JPH07100653A - 溶接用チップ - Google Patents

溶接用チップ

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JPH07100653A
JPH07100653A JP5269958A JP26995893A JPH07100653A JP H07100653 A JPH07100653 A JP H07100653A JP 5269958 A JP5269958 A JP 5269958A JP 26995893 A JP26995893 A JP 26995893A JP H07100653 A JPH07100653 A JP H07100653A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接棒用通路孔が摩耗により拡大しても、溶
接棒と溶接棒用通路孔の間の接触が良好で電流が安定し
ており、また、溶接棒の先端を安定に固定できて正確な
溶接をすることができ、溶接の品質向上を図ることがで
きる溶接用チップを提供する。 【構成】 先端部11および後端部21を備えたチップ本体
1とバネ3から構成されており、チップ本体1の先端部
11には、先端12から溶接棒用通路孔6に沿って延びる縦
スリ割り13が形成されるとともに、縦スリ割り13が形成
された範囲内において環状溝16が形成されており、バネ
3が縦スリ割り13を締め付けるように環状溝16に嵌合さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接用チップに関する。
さらに詳しくは、溶接ロボット等に好適な溶接用チップ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の溶接用チップは、チップの中心部
に溶接棒用通路孔が形成されており、その孔に溶接棒が
通されるようになっている。そして、長時間使用してい
ると、溶接棒用通路孔の周囲が摩耗し通路孔が拡大す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
溶接棒用通路孔が摩耗により拡大した溶接用チップを使
用する場合には、つぎのような問題があった。 溶接棒と溶接棒用通路孔の間で接触不良が生じるた
め、電流の流れが不安定となり溶接の品質が低下するの
で、通路孔が摩耗により一定限度以上に拡大した溶接用
チップは使用することができない。 溶接棒用通路孔が摩耗により拡大するときは、チッ
プの先端に形成された小孔も拡大するのが普通であるた
め、チップ先端から送出される溶接棒の先端が不安定と
なり、溶接棒を所望位置に当接することが困難となるの
で、溶接ロボット等で溶接棒を楕円状に動かすとき、と
くに、溶接の品質が低下するおそれがある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みて、溶接棒用
通路孔が摩耗により拡大しても、溶接棒と溶接棒用通路
孔の間の接触が良好で電流が安定しており、また、溶接
棒の先端を安定に固定できて正確な溶接をすることがで
き、溶接の品質向上を図ることができる溶接用チップを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の溶接用チップ
は、軸方向中心部に溶接棒用通路孔が形成された溶接用
チップであって、先端部および後端部を備えたチップ本
体とバネから構成されており、前記チップ本体の先端部
には、先端から前記溶接棒用通路孔に沿って延びる縦ス
リ割りが形成さるとともに、該縦スリ割りが形成された
範囲内において環状溝が形成されており、前記バネが前
記縦スリ割りを締め付けるように前記環状溝に嵌合され
ているを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の溶接用チップは、チップ本体の先端部
に、先端から溶接棒用通路孔に沿って延びる縦スリ割り
が形成されるとともに、縦スリ割りが形成される範囲内
において環状溝が構成されており、環状溝には縦スリ割
りを締め付けるようにバネが嵌合されているため、縦ス
リ割りが形成された部分の溶接棒用通路孔内を通る溶接
棒は、常時締め付けられた状態となるので、摩耗により
溶接棒用通路孔の内径が拡大しても、溶接棒用通路孔の
内径を溶接棒の外径と略同一に維持することができる。
したがって、常に接触が良好で電流の供給が安定してお
り、また、溶接棒の先端が安定している。
【0007】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例)図1は本発明の第1実施例である溶接用
チップAの斜視図である。この溶接用チップAは、チッ
プ本体1とバネ3から構成されている。チップ本体1
は、図1および図3に示すように、先端部11と後端部21
から構成されており、チップ本体1の軸方向中心部には
溶接棒用通路孔6が形成されている。そして、溶接棒用
通路孔6の先端は、先端部11の先端12の中心部に小孔17
を形成している。
【0008】チップ本体1の先端部11は、縦長の円錐台
状部材であり、先端12から溶接棒用通路孔6に沿って延
びる縦スリ割り13が円錐台状部材の底面付近まで形成さ
れている。すなわち、縦スリ割り13は、図1〜3に示す
ように円錐台状部材の先端12から底面付近までの間で円
錐台状部材を直径方向に2分割するように形成されてい
る。なお、本実施例では縦スリ割り13の幅xを0.4mm と
したが、その大きさは自在に設定できる。
【0009】また、縦スリ割り13の終端部よりやや上方
には横スリ割り14が形成されている。すなわち、横スリ
割り14は、図1および図3に示すように、縦スリ割り13
の終端部よりやや上方の縦スリ割り13の両側で、図4に
示すように、縦スリ割り13に直角に形成された半円板状
の切欠きである。なお、本実施例では横スリ割り14の幅
yを0.4mm としたが、その大きさは自在に設定できる。
また、本実施例では横スリ割り14を、縦スリ割り13の終
端部よりやや上方に形成したが、その位置は自在に設定
できる。しかし、横スリ割り14は、縦スリ割り13を後述
するバネで締め易くするために形成されていることを考
慮すると、本実施例のように縦スリ割り13の終端部より
やや上方に形成するのが好ましい。なお、横スリ割り14
は、必ずしも必要なものではないが、縦スリ割り13を効
果的に機能させるためには本実施例のように形成してお
くことが好ましい。
【0010】さらに、チップ本体1の先端部11の先端付
近には、外周に沿って環状溝16が形成されている。な
お、本実施例では環状溝16をチップ本体1の先端部11の
先端付近に形成したが、環状溝16の形成位置は縦スリ割
り13が形成された範囲内において自在に設定することが
できる。しかし、後述するように、環状溝16には縦スリ
割り13を締め付けるためのバネが嵌合されることを考慮
すると、縦スリ割り13の締め付けを効果的に行うために
は、本実施例のようにチップ本体1の先端部11の先端付
近に環状溝16を形成することが好ましい。なお、本実施
例のように、縦スリ割り13の終端部よりやや上方に横ス
リ割り14が形成されている場合には、横スリ割り14の形
成位置より上方に環状溝16を形成すればよい。チップ本
体1の後端部21は、図1および図3に示すように、溶接
機(図示省略)に接続するネジ部23を備えており、後端
部21の軸方向中心部には溶接棒用通路孔6が形成されて
いる。
【0011】バネ3は、図5に示すように、C形板バネ
であり、バネ鋼を材質としている。そして、バネ3は、
図1および図3に示すように、環状溝16に嵌め合わさ
れ、縦スリ割り13を締め付ける役目を果たすものである
ため、バネ3の内径は環状溝16の外径よりやや小さく形
成され、環状溝16に嵌め合わされている。すなわち、本
実施例では環状溝16の外径3mmに対し、バネ3の内径を
2.5mm としたが、その大きさは自在に設定することがで
きる。また、バネ3の厚さは、環状溝16の幅に応じて自
在に設定することができ、本実施例では環状溝16の幅を
1mm、バネ3の厚さを0.5mm とした。
【0012】なお、本実施例ではバネ3としてバネ鋼を
材質とする板バネを使用したが、環状溝16に嵌め合わさ
れ縦スリ割り13を締め付けることができれば、どのよう
なものでもよく、たとえば形状記憶合金を材質とするも
のを使用することができる。そして、形状記憶合金を材
質とする場合は、約500 ℃の周辺温度でバネ3の内径が
環状溝16の外径よりやや小さくなるように成形されてお
り、室温で環状溝16に嵌め合わされている。なお、バネ
3の厚さは板バネの場合と同様でよい。
【0013】つぎに、本実施例の溶接用チップAの作用
について説明する。溶接用チップAの環状溝16には、環
状溝16の外径よりやや小さい内径のC形板バネ3が嵌め
合わされているため、溶接棒用通路孔6を通ってチップ
本体1の先端部11の先端12に形成された小孔17から突出
した溶接棒(図示省略)は、縦スリ割り13が形成された
範囲内においてC形板バネ3によって締め付けられる。
【0014】また、形状記憶合金を材質とするバネ3の
場合は、溶接時にバネ3の周辺温度が約500 ℃に達する
ため、バネ3の内径は溶接時に元の成形時の大きさに戻
るので、溶接棒用通路孔6を通ってチップ本体1の先端
部11の先端12の小孔17から突出した溶接棒は、溶接時に
縦スリ割り13が形成された範囲内において記憶形状合金
バネ3によって締め付けられる。
【0015】以上のように、本実施例の溶接用チッブA
を使用すれば、縦スリ割り13が形成された範囲内にある
溶接棒は、縦スリ割り13で締め付けられ溶接棒用通路孔
6に密着した状態となるため、摩耗により溶接棒用通路
孔6の内径が大きくなっても、その内径を溶接棒の外径
と略同一に維持することができる。したがって、溶接棒
と溶接棒用通路孔6との接触が良好となり電流が安定に
供給されるため、溶接箇所の品質の向上を図ることがで
きる。また、チップ本体1の先端部11の先端12の小孔17
から突出した溶接棒の先端が安定しているため、溶接棒
の先端を所望位置に当接することができるので、正確な
溶接をすることができるとともに溶接作業の能率向上を
図ることができる。
【0016】(第2実施例)前記第1実施例では、チッ
プ本体1が露出した状態であり、かつ、チップ本体1は
通常金属製であるため、次のような問題があった。すな
わち、第1実施例の溶接用チップAを使用してガスアー
ク溶接作業を実施すると、溶接溶断中にスパッタが飛び
散り、その一部が金属製溶接用チップAの先端12の小孔
17の周囲に付着し溶着して、溶接棒がチップ本体1の先
端12の小孔17からスムーズに送出されない事態が生じ、
溶接作業の能率が低下するおそれがある。
【0017】そこで、本第2実施例では、図6〜7に示
すように、チップ本体1の先端部11にキャップ4を装着
した。キャップ4は、チップ本体1の先端部11と相似形
の円錐台状の筒体であり、鉄板により形成されている。
そして、先端はチップ本体1の先端部11の先端12に形成
された小孔17より大なる小孔42が形成された蓋41で閉じ
られ、終端は内側に折り曲げられた係止片43が形成され
ている。なお、キャップ4の内面形状は、環状溝16や横
スリ割り14等が形成されていない状態でのチップ本体1
の先端部11の外面形状と略同一である。
【0018】したがって、キャップ4をチップ本体1の
先端部11に被せ、係止片43を先端部11の底面の外周に係
止させると、先端部11に確実にキャップ4を装着するこ
とができる。そして、チップ本体1の先端部11にキャッ
プ4を被せた溶接用チップBを使用すると、スパッタが
飛び散り、キャップ4の蓋41の小孔42の周囲に付着して
も簡単に取り除くことができる。
【0019】なお、本実施例ではキャップ4の材質とし
て鉄板を使用したが、四ふっ化エチレン樹脂や亜鉛メッ
キした鉄板等を使用することができる。そして四ふっ化
エチレン樹脂や亜鉛メッキした鉄板等は、スパッタが非
常に付着しにくいため、スパッタ付着防止効果が顕著で
ある。また、キャップ4の表面にタフラム処理を施した
ものを使用することもできる。タフラム処理とは、硫酸
浴を用いてアルミニウムの表面に硬質の陽極酸化皮膜を
生成させ、この皮膜の多孔層に2μm以下のフッ化炭化
水素重合体の水性分散液を含浸させる処理であり、金属
表面を非常に滑りやすくすることができる。
【0020】以上のように、本実施例のキャップ4付溶
接用チップBを使用すると、前記第1実施例の効果に加
えて、キャップ4の蓋41の小孔42の周囲にスパッタがほ
とんど付着しないか、付着しても容易に取り除くことが
できるので、溶接作業の能率をいっそう向上させること
ができる。
【0021】(第3実施例)前記第1実施例および第2
実施例では、チップ本体1の先端部11に縦スリ割り13を
形成し、環状溝16に嵌め合せたバネ3で縦スリ割り13を
締め付けて、溶接棒用通路孔6の内径と溶接棒の外径を
略同一に維持しうるようにしているが、これらをロボッ
ト溶接機に使用する場合には、次のような問題があっ
た。すなわち、ロボット溶接機では溶接棒を旋回させな
がら溶接を行うため、チップ本体1の先端部11の先端付
近は、縦スリ割り13が形成された直径方向に摩耗し、溶
接棒が縦スリ割り13内に入り、溶接箇所の品質低下、溶
接作業の能率低下をきたすおそれがある。
【0022】そこで、本第3実施例では、図8〜9に示
すように、チップ本体1の先端部11の先端12にプロテク
タ5を接合し、その上からキャップ4を装着した。プロ
テクタ5は、中心部に小孔51が形成されたセラミック製
の円板であり、小孔51の内径は溶接棒用通路孔6の内径
と略同一で、プロテクタ5の外径はチップ本体1の先端
部11の先端12の外径と略同一に形成されている。なお、
本実施例ではプロテクタ5の厚さを1.5mm としたが、そ
の寸法は自在に設定することができる。また、プロテク
タ5は、小孔51の内径が溶接棒用通路孔6の内径と略同
一であれば、プロテクタ5の外径は自在に設定すること
ができるが、プロテクタ5をチップ本体1の先端部11の
先端12に接合し、その上からキャップ4を装着すること
を考慮すると、本実施例のように成形することが好まし
い。なお、本実施例では、プロテクタ5の材質としてセ
ラミックを使用したが、耐摩耗性があれば、どのような
ものでもよく、たとえば超硬合金を使用することができ
る。
【0023】キャップ4は、前記第1実施例の場合と略
同様であるが、長さがプロテクタ5の厚さ分だけ長くな
っている。なお、チップ本体1の先端部11の先端12にプ
ロテクタ5を接合するだけで、キャップ4は必ずしも必
要ではないが、プロテクタ5のチップ本体1への完全固
定、スパッタの付着防止等の観点からは本実施例のよう
にキャップ4を装着することが好ましい。
【0024】以上のように、本実施例のプロテクタ5内
蔵のキャップ4付溶接用チップCを使用すると、前記第
1および第2実施例の効果に加えて、チップ本体1の先
端部11の先端付近がいずれの方向にも摩耗しないため、
縦スリ割り13内に溶接棒が入ることはないので、ロボッ
ト溶接機の溶接用チップとしても有効に使用することが
できる。
【0025】
【発明の効果】本発明の溶接用チップは、溶接棒用通路
孔の内径が溶接棒の外径と略同一に維持されるため、常
に接触が良好で電流の供給が安定しているので、溶接箇
所の品質の向上を図ることができる。また、溶接棒の先
端が安定しているため、溶接棒を所望の位置に当接する
ことができるので、正確な溶接をすることができるとと
もに、溶接作業の能率向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかわる溶接用チップの
斜視図である。
【図2】溶接用チップの平面図である。
【図3】溶接用チップの正面図である。
【図4】図1におけるIV−IV線断面図である。
【図5】C形バネの斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例にかかわる溶接用チップの
平面図である。
【図7】図6におけるVII −VII 線断面図である。
【図8】本発明の第3実施例にかかわる溶接用チップの
平面図である。
【図9】図8におけるIX−IX線断面図である。
【符号の説明】
A 溶接用チップ 1 チップ本体 3 バネ 6 溶接棒用通
路孔 11 先端部 13 縦スリ割り 16 環状溝 21 後端部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向中心部に溶接棒用通路孔が形成され
    た溶接用チップであって、先端部および後端部を備えた
    チップ本体とバネから構成されており、前記チップ本体
    の先端部には、先端から前記溶接棒用通路孔に沿って延
    びる縦スリ割りが形成さるとともに、該縦スリ割りが形
    成された範囲内において環状溝が形成されており、前記
    バネが前記縦スリ割りを締め付けるように前記環状溝に
    嵌合されていることを特徴とする溶接用チップ。
JP5269958A 1993-09-30 1993-09-30 溶接用チップ Expired - Lifetime JPH08303B2 (ja)

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JP5269958A JPH08303B2 (ja) 1993-09-30 1993-09-30 溶接用チップ
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