JPH07100374A - β2 −ミクログロブリン用吸着剤 - Google Patents

β2 −ミクログロブリン用吸着剤

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JPH07100374A
JPH07100374A JP27293693A JP27293693A JPH07100374A JP H07100374 A JPH07100374 A JP H07100374A JP 27293693 A JP27293693 A JP 27293693A JP 27293693 A JP27293693 A JP 27293693A JP H07100374 A JPH07100374 A JP H07100374A
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JP
Japan
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amino acid
residue
microglobulin
adsorbent
urethane
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JP27293693A
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Makoto Iwatsuki
誠 岩月
Toshiro Hayashi
寿郎 林
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J20/00Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
    • B01J20/22Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising organic material

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 凝血、閉塞等の事故を予防し、腎不全患者あ
るいは悪性腫瘍患者の体液中に蓄積するβ2-ミクログロ
ブリンを安全、効果的に除去可能な吸着剤を提供する。 【構成】 中性アミノ酸残基、酸性アミノ酸エステル残
基及びウレタン残基より構成される共重合体を繊維状に
成形後、部分加水分解してなるβ2-ミクログロブリン用
吸着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液、腹水、胸水等の
体液中より、手根管症候群、関節症等の原因となるタン
パク質、β2 −ミクログロブリンを選択的に吸着、除去
するために有用な吸着剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年増加の傾向が認められる腎不全患者
あるいは悪性腫瘍患者の血液、腹水、胸水等の体液中に
は手根管症候群、アミロイド−シス、関節症、骨障害等
の原因となるタンパク質、β2 −ミクログロブリン、同
タンパク質と他のタンパク質との複合体、同タンパク質
のアミノ酸配列の一部を変更したタンパク質(以下、一
括してβ2 −ミクログロブリンと表示)が体内に大量に
蓄積することが明らかとなった。
【0003】β2 −ミクログロブリンは、分子量が11,6
00程度のタンパク質であるが、従来の血液濾過、透析濾
過では除去効率が低く、また大量の補液を必要とするこ
と、除去率を高めようとすると有用タンパク質までが漏
出すること等の問題点が存在していた。
【0004】そのため、β2 −ミクログロブリンを選択
的に吸着、除去するために有用な高分子吸着剤が、種
々、開発されてきた(特開昭62-204761、特開昭62-24006
8、特開昭62-261367、特開平2-045065各明細書参照)。
【0005】また、選択吸着性を改善した吸着剤とし
て、多孔質の表面を有するポリアミノ酸を基材とする吸
着剤が開発されてきた(特開平2-209155、特開平4-0264
22、特開平4-247235、特開平4-256441各明細書参照)。
【0006】しかしながら、此等の吸着剤の形状はビ−
ズ状であるため、使用時に血液透析患者の血管内にビ−
ズが流入して、血管を閉塞する危惧を伴っている。 ま
た、β2 −ミクログロブリンを除去する装置には、ビ−
ズの流出を防止するための微細孔を有するフィルタ−を
付すカラムを使用することが必須となっている。 な
お、全血を該カラムに通液すると、フィルタ−部に血球
の閉塞、あるいは閉塞に起因する血液の凝固が発生する
事故が予想されるため、全血に適用することは困難であ
り、予め被処理血液より血球を分離した血漿のみに適用
せざるを得ないという制限がある。 この被処理血液よ
り血球を分離し、血漿のみの系からβ2 −ミクログロブ
リンを吸着除去後、分離してある血球を混合し患者の体
内に、再度循環する方式にあっては、血液透析装置の構
造を、一層、複雑化し、患者に与える苦痛を増加する結
果を招き、また、装置の操作を煩雑ならしめる等の問題
点を有している。
【0007】以上の各種の問題点については未解決であ
って、安全で、且つ、実用的に使用の容易な、β2 −ミ
クログロブリンを選択的に吸着除去できる吸着剤の開発
は未だしの状態にある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、選択
吸着性に優れ、全血に直接に適用できる安全、且つ、滅
菌など使用時の処理、操作が容易な、β2 −ミクログロ
ブリン用吸着剤を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の問
題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、全血に対して
も直接に適用可能であり選択吸着性に優れたβ2 −ミク
ログロブリン用吸着剤を取得することに成功し、本発明
を完成した。 すなわち、本発明は、 (発明の1) 中性アミノ酸残基、酸性アミノ酸エステ
ル残基およびウレタン残基より構成される共重合体を繊
維状に成形後、部分加水分解して成るβ2 −ミクログロ
ブリン用吸着剤、および (発明の2) 中性アミノ酸残基が5〜85%、酸性ア
ミノ酸エステル残基が10〜90%およびウレタン残基
が5〜85%の重量比より構成される共重合体を繊維状
に成形後、部分加水分解して成るβ2 −ミクログロブリ
ン用吸着剤、である。
【0010】本発明において、発明の1及び発明の2に
共通に構成要件となす共重合体は、中性アミノ酸残基、
酸性アミノ酸エステル残基およびウレタン残基より構成
された共重合体である。
【0011】中性アミノ酸残基としては、アラニン、ロ
イシン、バリン、フェニルアラニンなどの比較的疎水性
の高い中性アミノ酸残基が挙げられる。 なお、中性ア
ミノ酸残基は光学活性のD形、L形または光学不活性の
DL形の何れでもよいが、同一の共重合体内では残基の
形は同一であることが望ましい。
【0012】酸性アミノ酸エステル残基としては、グル
タミン酸のγ−メチルエステル、同エチルエステル、同
ベンジルエステルあるいはアスパラギン酸のβ−メチル
エステル、同エチルエステル、同ベンジルエステル等に
由来する酸性アミノ酸エステル残基が挙げられる。 な
お、酸性アミノ酸エステル残基は光学活性のD形、L形
または光学不活性のDL形の何れでもよいが、同一の共
重合体内では残基の形は同一であることが望ましい。
また、中性アミノ酸残基の光学活性とも同一の形である
ことが望ましい。
【0013】ウレタン残基としては、ポリエステルジオ
−ル、ポリエ−テルジオ−ル、ポリカボネ−トジオ−
ル、ラクトン開環ジオ−ルまたは此等のジオ−ルの混合
物に、必要により低分子量のエチレングリコ−ル、1、
4−ブタンジオ−ル等のジオ−ルを添加し、さらに芳香
族ジイソシアネ−ト、脂肪族ジイソシアネ−ト、脂環族
ジイソシアネ−ト等の有機イソシアネ−トを添加して得
られる末端にイソシアネ−ト基を有するポリウレタン・
プレポリマ−に由来するウレタン残基、あるいは上記の
末端にイソシアネ−ト基を有するポリウレタン・プレポ
リマ−に芳香族ジアミン、脂肪族ジアミン、ポリエ−テ
ルジアミン等の有機ジアミンを添加して得られる末端に
アミノ基を有するポリウレタン・プレポリマ−に由来す
るウレタン残基が挙げられる。
【0014】中性アミノ酸残基、酸性アミノ酸エステル
残基およびウレタン残基の共重合体分子内における配列
には特に限定はなく、ランダム重合、ブロック重合、ラ
ンダム・ブロック重合による何れの配列、部分構造を有
していてもよい。
【0015】共重合体を繊維状に成形、加工するには各
種の方法を適用可能である。 例えば共重合体溶液をノ
ズルより凝固浴中に吐出、凝固せしめる方法、一旦、フ
イルム状に成形後、細紐状に切断する方法(スプリット
・ファイバ−法)等が挙げられる。 また、繊維状物は
断面が単純均一な円形の繊維、断面が異形を有する繊
維、断面に島状構造を有する繊維、中空繊維、多孔性構
造を有する繊維、適度の捩じれまたは捲縮を有する繊維
等が挙げられる。
【0016】本発明で共重合体を繊維状に成形、加工す
るために特に適当な方法は、ポリ−α−アミノ酸を紡糸
する方法に準ずる方法である(特公昭43-028787 号明細
書参照)。 この場合、共重合体繊維を多孔性構造とな
すために、共重合体を溶存する紡糸原液に共重合体に対
し非溶媒となる液体あるいは共重合体と相溶性を有する
添加物を添加して紡糸し、繊維に成形後、添加物を抽
出、除去する方法が適用される。
【0017】共重合体繊維の径は、通常、0.1〜50
0mμ、 好ましくは10〜150mμ程度である。
【0018】本発明のβ2 −ミクログロブリン用吸着剤
は繊維状である特徴を有する。この特徴により、β2
ミクログロブリン分離、除去装置のカラムに充填した場
合には、特に微細な孔を有するフィルタ−を使用する必
要はない。 従って全血に適用しても血球によるフィル
タ−の目詰まりあるいは凝血の危惧はなく、現在、広く
使用されている血液透析装置の系に、本発明のβ2 −ミ
クログロブリン用吸着剤を充填したカラムを直列に連結
することが可能となる。 そのため、患者に与える苦痛
及び負担を軽減でき、装置の操作が煩雑となることも回
避できる。
【0019】本発明者等は、共重合体を構成する中性ア
ミノ酸残基、酸性アミノ酸エステル残基およびウレタン
残基の構成比に関して、種々、検討の結果、好ましい範
囲の存在することを見出し、(発明の2)の発明を完成
した。 すなわち、中性アミノ酸残基が5〜85%、酸
性アミノ酸エステル残基が10〜90%、およびウレタ
ン残基が5〜85%の重量比より構成される共重合体か
ら目的に適合する繊維状物に成形できる。
【0020】中性アミノ酸残基、酸性アミノ酸エステル
残基およびウレタン残基より成る共重合体を製造するに
は、活性水素を有しない有機溶媒中で以下の化学式1、
【0021】
【化1】
【0022】(化学式1中、R1 は炭素原子数3〜7の
アルキル基またはベンジル基を表す)で表される中性ア
ミノ酸−N−カルボン酸無水物(以下、N−カルボン酸
無水物をNCAと表記する)、例えば、フェニルアラニ
ン、ロイシン、バリン、アラニン等のアミノ酸NCAお
よびこれらの中性アミノ酸NCAの混合物、および以下
の化学式2、
【0023】
【化2】
【0024】(化学式2中、R2 は炭素原子数1〜4の
アルキル基またはベンジル基を、nは1または2を表
す)で表される酸性アミノ酸エステル−NCA、例え
ば、γ−メチルグルタメ−ト、γ−ベンジルグルタメ−
ト、β−メチルアスパルテ−ト、β−ベンジルアスパル
テ−ト等の酸性アミノ酸エステルNCAおよびこれらの
酸性アミノ酸エステルNCAの混合物、ならびに、
【0025】ポリウレタン・プレポリマ−、すなわち、
ポリエステルジオ−ル、ポリエ−テルジオ−ル、ポリカ
ボネ−トジオ−ル、ラクトン開環ジオ−ルまたは此等の
ジオ−ルの混合物に、必要により低分子量のエチレング
リコ−ル、1、4−ブタンジオ−ル等のジオ−ルを添加
し、さらに芳香族ジイソシアネ−ト、脂肪族ジイソシア
ネ−ト、脂環族ジイソシアネ−ト等の有機イソシアネ−
トを添加して得られる末端にイソシアネ−ト基を有する
ポリウレタン・プレポリマ−あるいは上記の末端にイソ
シアネ−ト基を有するポリウレタン・プレポリマ−に芳
香族ジアミン、脂肪族ジアミン、ポリエ−テルジアミン
等の有機ジアミンを添加して得られる末端にアミノ基を
有するポリウレタン・プレポリマ−、を混合した後、重
合せしめて取得する。
【0026】重合反応に使用する、活性水素を有しない
有機溶剤としては、1,2−ジクロロエタン、クロロホ
ルム、塩化メチレン等のハロゲン系溶剤、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ホルムアミド、N−メチルピロリド
ン等のアミド系溶剤、メチルエチルケトン、アセトン等
のケトン系溶剤、ジオキサン、ジグライム等のエ−テル
系溶剤、ベンゼン、トルエン等の芳香族系溶剤、酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤が挙げられ、これ
らの混合溶剤を使用してもよい。
【0027】重合反応温度は特に限定はないが、反応制
御の容易さを考慮して、−20〜60℃、好ましくは1
0〜50℃の範囲が適当である。
【0028】重合反応時の反応混合物の濃度は、高濃度
に過ぎると反応混合物の粘度が著しく増加し取扱が困難
となるので、反応の当初は3〜40%程度、特に5〜2
5%が適当である。 反応の進行に伴って粘度が増加し
あるいはゲル状になった場合には、加温すれば反応系は
易流動化する。
【0029】取得した共重合体の繊維状物より、酸性ア
ミノ酸エステル残基のエステル基を部分加水分解し、エ
ステル基を部分的に除去するには、共重合体の繊維状物
を室温で強アルカリの希薄溶液中に比較的短時間浸漬す
る方法が採用される。エステル基の除去率は、目的に従
い10〜90モル%の範囲から任意に選択し得る。
【0030】本発明のβ2 −ミクログロブリン用吸着剤
を使用する場合は、主として体外循環方式が採用され
る。 例えば(1)患者の体内から取り出した血液を直
接に該吸着剤を内蔵する装置を通過せしめ体内に循環せ
しめる方法、(2)体内から取り出した血液を、一旦、
血漿成分と血球成分に分離し、血漿成分のみを該吸着剤
を内蔵する装置を通過せしめた後、再度、血球成分と混
合し体内に循環せしめる方法、 (3)体内から取り出
した血液を、人工腎臓等の体液浄化装置を通過せしめた
後に、該吸着剤を内蔵する装置を通過せしめる方法、あ
るいは順序を変えて該吸着剤を内蔵する装置を通過せし
めた後に、人工腎臓等の体液浄化装置を通過せしめる方
法、等が採用される。
【0031】血液または体液の通液方法には、臨床上の
必要により、連続通液あるいは断続通液の何れをも採用
できる。
【0032】
【作用】以上説明した通り、本発明では、中性アミノ酸
残基、酸性アミノ酸エステル残基およびウレタン残基よ
り構成される共重合体を繊維状に成形後、部分加水分解
して成るβ2 −ミクログロブリン用吸着剤を使用するこ
とにより、凝血、閉塞等の事故を予防し、また、従来の
体液浄化装置を利用して、腎不全患者あるいは悪性腫瘍
患者の体液中に蓄積するβ2 −ミクログロブリンを安
全、且つ、効果的に除去できる。
【0033】
【実施例】
(実施例1A)=末端にイソシアネ−ト基を有するウレ
タンプレポリマ−の製造例 重合反応装置に収容した平均分子量2000のポリカ−
ボネ−トジオ−ル115部に、イソホロンジイソシアネ
−ト26部、ジ−n−ブチルチンジラウラ−ト「TN−
12」[堺化学(株)製品]の10%トルエン溶液0.
08部、トルエン142部を添加後、110℃に4時間
反応せしめ、末端にイソシアネ−ト基を有するウレタン
プレポリマ−を取得した。
【0034】このウレタンプレポリマ−約4gを三角フ
ラスコに採取し精秤後、テトラヒドロフラン10mlに
溶解せしめ、さらに0.5Nジ−n−ブチルアミン−ト
ルエン溶液5mlを添加、10分間撹拌後、メタノ−ル
80mlを添加し、0.5N塩酸にて中和滴定した。
対照も同様に滴定した。 両者の滴定値より末端イソシ
アネ−ト基の定量を行った結果、末端にイソシアネ−ト
基を有するウレタンプレポリマ−のイソシアネ−ト価
は、0.84g当量であった。
【0035】(実施例1B)=末端にアミノ基を有する
ウレタンプレポリマ−の製造例 重合反応装置に収容した平均分子量2000のポリプロ
ピレンオキサイドの両末端アミノ化物「ジェファ−ミン
D−2000」[三井テキサコケミカル(株)製品]3
9gをN,N−ジメチルホルムアミド203gに溶解
し、25℃にて実施例1Aで取得した50%(重量/重
量%、以下同様)ウレタンプレポリマ−溶液86gを徐
々に添加、30分反応せしめ、末端にアミノ基を有する
ウレタンプレポリマ−を取得した。
【0036】このウレタンプレポリマ−約10gを三角
フラスコに採取し精秤後、テトラヒドロフラン90ml
に溶解せしめ、0.05N塩酸にて中和滴定した。 対
照も同様に滴定した。 両者の滴定値より末端アミノ基
の定量を行った結果、末端にアミノ基を有するウレタン
プレポリマ−のアミン価は、0.060g当量であっ
た。
【0037】(実施例2)=末端にアミノ基を有するウ
レタンプレポリマ−、L−グルタミン酸−γ−メチルエ
ステルNCA、L−ロイシンNCAよりコポリ(アミノ
酸ウレタン)樹脂の製造例 実施例1Bで取得した25%ウレタンプレポリマ−溶液
40g、L−グルタミン酸−γ−メチルエステルNCA
104.5g及びL−ロイシンNCA13.9gに、ジ
オキサン243.3g、メチルエチルケトン243.3
g、N,N−ジメチルホルムアミド213.3gおよび
トリメチルアミン0.65gを添加し、10℃で30
分、次いで徐々に加温して90分で50℃に到達後、さ
らに3時間撹拌、反応し、重合を完結せしめた。 樹脂
濃度12%のコポリアミノ酸誘導体ウレタン樹脂溶液を
取得した。
【0038】(比較例1)=末端にアミノ基を有するウ
レタンプレポリマ−およびL−グルタミン酸−γ−メチ
ルエステルNCAよりコポリ(アミノ酸ウレタン)樹脂
の製造例 実施例1Bで取得した25%ウレタンプレポリマ−溶液
60g及びL−グルタミン酸−γ−メチルエステルNC
A111.0gに、1,2−ジクロロエタン442.0
g、メチルエチルケトン243.3g及びトリエチルア
ミン0.65gを添加し、25℃で3時間撹拌、反応
し、重合を完結せしめた。 樹脂濃度12%のコポリ
(L−グルタミン酸−γ−メチルエステル−ウレタン)
樹脂溶液を取得した。L−グルタミン酸−γ−メチルエ
ステル/ウレタン比は85/15であった。
【0039】(比較例2)=L−グルタミン酸−γ−メ
チルエステルNCAおよびL−ロイシンNCAよりポリ
アミノ酸樹脂の製造例 L−グルタミン酸−γ−メチルエステルNCA104.
6gおよびL−ロイシンNCA27.8gに、1,2−
ジクロロエタン146.0g、メチルエチルケトン24
3.3gおよびN,N−ジメチルプロピレンジアミン
0.05gを添加し、10℃で30分撹拌、次いで徐々
に加温して90分で50℃に到達せしめ、反応途上でゲ
ル化した反応混合物が溶解するまで昇温し、さらに3時
間撹拌、反応を続行して重合を完結せしめた。 樹脂濃
度12%のポリアミノ酸樹脂溶液を取得した。 L−グ
ルタミン酸−γ−メチルエステル/L−ロイシン比は8
/2であった。
【0040】(比較例3)=ポリ(L−グルタミン酸−
γ−メチルエステル)樹脂の製造例 L−グルタミン酸−γ−メチルエステルNCA130.
76gに、N,N−ジメチルホルムアミド391g、
1,2−ジクロロエタン100.0g、メチルエチルケ
トン243.3g、およびN,N−ジメチルプロピレン
ジアミン0.048gを添加し、10℃で30分撹拌、
次いで徐々に加温して90分で60℃に到達せしめ、反
応途上でゲル化した反応混合物が溶解するまで昇温し、
さらに5時間撹拌、反応を続行して重合を完結せしめ
た。 樹脂濃度12%のポリ(L−グルタミン酸−γ−
メチルエステル)樹脂溶液を取得した。
【0041】(実施例3a)=コポリ(アミノ酸ウレタ
ン)樹脂の紡糸例 実施例2で取得した樹脂溶液を加圧濾過し、不溶物を除
去後、孔径0.4mmのノズルを使用し、溶液(ド−
プ)吐出速度0.86ml/分、紡糸速度6.79m/
分の条件で凝固浴に吐出紡糸した。 凝固浴の条件:第
一浴、浴剤 N,N−ジメチルホルムアミド/水混合
物、混合比1/5、浴温45℃、浴長100cm; 第
二浴、浴剤 水、浴温 室温、浴長300cm。紡糸し
た繊維を水浴中に24時間保持後、風乾した。
【0042】(実施例3b)=コポリアミノ酸誘導体ウ
レタン樹脂の紡糸例 比較例2で取得した樹脂溶液を実施例3aと同様に処理
後、同一の条件で凝固浴に吐出紡糸した。 紡糸した繊
維を水浴中に24時間保持後、風乾した。
【0043】(実施例3c)=ポリアミノ酸樹脂の紡糸
例 比較例3で取得した樹脂溶液を実施例3aと同様に処理
後、同一の条件で凝固浴に吐出紡糸した。 紡糸した繊
維を水浴中に24時間保持後、風乾した。
【0044】(実施例3d)=コポリ(アミノ酸ウレタ
ン)樹脂の紡糸例 比較例1で取得した樹脂溶液を実施例3aと同様に処理
後、同一の条件で凝固浴吐出紡糸した。 凝固浴の条
件:浴剤 キシレン、浴温 室温、浴長 300cm。
紡糸した繊維を水浴中に24時間保持後、風乾した。
【0045】(実施例4)=紡糸した各種の繊維の部分
加水分解例 実施例3a〜実施例3dで取得した繊維を、それらの繊
維を構成するL−グルタミン酸−γ−メチルエステル残
基に対して1.3倍モルの水酸化ナトリウムを溶存し、
且つ、繊維に対し20重量倍の部分加水分解浴に25℃
で10分、20分または30分浸漬した。部分加水分解
浴の組成:メタノ−ル/イソプロパノ−ル/水 = 2
/2/1容量比。 浸漬後、希塩酸により中和、pH4
以下となし、分離した繊維をpH4の水にて洗滌後、風
乾した。
【0046】部分加水分解処理した各繊維について、C
13固体核磁気共鳴法によってL−グルタミン酸−γ−メ
チルエステル残基側鎖に由来するメトキシ基の存在比を
測定し、エステルの部分加水分解率を算定した。 表1
に部分加水分解率を示す。
【0047】
【表1】
【0048】(実施例5)=模擬血清成分試験液を使用
する部分加水分解処理した各種繊維のβ2 −ミクログロ
ブリンの吸着試験例 実際の血液組成を考慮して、表2に示す模擬血清成分試
験液を調製した。
【0049】
【表2】
【0050】吸着試験:カラム充填方式による試験液循
環法を採用した。 すなわち、実施例4で取得した部分
加水分解処理した各種繊維吸着剤50mgを、内径5m
m、長さ100mmのカラムに充填し、吸着剤を部分的
位置でカラム内壁に固定後、ヘパリン20U/ml生理
食塩水含有の生理食塩水30mlを15ml/分の流速
でペリスタ−ポンプを使用して2分間循環せしめ、生理
食塩水を排除した後、試験液30mLを15mL/分の
流速でペリスタ−ポンプを使用して30分間循環した。
吸着試験温度は37℃。 対照は繊維吸着剤の代わり
に同程度の細さのガラス繊維を充填したカラムに循環し
た試験液。
【0051】血清成分の吸着量の測定:吸着試験後の試
験液について、試験液に残存するβ2 −ミクログロブリ
ン、アルブミン、γ−グロブリン、ヘパリン、グロブリ
ン分屑(IgG、IgA、IgM、IgD)を定量し、
各成分の非平衡吸着量(吸着残存量)を算出した。 定
量法はβ2 −ミクログロブリンおよびグロブリン分屑は
ラテックス凝集免疫測定法、アルブミンは免疫比朧法
(ネフェロメトリ−)、γ−グロブリンはBCG−ビユ
レット法によるAGCより算出、ヘパリンは発色性合成
基質法によった。
【0052】表3に血清成分の吸着量の測定結果を示
す。表3中、試験番号1〜3の欄に示す中性アミノ酸残
基、酸性アミノ酸エステル残基及びウレタン残基より構
成される共重合体を繊維状に成形後、部分加水分解して
取得した吸着剤は、選択的、且つ、顕著にβ2 −ミクロ
グロブリンを吸着、除去していることが認められた。
【0053】
【表3】
【0054】(実施例6)=β2 −ミクログロブリンを
添加した全血を使用する部分加水分解処理した各種繊維
のβ2 −ミクログロブリンの吸着試験例 新たに採取した2種類のヒト全血A及びヒト全血B各3
0mlにヘパリン20U/ml血液を添加し、次いでβ
2 −ミクログロブリンを10〜20mg/L濃度に添加
した試験血液を、実施例4の繊維吸着剤をカラムに充填
したカラムを使用して、実施例5に準ずるカラム充填方
式による試験液循環法により、血清成分の吸着量の測定
を行った。各血清成分の定量法も実施例5に記載する方
法に従った。対照は、繊維吸着剤の代わりに同程度の細
さのガラス繊維を充填したカラムに循環したβ2 −ミク
ログロブリンを添加した全血Aまたは全血B。
【0055】表4に血清成分の吸着量の測定結果を示
す。表4中、全血A、全血Bとも試験欄に示すβ2 −ミ
クログロブリンの残存量は対照に比較して、有意義に低
い値を示し、中性アミノ酸残基、酸性アミノ酸エステル
残基およびウレタン残基より構成される共重合体を繊維
状に成形後、部分加水分解して取得した吸着剤は、選択
的、且つ、顕著にβ2 −ミクログロブリンを吸着、除去
していることが認められた。 なお、試験の循環系では
血液の凝固、閉塞は認められなかった。
【0056】
【表4】
【0057】
【発明の効果】本発明は以上に説明した通り、凝血、閉
塞等の事故を予防し、また、従来の体液浄化装置を利用
して、腎臓不全患者あるいは悪性腫瘍患者の体液中に蓄
積するβ2 −ミクログロブリンを安全、且つ、効果的に
除去できるという効果がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中性アミノ酸残基、酸性アミノ酸エステ
    ル残基およびウレタン残基より構成される共重合体を繊
    維状に成形後、部分加水分解して成るβ2 −ミクログロ
    ブリン用吸着剤。
  2. 【請求項2】 中性アミノ酸残基が5〜85%、酸性ア
    ミノ酸エステル残基が10〜90%及びウレタン残基が
    5〜85%の重量比より構成される共重合体を繊維状に
    成形後、部分加水分解して成るβ2 −ミクログロブリン
    用吸着剤。
JP27293693A 1993-10-06 1993-10-06 β2 −ミクログロブリン用吸着剤 Pending JPH07100374A (ja)

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