JPH069462A - アフィディコラン誘導体およびその製造法 - Google Patents

アフィディコラン誘導体およびその製造法

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JPH069462A
JPH069462A JP22777492A JP22777492A JPH069462A JP H069462 A JPH069462 A JP H069462A JP 22777492 A JP22777492 A JP 22777492A JP 22777492 A JP22777492 A JP 22777492A JP H069462 A JPH069462 A JP H069462A
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JP
Japan
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isopropylidenedioxy
3alpha
trihydroxy
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compound
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JP22777492A
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English (en)
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Tokiyuki Hiramitsu
時幸 平光
Atsushi Mori
敦史 毛利
Katsunori Suzuki
功徳 鈴木
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Nippon Mektron KK
Original Assignee
Nippon Mektron KK
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Publication date
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 16β-低級アルコキシ-3α,17,18-トリヒドロ
キシアフィディコランおよびその合成中間体、ならびに
それらの製造法を提供する。 【構成】 3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシアフ
ィディコランに、酸性物質を触媒として低級アルコール
を反応させて、式(I)の16β-低級アルコキシ-3α,1
7,18-トリヒドロキシアフィディコランを得る。また、3
α,16β,18-トリヒドロキシ-17-p-トルエンスルホニル
オキシアフィディコランに、3α,18-イソプロピリデン
ジオキシ基を導入した後加水分解し、次いで17-位にト
リチルオキシ基を導入した後、ヨウ化メチルと反応さ
せ、16β-位をメトキシ基としてから、3α,18-イソプロ
ピリデンジオキシ基および17-トリチルオキシ基を加水
分解して、3α,17,18-トリヒドロキシ-16β-メトキシア
フィディコランを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アフィディコラン誘導
体およびその製造法に関する。更に詳しくは、抗腫瘍作
用を有する新規なアフィディコラン誘導体およびその製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】代表的なアフィディコラン誘導体である
アフィディコリンは、かびの一種である Verticillium
lecanii より得られる抗ウィルス剤として発見され、テ
トラサイクリックジテルペンテトラオールの構造を有す
る水難溶性物質であり、真核細胞由来DNAポリメラーゼ
αおよびδ型に高い特異的阻害作用を示すことから、こ
の酵素の型の判別に用いられており、特殊なウィルスを
除き、原核細胞由来のDNAポリメラーゼには無効であ
り、主としてDNAの複製、修復機序の解析などに利用さ
れている。また、抗腫瘍作用、抗ウィルス作用、植物種
子生長抑制作用を有することも知られており、こうした
用途への利用も図られている。
【0003】また、近年では、アフィディコリンの抗腫
瘍活性に注目し、種々の誘導体も合成されている(特開
昭59-88438号公報、同61-83138号公報、同62-155232号
公報、同62-155239号公報、Nucleic Acid Research 第1
7巻第6339〜6348頁、1989年、J.Chem.Soc.,Perkin T
rans.I 第41〜46頁、1992年など)。特に、プロドラッ
グとして合成された水溶性のエステル誘導体であるアフ
ィディコリン-17-グリシネートについては、臨床試験が
進められており、血中でアフィディコリンを生成して、
抗腫瘍活性を示すとされている(J.of Pharm.Sci.第7
8巻第5号第399〜401頁、1989年)。しかしながら、生成
したアフィディコリンの血中濃度は、急速に低下すると
の報告もなされている(AACR第31巻第180頁、1990年)。
【0004】ところでアフィディコリンに含まれる4個
の水酸基を種々の置換基に置換した誘導体を合成し、そ
れらのDNAポリメラーゼα阻害活性を測定した報告があ
り(Chem.Pharm.Bull.第35巻第1641〜1644頁、1987
年)、その中に16β-位のアルコール性水素基のみを保護
基としてのメトキシメチル基に置換した化合物が記載さ
れているが、DNAポリメラーゼαに対する阻害作用は示
さないことが述べられている。
【0005】一方、16β-位のアルコール性水素基のみ
を安定なアルキル基で置換した化合物は未だ報告されて
おらず、従ってその生物活性も不明である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、16β
-低級アルコキシ-3α,17,18-トリヒドロキシアフィディ
コランおよびその合成中間体ならびにそれらの製造法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によって、次の4
種類のアフィディコラン誘導体が提供される。
【化1】 16β-低級アルコキシ-3α,17,18-トリヒドロキシアフィ
ディコラン[I] R=低級アルキル基
【化2】 16β-ヒドロキシ-3α,18-イソプロピリデンジオキシ-17
-p-トルエンスルホニルオキシアフィディコラン[II] R´=H,X=p-トルエンスルホニル基 16β-ヒドロキシ-3α,18-イソプロピリデンジオキシ-17
-トリチルオキシアフィディコラン[III] R´=H,X=トリチル基 (トリフェニルメチル基) 3α,18-イソプロピリデンジオキシ-16β-メトキシ-17-
トリチルオキシアフィディコラン[IV] R´=CH3,X=トリチル基
【0008】以下、反応工程順に、化合物[I]の内、3
α,17,18-トリヒドロキシ-16β-メトキシアフィディコ
ランの製造法を説明する。(1)3α,16β,18-トリヒドロ
キシ-17-p-トルエンスルホニルオキシアフィディコラン
に、酸性物質触媒の存在下で、2,2-ジメトキシプロパン
を反応させ、前記化合物[II]を得る。ここで用いられる
原料化合物は、特開昭59-88438号公報に記載される如
く、アフィディコリンをピリジン溶媒中p-トルエンスル
ホン酸ハライドと反応させることにより得られる。
【0009】酸性物質触媒としては、p-トルエンスルホ
ン酸などの有機酸、塩酸などの無機酸が用いられる。反
応は、通常原料化合物をアセトンなどの反応を妨害しな
い溶媒中にけん濁または溶解させ、そこに約2〜100倍モ
ル量の2,2-ジメトキシプロパンおよび触媒量の酸性物質
を添加し、約-5〜40℃、好ましくは約0〜20℃で反応さ
せることにより行われる。
【0010】(2)このようにして得られた化合物[II]
を、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホ
キシドなどの反応に不活性な水混和性溶媒中に溶解し、
大過剰量の水酸化アルカリ水溶液と約50〜150℃、好ま
しくは約80〜120℃で反応させ、16β,17-ジヒドロキシ-
3α,18-イソプロピリデンジオキシアフィディコラン
[V;前記一般式でR´=H,X=Hの化合物]を得る。
【0011】(3)化合物[V]を、ピリジン溶媒中、1.0〜
1.5倍モル量のトリチルハライドと約20〜100℃、好まし
くは約50〜80℃で反応させて、前記化合物[III]を得
る。
【0012】(4)得られた化合物[III]を、テトラヒドロ
フラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
などの非プロトン性極性溶媒中、n-ブチルリチウム、水
素化ナトリウムなどの強塩基の存在下で、約2〜20倍モ
ル量のヨードメチル、ジメチル硫酸などのメチル化剤と
約0〜60℃、好ましくは約20〜50℃で反応させることに
より、前記化合物[IV]を得る。
【0013】(5)化合物[IV]を、水の存在下で酸性物質
と処理して、イソプロピリデン基およびトリチル基の両
者を加水分解させる。加水分解反応は、水または反応に
不活性な溶媒と水との混合溶媒中に化合物[IV]を溶解ま
たはけん濁し、前記と同様の酸性物質触媒の存在下で約
0〜100℃で行われ、最終目的物たる前記化合物[I]を得
る。
【0014】3α,17,18-トリヒドロキシ-16β-メトキシ
アフィディコランは、3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エ
ポキシアフィディコラン
【化3】 に、メタノールを反応させることによっても得ることが
でき、同様にエタノール、n-プロパノール、イソプロパ
ノール、n-ブタノール、n-ペンタノールなどの他の低級
アルコールを反応させることによって、16β-低級アル
コキシ-3α,17,18-トリヒドロキシアフィディコランを
得ることができる。
【0015】この反応の原料化合物である3α,18-ジヒ
ドロキシ-16β,17-エポキシアフィディコランは、公知
の化合物であり、特開昭59-88438号公報に記載されてい
る3α,16β,18-トリヒドロキシ-17-p-トルエンスルホニ
ルオキシアフィディコランを、塩基性物質と反応させる
ことによっても得ることができる(特願平3-237489号参
照)。
【0016】この原料化合物と低級アルコールとの反応
は、溶媒を兼ねて低級アルコールを大過剰に用い、触媒
量の酸性物質の存在下で、約-5〜100℃、好ましくは約0
〜30℃の反応温度で行われる。この際、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサンなどのこの反応条件下では原料化合物
と反応しない溶媒で希釈して反応させることもできる。
触媒として用いられる酸性物質としては、例えばp-トル
エンスルホン酸、トリフルオロ酢酸などの有機酸、塩
酸、硫酸などの無機酸、テトラシアノエチレンなどのπ
酸などが挙げられる。
【0017】
【発明の効果】本発明により、16β-位に低級アルコキ
シ基を有する新規なアフィディコラン誘導体が提供され
る。また、その合成中間体として有用な3種のアフィデ
ィコラン誘導体が提供される。
【0018】本発明によって提供される16β-低級アル
コキシ誘導体は、16β-位水酸基を安定なアルキルエー
テル型にした始めての化合物である。そして、培養細胞
レベルでは、高い抗腫瘍活性を示すことに加え、16β-
位に低級アルコキシ基を有していることから、アフィデ
ィコリンとは異なった体内代謝を受けることが考えられ
る。
【0019】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0020】実施例1 3α,16β,18-トリヒドロキシ-17-p-トルエンスルホニル
オキシアフィディコラン8.04gを、アセトン80ml中にけ
ん濁し、氷冷した。このけん濁液に、2,2-ジメトキシプ
ロパン4.0mlおよび触媒量のp-トルエンスルホン酸を加
え、氷冷温度に維持しながら、1時間撹拌した。反応混
合物を、氷冷した2%炭酸水素ナトリウム水溶液300ml中
に注入後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固した。残渣を、n-
ヘキサンで処理し、16β-ヒドロキシ-3α,18-イソプロ
ピリデンジオキシ-17-p-トルエンスルホニルオキシアフ
ィディコラン(融点142〜145℃)6.86gを無色の粉末とし
て得た。1 H NMR(CDCl3,TMS)(270MHz)δ:0.71(3H,s),0.96(3H,
s),1.397(3H,s),1.40(3H,s),2.45(3H,s),3.22(1H,d
J=12.2Hz),3.62(1H,d J=12.2Hz),3.62(1H,b),3.86
(2H,ABq J=9.9Hz),7.35(2H,d J=8.0Hz),7.79(2H,d J=
8.0Hz)13 C NMR(CDCl3,TMS)(68MHz)δ:144.9,132.7,129.9,
128.0,98.0,75.4,73.4,73.4,68.8,49.0,41.2,4
0.0,39.6,35.2,33.3,32.3,31.3,29.5,27.9,26.
9,26.6,24.3,24.1,22.5,21.7,19.1,17.3,15.4
【0021】実施例2 実施例1で得られた16β-ヒドロキシ-3α,18-イソプロ
ピリデンジオキシ-17-p-トルエンスルホニルオキシアフ
ィディコラン3.27gを、ジオキサン250mlおよび1N水酸化
カリウム水溶液250mlの混合溶液中に加え、18時間加熱
還流した。反応混合物を濃縮後、残渣に氷水を加え、析
出物をロ取、水洗、乾燥して、16β,17-ジヒドロキシ-3
α,18-イソプロピリデンジオキシアフィディコラン(融
点75〜85℃)2.21gを無色の粉末として得た。1 H NMR(CDCl3,TMS)(270MHz)δ:0.73(3H,s),0.99(3H,
s),1.41(6H,s),3.23(1H,d J=12.2Hz),3.40(2H,ABq J
=11.2Hz),3.63(1H,b),3.64(1H,d J=12.2Hz)
【0022】実施例3 実施例2で得られた16β,17-ジヒドロキシ-3α,18-イソ
プロピリデンジオキシアフィディコラン2.05gおよびト
リチルクロライド3.03gを、20mlのピリジン中、80℃で3
時間撹拌した。冷却後、反応混合物を氷水中に注入し、
析出物をロ取、水洗、乾燥した。乾燥物をカラムクロマ
トグラフィー(ワコーゲルC-300 75g、溶離液メタノール
/クロロホルム=1/199)で精製し、16β-ヒドロキシ-3
α,18-イソプロピリデンジオキシ-17-トリチルオキシア
フィディコラン(融点241〜244℃)2.58gを無色の粉末と
して得た。1 H NMR(CDCl3,TMS)(270MHz)δ:0.71(3H,s),0.97(3H,
s),1.40(6H,s),2.98(2H,ABq J=8.9Hz),3.21(1H,d J=
12.2Hz),3.62(1H,d J=12.2Hz),3.62(1H,b),7.20〜7.
44(15H,m)13 C NMR(CDCl3,TMS)(68MHz)δ:143.9,128.7,127.8,
127.0,98.0,86.3,74.2,73.5,68.8,68.2,49.1,4
2.2,40.1,39.6,35.2,33.3,32.7,31.3,29.5,28.
9,27.0,26.6,24.5,24.3,22.6,19.1,17.4,15.4
【0023】実施例4 実施例3で得られた16β-ヒドロキシ-3α,18-イソプロ
ピリデンジオキシ-17-トリチルオキシアフィディコラン
1.78gを、窒素気流下で30mlのテトラヒドロフランに溶
解させる。この溶液に、n-ブチルリチウムの1.68モル濃
度のn-ヘキサン溶液7.64mlを加え、室温下で1時間撹拌
した後、ヨウ化メチル1mlを加え、50℃で3時間撹拌し
た。得られた反応液に、更に上記n-ブチルリチウム溶液
7.64mlを加え、30分間撹拌後、ヨウ化メチル2mlを加え
て、50℃で3時間撹拌した。
【0024】反応混合物を室温に冷却後、100mlの氷水
中に注入し、酢酸エチルで抽出した。この抽出液を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固した。残渣
を、カラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC-300 100
g、メタノール/クロロホルム=1/199)で精製し、3α,18
-イソプロピリデン-16β-メトキシ-17-トリチルオキシ
アフィディコラン(融点196〜199℃)1.52gを無色の粉末
として得た。1 H NMR(CDCl3,TMS)(270MHz)δ:0.71(3H,s),0.96(3H,
s),1.40(6H,s),3.00(2H,ABq J=10.6Hz),3.10(3H,
s),3.21(1H,d J=12.2Hz),3.61(1H,b),3.62(1H,d J=1
2.2Hz),7.18〜7.49(15H,m)13 C NMR(CDCl3,TMS)(68MHz)δ:144.1,128.8,127.7,
126.8,98.0,86.1,78.7,73.5,68.8,63.8,49.4,4
8.8,40.3,39.8,39.6,35.2,33.3,32.5,31.5,29.
6,26.9,26.6,25.1,24.5,24.3,22.6,19.1,17.
4,15.4
【0025】実施例5 実施例4で得られた3α,18-イソプロピリデン-16β-メ
トキシ-17-トリチルオキシアフィディコラン1.52gを、1
5mlの80%酢酸水溶液中で、80℃で2時間撹拌した。反応
混合物を濃縮乾固後、残渣を20mlの酢酸エチルで処理
し、析出した粉末をロ取後、カラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC-300 15g、溶離液メタノール/クロロホル
ム=3/100)で精製して、3α,17,18-トリヒドロキシ-16
β-メトキシアフィディコラン(融点182〜186℃)250mgを
無色の粉末として得た。1H NMR(pyridine-d5,TMS)(270
MHz)δ:0.80(3H,s),1.02(3H,s),3.32(3H,s),3.58〜
3.85(4H,m),3.93(1H,b),5.69(1H,b),5.77(1H,dd),
6.28(1H,d J=2.3Hz)13 C NMR(pyridine-d5,TMS)(68MHz)δ:79.3,76.3,71.
9,62.9,49.3,48.9,41.0,40.6,40.1,39.4,34.
0,33.0,31.7,27.4,27.2,25.4,25.4,23.5,18.
1,15.4
【0026】実施例6 3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシアフィディコラ
ン1.025gを、メタノール10mlに溶解させた溶液中に、p-
トルエンスルホン酸1水和物1mgを加え、室温下で30分
間撹拌した。反応混合物を氷水200ml中に注入した後、
析出物をロ取し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC-300 150g、溶離液:メタノール/クロロホ
ルム=3/100)で精製した後、酢酸エチルで再結晶して、
3α,17,18-トリヒドロキシ-16β-メトキシアフィディコ
ラン402mgを無色のプリズム晶として得た。このものの
融点、1H NMRおよび13C NMRは、上記実施例5で得られ
たものと完全に一致していた。
【0027】実施例7 3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシアフィディコラ
ン658mgをエタノール8mlに溶解させた溶液中に、p-トル
エンスルホン酸1水和物1mgを加え、室温下で1時間撹
拌した。反応混合物を氷水100ml中に注入した後、酢酸
エチル75mlで抽出した。酢酸エチル層を100mlの水で2
回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮して、
756mgの残渣を得た。この残渣を、フラッシュクロマト
グラフィー(粒径15〜40μmのメルク社製シリカゲルを20
g使用、溶離液:メタノール/クロロホルム=1/49)で精
製し、更にHPLC(イナートシルPREP-ODS、溶離液:メタ
ノール/水=4/1)で精製した後、酢酸エチルで再結晶し
て、16β-エトキシ-3α,17,18-トリヒドロキシアフィデ
ィコラン(融点203〜212℃)240mgを無色のプリズム晶と
して得た。1 H NMR(pyridine-d5,TMS)(270MHz)δ:0.80(3H,s),1.0
3(3H,s),1.20(3H,t J=6.9Hz),2.45(1H,dd J=3.6,13.2
Hz),2.55(1H,t J=6.9Hz),2.85(1H,dd J=3.0,12.2H
z),3.59(2H,q J=6.9Hz),3.64〜3.86(4H,m),3.91〜
3.96(1H,b)13 C NMR(pyridine-d5,TMS)(68MHz)δ:79.2,76.3,71.
9,63.7,56.2,49.3,41.0,40.6,40.1,39.7,34.
0,33.1,31.7,27.4,27.2,25.7,25.4,23.5,18.
1,16.4,15.4
【0028】[腫瘍細胞増殖抑制試験]マウス腫瘍細胞YA
C-1 106cells/mlを含むRPMI 1640培地(10%のFCS、100U/
mlのペニシリンおよび100μg/mlのストレプトマイシン
添加)100μlを、96穴マイクロプレート各ウェルに分注
し、更に各種濃度の3α,17,18-トリヒドロキシ-16β-メ
トキシアフィディコラン(5%ジメチルスルホキシド溶液
を前述のRPMI 1640培地で希釈し、各種濃度に調製した
もの)100μlを各ウェルに加えて、37℃、5%CO2のインキ
ュベータ内で、72時間培養した。培地の色の変化をコン
トロールと比較して、腫瘍細胞の増殖の有無を判定した
結果、3α,17,18-トリヒドロキシ-16β-メトキシアフィ
ディコランは、0.39μg/mlの濃度で腫瘍細胞の増殖を完
全に抑制した。また、対応する16β-エトキシ置換体
は、0.78μg/mlの濃度で腫瘍細胞の増殖を完全に抑制し
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 317/70

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 16β-低級アルコキシ-3α,17,18-トリヒ
    ドロキシアフィディコラン。
  2. 【請求項2】 16β-ヒドロキシ-3α,18-イソプロピリ
    デンジオキシ-17-p-トルエンスルホニルオキシアフィデ
    ィコラン。
  3. 【請求項3】 16β-ヒドロキシ-3α,18-イソプロピリ
    デンジオキシ-17-トリチルオキシアフィディコラン。
  4. 【請求項4】 3α,18-イソプロピリデンジオキシ-16β
    -メトキシ-17-トリチルオキシアフィディコラン。
  5. 【請求項5】 3α,16β,18-トリヒドロキシ-17-p-トル
    エンスルホニルオキシアフィディコランおよび2,2-ジメ
    トキシプロパンを反応させることを特徴とする16β-ヒ
    ドロキシ-3α,18-イソプロピリデンジオキシ-17-p-トル
    エンスルホニルオキシアフィディコランの製造法。
  6. 【請求項6】 16β-ヒドロキシ-3α,18-イソプロピリ
    デンジオキシ-17-p-トルエンスルホニルオキシアフィデ
    ィコランを加水分解反応させることを特徴とする16β,1
    7-ジヒドロキシ-3α,18-イソプロピリデンジオキシアフ
    ィディコランの製造法。
  7. 【請求項7】 16β,17-ジヒドロキシ-3α,18-イソプロ
    ピリデンジオキシアフィディコランをトリチルハライド
    と反応させることを特徴とする16β-ヒドロキシ-3α,18
    -イソプロピリデンジオキシ-17-トリチルオキシアフィ
    ディコランの製造法。
  8. 【請求項8】 16β-ヒドロキシ-3α,18-イソプロピリ
    デンジオキシ-17-トリチルオキシアフィディコランをメ
    チル化剤と反応させることを特徴とする3α,18-イソプ
    ロピリデンジオキシ-16β-メトキシ-17-トリチルオキシ
    アフィディコランの製造法。
  9. 【請求項9】 3α,18-イソプロピリデンジオキシ-16β
    -メトキシ-17-トリチルオキシアフィディコランを加水
    分解反応させることを特徴とする3α,17,18-トリヒドロ
    キシ-16β-メトキシアフィディコランの製造法。
  10. 【請求項10】 3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシ
    アフィディコランに低級アルコールを反応させることを
    特徴とする3α,17,18-トリヒドロキシ-16β-低級アルコ
    キシアフィディコランの製造法。
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