JPH0694431B2 - ジカルボン酸銅の製造方法 - Google Patents
ジカルボン酸銅の製造方法Info
- Publication number
- JPH0694431B2 JPH0694431B2 JP55174640A JP17464080A JPH0694431B2 JP H0694431 B2 JPH0694431 B2 JP H0694431B2 JP 55174640 A JP55174640 A JP 55174640A JP 17464080 A JP17464080 A JP 17464080A JP H0694431 B2 JPH0694431 B2 JP H0694431B2
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- dicarboxylic acid
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、ジカルボン酸とアルカリ金属水酸化物からな
るジカルボン酸のジアルカリ金属塩と、水溶性無機銅塩
を水の存在下復分解反応を行わせてジカルボン酸銅を製
造するに際し、ジカルボン酸のジアルカリ金属塩に水を
加えてペースト状又はスラリー状となし、これに無機銅
塩水溶液を加え、反応混合物中の水の量を40-80重量%
として反応を行ない効率よくジカルボン酸銅を製造する
方法に関する。
るジカルボン酸のジアルカリ金属塩と、水溶性無機銅塩
を水の存在下復分解反応を行わせてジカルボン酸銅を製
造するに際し、ジカルボン酸のジアルカリ金属塩に水を
加えてペースト状又はスラリー状となし、これに無機銅
塩水溶液を加え、反応混合物中の水の量を40-80重量%
として反応を行ない効率よくジカルボン酸銅を製造する
方法に関する。
ジカルボン酸銅,たとえば,テレフタル酸,フマル酸な
どの銅塩は,殺菌力の強い銅イオンをジカルボン酸塩と
いう安定な状態で保持しており,その殺菌作用が長期間
にわたって持続されるので,高い保護殺菌作用を有して
おり,農業用殺菌剤として極めて有用である。また塗料
に配合して塗膜に発生するカビや,その他の微生物によ
る汚染,破損を防ぐことができる。
どの銅塩は,殺菌力の強い銅イオンをジカルボン酸塩と
いう安定な状態で保持しており,その殺菌作用が長期間
にわたって持続されるので,高い保護殺菌作用を有して
おり,農業用殺菌剤として極めて有用である。また塗料
に配合して塗膜に発生するカビや,その他の微生物によ
る汚染,破損を防ぐことができる。
ジカルボン酸銅の従来から知られている製造法では,ま
ずジカルボン酸を苛性ソーダのようなアルカリ金属水酸
化物の水溶液に完全に溶解させて,ジカルボン酸アルカ
リ金属塩の水溶液をつくる。一方,硫酸銅のような水溶
性銅塩の水溶液をつくり,この両者をまぜあわせること
により複分解反応を行わせている。例えば,米国特許第
3,623,896号では,テレフタル酸銅を製造するのに,テ
レフタル酸からテレフタル酸ナトリウムの中和水溶液を
つくり,これを硫酸銅水溶液に加えて攪拌し,テレフタ
ル酸銅を沈澱させている。また,Ind.Eng.Chem.Res.Deve
lop.Vol.9,NO.3,1970,pg.408ではテレフタル酸銅の製法
として,テレフタル酸を水に懸濁させ,これを苛性ソー
ダで中和したもの,あるいはテレフタル酸ナトリウムの
飽和水溶液に硫酸銅水溶液を加え,テレフタル酸銅を得
ている。さらに特公昭47-42483号では,テレフタル酸銅
の製法として,テレフタル酸を当量の苛性ソーダ水溶液
に溶解させ,攪拌下に硫酸銅水溶液を加えて沈澱を形成
させている。しかしながらジカルボン酸アルカリ金属塩
は水に対する溶解度が必ずしも大きくなり,たとえばテ
レフタル酸の場合は,このジナトリウム塩の水に対する
溶解度は室温で1g/5.7mlであり,従来から知られている
製造法により,テレフタル酸銅を製造するには,比較的
多量の水が必要とされ,製造効率の悪いものである。例
えば,上述した従来から知られている方法でテレフタル
酸銅を製造する場合には,固体原料に対し,重量で4倍
から9倍もの水が必要とされる。
ずジカルボン酸を苛性ソーダのようなアルカリ金属水酸
化物の水溶液に完全に溶解させて,ジカルボン酸アルカ
リ金属塩の水溶液をつくる。一方,硫酸銅のような水溶
性銅塩の水溶液をつくり,この両者をまぜあわせること
により複分解反応を行わせている。例えば,米国特許第
3,623,896号では,テレフタル酸銅を製造するのに,テ
レフタル酸からテレフタル酸ナトリウムの中和水溶液を
つくり,これを硫酸銅水溶液に加えて攪拌し,テレフタ
ル酸銅を沈澱させている。また,Ind.Eng.Chem.Res.Deve
lop.Vol.9,NO.3,1970,pg.408ではテレフタル酸銅の製法
として,テレフタル酸を水に懸濁させ,これを苛性ソー
ダで中和したもの,あるいはテレフタル酸ナトリウムの
飽和水溶液に硫酸銅水溶液を加え,テレフタル酸銅を得
ている。さらに特公昭47-42483号では,テレフタル酸銅
の製法として,テレフタル酸を当量の苛性ソーダ水溶液
に溶解させ,攪拌下に硫酸銅水溶液を加えて沈澱を形成
させている。しかしながらジカルボン酸アルカリ金属塩
は水に対する溶解度が必ずしも大きくなり,たとえばテ
レフタル酸の場合は,このジナトリウム塩の水に対する
溶解度は室温で1g/5.7mlであり,従来から知られている
製造法により,テレフタル酸銅を製造するには,比較的
多量の水が必要とされ,製造効率の悪いものである。例
えば,上述した従来から知られている方法でテレフタル
酸銅を製造する場合には,固体原料に対し,重量で4倍
から9倍もの水が必要とされる。
本発明者は、ジカルボン酸とアルカリ金属水酸化物から
なるジカルボン酸のアルカリ金属塩と、水溶性無機銅塩
を水の存在下復分解反応を行わせてジカルボン酸銅を製
造するに際し、ジカルボン酸のジアルカリ金属塩に水を
加えてペースト状又はスラリー状となし、これに無機銅
塩水溶液を加え、反応混合物中の媒体の量を調整して複
分解反応を短時間内に完結することを見い出し、効率よ
くジカルボン酸銅を製造する方法を確立した。本発明に
よれば,反応混合物中の水の量は,攪拌等の機械的操作
を円滑に行わせるのに必要な量により規定され40-80重
量%,好ましくは50-75重量%である。反応混合物中の
水の量が40%以下の場合には,複分解反応を比較的短時
間で完了させるのに必要な機械的攪拌を十分に行うこと
は,実質上不可能である。
なるジカルボン酸のアルカリ金属塩と、水溶性無機銅塩
を水の存在下復分解反応を行わせてジカルボン酸銅を製
造するに際し、ジカルボン酸のジアルカリ金属塩に水を
加えてペースト状又はスラリー状となし、これに無機銅
塩水溶液を加え、反応混合物中の媒体の量を調整して複
分解反応を短時間内に完結することを見い出し、効率よ
くジカルボン酸銅を製造する方法を確立した。本発明に
よれば,反応混合物中の水の量は,攪拌等の機械的操作
を円滑に行わせるのに必要な量により規定され40-80重
量%,好ましくは50-75重量%である。反応混合物中の
水の量が40%以下の場合には,複分解反応を比較的短時
間で完了させるのに必要な機械的攪拌を十分に行うこと
は,実質上不可能である。
本発明で用いられるジカルボン酸の具体例としては,テ
レフタル酸,イソフタル酸,フタル酸,フマル酸,アジ
ピン酸,グルタミン酸,アルパラギン酸などであり,無
機銅塩としては,硫酸銅,塩化銅,硫酸銅またはこれら
の水和塩などであり,アルカリ金属水酸化物としては,
苛性ソーダ,苛性カリなどである。
レフタル酸,イソフタル酸,フタル酸,フマル酸,アジ
ピン酸,グルタミン酸,アルパラギン酸などであり,無
機銅塩としては,硫酸銅,塩化銅,硫酸銅またはこれら
の水和塩などであり,アルカリ金属水酸化物としては,
苛性ソーダ,苛性カリなどである。
以下本発明を実施例により更に詳細に説明するが本発明
はこの実施例によって限定されるものではない。
はこの実施例によって限定されるものではない。
実施例1 純度93%の苛性ソーダ430gを水に溶解し全容を1リット
ルとした苛性ソーダ水溶液(10規定溶液)を調製する。
以下この溶液を10規定苛性ソーダ溶液と略記する。この
溶液20mlをとり,攪拌する。これにテレフタル酸16.6g
(0.1モル)を加えるとペースト状となる。これに純度9
9%の硫酸銅五水塩25.2g(0.1モル)を60℃の水70mlに
溶解したものを加えると直ちに淡青色のテレフタル酸銅
が沈澱してくる。15分間攪拌を続けたのち,攪拌をと
め,一夜放置した。上澄液をデカンテーションして捨て
たのち,ブフナー斗を用いて沈澱を吸引過し,沈澱
を水洗する。沈澱の水洗一過をくり返し,液中に最
早や硫酸イオンが検出されないことを確認する。得られ
たテレフタル酸銅の湿潤ケーキを送風乾燥機中で100-11
0℃で8時間乾燥したのち微粉砕した。得られたテレフ
タル酸銅の収量および銅含有量分析値を表1に示す。ま
た赤外線吸収スペクトルは従来法で製造したテレフタル
酸銅の赤外線吸収スペクトルと全く同一であった。
ルとした苛性ソーダ水溶液(10規定溶液)を調製する。
以下この溶液を10規定苛性ソーダ溶液と略記する。この
溶液20mlをとり,攪拌する。これにテレフタル酸16.6g
(0.1モル)を加えるとペースト状となる。これに純度9
9%の硫酸銅五水塩25.2g(0.1モル)を60℃の水70mlに
溶解したものを加えると直ちに淡青色のテレフタル酸銅
が沈澱してくる。15分間攪拌を続けたのち,攪拌をと
め,一夜放置した。上澄液をデカンテーションして捨て
たのち,ブフナー斗を用いて沈澱を吸引過し,沈澱
を水洗する。沈澱の水洗一過をくり返し,液中に最
早や硫酸イオンが検出されないことを確認する。得られ
たテレフタル酸銅の湿潤ケーキを送風乾燥機中で100-11
0℃で8時間乾燥したのち微粉砕した。得られたテレフ
タル酸銅の収量および銅含有量分析値を表1に示す。ま
た赤外線吸収スペクトルは従来法で製造したテレフタル
酸銅の赤外線吸収スペクトルと全く同一であった。
実施例2 10規定苛性ソーダ溶液20mlに水30mlを加え攪拌する。こ
れにテレフタル酸16.6g(0.1モル)を加えて,スラリー
状としたのち,純度99%の硫酸銅五水塩25.2g(0.1モ
ル)を加え,30分間攪拌する。攪拌をとめ,一夜放置す
る。以後の操作は実施例1と同様に行った。得られたテ
レフタル酸銅の収量および銅含有量分析値を表1に示
す。また赤外線吸収スペクトルは従来法で製造したテレ
フタル酸銅の赤外線吸収スペクトルと全く同一であっ
た。
れにテレフタル酸16.6g(0.1モル)を加えて,スラリー
状としたのち,純度99%の硫酸銅五水塩25.2g(0.1モ
ル)を加え,30分間攪拌する。攪拌をとめ,一夜放置す
る。以後の操作は実施例1と同様に行った。得られたテ
レフタル酸銅の収量および銅含有量分析値を表1に示
す。また赤外線吸収スペクトルは従来法で製造したテレ
フタル酸銅の赤外線吸収スペクトルと全く同一であっ
た。
実施例3 10規定苛性ソーダ溶液20mlを攪拌し,これにフマル酸1
1.6g(0.1モル)を加えるとペースト状となる。これに
純度99%の硫酸銅五水塩25.2g(0.1モル)を60℃の水70
mlに溶解したものを加えると直ちに淡青色のフマル酸銅
の沈澱が生成する。15分間攪拌を続けたのち,攪拌をと
め,一夜放置した。以後の操作は実施例1と同様に行っ
た。
1.6g(0.1モル)を加えるとペースト状となる。これに
純度99%の硫酸銅五水塩25.2g(0.1モル)を60℃の水70
mlに溶解したものを加えると直ちに淡青色のフマル酸銅
の沈澱が生成する。15分間攪拌を続けたのち,攪拌をと
め,一夜放置した。以後の操作は実施例1と同様に行っ
た。
反応混合物にしめる水の割合は,硫酸銅の結晶水も含め
て73.1%である。得られたフマル酸銅の収量は19.5g,銅
含量は29.7%であった。また赤外線吸収スペクトルは従
来法で製造したフマル酸銅の赤外線吸収スペクトルと同
一であった。
て73.1%である。得られたフマル酸銅の収量は19.5g,銅
含量は29.7%であった。また赤外線吸収スペクトルは従
来法で製造したフマル酸銅の赤外線吸収スペクトルと同
一であった。
比較例 水100mlに10規定苛性ソーダ溶液20mlを加えて攪拌す
る。これにテレフタル酸16.6g(0.1モル)を加え完全に
溶解させる。一方,純度99%の硫酸銅五水塩25.2g(0.1
モル)を60℃の水70mlに溶解させ,これを攪拌しつつテ
レフタル酸ナトリウム水溶液を加える。直ちに淡青色の
テレフタル酸銅の沈澱が生成する。15分間攪拌を継続し
たのち,攪拌をとめ,一夜放置した。以後の操作は実施
例1と同様に行った。得られたテレフタル酸銅の収量お
よび銅含有量分析値を表1に示す。
る。これにテレフタル酸16.6g(0.1モル)を加え完全に
溶解させる。一方,純度99%の硫酸銅五水塩25.2g(0.1
モル)を60℃の水70mlに溶解させ,これを攪拌しつつテ
レフタル酸ナトリウム水溶液を加える。直ちに淡青色の
テレフタル酸銅の沈澱が生成する。15分間攪拌を継続し
たのち,攪拌をとめ,一夜放置した。以後の操作は実施
例1と同様に行った。得られたテレフタル酸銅の収量お
よび銅含有量分析値を表1に示す。
実施例1,実施例2および比較例に於ける原料仕込量,反
応混合物中の水の割合,テレフタル酸銅の収量,および
銅含量分析値を比較したものを表1に示す。
応混合物中の水の割合,テレフタル酸銅の収量,および
銅含量分析値を比較したものを表1に示す。
本発明によれば,ジカルボン酸銅の製造に用いられる水
の量は,反応混合物中40-80重量%であり,従来から行
われている製造法に比べて,高い効率でジカルボン酸銅
を製造することができる。
の量は,反応混合物中40-80重量%であり,従来から行
われている製造法に比べて,高い効率でジカルボン酸銅
を製造することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】ジカルボン酸とアルカリ金属水酸化物から
なるジカルボン酸のジアルカリ金属塩と、水溶性無機銅
塩を水の存在下復分解反応を行わせてジカルボン酸銅を
製造するに際し、ジカルボン酸のジアルカリ金属塩に水
を加えてペースト状又はスラリー状となし、これに無機
銅塩水溶液を加え、反応混合物中の水の量を40-80重量
%として反応を行うことを特徴とするジカルボン酸銅の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55174640A JPH0694431B2 (ja) | 1980-12-12 | 1980-12-12 | ジカルボン酸銅の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55174640A JPH0694431B2 (ja) | 1980-12-12 | 1980-12-12 | ジカルボン酸銅の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5799550A JPS5799550A (en) | 1982-06-21 |
| JPH0694431B2 true JPH0694431B2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=15982120
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55174640A Expired - Lifetime JPH0694431B2 (ja) | 1980-12-12 | 1980-12-12 | ジカルボン酸銅の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0694431B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2823202B1 (fr) * | 2001-04-10 | 2004-03-05 | Penn Ar Bed | Engrais a base d'hydroxyde de cuivre ayant des proprietes fongiciels contre de nombreuses maladies cryptogamiques et un procede d'obtention d'un tel engrais |
| CN106538520A (zh) * | 2016-09-08 | 2017-03-29 | 盐城科迈特新材料有限公司 | 一种农业杀菌剂的制备方法 |
-
1980
- 1980-12-12 JP JP55174640A patent/JPH0694431B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5799550A (en) | 1982-06-21 |
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