JPH0697921B2 - 作物の栽培法 - Google Patents

作物の栽培法

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JPH0697921B2
JPH0697921B2 JP61070326A JP7032686A JPH0697921B2 JP H0697921 B2 JPH0697921 B2 JP H0697921B2 JP 61070326 A JP61070326 A JP 61070326A JP 7032686 A JP7032686 A JP 7032686A JP H0697921 B2 JPH0697921 B2 JP H0697921B2
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fertilizer
irrigation
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正太郎 前田
真一郎 松岡
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、培地表面に潅水装置に接して設置された肥料
袋から潅水と共に肥料等が連続的に供給されることによ
る施肥管理の容易な作物の栽培法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、施肥栽培における塩類の過剰とアンバランス、土
壌病害等による土壌の悪化が問題となっている中で、土
壌を使わない養液耕あるいは人工培地を用いた栽培方法
が拡大して来ており、特に最近では人工培地としてロッ
クファイバーが、その優れた物性により使われ普及の段
階にある。
ところで、養液栽培そのものについては色々な方式が提
案され、実用化されているが、何れも水中における溶存
酸素の増大あるいは根部への酸素の供給増大に関するも
のであり、肥料の供給に関しては、従来から水溶性肥料
を水に溶解させ、作物の成育に応じて肥料濃度や量を変
え、液状で供給する方式に限られている。
一方、特公昭46-3088号公報に、粒状水耕用緩溶性完全
肥料の製造法が提案されているが、これは肥料の製造に
関するもので、その狙いは水溶性肥料の棒状、塊状化に
より、肥料成分の溶解を遅らせることと、過剰にあって
は好ましくない塩素イオン、硫酸根イオンを含まないこ
との2点にあり、特に後者に重点を置いたものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕 養液耕あるいは人工培地を用いた栽培において施肥管理
上重要なことは、作物の養分要求に応じて養分を供給す
ることであり、培養液中あるいは培地中で適正な養分濃
度を保持することである。そのため従来では、完全水溶
性肥料塩を水に溶かし、潅水と共に施肥する方法を採用
しているが、この場合は、潅水量と共に施肥量が増減
し、吸水と吸肥のバランスが問題となること、又、潅水
装置内を肥料が通るので、乾湿の繰り返しや肥料中の不
溶解物等により、潅水装置での詰まりが問題となってお
り、これらの解決が望まれている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、施肥上のトラブルを無くし、しかも潅水
と施肥を容易かつ効果的に行い、作物の健全な成育を可
能にする方法について種々検討した結果、培地表面に潅
水装置に接して、保水材と物理的に溶出速度が調節され
た緩効性肥料等からなる肥料袋を設置し、潅水と共に肥
料成分等を供給することにより、問題を解決し、本発明
を完成するに至った。
即ち、本発明では、養液耕における作物固定床あるいは
人工培地に潅水装置を設置するに当り、潅水装置の上
下、左右の何れかの位置に接して、保水材と緩効性肥料
を主要構成分とする肥料袋を設置することにより、潅水
時に肥料供給を効果的に行うことができる。更に、水と
肥料を分離しておくことにより、潅水装置での目詰まり
を防ぐと共に肥料成分間の反応による不溶化を防ぐなど
安定した肥料の供給が可能である。
ここで潅水装置とは、微細な給水孔を有するパイプ又は
チューブを示すものであり、保水材とは、共存する緩効
性肥料等を常時湿潤状態に保持する資材で、それにより
肥料からの成分溶出を安定的に行うもので、その形態と
しては、肥料を収容できる袋状のもの及び肥料と混合し
て袋へ入れられる形状のものがある。但し、その性質と
して肥効が持続している間は、分解や崩壊を起こさず安
定していることが望まれる。具体的には、合成繊維の不
織布、スポンジ状シート、無機多孔質物質としてのバー
ミキュライト、パーライト等である。
緩効性肥料とは、作物に必要な成分をその吸収に合わせ
て供給できる物理的に肥料成分の溶出速度が調節可能な
被覆肥料である。この被覆肥料には、成分組成、成分溶
出期間等から多くの種類がある。成分組成の面からは、
作物の種類、作型等により1又は2種以上を組合せて用
いるが、何れの場合も、作物に必要な要素としての窒
素、燐酸、加里、石灰、苦土、鉄、マンガン、硼素等を
含むものである。又、成分溶出期間については、作物の
栽培環境条件特に温度と栽培期間から適したタイプをき
めることにより、1回の施肥で作物の全期間にわたる肥
効が可能である。但し、必要に応じてスターターとして
慣行肥料を用いるか、短期タイプを含む2種以上の被覆
肥料の組合せを用いることができる。
なお、肥料袋の中には、肥料と共に必要に応じて病虫害
の継続的防除効果を有する被覆農薬、更に収量、品質向
上等に効果があり、連続的に施用が可能な被覆成長調節
剤等の単独又は2種以上の混合物も施用できる。
本発明で云う肥料袋とは、潅水装置に接して培地上に設
置できる形状のもので帯状あるいは互いに連結された円
状又は角状のもの等がある。材質としては、保水材を兼
ねたものや、合成繊維の網で被覆肥料及び保水材を通さ
ないもの等が使われる。
又、肥料袋と潅水装置の関係としては、次のような方法
が望ましい。即ち、潅水パイプやチューブの穿孔側に接
して肥料袋を置く方法で、上方、下方と何れに置いても
良いが、作物の根と触れ難い上方設置が望ましい。或い
は潅水パイプやチューブとは直接接していないが、潅水
時の噴水に接するように肥料袋を置く方法で、右側、左
側と何れも採り得るが、できるだけ広く設置することが
望ましい。更に、主潅水パイプ或いはチューブから分岐
し、作物の株元へ潅水するチューブに接して肥料袋を置
く方法もある。
第1図(A)、(B)は、本発明の方法を用いた作物培
地の例を示す斜視図であり、第2図(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)、(f)、(g)は、本発明の
方法における潅水装置と肥料袋の接触の態様を示す立面
図である。図において、1は潅水装置、2は肥料袋、3
は培地を示し、4は作物床を示す。矢印は潅水方向を示
す。
〔実施例〕
次に実施例を示す。
実施例1 ロックファイバーを培地にしたトマト栽培のもとで、本
発明における施肥法を慣行法と比較した。土面にシルバ
ーシートを敷き、その上にロックファイバー(規格:縦
30cm、横92cm、厚さ7cm)を数個接続して設置し、栽培
ベッドとした。ベッドの中央部に多数の給水孔を有する
潅水チューブ(商品名:エバーフロー)を給水孔を上向
きに設置し、その上にトマトの株当たり100gの被覆肥料
(後述)を含む吸水性を有する合成樹脂製の不織布から
なる袋(巾5cmで中央に縫い込みを入れたもの)を置
き、試験区とした。
なお、被覆肥料は次のように調製した。
A肥料として硝酸アンモニウム、硫酸加里を主成分とす
る窒素加里化成肥料に硫酸マグネシウム、硫酸第一鉄、
硫酸マンガン、硼酸ナトリウムを加え、N−K2O−Mg−F
e−Mn−Bの含有率が15.2−15.2−2.17−0.26−0.11−
0.04重量%である粒状肥料、及びB肥料として、硝酸ア
ンモニウム、燐酸アンモニウム、硝酸加里、硫酸加里を
主成分とし、少量の燐酸カルシウムを含むN−P2O5−K2
Oの含有率(重量%)が、15.8−15.5−15.3である粒状
肥料、並びに、C肥料として、硝酸カルシウムを主成分
とするN−CaOの含有率(重量%)が10.3−32.0である
粒状肥料、それぞれの肥料(粒径2.38〜3.84mm)を噴流
式被覆装置を用い、被覆材として、ポリエチレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合物、タルク、その溶剤としてパ
ークロルエチレン、溶出調節剤として界面活性剤を用い
て被覆処理を行い、各々N成分として、20℃の水中で80
%溶出率到達日数が約120日のものを調製した。
こうして得られた各々の粒状被覆品を重量でA:B:C=45:
45:10の割合で混合して供試した。
なお、慣行区では、被覆されていない同じ肥料の溶解上
澄液を用い、所定濃度に設定して潅水チューブから施肥
する方法をとった。
9月1日に20本/区を定植し、同時に初回の施肥を行っ
た。
慣行法では、収穫までの間に10回程度の成分調節による
施肥を行ったのに対し、試験区では、特に肥料の調製は
行わず、潅水量の調節、培地温度のチェックにとどま
り、施肥に要した時間は、慣行法を100として20程度と
なり、かなりの省力効果が得られた。2月25日に収穫を
終了したが、第1表に示すように、収量、品質の点で試
験区が良好であった。更に慣行区では、潅水チューブの
目詰まりが数回認められたが、試験区では認められなか
った。
なお、粘度測定は手持ち屈折計により行った。
〔発明の効果〕
作物の養分要求に適った割合、速度で養分を供給するこ
とが可能な被覆肥料を用いることにより、施肥における
顕著な省力効果が得られること、潅水装置に接して肥料
袋を設置することにより施肥と潅水を行うことにより、
化学反応による肥料成分の不溶化あるいは乾湿の繰り返
し等による潅水装置の目詰まりを起こさないこと、更に
良質の栽培品を得ることができること等が、本発明の効
果として挙げられる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)、(B)は、本発明の方法を用いた作物培
地の例を示す斜視図であり、第2図(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)、(f)、(g)は、本発明の
方法における潅水装置と肥料袋の接触の態様を示す立面
図である。図において、1は潅水装置、2は肥料袋、3
は培地を示し、4は作物床を示す。矢印は潅水方向を示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】培地表面に、潅水装置に接して、保水材と
    物理的に溶出速度が調節された緩効性肥料等からなる肥
    料袋を設置し、潅水と共に該肥料等が連続的に培地に供
    給されるようにしたことを特徴とする作物の栽培法。
JP61070326A 1986-03-28 1986-03-28 作物の栽培法 Expired - Lifetime JPH0697921B2 (ja)

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JP61070326A JPH0697921B2 (ja) 1986-03-28 1986-03-28 作物の栽培法

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