JPH0710311Y2 - 円板表示式時計の円板固定構造 - Google Patents

円板表示式時計の円板固定構造

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JPH0710311Y2
JPH0710311Y2 JP12451287U JP12451287U JPH0710311Y2 JP H0710311 Y2 JPH0710311 Y2 JP H0710311Y2 JP 12451287 U JP12451287 U JP 12451287U JP 12451287 U JP12451287 U JP 12451287U JP H0710311 Y2 JPH0710311 Y2 JP H0710311Y2
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Citizen Watch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は表示円板を用いて、時刻その他の目的の表示を
行なう円板表示式時計の表示円板固定構造の改良に関す
るものである。
〔従来の技術〕
近年、時計の薄型化に対する市場ニーズはデザインの多
様化、携帯性の良さへの対応等からますます高まってい
る。しかし一般の指針表示式アナログ時計は時刻を表示
するのに金属の薄板を細い巾に打ち抜いた指針を使用し
ているため加工上針厚を薄くするのも限界があり、また
指針同士が接触したり、指針と風防または文字板とが接
触した場合、指針の剛性により時計の負荷が大きくなっ
て止りの原因になる。従って止まり防止のため適当な針
間隔を確保する必要があり、そのため文字板から風防迄
の厚さを減らすことは非常に難しい。
そこで指針にかわり極薄シート状のプラスチック材等の
表示円板を用いて表示円板相互の接触や、表示円板と文
字板または風防との接触を許容しても時計の負荷増を軽
減し、文字板から風防までの厚さを薄型化する円板表示
式時計が増える傾向にある。
一般に表示円板の時計ムーブメントへの固定方法は第5
図に示すような構造になっている。第5図(イ)は円板
座の断面図、第5図(ロ)は円板座の下面図である。プ
ラスチック材の極薄シートで形成された表示円板21は中
心部に異形穴21aを有し、該異形穴21aをプラスチック材
等で成形された円板座22の円板係合部22aに合わせて嵌
め込まれている。さらに表示円板21が嵌め込まれた円板
座22は時計ムーブメント(図示せず)の駆動軸23に軸嵌
合部22eの押込嵌合により固定されている。円板座22の
円板係合部22aの円弧部分には円板係合部22aより径大な
る突部22bが設けられていて、表示円板21を円板座22に
嵌め込むとき、表示円板21の異形穴21aは弾性変形して
円板座22の円板係合部22aの突部22bをのり超え、ツバ部
22cに当接する位置まで押込まれる。
従って、突部22bは表示円板21のはずれ防止の役目をは
たしており、更に前記異形穴21aの直線部分は表示円板2
1の円板座22に対する回転止めになっている。この状態
で表示円板21は円板座22に対して遊合になるように寸法
設定されているため、上下方向の傾きはある程度フリー
となり、従って表示円板が時計に組込まれ回転している
ときに上下の部材と接触しても、自重による摩擦抵抗の
みが加わることになるため時計が止まるような負荷はか
からないようになっている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記の構造に於いては、表示円板21を嵌め
込んだ円板座22を時計ムーブメントの駆動軸23に軸嵌合
部22eの押込嵌合により固定したときには円板座22が押
込により、はらみを生ずる。
そして円板座22の円板係合部22aの直線部分及び円弧部
分の壁が共に外側にふくらむことにより、表示円板21の
異形穴21aに当接し、表示円板21の異形穴21aを押し広げ
て、表示円板21を変形させる。この時、円板係合部22a
の直線部分の方が肉厚が少ないことから、はらみの量は
当然大きくなり、表示円板21の変形に与える影響は大き
い。
従って表示円板21は部品単体では平坦であっても時計ム
ーブメントに組込んだとき変形を生じ、シート状の円板
は大きく反ったり、波打ったりして、上下の部材に圧接
し回転時の抵抗を急激に増大させることにより時計の消
費電流を増加させたり、最悪の場合は時刻の遅れや、時
計としての致命的な欠陥である止まりにまで発展してし
まうという欠点を有している。
本考案の目的は、上記欠点に鑑み成されたもので、表示
円板組込時に円板座がはらみを起しても表示円板を変形
させにくい円板固定構造を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本考案は表示円板が異形穴に
より係合する円弧部と直線部より成る円板座の円板係合
部の直線部の両端近傍に略半円状の円板係合凸起部を設
けたことを特徴としている。
〔作用〕
上記構成によって、円板座が時計ムーブメントの駆動軸
に嵌合固定された円板座がはらみを生じ変形してふくら
んでも、円板係合部の直線部に於いて、表示円板の異形
穴との隙間を大きく確保できることにより、又表示円板
と円板座の円板係合凸起部との係合方向を円板座のはら
みによる変形方向と一致させないようにすることによ
り、表示円板の変形を防止するものである。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、第1
図乃至第4図は本考案の実施例を示し、第1図及び第2
図は円板座の断面図及び下面図で、第3図は表示円板の
平面図であり、第4図は第2図のF部の部分拡大図であ
る。第1図乃至第4図に於いて、1は時刻を表示する円
形の表示円板でプラスチック材であるポリエステル製の
厚さ30〜50μ程度の透明な円板シートに指針部1bが印刷
等の手段により形成されており、更に中央には円の両端
をカットした形状の直線部1cと円弧部1dよりなる異形穴
1aが設けられている。2はプラスチック材で成形された
円板座で、該円板座2には最大径を有する円形状のツバ
部2fと前記表示円板1と係合する円板係合部2aと時計ム
ーブメント(図示せず)の駆動軸3に押込嵌合される中
心部分に設けられた円形の貫通穴状の軸嵌合部2eとが設
けられている。前記円板係合部2aは円の両端をカットし
た形状をなし直線部2b及び円弧部2cとから構成され、且
つ直線部2bの円弧部2cと交わる両端近傍に4ケ所略半円
状の円板係合凸起部2dを有している。
更に円板係合凸起部2dのツバ部2fと反対方向に斜面状の
勾配を持つ斜面部2hを有し円板係合凸起部2dと同形状で
且つ径大なる凸部2gが円板係合凸起部2dには設けられて
いる。
尚、この時、前記表示円板1の異形穴1aと円板座2の円
板係合部2dとはほぼ同一形状をなし、且つ異形穴1aの寸
法は円板係合部2aより若干大きく作られている。即ち異
形穴1aの直線部1cの幅Aは円板係合部2aの円板係合凸起
部2d間の幅Bより大で、且つ凸部2g間の幅Eより小であ
るように設定されている。更に異形穴1aの円弧部1dの径
D1は円板係合凸起部2dの円弧部2cの径D2より大になって
いる。
上記の構成に於いて、表示円板1を円板座2に組込むに
は先ず表示円板1の異形穴1aと円板座2の円板係合部2a
を凸部2gの方向から合わせて、表示円板1を押し込む
と、異形穴1aと円板係合部2aの寸法関係は前述の通りで
あり、又表示円板1は前述の通り薄いポリエステルシー
トで形成されているため、異形穴1aの部分が弾性変形し
て凸部2gの斜面部2hに沿って、凸部2gを乗り越え、前記
円板座2のツバ部2fに当接する位置まで押し込まれて異
形穴1aが円板係合部2aに係合して、第1図に仮想線で示
した状態になる。
この状態では表示円板1と円板座2とは異形穴1aと円板
係合部2aとの寸法関係が前述の通りであるため、遊合状
態となり表示円板1は何の力も受けず、従って変形も起
こすことがない。更に表示円板1は異形穴1aの直線部1c
が円板座2の凸部2gにより規制されることになる。即ち
異形穴1aの直線部1cの幅Aは円板係合凸起部2dの凸部2g
間の幅Eより小であることから抜け落ちることもなく、
表示円板1と円板座2とは一体化されている。又円板座
2に対して表示円板1を回転させようとする場合は異形
穴1aの直線部1cがわずかに回転すると、円板座2の円板
係合凸起部2dのいずれかに当接することになり、回転は
不可となる。即ち表示円板1の回転方向の規制も円板係
合凸起部2dで行なわれている。
次に表示円板1が嵌め込まれた円板座2を時計ムーブメ
ント(図示せず)の駆動軸3に圧入固定する場合を説明
する。
駆動軸3に軸嵌合部2eにより円板座2を押込むと、前述
の通り押込嵌合になっていることから、軸嵌合部2eの径
は駆動軸3により拡大され、円板座2が変形を起こすこ
とになる。
ところが変形は肉厚の小なる個所が当然大きくなること
から、円板座2の軸嵌合部2eと円板係合部2aの直線部2b
との肉厚小なる部分、即ちX軸上が一番影響を受け易く
なる。
しかし第2図に示す如く、直線部2bと表示円板1の異形
穴1aとの隙間は円板係合凸起部2dが円板係合部2aに設け
られていることから大きくなっており、円板座2の直線
部2bが表示円板1の異形穴1aに当接することはない。
又、変形は小さいとは言え、円板座2の軸嵌合部2eの全
周方向に発生するため、表示円板1と円板係合凸起部2d
の部分について、第4図により説明すると、駆動軸3へ
の押込による円板座2の変形方向は径方向であることか
らβ方向に発生する。
ところが表示円板1の異形穴1aと円板座2の円板係合凸
起部2dの係合方向は前述の通りγ方向である。β方向と
γ方向の間には角度αが存在するため、γ方向の変位は
β方向の変位分にcosαを乗じた分になり、円板係合凸
起部2dは想像線で図示したように、小さな変位が更に小
さくなることから、円板座2の円板係合凸起部2dと表示
円板1の異形穴1aとが当接することはない。
更に円板係合部2aの円弧部2cと表示円板1の異形穴1aの
円弧部1dとの隙間は充分に取っても、機能上支障がない
ため、異形穴1aと円板係合凸起部1aとが当接することは
ない。このように表示円板1の取付けられた円板座2を
駆動軸3に押し込んでも、円板係合部1aのいずれの個所
も表示円板1の異形穴1aと当接することがないので、表
示円板1が円板座2の変形による影響を受けて変形を起
こすことはない。
〔考案の効果〕
以上述べた如く、本考案によれば表示円板が異形穴によ
り係合する円弧部と直線部よりなる円板座の円板係合部
の直線部の両端近傍に略半円状の円板係合凸起部を設け
たことにより、円板座への表示円板の組込及び保持・固
定が問題ない上、時計ムーブメントへの組込に際し、円
板座を駆動軸に押込圧入した時に、軸嵌合部の径大化に
よる円板係合部の変形が表示円板に及んで表示円板を変
形させることもない。
従って、表示円板の変形による外観不良の増加、更には
表示円板が他の部材に接触した時の接触抵抗大による消
費電流の増加及び時計としての致命欠陥である時間狂い
や止りを生ずることもないという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の1実施例を示すもので、第
1図は円板座の断面図、第2図は円板座の下面図、第3
図は表示円板の平面図、第4図は第2図F部の部分拡大
図であり、第5図は従来の円板座を示し、第5図(イ)
は断面図、第5図(ロ)は下面図である。 1、21……表示円板、1a……異形穴、1c、2b……直線
部、1d、2c……円弧部、2、22……円板座、2a、22a…
…円板係合部、2d……円板係合凸起部、2e、22e……軸
嵌合部、2g……凸部、3、23……駆動軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】時分秒等の時刻又は他の目的の表示を行な
    う表示円板と該表示円板を時計ムーブメントの駆動軸に
    固定するための円板座を有し、前記表示円板は前記円板
    座を介して時計ムーブメントに取付けられて時刻その他
    の表示を行なうように構成した円板表示式時計に於て、
    前記表示円板は前記円板座に係合するために、円弧部と
    直線部とからなる異形穴を有し、前記円板座は時計ムー
    ブメントの駆動軸に嵌合する軸嵌合部と、前記表示円板
    の異形穴より径小の円弧部と直線部よりなる円板係合部
    を有し、更に前記円板係合部の円弧部と直線部が交わる
    近傍で、且つ前記直線部上の位置には、前記表示円板の
    異形穴を構成する直線部間の幅より小さくて、前記表示
    円板の異形穴と遊合する円板係合凸起部を設けることに
    より、該円板係合凸起部で前記表示円板の回転止めとは
    ずれ防止を兼用したことを特徴とする円板表示式時計の
    円板固定構造。
JP12451287U 1987-08-14 1987-08-14 円板表示式時計の円板固定構造 Expired - Lifetime JPH0710311Y2 (ja)

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