JPH07101853A - 経皮吸収貼付剤 - Google Patents

経皮吸収貼付剤

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JPH07101853A
JPH07101853A JP24675293A JP24675293A JPH07101853A JP H07101853 A JPH07101853 A JP H07101853A JP 24675293 A JP24675293 A JP 24675293A JP 24675293 A JP24675293 A JP 24675293A JP H07101853 A JPH07101853 A JP H07101853A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粘着剤中に該粘着剤の溶解度を超える過飽和状
態の薬物を含有し、その過飽和状態が長期間にわたって
安定に維持できると共に、貼付性が優れ、皮膚刺激や剥
離時の痛みを与えない経皮吸収貼付剤を提供する。 【構成】支持体の一面に、粘着剤、粘着付与樹脂及び薬
物からなる粘着剤層が積層されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は経皮吸収貼付剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】経皮吸収貼付剤は、貼付剤の基剤や薬物
貯留層から皮膚への薬物分配、拡散、血中への移行によ
って薬物を体内に吸収させる。従って、基剤中の薬物の
存在状態によって、その薬物の皮膚移行量が異なること
が知られている。特に、粘着基剤中の飽和溶解度に対す
る薬物の濃度が高ければ高いほど、皮膚への薬物移行率
が上昇し、さらに、粘着基剤中の薬物濃度が飽和溶解度
より高い状態、即ち過飽和状態においてその透過性能が
高くなることが知られている。
【0003】上記の理由により、粘着基剤中の薬物濃度
を高くして薬物結晶を析出させたり、さらに飽和溶解度
を超えた過飽和状態に置く経皮吸収貼付剤が提案されて
いる(特開昭60−16916号公報、特開昭60−1
85713号公報、特開昭63−35521号公報、特
開昭63−93714号公報)。
【0004】しかしながら、過飽和状態の経皮吸収貼付
剤は、その過飽和状態が流通中に低下することにより、
薬物結晶が析出し透過性能が低下するという問題点があ
った。また、薬物結晶を析出させた貼付剤は、過飽和濃
度以上に粘着基剤中に薬物を含有させる必要があり、一
製剤当たりの薬物量が多くなりコストが増大する上に、
過飽和濃度レベルにした後ゆっくりと析出させる貼付剤
は、析出するまでに時間がかかるため製造効率を著しく
低下させるという問題点があった。
【0005】また、飽和濃度以上の薬物が粘着基剤中に
分散した経皮吸収製剤の製法については、前記の特許公
報の他、特開昭62−273913号公報、特開昭63
−273913号公報に記載されているが、いずれも以
下の問題点があった。
【0006】基剤中で薬物を過飽和状態に含有させた
後析出させる方法は、結晶の析出に時間がかかるため
に、流通前に結晶を析出させる場合は製造時間が非常に
長くなり、また、流通段階で結晶を析出させる場合は使
用者の手に渡った時に結晶が析出したものとしないもの
とが混在するという問題点があった。 薬物結晶を分散状に析出させる方法は、均一に結晶を
分散させることが粘着基剤もしくは粘着基剤溶液の粘度
が高い場合は極めて困難であり、均一な品質の製剤の製
造が難しいという問題点があった。
【0007】さらに、粘着剤層がエストラジオールとポ
リビニルピロリドンを含有するアクリル系粘着剤からな
り、該粘着剤層の皮膚に接する面の反対側に布を積層し
てなるエストラジオール含有貼付剤が開示されている
(特開平2−2379268号公報)。これは所定量の
ポリビニルピロリドンを含有させることにより、エスト
ラジオールの結晶化を防止している。
【0008】しかしながら、粘着剤が実施例に述べられ
ている2−エチルヘキシルアクリレートを主成分とする
場合、粘着力が強すぎるため角質剥離起因性の皮膚刺激
を起こすという問題点があり、さらに支持体に通気性の
ある布材料を用いるため薬物透過性が大幅に低下すると
いう問題点がああった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、粘着剤中に該粘着剤の溶解度を超える過飽和状態の
薬物を含有し、その過飽和状態が長期間にわたって安定
に維持できると共に、貼付性が優れ、皮膚刺激や剥離時
の痛みを与えない経皮吸収貼付剤を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】
【0011】本発明の経皮吸収貼付剤は、支持体の一面
に、粘着剤及び薬物からなる粘着剤層が積層されてい
る。
【0012】上記支持体としては、例えば、酢酸セルロ
−ス、エチルセルロ−ス、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル−一酸化炭素共重合体、エチレン−ブチルアクリレ
−ト−一酸化炭素共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
ウレタン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポ
リブチレンテレフタレ−ト等の樹脂フィルム、アルミニ
ウムシ−トなどが挙げられ、これらの積層シ−トであっ
てもよく、織布や不織布と積層されてもよい。
【0013】上記粘着剤は、シリコン系粘着剤及びアク
リル系粘着剤のうちいずれか一種と、ポリビニルピロリ
ドンからなる。上記シリコン系粘着剤としては、市販品
として、ダウコーニング社製「シラスコン355」が挙
げられる。
【0014】また、上記アクリル系粘着剤は、ドデシル
メタクリレ−ト及びオクチルメタクリレートよりなる群
から選ばれた一種以上のメタクリレ−ト化合物と、ドデ
シルアクリレ−ト及びオクチルアクリレートよりなる群
から選ばれた一種以上のアクリレ−ト化合物とを構成成
分とするアクリル系共重合体からなる。
【0015】上記オクチルメタクリレートとしては、n
−オクチルメタクリレート及び2−エチルヘキシルメタ
クリレ−トが挙げられ、上記オクチルアクリレートとし
ては、n−オクチルアクリレート及び2−エチルヘキシ
ルアクリレ−トが挙げられる。
【0016】上記アクリル系共重合体において、ドデシ
ルメタクリレ−ト及びオクチルメタクリレートよりなる
群から選ばれた一種以上のメタクリレ−ト化合物の量が
少なくなると粘着力が強くなり皮膚刺激を与えるので6
0モル%以上が好ましい。
【0017】また、上記ポリビニルピロリドンの分子量
は、小さくなると粘着剤中の薬物の過飽和状態が崩れる
ため薬物の皮膚透過量が低下し、大きくなると粘着剤層
において薬物の拡散が阻害されるので、100万〜50
0万に限定される。
【0018】上記ポリビニルピロリドンの量は、少なく
なると薬物の過飽和状態を維持することができず、多く
なると薬物の拡散が阻害されるので、粘着剤100重量
部に対して5〜20重量部に限定される。
【0019】本発明で使用される粘着剤を調製するに
は、通常、重合開始剤の存在下で所要モノマ−の溶液重
合を行う。ただし、重合形態はこれに限定されない。ま
た、重合反応条件は主としてモノマ−の種類により適宜
選定される。
【0020】溶液重合を行う場合、例えば、所要モノマ
−の所定量に、酢酸エチルまたはその他の一般的な重合
溶媒を加え、攪拌装置および冷却還流装置を備えた反応
器中で、アゾビス系、過酸化物系等の重合開始剤の存在
下、窒素雰囲気で70〜90℃、8〜40時間反応させ
ればよい。なお、上記モノマ−および溶媒は一括投入し
てもよいし、適宜分割投入してもよい。重合開始剤は反
応の進行状況に応じて、適宜分割投入するのが好まし
い。
【0021】上記アゾビス系重合開始剤としては、例え
ば、2,2’−アゾビス−iso−ブチロニトリル、
1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニト
リル)、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)等があげられ、過酸化物系重合開始剤とし
ては、例えば、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル、
ジ(ter−ブチル)パ−オキサイド等があげられる。
【0022】本発明で使用される粘着剤の構成は、上述
した通りであるが、必要に応じて粘着付与樹脂が添加さ
れてもよい。上記粘着付与樹脂としては、例えば、ロジ
ン系樹脂、ロジン系樹脂の誘導体、テルペン樹脂、テル
ペンフェノール樹脂、脂肪族石油樹脂、芳香族石油樹
脂、脂環族系石油樹脂、クマロンインデン樹脂、アルキ
ルフェノール樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。
【0023】上記ロジン系樹脂としては、アルキルハイ
ドロフェナンスレン核を有する1価カルボン酸の混融物
を主成分とする樹脂が好適に使用される。また、ロジン
系樹脂の誘導体としては、ロジン系樹脂の水素化物、不
均化物、二量体化物、エステル化物等が好適に使用さ
れ、エステル化物の市販品としては、エステルガムH
(荒川化学社製)等が挙げられる。
【0024】上記テルペン樹脂としては、例えば、α−
ピネン、β−ピネン、カンフェル、ジペンテン等の環状
テルペンを主成分とするものが好適に使用され、市販品
としては、YSレジンA、YSレジンPX(いずれも安
原油脂社製)、ピコライトA、ピコライトS(いずれも
ハーキュレス社製)等が挙げられる。
【0025】上記テルペンフェノール樹脂としては、上
記テルペン樹脂に対し、フェノールをフリーデルクラフ
ツ反応により結合させたり、さらにホルマリンで縮合さ
せたものが好適に使用され、市販品としては、タマノー
ル800(荒川化学社製)、YSポリスター(安原油脂
社製)、スミライトPR−12603(住友デュレッツ
社製)等が挙げられる。
【0026】上記脂肪族石油樹脂は、石油を原料とする
脂肪族化合物を主成分とする粘着付与樹脂であり、市販
品としては、エスコレッツ(東燃石油化学社製)、ハイ
レッツ(三井石油化学社製)、クイントン(日本ゼオン
社製)、タッキロール(住友化学社製)等が挙げられ
る。
【0027】上記芳香族石油樹脂は、石油を原料とする
芳香族化合物を主成分とする粘着付与樹脂であり、市販
品としては、ペトロジン(三井石油化学社製)、ネオポ
リマー(日本合成樹脂社製)、ペトコール(東ソー社
製)、ハイレジン(東邦石油化学社製)等が挙げられ
る。
【0028】上記脂環族石油樹脂は、石油を原料とする
脂環族化合物を主成分とする粘着付与樹脂であり、市販
品としては、アルコン(荒川化学社製)等が挙げられ
る。
【0029】上記クマロンインデン樹脂は、主としてク
マロンやインデンを共重合することにより得られる樹脂
であり、市販品としては、クマロンNG(日鉄化学社
製)、クマロンRG(新日鉄社製)等が挙げられる。
【0030】上記アルキルフェノール樹脂は、p−t−
ブチルフェノールとアセチレンを縮合させたものであ
り、市販品としては、タマノール101,130(荒川
化学社製)、ヒタノール−1501(日立化成社製)、
タッキロール101,103(住友化学社製)等が挙げ
られる。
【0031】上記キシレン樹脂は、キシレンを主成分と
するものを重合することにより得られ、市販品として
は、ニカノールA−70,HP−70(三菱瓦斯化学社
製)、ナショナルキシレン(松下電工社製)等が挙げら
れる。
【0032】上記粘着付与樹脂のうち、特にエステルガ
ム、YSレジンが好ましい。
【0033】上記粘着剤層中において、粘着付与樹脂の
量が少なくなると十分な初期粘着力が発現せず、多くな
ると凝集力が低下して糊残りが生じ、剥離時に皮膚が汚
れるので、粘着剤100重量部に対して10〜40重量
部が好ましい。
【0034】上記薬物としては、ステロイド骨格を主骨
格とするものであれば特に限定されず、このような薬物
としては、例えば、エストラジオール、プロゲステロ
ン、ノルエチステロン、コルチコステロイド、テストス
テロン、ノルゲストレル、デソゲストレル等が挙げられ
る。薬物としては、特に、17−β−エストラジオー
ル、酢酸ノルエチステロンが好ましい。ここでいう主骨
格とは、ステロイド骨格を形成する部分の分子量に比べ
て、側鎖の部分の分子量の総和の方が小さいものいう。
【0035】上記薬物の添加量は、少なくなると必要な
皮膚透過量が得られず薬効がなくなり、多くなると基剤
中に結晶が析出して皮膚透過量が低下し、薬効が悪くな
るので、前記粘着剤100重量部に対して3〜7重量部
が好ましい。
【0036】上記粘着剤層には、必要に応じて、N−ラ
ウロイルサルコシン、マレイン酸等の経皮吸収促進剤が
添加されてもよい。上記経皮吸収促進剤は少なくなると
効果が発現せず、多くなると粘着剤の粘着性が低下する
と共に、発汗時に剥がれ易くなり、さらに皮膚に過剰に
移行するために剥離時に角質層を剥離する恐れがあるの
で、前記粘着剤100重量部に対して3〜5重量部が好
ましい。
【0037】上記粘着剤層の厚みは、特に限定されるも
のではないが、薄くなると必要量の薬物を含有すること
ができず、厚くなると支持体近傍の粘着剤層に含有され
る薬物が有効に利用されなくなるので、30〜200μ
mが好ましい。
【0038】本発明の経皮吸収貼付剤の構成は上述の通
りであり、その製造は従来公知の粘着テ−プの製造方法
が使用できる。その代表例は溶剤塗工法であり、その他
ホットメルト塗工法、エマルジョン塗工法等があげられ
る。溶剤塗工を行う場合、例えば、粘着剤、薬物および
経皮吸収促進剤を所定量、酢酸エチル等の溶媒に溶解ま
たは分散させ、得られた液を支持体上に塗布、乾燥する
方法、剥離紙上に塗布、乾燥した後、支持体上に転写す
る方法等が好適に使用される。この剥離紙は使用時まで
貼付剤の粘着剤層を保護するために用いられてもよい。
【0039】上記経皮吸収貼付剤は所定の形状に切断さ
れて包材中に収納、保管されるが、該包材としては酸素
を透過しないか、透過しにくい材料が好ましく、例え
ば、酸素透過度が0〜100[cc/m2・atm ・24hrs](25
℃) の材料が好ましい。このような材料としては、例え
ば、表面がポリエチレンテレフタレート又はポリエチレ
ンで被覆されたアルミ箔、ポリ塩化ビニリデンとポリ塩
化ビニルの積層フィルムが挙げられる。
【0040】さらに、薬物含有量の安定性を高めるため
に、包材中に脱酸素剤を同封するのが好ましい。脱酸素
剤としては、鉄系、ハイドロサルファイド系、アスコル
ビン酸系、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)系のも
の使用可能であり、市販品としてエージレース(三菱瓦
斯化学社製)、鮮度保持剤F(凸版印刷社製)等が挙げ
られる。
【0041】本発明の経皮吸収貼付剤の粘着力が不足し
て貼付が困難なときは、該貼付剤を貼付後粘着テープで
固定してもよい。このような粘着テープしては、例え
ば、日本薬局方絆創膏、マイクロポアテープ(3M社
製)、ユートクバン(祐徳薬品社製)が挙げられる。
【0042】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。以下
「部」とあるのは「重量部」を意味する。 (実施例1)ドデシルメタクリレート(以下DMAとい
う)69.5部(10モル%)、2−エチルヘキシルア
クリレート(以下EHAという)46部(10モル%)
及び2−エチルヘキシルメタクリレート(以下EHMと
いう)396部(80モル%)を攪拌装置および冷却装
置付きセパラブルフラスコに供給し、さらに、酢酸エチ
ルを徐々に加えながら、この溶液を窒素雰囲気下で70
℃に昇温し、過酸化ラウロイル2部をシクロヘキサン1
00部に溶解した溶液を10分割し、その1をセパラブ
ルフラスコに添加して重合を開始した。重合開始後、5
時間目から残部の9を1時間間隔で添加し、添加終了後
さらに19時間反応した。なお、粘度調節のため反応開
始後、5時間毎に酢酸エチルを27部づつ5回添加しな
がら合計40時間重合を行い、固形分濃度が50重量%
のアクリル系共重合体溶液を得た。
【0043】上記アクリル系共重合体固形分100重量
部に、17−β−エストラジオールを15重量部、平均
分子量120万のポリビニルピロリドン10重量部とな
るようにそれぞれ加えて、ディゾルバーにて均一に混合
することにより混合液を得た。得られた混合液を、シリ
コン処理されたポリエチレンテレフタレ−トフィルム
(厚み40μm)上に塗布、60℃で30分間乾燥して
厚さ60μmの粘着剤層を形成し、次いで、厚さ50μ
mのポリエチレンテレフタレ−ト・エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体積層フィルムのエチレン−酢酸ビニル共重合
体層上に粘着剤層を転写して本発明の経皮吸収貼付剤を
得た。
【0044】(実施例2)実施例1のアクリル系共重合
体固形分100重量部に対し、ポリビニルピロリドンを
固形分中濃度が7重量部となるように加えて混合液を得
たこと以外は、実施例1と同様にして経皮吸収貼付剤を
得た。
【0045】(実施例3)実施例1のアクリル系共重合
体固形分100重量部に対し、ポリビニルピロリドンを
17重量部となるように加えて混合液を得たこと以外
は、実施例1と同様にして経皮吸収貼付剤を得た。
【0046】(実施例4)実施例1のアクリル系共重合
体固形分100重量部に対し、17−β−エストラジオ
ールに代えて、酢酸ノルエチスロンを10重量部となる
ように加えて混合液を得たこと以外は、実施例1と同様
にして経皮吸収貼付剤を得た。
【0047】(実施例5)実施例1のアクリル系共重合
体溶液に、平均分子量120万のポリビニルピロリドン
に代えて、平均分子量400万のポリビニルピロリドン
を加えて混合液を得たこと以外は、実施例1と同様にし
て経皮吸収貼付剤を得た。
【0048】(実施例6)粘着剤としてシリコン系粘着
剤(ダウコーニング社製「シラスコン355」)を使用
し、17−β−エストラジオールを4重量部を加えた混
合物を、得たこと以外は、実施例1と同様にして経皮吸
収貼付剤を得た。
【0049】(比較例1)実施例1のアクリル系共重合
体溶液に、平均分子量120万のポリビニルピロリドン
に代えて、平均分子量60万のポリビニルピロリドンを
加えて混合液を得たこと以外は、実施例1と同様にして
経皮吸収貼付剤を得た。
【0050】(比較例2)実施例1のアクリル系共重合
体溶液に、平均分子量120万のポリビニルピロリドン
に代えて、平均分子量600万のポリビニルピロリドン
を加えて混合液を得たこと以外は、実施例1と同様にし
て経皮吸収貼付剤を得た。
【0051】(比較例3)実施例1のアクリル系共重合
体溶液に、ポリビニルピロリドンを1重量部を加えて混
合液を得たこと以外は、実施例1と同様にして経皮吸収
貼付剤を得た。
【0052】(比較例4)実施例1のアクリル系共重合
体溶液に、ポリビニルピロリドンを25重量部加えて混
合液を得たこと以外は、実施例1と同様にして経皮吸収
貼付剤を得た。
【0053】(比較例5)17−β−エストラジオール
に代えて、酢酸ノルエチスロンを10重量部加えて混合
液を得たこと以外は、比較例1と同様にして経皮吸収貼
付剤を得た。
【0054】(比較例6)17−β−エストラジオール
に代えて、酢酸ノルエチスロンを10重量部加えて混合
液を得たこと以外は、比較例2と同様にして経皮吸収貼
付剤を得た。
【0055】(比較例7)17−β−エストラジオール
に代えて、酢酸ノルエチスロンを10重量部加えて混合
液を得たこと以外は、比較例3と同様にして経皮吸収貼
付剤を得た。
【0056】(比較例8)17−β−エストラジオール
に代えて、酢酸ノルエチスロンを10重量部加えて混合
液を得たこと以外は、比較例4と同様にして経皮吸収貼
付剤を得た。
【0057】(比較例9)2−エチルヘキシルアクリレ
ート97.4部、メタアクリレート2.6部、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート0.1部、過酸化ベン
ゾイル1.0部及び酢酸エチル100部を攪拌装置およ
び冷却装置付きセパラブルフラスコに供給し、窒素雰囲
気下で60℃に昇温し、9時間重合して重合体を得た。
さらに、この重合体に酢酸エチル500部を加えて固形
分濃度20重量%となるように調節して粘着剤溶液を調
製した。上記粘着剤溶液に、平均分子量120万のポリ
ビニルピロリドンを5重量部、17−β−エストラジオ
ールを2.5重量部それぞれ加えた後、シリコン処理さ
れたポリエチレンテレフタレ−トフィルム(厚み40μ
m)上に塗布、60℃で30分間乾燥して厚さ60μm
の粘着剤層を形成し、次いで、厚さ50μmのポリエチ
レンテレフタレ−ト・エチレン−酢酸ビニル共重合体積
層フィルムのエチレン−酢酸ビニル共重合体層上に粘着
剤層を転写して経皮吸収貼付剤を得た。
【0058】皮膚透過量試験 上記実施例1〜6及び比較例1〜9で得られた経皮吸収
貼付剤につき、製造直後及び包材中に1年間保存したも
のを試料とし、図1に示した拡散セル1により、皮膚透
過量(μg)を測定した。拡散セル1は、有底円筒状の
レセプター槽2と、同槽2の上に配置された有底円筒状
のドナー槽3から形成されている。ドナー槽3の底壁中
央部には開口部4が設けられており、底壁は周囲方向に
延設されフランジ5が設けられている。レセプター槽2
の上部にはフランジ6が設けられ、側壁には側方に突出
したサンプリング口7が取り付けられている。フランジ
5とフランジ6が対向して重ね合わされ、ドナ−槽3と
レセプター槽2が気密状かつ同心状に積み重ねられてい
る。また、レセプター槽2の内部にはマグネット攪拌子
9が入れてある。
【0059】ヘアレスマウス(6週齢、♂)を頸椎脱臼
により屠殺した後、直ちに背部皮膚を剥離し、皮下脂肪
と筋層を除去して約5cm×5cmの皮膚片8を得た。
得られた皮膚片8を拡散セル1のフランジ5とフランジ
6との間に挟着し、ドナー層3の開口部4を皮膚片8で
完全に閉じた。得られた試料を円形(3.14cm2
に切断し、粘着剤層が皮膚片8に接するように皮膚片8
の中央部に貼付した。
【0060】レセプター層2にはレセプター溶液を満た
し、温度37℃に保持された恒温槽内に設置し、マグネ
ット攪拌装置によりマグネット攪拌子9を回転させて攪
拌した。試験開始24時間後に、サンプリング口7から
レセプター液1mlを採取し、採取したレセプター液中
の17−β−エストラジオール量を高速クロマトグラフ
ィにより測定し、その結果を表1に示した。なお、レセ
プター液の採取に際しては、採取後レセプター液を補充
した。また、試験はn=3で行い、平均値を計算した。
【0061】なお、レセプター液は、NaH2PO4 5×10-4
mol 、Na2HPO4 2×10-4mol 、NaCl1.5×10-1mol 及び
ゲンタマイシン10ppm が溶解された水溶液にNaOHの1N
水溶液を添加してpHを 7.2に調製した水溶液80部にポ
リエチレングリコ−ル400を20部溶解することによ
り得た。
【0062】皮膚貼付性試験 実施例1〜6および比較例1〜9で得られた貼付剤、な
らびに日本薬局方絆創膏(標準貼付剤)を用い、健常人
男子10人に対して以下の試験を行った後、下記判定基
準にて評価を行い、その結果を表2及び3に示した。 〔試験法〕上記貼付剤を5mm角にして左右上腕部に貼付
し、入浴なしに48時間貼付状態を持続した後、貼付
時、貼付後24時間及び48時間における貼付性(剥が
れ状態)を目視評価した。 〔判定基準〕 5:全ての被験者で剥がれが認められなかった(20%未
満の剥がれ面積許容) 4:剥がれ面積20%以上の被験者が1〜3人 3:剥がれ面積20%以上の被験者が半分以上(剥落1
人以下) 2:剥がれ面積20%以上の被験者が30〜80%(剥
落3人以下) 1:剥がれ面積20%以上の被験者が全員(剥落7人以
下) 0:8人以上の剥落が認められた
【0063】皮膚刺激性試験 実施例1〜6および比較例1〜9で得られた経皮吸収貼
付剤、ならびに日本薬局方絆創膏(標準貼付剤)を用
い、健常人男子10人に対して以下の試験を行い、下記
判定基準(Draize法、紅斑判定基準に準拠)にて
評価を行い、その最頻値の結果を表 に示した。 〔試験法〕上記貼付剤を5mm角にして左右上腕部に貼付
し、入浴なしに48時間貼付状態(貼付4時間後、12
時間後にそれぞれ30分間の負荷運動をかけ発汗させ
る)を持続した後、剥離30分後及び剥離24時間にお
ける皮膚の状態を目視観察した。 〔判定基準〕 0:紅斑なし、1:非常に軽度な紅斑(やっと認められ
る程度)、2:明らかな紅斑、3:中程度ないし強い紅
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明の経皮吸収貼付剤の構成は上述の
通りであり、粘着剤中に該粘着剤の溶解度を超える過飽
和状態の薬物を含有し、その過飽和状態が長期間にわた
って安定に維持できると共に、貼付性が優れ、皮膚刺激
や剥離時の痛みを与えない。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】皮膚透過性試験に用いた拡散セルの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 拡散セル 2 レセプター槽 3 ドナー槽 4 開口部 5,6 フランジ 7 サンプリング口 8 皮膚片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の一面に、粘着剤及び薬物からなる
    粘着剤層が積層された経皮吸収貼付剤であって、上記粘
    着剤が、ドデシルメタクリレ−ト及びオクチルメタクリ
    レートよりなる群から選ばれた一種以上のメタクリレ−
    ト化合物と、ドデシルアクリレ−ト及びオクチルアクリ
    レートよりなる群から選ばれた一種以上のアクリレ−ト
    化合物とからなるアクリル系共重合体よりなるアクリル
    系粘着剤ならびにシリコン系粘着剤のうちいずれか一種
    100重量部と、分子量100万〜500万のポリビニ
    ルピロリドン5〜20重量部よりなることを特徴とする
    経皮吸収貼付剤。
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