JPH0696121B2 - 固体塩基の製造方法 - Google Patents

固体塩基の製造方法

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JPH0696121B2
JPH0696121B2 JP1206272A JP20627289A JPH0696121B2 JP H0696121 B2 JPH0696121 B2 JP H0696121B2 JP 1206272 A JP1206272 A JP 1206272A JP 20627289 A JP20627289 A JP 20627289A JP H0696121 B2 JPH0696121 B2 JP H0696121B2
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剛夫 鈴鴨
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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は固体塩基の製造方法に関し、詳しくはアルミナ
とアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物、アルコキサイ
ド等のアルカリ土類金属化合物とアルカリ金属、アルカ
リ金属水素化物等のアルカリ金属類とを特定の温度下に
加熱作用せしめることによる固体塩基の製造方法に関す
るものである。
<従来の技術,発明が解決しようとする課題> 固体塩基は工業的に重要な触媒であり、例えばオレフィ
ンの異性化、水添、脱水素などの反応に用いられる。
かかる固体塩基としては、アルカリ金属をアルカリ土類
金属酸化物あるいはアルカリ土類金属酸化物とアルカリ
金属水酸化物からなる担体に担持した固体塩基が知られ
ている(特開昭60-94925号公報、同62-81334号公報)。
しかしながら、アルカリ土類金属酸化物を用いたかかる
固体塩基は、その調製時において凝縮して塊状になり易
く操作性が劣るという問題、触媒能力も充分ではない等
の問題があった。
一方、アルカリ金属水素化物をアルミナ等の担体に担持
した固体塩基も知られている(特開昭53-121753号公
報、同59-134736号公報)。しかしながら、アルカリ金
属水素化物を用いたかかる固体塩基は、アンモニア、ヒ
ドラジン等の助触媒を併用することによって触媒活性を
示すものであるため、この固体塩基を用いる場合は別途
アンモニア、ヒドラジン等を必要とするという問題の他
に、これ等を反応後に分離除去するための精製装置も必
要とし、操作も繁雑になるなどの問題点を有していた。
本発明者らは、アルカリ土類金属化合物とアルカリ金属
類を用いたより優れた固体塩基を見出すべく鋭意検討を
重ねた結果、アルミナにアルカリ土類金属化合物とアル
カリ金属類とを特定の温度下で加熱作用せしめて得られ
る固体塩基が、それ単独でも著しく高い活性を示すのみ
ならず空気と接触しても発火することなく安全であり、
しかも該固体塩基は塊状物となることなく流動性も良好
で調製時、使用時ともに操作性に優れることを見出すと
ともに、更に種々の検討を加え本発明を完成した。
<課題を解決するための手段> すなわち本発明は、アルミナにアルカリ土類金属化合物
を300乃至600℃の温度下で加熱作用せしめ、次いで不活
性ガス雰囲気中、アルカリ金属および/またはアルカリ
金属水素化物を200乃至450℃の温度下で加熱作用せしめ
ることを特徴とする、工業的に極めて優れた固体塩基の
製造方法を提供するものである。
本発明における固体塩基の原料であるアルミナとして
は、広表面積を有するものが好ましく、例えばγ−アル
ミナ、χ−アルミナ、ρ−アルミナ、η−アルミナ等が
挙げられる。その粒度は50乃至400メッシュ程度のもの
が、操作性、得られる固体塩基の活性等の点で好まし
い。
アルカリ土類金属化合物としては、周期律表第II族元素
の酸化物、水酸化物、メトキサイド、エトキサイド等の
アルコキサイド、炭酸塩、蟻酸塩、酢酸塩、プロピオン
酸塩等の無機塩酸、有機酸塩などが挙げられるが、好ま
しくはマグネシウム、カルシウム、バリウム等の酸化
物、水酸化物、有機酸塩である。これらの化合物は通
常、水、有機溶媒などの溶液または微粒化分散せしめた
懸濁液として用いられる。アルミナに加熱作用せしめる
に当たっては、該溶液または懸濁液を所定温度下で攪拌
されたアルミナに加えても良いし、該溶液または懸濁液
を用いて、アルミナにあらかじめアルカリ土類金属化合
物を担持させた後、加熱作用せしめても良い。一方、ア
ルカリ土類金属化合物がアルミナに加熱作用せしめる所
定温度下で溶融するものは、そのままアルミナに加熱作
用せしめることができる。
またアルカリ金属類としては、周期律表第I属のアルカ
リ金属およびその水素化物が挙げられるが、好ましくは
リチウム、ナトリウム、カリウムおよびその水素化物、
より好ましくはナトリウム、カリウムおよびその水素化
物である。二種以上の混合物を用いることもできる。
アルカリ土類金属化合物、アルカリ金属類のアルミナに
対する使用量は、通常、前者で5乃至100Wt%、後者で
2乃至15Wt%である。
不活性ガスとしては窒素、ヘリウム、アルゴン等が例示
される。
本発明において、固体塩基調製時の温度は極めて重要で
あり、とりわけアルカリ金属類を作用せしめる温度が触
媒性能に大きな影響を及ぼす。
アルミナにアルカリ土類金属化合物を加熱作用せしめる
温度は300乃至600℃、好ましくは300乃至550℃である。
アルカリ金属類を加熱作用せしめる温度は、通常200乃
至450℃、好ましくは250乃至400℃、より好ましくは280
乃至350℃である。
かかる温度下に固体塩基を調製すれば、これまでにない
著しく活性の高い固体塩基が得られ、少ない触媒量で効
率良く目的反応を完結することができる。
加熱時間は選定する温度条件等により異なるが、通常、
アルミナにアルカリ土類金属化合物を加熱作用せしめる
工程が0.5乃至10時間程度、アルカリ金属類を作用せし
める工程が5乃至300分程度で充分ある。
かくして本発明の固体塩基が製造されるが、該固体塩基
はアルミナとアルカリ土類金属化合物およびアルカリ金
属類が作用しあって、新しい活性種を形成しているもの
と考えられ、アンモニア、ヒドラジン等の助剤なしでし
かも少量でも目的反応を完結できるので、工業的規模の
種々の反応に使用される。
例えば、オレフィン類の異性化や塩基が促進する各種縮
合反応等の種々の反応に利用することができる。なかで
も、オレフィンの異性化に優れた触媒作用を示し、例え
ば末端オレフィンを内部オレフィンに異性化する場合、
とりわけアルケニル架橋環化合物からアルキリデン架橋
環化合物への異性化に対しては常温で接触させるのみで
異性化が進行する。
<発明の効果> 本発明の固体塩基は、それ単独でも著しく高い活性を示
すのみならず空気と接触しても発火することなく安全で
ある等の利点を有する。
加えて、該固体塩基は塊状物となることなく流動性も良
好で調製時、使用時ともに操作性に優れる等の利点も有
する。
<実施例> 以下に実施例によって本発明をより詳細に説明するが、
本発明は実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 (1-1) 軽焼マグネシア10gを乳鉢で粉砕し、水400gに懸濁させ
た後、攪拌しながらこれにγ−アルミナ(水分2.2%含
有)100gを加えた。次いで60℃、減圧下に水分を留去し
て119.5gの粉末を得た。
(1-2) (1-1)で得られた粉末25gを窒素ガス気流下、攪拌しな
がら510℃で2時間焼成し、次いで300℃に降温した後、
金属ナトリウム1.2gを加え同温度で30分攪拌した。これ
を室温まで冷却し、21.4gの灰白色の固体塩基を得た。
比較例1 実施例1で用いたと同じマグネシア15.2gを窒素ガス気
流下、攪拌しながら510g℃で2時間焼成した。次いで、
300℃に降温した後、金属ナトリウム0.73gを加え同温度
で30分攪拌した。均一な攪拌は困難であったが、これを
室温まで冷却し、15.2gの灰色粉末の固体塩基を得た。
実施例2〜3、比較例2〜3 実施例1の(1-2)において、金属ナトリウムを加える
時の温度およびその後の攪拌温度を300℃から170℃、25
0℃、400℃、510℃とそれぞれ変える以外は実施例1の
(1-2)と同様にして表1に示す固体塩基を得た。
実施例4 (4-1) 実施例1の(1-1)において、マグネシアの代わりに水
酸化マグネシウム15gを用いる以外は(1-1)と同様にし
て115.2gの粉末を得た。
(4-2) (4-1)で得られた粉末25gを窒素ガス気流下、攪拌しな
がら510℃で3時間焼成し、次いで360℃に降温した後、
水素化ナトリウム1.3gを加え同温度で30分間攪拌した。
これを室温まで冷却して表1に示す固体塩基を得た。
実施例5 実施例1の(1-1)で得られた粉末25gを窒素ガス気流
下、攪拌しながら510℃で3時間焼成し、次いで310℃に
降温した後、水素化カリウム1.4gを加え同温度で30分攪
拌した。これを室温まで冷却して表1に示す固体塩基を
得た。
実施例6 (6-1) 実施例1の(1-1)において、マグネシアの代わりに酸
化カルシウム12.1gを用いる以外は(1-1)と同様にして
113gの粉末を得た。
(6-2) (6-1)で得られた粉末25gを窒素ガス気流下、攪拌しな
がら510℃で2時間焼成し、次いで310℃に降温した後、
金属カリウム1.4gを加え同温度で30分攪拌した。これを
室温まで冷却して表1に示す固体塩基を得た。
参考例1 200mlフラスコに窒素雰囲気下で実施例1で調製した固
体塩基0.20gと5-ビニル‐2-ノルボルネン(以下、VNBと
いう)74gを加えて15〜20℃で8時間攪拌した。
次いで、触媒を濾別すると73.3gの反応液が得られた。
このものをガスクロマトグラフィーで分析したところ、
5-エチリデン‐2-ノルボルネン(以下、ENBという)99.
4%、VNB0.5%であった。
参考例2〜9 実施例2〜6および比較例1〜3で調製した固体塩基を
用いて、表2に示す条件以外は参考例1に準拠してそれ
ぞれVNBの異性化を行った。
結果を表2に示した。
参考例10 100mlのフラスコに窒素雰囲気下で実施例1で調製した
固体塩基0.2gと4-メチル‐1-ペンテン30gを入れ15〜20
℃で16時間攪拌した。固体塩基を濾別後、反応液をガス
クロマトグラフィーで分析したところ、4-メチル‐1-ペ
ンテン0.4%、4-メチル‐2-ペンテン9.1%、2-メチル‐
2-ペンテン90.3%であった。
参考例11 100mlのフラスコに窒素雰囲気下で実施例1で調製した
固体塩基0.22gと2,3-ジメチル‐1-ブテン(2,3-ジメチ
ル‐1-ブテン99.4%、テトラメチルエチレン0.6%)41g
を入れ15〜20℃で16時間攪拌した。固体塩基を濾別後、
反応液をガスクロマトグラフィーで分析したところ、2,
3-ジメチル‐1-ブテン7.3%、テトラメチルエチレン92.
7%であった。
実施例7 水酸化バリウム8水塩4.6gと水100gからなる溶液にγ−
アルミナ26.5gを加え、これを攪拌しながら60℃減圧下
に濃縮乾固した。
次いで、このものを窒素雰囲気下、500℃で1.5時間攪拌
した後、290℃まで冷却して金属カリウム2gを加え、同
温度で0.2時間攪拌を続けた。これを室温まで冷却して
青灰色粉末の固体塩基を得た。
参考例12 200mlフラスコに窒素雰囲気下、実施例7で調製した固
体塩基0.24gとVNB121.6gを加えて20〜25℃で3時間攪拌
した。
次いで、触媒を濾別して120.9gの反応液を得た。分析結
果は、ENB99.1%、VNB0.6%であった。
実施例8 γ−アルミナ20gと酢酸マグネシウム4水塩10.6gを空気
気流下、470℃で4時間攪拌した。
次いで、窒素気流下で300℃まで冷却した後、これに金
属カリウム2.52gを加え、同温度で0.2時間攪拌を続け
た。これを室温まで冷却して青灰色粉末の固体塩基を得
た。
参考例13 200mlフラスコに窒素雰囲気下、実施例8で調製した固
体塩基0.25gとVNB122.9gを加えて20〜25℃で2時間攪拌
した。
次いで、触媒を濾別して122.1gの反応液を得た。分析結
果は、ENB99.3%、VNB0.4%であった。
実施例9 実施例7において、金属カリウムの代わりに金属ナトリ
ウム1.59gを用い、これを加える時の温度およびその後
の攪拌温度を300℃とする以外は実施例7に準拠して実
施し、灰白色粉末の固体塩基を得た。
参考例14 200mlフラスコに窒素雰囲気下、実施例9で調製した固
体塩基0.25gとVNB74.2gを加えて20〜25℃で24時間攪拌
した。
次いで、触媒を濾別して73.4gの反応液を得た。分析結
果は、ENB99.4%、VNB0.5%であった。
実施例10 実施例8において、金属カリウムの代わりに金属ナトリ
ウム1.4gを用いる以外は実施例7に準拠して実施し、灰
色粉末の固体塩基を得た。
参考例15 200mlフラスコに窒素雰囲気下、実施例10で調製した固
体塩基0.25gとVNB76gを加えて20〜25℃で24時間攪拌し
た。
次いで、触媒を濾別して75.1gの反応液を得た。分析結
果は、ENB99.6%、VNB0.3%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミナにアルカリ土類金属化合物を300
    乃至600℃の温度下で加熱作用せしめ、次いで不活性ガ
    ス雰囲気中、アルカリ金属および/またはアルカリ金属
    水素化物を200乃至450℃の温度下で加熱作用せしめるこ
    とを特徴とする固体塩基の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB1310900A (en) 1969-10-13 1973-03-21 Bp Chem Int Ltd Process for the production of heptenes

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB1310900A (en) 1969-10-13 1973-03-21 Bp Chem Int Ltd Process for the production of heptenes

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