JPH07100014B2 - 分離型ドレツシング - Google Patents

分離型ドレツシング

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JPH07100014B2
JPH07100014B2 JP62019035A JP1903587A JPH07100014B2 JP H07100014 B2 JPH07100014 B2 JP H07100014B2 JP 62019035 A JP62019035 A JP 62019035A JP 1903587 A JP1903587 A JP 1903587A JP H07100014 B2 JPH07100014 B2 JP H07100014B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な分離型ドレッシングに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
水相部と油相部とからなる分離型ドレッシングは、その
水相部にマスタードを多目に、即ち、水相部中の水分に
より十分に湿潤したときにその重量が水相部全体の重量
の約10%以上となるように入れると、野菜などにこのド
レッシングをかけて食するときにマスタード風味の豊か
なものとなる。ところでこのマスタード入り分離型ドレ
ッシングを振盪したときの一時的な乳化の安定性を高め
る方法として、代表的には、水相部にガム質ないし卵黄
を添加する方法がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、ガム質や卵黄を添加して、振盪後20秒ぐらいは
その乳化状態が維持されている程度にそれらの添加量を
高めると、振盪静置後油相部と水相部との界面が白濁し
ていわゆる「もや」が生じてくるという問題がある。本
発明の目的は、水相部がその重量中湿潤状態において約
10%以上となるようにマスタードを含んでいても振盪の
際はある程度安定な一時乳化性が得られしかも振盪静置
後に油相部と水相部との界面にもやが生じ難い分離型ド
レッシングを提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明者は、鋭意研究を重ねて漸くにして本発明に到達
した。
即ち、本発明は、水相部と油相部とからなり、該水相部
がその約10%以上のマスタード並びに約1.0〜4.0%のデ
ンプン及び約0.01〜0.06%のガム質類又は約0.02〜0.3
%の卵黄を含むことを特徴とする分離型ドレッシングを
提供するものである。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の分離型ドレッシングは、水相部と油相部とから
なるものである。水相部とは、主として水又は水分から
なり、これに水に溶解性の、ないし水に分散性の調味料
類が混じた流動状部分をいう。この調味料類として、代
表的には食酢、食塩、醤油、ペパー類、佐藤、有機酸、
グルタミン酸ソーダ、核酸系調味料、動植物エキス、み
りん、酒類(ワイン、日本酒)などがあげられる。ま
た、油相部とは、主として油又は油分からなり、必要に
応じこれに油に溶解性の、ないし油に分散性の副原料が
混じた流動状部分をいう。この副原料としては、油溶性
の各種のスパイスオイル(例えば、オレオレジンカプシ
カム、レモンオイル、パプリカオイル)が代表的な例と
してあげられる。水相部と油相部の比率は一般的には1:
9〜9:1ぐらいである。
本発明においては、上記の水相部が、その約10%以上の
マスタード並びに約1.0〜4.0%のデンプン及び約0.01〜
0.06%のガム質類又は約0.02〜0.3%の卵黄を含むこと
を特徴としている。
ここで%で示した割合は、いずれも水相部中に占める割
合を示すものである。マスタードは、粒子状、荒びき
状、粉状などその形状を問わず使用することができるが
一般的には荒びき状ないし粒子状のものを使用する。マ
スタードの割合は約10%以上としてドレッシングにおい
てその風味上の特色を強く出すのであるがその割合があ
まり高すぎても風味上のバランスを崩す傾向があるので
約30%以下に止めることが望ましい。尚、本発明におい
てマスタードの割合は水相部中において十分湿潤した後
の割合を示し、原料配合時の乾燥品の割合で見ると湿潤
品割合のおよそ1/3である。
水相部は又約1.0〜4.0%のデンプンを含む。約1.0〜4.0
%としているのは、約1.0%より少ないと振盪後の一時
乳化性が低いからであり、又約4.0%より多いと振盪静
置後水相部と油相部との界面にもやが残り勝だからであ
る。デンプンの種類は問わず、コーンスターチ(ワキシ
−コーンスターチなど)、バレイショデンプン、甘蔗デ
ンプン、小麦デンプン、タピオカデンプン、クズデンプ
ンなどが任意に用いられ、これらは天然のままのもので
あっても例えばリン酸で部分的にエステル化した化工デ
ンプンであってもよい。デンプンは通常粘度を出すため
にα化した形で用いることが好ましい。したがって原料
としてα化デンプンを用いない場合、即ち、生デンプン
を用いる場合は、水相部を90℃ぐらいに加熱するなどに
より水相部中のデンプンを予めα化しておくとよい。
水相部は、上記のデンプン以外に、約0.01〜0.06%のガ
ム質類又は約0.02〜0.3%の卵黄を含む。これは、ガム
質類又は卵黄の水相部中の割合が上記の範囲より低いと
ドレッシング振盪時の一時乳化性が乏しく、他方、上記
の範囲より高いと振盪静置後に水相部と油相部との界面
にもやが残り勝だからである。ガム質類を具体的に例示
すれば、グアーガム、ローカストビーンガム、タマリン
ドガム、キサンタンガム、トラガントガム、アラビアガ
ムなどのガム質、カラギーナンなどの粘質物およびペク
チンなどの天然産の増粘剤があげられる。卵黄は一般に
は割卵し卵白と分離して得た卵黄液が用いられ、本発明
において0.02〜0.3%という割合はこの卵黄液(水分が
約5割を占める)を基準としている。したがって水分が
10%以下と少ない乾燥卵黄をもし原料として使用する場
合は上記の約1/2量を用いる。
本発明の分離型ドレッシングを製造するには、水相部と
油相部とが上記した配合になるように各種の原料を構成
したのち、任意の容器内に水相部と油相部とを収容しそ
の際水相部の上に油相部を載置すればよい。
〔発明の効果〕
本発明により、マスタードが水相部中湿潤状態としたと
き重量基準で約10%以上を占めその結果マスタード風味
の豊かなドレッシングであってしかも振盪時の一時乳化
性がよく、更に振盪静置後水相部と油相部との界面にも
やが残りにくい分離型ドレッシングが提供される。更
に、本発明の分離型ドレッシングは、振盪静置した後油
相部側の容器壁にマスタードが付着して見映えを悪くす
るということも生じにくいものであり、更にまた、本発
明の分離型ドレッシングは振盪前にマスタードが水相部
中で均一な分散状態を維持し易いものであるという特色
を有する。
〔試験例〕
次に本発明の効果を示す試験の例を説明する。尚、本発
明において「%」および「部」はいずれも重量を基準と
するものである。
試験例1 イ.試験方法 食酢(酸度5%)40%、食塩3%、砂糖5%、半割りマ
スタード7%(乾燥品重量、湿潤時重量では約21%)、
タマリンドガム、ワキシ−コーンスターチ(生)、清水
から成る水相部120gと大豆サラダ油80gとをガラスビン
(内径約5cmの柱状)に順次収容して分離型のドレッシ
ングを製造した。この水相部の各原料を配合するに際し
て、水相部中のタマリンドガムの割合を0.04%とすると
ともに併用するワキシ−コーンスターチの割合を第1表
に示すように順次変えて、5種類のドレッシングを製造
し、又ワキシ−コーンスターチを使用しないでタマリン
ドガムのみ、ないし卵黄(液)のみを使用して比較対照
用の6種類のドレッシングを製造した。
なお水相部は全体で100%になるように清水の量で調整
した。又、水相部は予め全体を90℃に加熱してコーンス
ターチを糊化したのち室温に戻してから容器に収容した
(清水量の調整、水相部の加熱処理は後述の試験例2の
場合も同様である)。
以上計11種類の各ドレッシングを振盪し、振盪直後の一
時乳化状態、並びに振盪より10時間後における水相部と
油相部との界面のもやの発生状況及び油相部側容器壁へ
のマスタードの付着状況を観察した。
ロ.試験結果 結果は下記第1表に示すとおりであった。
即ち、表からガムとスターチを併用し、併用するスター
チの割合が約1.0〜4.0%のときにおいて、振盪時の一時
乳化の安定性と振盪静置後の水相部と油相部の界面のも
やの発生防止が同時に図れていることが理解される。
註1)表中の記号の意味は次のとおりである。
(a)振盪時の乳化 ○:乳化時間が約20秒以上 △:乳化時間が約5〜15秒 ×:乳化時間が約2〜4秒 (b)界面のもや ○:もやが見られない △:もやがわずかに見られる ×:もやが多い (c)容器壁への付着 ○:ほとんどない △:若干ある ×:かなり多い 2)表中のタマリンドガムに代えて、ローカストビーン
ガム、カラギーナン、トラガントガムを使用してもほぼ
上記と同じような結果が得られた。また、ワキシ−コー
ンスターチと併用するタマリンドガム(0.04%)に代え
て卵黄(0.1%)を用いてみた場合もタマリンドガム
(0.04%)併用の場合とほぼ同じ結果であった。
試験例2 イ.試験方法 食酢(酸度5%)43%、食塩3%、砂糖5%、半割りマ
スタード5%(乾燥品重量、湿潤時重量では約15%、ワ
キシ−コーンスターチ(生)2.5%、清水、タマリンド
ガムないし卵黄液から成る水相部120gと大豆サラダ油80
gとをガラスビンに順次収容して分離型のドレッシング
を製造した。この水相部配合に際してワキシ−コーンス
ターチと共に配合するタマリンドガムないし卵黄の割合
を第2表に示すように変えて10種類のドレッシングを製
造した。更に比較対照としてタマリンドガムも卵黄液も
添加しないものも1種類製造した。
以上合計11種類の各ドレッシングを振盪して試験例1と
同様にして一時乳化状態、界面のもやの発生状況および
容器壁へのマスタードの付着状況を観察した。
ロ.試験結果 結果は下記第2表に示すとおりであった。
即ち、表から、コーンスターチと併用するタマリンドガ
ムはその割合が0.01〜0.06%の場合において又コーンス
ターチと併用する卵黄(液)はその割合が0.02〜0.3%
の場合において各々振盪時に一時的な乳化の安定性が保
たれ、又振盪静置後の水相部と油相部の界面のもやの発
生も防止されることが理解される。
〔実施例〕 実施例1 下記配合割合の水相部60部とその上に載置した油相部40
部とからなる分離型ドレッシング。
油相部 大豆サラダ油 100.0(%) 尚、水相部は、全原料を合せてから90℃で3分間加熱し
てワキシ−コーンスターチを糊化して用いた(実施例3
の場合も同じである)。
実施例2 下記配合割合の水相部65部とその上に載置した油相部35
部とからなる分離型ドレッシング。
油相部 ヒマワリサラダ油 80(%)ゴマサラダ油 20 合 計 100(%) 実施例3 下記配合割合の水相部62部とその上に載置した油相部38
部とからなる分離型ドレッシング。
油相部 コーンサラダ油 100.0(%) 上記実施例1〜3の分離型ドレッシングはいずれも振盪
時の一時乳化性がよく、しかも振盪静置後水相部と油相
部との界面にもやがみられなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水相部と油相部とからなり、該水相部がそ
    の約10%以上のマスタード並びに約1.0〜4.0%のデンプ
    ン及び約0.01〜0.06%のガム質類又は約0.02〜0.3%の
    卵黄を含むことを特徴とする分離型ドレッシング。
JP62019035A 1987-01-29 1987-01-29 分離型ドレツシング Expired - Fee Related JPH07100014B2 (ja)

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