)及び1,5DMNの平衡到達
率を表4に示した。
【0041】比較例3 実施例1の方法において、参考例4で得た酸型ゼオライ
ト触媒(Si/Alモル比:25,表面酸量:0.021 mmol/g)を使
用した以外は、実施例1と同様にして2,6-DMN(99.9%)
の異性化反応を行なった。反応開始から7時間後におけ
る生成物の分布、2,6族内の組成、平衡到達転化率(XA
e)及び1,5DMNの平衡到達率を表4に示した。
【0042】比較例4 容量1000 mlのSUS 316製誘導回転型圧力容器に、参考例
1で得た酸型ゼオライト11.1 g及び2,6-DMN(99.9%)100
gを仕込み、密閉後、窒素ガスで置換した。次いで、電
気炉で加熱し約1時間で300℃に昇温した。昇温後、回転
速度700 rpmで攪拌を開始し5時間反応を行なった。反応
後、室温まで急冷し、トルエン500 mlで希釈し、一部を
採取してガスクロマトグラフィ−により分析し、生成物
の分布、2,6族内の組成、平衡到達転化率(XAe)及び1,5
DMNの平衡到達率を表4に示した。
【0043】
【表4】
【0044】表4に示すように、触媒の表面酸量が0.05
mmol/g未満の場合は、異性化反応そのものが進行せ
ず、また、触媒の表面酸量が0.05 mmol/g以上であって
も250℃よりも高温(300℃)では、2,6族内の異性化反応
は進行するものの、かなりの2,7族及び2,3族への族間異
性化反応、並びにモノメチルナフタレン、トリメチルナ
フタレン等への不均化反応の生起が認められた。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、族を超えた異性化反応
や、不均化反応等の副反応を最小限にに抑制し、ジアル
キルナフタレンの族内異性化反応を主として生起させる
ことができるため、所望の異性体を効率よく製造するこ
とが可能であり、工業的実施上の意義は大きい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジアルキルナフタレンの少なくとも一種
    を固体酸触媒の存在下で異性化する方法において、固体
    酸触媒として、主空洞の入口が酸素10員環で、シリカ
    /アルミナ(モル比)が12〜100であり、アミン水
    溶液を用いた酸量測定法による表面酸量が0.05〜
    0.5mmol/gであるペンタシル型のアルミノシリ
    ケ−トからなるゼオライトを使用し、150〜250℃
    の温度で異性化することを特徴とするジアルキルナフタ
    レンの異性化方法。
  2. 【請求項2】 ジアルキルナフタレンが、1,5−ジア
    ルキルナフタレン、1,6−ジアルキルナフタレン及び
    2,6−ジアルキルナフタレンから選ばれた少なくとも
    一種である請求項1記載のジアルキルナフタレンの異性
    化方法。
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