JPH0694807B2 - 水平軸機関のための釣合わせ潤滑機構 - Google Patents

水平軸機関のための釣合わせ潤滑機構

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JPH0694807B2
JPH0694807B2 JP62209405A JP20940587A JPH0694807B2 JP H0694807 B2 JPH0694807 B2 JP H0694807B2 JP 62209405 A JP62209405 A JP 62209405A JP 20940587 A JP20940587 A JP 20940587A JP H0694807 B2 JPH0694807 B2 JP H0694807B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、内燃機関に関し、更に詳細には内燃機関内の
多数の可動部分を釣合わせ且つ潤滑する単独の機構に関
する。
従来、各種機関の内部要素の潤滑をするため、多様な型
式の連接棒ディッパ潤滑装置が使用されている。ディッ
パ潤滑装置は、一般に機関の油溜め内に収容される潤滑
液体と接触し且つその後クランク軸と共に回転するにつ
れて潤滑液体を飛散させるディッパによって作動する。
しかしながら、これらの装置は、概して潤滑を必要とす
る歯車列及び主軸受に向ってよりもむしろディッパの回
転によって画定される平面内で潤滑液体を飛散させる傾
向がある。さらに、ディッパ装置は、機関油溜め内の油
の水準に対しきわめて敏感になる傾向がある。なぜなら
ば、油水準が低下すると、ディッパが潤滑油と接触しな
くなり、従って上方に可動部分に向って油を飛散させる
ことができなくなるからである。さらに、ディッパ装置
は、機関傾斜に対しきわめて敏感である。なぜならば、
機関が傾斜するとき、潤滑液体が機関の油溜めの片側へ
と流れて、ディッパが潤滑液体と接触できなくなること
があるからである。従って、機関が傾斜した場合、潤滑
が不適当になる可能性がある。
ディッパ潤滑装置に関連するいくつかの問題を除去する
ため、回転油きりが機関油溜め内に設けられ、それによ
って潤滑液体が可動部分に向って上方へと飛散せしめら
れる。しかしながら、この種の回転油きりは、回転上平
衡されるが、機関の往復動及び回転するクランク軸及び
ピストン質量を平衡することに対して貢献しない。
米国特許第1,898,459号及び米国特許第1,595,785号で開
示されているように、複式ピストン機関に関し、各種の
釣合おもり付装置が使用されている。しかしながら、こ
れらの装置は、一般に釣合を行なう目的に対してしか使
用されず、従って潤滑の点では重要な改良をしなかっ
た。
ディッパ型式のはねかけ潤滑装置が通常使用されるけれ
ども、単独の回転釣合おもり釣合わせ装置を使用する機
関でこの種の装置を使用することは困難である。なぜな
らば、最適釣合い効果を得るためは、単独シャフトの釣
合せ装置をクランクの下方にてシリンダ孔及び往復動質
量と一直線上に存する様に配置せねばならぬからであ
る。このため、クランク軸の回転平面内に回転釣合おも
りを置かねばならず、従って機関のはねかけ潤滑装置で
現在使用されている様な連接棒取付けディッパの使用が
妨げられる。
本発明の諸目的は、好ましい実施の態様において、内燃
機関の油溜め内に設けられる釣合わせと油きりとのため
の機構によって達成される。2つの油きり釣合おもり
は、機関のクランク軸に対し複数の歯車によって係合さ
れている釣合おもり軸に対し半径方向に結合されてい
る。この釣合おもり付油きりは、クランク軸と同じ回転
速度で反対方向に回転し、従ってその油切り釣合おもり
及びクランク軸釣合おもりは、機関のピストンがほぼ上
部死点及び下部死点位置にある時に、一直線上に揃う。
従って、機関油溜め内でピストン及びクランク軸とほぼ
一直線上に存する様にこれらの下方に釣合おもり付油き
りを設け更にクランク軸に対してこの油きりを平行にす
ることによって、この釣合おもり付油きりは、可動部分
に発生する慣性力を釣合わせるとともに重要な軸受個所
及びシリンダ孔に向って潤滑液体を飛散させることによ
って機関を潤滑する。
本発明は、この釣合おもり付油きりの上方に一部が位置
するそらせ壁(デフレクター)をも設け、それによって
油きりにより飛散せしめられる潤滑液体が可動部分の重
要な軸受個所及びシリンダ孔に向って、内燃機関の内側
部分へと単にランダムに向けられる場合よりも明確に指
向される。
さらに、機関の油溜め内には拘束壁を設けており、それ
によって油溜めは、飛散溜め部分即ちはねかけ泉(凹
部)と貯蔵溜め部分とに分割されている。拘束壁には開
口または拘束ギャップが設けられており、従って制御さ
れた潤滑液体量が貯蔵油溜めからはねかけ泉へと流入す
る。この釣合おもり付油きりが回転する時には、はねか
け泉内の潤滑液体水準は、はねかけ泉への漏洩が油きり
歯車と拘束壁との間で開口する拘束ギャップによって制
御されるので、貯蔵溜めの水準以下になっている。従っ
て、潤滑し過ぎ及び浮遊油過剰が防止され、それによっ
て高い油温及び内燃機関構成要素の過剰潤滑をも防止す
る。さらに拘束壁は、機関油溜め内に収容される潤滑液
体の発泡を防止する。
本発明の釣合おもり付潤滑機構は、単独ディッパ潤滑装
置よりも、機関油溜め内の潤滑液体水準に対して鈍感で
ある。機関油だめ内の潤滑油の水準が低かろうと或は高
かろうとも、そらせ壁及び拘束壁は、ほぼ一定の水準で
はねかけ泉内の潤滑液体の水準を維持する傾向があり、
従って、潤滑量は、機関油だめ内の潤滑液体水準にかか
わらず一定となる。その上、はねかけ泉内の潤滑液体の
一定水準は、機関の速度にかかわらずほぼ保持され、従
って内燃機関構成部分は、機関速度が増加或は減少する
につれて潤滑過剰或は不足になる様なことはない。
本発明の釣合おもり付潤滑機構は、ピストン及びシリン
ダ孔の心から外れ、主軸受に隣接し、且つクランク軸釣
合おもりの下部にある釣合おもりに油切り表面を設ける
ことによって、内燃機関諸構成部分を有効に潤滑する。
従って、油切り表面はそらせ壁と組合わされて、クラン
ク軸釣合おもりを含む機関の回転構成要素へと潤滑液体
を指向させ、それによってさらに潤滑液体がシリンダ孔
及びピストン表面に向って分散される。
その上、機関が回転平面内で傾斜されても、回転する釣
合おもり油きりの表面は常にクランク軸に対して垂直な
面内に留るから、傾斜位置の間も有効な潤滑が続いて行
なわれる。なぜならば、油きり表面の一方が常に潤滑液
体内に浸漬されるからである。従って、本発明は、油溜
め内の中心に置かれる単独連接棒ディッパ或ははねかけ
部をもつ単独点ディッパ潤滑装置と比較すれば、機関が
回転平面内で傾斜される場合、一般に有効な潤滑をもた
らす。
本発明の実施の態様では、本発明は、クランクケース及
びクランクケース内にある多数の可動部分をもつ内燃機
関に係り、それらの可動部分がピストン、ピストンへ旋
回可能に結合される連接棒、連接棒へ旋回可能に結合さ
れるほぼ水平に設けられる回転可能なクランク軸、及び
該クランク軸へ結合されるクランク軸釣合おもりを含ん
でいる。潤滑液体溜めは、潤滑液体を保持するために、
可動部分の下方に設けられている。釣合おもり付潤滑機
構は、油溜め内でクランク軸に対してほぼ平行にまたピ
ストン及びクランク軸の真下に回転可能に取りつけられ
る偏心部材を含んで、設けられる。この偏心部材は、油
溜め内に設けられる。クランク軸は可動部材によって発
生せしめられる諸力を平衡させるようにクランク軸と逆
向きに偏心部材を回転駆動する。この偏心部材は可動部
分に向って油溜めから潤滑液体を飛散させる油きりを含
んでいる。
本発明の実施の態様では、本発明は、クランクケースを
もちかつクランクケース内に可動部分を含む内燃機関に
関し、上記可動部分がピストン、該ピストンに対し旋回
可能に結合される連接棒、該連接棒へ旋回可能に結合さ
れほぼ水平に設けられる回転可能なクランク軸及び該ク
ランク軸上のクランク軸釣合おもりを含んでいる。潤滑
液体を保持するために、可動部分の下方に潤滑液体溜め
が設けられている。釣合おもり付潤滑機構は、油きり軸
及び油きり軸の半径方向外側に結合される偏心油きり釣
合おもりを含んでなる油切りを含んで設けられる。この
油きりは、油溜め内でクランク軸に対しほぼ平行にまた
ピストン及びクランク軸の真下に回転可能に取りつけら
れている。クランク軸は、可動部分で発生する諸力を平
衡しまた油きり釣合おもりが回転するにつれて油だめか
ら上方へと油切り釣合おもりが潤滑液体を飛散させるよ
う油切りをクランク軸と逆向きに回転駆動する。そらせ
壁(板)は、その一部が油溜めの上方に位置決めされて
設けられており、そのため可動部分及びシリンダ孔に対
して潤滑液体を指向して飛散させる。
本発明は、その実施の態様では、ピストン、該ピストン
に対して旋回可能に結合される連接棒、該連接棒に対し
旋回可能に結合されほぼ水平に設けられる回転可能なク
ランク軸、及び該クランク軸に対して結合されるクラン
ク軸釣合おもりから成る可動部分を有する内燃機関に関
する。潤滑液体溜めは、潤滑液体を保持させるために、
可動部分の下方に設けられる。釣合おもり付潤滑装置
は、油きり軸及びこの軸へ半径方向に結合された油きり
釣合おもりをもつ油きりを含んで設けられている。この
油きりは、油溜め内でクランク軸に対しほぼ平行にかつ
ピストン及びクランク軸の真下に回転可能に取りつけら
れている。クランク軸は、油きりをクランク軸と逆回転
駆動し、そのため可動部分によって発生される諸力を平
衡しかつ油きり釣合おもりが回転するにつれて油きり釣
合おもりが潤滑液体を油溜めから半径方向外側に飛散さ
せるようにする。偏心部材と接触する潤滑液体の量は限
定され、このようにして、油きりによって飛散させられ
る潤滑液体量も限定される。
本発明の主なる目的は、各種の潤滑及び釣合おもり付装
置を使用する従来の内燃機関に関連する上述の諸欠陥を
克服することにある。本発明の別の目的は、それらの欠
陥を有効かつ廉価に克服することにある。
添付図面に関連して行なわれる本発明の実施例の下記の
説明を参照することによって本発明の上述の及び他の諸
特徴及び諸目的ならびにそれらを達成する方法は、一層
明瞭になりかつ本発明自体を十分理解できるだろう。
対応する参照符号は、若干の添付図面を通じて対応する
部分を示す。
本明細書で説明される例示は本発明の好ましい実施例の
一つの態様を示すものであり、この種の例示は本発明の
開示の範囲即ち本発明の範囲を限定するものと解釈され
るべきでない。
第1図に示されるように、本発明の特定の実施例は、総
体に10として指示される内燃機関へ組込まれている。機
関10はダイカストクランクケース12を含み、このケース
は、燃焼シリンダ14、総体が16として示されるクランク
室及び下方油溜め部分18を構成している。シリンダ14は
多数の冷却フイン20を備えている。ヘッド22は、公知及
び慣例のように多数のねじによってクランクケース10へ
取りつけられており(図示されず)、また点火栓24がヘ
ッド22へねじ結合されている。
クランクケース12は平らなリム28をもつダイカストであ
り、リム28に対してカバー30が、多数のねじ孔32内に受
け入れられる多数のねじによって取りつけられている
(第2,3及び11図)。クランクケース基底部34は多数の
取りつけ孔35を備えており、それらの孔は機関をリール
草刈車のデッキ(図示されず)或は他の器具に通例のよ
うに取りつけるために使用される。
燃焼シリンダ14内には、往復動するためピストン36が摺
動可能に受け入れられており、このピストンは摺動密封
のためのピストンリング38を保持している。ピストン36
はピストンピン42によって連接棒40に対し旋回可能に結
合されており、かつ連接棒40はクランク軸46のクランク
アーム44へ旋回可能に結合されている。クランク軸46
は、第2図で一層明瞭に示されるように、クランクケー
ス12とクランクケースカバー30との間で回転可能に取り
つけられている。従って、矢印Aによって指示される方
向にピストン36が往復運動すると、クランク軸46は矢印
Bによって指示される方向にその軸線のまわりに回転す
る。
第2図に示されるように、一体的なクランク軸釣合おも
り52は、連接棒40とクランクアーム44との間の旋回結合
部の両側に設けられている。さらに、第1図で明らかな
ように、クランク軸釣合おもり52は、クランク軸の軸心
68及びクランクアーム44と一直線に心合わせされてい
る。クランク軸釣合おもり52は、外周方向側面54及び半
径方向側面56をもつ半円形状である。もう一度第2図を
参照して、クランク軸46は、その片方の端が、機関の動
力取出し側のクランクケース12の円筒状スリーブ部分58
内に回転可能に取りつけられている。クランク軸46の他
方の端では、クランクケースカバー30に隣接して機関の
動力取出し側と反対側に、クランク軸歯車60がクランク
軸46上に取りつけられており、このクランク軸歯車60は
クランク軸と共に回転する。歯車60は油切り歯車62と係
合しており、この油切り歯車は釣合おもり付油切り64へ
同軸的に結合されている。
釣合おもり付油切り64は、第1及び2図で示されるよう
に、シリンダ14及びクランク軸46のほぼ真下において、
クランクケース12とクランクケースカバー30との間で回
転可能に取りつけられている。釣合おもり付油切り軸心
66は、クランク軸の軸心68に対して平行である。
歯車60及び62は同一直径であり、従って釣合おもり付油
切り64は、クランク軸46と同じ回転速度で回転するが、
しかし第1図の矢印Cによって指示されるようにクラン
ク軸46と回転方向が逆である。クランク軸46と釣合おも
り付油切り64とを同一速度で逆回転させるためにこれら
を結合させる装置として、調時チェーン及びベルトなら
びにその他の歯車装置を使用できることを理解すべきで
ある。
釣合おもり付油切り64では、機関10の動力取出し側に隣
接して設けられた釣合おもり70及び機関10のクランクケ
ースカバーに隣接して設けられた釣合おもり72を一体に
結合させている。釣合おもり70及び72は、それぞれ部分
切頭円錐側面74、半円形外周方向側面76、先導或は油切
り面78及び後続面80をもっている。面78及び80は、釣合
おもり付油切り軸66から半径方向外方に延びている。釣
合おもり70は、凹んだリム部分86によって囲繞される隆
起半円形ハブ部分84(第7図)をもっている。釣合おも
り72は、凹んだリム部分88によって囲繞される隆起半円
形ハブ部分82を備えている。部分82は、それと一体に突
起部90をもち、この突起部が歯車62の孔92内に受け入れ
られ、それによって歯車62及び油切り64を一緒にピン止
めしている。歯車62と釣合おもり付油切り64とを結合す
る別の手段を利用できることは言うまでもない。
釣合おもり付油切り64の軸方向シャフト部分は、心違い
センタ部分94及び油切り釣合おもり部分70と72との間の
凹部96を含んでいる。谷部分98は、心違いセンタ部分94
の両側にて油切り64の軸に設けられている。
肩部100は、ハブ部分84の表面と同一平面の表面101を含
んでおり且つクランクケース12に対してもたれかかって
いる。肩部102は、歯車62を支持する表面103を含んでい
る(第3図)。肩部106は、歯車62の孔108内に受け入れ
られている。
第3及び4図に示されているように、動力取出し側の短
軸部分104は、クランクケース12の孔112内に受け入れら
れている。釣合おもり付油きり64の他方端での短軸部分
110は、クランクケースカバー30の孔114内に受け入れら
れている。従って、釣合おもり付油切り64は、機関10の
動力取出し側とクランクケースカバー30との間で回転可
能に取りつけられている。
第1及び4図に示されているように、釣合おもり付油切
り64は、クランクケース12の下方の油溜め部分18内にほ
ぼ位置しており、且つ拘束部材或は油障壁116、クラン
クケース基底部34、クランクケース12の側面の部分及び
油そらせ板(デフレクター)118によって半径方向に部
分的に囲まれている。拘束油障壁116は、第1及び5図
に示されているように、中間縁123によって結合された
下方上部縁120と上方上部縁122とをもつ凹面形状とされ
ている。障壁116の片方の端はクランクケース12へ結合
され、その底端はクランクケース基底部34へ結合されて
いる。障壁116は、機関10のクランクケースカバー側で
垂直縁126をもち、この縁がクランクケースカバー30及
び歯車62から隔置され、従ってその間に拘束開口或はギ
ャップ128を形成している(第3,5及び11図)。第1図に
示されているように、貯蔵油溜め部分145内に置かれる
油のような潤滑液体130は釣合おもり付油きり64に向っ
て拘束ギャップ128を介して移動することができる。
油そらせ板118は、第1及び6図に示されているよう
に、中間縁136によって結合された下方上部縁132と上方
上部縁134とをもっている。そらせ板118は凹面形状であ
り且つ開口或はギャップ140を形成するためクランクケ
ースカバー30から隔置されたほぼ垂直な縁をも、もって
いる。ギャップ140は、クランクケース12の側面に沿っ
て下方へ流れる潤滑液体が油溜め或は泉144へと流入す
るのを可能にする。
第4図により一層明瞭に示されているように、拘束油障
壁116及びそらせ板118はカバー部分142によって結合さ
れている。
運転に当って、釣合おもり付油切り64は、機関10の内部
可動部分に対し潤滑液体を供給すること及びピストン及
びクランク軸組立体によって発生される諸力を平衡させ
ることの双方の作用をなす。釣合おもり付油切り64が矢
印Cによって指示されるように回転し、それらの表面78
が油切り泉144から潤滑液体130をはね上げる。そらせ板
118は、表面78によってはね上げられつつある潤滑液体1
30が泉144から矢印Dによって指示されるようにクラン
ク軸46及びピストン36に向ってはね飛ばされるように置
かれている(第1図)。釣合おもり付油きり64の他の部
分に接触する潤滑液体130も釣合おもり付油きり64の回
転によって発生する遠心力のために上方へと飛散せしめ
られることに注目すべきである。更に、表面78は、クラ
ンク軸釣合おもり52に向っても潤滑液体を飛散させ、こ
れらのクランク軸釣合おもりが回転すると、これらと接
触する潤滑液体が更に別の方向に飛散させられ、従って
二次的潤滑が発生する。従って、潤滑液体130は、クラ
ンクケース12内の可動部分のすべてに有効に到達する。
油きり泉144から飛散させられる潤滑液体130の量及びそ
の方向は、上部縁122及び132を適当に配置することによ
って、また拘束ギャップ128及び140を適当に寸法決めす
ることによって、制御することができる。始動に先行し
て、大部分の潤滑液体130は、潤滑液体線146によって指
示されるように貯蔵溜め145にもまた油切り泉144にも溜
められる(第1図)。機関10を始動させると直ちに、油
きり泉144内の潤滑液体は可動部分に向って上方へ速か
にはね飛ばされる。このようにして、貯蔵溜め145の油
水準は線148によって指示される平衡水準に向って低下
する。この平衡水準は、油きり泉144から放出される潤
滑液体量が、油きり泉144へ入ってくる潤滑液体量に等
しくなった時に、達成される。油切り泉144へ入る潤滑
液体量は、拘束ギャップ128及び140を適当に寸法決めす
ることによって制御することができる。さらに、通常の
運転条件の間潤滑液体を溢流させないように、上部縁12
2を十分高くする。その上、潤滑液体を飛散させる方向
は、そらせ板118によって制御される。
釣合おもり付油きり64は、機関10内の可動部分によって
発生される慣性力を補償する。第10a〜10d図で概略的に
示されるように、ピストン36及び連接棒40は慣性力FPを
発生し、クランクアーム44及び連接棒40は慣性力FCを発
生し、クランク軸釣合おもり52は慣性力FWを発生し、釣
合おもり付油切り64は慣性力FSを発生する。慣性力FC、
FW及びFSは所定の回転速度に対し一定でありまた、さら
に、常に各回転軸から半径方向外方に配向される。往復
動力FPは、ピストン36の運動に従って垂直方向上方に向
ってまた垂直方向下方に向って配向される。
それぞれ上部死点及び下部死点ピストン位置を示す第10
a及び10c図では、FW及びFSは同一方向を向いており、更
にFP及びFCが同一方向を向いていることが理解できる。
さらに、第10b及び10d図で示される中間ピストン位置で
は、FC及びFSはFWと反対方向を向いている。このように
して、回転力FC,FW及びFSは、往復動力FPと一緒に、機
関10の振動を生じないように、大体においていつでも互
いに平衡する。本質において、釣合おもり付油きり64の
回転偏心質量は、クランク軸釣合おもり52によって補償
されないピストン36及び連接棒40の往復動質量の50%を
平衡するよう使用され、クランク軸釣合おもりが回転質
量の100%及び往復動質量の50%を平衡する。
クランクケース12の寸法を最小にし且つ釣合おもりの作
用を最大にもするため、油きり64はクランク軸46に対し
できるだけ近接して位置決めされる。これに関して、ク
ランク軸46及び釣合おもり付油きり64が回転すると、釣
合おもり52が下部死点にある場合、釣合おもり70及び72
も下部死点にある。この位置では、釣合おもり52は油き
り64の谷部分98とはまり合っている。さらに、クランク
アーム44が下部死点にある場合、油切り釣合おもり70と
72及び釣合おもり付油きり64の凹部96は上部死点にあり
クランクアーム44及び連接棒40とはまり合っている。理
解されるように、凹部96は、クランク軸46に対してでき
るだけ接近して釣合おもり付油きり64を位置決めさせ、
従ってクランクケース12の寸法を最小にまたクランクケ
ース12内の可動部分に向っての油きり効果を最大にさせ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を含む内燃機関の好ましい実施例の一
部切欠側面図、第2図は、第1図で示される機関のクラ
ンク軸へ結合される釣合おもり付油きりを示す一部切欠
斜視図、第3図は、クランクケースへクランクケースカ
バーを結合している第1図の3−3線に沿って見た横断
面図、第4図は、釣合おもり付油きり及び歯車を示す第
1図で示される機関の部分分解斜視図、第5図は、第1
図の5−5線に沿って見た横断面図、第6図は、第1図
の6−6線に沿って見たそらせ板壁の横断面図、第7図
は、第1図の機関で示される釣合おもり付油きりの正面
図、第8図は、第7図の8−8線に沿って見た釣合おも
り付油きりの端面図、第9図は、第7図の9−9線に沿
って見た釣合おもり付油きりの端面図、第10a〜10d図
は、回転サイクルの間の各種の位置で示されまた各種の
位置に関連する慣性力を示しているピストン、クランク
アーム、クランク軸釣合おもり、および油きり釣合おも
りの概略図、第11図は、第3図の11−11線の方向に見た
釣合おもり付油きり、そらせ板壁、及び油溜め拘束壁の
頂面図である。 12……クランクケース、36……ピストン、40……連接
棒、46……クランク軸、52……クランク軸釣合おもり、
60,62……駆動手段(歯車)、76……偏心部材、78……
油きり手段、145……潤滑液体溜め。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストン(36)と、該ピストンへ旋回可能
    に結合された連接棒(40)と、該連接棒に対して旋回可
    能に結合されたクランクアーム(44)を有し且つほぼ水
    平に設けられた回転可能なクランク軸(46)と、上記ク
    ランク軸に対して結合されたクランク軸釣合おもり(5
    2)とを含む可動部分をもつクランクケース(12)、及
    び、上記可動部分の下方にある潤滑液体溜め(145)を
    含んでなる水平軸機関のための釣合わせ潤滑機構におい
    て、 上記潤滑液体溜め内において、上記クランク軸にほぼ平
    行に、且つ上記ピストン及び上記クランク軸とほぼ一直
    線上に存する様にこれらの下方に、回転可能に取付けら
    れた偏心部材(64)を備え、 上記偏心部材を上記クランク軸と逆回転させるために上
    記クランク軸と上記偏心部材とを係合させ、上記可動部
    分により発生せしめられる諸力を平衡させる駆動手段
    (60,62)を備え、 上記偏心部材が上記潤滑液体溜めから上記可動部分に向
    かって潤滑液体を飛び散らす飛散手段(78)を含んでお
    り、 上記潤滑液体溜め内に上記飛散手段と接触する上記潤滑
    液体の量を制御するための拘束手段(140)を有する、 ことを特徴とする、水平軸機関のための釣合わせ潤滑機
    構。
  2. 【請求項2】上記飛散手段は、上記偏心部材の軸からほ
    ぼ半径方向外側に延びる飛散表面(78)からなり、上記
    飛散表面が上記偏心部材とともに回転する時に上記飛散
    表面が上記潤滑液体溜め内の潤滑液体(130)の中に突
    っ込み且つ上記潤滑液体溜めから上記可動部分に向かっ
    て上記潤滑液体を飛び散らす様にしてなることを特徴と
    する、特許請求の範囲第1項記載の水平軸機関のための
    釣合わせ潤滑機構。
  3. 【請求項3】上記拘束手段は上記潤滑液体溜めを飛散溜
    め部分(144)と貯蔵溜め部分(130)とに分割する障壁
    (116)を含んでなり、該障壁が開口(140)を画定して
    おり、この開口を通って上記貯蔵溜め部分内の潤滑液体
    を上記飛散溜め部分へと流入させる様にしてなることを
    特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の水平軸機関の
    ための釣合わせ潤滑機構。
  4. 【請求項4】上記障壁(116)は上記クランクケースと
    一体的に構成されており、且つ上記開口が上記障壁と上
    記クランクケースとの間のギャップ(140)であること
    を特徴とする、特許請求の範囲第3項記載の水平軸機関
    のための釣合わせ潤滑機構。
  5. 【請求項5】少なくとも一部が上記偏心部材(64)の上
    部に位置しており、上記クランクケースに結合されてお
    り、上記潤滑液体を上記可動部分に向けて飛び散らす様
    に指向させるためのそらせ手段を備えていることを特徴
    とする、特許請求の範囲第1項記載の水平軸機関のため
    の釣合わせ潤滑機構。
  6. 【請求項6】上記そらせ手段はそらせ壁部材(118)を
    含んでなり、該そらせ壁部材が開口を画定しており、該
    開口が上記そらせ壁部材より上方の潤滑液体の上記偏心
    部材の方への戻りを許容していることを特徴とする、特
    許請求の範囲第5項記載の水平軸機関のための釣合わせ
    潤滑機構。
  7. 【請求項7】上記駆動手段は上記クランク軸(46)に結
    合されたクランク軸歯車(60)と上記偏心部材(64)に
    結合され且つ上記クランク軸歯車とほぼ同一の直径をも
    つ偏心部材軸歯車(62)とを含んでなり、上記クランク
    軸歯車と上記偏心部材軸歯車とが噛み合っており、これ
    により上記偏心部材を上記クランク軸とほぼ同一の速度
    で該クランク軸と逆向きに回転させ且つほぼ上部及び下
    部の死点ピストン位置において上記偏心部材及び上記ク
    ランク軸釣合おもり(52)の方向を一直線状に揃える様
    にしてなることを特徴とする、特許請求の範囲第1項記
    載の水平軸機関のための釣合わせ潤滑機構。
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