JPH0696556B2 - 2−キノロン誘導体 - Google Patents

2−キノロン誘導体

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JPH0696556B2
JPH0696556B2 JP62128669A JP12866987A JPH0696556B2 JP H0696556 B2 JPH0696556 B2 JP H0696556B2 JP 62128669 A JP62128669 A JP 62128669A JP 12866987 A JP12866987 A JP 12866987A JP H0696556 B2 JPH0696556 B2 JP H0696556B2
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quinolone
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幸義 味澤
聖一 池口
新生 氏家
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は医薬品として有用な新規な2−キノロン誘導体
およびそれらの薬理学的に許容できる塩に関するもので
ある。
さらに詳しく述べれば、本発明の目的は、骨吸収抑制作
用と骨形成促進作用を有し、骨粗鬆症治療剤として有用
な一般式(I) (式中のR1は炭素数2〜10の直鎖状または枝分かれ状の
アルキル基であるかまたは少なくとも1個の水酸基、カ
ルボキシ基、カルバモイル基またはアルコキシカルボニ
ル基を置換基として有する炭素数1〜6の直鎖状または
枝分かれ状のアルキル基であり、R2は水素原子または炭
素数1〜4の直鎖状または枝分かれ状のアルキル基であ
る)で表される新規な2−キノロン誘導体およびそれら
の薬理学的に許容できる塩を提供することである。
〔従来の技術〕
骨粗鬆症とは骨の化学的組成に変化を来すことなく、骨
量の減少した病態をいい、骨中の蛋白、カルシウムおよ
びリンの減少がその生理的な特徴である。
骨粗鬆症は加齢とともに増加し、通常脊髄を侵し、腰背
痛および身長の短縮を起こす。特に進行した例では、長
管骨も侵されるので、ときに骨折を起こす場合もある。
老年者にみられる大腿骨骨折の原因のほとんどは老人性
骨粗鬆症によるものであるといわれている。
この骨粗鬆症の原因としては内分泌および栄養障害等多
種多様であるが、これまで骨粗鬆症の治療剤として使用
されているビタミンD製剤、カルシウム製剤、カルシト
ニン製剤、リン製剤等は、対象が限定されたり、その効
果が確実でないために、より効果が確実な製剤の開発が
強く望まれている。
近年、上記製剤とは化学構造を全く異にするある種の3
−フェニル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体が
骨吸収抑制作用を有し、骨粗鬆症の治療剤として有用で
あることが報告されている(特公昭54-13391号、特開昭
60-48924号、同60-54379号、同60-132917号、同60-1329
76号)。
これまで本発明のような2−キノロン誘導体として、式 または、式 で表される化合物などが知られている〔ブレチンオブ
ザ ケミカル ソサイアティー オブ ジャパン(Bul
l.Chem.Soc.Jpn.)53巻,1057〜1060ページ,1980年;ジ
ャーナル オブ ヘテロサイクリック ケミストリー
(J.Heterocyclic Chem.)21巻,737〜739ページ,1984
年〕。
しかしながら、これらはいずれもベンゾフロ〔3,2−
c〕キノリン誘導体またはベンゾフロ〔2,3−b〕キノ
リン誘導体の製造中間体として合成されたものであり、
それ自体の薬理作用については何も記載されていない。
さらに、本発明のような2−キノロン誘導体が骨吸収抑
制作用を示し、骨粗鬆症治療剤として有用であることに
ついては今まで全く報告されていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記特許出願に開示されている3−フェニル−4H−1−
ベンゾピラン−4−オン誘導体の骨吸収抑制作用は弱
く、骨粗鬆症の治療剤としては決して満足できるもので
ない。それ故、本発明者らはより強い骨吸収抑制作用を
有する化合物を見出すべく鋭意検討したところ、ある種
の2−キノロン誘導体またはそれらの薬理学的に許容で
きる塩が強い骨吸収抑制作用を有し、毒性も低く、従来
の治療剤より優れた骨粗鬆症治療剤になり得ることを見
出した。
本発明はこれらの知見に基づくものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の前記一般式(I)で表される2−キノロン誘導
体またはそれらの薬理学的に許容できる塩は強い骨吸収
抑制作用を示し、毒性も低く、安全性の高い優れた骨粗
鬆症治療剤として有用な化合物である。
本発明の前記一般式(I)で表される2−キノロン誘導
体は新規化合物であるが、いずれも文献記載の方法、例
えば、ブレチン オブ ザ ケミカル ソサイアティー
オブ ジャパン(Bull.Chem.Soc.Jpn.)53巻,1057〜1
060ページ,1980年;ジャーナル オブ ヘテロサイクリ
ック ケミストリー(J.Heterocyclic Chem.)21巻,737
〜739ページ,1984年等の方法またはそれらの類似方法に
より容易に製造することができる。
たとえば、前記一般式(I)で表される2−キノロン誘
導体で、R2が水素原子である、一般式 (式中のR1は前記と同じ意味をもつ)で表される化合物
は、一般式 (式中のR1は前記と同じ意味をもつ)で表される化合物
と、式 で表されるフェニルマロン酸ジエチルとを溶媒中または
無溶媒下で加熱することにより製造することができる。
本発明の前記一般式(I)で表される2−キノロン誘導
体でR2がアルキル基である化合物は、得られた前記一般
式(I′)で表される化合物を常法によりアルキル化す
ることにより製造することができる。
本製造方法において、原料として使用する前記一般式
(II)および式(III)で表される化合物はいずれも公
知化合物であり、市販品として入手できるかあるいは文
献記載の方法またはその類似方法に従い製造することが
できる。
本発明の前記一般式(I)で表される2−キノロン誘導
体は、常法に従い薬理学的に許容できる塩とすることが
できる。例えば、本発明の一般式(I)で表される2−
キノロン誘導体でR2が水素原子である化合物あるいはR1
が水酸基またはカルボキシル基を置換基としてもつアル
キル基である化合物は、これと当量の水酸化ナトリウム
を溶解したアルコール溶液に加え、加温したのち、減圧
下に濃縮することによりナトリウム塩とすることができ
る。
本発明の前記一般式(I)で表される2−キノロン誘導
体は常法に従い、種々の医薬品製剤とすることができ
る。すなわち、必要に応じて賦形剤、崩壊剤、結合剤、
滑沢剤等の医薬品添加物と混合し、常法に従い調剤する
ことにより、種々の製剤、例えば錠剤、散剤、カプセル
剤等とすることができる。
本発明の前記一般式(I)で表される2−キノロン誘導
体を骨粗鬆症治療剤として用いる場合、大人1日当り約
10〜1000mgを適宜な剤型、例えば錠剤、散剤、カプセル
剤などにし、経口投与するか、または大人1日当り約1
〜100mgを注射剤等にして非経口投与する。
本発明の前記一般式(I)で表される2−キノロン誘導
体またはそれらの薬理学的に許容できる塩は鶏胚大腿骨
を用いた試験管内実験において、10-5〜10-4モル濃度で
有意な骨吸収抑制作用を示す。しかも、1000〜3000mg/k
gの経口投与においても死亡例がなく、中毒症状も認め
られないので、安全性の高い骨粗鬆症治療剤として有用
である。
〔実施例〕
本発明をさらに詳述するために以下に参考例および実施
例をあげる。なお、各実施例中の化合物の融点はすべて
未補正である。
参考例1 3−イソペンチルオキシアニリン m−ニトロフェノール3.78gを乾燥エチル メチル ケ
トン約60mlに溶解し、これにイソアミルブロミド40ml、
無水炭酸カリウム5.5gを加え、一夜加熱還流した。冷後
不溶物をろ去し、ろ液を減圧下に濃縮した。残留物を適
量の塩化メチレンに溶解し、水酸化ナトリウム水溶液お
よび水で順次洗い無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下に溶媒を留去した。残留物を適量のエタノールに溶解
し、パラジウム炭素の存在下、常圧で接触還元した。反
応終了後触媒をろ去し、減圧下に溶媒を留去した。残留
物を適量の希塩酸に溶解し、塩化メチレンで洗浄した
後、水酸化ナトリウムでアルカリ性とし、塩化メチレン
で抽出した。抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下に溶媒を留去して3−イソペンチルオキシアニリ
ン2.9g(80%)を得た。
NMR(CDCl3) δ:0.95(d,6H),1.65(q,2H),1.74〜1.87(m,1H),3.
94(t,2H),6.24〜6.34(m,3H),7.01〜7.07(m,1H) 参考例2 イソアミルブロミドの代わりに対応するハロゲン化アル
キルを用い、他は参考例1と同様にして下記のアニリン
誘導体を合成した。
3−イソプロポキシアニリン NMR(d6-DMSO) δ:1.34(d,6H),2.62(quint,1H),6.95〜7.01(m,1
H) 3−(1−エトキシカルボニルエトキシ)アニリン NMR(CDCl3) δ:1.25(t,3H),1.35(d,3H),4.21(q,2H),4.70(q,
1H),6.24〜6.32(m,3H),6.99〜7.05(m,1H) 3−(3−ヒドロキシプロポキシ)アニリン NMR(CDCl3) δ:2.02(quint,2H),3.85(t,2H),4.08(t,2H),6.24
〜6.34(m,3H),7.02〜7.08(m,1H) 3−(1−メチルヘプチルオキシ)アニリン NMR(CDCl3) δ:0.88(t,3H),1.26〜1.72(m,13H),4.26〜4.33(m,
1H),6.23〜6.33(m,3H),7.00〜7.07(m,1H) 実施例1 4−ヒドロキシ−7−イソペンチルオキシ−3−フェニ
ル−2−キノロン 3−イソペンチルオキシアニリン500mgとフェニルマロ
ン酸ジエチル598mgとをジフェニルエーテル3mlに溶解
し、270〜280℃で1.5時間加熱還流した。冷後反応混合
物を10%水酸化ナトリウム水溶液に溶解し、ジエチルエ
ーテルで中性および塩基性物質を除去したのち、塩酸酸
性とし、析出した結晶をろ取、水洗し、エタノール−水
より再結晶して4−ヒドロキシ−7−イソペンチルオキ
シ−3−フェニル−2−キノロン590mg(73.1%)を得
た。
融点:286〜288℃ IR(KBr):νCO 1620,1580cm-1 NMR(d6-DMSO) δ:0.95(d,6H),1.65(q,2H),1.75〜1.85(m,1H),4.
04(t,2H),6.77〜6.80(m,2H),7.25〜7.37(m,5H),
7.84(d,1H),11.24(s,1H) 元素分析値:(C20H21NO3として) C% H% N% 計算値 74.28 6.54 4.33 実測値 74.10 6.58 4.23 実施例2 3−イソペンチルオキシアニリンの代わりに参考例2で
合成したアニリン誘導体を用い、他は実施例1と同様に
して下記の化合物を合成した。
4−ヒドロキシ−7−イソプロポキシ−3−フェニル−
2−キノロン 融点:>300℃ IR(KBr):νCO 1645cm-1 NMR(d6-DMSO) δ:1.43(d,6H),4.71〜4.80(m,1H),6.87〜6.91(m,2
H),7.37〜7.53(m,5H),7.96(d,1H),11.36(s,1H) 元素分析値:(C18H17NO3として) C% H% N% 計算値 73.20 5.80 4.74 実測値 72.96 5.86 4.61 7−(1−カルボキシエトキシ)−4−ヒドロキシ−3
−フェニル−2−キノロン 融点:279〜280℃ IR(KBr):νCO 1630,1600cm-1 NMR(d6-DMSO) δ:1.54(d,3H),4.86(q,1H),6.74〜6.78(m,2H),7.
25〜7.41(m,5H),7.85(d,1H),11.31(s,1H) 元素分析値:(C18H15NO5として) C% H% N% 計算値 66.46 4.65 4.31 実測値 66.27 4.70 4.06 4−ヒドロキシ−7−(3−ヒドロキシプロポキシ)−
3−フェニル−2−キノロン 融点:287〜290℃(分解) IR(KBr):νCO 1620,1590cm-1 NMR(d6-DMSO) δ:1.90(quint,2H),3.52(t,2H),4.08(t,2H),6.76
〜6.79(m,2H),7.25〜7.41(m,5H),7.83〜7.86(m,1
H),11.27(s,1H) 元素分析値:(C18H17NO4として) C% H% N% 計算値 69.44 5.50 4.50 実測値 69.14 5.60 4.69 4−ヒドロキシ−7−(1−メチルヘプチルオキシ)−
3−フェニル−2−キノロン 融点:262〜264℃ IR(KBr):νCO 1630cm-1 NMR(d6-DMSO) δ:0.86(t,3H),1.27〜1.68(m,13H),4.45(q,1H),
6.75〜6.78(m,2H),7.24〜7.40(m,5H),7.83(d,1
H),11.23(s,1H) 元素分析値:(C23H27NO3として) C% H% N% 計算値 75.59 7.45 3.83 実測値 75.46 7.60 3.93 実施例3 4−エトキシ−7−イソペンチルオキシ−3−フェニル
−2−キノロン 4−ヒドロキシ−7−イソペンチルオキシ−3−フェニ
ル−2−キノロン323mgを乾燥N,N−ジメチルホルムアミ
ド10mlに溶解し、これに60%水素化ナトリウム(油性)
50mgを加えて暫時かきまぜた後ヨウ化エチル500mgを加
え、室温で一夜かきまぜた。減圧下に溶媒を留去し、残
留物に5%水酸化ナトリウム水溶液を加え結晶をろ取し
た。水およびジエチルエーテルで洗った後、酢酸エチル
−ジエチルエーテルで再結晶して、4−エトキシ−7−
イソペンチルオキシ−3−フェニル−2−キノロン63mg
(17.9%)を得た。
融点:224〜226℃ IR(KBr):νCO 1630,1600cm-1 NMR(d6-DMSO) δ:0.95(d,6H),1.05(t,3H),1.655(q,2H),1.76〜
1.83(m,1H),3.58(q,2H),4.06(t,2H),6.81〜6.85
(m,2H),7.31〜7.43(m,5H),7.70〜7.74(m,1H),11.
61(s,1H) 元素分析値:(C22H25NO3として) C% H% N% 計算値 75.19 7.17 3.99 実測値 74.94 7.13 4.13 〔発明の効果〕 本発明の一般式(I)で表される2−キノロン誘導体お
よびそれらの薬理学的に許容できる塩は鶏胚大腿骨を用
いた試験管内実験において、強い骨吸収抑制作用を示
す。また、1000〜3000mg/kgの経口投与においても死亡
例がなく、重篤な中毒症状も見られない。
このように、本発明の一般式(I)で表される2−キノ
ロン誘導体は骨粗鬆症治療剤としてきわめて有用な化合
物である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中のR1は炭素数2〜10の直鎖状または枝分かれ状の
    アルキル基であるかまたは少なくとも1個の水酸基、カ
    ルボキシ基、カルバモイル基またはアルコキシカルボニ
    ル基を置換基として有する炭素数1〜6の直鎖状または
    枝分かれ状のアルキル基であり、R2は水素原子または炭
    素数1〜4の直鎖状または枝分かれ状のアルキル基であ
    る)で表される2−キノロン誘導体およびそれらの薬理
    学的に許容できる塩。
JP62128669A 1987-05-26 1987-05-26 2−キノロン誘導体 Expired - Lifetime JPH0696556B2 (ja)

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