JPH069475A - アフィディコラン誘導体およびその製造法 - Google Patents

アフィディコラン誘導体およびその製造法

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JPH069475A
JPH069475A JP22777392A JP22777392A JPH069475A JP H069475 A JPH069475 A JP H069475A JP 22777392 A JP22777392 A JP 22777392A JP 22777392 A JP22777392 A JP 22777392A JP H069475 A JPH069475 A JP H069475A
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JP
Japan
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trihydroxy
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hydroxyalkoxy
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JP22777392A
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English (en)
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Tokiyuki Hiramitsu
時幸 平光
Atsushi Mori
敦史 毛利
Katsunori Suzuki
功徳 鈴木
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Nippon Mektron KK
Original Assignee
Nippon Mektron KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 3α,18−ジヒドロキシ−16β,17−
エポキシアフィディコランに、一般式XROH(R:炭
素数2〜5のアルキレン基、X:ハロゲン原子、水酸
基、シアノ基または低級アルコキシ基)を反応させて、
一般式1の16β−置換アルコキシ−3α,17,18
−トリヒドロキシアフィディコランを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アフィディコラン誘導
体およびその製造法に関する。更に詳しくは、抗腫瘍作
用を有する新規なアフィディコラン誘導体およびその製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】代表的なアフィディコラン誘導体である
アフィディコリンは、かびの一種である Verticillium
lecanii より得られる抗ウィルス剤として発見され、テ
トラサイクリックジテルペンテトラオールの構造を有す
る水難溶性物質であり、真核細胞由来DNAポリメラーゼ
αおよびδ型に高い特異的阻害作用を示すことから、こ
の酵素の型の判別に用いられており、特殊なウィルスを
除き、原核細胞由来のDNAポリメラーゼには無効であ
り、主としてDNAの複製、修復機序の解析などに利用さ
れている。また、抗腫瘍作用、抗ウィルス作用、植物種
子生長抑制作用を有することも知られており、こうした
用途への利用も図られている。
【0003】また、近年では、アフィディコリンの抗腫
瘍活性に注目し、種々の誘導体も合成されている(特開
昭59-88438号公報、同61-83138号公報、同62-155232号
公報、同62-155239号公報、Nucleic Acid Research 第1
7巻第6339〜6348頁、1989年、J.Chem.Soc.,Perkin T
rans.I 第41〜46頁、1992年など)。特に、プロドラッ
グとして合成された水溶性のエステル誘導体であるアフ
ィディコリン-17-グリシネートについては、臨床試験が
進められており、血中でアフィディコリンを生成して、
抗腫瘍活性を示すことが期待され、最近では最適な臨床
試験方法についても提案されている(J.of Pharm.Sc
i.第78巻第5号第399〜401頁、1989年およびJ.of the
National Cancer Institute 第83巻、第16号、1991年8
月21日)。
【0004】ところで、アフィディコリンのDNAポリメ
ラーゼα阻害作用に関する構造活性を論じた報告があ
り、アフィディコリンに含まれる4個の水酸基の必要性
ならびに立体配置的意義についても種々論ぜられてお
り、16β-位の水酸基はDNAポリメラーゼα阻害作用発現
に対する寄与は小さいと推測されている(Chem.Pharm.
Bull.第35巻第4号第1641〜1644頁、1987年)。
【0005】しかるに、16β-位水酸基のみを他の官能
基で置換したアフィディコラン誘導体は殆んど報告され
ておらず、水酸基の保護を目的として導入された16β-
メトキシメトキシ誘導体が知られているだけであり、16
β-位置換基の役割については明確ではない。このよう
に、16β-位に水酸基以外の官能基を有するアフィディ
コラン誘導体ならびにその生物活性に関しては、未開発
の分野ということができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、16β
-位に水酸基以外の官能基を有するアフィディコラン誘
導体およびその製造法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明により、次の一般
式で表わされる16β-置換アルコキシ-3α,17,18-トリヒ
ドロキシアフィディコランが提供される。
【化3】 (ここで、Rは炭素数2〜5のアルキレン基であり、Xはハ
ロゲン原子、水酸基、シアノ基または低級アルコキシ基
である)かかる新規化合物の内、3α,17,18-トリヒドロ
キシ-16β-ヒドロキシアルコキシアフィディコランは、
3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシアフィディコラ
ンに低級アルカンジオール、例えばエチレングリコー
ル、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-
ペンタンジオールなどを反応させる方法によって製造さ
れる。
【0008】原料化合物たる3α,18-ジヒドロキシ-16
β,17-エポキシアフィディコラン
【化4】 は公知の化合物であり、特開昭59-88438号公報に記載さ
れている3α,16β,18-トリヒドロキシ-17-p-トルエンス
ルホニルオキシアフィディコランを、塩基性物質と反応
させることによっても得られる(特願平3-237489号参
照)。この原料化合物と低級アルカンジオールとの反応
は、溶媒を兼ねて低級アルカンジオールを大過剰に用
い、触媒量のp-トルエンスルホン酸1水和物などの存在
下で、約0〜100℃、好ましくは約10〜30℃で行われる。
この際、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど、この反
応条件下では各原料物質と反応しない溶媒で希釈して反
応させることもできる。
【0009】このようにして得られた3α,17,18-トリヒ
ドロキシ-16β-ヒドロキシアルコキシアフィディコラン
を主成分として含有する物質は、カラムクロマトグラフ
ィーと再結晶により、直接精製して純粋な目的物に導く
かあるいは誘導体を経て純粋な目的物に導くことができ
る。
【0010】前者の場合には、通常シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーを行った後、酢酸エチル、塩化メチレ
ンなどで再結晶する精製法により、純粋な目的物が得ら
れる。
【0011】また、後者の場合には、上記主成分を含有
する物質に約5〜100倍モル量の2,2-ジメトキシプロパン
を加え、アセトンなどの溶媒中、触媒量のp-トルエンス
ルホン酸1水和物などの存在下で、約-5〜40℃、好まし
くは約0〜20℃で反応させ、17-ヒドロキシ-16β-ヒドロ
キシアルコキシ-3α,18-イソプロピリデンジオキシアフ
ィディコラン
【化5】 を主成分とする物質に変換させた後、この物質をピリジ
ンに溶解し、約2〜10倍モル量のハロゲン化ベンゾイ
ル、ハロゲン化アセチル、無水安息香酸、無水酢酸など
のアシル化剤と約0〜30℃の温度で反応させ、17-アシル
オキシ-16β-アシルオキシアルコキシ-3α,18-イソプロ
ピリデンジオキシアフィディコラン
【化6】 (ここで、R´は低級アルキル基またはフェニル基であ
る)を得る。
【0012】その後、約70〜90%酢酸水溶液中で約70〜9
0℃に加熱してイソプロピリデン基を除去し、次いで水
酸化アルカリ水溶液でアシル基を除去することにより、
純粋な目的物を得ることができる。
【0013】3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシア
フィディコランに、ヒドロキシ置換低級アルコールとも
いえる低級アルカンジオールを反応させるのと同様に、
ハロゲン原子、シアノ基または低級アルコキシ基で置換
された低級アルコールも、16β,17-エポキシ基に反応さ
せることもできる。
【0014】即ち、3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポ
キシアフィディコランに、一般式XROH(ここで、Rは炭素
数2〜5のアルキレン基であり、Xはハロゲン原子、水酸
基、シアノ基または低級アルコキシ基である)で表わさ
れる化合物を反応させることにより、一般式
【化7】 (ここで、RおよびXは上記定義と同じである)で表わされ
る16β-置換アルコキシ-3α,17,18-トリヒドロキシアフ
ィディコランを得ることができる。
【0015】Xがハロゲン原子である化合物としては、
例えば2-クロロエタノール、2-ブロモエタノール、2-フ
ルオロエタノール、3-クロロプロパノール、3-フルオロ
プロパノールなどが挙げられ、Xがシアノ基である化合
物としては、エチレンシアノヒドリン、3-シアノプロパ
ノールなどが挙げられ、またXが低級アルコキシ基であ
る化合物としては、2-メトキシエタノール、2-エトキシ
エタノール、3-エトキシプロパノールなどが挙げられ
る。
【0016】これら両者間の反応は、低級アルカンジオ
ールの場合と同様に、溶媒を兼ねてこれらの置換アルコ
ールを大過剰に用い、触媒量の酸性物質の存在下で約0
〜100℃、好ましくは約0〜30℃の反応温度で行われる。
この際、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの反応条
件下では前者のエポキシ基と反応しない溶媒で希釈させ
て反応させることもできる。触媒として用いられる酸性
物質としては、例えばp-トルエンスルホン酸、トリフル
オロ酢酸などの有機酸、塩酸、硫酸などの無機酸、テト
ラシアノエチレンなどのπ酸などが挙げられる。
【0017】
【発明の効果】本発明により、16β-位にハロゲノアル
コキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、シアノアルコキシ
基またはアルコキシアルコキシ基を有する新規なアフィ
ディコラン誘導体が提供される。これらの誘導体は抗腫
瘍作用を有しており、その作用の程度は化学構造に依存
するが、一般的には濃度約0.2〜1.6μg/mlの範囲内で、
試験管内でのマウス腫瘍細胞YAC−1の増殖を完全に
抑制する。また、エールリッヒ腹水腫瘍を移植したマウ
スに対しては、一般に約25〜300mg/kgの用量で延命効果
あるいは治癒効果を示し、従って制がん剤として有望視
することができる。更に、16β-ハロゲノアルコキシ基
を有する化合物は、そのハロゲン基を利用して他の誘導
体に容易に導くことができるため、抗腫瘍作用が期待さ
れる他のアフィディコラン誘導体の合成原料としても有
用である。
【0018】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0019】実施例1 水酸化カリウム2.7gをメタノール80mlに溶解させた溶液
中に、氷冷下、撹拌しながら3α,16β,18-トリヒドロキ
シ-17-p-トルエンスルホニルオキシアフィディコラン7.
8gを加え、5分間撹拌後、室温下で更に1時間撹拌した。
反応混合物をロ過後、ロ液を20℃以下で減圧濃縮する。
残渣に水を加え、10%クエン酸水溶液で中和した後、酢
酸エチルで抽出し、抽出液を水洗、乾燥(無水硫酸マグ
ネシウム)、濃縮乾固した。残渣をイソプロピルエーテ
ルで処理し、3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシア
フィディコラン(融点138〜145℃)3.67gを無色の粉末と
して得た。
【0020】この化合物の同定は、他の合成法による
J.Chem.Soc.,Perkin Trans.I 第1477頁(1988)に記
載されるNMRスペクトルのデーターと比較することによ
り行われた。
【0021】得られた3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エ
ポキシアフィディコラン3.6gを40mlの1,3-プロパンジオ
ールに溶解させた溶液中に、p-トルエンスルホン酸1水
和物2mgを加え、室温下で1時間撹拌した後、反応混合物
を1%炭酸水素ナトリウム水溶液50mlと飽和食塩水600ml
との混合水溶液中に注入した。
【0022】析出物をロ取し、300mlの酢酸エチルに溶
解させた後、200mlの水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマ
トグラフィー(粒径15〜40μmのメルク社製品シリカゲル
60 150g、溶離液:メタノール/クロロホルム=8/92)で
精製した後、塩化メチレンで再結晶し、3α,17,18-トリ
ヒドロキシ-16β-(3-ヒドロキシプロポキシ)アフィディ
コランの粗結晶744mgを得た。
【0023】実施例2 実施例1で得られた粗結晶744mgを3.5mlのアセトンに溶
解させた溶液中に、2,2-ジメトキシプロパン1.0mlおよ
びp-トルエンスルホン酸1水和物1mgを加え、氷冷下で1
5分間撹拌した後、反応混合物を氷冷した1%炭酸水素ナ
トリウム水溶液100ml中に注入し、100mlの酢酸エチルで
抽出した。
【0024】有機層を、水洗(100ml×2回)、乾燥(無水
硫酸ナトリウム)、減圧濃縮し、残渣をフラッシュクロ
マトグラフィー(メルク社シリカゲル60を30g使用、溶離
液:メタノール/クロロホルム=3/97)で精製し、17-ヒ
ドロキシ-16β-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3α,18-イソ
プロピリデンジオキシアフィディコランを含む無色のア
メ状物質489mgを得た。
【0025】このアメ状物質を4.5mlのピリジンに溶解
させた溶液中に、塩化ベンゾイル1.3mlを加え、室温下
で15分間撹拌した後、反応混合物を90mlの氷水中に注入
し、ジエチルエーテル90mlで抽出した。
【0026】有機層を、水洗(75ml×2回)、乾燥(無水硫
酸ナトリウム)、減圧濃縮し、残渣をフラッシュクロマ
トグラフィー(メルク社シリカゲル60を40g使用、溶離
液:酢酸エチル/ベンゼン=3/97)で精製した後、メタノ
ールで再結晶し17-ベンゾイルオキシ-16β-(3-ベンゾイ
ルオキシプロポキシ)-3α,18-イソプロピリデンジオキ
シアフィディコラン303mgを無色針状晶として得た。 融点:124〜128℃1 H NMR(CDCl3、TMS)(270MHz)δ:0.71(3H,s),0.95(3H,
s),1.39(3H,s),1.40(3H,s),3.22(1H,d J=12.2Hz),3.
54〜3.68(4H,m),4.31(2H,ABq J=12.2Hz),4.44(1H,t J
=6.27Hz),4.45(1H,t J=6.27Hz),7.34〜7.57(6H,m),
7.96〜8.05(4H,m)13 C NMR(CDCl3、TMS)(68MHz)δ:15.4,17.4,19.1,2
2.5,24.3,24.4,25.6,26.6,26.9,29.6,29.7,31.
4,32.5,33.3,35.2,39.5,39.7,40.4,48.6,57.
3,62.2,65.5,68.8,73.4,77.6,97.9,128.3,128.
4,129.5,129.6,130.2,130.4,132.7,132.9,166.5
【0027】実施例3 実施例2で得られた17-ベンゾイルオキシ-16β-(3-ベン
ゾイルオキシプロポキシ)-3α,18-イソプロピリデンジ
オキシアフィディコラン200mgを80%酢酸水溶液3ml中に
溶解し、80℃で1時間撹拌した後、減圧下で濃縮乾固し
た。残渣を3mlのメタノールに溶解させた溶液に、4N水
酸化カリウム水溶液0.5mlを加え、室温下で2時間撹拌し
た後、反応混合物を30mlの飽和食塩水中に注入し、50ml
の酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥、室温下で濃縮乾固した。
【0028】得られた残渣に酢酸エチル10mlを加えて超
音波処理を行い、析出物をロ取して、3α,17,18-トリヒ
ドロキシ-16β-(3-ヒドロキシプロポキシ)アフィディコ
ラン82mgを無色の粉末として得た。 融点:176〜178℃1 H NMR(pyridine-d5、TMS)(270MHz)δ:0.80(3H,s),1.
02(3H,s),3.61〜4.12(9H,m),5.58(1H,t J=5.9Hz),5.
75(1H,dd J=3.1,7.6Hz),5.92(1H,t J=5.3Hz),6.19(1
H,d J=2.6Hz)13 C NMR(pyridine-d5、TMS)(68MHz)δ:79.1,76.4,7
1.9,63.3,59.8,58.2,49.2,41.0,40.6,40.1,40.
0,34.1,33.1,31.7,27.4,27.2,27.1,25.5,23.
5,18.1,15.4
【0029】実施例4 実施例1のフラッシュクロマトグラフィー精製物につい
て、酢酸エチルによる再結晶を行い、3α,17,18-トリヒ
ドロキシ-16β-(3-ヒドロキシプロポキシ)アフィディコ
ラン340mgを得た。このものの、融点、1H NMRスペクト
ルおよび13C NMRスペクトルは、実施例3で得られたも
のと完全に一致した。
【0030】実施例5 3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシアフィディコラ
ン1gを、エチレングリコール9mlおよびテトラヒドロフ
ラン2mlの混合液に溶解させた溶液中に、p-トルエンス
ルホン酸1水和物3mgを加え、室温下で2時間撹拌した。
反応混合物を、氷冷した0.5%炭酸水素ナトリウム水溶液
20ml中に注入後、酢酸エチル100mlで抽出した。酢酸エ
チル層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣を、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC-300 5
0g、溶離液:メタノール/クロロホルム=1/19)で精製
後、酢酸エチルで再結晶して、3α,17,18-トリヒドロキ
シ-16β-(2-ヒドロキシエトキシ)アフィディコラン220m
gを無色の結晶として得た。 融点:160〜167℃1 H NMR(pyridine-d5、TMS)(270MHz)δ:0.80(3H,s),1.
20(3H,s),3.67〜3.98(9H,m)13 C NMR(pyridine-d5、TMS)(68MHz)δ:79.4,76.3,7
1.9,63.3,62.9,62.3,49.3,41.0,40.6,40.1,34.
1,33.2,31.7,27.4,27.2,25.9,25.6,23.5,18.
1,15.4
【0031】実施例6 3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシアフィディコラ
ン200mgを、1,4-ブタンジオール1mlおよびテトラヒド
ロフラン0.1mlの混合液に溶解させた溶液中に、p-トル
エンスルホン酸1水和物3mgを加え、室温下で2時間撹拌
した。反応混合物を、氷冷した0.5%炭酸水素ナトリウム
水溶液20ml中に注入後、酢酸エチル100mlで抽出した。
酢酸エチル層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC
-300 50g、溶離液:メタノール/クロロホルム=1/19)で
精製後、更にHPLC(イナートシルPREP-ODS、溶離液:メタ
ノール/水=4/1)で精製し、得られた無色の粉末を酢酸
エチルで再結晶して、3α,17,18-トリヒドロキシ-16β-
(4-ヒドロキシブトキシ)アフィディコラン36mgを無色の
結晶として得た。 融点:161〜164℃1 H NMR(pyridine-d5、TMS)(270MHz)δ:0.80(3H,s),1.
03(3H,s),3.63〜4.03(9H,m)13 C NMR(pyridine-d5、TMS)(68MHz)δ:79.0,76.4,7
1.9,63.6,62.3,60.9,49.2,41.0,40.6,40.1,39.
9,34.1,33.1,31.7,30.9,28.0,27.4,27.3,27.
1,25.4,25.4,23.5,18.1,15.4(以下余白)
【0032】実施例7 3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシアフィディコラ
ン650mgを2-クロロエタノール5mlに溶解させた溶液中
に、p-トルエンスルホン酸1水和物3mgを加え、室温下
で1時間撹拌した。反応混合物を氷水100ml中に注入
し、析出物をロ取、減圧下で乾燥して730mgの粉末を得
た。この粉末を、フラッシュクロマトグラフィー(粒径1
5〜40μmのメルク社製シリカゲル60 40g、溶離液:メタ
ノール/クロロホルム=1/49)で精製後、ジエチルエーテ
ル-シクロヘキサン混合溶媒で再結晶し、16β-(2-クロ
ロエトキシ)-3α,17,18-トリヒドロキシアフィディコラ
ン196mgを無色の針状晶として得た。 融点:136〜140℃1 H NMR(pyridine-d5、TMS)(270MHz)δ:0.80(3H,s),1.
03(3H,s),2.49(1H,dd J=3.6,13.2Hz),2.59(1H,t J=6.
9Hz),2.85(1H,dd J=3.5,12.2Hz),3.61〜3.85(6H,m),
3.91(2H,t J=5.6Hz),3.93(1H,b)13 C NMR(pyridine-d5、TMS)(68MHz)δ:80.0,76.4,7
1.9,64.1,62.5,49.3,45.1,40.98,40.55,40.1,3
9.8,34.1,32.9,31.7,27.4,27.24,27.15,25.31,
25.26,23.5,18.1,15.4
【0033】実施例8 3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシアフィディコラ
ン640mgを2-ブロモエタノール4mlに溶解させた溶液中
に、p-トルエンスルホン酸1水和物3mgを加え、室温下
で1時間撹拌した。反応混合物を氷水100ml中に注入
し、析出物をロ取、減圧下で乾燥して850mgの粉末を得
た。この粉末を、フラッシュクロマトグラフィー(粒径1
5〜40μmのメルク社製シリカゲル60 37g、溶離液:メタ
ノール/クロロホルム=1/49)で精製後、ジエチルエーテ
ル-シクロヘキサン混合溶媒で再結晶し、16β-(2-ブロ
モエトキシ)-3α,17,18-トリヒドロキシアフィディコラ
ン29mgを無色の針状晶として得た。 融点:128〜130℃1 H NMR(pyridine-d5、TMS)(270MHz)δ:0.80(3H,s),1.
04(3H,s),2.51(1H,dd J=3.6,12.9Hz),2.60(1H,t J=6.
9Hz),2.86(1H,dd J=3.3,12.5Hz),3.60(2H,t J=5.9H
z),3.67〜3.86(4H,m),3.95(1H,b),3.97(2H,t J=5.9H
z)13 C NMR(pyridine-d5、TMS)(68MHz)δ:80.1,76.3,7
1.9,64.1,62.3,49.2,41.0,40.6,40.1,39.8,34.
1,33.6,32.9,31.7,27.4,27.22,27.15,25.2,23.
5,18.1,15.4
【0034】実施例9 3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシアフィディコラ
ン100mgを2-フルオロエタノール1mlに溶解させた溶液
中に、p-トルエンスルホン酸1水和物3mgを加え、室温
下で2時間撹拌した。反応混合物を、氷水30ml中に注入
した後、酢酸エチル30mlで抽出した。酢酸エチル層を10
0mlの水で2回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減
圧濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ワコーゲルC-300 10g、溶離液:メタノー
ル/クロロホルム=3/100)で精製し、更にHPLC(イナート
シルPREP-ODS、溶離液:メタノール/水=4/1)で精製し
た後、酢酸エチルで再結晶して、16β-(2-フルオロエト
キシ)-3α,17,18-トリヒドロキシアフィディコラン6mg
を無色の粉末として得た。 融点:147〜152℃1 H NMR(pyridine-d5、TMS)(270MHz)δ:0.80(3H,s),1.
02(3H,s),3.63〜4.01(7H,m),4.62(2H,dt JHF=47.8Hz,
JHH=4.29Hz)13 C NMR(pyridine-d5、TMS)(68MHz)δ:84.2(d JCF=16
7.3Hz),79.7,76.3,71.9,64.2,61.4(d JCF=19.5H
z),49.3,41.0,40.6,40.1,39.6,34.0,32.9,31.
7,27.4,27.24,27.17,25.6,25.3,23.5,18.1,15.
4
【0035】実施例10 3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシアフィディコラ
ン500mgを、エチレンシアノヒドリン5mlおよびテトラヒ
ドロフラン0.7mlの混合液中に溶解させた溶液に、触媒
としてのテトラシアノエチレン128mgを加え、室温下で1
4時間撹拌した。反応混合物を氷水100ml中に注入し、酢
酸エチル100mlで抽出した。酢酸エチル層を100mlの水で
2回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮し
た。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC-300 30g、溶離液:メタノール/クロ
ロホルム=3/100)で精製した後、酢酸エチルで再結晶し
て、16β-(2-シアノエトキシ)-3α,17,18-トリヒドロキ
シアフィディコラン50mgを無色の結晶として得た。 融点:181〜184℃1 H NMR(pyridine-d5、TMS)(270MHz)δ:0.79(3H,s),1.
03(3H,s),2.70(2H,t J=6.27Hz),3.62〜3.89(6H,m),
3.93(1H,b)13 C NMR(pyridine-d5、TMS)(68MHz)δ:119.7,80.3,7
6.4,71.9,64.3,57.4,49.3,41.0,40.5,40.1,39.
6,34.1,33.0,31.7,27.4,27.2,27.1,25.4,25.
3,23.5,19.7,18.1,15.4
【0036】実施例11 3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシアフィディコラ
ン100mgを2-メトキシエタノール1ml中に溶解させた溶
液に、p-トルエンスルホン酸1水和物3mgを加え、室温
下で1時間撹拌した。反応混合物を、氷冷した0.5%炭酸
水素ナトリウム水溶液30ml中に注入した後、酢酸エチル
50mlで抽出した。酢酸エチル層を100mlの水で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮した。得られ
た残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC-300 10g、溶離液:メタノール/クロロホルム=
1/50)で精製し、3α,17,18-トリヒドロキシ-16β-(2-メ
トキシエトキシ)アフィディコラン20mgを無色のアメ状
物質として得た。1 H NMR(CDCl3、TMS)(90MHz)δ:0.68(3H,s),0.94(3H,
s),3.35(3H,s),3.20〜3.80(9H,m)
【0037】得られたアフィディコラン誘導体の16-位
の立体配置は、α-体である可能性を全く否定すること
はできないが、原料化合物の立体配置、各種分析データ
ーなどからβ-体であると考えられる。
【0038】[腫瘍細胞増殖抑制試験]マウス腫瘍細胞YA
C-1 106cells/mlを含むRPMI 1640培地(10%のFCS、100U/
mlのペニシリンおよび100μg/mlのストレプトマイシン
添加)100μlを、96穴マイクロプレート各ウェルに分注
し、更に各種濃度の前記各実施例で得られた16β-置換
アルコキシ-3α,17,18-トリヒドロキシアフィディコラ
ン(5%ジメチルスルホキシド溶液を前述のRPMI 1640培地
で希釈し、各種濃度に調製したもの)100μlを各ウェル
に加えて、37℃、5%CO2のインキュベータ内で、72時間
培養した。培地の色の変化をコントロールと比較して、
腫瘍細胞の増殖の有無を判定した結果、腫瘍細胞の増殖
を完全に抑制する濃度として、次のような結果が得られ
た。16β-置換アルコキシ誘導体 濃度(μg/ml) 実施例3 0.78 〃 5 0.20 〃 6 0.78 〃 7 0.39 〃 8 1.56 〃 9 0.39 〃 10 0.39 〃 11 0.78
【0039】[生理活性試験]ICRマウスの腹腔内で増殖
させたエールリッヒ腹水腫瘍細胞の約105個/マウスを5
週令の雄性ICRマウス(1群10匹)の腹腔内に移植し、試料
(実施例3および5で得られた16β-ヒドロキシアルコキ
シ誘導体をよく粉砕後、Tween80 1〜2滴を加えた生理食
塩水とよく混和し、10mg/mlに調製したもの)を、100mg/
kg体重の投与量で1日1回第0日目より7日間腹腔内に連続
投与し、その生存日数を観察した。
【0040】得られた結果は、次の図1および図2に示
される。なお、対照投与群には、溶解液のみを同容量、
同条件下で投与した。この結果から、本発明に係る新規
アフィディコラン誘導体は、対照投与群と比較して、延
命効果を示すことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3で得られた16β-ヒドロキシプロポキ
シ誘導体の生理活性試験の結果を示すグラフである。
【図2】実施例5で得られた16β-ヒドロキシエトキシ
誘導体の生理活性試験の結果を示すグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【化2】 に、一般式XROH(ここで、Rは炭素数2〜5のアル
キレン基であり、Xはハロゲン原子、水酸基、シアノ基
または低級アルコキシ基である)で表わされる化合物を
反応させることを特徴とする請求項1記載の16β−置
換アルコキシ−3α,17,18−トリヒドロキシアフ
ィディコランの製造法。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (ここで、Rは炭素数2〜5のアルキレン基であり、Xはハ
    ロゲン原子、水酸基、シアノ基または低級アルコキシ基
    である)で表わされる16β-置換アルコキシ-3α,17,18-
    トリヒドロキシアフィディコラン。
  2. 【請求項2】 3α,18-ジヒドロキシ-16β,17-エポキシ
    アフィディコランに一般式XROH(ここで、Rは炭素数2〜5
    のアルキレン基であり、Xはハロゲン原子、水酸基、シ
    アノ基または低級アルコキシ基である)で表わされる化
    合物を反応させることを特徴とする、一般式 【化2】 (ここで、RおよびXは上記定義と同じである)で表わされ
    る16β-置換アルコキシ-3α,17,18-トリヒドロキシアフ
    ィディコランの製造法。
  3. 【請求項3】 17-ベンゾイルオキシ-16β-ベンゾイル
    オキシアルコキシ-3α,18-イソプロピリデンジオキシア
    フィディコラン。
  4. 【請求項4】 3α,17,18-トリヒドロキシ-16β-ヒドロ
    キシアルコキシアフィディコランに2,2-ジメトキシプロ
    パンを反応させることを特徴とする17-ヒドロキシ-16β
    -ヒドロキシアルコキシ-3α,18-イソプロピリデンジオ
    キシアフィディコランの製造法。
  5. 【請求項5】 17-ヒドロキシ-16β-ヒドロキシアルコ
    キシ-3α,18-イソプロピリデンジオキシアフィディコラ
    ンにアシル化剤を反応させることを特徴とする17-アシ
    ルオキシ-16β-アシルオキシアルコキシ-3α,18-イソプ
    ロピリデンジオキシアフィディコランの製造法。
  6. 【請求項6】 17-アシルオキシ-16β-アシルオキシア
    ルコキシ-3α,18-イソプロピリデンジオキシアフィディ
    コランを加水分解反応させることを特徴とする3α,17,1
    8-トリヒドロキシ-16β-ヒドロキシアルコキシアフィデ
    ィコランの製造法。
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