JPH069531A - アクリロニトリル二量体の製法 - Google Patents

アクリロニトリル二量体の製法

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JPH069531A
JPH069531A JP3295225A JP29522591A JPH069531A JP H069531 A JPH069531 A JP H069531A JP 3295225 A JP3295225 A JP 3295225A JP 29522591 A JP29522591 A JP 29522591A JP H069531 A JPH069531 A JP H069531A
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真二 村井
Kyoji Odan
恭二 大段
Riyouji Sugise
良二 杉瀬
Masashi Shirai
昌志 白井
Toshihiro Shimakawa
敏弘 島川
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】アクリロニトリルのルテニウムの触媒を用いる
二量化反応にて直鎖2量体の1,4−ジシアノブテンお
よびアジポニトリルを製造するアクリロニトリルの二量
体方法において、ルテニウム化合物とHSnR
を存在下、アクリロニトリルを二量化することを特徴
とするアクリロニトリルの二量化製法に関する。 【効果】上記錫化合物を添加することによって、2量体
を選択率良く反応させることが出来て、しかもルテニウ
ム化合物の触媒活性を著しく増大させた。アクリロニト
リル転化率82%、二量体選択率67%が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクリロニトリルの二
量化反応において、アクリロニトリル直鎖2量体の1,
4−ジシアノブテンおよびアジポニトリルを、ルテニウ
ム触媒を用いて製造するアクリロニトリルの二量体の製
法に関する。1,4−ジシアノブテンおよびアジポニト
リルは、ナイロン−66原料のヘキサメチレンジアミン
の中間体およびさび止め、ゴムの加硫促進剤の中間体で
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、アクリロニトリルから1,4−ジ
シアノブテン類およびアジポニトリルをルテニウム触媒
を用いて製造する方法は、A.Misono,et a
l,Bull.Chem.Soc.Jpn.,40(1
967)931に記載されており公知である。これはル
テニウム触媒を用いて水素の存在下、アクリロニトリル
を2量化するものであるが、触媒活性が低く、副生成物
であるプロピオニトリルが生成するため、アクリロニト
リル直鎖2量体の選択率が低いという欠点があった。
【0003】特公昭44−24585号では、三塩化ル
テニウム触媒および水素の存在下で、アクリロニトリル
の二量化反応の際に、反応系にアルカリ金属水酸化物を
共存させて二量化反応速度を促進させている。この公知
の技術での直鎖二量体の製法では、副生成物としてアル
コールの消費を伴うメトキシプロピオニトリルが副生
し、工業的に反応速度も遅く十分でなかった。
【0004】特公昭45−4048号では、ハロゲン含
有ルテニウム化合物触媒および水素の存在下でアクリロ
ニトリルの二量化を行う際に、反応系に特定の金属(合
金を含み、また混合物を含む)を存在させて二量化反応
速度を促推させたものである。この公知の技術の直鎖二
量体の製法は、固体と、液体との接触反応であるため、
反応の再現性に乏しく、反応速度も十分ではない問題点
がある。
【0005】また、特公昭54−12450号では、無
機ルテニウム誘導体、カルボン酸ルテニウムまたはルテ
ニウム錯体を触媒として用い二量化する製法で行い、
鉛、亜鉛、カドミウム、錫、鉄およびマンガンからなる
群から選ばれた元素のカルボン酸金属塩を存在させて二
量化反応を促進させている。この公知技術でのアクリロ
ニトリル直鎖二量体の製法では、選択率も低く反応速度
も遅いという問題点がある。
【0006】従って、上記従来のアクリロニトリル直鎖
二量体の製法では、プロピオニトリルおよび直鎖二量体
以外のアクリロニトリル低重合体その他が副生し、アク
リロニトリル直鎖二量体の生成率および選択率が低く、
反応速度も遅くまだ不充分で有るという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記問
題点について鋭意研究した結果、アクリロニトリルのル
テニウム触媒を用いる二量化反応において、ルテニウム
触媒に少量の物質を添加する簡単な操作により、アクリ
ロニトリル直鎖二量体の高い選択率が達せられ、反応速
度を向上させる本発明に至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、アクリロニト
リルの二量化により直鎖2量体の1,4−ジシアノブテ
ンおよびアジポニトリルを製造するアクリロニトリルの
二量化反応方法において、ルテニウム化合物とHSnR
の存在下に、アクリロニトリルを二量化する
ことを特徴とするアクリロニトリル二量体の製法に関す
る。(R,Rは、水素原子または炭素数が1〜20
個のアルキル基もしくはアルケニル基、フェニル基、ベ
ンジル基を示し、Rは、炭素数が1〜20個のアルキ
ル基もしくはアルケニル基、フェニル基、ベンジル基を
示す。)
【0009】本発明者らは、工業的により有利なアクリ
ロニトリルの二量体の製法を見出すために、前述した問
題点を解決すべく鋭意研究を行い、ルテニウム化合物を
触媒とし、水素存在下アクリロニトリルの二量化反応を
行う際に錫ハイドライドを添加すると、二量体を優先的
に与える触媒活性種が、非常に効率よく生成することを
見出し、その結果二量体を選択率よく得ることができ、
更に反応速度も向上させることができるようになり本発
明に到達したのである。
【0010】次に、本発明の詳しい説明を以下に行う。
本発明における反応方法としては、アクリロニトリル、
ルテニウム化合物ならびにHSnRを反応器
に仕込み、反応器を窒素置換した後、さらに常圧で水素
を導入し、水素で窒素ガスを置換し、攪拌下に反応温度
まで昇温する。その後水素を導入し、反応圧力迄昇圧し
て所定の時間まで、反応を行うことが好ましい。
【0011】アクリロニトリルの2量化反応の条件とし
ては、反応速度は、低すぎると反応速度が遅く、高すぎ
ると触媒の失活が速いため、好適には70〜200℃で
あり、好ましくは100〜150℃の反応温度が望まし
い。水素量は、アクリロニトリルに対し0.1モル比以
上を存在させ反応させる。水素圧力は、低すぎると反応
速度が遅く、高すぎると設備費が高くなるため、好適に
は1〜100kg/cmであり、好ましくは10〜5
0kg/cmの水素圧力が望ましい。
【0012】本発明の反応時間は、湿度、水素圧力、触
媒により異なるが、好適には1〜10時間が望ましい。
溶媒は用いる必要はないが、アルコール、炭化水素、水
およびニトリル等の溶媒も使用することができる。
【0013】本発明において使用されるルテニウム化合
物としては、塩化ルテニウム、臭化ルテニウム、沃化ル
テニウム、RuCl(アクリロニトリル)、RuC
(トリフェニルフォスフィン)、RuCl(ト
リフェニルフォスフィン)などのハロゲン化ルテニウ
ム化合物を使用する。
【0014】この発明において、添加するHSnR
としては、例えばトリメチル錫ハイドライド、ト
リエチル錫ハイドライド、トリ−n−プロピル錫ハイド
ライド、トリ−n−ブチル錫ハイドライド、トリフェニ
ル錫ハイドライド、ジ−n−プロピル錫ジハイドライ
ド、ジ−n−ブチル錫ジハイドライドなどの有機錫ハイ
ドライド化合物があげられる。
【0015】本発明で使用する触媒のルテニウム化合物
の使用する量は、アクリロニトリルに対して0.001
〜0.2モル%を使用する。また、HSnR
の添加量は、少ないと添加効果が少なく、多すぎると2
量体選択率が低下するため、使用したルテニウム化合物
に対して好適には0.5〜30倍モル、好ましくは1〜
10倍モルを使用する。
【0016】
【実施例】次に、実施例を挙げてさらに具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 反応装置としては、攪拌装置付きの100mlステンレ
ス製オートクレーブを使用し、アクリロニトリル20.
0g(377ミリモル)を入れ、三塩化ルテニウム三水
和物0.100g(0.382ミリモル)とトリ−n−
ブチル錫ハイドライド0.555g(1.91ミリモ
ル)を加え、窒素置換を数回行い、次いで水素を道入
し、水素置換を数回行う。攪拌しながら反応液の温度が
115℃になるまで加熱し、115℃に達した時点で、
全圧が20kg/cmになるように水素で加圧する。
水素を補充しながら圧力を保ち、2時間反応した。
【0017】オートクレーブを冷却し、反応液について
ガスクロマトグラフィーで分析した。その結果、反応液
中には未反応アクリロニトリル3.60g(67.9ミ
リモル)、シス−1,4−ジシアノ−1−ブテン5.1
5g(48.6ミリモル)、トランス−1,4−ジシア
ノ−1−ブテン5.10g(48.2ミリモル)、アジ
ポニトリル0.727g(6.73ミリモル)、プロピ
オニトリル5.10g(92.7ミリモル)が含まれて
いた。
【0018】この結果より、アクリロニトリルの転化率
は82%であり、直鎖二量体(シス−1,4−ジシアノ
−1−ブテン、トランス−1,4−ジシアノ−1−ブテ
ン、およびアジポニトリル)の選択率は、67%であ
り、プロピオニトリルの選択率は30%であった。選択
率の計算式は、数式1,2で表す。
【0019】
【数1】
【0020】
【数2】
【0021】実施例2〜8 錫化合物の種類または添加量(Sn/Ru原子比で示
す)を変える以外は、実施例1と同様の操作を行った。
その結果は表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】比較例1 錫化合物を添加しない以外は、実施例1と同様の操作を
行った。その結果を表1に示す。
【0024】実施例9〜11 反応圧を30Kg/cmにし、反応時間を1時間20
分で、錫化合物の種類を変える以外は、実施例1と同様
の操作を行った。その結果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】比較例2 錫化合物を添加しない以外は、実施例9と同様の操作を
行った。その結果を表2に示す。
【0027】実施例12 反応温度を100℃にする以外は、実施例1と同様の操
作を行った。その結果を表3に示す。
【0028】
【表3】
【0029】比較例3 錫化合物を添加しない以外は、実施例12と同様の操作
を行った。その結果を表3に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 昌志 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 (72)発明者 島川 敏弘 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリロニトリルの二量化により直鎖2量
    体の1,4−ジシアノブテンおよびアジポニトリルを製
    造するアクリロニトリルの二量化反応方法において、ル
    テニウム化合物とHSnRの存在下に、アク
    リロニトリルを二量化することを特徴とするアクリロニ
    トリル二量体の製法。(R,Rは、水素原子または
    炭素数が1〜20個のアルキル基もしくはアルケニル
    基、フェニル基、ベンジル基を示し、Rは、炭素数が
    1〜20個のアルキル基もしくはアルケニル基、フェニ
    ル基、ベンジル基を示す。)
JP3295225A 1991-08-23 1991-08-23 アクリロニトリル二量体の製法 Expired - Fee Related JP2830959B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997001531A1 (en) * 1995-06-29 1997-01-16 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Process for the production of acrylonitrile dimers

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997001531A1 (en) * 1995-06-29 1997-01-16 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Process for the production of acrylonitrile dimers

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