JPH0697155A - 金属酸化物層を形成する方法、そのための真空処理装置および少なくとも1つの金属酸化物層をコーティングされた部品 - Google Patents

金属酸化物層を形成する方法、そのための真空処理装置および少なくとも1つの金属酸化物層をコーティングされた部品

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JPH0697155A
JPH0697155A JP5164502A JP16450293A JPH0697155A JP H0697155 A JPH0697155 A JP H0697155A JP 5164502 A JP5164502 A JP 5164502A JP 16450293 A JP16450293 A JP 16450293A JP H0697155 A JPH0697155 A JP H0697155A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は基板上に最大で選択的にイオンを透
過する金属酸化物層を形成する方法、そのための真空処
理装置および少なくとも1つの金属酸化物層を有する部
品に関し、金属酸化物層を工業的に製造することがで
き、微細な裂け目や障害箇所がなく十分な付着強度が得
られように改良することを目的とする。 【構成】 基板上に最大で所定種類のイオンに選択的に
導通する金属酸化物層を形成する方法において、真空室
が少なくともHV(高真空)の圧力領域に排気され、金
属がその中で基板における遊離された金属粒子の運動エ
ネルギが最大で10eVであるように遊離され、酸素が
室内へ装入され、単位時間当り装入される酸素量の単位
時間当り遊離される金属量に対する比が基板上に設定可
能な酸化度で金属酸化物が形成されるように選択され、
基板温度が900℃より低く維持されるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基板上に最大で選択的に
イオンを透過する金属酸化物層を形成する方法、前記方
法を実施する真空処理装置および少なくとも1つの金属
酸化物層を有する部品に関するものである。ここで「金
属酸化物」という概念は半導体の酸化物も指すものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の金属酸化物層は多数の目的に使
用されることが知られている。完全性を要求しなけれ
ば、−導電層間を電気的に絶縁する誘電体として、−薄
膜コンデンサ内の誘電体として、−例えば集積スイッチ
回路をカプセル化するための保護層として、−ジョセフ
スン効果による急速スイッチを形成するために超伝導体
間の絶縁体として(Rosenberg、”The S
olid State”、1988年オックスフォード
大学出版)、−太陽電池における層構造内に、−光学素
子における層構造内に、−固体電解質としての特性によ
って、ガスセンサとして、−EMK測定を行うための電
気化学的半電池において、特にpH測定にも、その場合
に電界効果トランジスタ、いわゆるISFETのゲート
層としてなど、イオン感度を有する半電池素子などに
も、使用される。
【0003】このような使用においては基本的な要請
は、層内に微細な裂け目が存在しないことである。この
種の微細な裂け目はすべての場合において酸化物層の機
能を無効にする可能性がある。すなわち、例えばpHセ
ンサ層として使用した場合に、この種の微細な裂け目に
よって層が短絡される。上述のすべての使用における他
の重要な要求は、特に熱的応力の視点の元でも、基板上
に良好に付着すること、並びに障害箇所ないし異物捕獲
がないことである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の金属酸化物層を工業的に製造することができ、その場
合に微細な裂け目、障害箇所がないことおよび付着強度
に関する上述の要請を満足させることのできる冒頭で挙
げた種類の方法と、上述の層を製造することのできる真
空処理装置と、上述の要請を満たす工業的に製造された
部品を提案することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】上記の課題
は、請求項1の特徴部分に示す特徴を有する方法によっ
て解決される。その場合に次のように定義される。 −高真空領域は10-3から10-6mbarの間であり、
−超高真空領域は、10-6mbarより下の圧力であ
る。
【0006】その他Meh k が所望の酸化段階の化学
量論式であり(例えばSi1 2 、Si1 1 )、hと
kが正の整数であって、固体内の分子の平均的な実際比
が金属と酸素間でhに規格化されてh/k’で与えられ
る場合には、酸化度γはk’/kで与えられ、次のこと
が成立する。 − k’/k=1の場合:酸化が飽和されている; − k’/k>1の場合:酸化が過飽和である; − k’/k<1の場合:酸化が不完全である。
【0007】UHV真空雰囲気内で酸化物層を形成する
ことについては、スイス、インターラーケン1988年
2月29日から3月4日の、高温超伝導と材料および超
伝導のメカニズムに関する国際会議の報告から、論文
「超高真空プラントにおけるY−Ba−Cu−Oフィル
ムの共蒸発(Coevaporation of Y−
Ba−Cu−O films in an ultar
high vacuum plant)、J.Edl
inger、H.Fischer、J.A.Kopri
o、G.Peter、J.Ramm、Balzers
AG、FL−9496 Balzersを指摘してお
く。
【0008】少なくともHV圧力領域に初期排気するこ
とによって層内への誤捕獲割合が減少される。さらに、
基板における遊離された金属粒子の運動エネルギが最大
で10eVであるように金属が遊離されるという特徴
と、時間当り装入される酸素量と時間当り遊離される金
属量との比を、基板に設定可能な酸化度で金属酸化物が
形成されるように選択するという特徴を組み合わせるこ
とにより、かつさらに基板温度を900℃の下に維持す
ることによって、正確に支配することのできるコーティ
ングプロセスが実現される。基板上に当接する金属粒子
のエネルギの上方を制限することによって、従来の努力
とは異なり、金属粒子源における金属粒子のわずかな遊
離度で、層が商業的、工業的に加工される。
【0009】さらに形成された層の付着を最適なものに
するために、請求項2の文言に示すように行うことが提
案される。それによって、正確に制御して基板と層間の
所望の酸化度プロフィールが、最終的に所望の化学量論
で達成され、それによって例えば基板と層間に熱によっ
てもたらされる応力の吸収を裂け目の形成なしで最適化
することができる。
【0010】好ましくはさらに請求項3の文言に示すよ
うに、金属が真空室内へ遊離される。さらに請求項4の
文言に示すように行われ、それによって遊離率を正確に
案内することが可能になり、かつ上述の酸化度プロフィ
ールを、同時に供給される単位時間当りの酸素量に応じ
て、所定の目標プロフィールに従って正確に実現するこ
とが可能になる。
【0011】請求項5の文言によれば、それによってま
た、時間的および遊離面積にわたって平均された遊離さ
れる金属の率のドリフトを20分で5%より小さく、好
ましくは1時間で0.5%より小さく維持することによ
って、支配している化学量論を変えずに、比較的厚い、
きわめて均質の層を形成することができる。遊離面積と
しては、コーティング時間内に金属粒子を放出する金属
粒子源の全面積と考えるべきである。 請求項6の文言
に示すように酸素と金属粒子を基板に同時に供給するこ
とによって、酸化物層が本来の位置に成長する。例えば
外気におけるアノード酸化あるいは電気化学的酸化の場
合などのような不働態効果はその場合には発生しない。
形成(堆積)プロセスは、酸化物の結合エネルギよりず
っと小さい、非常に小さい運動エネルギで行われるの
で、すでに形成されている酸化物の特性は後から堆積さ
れる粒子によって変化されない。
【0012】本発明により提案されるプロセス全体はさ
らに幾つかのわずかなプロセスパラメータ、すなわちす
でに述べたように、金属の遊離率、さらに単位時間当り
装入される酸素の量およびさらに層を形成する基板の温
度など、を支配することによって支配される。好ましく
は請求項7の文言によれば、金属は蒸発によって遊離さ
れ、その場合に好ましくは、後述する方法で正確に支配
可能なプロセスである電子ビーム蒸発によって遊離され
る。
【0013】単位時間当りに遊離される金属量を正確に
監視するために、この金属量は好ましくは請求項8の文
言によれば、コーティングプロセスの間に測定される。
その場合に行われた測定から、基板上に時間平均で堆積
される金属率がどのようなものであるかについて重要な
データを得るために、請求項9の文言によれば、測定は
基板のコーティングすべき領域が遊離される金属のソー
スに向けられる空間角度領域で行われる。それによっ
て、測定箇所において検出される単位時間当りの金属量
と基板上に堆積される単位時間当りおよび単位面積当り
の金属量との間に比例がほぼ得られる。
【0014】測定はさらに好ましくは請求項10の文言
に示すように行われ、さらに請求項11に示すように行
われる。それによって単位時間当りに供給される酸素量
が一定に維持されている場合には、形成される層におけ
る酸化率が制御され、ないしは制御して案内され、ある
いは単位時間当り供給される酸素量が一緒に調節される
場合には、共に調節される。
【0015】さらに誤捕獲を最小にするために、請求項
12の文言によれば、真空室がUHV圧力領域まで排気
されてから、コーティングプロセスが開始され、それに
よって残留ガスの影響が防止される。さらに残留ガスの
影響を受けずに金属酸化物層の本来の位置での成長をさ
らに改良するために、請求項13の文言に示すようにす
ることが提案される。
【0016】特に単位時間当りに金属源から遊離される
金属量を正確に制御するために、請求項14の文言によ
り、好ましくはまた請求項15の文言による率センサが
使用される。その場合に好ましくは選択された応答時間
≦1msecは特に、約10eVの上述の最大運動エネルギ
において電子ビーム蒸発された粒子が50cmの区間に
わたって、すなわちソースとソースに対して50cmの
距離で取り付けられたコーティングすべき基板との間の
区間にわたって飛翔する飛翔時間に相当する。
【0017】さらに好ましくは遊離された金属の率を測
定する率センサは請求項16の文言に示すように配置さ
れ、このことは好ましくは金属ソースおよび率センサ
と、酸素流入口および基板との間に圧力段階を設けるこ
とによって実現される。原則的には、請求項17の文言
に示す本発明による方法の好ましい実施例において行わ
れる。
【0018】その場合に好ましくは3つの変量、すなわ
ち単位時間当りの基板温度と単位時間当り装入される酸
素量あるいは遊離率のうち2つの変量がそれぞれ一定に
維持される。好ましくは所望の化学量論を有する層でコ
ーティングするまで、およびそのようにコーティングす
ることにより所望の酸化度プロフィールを形成する場合
に、基板温度および単位時間当りに供給される酸素量ま
たは単位時間当りに遊離される金属量が一定に維持さ
れ、同様に単位時間当り遊離される金属量あるいは供給
される酸素量が、請求項18の文言に示すよう制御され
て案内される。
【0019】上述の金属酸化物層の多くの使用例におい
て、金属酸化物層は金属表面の片側あるいは両側に接す
るように形成することが必要であって、その場合に好ま
しくは金属としては、層の酸化物を形成するその金属が
選択される。すでに説明したように微細な裂け目の発生
の責任の一端を負うのは、本発明により形成された金属
酸化物層の基板上への、本実施例では少なくとも1つの
上述の金属表面への付着である。この付着は請求項19
の文言に示す方法によって向上される。
【0020】請求項20の文言に示すように、形成され
る層の酸化度は特に基板温度を一定に維持することによ
って、および単位時間当り装入される酸素量をより大き
な調節時間インターバルに調節することによって実施さ
れ、その場合により小さい調節時間間隔において遊離さ
れる金属量の率が調節される。このことは、遊離される
金属率の調節ステップと調節時間は、特に提案されてい
る後述する蒸発率制御の場合には、供給パイプなどによ
ってもたらされる反応慣性を考慮して、ガス供給制御の
調節時間よりもずっと細かく、ないしは短いからであ
る。
【0021】請求項21の文言によれば、酸素として励
起酸素が、オゾンおよび/または酸素モノマーおよび/
または電子的に励起された酸素あるいはイオンの形状で
使用される。その場合に請求項22の文言によれば、励
起される酸素の運動エネルギは、酸化収率のみを高め、
その場合にまず基板に、そして層表面特性に定義されな
い影響がもたらされないようにするために、10eVよ
り大きくなってはならない。
【0022】上述の方法を遂行する真空処理装置は請求
項29の文言に従って形成され、この装置の好ましい実
施例は請求項30から46の少なくとも1項に従って形
成される。本発明による方法ないし本発明による真空処
理装置によって、予想しなかったわずかな傷もの率で本
発明によりコーティングされた部品を形成することがで
きる。それによって同時に請求項46に示すように、酸
化度遷移プロフィールなしに少なくとも1つの金属酸化
物層でコーティングされた部品が形成され、それについ
ては少なくとも15mm2 の個々の部品の面膨張が所定
である場合に、部品の少なくとも30%、好ましくは少
なくとも40%が所定のイオンに関して選択的に導通
し、従ってセンサとして使用することができる。しかし
これらの部品にさらに好ましくは連続的な酸化度を設け
る場合には、上述の収率が90%以上になり、同時に例
えばセンサとして使用される部品の寿命が著しく向上す
る。
【0023】上述の収率パーセンテージは少なくとも1
5mm2 のコーティングの面膨張に関するものである。
すなわち例えば90%の収率は、1500mm2 のコー
ティングされた面積のうち1350mm2 に微細な裂け
目がないことである。その場合に部品はすでに部品とし
てコーティングされていてもよく、あるいは初めは「大
基板」として、後で例えばレーザ切断プロセスによっ
て、使用される個々の部品に分割される。
【0024】
【実施例】次に図面を用いて本発明を例示して詳細に説
明する。本発明による方法と本発明による装置の好まし
い実施例に関して、金属ソースとして電子ビーム蒸発器
が使用され、かつこのことは好ましくは電子ビームソー
スを用いて率ガイドに関して最大の正確さを延長するた
めに使用されるのであり、これは出願人の公開された公
報DE−OS3921040と3929475に記載さ
れており、ないしはそこに記載された制御方法によるも
のであるので、これら2つの文献はこの明細書の統合さ
れた構成部分であることを表明する。
【0025】図1には本発明による真空処理装置の好ま
しい実施例が概略図示されており、これを用いて本発明
方法を詳細に説明する。高真空領域ないしは超高真空領
域の条件を満足させるために公知のように形成された真
空排気容器1内には、公知のように可動の、あるいは図
示のように固定の工作物支持体3が設けられている。工
作物支持体3は、加熱部材5で概略図示するように、加
熱可能である。真空排気容器1内には、工作物支持体3
に対向してガスシャワー7が、好ましくは図示のように
リング状に一周するガスノズルとして形成されて設けら
れており、ガスシャワーは質量流調節部材9を介して酸
素貯蔵タンク11と接続されている。調節部材9は入力
E9で制御することができる。
【0026】工作物支持体3に対向するガス装入装置7
に関して、電子ビーム発生器13を有する電子ビーム蒸
発ソースが設けられている。電子ビーム蒸発ユニットの
好ましい構造に関しては、特にDE−OS392947
5の図8とそれに付随する説明を参照することができ
る。重要なことは、電子ビーム蒸発ユニット13は制御
入力E13を有し、この入力によって単位時間当りおよ
びソースの遊離ないし蒸発表面にわたって平均された蒸
発された金属量として定義された蒸発率rが充分に急速
にかつ充分正確に調節され、その結果後述するように、
堆積された分子層のこの率を次の層に対して所望のよう
に変化させることができる。好ましくは電子ビーム蒸発
ユニット13において、0.3nms-1より少ない、好
ましくは0.1nms-1より、好ましくは0.01nm
-1より少ない、0.005nms-1よりも少ない、時
間にわたって平均された蒸発率が調節され、その場合に
この率はもちろん消滅してはならない。
【0027】さらに電子ビーム蒸発ユニット13におい
て、±10%、好ましくは最大で±3%の精度を有する
平均の蒸発率を調節することができる。従って電子ビー
ム蒸発ユニット13において調節可能な電子ビーム蒸発
率の長時間ドリフトは最小でなければならない。という
のはここで取り扱っているプロセスは層が低速で形成さ
れるために比較的時間のかかるプロセスであるからであ
る。好ましくは平均された率のこのドリフトは20分で
目標値の5%より少なく、その場合に好ましくは1時間
で0.5%より少ないか、それと同じである。
【0028】時間的に平均されたあるいは平均的な率r
について話題にする場合には、これは次のように表さ
れ、
【0029】
【数1】
【0030】その場合にrm は現在の率を意味し、Tは
好ましくは10秒の平均時間である。好ましくは工作物
支持体3の後ろ側に真空排気容器1の排気を行うための
ポンプスリーブ15と、場合によっては処理室P内の酸
素分圧の制御装置が設けられている。ポンプスリーブ1
5は真空ポンプ17と接続されており、真空ポンプのポ
ンプ出力はユニット19において調節することができ
る。
【0031】工作物支持体3の領域において、好ましく
は工作物支持体3に温度センサ21が設けられており、
その出力信号は工作物支持体の温度を監視するために用
いられ、あるいは好ましくは図示のように温度センサ実
際値信号Xθとして符号23で概略図示する制御回路へ
供給される。温度制御回路23は温度ガイドユニット2
5によって案内され、操作信号によって増幅された制御
偏差Sθに従って工作物支持体温度θ用の操作入力E3
に作用する。工作物温度は最大で900℃、好ましくは
最大で600℃に調節される。
【0032】ガス装入装置7にはさらに測定センサユニ
ット27が接続されており、この測定センサユニットに
よって酸素質量流mが測定される。この代わりに室内の
酸素分圧を測定することも可能である。排気容器1内に
装入されたガス質量流mは真空ポンプ17で調節された
吸引出力に従って、および酸化反応によって消費される
酸素に従って排気容器内に酸素分圧を発生させる。
【0033】従ってセンサユニット27の出力信号は制
御のために使用され、あるいはこれは好ましくは図示の
ように測定された操作量信号Xmとして制御回路29へ
供給され、制御回路は操作信号Smによって操作ユニッ
ト9の入力E9へ作用する。流量ガイドユニット31に
よって排気容器1に供給される単位時間当りのガス量、
ガス質量流mが案内されて制御される。
【0034】最後に金属率測定が行われる。そのために
金属選択的率センサ33が設けられ、好ましくは特に工
作物支持体3上の工作物Oが金属ソースに、従って蒸発
ユニット13の蒸発方面(遊離面)に向けられる角度領
域に設けられる。率センサは好ましくは≦0.1Ås-1
の検出感度を有し、その場合に好ましくは≦0.01Å
-1である。制御技術的な理由からさらに使用される率
センサ33は好ましくは≦100ms、好ましくは≦1
0msないしは好ましくは≦1msの応答時間(ステッ
プ応答)を有する。最後のものは図示と同様な装置構成
において、蒸発される金属表面とコーティングすべき工
作物表面間に約50cmの距離が維持されている場合に
は、≦10eVの運動エネルギで蒸発される金属粒子の
飛翔時間に相当する。
【0035】この仕様を満たすために、好ましくはセン
サ33として、出願人が販売しているような4極子質量
分析計QMA400が使用される。その他、好ましく
は、図2を用いて説明するように、繊細な率センサ33
が酸素ガスの影響を受けることがほぼ防止される。その
ために他の好ましい実施例においては、マスク開口部8
aを有する圧力段階室8の内部にガスシャワー7aが配
置される。圧力段階室8の内部の圧力は酸素を噴射する
ことによって残りの処理室P内の圧力より高くされ、そ
の場合にこの圧力差は、少なくとも部分的に、マスク8
aの作用によって吸収される。それによって、本質的な
量の酸素がセンサ33の領域へ到達することが防止され
る。
【0036】さらにそれによって、点線で示すように金
属粒子と酸素が大体において分離されて工作物表面へ当
接し、それによって金属酸化物は本来の場所で、すなわ
ち表面上で成長することが保証される。図1に示すその
他の装置が図2には記載されていない。センサ33によ
って測定された、蒸発表面にわたって支配する現在の蒸
発率に関係する変量は、蒸発率を制御するために使用さ
れ、あるいはこれは好ましくは、かつ図示するように測
定された制御量Xrとして制御回路35へ供給され、制
御回路の制御信号Srは電子ビーム蒸発ユニット13の
入力E13において現在の蒸発率を調節する。制御回路
は率ガイドユニット37によって案内される。
【0037】好ましい実施例の電子ビーム蒸発器におけ
る最小の率をきわめて正確に調節するためのこの種の率
調節および好ましくは率制御回路の構造と機能に関して
は、その全般にわたってDE−OS3921040の当
業者のための開示内容を参照することができる。好まし
くはDE−OS3921040に示す電子ビーム蒸発器
のような金属粒子ソースは、好ましくは最大で100m
s、好ましくは最大で10msないしは最大で1msの
率調節時間を有する。
【0038】図1に概略図示するような装置において、
本発明方法は次のように行われる。すなわち、真空排気
容器1は真空ポンプ17によって高真空、好ましくは超
高真空に、すなわち≦10-6mbar、好ましくは≦1
-9mbarの開始圧力に排気される。それによって後
から供給されるプロセスガス、すなわち酸素が残留ガス
によって汚染されることが最小にされる。
【0039】電子ビーム蒸発ユニット13によって金属
が蒸発され、そしてガス装入装置7ないし7aを介して
酸素が真空排気容器1内へ装入される。その場合に単位
時間当り装入される酸素量、すなわち酸素質量流mの単
位時間当り蒸発される平均の金属量に対する比、すなわ
ちその率rは、蒸発された金属が好ましくは特に基板、
すなわちコーティングすべき工作粒表面O上に均質に分
配されて、所定の酸化率で酸化されるように、選択され
る。その場合に基板温度θは最低に、好ましくは900
℃より下、好ましくはその場合に600℃より下かそれ
に等しく維持される。
【0040】金属としてイリジウムを用いて、本発明に
よる方法の次の状況において優れた結果が得られた。上
述の好ましい電子ビーム蒸発ユニットと好ましい率制
御、並びに50cmの工作物表面−蒸発表面距離を有す
る図1に示す装置: 10sにわたって平均された金属
の蒸発率r:≦0.3nms-1 処理室P内における基板領域のO2 分圧:≦8・10-4
mbar 約15mm2 の大きさのコーティングされた10の部品
のうち4つが次に電子化学的センサとして使用すること
ができた。
【0041】その場合に層形成する場合に酸素の分圧
と、従ってmと、同様に率rはコーティングプロセスの
間一定に維持された。層形成のさらなる改良が、図3を
用いて後述するように、達成された。上述の条件の元
で、Ir2 3 層がIr基板上と、サファイア基板上に
蒸着された。その場合に、図3に示すように蒸発率rは
一定に制御され、同様にコーティング基板の温度も上述
の例のように600℃に維持された。
【0042】最初は、図3の酸素質量流の推移に概略図
示するように、図1に示す真空排気容器1内に酸素は装
入されなかった。従って最初はサファイア基板上ないし
イリジウム基板上には金属層が成長した。その後所定時
間の間、すなわち50minの間mがランプ形状に連続
的に増大された。図3の点Mに示すように酸素質量流m
の増大の終了後、次に最低で1000secの間所望の
一定の酸化度でさらにコーティングが行われた。
【0043】結果として、約15mm2 の大きさのコー
ティングされた部品の100%が電子化学的なセンサと
して使用することが可能であったことが示された。層付
着を接着バンドテストで調べた:形成された層は罫書き
針でなければ剥せなかった。このことはサファイア基板
上でも金属基板上でもそうであった。ランプ長さの縮小
は、プロセス技術的な理由、すなわち時間と装入量から
約5分まで縮小された。最小量は本発明により形成され
る各金属/金属酸化物層システムにおいて、経験的に求
められる。実現された酸化度プロフィールによって電子
化学的センサ部材の寿命は、酸化度プロフィールのない
センサ部品に比べて劇的に向上した。同様に図3から明
らかなように、本発明により形成された金属酸化物層に
連続して金属層を堆積しようとする場合には、好ましく
は酸素質量流mをランプ形状に減少させることによって
酸化度が連続的に減少され、その場合に層構造はだんだ
んと金属的になる。
【0044】図4にはプロセスガイドの他の実施例が概
略図示されている。この場合にはまず第1の時間モード
T1において例えば金属基板上に金属が析離される。そ
のために適当な蒸発率rが調節され、酸素は装入されな
い。その後酸素質量流が(そのガイド量WO2に従って)
1ステップにおいて増大される。酸素質量流と特に排気
容器内の分圧が制御ステップに反応する慣性が、質的に
誇張されて図示されている。蒸発される材料の率はその
ガイド量Wr に従って次のように案内される。すなわち
その時所望の酸化度を得るために、それぞれ現在の優勢
の酸素質量流に従って、コーティングすべき表面におけ
る現在の所望の酸素対金属比が優勢になるように案内さ
れる。そのために率rはmに従って案内される。
【0045】このようにして酸素対金属比が連続的に増
加するのに従って、酸化度を連続的に増大させることが
可能になり、その場合にこの方法は特に、所望の酸化度
プロフィールが酸素質量流の連続的な変化によって、あ
るいは比較的大きな時間間隔において質量流の単独の変
化によって実現できない場合に、使用される。このこと
は、酸素質量流の急激な変化は、それがガイド量の変化
に反応する慣性によって、蒸発される金属の率の正確な
制御技術的ガイドのようには、質量においてできないか
らである。
【0046】図5には酸化度と酸素質量流mの関係が概
略的に図示されている。これは異なる金属蒸発率rがそ
れぞれ一定に維持され、かつ吸引出力と基板温度は一定
に維持されている場合である。図から明らかなように、
酸素質量流mが増加するにつれて、反応度が1へ向かっ
て移動し、しかもそれぞれ一定に維持されている蒸発率
rが少ないほど、急速である。
【0047】蒸発率rが一定に維持されている場合に、
例えばO2で図示されているカーブを見ると、興味深い
ことに状況は一定であるが励起された酸素OないしO3
が供給されると、酸素収率が高くなることによって反応
ガス流mが低い場合にすでに飽和された酸化が生じる。
そこから明らかなように、本発明による層を急速に形成
するために、金属蒸発率rを増加させる方法は、励起さ
れた酸素を供給することによって酸素の反応を高めるこ
とにある。異なるように励起された酸素を選択的に供給
することによっても、酸化度プロフィールを案内するこ
とが可能になる。
【0048】図6には図5と同様に酸化度と蒸発率rと
の関係が示されており、それぞれ酸素質量流mは一定に
維持されている。図7には、図3あるいは4に示す方法
において、あるいは励起された酸素の割合の制御によっ
て実現される本発明による好ましい層が図示されてい
る。その場合に純粋に質的に、暗い領域が酸化物の層成
分を意味している。図から明らかなように、金属層と金
属酸化物層間の連続的な酸化遷移が所望の酸化度で行わ
れており、それによって図示のように層の基板への付着
が著しく増大する。金属と酸化物の領域間の酸化度プロ
フィールを本発明により好ましく制御する場合には、単
層から単層へ酸化度が変化することが示されている。
【0049】この浸透効果によって、このように形成さ
れた層は圧力応力も剪断応力も非常に多く吸収すること
が可能になる。上述の例は金属層の上に本発明により同
じ金属の金属酸化物層を形成することを前提としている
が、異なる金属の金属層と金属酸化物層を形成するこ
と、ないしはすでに示したようにサファイアなど非金属
の基板上に金属酸化物層を本発明により形成することも
全く可能である。
【0050】図8と9には、その厚みdにわたって所望
の酸化度プロフィールを有する層を得るために酸素供給
がmに従って時間tにわたってどのように行われるか、
およびそれに伴って酸化度の分配が時間にわたってどの
ように案内されるかが示されている。図1に示す装置へ
の好ましい追加を示す図10によれば、酸素タンクない
し酸素貯蔵部11は第1の弁40、圧力計41、第2の
弁、すなわち絞り弁43を介して図1に示す排気容器1
へ導かれている。第1と第2の弁40、43間において
第3の弁45を介してポンプ47を有するポンプスリー
ブが分岐している。この装置は酸素貯蔵部11を接続す
るために用いられる。弁43、45および40間の空間
はタンク11を接続する前に排気される。その後タンク
11が設置され、弁40、43、45は閉鎖されてい
る。その後弁45が開放され、ポンプ47によって最終
圧力≦10-2mbar、好ましくは≦10-7mbarに
排気される。同時に好ましくは弁40、43、45間の
パイプシステムが、好ましくは少なくとも200℃に加
熱される。パイプ空間の排気後に弁45が閉鎖され、ガ
スがタンク11から、弁40の開放後に弁43と45間
のパイプ空間へ膨張される。その後弁40が閉鎖され、
弁45が開放され、このサイクルが好ましくは多数回、
好ましくは少なくとも5回繰り返され、それから弁45
を閉鎖した後に酸素貯蔵容器11が弁40と43を介し
て制御されて真空排気容器1と接続される。
【0051】それによって本発明による行われるコーテ
ィングが上述のパイプシステムからの不純物によって不
用意にドーピングされることが防止される。その他、本
発明方法に従ってSi層上にSiO2層が成長した。測
定された蒸発率は0.5Å-1より少ない基板上の層成長
に相当し、それは時間当り0.1より少ない単層に相当
する。それによって単層当り10sのコーティング時間
が得られた。時間平均された率の変動は±1%より少な
い。従って酸素質量流が一定に維持される場合には、±
1%の酸化度精度で制御して単層を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を説明するために、本発明に
よる真空処理装置の実施例を概略図示する。
【図2】図1に示す装置に使用される真空排気容器の他
の実施例を示す。
【図3】例えば遊離された、特に電子ビーム蒸発によっ
て遊離された金属の率と、基板温度と、装入される酸素
の質量流の閉ループ制御されたあるいは開ループ制御さ
れた推移をそれぞれ時間軸にわたって概略的に示すもの
であり、最後のものは例えば本発明による酸化層を金属
表面上に設けるためないしは発生された金属酸化物を後
から金属被覆によって被覆することに関するものであ
る。
【図4】図3と同様に、例えば装入される酸素の質量流
と単位時間当り蒸発される金属量ないしは電子ビーム蒸
発される金属量の閉ループあるいは場合によっては開ル
ープ制御される推移と、例えば酸素質量流と金属率の比
(V)のもたらされる推移を概略的および定質的に示
し、その場合に酸素質量流はより大きなタイムインター
バルで調節され、所望の比を得るために金属率は補正さ
れた。
【図5】所定の装置構成において、酸化度と装入される
酸素の質量流との関係、それぞれ一定に維持された種々
の率の場合に遊離される金属を概略的かつ定質的に示
す。
【図6】それぞれ装入される酸素の質量流が一定に維持
される場合に、酸化度を遊離される金属の率の関数で示
す。
【図7】最適な層付着を得るために、特に金属基板上
の、本発明による層の本発明による構造を概略的に示
す。
【図8】例えば酸素質量流の推移、金属遊離率が一定に
維持された場合にそこからもたらされる酸化度、および
そこからもたらされる、形成される本発明による層の厚
みにわたる酸化度プロフィールをそれぞれ定質的に示
す。
【図9】例えば酸素質量流の推移、金属遊離率が一定に
維持された場合にそこからもたらされる酸化度、および
そこからもたらされる、形成される本発明による層の厚
みにわたる酸化度プロフィールをそれぞれ定質的に示
す。
【図10】貯蔵部と真空室間の接続システム用のクリー
ニングサイクルを説明するために真空室と酸素貯蔵部と
を接続して示す。
【符号の説明】
1…真空排気容器 3…工作物支持体 5…加熱部材 7…ガスシャワー 9…調節部材 11…酸素貯蔵タンク 13…電子ビーム蒸発ユニット 15…ポンプスリーブ 17…真空ポンプ 19…調節ユニット 21…温度センサ 23…制御回路 25…温度ガイドユニット 27…測定センサユニット 29…制御回路 31…流量ガイドユニット 33…率センサ 35…制御回路 37…率ガイドユニット

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に最大で所定種類のイオンに選択
    的に導通する金属酸化物層を形成する方法において、 真空室が少なくともHV(高真空)の圧力領域に排気さ
    れ、 金属がその中で、基板における遊離された金属粒子の運
    動エネルギが最大で10eVであるように遊離され、 酸素が室内へ装入され、 単位時間当り装入される酸素量の単位時間当り遊離され
    る金属量に対する比が、基板上に設定可能な酸化度で金
    属酸化物が形成されるように選択され、 基板温度が900℃より低く維持されることを特徴とす
    る金属酸化物層を形成する方法。
  2. 【請求項2】 酸化度が、基板に基づいて、制御されて
    増大され、それに加えて酸化度の変化が、層成長に関し
    て、最大でそれぞれ単原子ないしは単分子層の堆積時間
    に相当する時間的調節パターンで行われることを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 時間と遊離面積にわたって平均された金
    属粒子ソースからの遊離率が0.3nms-1、好ましく
    は0.1nms-1、さらに好ましくは0.01nm
    -1、特に0.05nms-1よりも大きくないように、
    金属が室内へ遊離されることを特徴とする請求項1ある
    いは2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 時間と遊離面積にわたって平均された金
    属ソースからの金属の遊離率の精度が目標値に関して≦
    10%、好ましくは≦1%であることを特徴とする請求
    項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 時間的および遊離面積にわたって平均さ
    れた金属ソースからの金属の遊離率のドリフトが、20
    分で≦5%、好ましくは1時間で≦0.5%であること
    を特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 基板ないしそれに形成される層に酸素と
    金属粒子がほぼ無反応で供給され、金属酸化物層が本来
    の位置で成長されることを特徴とする請求項1から5ま
    でのいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 金属が蒸発され、好ましくは電子ビーム
    蒸発されることを特徴とする請求項1から6までのいず
    れか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 金属ソースから遊離される金属の率が測
    定されることを特徴とする請求項1から7までのいずれ
    か1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 測定が、基板のコーティングすべき領域
    が遊離される金属のソースに向く空間角度領域で行われ
    ることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 測定が、4極子質量分析計によって、
    例えば出願人が販売しているQMA質量分析計などを用
    いて、行われることを特徴とする請求8ないし9に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 遊離される金属の率の測定が、遊離さ
    れる金属の率を制御する制御回路において実際値測定と
    して使用され、制御回路のガイド量を用いて前記率とそ
    れに伴って形成される層における酸化度が少なくとも一
    緒に調節されることを特徴とする請求項8から10まで
    のいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 真空室がUHV(超高真空)残留ガス
    圧力領域に排気されることを特徴とする請求項1から1
    1までのいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 酸素が装入される、基板を有する空間
    が残りの処理室から圧力段階を介して分離されることを
    特徴とする請求項1から12までのいずれか1項に記載
    の方法。
  14. 【請求項14】 率を測定するために、金属ソースにお
    ける金属粒子の遊離に関して、≦0.1Ås-1の検出感
    度を有する、好ましくは≦0.01Ås-1の検出感度を
    有する材料選択的な率センサが使用されることを特徴と
    する請求項8から13までのいずれか1項に記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 率を測定するために、応答時間≦10
    0ms、好ましくは応答時間≦10ms、さらに好まし
    くは応答時間≦1msの率センサが使用されることを特
    徴とする請求項8から14までのいずれか1項に記載の
    方法。
  16. 【請求項16】 遊離される金属率を測定するために使
    用される率センサが、同時に室内に存在する酸素によっ
    てほとんど影響を受けず、好ましくは基板と酸素流入口
    が圧力段階を介して真空室の残りの部分から分離され、
    かつ前記残りの部分に金属ソースが率センサと共に配置
    されるように、位置決めされることを特徴とする請求項
    8から15までのいずれか1項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 次の変量、すなわち 基板の温度 単位時間当り遊離される金属量 単位時間当り装入される酸素量ないしはそれぞれ単位時
    間当り遊離される金属量と装入される酸素量の比、 の少なくとも1つが制御されることを特徴とする請求項
    1から16までのいずれか1項に記載の方法。
  18. 【請求項18】 3つの変量、基板温度、単位時間当り
    装入される酸素の量、遊離される金属量の率のうち2
    つ、好ましくは基板温度と単位時間当り装入される酸素
    の量、あるいは単位時間当りの金属量がが少なくともそ
    れぞれ所定のコーティング時間部分の間一定に維持さ
    れ、 第3の変量がそれぞれ案内されることを特徴とする請求
    項1から17までのいずれか1項に記載の方法。
  19. 【請求項19】 層が金属表面の片側あるいは両側に接
    して形成され、さらに金属コーティングに基づいて金属
    基板の増加する、好ましくは連続的に増加する酸化度が
    調節され、ないしはさらに行おうとする金属コーティン
    グに向けて減少する、好ましくは連続的に減少する酸化
    度が調節されることを特徴とする請求項1から18まで
    のいずれか1項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 層の厚みに沿って酸化度の分配が3つ
    の変量、すなわち基板の温度、遊離される金属量、装入
    される単位時間当りの酸素量のうち少なくとも1つを時
    間に従って案内することによって制御され、好ましくは
    基板温度が一定に維持され、装入される単位時間当りの
    酸素量と遊離される金属の率が案内され、その場合に好
    ましくは装入される酸素の量は大きなタイムインターバ
    ルを有する調節ステップにおいて、それに対して遊離さ
    れる金属の率はより小さい調節時間パターンで案内され
    ることを特徴とする請求項1から19までのいずれか1
    項に記載の方法。
  21. 【請求項21】 励起された酸素がオゾンおよび/また
    は酸素モノマーおよび/または電子的に励起された酸素
    および/またはイオンの形状で供給されることを特徴と
    する請求項1から20までのいずれか1項に記載の方
    法。
  22. 【請求項22】 酸素あるいは励起された酸素の運動エ
    ネルギが10eVより高くないことを特徴とする請求項
    1から21までのいずれか1項に記載の方法。
  23. 【請求項23】 酸素がグロー放電、マイクロ波放電、
    誘導的に結合されたプラズマおよび/または光線、特に
    UV線によって励起されることを特徴とする請求項1か
    ら22までのいずれか1項に記載の方法。
  24. 【請求項24】 基板温度が最高で600℃に維持され
    ることを特徴とする請求項1から23までのいずれか1
    項に記載の方法。
  25. 【請求項25】 金属としてIrが遊離され、好ましく
    は電子ビーム蒸発されることを特徴とする請求項1から
    24までのいずれか1項に記載の方法。
  26. 【請求項26】 プロセス開始圧力として真空室が少な
    くとも10-6mbar、好ましくは10-9mbarに排
    気されることを特徴とする請求項1から25までのいず
    れか1項に記載の方法。
  27. 【請求項27】 酸素貯蔵部が貯蔵部側の第1の弁と室
    側の第2の弁を介して真空室と接続され、第1と第2の
    弁の間に第3の弁を介してポンプが接続され、好ましく
    は3つの弁の間のパイプシステムを、好ましくは少なく
    とも200℃に、加熱して、第1と第2の弁を閉鎖し
    て、第3の弁を開放してパイプシステムが少なくとも1
    -2mbar、好ましくは10-7mbarに排気され、
    その後第3の弁が閉鎖され、第1の弁が開放され、酸素
    が供給され、このサイクルが好ましくは少なくとも5回
    実施され、最後の供給の後第1の弁を閉鎖し、第3の弁
    を開放することによってパイプシステムがポンプによっ
    て排気され、その後に初めて第2の弁が開放されること
    を特徴とする請求項1から26までのいずれか1項に記
    載の方法。
  28. 【請求項28】 基板に基づいて、遊離される金属の一
    定の率が調節され、かつ供給される酸素の量が、金属遊
    離率に従って堆積される単分子層の反応度が次の層に対
    して所定に変化するように、連続的に増大されることに
    よって、金属酸化物層が所望の酸化度プロフィールで形
    成されることを特徴とする請求項1から27までのいず
    れか1項に記載の方法。
  29. 【請求項29】 請求項1から28までの少なくとも1
    項に記載の方法を実施する真空処理装置においてポンプ
    ユニット(17)を有する、少なくともHVアップリケ
    ーション用に形成された真空室(1)と、 流量調節装置(9)を備えた、酸素貯蔵部(11)と接
    続されたガス装入装置(7)と、 温度調節装置(5)を有する加熱可能な工作物支持体装
    置(3)と、 ソースを通して単位時間当たり遊離される金属粒子量を
    調節する調節装置(E13)を有する少なくとも1つの
    金属粒子ソース(13)を有することを特徴とする真空
    処理装置。
  30. 【請求項30】 真空室(1)がUHVアップリケーシ
    ョン用に設計されていることを特徴とする請求項29に
    記載の装置。
  31. 【請求項31】 金属粒子ソースが蒸発ソース、好まし
    くは電子ビーム蒸発ソースであることを特徴とする請求
    項29あるいは30に記載の装置。
  32. 【請求項32】 金属粒子ソースが、少なくとも0.3
    nms-1、好ましくは少なくとも0.1nms-1、好ま
    しくは少なくとも0.01nms-1、さらに少なくとも
    0.005nms-1までの、時間とその遊離表面にわた
    って平均された率の金属粒子を放出するように設計され
    ていることを特徴とする請求項29から31までのいず
    れか1項に記載の装置。
  33. 【請求項33】 時間と遊離面積にわたって平均された
    金属粒子の遊離率の精度が、目標値に関して≦10%、
    好ましくは≦1%であることを特徴とする請求項29か
    ら32までのいずれか1項に記載の装置。
  34. 【請求項34】 時間と遊離面積にわたって平均され
    た、ソースにおける遊離される金属粒子量の時間的ドリ
    フトが、目標値に関して20分で≦5%、好ましくは1
    時間で≦0.5%であることを特徴とする請求項29か
    ら33までのいずれか1項に記載の装置。
  35. 【請求項35】 単位時間当りソースから遊離される金
    属量を測定するセンサが設けられていることを特徴とす
    る請求項29から34までのいずれか1項に記載の装
    置。
  36. 【請求項36】 センサが真空室内で、工作物支持体の
    少なくとも1つの重要な部分が金属粒子ソースの遊離面
    に向く空間角度領域に配置されていることを特徴とする
    請求項29から35までのいずれか1項に記載の装置。
  37. 【請求項37】 センサが材料選択的なセンサであっ
    て、好ましくは≦0.1Ås-1、さらに好ましくは≦
    0.01Ås-1の検出感度を有することを特徴とする請
    求項35あるいは36に記載の装置。
  38. 【請求項38】 センサが最大で100ms、好ましく
    は最大で10ms、さらに好ましくは最大で1msの応
    答時間を有することを特徴とする請求項35から37ま
    でのいずれか1項に記載の装置。
  39. 【請求項39】 工作物支持体とガス装入装置が圧力段
    階室の内部に配置され、圧力段階室が少なくとも1つの
    マスクを介して真空室(1)の他の内部空間と接続され
    ており、 好ましくは金属粒子ソースから遊離される金属粒子の率
    を測定するセンサが真空室内の圧力段階室の外部に配置
    されていることを特徴とする請求項29から38までの
    いずれか1項に記載の装置。
  40. 【請求項40】 室内に粒子ソースから遊離される金属
    粒子率を測定するために、出願人が販売しているQMA
    400など4極子質量分析計が設けられていることを特
    徴とする請求項29から39までのいずれか1項に記載
    の装置。
  41. 【請求項41】 流量調節装置および/または温度調節
    装置および/または率調節部材が、それぞれの制御回路
    の調節装置を形成することを特徴とする請求項29から
    40までのいずれか1項に記載の装置。
  42. 【請求項42】 流量調節装置が制御ユニット(31)
    と接続されており、それによって、時間の関数で酸素の
    流量が設定可能な時間特性に従って開ループ制御あるい
    は閉ループ制御されることを特徴とする請求項29から
    41までのいずれか1項に記載の装置。
  43. 【請求項43】 金属粒子ソースが、DE−OS392
    9475に図示され、特に図8との関連において説明さ
    れ、かつ請求されるように構成された電子ビーム蒸発ソ
    ースであることを特徴とする請求項29から42までの
    いずれか1項に記載の装置。
  44. 【請求項44】 金属粒子ソースが、DE−OS392
    1040に図示され、説明され、かつ請求されている方
    法によって開ループないし閉ループ制御される電子ビー
    ム蒸発ソースであることを特徴とする請求項29から4
    3までのいずれか1項に記載の装置。
  45. 【請求項45】 ガス装入装置が第1の弁と第2の弁を
    介して酸素貯蔵部と接続されており、これらの弁間に第
    3の弁を介してポンプが接続されていることを特徴とす
    る請求項29から44までのいずれか1項に記載の装
    置。
  46. 【請求項46】 少なくとも1つの金属酸化物層を同時
    にコーティングされた部品において、少なくとも15m
    2 の表面を走査する場合に、層表面全体の少なくとも
    30%、好ましくは表面の90%より多くが、最大で所
    定のイオンに関して選択的に透過することを特徴とする
    金属酸化物をコーティングされた部品。
  47. 【請求項47】 酸化度が層内において、かつ基板から
    のその厚みの広がり方向に見て、所定の領域にわたって
    増加し、好ましくは連続的に増加することを特徴とする
    請求項46に記載のコーティングされた部品。
  48. 【請求項48】 酸化度が少なくとも部分的に層厚にわ
    たって見て単分子−単層から単分子−単層へ規則的に変
    化することを特徴とする請求項47に記載のコーティン
    グされた部品。
  49. 【請求項49】 遊離される金属の量が、≦100m
    s、好ましくは≦10ms、さらに好ましくは≦1ms
    の調節時間で調節されることを特徴とする請求項1から
    28までのいずれか1項に記載の方法。
  50. 【請求項50】 金属粒子ソースが遊離率に関して≦1
    00ms、好ましくは≦10ms、さらに好ましくは≦
    1msの調節時間で調節可能であることを特徴とする請
    求項29から45までのいずれか1項に記載の装置。
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