JPH07101976A - 制癌剤 - Google Patents

制癌剤

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JPH07101976A
JPH07101976A JP6030525A JP3052594A JPH07101976A JP H07101976 A JPH07101976 A JP H07101976A JP 6030525 A JP6030525 A JP 6030525A JP 3052594 A JP3052594 A JP 3052594A JP H07101976 A JPH07101976 A JP H07101976A
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JP
Japan
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amino
dideoxycytidine
compound
formula
substituted
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Application number
JP6030525A
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English (en)
Inventor
Minero Saneyoshi
峯郎 実吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07101976A publication Critical patent/JPH07101976A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 2',3'−ジデオキシ−3'−N−置換−L−
フェニルアラニルアミドシチジン、その製造法並びにそ
の用途。 【効果】 本発明により、優れた制癌活性を生じさせる
プロドラッグを提供することができる。本発明の化合物
は、キモトリプシンによって優先的に3'−アミノ−
2',3'−ジデオキシシチジンが切断活性化されるの
で、3'−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジンを直接
投与するよりも活性が強く、生物学的利用効率に優れて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な2',3'−ジデ
オキシ−3'−N−置換−L−フェニルアラニルアミド
シチジン、その製造法並びにその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】それ自身は活性が低いか不活性である
が、代謝されて活性型に変化する薬物、即ち、薬物が生
体内で代謝を受けるという現実を逆に利用して、意識的
に分子を修飾することによって諸作用の改善を狙った薬
物をプロドラッグという。プロドラッグ化の目的は、
(1)作用の持続化、(2)水溶性の増大、(3)投与
形態の変更などバイオアベイラビリティーの改善、
(4)副作用・毒性の軽減、(5)安定化,味やにおい
の改善など製剤上の問題点の解決等に大別され、これま
でに数多くのプロドラッグが医薬品として開発されてい
る。
【0003】最近では、癌細胞中において優先的に有効
成分が切断されるよう工夫したプロドラッグがデザイン
されている。3'−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジ
ンは、化合物として公知であり、マウス白血病細胞であ
るL1210に対する効果が報告されている〔T.S.Lin, W.
R.Mancini; J.Medicinal Chemistry, 26, 544 (198
3)〕。しかし、3'−アミノ−2',3'−ジデオキシシチ
ジンは、細胞レベル(in vitro)では効くが、生体内で
は血中半減期が短く、血中濃度の維持が困難であるた
め、有効性を示さないといった問題点がある。
【0004】そこで、上記薬剤において、生体内でも血
中半減期を延長することにより、薬理効果を持続させる
薬物の開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生体内にお
いて、薬物の血中半減期を長くさせて血中濃度を高く維
持することにより優れた制癌活性を生じさせるプロドラ
ッグを開発することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を行った結果、3'−アミノ
−2',3'−ジデオキシシチジンと活性エステルとを反
応させることにより、優れた制癌活性を生じさせるプロ
ドラッグを開発することに成功し、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明は、次式(I):
【0007】
【化6】
【0008】(式中、Rはアミノ基の保護基を表す)で
示される2',3'−ジデオキシ−3'−N−置換−L−フ
ェニルアラニルアミドシチジンである。なお、上記Rの
アミノ基の保護基としては、t−ブトキシカルボニル
基、アセチル基などの炭素数20個以下好ましくは10
個以下の脂肪族アシル基又はベンゾイル基などの芳香族
アシル基などが挙げられる。
【0009】さらに、本発明は、次式(II):
【0010】
【化7】
【0011】で示される3'−アミノ−2',3'−ジデオ
キシシチジンと、次式(III):
【0012】
【化8】
【0013】(式中、Rは前記と同じであり、R1 はペ
ンタクロロフェニル、p−ニトロフェニル、N−ヒドロ
キシコハク酸イミド、N−ヒドロキシフタルイミド又は
ヒドロキシトリアゾールを示す)で示されるN−置換−
L−フェニルアラニン誘導体とを反応させることを特徴
とする次式(I):
【0014】
【化9】
【0015】(式中、Rは前記と同じである)で示され
る2',3'−ジデオキシ−3'−N−置換−L−フェニル
アラニルアミドシチジンの製造方法である。さらに、本
発明は、次式(I):
【0016】
【化10】
【0017】(式中、Rは前記と同じである)で示され
る2',3'−ジデオキシ−3'−N−置換−L−フェニル
アラニルアミドシチジンを有効成分として含有する制癌
剤である。以下、本発明について詳細に説明する。式
(I)で表される化合物は、キモトリプシンによって特
異的に切断活性化される3'−アミノ−2',3'−ジデオ
キシシチジンのプロドラッグである。
【0018】本発明の化合物(以下、本化合物とする)
は、次のようにして得ることができる。即ち、そのアミ
ノ基を保護したフェニルアラニンであるN−t−ブトキ
シカルボニルフェニルアラニン、アシルフェニルアラニ
ン又は芳香族フェニルアラニンの活性エステルと3'−
アミノ−2',3'−ジデオキシシチジンとを、例えば室
温で10〜30時間反応(縮合)させることによって得られ
る。
【0019】そして、この活性エステルとしては、例え
ばペンタクロロフェニルエステル、p−ニトロフェニル
エステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル、N
−ヒドロキシフタルイミドエステル、ヒドロキシトリア
ゾールエステル等が挙げられるが、ペンタクロロフェニ
ルエステルが好ましい。縮合法としては、上記の活性エ
ステル法が用いられるが、その他、混合酸無水物法、
N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド法(DCC
法)、酸アジド法等も用いられる。
【0020】本化合物は、癌細胞中のプロテアーゼで特
異的に切断活性化される。即ち、癌細胞中で、キモトリ
プシンによって3'−アミノ−2',3'−ジデオキシシチ
ジンが優先的に切断される。従って、本化合物は、キモ
トリプシンを産生する癌細胞に対する制癌作用が特に顕
著である。しかも、キモトリプシンによって3'−アミ
ノ−2',3'−ジデオキシシチジンが切断されるまでは
本化合物は不活性のままであるため、血中半減期を延長
させることができ、血中濃度も高く維持できる。これ
は、単なるエステルやアミド型プロドラッグとは異なる
特徴を有するものである。また、本化合物を制癌剤とし
て投与する場合は、主として白血病系統に対して有効で
ある。
【0021】本化合物を投与する方法は経口又は非経口
でもよく、経口投与には舌下投与を包含する。非経口投
与には、注射、例えば皮下、腹腔内、筋肉、静脈注射、
点滴の他、座剤等を含む。また、その投与量は、投与対
象の年齢、投与経路、投与回数により異なり、広範囲に
変えることができる。この場合、本化合物の有効量と適
切な希釈剤及び薬理学的に使用し得る担体との組成物と
して投与される有効量は200〜800mg/kg体重/日で
あり、1日1回から数回に分けて5日以上投与される。
【0022】本化合物を経口投与する場合には、それに
適用される錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤等とすればよ
く、特に顆粒剤、細粒剤及び散剤は、必要に応じてカプ
セル剤として単位量投与形態とすることができる。これ
ら経口投与用固形剤は、通常それらの組成物中に製剤上
一般に使用される結合剤、包含剤、賦形剤、滑沢剤、崩
壊剤、湿潤剤のような添加物を含有する。また、経口用
液体製剤としては、内用水剤、懸濁剤、乳剤、シロップ
剤等いずれの状態であってもよく、また、使用する際に
再溶解させる乾燥生成物にしてもよい。更に、その組成
物は添加剤、保存剤のいずれを含有してもよい。
【0023】また、非経口投与の場合には、安定剤、緩
衝剤、保存剤、等張化剤等の添加剤を含有し、通常単位
投与量アンプル又は多投与量容器の状態で提供される。
上記の組成物は使用する際に適当な担体、例えば発熱物
質不含の滅菌した水で再溶解させる粉体であってもよ
い。ここで、下記の通り本化合物の試験例を挙げ、本化
合物を用いた制癌活性について説明する。
【0024】〔試験例1〕 本化合物のマウス白血病細
胞に対する抗腫瘍効果(制癌活性) 本化合物としては、後述する実施例で示す2',3'−ジ
デオキシ−3'−N−t−ブトキシカルボニル−L−フ
ェニルアラニルアミドシチジン(以下、本試験例におい
て「t−Boc体」とする)を使用した。尚、上記化合
物の他に、3'−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジン
(以下、「3'−アミノ−CdR」とする)も使用し
た。マウス白血病細胞であるP388を106個、マウス
(CDF1,雌,8週令)の腹腔中に移植した(1群あ
たり6匹)。t−Boc体又は3'−アミノ−CdRを
生理食塩水中に溶解若しくは懸濁させ、P388細胞移
植後1日目より5日目まで連続して1日1回、所定量
(表1参照)をマウスの腹腔に投与した。対照群には、
前記化合物の溶解に用いた生理食塩水のみを同様の方法
で投与した。
【0025】投与5日後における体重変化及び生存時間
を測定した。また、t−Boc体又は3'−アミノ−C
dR投与群をT、対照群をCとして、投与群の対照群に
対する制癌効果を、生存日数を指標としてその比である
T/C(%)を求めた。
【0026】結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1の「生存時間」の項目に示された各数
値は、3'−アミノ−CdR及びt−Boc体の場合に
はそれぞれマウス数6匹あたりの平均生存日数±標準誤
差を示す。また、「対照」の項目に記載したアルファベ
ットは、各投与群の対照として使用したマウスの生存時
間及び体重変化を表す(生存時間及び体重変化の値につ
いては表1の下段参照)。表1から明らかな通り、本化
合物は、3'−アミノ−CdRよりも顕著に制癌効果を
奏した。 〔試験例2〕 本化合物のマウス白血病細胞に対する抗
腫瘍効果(制癌活性) 試験例1で使用した2',3'−ジデオキシ−3'−N−t
−ブトキシカルボニル−L−フェニルアラニルアミドシ
チジンの代わりに、3'−〔N−(アセチル)−L−フ
ェニルアラニル〕−アミノ−2',3'−ジデオキシシチ
ジン(以下、本試験例において「アセチル体」とす
る)、3'−〔N−(ベンゾイル)−L−フェニルアラ
ニル〕−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジン(以
下、本試験例において「ベンゾイル体」とする)、3'
−〔N−(ヘキサノイル)−L−フェニルアラニル〕−
アミノ−2',3'−ジデオキシシチジン(以下、本試験
例において「ヘキサノイル体」とする)を使用した。試
験方法は、試験例1と同様である。但し、本試験に使用
したマウスは、1群あたり5匹とした。結果を表2に示
す。
【0029】
【表2】 表2の「生存時間」の項目に示された各数値及び「対
照」の項目に記載したアルファベットについては、表1
の場合と同義である。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。 〔実施例1〕 2',3'−ジデオキシ−3'−N−t−ブ
トキシカルボニル−L−フェニルアラニルアミドシチジ
ンの合成。3'−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジン
は、Linらの方法〔T.S.Lin, W.R.Mancini; J.Medicinal
Chemistry, 26, 544 (1983) 〕に従って得た。
【0031】3'−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジ
ン900mg(約4mmole)をDMF10mlに溶かし、この溶液
にトリエチルアミン0.6ml(1.1当量)及びt−ブトキシ
カルボニル−L−フェニルアラニンペンタクロロフェニ
ルエステル2.2g(4.4mmole)を加え、室温にて24時間攪
拌した。次いで、TLC(シリカゲルCHCl3−エタノー
ル9:1)で原料の消失を確認後、DMFを減圧留去、
残査を酢酸エチルと水に分配し、有機層を乾燥後濃縮し
た。これをシリカゲル(メルク社製)60gを担体とする
カラムにかけ、クロロホルム中、2.5〜25%エタノール
で溶出し、減圧乾固後、エタノールより結晶化して、
2',3'−ジデオキシ−3'−N−t−ブトキシカルボニ
ル−L−フェニルアラニルアミドシチジンを得た。 収量:1.6g(84%) m.p. : 163-165℃ また、NMRのチャートを図1に示す。 〔実施例2〕3'−〔N−(アセチル)−L−フェニル
アラニル〕−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジンの
合成。市販のN−アセチル−L−フェニルアラニン(1
mmole)をDMF(3ml)に溶解し、ペンタクロロフェ
ノール、DCCをそれぞれ1.5 mmole加え、室温で24時
間攪拌した。攪拌後、溶媒を減圧下除去し、ジオキサン
(5ml)を加えて不溶のジシクロヘキシル尿素をろ去
し、再び溶媒を除いて活性エステルをほぼ定量的に得
た。活性エステル(1.0 mmole)に対して、0.8 mmoleの
3'−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジンを150mlの
トリエチルアミンとともに3mlの無水DMFに溶解し、
室温で24時間攪拌した。攪拌後、溶媒を溜去し、シリカ
ゲル25gを担体とするシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(CHCl3−エタノール 50:1)で溶出して3'−
〔N−(アセチル)−L−フェニルアラニル〕−アミノ
−2',3'−ジデオキシシチジン(m.p. : 168-171
℃)を収量86%で得た。 〔実施例3〕3'−〔N−(ベンゾイル)−L−フェニ
ルアラニル〕−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジン
の合成。実施例2で使用したN−アセチル−L−フェニ
ルアラニンをN−ベンゾイル−L−フェニルアラニンに
変更した以外は、実施例2と同様にして3'−〔N−
(ベンゾイル)−L−フェニルアラニル〕−アミノ−
2',3'−ジデオキシシチジン(m.p. : 75-77 ℃)
を収量89%で得た。 〔実施例4〕3'−〔N−(ヘキサノイル)−L−フェ
ニルアラニル〕−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジ
ンの合成。実施例2で使用したN−アセチル−L−フェ
ニルアラニンをN−ヘキサノイル−L−フェニルアラニ
ンに変更した以外は、実施例2と同様にして3'−〔N
−(ヘキサノイル)−L−フェニルアラニル〕−アミノ
−2',3'−ジデオキシシチジン(m.p. : 66-67 ℃)
を収量78%で得た。 〔参考例1〕前記実施例2〜4で得られた化合物それぞ
れについて、各化合物とキモトリプシンとを1:1の比
で反応させた結果、いずれの化合物においても、3'−
アミノ−CdRとN−アシル−L−フェニルアラニンを
生じた。
【発明の効果】本発明により、優れた制癌活性を生じさ
せるプロドラッグを提供することができる。本化合物
は、キモトリプシンによって優先的に3'−アミノ−
2',3'−ジデオキシシチジンが切断活性化されるの
で、3'−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジンを直接
投与するよりも活性が強く、生物学的利用効率に優れて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるNMRのチャートを示す図で
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】3'−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジ
ン900mg(約4mmole)をDMF10mlに溶かし、この溶液
にトリエチルアミン0.6ml(1.1当量)及びt−ブトキシ
カルボニル−L−フェニルアラニンペンタクロロフェニ
ルエステル2.2g(4.4mmole)を加え、室温にて24時間攪
拌した。次いで、TLC(シリカゲルCHCl3−エタノー
ル9:1)で原料の消失を確認後、DMFを減圧留去、
残査を酢酸エチルと水に分配し、有機層を乾燥後濃縮し
た。これをシリカゲル(メルク社製)60gを担体とする
カラムにかけ、クロロホルム中、2.5〜25%エタノール
で溶出し、減圧乾固後、エタノールより結晶化して、
2',3'−ジデオキシ−3'−N−t−ブトキシカルボニ
ル−L−フェニルアラニルアミドシチジンを得た。 収量:1.6g(84%) m.p.:163−165℃ また、NMRのチャートを図1に示す。 〔実施例2〕3'−〔N−(アセチル)−L−フェニル
アラニル〕−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジンの
合成。市販のN−アセチル−L−フェニルアラニン(1
mmole)をDMF(3ml)に溶解し、ペンタクロロフェ
ノール、DCCをそれぞれ1.5 mmole加え、室温で24時
間攪拌した。攪拌後、溶媒を減圧下除去し、ジオキサン
(5ml)を加えて不溶のジシクロヘキシル尿素をろ去
し、再び溶媒を除いて活性エステルをほぼ定量的に得
た。活性エステル(1.0 mmole)に対して、0.8 mmoleの
3'−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジンを150mlの
トリエチルアミンとともに3mlの無水DMFに溶解し、
室温で24時間攪拌した。攪拌後、溶媒を留去し、シリカ
ゲル25gを担体とするシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(CHCl3−エタノール 50:1)で溶出して3'−
〔N−(アセチル)−L−フェニルアラニル〕−アミノ
−2',3'−ジデオキシシチジン(m.p.:168−171
℃)を収量86%で得た。 〔実施例3〕3'−〔N−(ベンゾイル)−L−フェニ
ルアラニル〕−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジン
の合成。実施例2で使用したN−アセチル−L−フェニ
ルアラニンをN−ベンゾイル−L−フェニルアラニンに
変更した以外は、実施例2と同様にして3'−〔N−
(ベンゾイル)−L−フェニルアラニル〕−アミノ−
2',3'−ジデオキシシチジン(m.p. : 75-77℃)を
収量89%で得た。得られた化合物のNMRチャートを図
2に示す。また、NMR解析データ及びUVデータを以
下に示す。 UV(MeOH) λmax 270nm(ε9500), λmin 260nm(ε8900) MS(FAB-DI);m/z 478[M+H]1 H NMR(DMSO-d6) δ(ppm) 8.64(1H,d,J=7.81Hz,NH-Phe
D2O交換可能) 8.47(1H,brs,NHBz, D2O交換可能) 7.93(1
H,d,J=7.32Hz,6-H) 7.82(2H,d,J=7.32Hz,3,5-H of Bz)
7.50-7.14(10H,m, 2,4,6-H of Bz and Ph and 4-NH) 7.
04(1H,br,4-NH D2O交換可能) 6.24(1H,m,1'-H) 5.81(1
H,d,J=7.32Hz,5-H) 5.03(1H,brs,5'-OH D2O交換可能)
4.81(1H,m,COCH) 4.37(1H,m,3'-H) 3.76(1H,m,4'-H) 3.
68(1H,m,5'-H) 3.55(1H,m,5'-H) 3.15(1H,dd,J=5.86,1
3.68Hz,CHPh) 3.07(1H,dd,J=9.27,13.68Hz,CHPh) 2.30-
2.10(2H,m,2'-H) 〔実施例4〕3'−〔N−(ヘキサノイル)−L−フェ
ニルアラニル〕−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジ
ンの合成。実施例2で使用したN−アセチル−L−フェ
ニルアラニンをN−ヘキサノイル−L−フェニルアラニ
ンに変更した以外は、実施例2と同様にして3'−〔N
−(ヘキサノイル)−L−フェニルアラニル〕−アミノ
−2',3'−ジデオキシシチジン(m.p. : 66-67℃)
を収量78%で得た。 〔参考例1〕前記実施例2〜4で得られた化合物それぞ
れについて、各化合物とキモトリプシンとを1:1の比
で反応させた結果、いずれの化合物においても、3'−
アミノ−CdRとN−アシル−L−フェニルアラニンを
生じた。 〔実施例5〕 3'−(N−(p−クロロベンゾイル)
−L−フェニルアラニル)−アミノ−2',3'−ジデオ
キシシチジンの合成。窒素雰囲気下、3'−アミノ−
2',3'−ジデオキシシチジン 2.16g(9.55mmole)、
N−(p−クロロベンゾイル)−L−フェニルアラニン
3.19g(10.5mmole)、N−ヒドロキシスクシンイミド1.
21g(10.5mmol) の無水DMF30ml混合溶液を0℃に冷
却し、この溶液に1Mジシクロヘキシルカルボジイミド
/無水DMF溶液10.5mlを滴下した。30分間その温度で
攪拌した後さらに室温で15時間攪拌した。反応終了後ジ
シクロヘキシル尿素をろ去し、濾液を減圧下除去した。
混合物を少量のクロロホルム/メタノール混合溶液に溶
解し、シリカゲル100gを担体とするシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=85/
15)より溶出、標記縮合生成物を含む溶出液を濃縮減圧
乾固後、さらにエタノール/エチルエーテルより結晶化
を行い、3'−(N−(p−クロロベンゾイル)−L−
フェニルアラニル)−アミノ−2',3'−ジデオキシシ
チジンの白色結晶2.98gを収率61%で得た。得られた化
合物の構造式を下記式IVに示す。 m.p. 220-222,UV(MeOH) λmax 237nm(ε 21000) 270nm
(sh), λmin 221nm(ε 16700) MS(FAB-DI);m/z 512[M+H]1 H NMR(DMSO-d6) δ(ppm) 8.65(1H, d, J=8.3Hz, NH D2
O交換可能) 8.53(1H, d,J=7.81Hz, NH D2O 交換可能)
7.85(1H, d, J=7.32Hz, 6-H) 7.83(2H, d, J=8.79Hz, p
-CIBz) 7.50(2H, d, J=8.79Hz, p-CIBz) 7.32(2H, d, J
=7.32Hz, Ph) 7.25(2H, t, J=7.32Hz, Ph) 7.16(3H, t,
J=7.32Hz, Ph, 4-NH D2O交換可能) 7.04(1H, brs, 4-N
H D2O交換可能) 6.19(1H, t, J=6.35Hz, 1'-H) 5.73(1
H, d, J=7.32Hz, 5-H) 4.79(1H, dd, J=4.89, 5.37Hz,
5'-OH D2O 交換可能) 4.68(1H, m, COCHN) 4.29(1H, m,
3'-H) 3.70(1H, m, 4'-H) 3.60(1H, m, 5'-H) 3.49(1
H, m,5'-H) 3.06(1H, dd, J=5.37, 13.67Hz, CHPh) 2.9
9(1H, dd, J=10.26, 13.67Hz,CHPh) 2.18(1H, m, 2'-H)
2.08(1H, m, 2'-H)
【化11】 〔実施例6〕 3'−(N−(1−ナフトイル)−L−
フェニルアラニル)−アミノ−2',3'−ジデオキシシ
チジンの合成。窒素雰囲気下、3'−アミノ−2',3'−
ジデオキシシチジン 2.08g(9.19mmole)、N−(1−
ナフトイル)−L−フェニルアラニン3.23g(10.1mmol
e)、N−ヒドロキシスクシンイミド1.16g(10.1mmol)
の無水DMF30ml混合溶液を0℃に冷却し、この溶液に
1Mジシクロヘキシルカルボジイミド/無水DMF溶液
10.1mlを滴下した。30分間その温度で攪拌した後さらに
室温で15時間攪拌した。反応終了後上記と同様の後処理
および精製を行い、3'−(N−(1−ナフトイル)−
L−フェニルアラニル)−アミノ−2',3'−ジデオキ
シシチジンの白色結晶2.46gを収率51%で得た。得られ
た化合物の構造式を下記式Vに示す。 m.p. 134-135,UV(MeOH) λmax 276nm(ε 13800) 222nm
(ε 6300), λmin 251nm(ε 8800)1 H NMR(DMSO-d6) δ(ppm) 8.66(1H, d, J=8.3Hz, NH D2
O交換可能) 8.56(1H, d,J=7.33Hz, NH D2O 交換可能)
7.97-7.83(4H, m, aromatic H and 6-H) 7.53-7.23(9H,
m, aromatic H) 7.16(1H, brs, 4-NH D2O交換可能) 7.
06(1H, brs, 4-NHD2O交換可能) 6.23(1H, t, J=6.35Hz,
1'-H) 5.75(1H, d, J=7.32Hz, 5-H) 5.02(1H, t, J=5.
37Hz 5'-OH D2O 交換可能) 4.84(1H, m, COCHN) 4.37(1
H, m, 3'-H) 3.76(1H, m, 4'-H) 3.64(1H, m, 5'-H) 3.
54(1H, m, 5'-H) 3.12(1H, dd, J=4.88, 13.68Hz, CHP
h) 2.95(1H, dd, J=10.74, 13.68Hz, CHPh) 2.23(1H,
m, 2'-H) 2.14(1H, m, 2'-H)
【化12】 〔実施例7〕 3'−(N−ラウロイル−L−フェニル
アラニル)−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジンの
合成。窒素雰囲気下、3'−アミノ−2',3'−ジデオキ
シシチジン 3.0g(13.3mmole)、N−(ラルロイル)−
L−フェニルアラニン5.07g(14.6mmole)、N−ヒドロ
キシスクシンイミド1.68g(14.6mmol) の無水DMF30
ml混合溶液を0℃に冷却し、この溶液に1Mジシクロヘ
キシルカルボジイミド/無水DMF溶液14.6mlを滴下し
た。30分間その温度で攪拌した後さらに室温で15時間攪
拌した。反応終了後上記と同様の後処理し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール
=90/10〜85/15)を2回繰り返して3'−(N−(ラ
ウロイル)−L−フェニルアラニル)−アミノ−2',
3'−ジデオキシシチジン3gを収率41%で得た。得ら
れた化合物の構造式を下記式VIに示す。 m.p. 173-175 UV(MeOH) λmax 272nm(ε 8500) ,λmin 252nm(ε 660
0) MS(FAB-DI);m/z 556[M+H]1 H NMR(DMSO-d6) δ(ppm) 8.38(1H, d, J=7.81Hz, 3'-N
H D2O交換可能) 7.97(1H, d, J=8.30Hz, NH-Acyl D2O交
換可能) 7.84(1H, d, J=7.32Hz, 6-H) 7.26-7.15(6H,
m, Ph and 4-NH D2O 交換可能) 7.04(1H, brs, 4-NH D
2O 交換可能) 6.15(1H, t, J=6.35Hz, 1'-H) 5.72(1H,
d, J=7.32Hz, 5-H) 4.96(1H, dd, J=4.88,5.37Hz, 5'-O
H D2O 交換可能) 4.50(1H, m, COCH) 4.26(1H, m, 3'-
H) 3.63(1H,m, 4'-H) 3.58(1H, dd, J=2.44, 12.2Hz,
5'-H) 3.44(1H, dd, J=3.90, 12.2Hz, 5'-H) 2.90(1H,
dd, J=5.37, 13.67Hz, CHPh) 2.77(1H, dd, J=9.28, 1
3.67Hz, CHPh) 2.18-2.01(4H, m, 2'-H and COCH2) 1.3
6(2H, m, CH2) 1.32-1.04(16H,m, CH2*8) 0.86(3H, t,
J=6.34Hz, -CH3)
【化13】
【発明の効果】本発明により、優れた制癌活性を生じさ
せるプロドラッグを提供することができる。本化合物
は、キモトリプシンによって優先的に3'−アミノ−
2',3'−ジデオキシシチジンが切断活性化されるの
で、3'−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジンを直接
投与するよりも活性が強く、生物学的利用効率に優れて
いる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるNMRのチャートを示す図で
ある。
【図2】実施例3におけるNMRのチャートを示す図で
ある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】追加
【補正内容】
【図2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I): 【化1】 (式中、Rはアミノ基の保護基を表す)で示される2',
    3'−ジデオキシ−3'−N−置換−L−フェニルアラニ
    ルアミドシチジン。
  2. 【請求項2】 次式(II): 【化2】 で示される3'−アミノ−2',3'−ジデオキシシチジン
    と、次式(III): 【化3】 (式中、Rは前記と同じであり、R1 はペンタクロロフ
    ェニル、p−ニトロフェニル、N−ヒドロキシコハク酸
    イミド、N−ヒドロキシフタルイミド又はヒドロキシト
    リアゾールを示す)で示されるN−置換−L−フェニル
    アラニン誘導体とを反応させることを特徴とする次式
    (I): 【化4】 (式中、Rは前記と同じである)で示される2',3'−
    ジデオキシ−3'−N−置換−L−フェニルアラニルア
    ミドシチジンの製造方法。
  3. 【請求項3】 次式(I): 【化5】 (式中、Rは前記と同じである)で示される2',3'−
    ジデオキシ−3'−N−置換−L−フェニルアラニルア
    ミドシチジンを有効成分として含有する制癌剤。
JP6030525A 1993-08-12 1994-02-28 制癌剤 Pending JPH07101976A (ja)

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JP20088293 1993-08-12
JP5-200882 1993-08-12
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10707015B2 (en) 2016-03-22 2020-07-07 Mitsui High-Tec, Inc. Method for manufacturing laminated iron core and apparatus for manufacturing laminated iron core

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