JPH07103255A - 湿式摩擦プレート - Google Patents
湿式摩擦プレートInfo
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- JPH07103255A JPH07103255A JP24693593A JP24693593A JPH07103255A JP H07103255 A JPH07103255 A JP H07103255A JP 24693593 A JP24693593 A JP 24693593A JP 24693593 A JP24693593 A JP 24693593A JP H07103255 A JPH07103255 A JP H07103255A
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- friction plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性及び耐久性を向上させると共にオート
マチックトランスミッションに最適の高い摩擦係数が得
ること。 【構成】 油中で互いに係合しながら摺動回転する第1
プレート10及び第2プレート11を有する湿式摩擦プ
レートにおいて、第1及び第2プレート10,11を、
金属合金系のマトリックス14と金属又はセラミックス
の多孔質微小体16とから構成したこと。
マチックトランスミッションに最適の高い摩擦係数が得
ること。 【構成】 油中で互いに係合しながら摺動回転する第1
プレート10及び第2プレート11を有する湿式摩擦プ
レートにおいて、第1及び第2プレート10,11を、
金属合金系のマトリックス14と金属又はセラミックス
の多孔質微小体16とから構成したこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油中で使用される湿式
摩擦プレートに関するもので、特にオートマチック・ト
ランスミッション・フルードに適した摩擦プレートに関
するものである。
摩擦プレートに関するもので、特にオートマチック・ト
ランスミッション・フルードに適した摩擦プレートに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の摩擦プレートとしては、
特開昭57−85876号公報等に示されるものが知ら
れている。これは、油中で互いに係合しながら摺動回転
する第1プレート及び第2プレートを有するものであ
る。又、第1プレートは、S35C等の鉄板から成るコ
アプレートの両面に紙質の摩擦部を形成したもので、第
2プレートはS35C等の鉄板から形成されたものであ
る。ここで、第1プレートの摩擦部は、有機繊維,無機
繊維の繊維基材と、セラミックス系の無機充填材と、摩
擦調整剤と、強度を向上させるためのフェノール樹脂等
の熱硬化性樹脂とから構成されている。
特開昭57−85876号公報等に示されるものが知ら
れている。これは、油中で互いに係合しながら摺動回転
する第1プレート及び第2プレートを有するものであ
る。又、第1プレートは、S35C等の鉄板から成るコ
アプレートの両面に紙質の摩擦部を形成したもので、第
2プレートはS35C等の鉄板から形成されたものであ
る。ここで、第1プレートの摩擦部は、有機繊維,無機
繊維の繊維基材と、セラミックス系の無機充填材と、摩
擦調整剤と、強度を向上させるためのフェノール樹脂等
の熱硬化性樹脂とから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した第
1プレートの摩擦部内には有機繊維及び熱硬化性樹脂が
含有されているので、油中で摩擦プレートを使用する際
に第1プレートの摩擦部と第2プレートとの間で摺動熱
(200℃以上)が発生した場合に、有機繊維及び熱硬
化性樹脂が炭化して劣化する恐れがある。その結果、摩
擦プレートの耐熱性が乏しくなり、長期間に渡って使用
できなくなる。又、第1プレートのコアプレートに紙質
の摩擦部が形成されているので、摩擦部がコアプレート
から剥離する危険性が生じる。
1プレートの摩擦部内には有機繊維及び熱硬化性樹脂が
含有されているので、油中で摩擦プレートを使用する際
に第1プレートの摩擦部と第2プレートとの間で摺動熱
(200℃以上)が発生した場合に、有機繊維及び熱硬
化性樹脂が炭化して劣化する恐れがある。その結果、摩
擦プレートの耐熱性が乏しくなり、長期間に渡って使用
できなくなる。又、第1プレートのコアプレートに紙質
の摩擦部が形成されているので、摩擦部がコアプレート
から剥離する危険性が生じる。
【0004】そこで、上記問題点を解決するために、第
1及び第2プレート全体を銅,スズ,鉛,グラファイト
を混合した焼結体で構成した例(”トライボロジスト”
第36巻第7号(1991)P535〜542に記載)
があるが、この場合、摩擦係数が略0.07と非常に低
く、オートマチックトランスミッションに適した摩擦特
性を得ることができない。
1及び第2プレート全体を銅,スズ,鉛,グラファイト
を混合した焼結体で構成した例(”トライボロジスト”
第36巻第7号(1991)P535〜542に記載)
があるが、この場合、摩擦係数が略0.07と非常に低
く、オートマチックトランスミッションに適した摩擦特
性を得ることができない。
【0005】故に、本発明は、耐熱性及び耐久性に優れ
且つオートマチックトランスミッションに最適の高い摩
擦係数が得られる湿式の摩擦プレートを提供すること
を、その技術的課題とするものである。
且つオートマチックトランスミッションに最適の高い摩
擦係数が得られる湿式の摩擦プレートを提供すること
を、その技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために請求項1,2,3の発明において講じた技術的
手段(第1の技術的手段)は、油中で互いに係合しなが
ら摺動回転する第1プレート及び第2プレートを有する
湿式摩擦プレートにおいて、第1及び第2プレートを、
金属合金系のマトリックスと金属又はセラミックスの多
孔質微小体とから構成したことである。ここで、第1,
第2プレートの内の少なくとも一方に強化材となるセラ
ミックス短繊維を含有させると望ましい。更に、第1,
第2プレートの内の少なくとも一方にセラミックス微小
体を含有させると望ましい。
るために請求項1,2,3の発明において講じた技術的
手段(第1の技術的手段)は、油中で互いに係合しなが
ら摺動回転する第1プレート及び第2プレートを有する
湿式摩擦プレートにおいて、第1及び第2プレートを、
金属合金系のマトリックスと金属又はセラミックスの多
孔質微小体とから構成したことである。ここで、第1,
第2プレートの内の少なくとも一方に強化材となるセラ
ミックス短繊維を含有させると望ましい。更に、第1,
第2プレートの内の少なくとも一方にセラミックス微小
体を含有させると望ましい。
【0007】上記技術的課題を解決するために請求項
4,5,6,7の発明において講じた技術的手段(第2
の技術的手段)は、油中で互いに係合しながら摺動回転
する第1プレート及び第2プレートを有する湿式摩擦プ
レートにおいて、第1プレートを金属合金系のマトリッ
クスと金属又はセラミックスの多孔質微小体とから構成
し且つ第2プレートを金属合金系のマトリックスと摩擦
調整材且つ強化材であるセラミックス短繊維とから構成
したことである。ここで、第1プレートに強化材となる
セラミックス短繊維を含有させると望ましい。又、第2
プレートに金属又はセラミックスの多孔質微小体を含有
させると望ましい。更に、第1,第2プレートの内の少
なくとも一方にセラミックス微小体を含有させると望ま
しい。
4,5,6,7の発明において講じた技術的手段(第2
の技術的手段)は、油中で互いに係合しながら摺動回転
する第1プレート及び第2プレートを有する湿式摩擦プ
レートにおいて、第1プレートを金属合金系のマトリッ
クスと金属又はセラミックスの多孔質微小体とから構成
し且つ第2プレートを金属合金系のマトリックスと摩擦
調整材且つ強化材であるセラミックス短繊維とから構成
したことである。ここで、第1プレートに強化材となる
セラミックス短繊維を含有させると望ましい。又、第2
プレートに金属又はセラミックスの多孔質微小体を含有
させると望ましい。更に、第1,第2プレートの内の少
なくとも一方にセラミックス微小体を含有させると望ま
しい。
【0008】
【作用】上記第1,2の技術的手段によれば、耐熱性に
優れる金属合金系のマトリックスを使用しているので、
従来技術の有機繊維や熱硬化性樹脂の添加が不要にな
り、その結果、油中で湿式摩擦プレートを使用する際に
第1プレートの第2プレートとの摺動面(又は第2プレ
ートの第1プレートとの摺動面)に摺動熱(200℃以
上)が発生しても、湿式摩擦プレートが劣化することが
なくなる。これにより、長時間又は長期間に渡って摩擦
プレートを使用することができる。
優れる金属合金系のマトリックスを使用しているので、
従来技術の有機繊維や熱硬化性樹脂の添加が不要にな
り、その結果、油中で湿式摩擦プレートを使用する際に
第1プレートの第2プレートとの摺動面(又は第2プレ
ートの第1プレートとの摺動面)に摺動熱(200℃以
上)が発生しても、湿式摩擦プレートが劣化することが
なくなる。これにより、長時間又は長期間に渡って摩擦
プレートを使用することができる。
【0009】又、第1プレート全体を同種の材料で構成
し且つ第2プレート全体を同種の材料で構成したので、
剥離の危険性がなくなる。
し且つ第2プレート全体を同種の材料で構成したので、
剥離の危険性がなくなる。
【0010】上記第1の技術的手段によれば、第1及び
第2プレートに金属又はセラミックスの多孔質微小体を
含有させたので、両プレート間の真実接触面積が増加す
る。
第2プレートに金属又はセラミックスの多孔質微小体を
含有させたので、両プレート間の真実接触面積が増加す
る。
【0011】その結果、第1及び第2プレートの摺動面
の摩擦係数が従来技術と比較して向上し、オートマチッ
クトランスミッションに適した摩擦特性を得ることがで
きる。
の摩擦係数が従来技術と比較して向上し、オートマチッ
クトランスミッションに適した摩擦特性を得ることがで
きる。
【0012】ここで、第1,第2プレートの内の少なく
とも一方に強化材となるセラミックス短繊維を含有させ
ると、強度がより向上する。更に、第1,第2プレート
の内の少なくとも一方にセラミックス微小体を含有させ
ると、強度がより向上し、自己摩耗量が低減できる。
とも一方に強化材となるセラミックス短繊維を含有させ
ると、強度がより向上する。更に、第1,第2プレート
の内の少なくとも一方にセラミックス微小体を含有させ
ると、強度がより向上し、自己摩耗量が低減できる。
【0013】上記第2の技術的手段によれば、第1プレ
ートに金属又はセラミックスの多孔質微小体を含有させ
且つ第2プレートに摩擦調整材且つ強化材であるセラミ
ックス短繊維を含有させたので、両プレート間の真実接
触面積が増加する。その結果、第1及び第2プレートの
摺動面の摩擦係数が従来技術と比較して向上し、オート
マチックトランスミッションに適した摩擦特性を得るこ
とができる。ここで、第1プレートに強化材となるセラ
ミックス短繊維を含有させると、強度がより向上する。
又、第2プレートに金属又はセラミックスの多孔質微小
体を含有させると摺動面の摩擦係数がより向上する。更
に、第1,第2プレートの内の少なくとも一方にセラミ
ックス微小体を含有させると、強度がより向上し、自己
摩耗量が低減できる。
ートに金属又はセラミックスの多孔質微小体を含有させ
且つ第2プレートに摩擦調整材且つ強化材であるセラミ
ックス短繊維を含有させたので、両プレート間の真実接
触面積が増加する。その結果、第1及び第2プレートの
摺動面の摩擦係数が従来技術と比較して向上し、オート
マチックトランスミッションに適した摩擦特性を得るこ
とができる。ここで、第1プレートに強化材となるセラ
ミックス短繊維を含有させると、強度がより向上する。
又、第2プレートに金属又はセラミックスの多孔質微小
体を含有させると摺動面の摩擦係数がより向上する。更
に、第1,第2プレートの内の少なくとも一方にセラミ
ックス微小体を含有させると、強度がより向上し、自己
摩耗量が低減できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0015】本実施例では、本発明による湿式摩擦プレ
ートをオートマチックトランスミッション用のフリクシ
ョンプレート又はセパレートプレートに適用した場合に
ついて説明する。図1は本実施例に係るフリクションプ
レートとセパレートプレートの斜視図である。図2は図
1に示すフリクションプレート及びセパレートプレート
の組織図である。
ートをオートマチックトランスミッション用のフリクシ
ョンプレート又はセパレートプレートに適用した場合に
ついて説明する。図1は本実施例に係るフリクションプ
レートとセパレートプレートの斜視図である。図2は図
1に示すフリクションプレート及びセパレートプレート
の組織図である。
【0016】フリクションプレート(第1プレート)1
0及びセパレートプレート(第2プレート)11は油中
で互いに係合しながら摺動回転するもので、フリクショ
ンプレート10は摩擦面12を有し、その摩擦面12は
摩擦面13に係合するようになっている。
0及びセパレートプレート(第2プレート)11は油中
で互いに係合しながら摺動回転するもので、フリクショ
ンプレート10は摩擦面12を有し、その摩擦面12は
摩擦面13に係合するようになっている。
【0017】フリクションプレート10及びセパレート
プレート11は同じ材質で成分の含有量の異なるもの又
は異種の材質で構成されている。ここで、フリクション
プレート10及びセパレートプレート11は、少なくと
も強度を向上させる金属合金系のマトリックス14と、
摩擦係数を向上させる金属又はセラミックスの多孔質微
小体16とから構成されている。ここで、両プレート1
0,11の内の少なくとも一方に摩擦調整材且つ強化材
又は強化材となるセラミックス短繊維15を含有させる
と望ましい。更に、両プレート10,11の内の少なく
とも一方にセラミックス微小体17を含有させると望ま
しい。尚、フリクションプレート10を金属合金系のマ
トリックス14と金属又はセラミックスの多孔質微小体
16とから構成し且つセパレートプレート11を金属合
金系のマトリックスと摩擦調整材且つ強化材であるセラ
ミックス短繊維15とから構成しても良い。その場合、
フリクションプレート10に酸化亜鉛ウイスカー等の強
化材となるセラミックス短繊維15を含有させると望ま
しい。又、セパレートプレート11に金属又はセラミッ
クスの多孔質微小体16を含有させると望ましい。更
に、両プレート10,11の内の少なくとも一方にセラ
ミックス微小体17を含有させると望ましい。
プレート11は同じ材質で成分の含有量の異なるもの又
は異種の材質で構成されている。ここで、フリクション
プレート10及びセパレートプレート11は、少なくと
も強度を向上させる金属合金系のマトリックス14と、
摩擦係数を向上させる金属又はセラミックスの多孔質微
小体16とから構成されている。ここで、両プレート1
0,11の内の少なくとも一方に摩擦調整材且つ強化材
又は強化材となるセラミックス短繊維15を含有させる
と望ましい。更に、両プレート10,11の内の少なく
とも一方にセラミックス微小体17を含有させると望ま
しい。尚、フリクションプレート10を金属合金系のマ
トリックス14と金属又はセラミックスの多孔質微小体
16とから構成し且つセパレートプレート11を金属合
金系のマトリックスと摩擦調整材且つ強化材であるセラ
ミックス短繊維15とから構成しても良い。その場合、
フリクションプレート10に酸化亜鉛ウイスカー等の強
化材となるセラミックス短繊維15を含有させると望ま
しい。又、セパレートプレート11に金属又はセラミッ
クスの多孔質微小体16を含有させると望ましい。更
に、両プレート10,11の内の少なくとも一方にセラ
ミックス微小体17を含有させると望ましい。
【0018】ここで、金属合金系のマトリックス14と
しては、アルミニウム,マグネシウム等の軽合金系、銅
合金系等が挙げられる。又、摩擦調整材且つ強化材とな
るセラミックス短繊維15としては、アルミナ,炭化珪
素,アルミナ/二酸化珪素,チタン酸カリウム,β−ケ
イ酸カルシウム等のウイスカーやガラス短繊維,アルミ
ナ短繊維,アルミナ/二酸化珪素短繊維等が挙げられ
る。又、強化材となるセラミックス短繊維15として
は、酸化亜鉛,アルミナ/酸化ホウ素等のウイスカーが
挙げられる。又、金属又はセラミックスの多孔質微小体
16としては、ケイ藻土,多孔質アルミナ,ゼオライ
ト,アルミナシリケート,スポンジチタン,多孔質ニッ
ケル等が挙げられる。更に、セラミックス微小体17と
しては、シリカゲル,アルミナ,炭酸カルシウム,硫酸
カルシウム,硫酸バリウム,アルミナ/二酸化珪素等が
挙げられる。
しては、アルミニウム,マグネシウム等の軽合金系、銅
合金系等が挙げられる。又、摩擦調整材且つ強化材とな
るセラミックス短繊維15としては、アルミナ,炭化珪
素,アルミナ/二酸化珪素,チタン酸カリウム,β−ケ
イ酸カルシウム等のウイスカーやガラス短繊維,アルミ
ナ短繊維,アルミナ/二酸化珪素短繊維等が挙げられ
る。又、強化材となるセラミックス短繊維15として
は、酸化亜鉛,アルミナ/酸化ホウ素等のウイスカーが
挙げられる。又、金属又はセラミックスの多孔質微小体
16としては、ケイ藻土,多孔質アルミナ,ゼオライ
ト,アルミナシリケート,スポンジチタン,多孔質ニッ
ケル等が挙げられる。更に、セラミックス微小体17と
しては、シリカゲル,アルミナ,炭酸カルシウム,硫酸
カルシウム,硫酸バリウム,アルミナ/二酸化珪素等が
挙げられる。
【0019】ここでは、フリクションプレート10は、
アルミニウム合金(JIS規格A7075)のマトリッ
クス14と、平均粒径4〜10μmのケイ藻土(30v
ol%)16と、平均繊維長2〜50μm,平均繊維径
0.2〜3μmの酸化亜鉛ウイスカー(10vol%)
15とから成るアルミニウム合金複合材料から形成され
ている。又、セパレートプレート11は、アルミニウム
合金(JIS規格A7075)のマトリックス14と、
平均繊維長10〜50μm,平均繊維径1μm以下のチ
タン酸カリウムウイスカー(20vol%)15と、平
均粒径4〜10μmのケイ藻土(20vol%)16と
とから成るアルミニウム合金複合材料から形成されてい
る。
アルミニウム合金(JIS規格A7075)のマトリッ
クス14と、平均粒径4〜10μmのケイ藻土(30v
ol%)16と、平均繊維長2〜50μm,平均繊維径
0.2〜3μmの酸化亜鉛ウイスカー(10vol%)
15とから成るアルミニウム合金複合材料から形成され
ている。又、セパレートプレート11は、アルミニウム
合金(JIS規格A7075)のマトリックス14と、
平均繊維長10〜50μm,平均繊維径1μm以下のチ
タン酸カリウムウイスカー(20vol%)15と、平
均粒径4〜10μmのケイ藻土(20vol%)16と
とから成るアルミニウム合金複合材料から形成されてい
る。
【0020】上記のフリクションプレート10の製造方
法について説明する。
法について説明する。
【0021】アルミニウム合金(JIS規格A707
5)の粉末,摩擦係数を向上させるケイ藻土30vol
%,強度を向上させる酸化亜鉛ウイスカー10vol%
を混入し、アルミナボールミルにて30分〜1時間混合
した。その混合粉末を押出ダイス(図示せず)に入る形
状になるように1ton/cm2 にて圧縮成形した後、
550℃,1ton/cm2 にて熱間押出を行った。そ
の押出材を機械加工することによりフリクションプレー
ト10を形成した。尚、上記の方法以外にも前記混合粉
末を所定形状のキャビテー内に粉末射出成形した後、焼
結を行う方法や熱間押出後直ちに所定形状のキャビテー
内に押し込んで射出成形する方法等があり、何れの方法
も機械加工工程を省略できる。
5)の粉末,摩擦係数を向上させるケイ藻土30vol
%,強度を向上させる酸化亜鉛ウイスカー10vol%
を混入し、アルミナボールミルにて30分〜1時間混合
した。その混合粉末を押出ダイス(図示せず)に入る形
状になるように1ton/cm2 にて圧縮成形した後、
550℃,1ton/cm2 にて熱間押出を行った。そ
の押出材を機械加工することによりフリクションプレー
ト10を形成した。尚、上記の方法以外にも前記混合粉
末を所定形状のキャビテー内に粉末射出成形した後、焼
結を行う方法や熱間押出後直ちに所定形状のキャビテー
内に押し込んで射出成形する方法等があり、何れの方法
も機械加工工程を省略できる。
【0022】一方、セパレートプレート11の製造方法
については、アルミニウム合金(JIS規格A707
5)の粉末,ケイ藻土20vol%,摩擦調整材であり
且つ強度を向上させるチタン酸カリウムウイスカー20
vol%を混入すること以外は前述のフリクションプレ
ート10の製造方法と同様であるので、その説明は省略
する。
については、アルミニウム合金(JIS規格A707
5)の粉末,ケイ藻土20vol%,摩擦調整材であり
且つ強度を向上させるチタン酸カリウムウイスカー20
vol%を混入すること以外は前述のフリクションプレ
ート10の製造方法と同様であるので、その説明は省略
する。
【0023】上記の如く形成されたフリクションプレー
ト10及びセパレートプレート11の摩擦特性の評価を
温度60℃のオートマチックトランスミッションフルー
ド(ATFのD−IIタイプ)中で鈴木式摩擦試験機に
て回転速度2000rpm,垂直荷重8kgf/cm2
の条件下で行った。その結果を図3に示す。但し、図3
にはフリクションプレート10及びセパレートプレート
11の引張強度も示す。又、図3には、従来例1(プレ
ート本体の表面にペーパー系の摩擦部を形成したフリク
ションプレートと鉄板で形成したセパレートプレートを
使用した場合)及び従来例2(フリクションプレート及
びセパレートプレートを銅,スズ,鉛,グラファイトを
混合した焼結体で形成した場合)の摩擦係数及び引張強
度についても示す。
ト10及びセパレートプレート11の摩擦特性の評価を
温度60℃のオートマチックトランスミッションフルー
ド(ATFのD−IIタイプ)中で鈴木式摩擦試験機に
て回転速度2000rpm,垂直荷重8kgf/cm2
の条件下で行った。その結果を図3に示す。但し、図3
にはフリクションプレート10及びセパレートプレート
11の引張強度も示す。又、図3には、従来例1(プレ
ート本体の表面にペーパー系の摩擦部を形成したフリク
ションプレートと鉄板で形成したセパレートプレートを
使用した場合)及び従来例2(フリクションプレート及
びセパレートプレートを銅,スズ,鉛,グラファイトを
混合した焼結体で形成した場合)の摩擦係数及び引張強
度についても示す。
【0024】図3から明らかなように、本実施例に係る
両プレート10,11の摩擦面12,13の摩擦係数μ
は0.14であり、従来例1,2よりも大きい。これは
両プレート10,11が摩擦係数を向上させるケイ藻土
16を含有していると共にセパレートプレート11が摩
擦調整材であり且つ強化材であるチタン酸カリウムウイ
スカー15を含有しているためと考えられる。又、本実
施例に係るセパレートプレート11の引張強度は従来例
1のフリクションプレート,従来例2の両プレートより
も大きい。これは、セパレートプレート10が強度を向
上させるアルミニウム合金マトリックス14及び摩擦調
整材且つ強化材であるチタン酸カリウムウイスカー15
を含有しているためと考えられる。
両プレート10,11の摩擦面12,13の摩擦係数μ
は0.14であり、従来例1,2よりも大きい。これは
両プレート10,11が摩擦係数を向上させるケイ藻土
16を含有していると共にセパレートプレート11が摩
擦調整材であり且つ強化材であるチタン酸カリウムウイ
スカー15を含有しているためと考えられる。又、本実
施例に係るセパレートプレート11の引張強度は従来例
1のフリクションプレート,従来例2の両プレートより
も大きい。これは、セパレートプレート10が強度を向
上させるアルミニウム合金マトリックス14及び摩擦調
整材且つ強化材であるチタン酸カリウムウイスカー15
を含有しているためと考えられる。
【0025】以上示したように、本実施例においては、
両プレート10,11が摩擦係数を向上させるケイ藻土
16を含有しているので、摩擦係数が従来技術と比較し
て向上し、オートマチックトランスミッションに適した
摩擦特性を得ることができる。
両プレート10,11が摩擦係数を向上させるケイ藻土
16を含有しているので、摩擦係数が従来技術と比較し
て向上し、オートマチックトランスミッションに適した
摩擦特性を得ることができる。
【0026】又、セパレートプレート11が高強度のア
ルミニウム合金系マトリックス14及び摩擦調整材且つ
強化材であるチタン酸カリウムウイスカー15を含有し
ているので、引張強度が向上する。
ルミニウム合金系マトリックス14及び摩擦調整材且つ
強化材であるチタン酸カリウムウイスカー15を含有し
ているので、引張強度が向上する。
【0027】又、本実施例では、フリクションプレート
10とセパレートプレート11とを異種の材料で構成し
たので、両プレート10,11の両摩擦面12,13の
分子間力が増大する。その結果、摩擦係数が同種材で構
成した場合と比較して更に向上する。
10とセパレートプレート11とを異種の材料で構成し
たので、両プレート10,11の両摩擦面12,13の
分子間力が増大する。その結果、摩擦係数が同種材で構
成した場合と比較して更に向上する。
【0028】又、耐熱性に優れ且つ高強度のアルミニウ
ム合金系マトリックス14を使用しているので、従来例
1の有機繊維や熱硬化性樹脂の添加が不要になり、その
結果、油中で両プレート10,11を使用している際に
両摩擦面12と13との間で摺動熱(200℃以上)が
発生しても、両プレート10,11が劣化することがな
くなる。これにより、長時間又は長期間に渡って両プレ
ート10,11を使用することができる。
ム合金系マトリックス14を使用しているので、従来例
1の有機繊維や熱硬化性樹脂の添加が不要になり、その
結果、油中で両プレート10,11を使用している際に
両摩擦面12と13との間で摺動熱(200℃以上)が
発生しても、両プレート10,11が劣化することがな
くなる。これにより、長時間又は長期間に渡って両プレ
ート10,11を使用することができる。
【0029】又、フリクションプレート10(又はセパ
レートプレート11)全体を同種の材料で構成したの
で、剥離の危険性がなくなる。
レートプレート11)全体を同種の材料で構成したの
で、剥離の危険性がなくなる。
【0030】更に、フリクションプレート10(又はセ
パレートプレート11)全体を同種の材料で構成したの
で、ペーパー系の従来例1と比較して製造工程が少なく
できる。
パレートプレート11)全体を同種の材料で構成したの
で、ペーパー系の従来例1と比較して製造工程が少なく
できる。
【0031】尚、本実施例ではオートマチックトランス
ミッション用の摩擦プレート(フリクションプレート1
0及びセパレートプレート11)について説明したが、
本発明はこれに限定される必要は全くなく、例えば、ビ
スカスカップリング等の湿式摩擦プレートに適用でき
る。
ミッション用の摩擦プレート(フリクションプレート1
0及びセパレートプレート11)について説明したが、
本発明はこれに限定される必要は全くなく、例えば、ビ
スカスカップリング等の湿式摩擦プレートに適用でき
る。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以下の如く効果を有する。
【0033】耐熱性に優れる金属合金系のマトリックス
を使用しているので、従来技術の有機繊維や熱硬化性樹
脂の添加が不要になり、その結果、油中で湿式摩擦プレ
ートを使用する際に第1プレートの第2プレートとの摺
動面(又は第2プレートの第1プレートとの摺動面)に
摺動熱(200℃以上)が発生しても、湿式摩擦プレー
トが劣化することがなくなる。これにより、長時間又は
長期間に渡って摩擦プレートを使用することができる。
を使用しているので、従来技術の有機繊維や熱硬化性樹
脂の添加が不要になり、その結果、油中で湿式摩擦プレ
ートを使用する際に第1プレートの第2プレートとの摺
動面(又は第2プレートの第1プレートとの摺動面)に
摺動熱(200℃以上)が発生しても、湿式摩擦プレー
トが劣化することがなくなる。これにより、長時間又は
長期間に渡って摩擦プレートを使用することができる。
【0034】又、第1プレート全体を同種の材料で構成
し且つ第2プレート全体を同種の材料で構成したので、
剥離の危険性がなくなる。
し且つ第2プレート全体を同種の材料で構成したので、
剥離の危険性がなくなる。
【0035】第1及び第2プレートの摺動面の摩擦係数
が従来技術と比較して向上し、オートマチックトランス
ミッションに適した摩擦特性を得ることができる。
が従来技術と比較して向上し、オートマチックトランス
ミッションに適した摩擦特性を得ることができる。
【図1】本実施例に係るフリクションプレート及びセパ
レートプレートの斜視図である。
レートプレートの斜視図である。
【図2】図1のフリクションプレート及びセパレートプ
レートの組織図である。
レートの組織図である。
【図3】本実施例に係るフリクションプレートの摩擦係
数及び引張強度を示すグラフである。
数及び引張強度を示すグラフである。
10 フリクションプレート 11 セパレートプレート 14 金属合金系マトリックス 15 セラミックス短繊維 16 金属又はセラミックスの多孔質微小体 17 セラミックス微小体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸 山 宏 太 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 山 本 安 信 愛知県碧南市港南町2丁目8番地12 アイ シン辰栄株式会社
Claims (7)
- 【請求項1】 油中で互いに係合しながら摺動回転する
第1プレート及び第2プレートを有する湿式摩擦プレー
トにおいて、 前記第1及び第2プレートが、金属合金系のマトリック
スと金属又はセラミックスの多孔質微小体とから構成さ
れてなる湿式摩擦プレート。 - 【請求項2】 前記第1,第2プレートの内の少なくと
も一方が強化材となるセラミックス短繊維を含有するこ
とを特徴とする請求項1記載の湿式摩擦プレート。 - 【請求項3】 前記第1,第2プレートの内の少なくと
も一方がセラミックス微小体を含有することを特徴とす
る請求項1又は2記載の湿式摩擦プレート。 - 【請求項4】 油中で互いに係合しながら摺動回転する
第1プレート及び第2プレートを有する湿式摩擦プレー
トにおいて、 前記第1プレート全体が、金属合金系のマトリックスと
金属又はセラミックスの多孔質微小体とから構成され、 前記第2プレート全体が、金属合金系のマトリックスと
摩擦調整材且つ強化材であるセラミックス短繊維とから
構成されてなる湿式摩擦プレート。 - 【請求項5】 前記第1プレートが強化材となるセラミ
ックス短繊維を含有することを特徴とする請求項4記載
の湿式摩擦プレート。 - 【請求項6】 前記第2プレートが金属又はセラミック
スの多孔質微小体をを含有することを特徴とする請求項
4又は5記載の湿式摩擦プレート。 - 【請求項7】 前記第1,第2プレートの内の少なくと
も一方がセラミックス微小体を含有することを特徴とす
る請求項4又は5又は6記載の湿式摩擦プレート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24693593A JPH07103255A (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | 湿式摩擦プレート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24693593A JPH07103255A (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | 湿式摩擦プレート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07103255A true JPH07103255A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17155941
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24693593A Pending JPH07103255A (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | 湿式摩擦プレート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07103255A (ja) |
-
1993
- 1993-10-01 JP JP24693593A patent/JPH07103255A/ja active Pending
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