JPH0710006Y2 - 縦軸エンジンのブレザ装置 - Google Patents

縦軸エンジンのブレザ装置

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JPH0710006Y2
JPH0710006Y2 JP6655189U JP6655189U JPH0710006Y2 JP H0710006 Y2 JPH0710006 Y2 JP H0710006Y2 JP 6655189 U JP6655189 U JP 6655189U JP 6655189 U JP6655189 U JP 6655189U JP H0710006 Y2 JPH0710006 Y2 JP H0710006Y2
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は縦軸エンジンのブレザ装置の改良に関するも
のである。
<従来の技術> 一般に縦軸エンジンは、農作業機等の動力源として使用
されることが多く、エンジンの傾斜性能を高くすること
が要求される。
即ち、エンジンの急傾斜時に、クランクケース内の潤滑
油がブレザ室にまで流れて行く場合があり、このためブ
レザ装置からオイルが噴き出すことになり、これを防ぐ
ためにブレザ室を潤滑油面よりもかなり上方に配置する
必要がある。
この種の縦軸エンジンでは、従来より例えば本出願人の
提案に係る第6図中、符号110で示すブレザ装置がある
(実開昭60−98710号公報)。
このブレザ装置110は、クランクケース101のシリンダブ
ロック115寄り上部に、ブレザ主室3aとブレザ副室3bと
を連通して配置形成し、ブレザ主室3aの入口(図示せ
ず)をプッシュロッド室127内に臨ませて開口するとと
もに、ブレザ副室3bの出口105をクランクケース101外に
臨ませて開口し、ブレザ主室3a及びブレザ副室3bを図示
しない蓋で閉止して構成されている。なお同図中符号11
1はクランクシャフトの上端部、117はヘッドブロックで
ある。
<考案が解決しようとする課題> 上記従来例では、ブレザ装置110がクランクケース101の
シリンダブロック115寄り上部に配置されているので、
傾斜性能はかなり改善されているものの、なお下記のよ
うな問題点が指摘される。
イ.エンジンEがシリンダブロック115側へ傾斜するよ
うな場合には、クランクケース101内の油面がブレザ主
室3aの入口に達し、オイルが吹き出すおそれがある。
ロ.ブレザ主室3aとブレザ室主3bとが隣接配置され、隔
壁107に連通孔(図示せず)をあけて連通されている
が、オイル分離距離が短いため、オイル分離効果が低
い。
ハ.ブレザ装置110が、クランクケース101のシリンダブ
ロック115寄り上部に配置形成されているため、クラン
クケース101を金型鋳造する場合に、鋳型の形状が複雑
でコスト高につく。
本考案はこのような事情を考慮したもので、上記問題点
イ〜ハを全て解消することを技術課題とする。
<課題を解決するための手段> 上記課題を解決するために、本考案は以下のように構成
される。
即ち、縦軸エンジンEのクランクケース1の上端壁1aに
おいて、その中央部Oを極座標の極として、それぞれ動
径Rと偏角θが異なる中央寄り部P1から周辺寄り部P2
わたりブレザ室3を凹入させて形成し、ブレザ室3の上
記中央寄り側始端部P1にブレザ室3の入口4をクランク
室2に臨ませて開口するとともに、周縁寄り側終端部P2
にブレザ室3の出口5をクランク室2外に臨ませて開口
し、ブレザ室3の途中部の左右両側壁6a・6bからそれぞ
れ複数のオイル分離壁7を対向壁面に向けて互い違いに
一体に突出させ、ブレザ室3の上面をブレザ室蓋9で閉
止したことを特徴とするものである。
<作用> 本考案では、ブレザ室3の入口4はクランクケース1の
上端壁1aの中央寄りに位置し、エンジンがどの方向に急
傾斜した場合でも、クランクケース1内の潤滑油が当該
入口4からブレザ室3内へ流入するおそれはなくなる。
これにより、エンジンの傾斜性能は飛躍的に向上する。
また、ブレザ室3の出口5は、上記入口4より十分隔て
てクランクケース1の上端壁1aの周縁寄り部P2にあけら
れており、上記入口4から出口5へ向けてブローバイガ
スが流れる間に、ブレザ室3の途中部で左右両側壁6a・
6bに突出した複数のオイル分離壁7でオイル分離が効率
よく行われる。
なお、鋳型成型に際し、クランクケース1の上端壁1aを
形成する鋳型の一部としてブレザ室3を形成するのに必
要な部分だけを付加するだけで良い。
<実施例> 以下、図面に基づいて、本考案の実施例を説明する。
第1図は、空冷式縦軸エンジンのファンカバーを取り除
いた状態を示す平面図、第2図は第1図のII−II線矢視
縦断面図、第4図は第2図の左側面図である。
このエンジンEは、クランクケース1の上端壁1aと下端
壁1bとにわたってクランク軸11を挿通し、クランク軸11
の上端に冷却ファン12を固定して、冷却ファン12をファ
ンカバー14で覆い、クランク軸11の下端部を動力取出軸
11bとし、クランクケース1の一側部にシリンダブロッ
ク15を延出してその先端部にシリンダヘッド17を固定し
て構成されている。
なお、これらの図中符号20はエアクリーナ、21は燃料タ
ンク、23はオイルゲージ、24は始動ハンドルである。
本考案に係るブレザ装置10は、第1図〜第3図に示すよ
うに、縦軸エンジンEのクランクケース1の上端壁1aの
上面にクランクケース1と一体に鋳型成型されている。
即ち、当該上端壁1aの中央部(クランク軸の軸心)を極
座標の極0とし、それぞれ動径Rと偏角θが異なる中央
寄り部P1(R1,θ)から周縁寄り部P2(R2,θ)に
わたり、ブレザ室3が凹入状に形成されている。
そして、ブレザ室3の上記中央寄り側始端部P1にブレザ
室の入口4がクランク室2内に臨ませて開口され、周縁
寄り側終端部P2にブレザ室3の出口5がクランク室2外
に臨ませて開口されている。
即ち、ブレザ室3の入口4はクランクケース1の上端壁
1aの中央寄りに位置し、エンジンEがどの方向へ傾斜し
ようとも、クランクケース1内の油面が当該入口4まで
達するおそれはなく、これにより、エンジンの傾斜性能
は飛躍的に向上する。
第3図は、第1図のIII−III線矢視縦断面図である。ブ
レザ室3の入口4は、第3図に示すようにバネ4bを介し
て押圧弁4aで閉止されている。
また、ブレザ室3の左右両側壁6a・6bにはそれぞれ対向
壁面に向けて複数のオイル分離壁7……が互い違いに一
体に突出され、細長く形成されたブレザ室3のオイル分
離距離をさらに一層長くするように形成されている。
上記ブレザ室3の底壁1aは、入口4から出口5へ向けて
下り勾配に形成され、分離オイルは出口5近傍にあけた
オイル戻し孔8よりクランク室2内へ戻すように構成さ
れている。なお、同図中、符号9はブレザ室3の上面を
閉止するブレザ室蓋である。
なお、本エンジンでは第4図に示すようにヘッドブロッ
ク17のフィン18と、導風カバー14aとの間隙が10mm以上
となるように、ヘッドフィン18の一部を短く形成して、
藁くず等のつまりを防止するとともに、下側のシリンダ
フィン16及びヘッドフィン18を長く形成して冷却効果を
確保するように構成されている。
また、本エンジンでは第5図に示すように、タペット25
のうち、下側のタペット25の周面にオイル戻し溝26を形
成し、プッシュロッド室27の下壁27bに溜まったオイル
をクランク室2内へ戻すようにしてある。なお、下側の
タペット25の軸心にオイル戻し孔を貫通形成してもよ
い。このようにすることで、プッシュロッド室27からク
ランク室2内へ抜けるオイル戻し孔の位置を、従来は横
軸エンジンと、縦軸エンジンとで作り分けていたが、そ
の必要がなくなる。
<考案の効果> 本考案では、以下のような効果を奏する。
イ.ブレザ室の入口はクランクケースの上端壁の中央寄
りに位置するので、エンジンの傾斜性能が飛躍的に向上
する。
ロ.ブレザ室はクランクケース上端壁の中央寄り部から
周縁寄り部にわたり細長に形成することが可能であり、
しかも、その途中部で左右両側壁に、複数のオイル分離
壁を突出して設け、オイル分離距離を長く形成したの
で、オイル分離効果を一層向上させることができる。
ハ.しかも、クランクケースを金型鋳造する場合に、ク
ランクケースの上端壁を形成する鋳型の一部として、ブ
レザ室を形成するのに必要な部分を形成するだけで良い
ので、金型の形状、構造が簡単で鋳造コストが安くつ
く。
【図面の簡単な説明】
第1図は空冷式縦軸エンジンのファンカバーを取り除い
た状態を示す平面図、第2図は第1図のII−II線矢視縦
断面図、第3図は第1図のIII−III線矢視縦断面図、第
4図は第2図の左側面図、第5図は第4図のV部拡大縦
断面図、第6図は従来例の斜視図である。 1…クランクケース、1a…クランクケース上端壁、2…
クランク室、3…ブレザ室、4…入口、5…出口、6a・
6b…ブレザ室の左右側壁、7…オイル分離壁、9…ブレ
ザ室蓋、E…縦軸エンジン、O…極、R…動径、θ…偏
角、P1…中央寄り側始端部、P2…周縁寄り側終端部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦軸エンジンEのクランクケース1の上端
    壁1aにおいて、その中央部Oを極座標の極として、それ
    ぞれ動径Rと偏角θが異なる中央寄り部P1から周辺寄り
    部P2にわたりブレザ室3を凹入させて形成し、 ブレザ室3の上記中央寄り側始端部P1にブレザ室3の入
    口4をクランク室2に臨ませて開口するとともに、周縁
    寄り側終端部P2にブレザ室3の出口5をクランク室2外
    に臨ませて開口し、 ブレザ室3の途中部の左右両側壁6a・6bからそれぞれ複
    数のオイル分離壁7を対向壁面に向けて互い違いに一体
    に突出させ、 ブレザ室3の上面をブレザ室蓋9で閉止したことを特徴
    とする縦軸エンジンのブレザ室装置
JP6655189U 1989-06-06 1989-06-06 縦軸エンジンのブレザ装置 Expired - Fee Related JPH0710006Y2 (ja)

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