JPH0698583A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH0698583A
JPH0698583A JP4242896A JP24289692A JPH0698583A JP H0698583 A JPH0698583 A JP H0698583A JP 4242896 A JP4242896 A JP 4242896A JP 24289692 A JP24289692 A JP 24289692A JP H0698583 A JPH0698583 A JP H0698583A
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JP
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current
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circuit
winding
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JP4242896A
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Kazunobu Nagai
一信 永井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はブラシレスモータをPWM制御しな
がら駆動するためにモータのロータ回転位置をモータの
巻線の端子電圧から波形合成により認識して転流タイミ
ング情報を持つ認識波形を形成し、この認識波形に基づ
いて巻線の転流タイミングを得るようにしたインバータ
装置において、巻線電流の立上りが転流時点から遅れる
ことによるモータ効率の低下を防止することを目的とす
る。 【構成】 三相ブリッジ回路13に流れる電流をシャン
ト抵抗32により検出し、認識波形の立上りタイミング
から電気角で30度に相当する時点を基準タイミングと
して、該基準タイミングを上記検出電流が最小となるよ
うに補正してモータ巻線の転流タイミングを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラシレス直流モータ
のような、複数の巻線を有するモータの各巻線をロータ
の所定の回転位置に対応する転流タイミングで順次通電
するためのスイッチング回路を有するインバータ装置に
関し、特にそのスイッチング素子をパルス幅変調信号に
より駆動するインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年エアコンや冷蔵庫において、コンプ
レッサの能力可変や電力消費量の節約のために直流モー
タの一種であるブラシレスモータを採用しこれをインバ
ータ装置によって駆動することが行われている。ブラシ
レスモータの場合、通常、巻線の通電相を決定するため
にロータの回転位置信号を必要とするが、エアコンや冷
蔵庫のコンプレッサのようにモータが冷媒に晒される
等、モータの使用環境によっては位置検出センサーを配
置することが困難な場合がある。このため、本願発明者
等は、モータの巻線の誘起電圧を検出しこれを電気的に
処理することにより回転位置信号を得る技術を開発しこ
れを特願昭62ー162654号として出願した。
【0003】以下、この出願の発明がパルス幅変調(以
下、単にPWM)方式で実施される場合を例にし、これ
を従来技術として図5〜図8を参照しながら説明する。
【0004】図5に示されたインバータ装置において、
交流電源1に接続される直流電源回路2は全波整流回路
3、リアクトル4aおよび平滑用コンデンサ4bからな
り、この直流電源回路2の直流母線5、6間にはスイッ
チング回路としてスイッチング素子例えばスイッチング
用トランジスタ7〜12からなる三相ブリッジ回路13
が接続され,その出力端子14u,14v,14wにブ
ラシレスモータ15の各巻線15u,15v,15wが
接続される。
【0005】三相ブリッジ回路13の各トランジスタ7
〜12が所定の順序でオンオフ制御されるとブラシレス
モータ15はその各巻線15u〜15wが120度(電
気角、以下同様)の位相差をもって順次繰り返し通電さ
れることにより回転駆動される。この場合、一つのトラ
ンジスタは120度オン、240度オフのオンオフ周期
で制御され且つオン周期では、図8に示すPWM信号P
1 によってデューティの制御がなされるので、ブラシレ
スモータ15の各巻線15u〜15wの端子電圧Vu,
Vv,Vwは図7に示す波形になる。
【0006】図6は、PWM制御を伴わない場合の巻線
15uの端子電圧Vuおよび電流Iuの波形を示す。こ
の波形において、約60度(期間Ta )の区間に渡る傾
斜部分は巻線の誘起電圧、細長い正負パルスは三相ブリ
ッジ回路13の各トランジスタと並列に接続されたダイ
オードDによるパルス電圧、また、V0 は直流母線5、
6間に接続された抵抗分圧回路16によって形成された
基準電圧である。この図7から、転流タイミングは誘起
電圧と基準電圧V0 とがクロスする時点(以下ゼロクロ
ス時点と称する)から約30度遅れていることが理解さ
れる。
【0007】前記端子電圧Vu,Vv,Vwは通電信号
回路17に設けられたコンパレータ18〜20によって
前記基準電圧V0 と比較されることにより、図7に示す
ような端子電圧Vu〜Vwの180度区間認識用の基本
波信号Vu´,Vv´,Vw´に変換される。更にこれ
ら基本波信号Vu´,Vv´,Vw´が通電信号回路1
7に設けられた波形合成回路21に与えられ、ここでP
WM信号P1との照合により正パルス成分のみの時間幅
180度の連続方形波からなり且つ互に120度の位相
差を有する認識波形信号Ua,Va,Waに変換され
る。この認識波形信号Ua,Va,Waの開始点(立上
り時点)および終了点(立下り時点)は誘起電圧と基準
電圧V0 とがクロスする時点に一致している。
【0008】更にこの波形合成回路21内では、これに
保有された第1および第2のタイマー機能のうち、第1
のタイマー機能によって前記3つの認識波形信号Ua,
Va,Waから時間幅Tbが各々60度をもつ6個の第
1の位相区分パターンX1〜X6を形成し、更に第2の
タイマー機能によって第1の各位相区分パターンX1〜
X6の終点を起点とする時間幅が各々30度をもつ6個
の第2の位相区分パターンY1〜Y6を形成する。そし
て、波形合成回路21は、最終的に上記のような第2の
位相区分信号から図7に示す通電信号Up,Un,V
p,Vn,Wp,Wnを合成する。
【0009】ここで、通電信号Up,Un,Vp,V
n,Wp,Wnの開始点は、第2の位相区分パターンY
1〜Y6の終了点に一致しているので、誘起電圧と基準
電圧V0 とがクロスする時点から30度遅れた時点とな
り、従って、これら通電信号Up,Un,Vp,Vn,
Wp,Wnの位相パターンは、三相ブリッジ回路13の
トランジスタ7〜12に要求された転流タイミングパタ
ーンに一致することとなる。
【0010】一方、速度判定回路22は、波形合成回路
21からブラシレスモータ15の回転速度検出信号とし
て与えられた通電信号Wnと速度指令信号Scとから速
度偏差を判定し、その速度偏差に対応した速度偏差信号
Sdを出力してこれをパルス幅変調回路23に与える。
このパルス幅変調回路23はPWM信号P1のデューテ
ィを速度偏差信号Sdの大きさに応じるように制御す
る。このようにデューティが制御されたPWM信号P1
は、駆動回路を構成するゲート回路24の各ゲート部2
5,27,29によって前記通電信号Up,Vp,W
p,と合成例えば論理積をとられながら三相ブリッジ回
路13の各トランジスタ7,9,11のベースにベース
制御信号として供給される。この結果、トランジスタ7
〜12が通電信号Up〜Wnによる図7に示すパターン
でオンオフ制御されることによってブラシレスモータ1
5が駆動を継続すると共に図7に示されるPWM信号P
1によるデューティ制御によってその速度制御がなされ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
なように、各相の巻線15u,15v,15wには、誘
起電圧と基準電圧V0 とがクロスする時点から30度遅
れて120度の区間通電される。
【0012】図8の(a),(b)および(c)には、
ブラシレスモータ15のU相巻線15uの誘起電圧とP
WM制御を伴わない場合の印加電圧および電流の関係を
示す。同図から明らかなように、巻線15uに印加され
る直流電源回路2の電圧は、誘起電圧のピーク時点Tp
を中心に120度の範囲で対称波形となる。これに対
し、巻線15uに流れる電流Iuは、直流電源回路2の
電圧の印加開始時点から傾斜状に立ち上がって時間T1
だけ遅れてピークに達し、また電圧の印加終了時点から
傾斜状態に立ち下がって時間T2 (T1 と同等)だけ遅
れてゼロになる。従って、巻線15uに流れる電流Iu
の波形は、誘起電圧のピーク時点Tpに対し非対称とな
る。このことは、PWM制御を行った場合でも同様に生
ずる。
【0013】一般にモータの発生トルクは、誘起電圧と
電流の積で表されるため、誘起電圧のピーク時点Tpに
対し電流が非対称の波形となる従来では、モータの効率
が低下することとなる。特にエアコン等では、限られた
電源容量で最大に出力して急速な冷暖房が要求される
し、また省エネルギー、ランニングコストなどの面から
も効率向上が望まれている。
【0014】そこで、転流タイミングを誘起電圧と基準
電圧V0 とがクロスする時点から30度遅れた時点では
なく、図8の(d)に示すように、誘起電圧と基準電圧
V0とがクロスする時点から30度遅れた時点よりも一
定角度(図8の(d)に示す時間Tdに相当)だけ早い
時点に定めることが考えられる。このようにすると、図
8の(e)に示すように、電流Iu の波形は、誘起電圧
のピーク時点Tpに対し対称形となり、この結果、いわ
ゆる力率が改善されるから電流Iu も小さくなる。
【0015】しかしながら、上記遅れ時間T1 およびT
2 は常に一定ではなく、負荷トルク(電流値)が大きい
ほど長く、回転数(誘起電圧)が大きいほど短くなる
等、場合場合に応じて変化する。このため、転流タイミ
ングを誘起電圧と基準電圧V0とがクロスする時点から
30度よりも小さな一定角度遅れた一定時点に定めて
も、十分なる効率向上は望めない。
【0016】本発明の目的は、モータの巻線への電圧印
加の開始時点および終了時点に対する巻線電流の立ち上
がりおよび立ち下りの遅れがモータの負荷トルクや回転
速度により一定せず場合場合で異なるという事情があっ
ても、巻線電流を誘起電圧のピーク時点に対して対称波
形となるように流すことができ、モータの効率向上を図
ることができるインバータ装置を提供するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によるインバータ
装置は、モータが有する複数相の巻線に順次通電するた
めの複数のスイッチング素子からなるスイッチング回路
と、パルス幅変調信号を得るパルス幅変調回路と、前記
スイッチング回路に供給される少なくとも電流を検出す
る電流検出要素を備えた電気量検出手段と、転流タイミ
ングを、前記巻線の端子電圧と基準電圧との比較結果、
および前記電気量検出手段により検出する電気量を逐次
比較した結果により決定し、その転流タイミングに対応
する通電信号を得る通電信号形成手段と、前記通電信号
とパルス幅変調信号とを合成して前記スイッチング素子
を駆動する駆動回路とを有するものである。
【0018】
【作用】本発明によれば、モータの回転中その巻線の端
子電圧が検出され、また電気量検出手段によりスイッチ
ング回路に供給される電気量(少なくとも電流)が検出
される。そして、例えば、まず端子電圧が基準電圧と比
較されてその結果に基づきロータの回転位置に対応した
一定のタイミングが求めら、この一定のタイミングはス
イッチング回路に供給される電気量の逐次比較により当
該電気量が小となる側に補正されて転流タイミングが求
められ、この転流タイミングに対応した通電信号が形成
される。そして、この通電信号とパルス幅変調信号との
合成信号例えば論理積信号によってスイッチング素子が
オンオフ制御される。この場合において、転流タイミン
グがスイッチング回路に供給される電気量を小とするよ
うに決定されるので、モータの効率が高くなる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1〜図4
を参照しながら説明するが、図5と異なる部分について
のみ説明する。この実施例では、図5に示された従来の
インバータ装置における通信信号回路17内の波形成形
回路21はマイクロコンピュータ31から構成されてい
る。このマイクロコンピュータ31は、波形成形回路2
1のすべての機能に加え、後述するように、転流タイミ
ングを変化させる機能、および特定の期間を認識するた
めの第3のタイマー機能を有する。
【0020】この特定期間の認識は、認識波形信号U
a,Va,Waの立上りおよび立下がりタイミング近
傍、換言すればブラシレスモータ15の各巻線15u,
15v,15wの誘起電圧を含む端子電圧Vu,Vv,
Vwと基準電圧V0 とがクロスする時点の近傍を認識す
るためのものである。そのため、マイクロコンピュータ
31が有する第3のタイマー機能は、図2に示すよう
に、第2の各位相区分パターンY1 〜Y6 の終了点から
15度相当時間に転流タイミングの補正時間Tc(後述
する)を加えた時間Z1 〜Z6 を計測する。
【0021】ここで、15度相当時間は、第1の位相区
分パターンX1 〜X6 の時間をTbとすると、(Tb/
4)時間である。この第3のタイマー機能による時間Z
1 〜Z6 の計測によって、マイクロコンピュータ31
は、第1の各位相区分パターンX1 〜X6 の終点(誘起
電圧と基準電圧V0 とのクロス時点)と同一の終点を持
つ時間幅15度(Tb/4)相当時間の特定期間Tiを
認識し、この特定期間Ti内においてコンパレータ18
〜20からの基本波信号Vu´,Vv´,Vw´を入力
する。このように基本波信号Vu´,Vv´,Vw´の
入力を特定期間Tiに限定することにより、ダイオード
Dによるパルス電圧が基準電圧V0 とクロスする時点を
誘起電圧と基準電圧V0 とがクロスする時点と誤認識す
ることを防止している。
【0022】ここで、マイクロコンピュータ31による
誘起電圧と基準電圧V0 とがクロスした時点の認識は、
コンパレータ18〜20からの基本波信号Vu´,Vv
´,Vw´およびパルス幅変調回路23からのPWM信
号P1 と内部に記憶された比較データとの比較により行
われる。比較データは、次の表1に示すように、第1の
各位相区分パターンX1 〜X6 毎に、基本波信号Vu
´,Vv´,Vw´およびPWM信号P1 のハイ(H)
・ロウ(L)モードとして構成されている。
【0023】
【表1】 そして、マイクロコンピュータ31は、第1の各位相区
分パターンX1 〜X6では、現在実行中の位相区分パタ
ーンの次の位相区分パターンに対応する比較データを入
力し、前記特定期間Ti内における基本波信号Vu´,
Vv´,Vw´およびPWM信号P1 のハイ・ロウの状
態がその入力した位相区分の比較データと一致したと
き、誘起電圧と基準電圧V0 とがクロスした時点と認識
する。
【0024】また、この実施例では、図5に示す従来の
インバータ装置における速度判定回路22は省略されて
おり、当該速度判定回路22が果たしていたモータの回
転速度を検出する機能およびPWM信号P1 のデューテ
ィを決定する機能は、マイクロコンピュータ31が負担
する。すなわち、マイクロコンピュータ31は、第1の
各位相区分パターンX1 〜X6 において、現在実行中の
位相区分パターン以前の6パターン(モータ半回転)或
いは12パターン(モータ1回転)の時間の和からモー
タの単位時間当たりの回転数(回転速度:以下、単に回
転数という)を判定し、これを外部から与えられる速度
指令信号Scから求められる回転数と比較して速度偏差
を判定し、その速度偏差に対応したデューティ信号Sd
をパルス幅変調回路23に与える。そして、このパルス
幅変調回路23はデューティ信号Sdに示されたデュー
ティD1 をもつPWM信号P1を出力する。
【0025】さて、この実施例では、スイッチング回路
たる三相ブリッジ回路13に供給される電気量のうち電
流を検出してその検出電流が最小となるように転流タイ
ミングを変化させるように構成される。そして、電気量
検出手段として、三相ブリッジ回路13に流れる電流を
検出するために、直流母線6に電流に応じた電圧を発生
するシャント抵抗32(電流検出要素)が接続されてお
り、このシャント抵抗32の検出電圧はマイクロコンピ
ュータ31に入力される。なお、マイクロコンピュータ
31はA/D変換器を備え、シャント抵抗32の検出電
圧をデジタル化した上で電流値として認識する。
【0026】次に上記構成の作用を説明する。まず、こ
の実施例では、誘起電圧と基準電圧V0 とがクロスする
時点から30度相当時間だけ遅れた時点を基準タイミン
グとする一方、シャント抵抗32の検出電圧から検知し
た電流を逐次比較して、その電流がより小さくなるよう
に補正時間Tcを設定し、転流タイミングを上記基準タ
イミングよりも補正時間Tcだけ早い時点となるように
設定する構成としている。
【0027】このことを、図3および図4に示すフロー
チャートを参照しながら具体的に説明する。なお、図4
の(a)〜(c)に示すルーチンは図3に示すルーチン
に対して割り込みルーチンとして構成されている。
【0028】まず、図4(a)は速度制御のためのデュ
ーティを決定するルーチンであり、このルーチンは、例
えばブラシレスモータ15の一回転毎に1回行なわれ
る。このデューティ決定ルーチンが実行されると、まず
速度指令信号Scが示す指令回転数Ncを入力し(ステ
ップS1)、続いてモータ15の実際の回転数Nを求め
(ステップS2)、次にデューティD1 を次の式により
演算して求め、且つその結果であるデューティ信号Sd
をパルス幅変調回路23に出力する(ステップS3)。 D1 =D0 −A×(N−Nc) なお、Aはゲイン定数である。
【0029】また、図4(b)は三相ブリッジ回路13
に流れる電流を検出するためのルーチンで、100マイ
クロ秒毎に行なわれる。このルーチンが実行されると、
まずシャント抵抗32の検出電圧を入力し、この検出電
圧に対応した電流値を求め、その電流値を積算する(ス
テップSI )。次のステップSIIで電流値の積算開始時
から1秒経過したか否かを判断し、経過前であればリタ
ーンとなる。そして、電流値の積算開始時から1秒経過
すると(ステップSIIで「YES」)、電流積算値から
平均電流Iを求めると共に、電流積算値をクリアし(ス
テップSIII )、リターンとなる。
【0030】さて、図4(c)は前記補正時間Tcを決
定するためのルーチンで、前記電流検出ルーチンの実行
周期よりも長い周期で行なわれる。このルーチンでは、
まずステップSAで、ブラシレスモータ15が回転数変
動のない安定状態にあるか否かを判断する。この判断
は、回転数変動がデューティの変化を伴うため、デュー
ティの変化量を監視し、その変化量が所定値以下のと
き、安定状態にあると判断する。
【0031】ステップSAで不安定状態にある場合に
は、負荷トルク変動、電圧変動等によって回転数が変動
し、これに伴ってデューティが変動している状態であ
り、この状態では3相ブリッジ回路13に流れる電流は
変動しているので、次のステップSBでの電流比較を実
行することは適当ではないので、ステップSAで「N
O」となってリターンとなる。ステップSAで安定状態
にあると判断した場合には、次のステップSBで、最新
の電流検出ルーチンの実行時にステップSIII で求めた
電流Iと、その1秒前にステップSIII で求めた電流I
´とを比較する。
【0032】このステップSBでの比較の結果、I´<
Iならば、次のステップSCに移行し、前回の補正時間
決定ルーチンの実行時に補正時間Tcを増加させたか否
かを判断する。前回の本ルーチンの実行時に補正時間T
cを増加させたのであれば、ステップSBからステップ
SFに移行し、ここで補正時間Tcを、前回の補正時間
Tcから増減単位時間Aを差し引いた時間に設定してリ
ターンとなる。逆に、前回の本ルーチンの実行時に補正
時間Tcを減少(この実施例ではステップSBでI=I
´でリターンとなった場合も含む)させたのであれば、
ステップSBからステップSDに移行し、ここで補正時
間Tcを、前回の補正時間Tcに増減単位時間Aを加え
た時間に設定してリターンとなる。
【0033】このように補正時間Tcの増減を前回の補
正時間Tcの増減とは逆にする理由は、前回の補正時間
Tcの増加或いは減少によってI´<Iとなった(三相
ブリッジ回路13に流れる電流が増加した)のであるか
ら、その電流を減少させるべく、前回に補正時間Tcを
増加させたのであれば、今回は逆に減少させ、前回減少
させたのであれば、今回は逆に増加させるようにしてい
るのである。
【0034】一方、ステップSBでの比較の結果、I´
>Iならば、ステップSEに移行し、前回の補正時間決
定ルーチンの実行時に補正時間Tcを増加させたか否か
を判断する。前回の実行時に補正時間Tcを増加させた
のであれば、その補正時間Tcの増加が原因で電流が減
少したのであるから、今回も補正時間Tcを増加させる
側、ひいては電流を減少させる側であるステップSDを
実行し、ここで補正時間Tcを、前回の補正時間Tcに
増減単位時間Aを加えた時間に設定してリターンとな
る。逆に、前回の本ルーチンの実行時に補正時間Tcを
減少させたのであれば、その補正時間Tcの減少が原因
で電流が減少したのであるから、電流減少を促進する側
であるステップSFに移行し、ここで補正時間Tcを、
前回の補正時間Tcに増減単位時間Aを加えた時間に設
定してリターンとなる。
【0035】さて、図3に示すメーンルーチンにおい
て、今、第1の各位相区分パターンのうち、或る位相区
分パターンの特定期間Tiに入ったとすると、ステップ
ST1で、次の位相区分パターンの比較データをロード
し、特定期間Tiにおいて入力される基本波信号Vu
´,Vv´,Vw´およびPWM信号P1 のハイ・ロウ
の状態を比較データと比較する(ステップST2)。そ
して、誘起電圧と基準電圧V0 とがクロスすると、基本
波信号Vu´,Vv´,Vw´およびPWM信号P1 の
ハイ・ロウの状態が比較データと一致するので(ステッ
プST2で「YES」)、次の第1の位相区分パターン
の開始となり、ステップST3において直前の第1の位
相区分パターンの所要時間Tbをロードすると共に、開
始された第1の位相区分パターンの所要時間を計測する
ために第1のタイマー機能を再スタートさせる。
【0036】そして、次のステップST4で、第2の位
相区分パターンの時間を演算する。この場合、第2の位
相区分パターンの時間を(Tb/2)とすると、転流タ
イミングが誘起電圧と基準電圧V0 とのクロス時点から
30度遅れた時点(従来と同時点)になってしまうの
で、これを補正時間決定ルーチンで設定したTcを用い
て[(Tb/2)−Tc]の式で補正し、第2のタイマ
ー機能をスタートさせる。この結果、転流タイミングが
誘起電圧と基準電圧V0 とのクロス時点から30度遅れ
た時点よりもTcだけ早い時点に補正されたことにな
る。
【0037】次に、第1の位相区分パターンの区数をイ
ンクリメントし(ステップST5)、第2のタイマー機
能が[(Tb/2)−Tc]のカウントを終了すると
(ステップST6で「YES」)、次のステップST7
で通電信号を出力する。そして、次のステップST8で
第3のタイマー機能の計測時間を演算する。ここで、第
3のタイマー機能の計測時間を第1の位相区分パターン
の時間Tbの1/4に設定すると、第2の位相区分パタ
ーンの時間が(Tb/4)よりTcだけ早まっているた
め、特定期間TiがTcだけ早い時点から開始されてし
まう。そこで、本実施例では、第3のタイマー機能の計
測時間を[(T/4)+Tc]なる式により求め、特定
期間Tiが誘起電圧と基準電圧V0 とのクロス時点より
略15度相当時間前に開始されるようにしている。そし
て、第3のタイマー機能が時間をカウント終了して特定
期間Tiに入ると(ステップST9で「YES」)、ス
テップST5でインクリメントされた次の第1の位相区
分パターンの比較データをロードする前記ステップST
1に戻る。
【0038】この実施例によれば、転流タイミングが従
来のタイミングより補正時間Tcだけ早められる。この
補正時間Tcは、図4(c)の補正時間決定ルーチンか
ら理解されるように、三相ブリッジ回路13に流れる電
流Iが最小となるように決定される。従って、ブラシレ
スモータ15の効率が向上され、また電流が最小となる
ように制御されて効率が向上することは、いわゆる力率
が改善されたことを意味し、巻線15u,15v,15
wの電流波形が誘起電圧のピーク時点Tpに対し対称形
となることを意味する。
【0039】なお、上記実施例では、誘起電圧と基準電
圧V0 がクロスした時点から30度遅れた時点を基準タ
イミングとし、これを補正時間Tcにより補正して転流
タイミングを求めたが、これは誘起電圧と基準電圧V0
がクロスした時点を基準タイミングとし、これを補正時
間(基準タイミングからの遅れ時間)により補正して転
流タイミングを求めるようにしても良い。また、上記実
施例では、三相ブリッジ回路13に供給される電気量の
うち、電流を検出して該電流量に基づいて補正時間Tc
を求めるようにしたが、電流および電圧を検出し、この
両者から補正時間を求めるように構成しても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上述べたように、モータの回
転速度および負荷が変化しても、常にモータ巻線の誘起
電圧のピーク時点に関し、巻線電流が対称波形となるよ
うな転流タイミングを確保でき、その結果、モータの効
率を向上させることができるインバータ装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図
【図2】図1の各部の波形図
【図3】図1のマイクロコンピュータの作用を説明する
ためのフローチャートその1
【図4】同フローチャートその2
【図5】従来のインバータ装置の回路図
【図6】ブラシレスモータの一つの巻線の端子電圧と電
流の波形図
【図7】図2相当図
【図8】ブラシレスモータの一つの巻線の誘起電圧、端
子電圧、電流の波形図
【符号の説明】
2は直流電源回路、7〜12はトランジスタ(スイッチ
ング素子)、13は三相ブリッジ回路(スイッチング回
路)、15はブラシレスモータ、17は通電信号回路、
23はパルス幅変調回路、24はゲート回路(駆動回
路)、31はマイクロコンピュータ(通電信号形成手
段)、32はシャント抵抗(電気量検出手段,電流検出
要素)である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】なお、上記実施例では、誘起電圧と基準電
圧V0 がクロスした時点から30度遅れた時点を基準タ
イミングとし、これを補正時間Tcにより補正して転流
タイミングを求めたが、これは誘起電圧と基準電圧V0
がクロスした時点を基準タイミングとし、これを補正時
間(基準タイミングからの遅れ時間)により補正して転
流タイミングを求めるようにしても良い。また、上記実
施例では、直流母線6に流れる電流を、三相ブリッジ回
路13に供給される電流として検出するようにしたが、
交流電源1から直流電源回路2の全波整流器3に流れる
電流を、三相ブリッジ回路13に供給される電流として
検出する構成としても良い。さらには、上記実施例で
は、三相ブリッジ回路13に供給される電気量のうち、
電流を検出して該電流量に基づいて補正時間Tcを求め
るようにしたが、電流および電圧を検出し、この両者か
ら補正時間を求めるように構成しても良い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータが有する複数相の巻線に順次通電
    するための複数のスイッチング素子からなるスイッチン
    グ回路と、 パルス幅変調信号を得るパルス幅変調回路と、 前記スイッチング回路に供給される少なくとも電流を検
    出する電流検出要素を備えた電気量検出手段と、 転流タイミングを、前記巻線の端子電圧と基準電圧との
    比較結果、および前記電気量検出手段により検出する電
    気量を逐次比較した結果により決定し、その転流タイミ
    ングに対応する通電信号を得る通電信号形成手段と、 前記通電信号とパルス幅変調信号とを合成して前記スイ
    ッチング素子を駆動する駆動回路とを有するインバータ
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1098893A (ja) * 1993-04-26 1998-04-14 Ricoh Co Ltd 直流ブラシレスモータの駆動装置及び直流ブラシレスモータ
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