JPH0710353B2 - バナジウム−リン酸化物系酸化触媒およびその製造法 - Google Patents

バナジウム−リン酸化物系酸化触媒およびその製造法

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JPH0710353B2
JPH0710353B2 JP3193465A JP19346591A JPH0710353B2 JP H0710353 B2 JPH0710353 B2 JP H0710353B2 JP 3193465 A JP3193465 A JP 3193465A JP 19346591 A JP19346591 A JP 19346591A JP H0710353 B2 JPH0710353 B2 JP H0710353B2
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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な構造の結晶性バ
ナジウム−リン酸化物系酸化触媒およびその製造法に関
するものである。本発明において用いる酸化触媒の「酸
化」は広義の酸化を意味し、例えば通常の酸化のみなら
ず酸化脱水素ならびにアンモ酸化を含む意味で用いられ
ている。さらに詳しくは、本発明は、従来知られていな
い特徴的なX線回折パターンを示し、例えばブタン酸化
による無水マレイン酸の製造、イソ酪酸の酸化脱水素に
よるメタクリル酸の製造、メタクロレインの酸化による
メタクリル酸の製造あるいはメチルピリジンのアンモ酸
化によるシアノピリジンの製造等に適した新規なるバナ
ジウム−リン酸化物系酸化触媒およびその製造法に関す
るものである。本発明触媒の使用対象反応は有機物につ
いての広義の酸化反応である。
【0002】
【従来の技術】従来から、バナジウムとリンからなる複
合酸化物には、リン/バナジウム原子比が1であるもの
と2であるものとがあり、バナジウムの原子価が5+で
あるVOPO4、またバナジウムの原子価が4+である
(VO)227、VO(PO32など多くの構造異性
体が報告されている(表面、20、605(198
2);Catalyst today Vol.1、4
99(1987))。
【0003】しかして、ブタンの酸化による無水マレイ
ン酸合成の触媒として、バナジウムとリンからなる酸化
物触媒が有効であることが知られている(米国特許第4
043943号、オランダ特許第738517号等)。
そして、この触媒の活性体はピロリン酸バナジウム
((VO)227)であることが報告されている(御
園生、Bul.Chem.Soc.Japan、58
2063(1985))。この(VO)227は、そ
の特徴あるX線回折パターンから識別することができ
る。この(VO)227のX線回折パターンの主要ピ
ークを下記表3に示す。 表3 [(VO)227の主要ピーク:d(Å)] 6.28 W 3.87 VS 3.14 VS 2.99 M 2.44 M (ただし、表3中、VSは特に強いピーク強度を示し、
Sは強いピーク強度を示し、Mは中位のピーク強度を示
し、Wは弱いピーク強度を示す。)
【0004】また、イソ酪酸の酸化脱水素またはメタク
ロレインの酸化によるメタクリル酸の合成に対して、五
酸化バナジウムとリン酸との混合触媒が有効であること
が報告されている。そして、イソ酪酸の酸化脱水素に対
してはリン/バナジウム原子比が1.0〜1.6の範囲
のものが、またメタクロレインの酸化に対してはリン/
バナジウム原子比が1.06のものが最適であることが
報告されている(J.Catal.、98、401(1
986);同116、23(1989))。
【0005】また、アンモ酸化反応、例えばメチルピリ
ジンのシアノピリジンへのアンモ酸化に対しては、α
−,β−VOPO4、(VO)227が有効な触媒とな
ることが報告されている(特開昭63−72675
号)。このα−,β−VOPO4の両構造異性体はX線
回折パターンで識別することができ、この両構造異性体
のX線回折パターンの主要ピークを下記表4に示す。 表4 [α−,β−VOPO4の主要ピーク:d(Å)]α−VOPO4 β−VOPO4 3.57 S 5.19 S 3.07 M 4.61 S 3.01 VS 3.39 VS 2.13 M 3.07 VS 1.90 S 2.09 VS (ただし、表4において、VS、SおよびMは表3の場
合と同様にピーク強度の強弱を示す。)
【0006】さらにまた、流動床接触酸化反応によるブ
タンからの無水マレイン酸合成の触媒として開発された
シリカに担持したバナジウム−リン酸化物触媒の例とし
て、シュウ酸バナジル溶液とリン酸とシリカゾルの混合
物を噴霧乾燥して調製した触媒(英国特許第12850
75号)、あるいは活性体であるピロリン酸バナジウム
((VO)227)をシリカゾルに、バインダーとし
てリン酸とシュウ酸の水溶液に五酸化バナジウムを溶か
したものを用いて付着させた触媒(特開昭58−170
542号)などが知られている。
【0007】しかしながら、上記のような従来知られて
いるバナジウム−リン酸化物触媒は、例えば活性の点で
問題があったり、強度、流動性等の物性の点で問題があ
ったり、その調製が複雑すぎたりして、まだ満足できる
触媒ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】バナジウム−リン酸化
物には、上記のように種々の結晶性複合酸化物が知られ
ているが、さらに多くの知られてない新しい構造異性体
や不定比酸化物が、それらを系統的に調査したり調製す
ることは極めて困難であるとはいえ、見出だされる可能
性はあり、またそれらの中には高度の、あるいは特異性
のある触媒機能をもつものが存在する可能性もあると考
えられる。そこで、本発明は、上記のように従来知られ
ているバナジウム−リン酸化物がまだ満足できるもので
はないことに鑑み、この新しい構造異性体や不定比酸化
物が見出だされる可能性を探求して、優れた触媒活性
と、例えば流動床接触酸化反応システムに好適に適用で
きるような優れた強度、流動性等の物性を有する新規な
バナジウム−リン酸化物系酸化触媒を、しかも比較的容
易な製造法で、提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく鋭意研究した結果、水溶性の結晶性バナジウ
ム−リン複合酸化物の内、リン/バナジウム原子比が
1.0〜1.6で、かつ一定のX線回折ピークを示す水
溶性のバナジウム−リン複合酸化物とシリカゾルを原料
としてバナジウム−リン酸化物系酸化触媒を調製する
と、これは新規な一定の特徴的なX線回折ピークを示
し、酸化反応について優れた触媒活性と、優れた強度等
の物性を有することを見出だして本発明を完成した。
【0010】したがって、第1の発明の要旨は、リン/
バナジウム原子比が1.0〜1.6の範囲であり、かつ
下記表1のX線回折ピークを示す水溶性のバナジウム−
リン酸化物とシリカゾルとを原料として調製され、下記
表2の特徴的なX線回折ピークを示すバナジウム−リン
酸化物系酸化触媒に存する。
【0011】第2の発明の要旨は、リン/バナジウム原
子比が1.0〜1.6の範囲であり、かつ下記表1のX
線回折ピークを示す水溶性のバナジウム−リン酸化物の
水溶液とシリカゾルとを混合して調製したスラリーを1
00〜250℃で乾燥することを特徴とする上記第1の
発明の要旨に記載のバナジウム−リン酸化物系酸化触媒
の製造法に存する。 表1 [水溶性のバナジウム−リン酸化物のX線回折ピーク:d(Å)] 4.90〜4.70 M〜W 4.25〜4.10 VS〜S 3.20〜3.10 M 2.75〜2.65 M〜W 2.50〜2.35 M〜W 表2 [バナジウム−リン酸化物触媒のX線回折ピーク:d(Å)] 7.18±0.02 VS 3.59±0.01 S〜M 3.10±0.01 M 3.05±0.01 S〜M 2.36±0.02 W (ただし、表1および表2中、VSは特に強いピーク強
度を示し、Sは強いピーク強度を示し、Mは中位のピー
ク強度を示し、Wは弱いピーク強度を示す。)
【0012】この本発明で調製原料として用いる水溶性
のバナジウム−リン酸化物(以下「β´−相」と呼ぶ)
は、一般に、5価のバナジウム化合物、例えばV25
VOCl3、VO(NO33あるいはNH4VO2等を還
元剤によって4価のバナジウム化合物に還元した後、オ
ルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、亜リン酸、五酸
化リン、リン酸エチルあるいはリン酸メチル等と反応さ
せ、生成した固体を空気中で500〜700℃で熱処理
して4価のバナジウムを再び5価のバナジウムに酸化し
て得られる。そのリン/バナジウム原子比は1.0〜
1.6の範囲、好ましくは1.0〜1.4の範囲、さら
に好ましくは1.0〜1.3の範囲である。また、上記
還元剤としては、塩酸ヒドロキシルアミン、ヒドラジン
類、炭素数1〜6の脂肪族アルコール類、炭素数1〜8
の脂肪族あるいは芳香族アルデヒド類あるいは塩化水素
等の通常の還元剤を用いれば良い。また、上記V25
の還元剤による還元処理は、通常、用いた還元剤が有機
物である場合はその沸点付近の温度で行われ、塩化水素
等有機物でない場合も数十度の温度で行われ、それに続
く上記オルトリン酸等との反応も、通常、上記還元処理
と同程度の温度で行われる。
【0013】なお、ここに記載したβ´−相の存在は、
本発明者によって1987年にChem. Lette
rs,1897(1987)に初めて報告されたもので
ある。
【0014】本発明の触媒は、上記のようにして得られ
たβ´−相を水溶液となし、該水溶液とシリカゾルとを
混合してスラリーとし、該スラリーを100〜250℃
で乾燥することによって製造することができる。
【0015】本発明の触媒の製造に当たって、原料とし
て特定の特徴的なX線回折パターンを示すβ´−相の使
用を規定してもそれを水溶液として担体であるシリカに
担持させるのであれば原料の結晶構造を特定のX線回折
パターンを示すβ´−相に限定する技術的な意味がない
と思われるかも知れない。しかし、この限定は重要な意
味を有する。すなわち、多数のバナジウム−リン複合酸
化物の内水溶性の複合酸化物はβ´−相、VOPO4
2OおよびVO(H2PO42の三種のみであり、シリ
カに担持した場合に活性を示すのはその中でも本発明で
規定しているβ´−相のみであるという事実に基づいて
いる。
【0016】本発明の触媒の製造に当たって、β´−相
とシリカゾルとの混合割合は、乾燥重量にて、β´−相
95〜20重量%で、シリカゾル5〜80重量%の割合
が適当であり、好ましくはβ´−相90〜70重量%
で、シリカゾル10〜30重量%の割合である。また、
β´−相とシリカゾルの混合スラリーの乾燥は、噴霧乾
燥、その他任意の手段で行い得る。また、β´−相とシ
リカゾルの混合スラリーを乾燥した後、必要に応じてさ
らに100〜250℃で熱処理しても良い。このように
して得られた触媒は、上記表2に示すとおりの特徴的な
X線回折ピークを示す。
【0017】表2のX線回折ピークは全て本発明の触媒
の活性成分であるバナジウム−リン複合酸化物に帰属さ
れるものであって、担体としてのシリカは無定形シリカ
であり、X線回折でピークを与えない。表2のX線回折
パターンはBordesによって1984年にJ. S
ol. State Chem.,55、270(19
84)に報告されたγ−相の回折パターンとある程度近
似したものではあるが、γ−相とは区別されえて別個
の、新規な、いわばγ´−相とでも言うべきものである
ことが確認されている。
【0018】なお、本発明で示したX線回折パターンは
対陰極がCuのKα線を用いたものであり、その測定精
度は2θ=±0.1゜である。
【0019】本発明の触媒はその使用目的に応じて粉末
状、柱状、球状等任意、適当な状態で使用することがで
き、反応形式としても流動床、固定床、移動床等公知の
任意の操作を使用できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の触媒の例を示す実施例および
本発明の触媒を用いた反応の例を示す参考例により本発
明を一層具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
等によって限定されるものではない。 実施例1 エタノール80mlに五酸化バナジウム10gを加えて7
0℃に加熱しながら攪拌し、これに塩化水素ガスを10
分間通じた。その後4時間加熱を続けた後98wt%オル
トリン酸12.4gを加えて1時間還流させた。その後
エタノールを蒸発させて固体を取り出した。固体中のリ
ン/バナジウム原子比は1.1であった。この固体を6
00℃で4時間空気中で加熱処理した。加熱処理後の固
体のX線回折ピークは以下に示した通りであって、この
固体はβ´−相であることが確認された。d(Å) ピークの強弱の符号 4.88 W 4.22 VS 3.19 M 2.72 M 2.44 W ここで、VS、M、W等の符号は前記と同じであり、ピ
ークの強弱を示すものであって、以後においても同じで
ある。
【0021】上記固体(β´−相)10gを100mlの
蒸留水に加えて100℃に加熱し、攪拌して溶解させ
た。得られた赤褐色の溶液にシリカゾル10g(SiO
2濃度20重量%)を加えて攪拌しながら120℃で蒸
発乾固した。その後200℃で4時間加熱処理した。得
られた触媒中のバナジウム−リン酸化物とシリカの重量
比は5:1であった。また、この触媒は以下に示した特
徴あるγ´−相のX線回折ピークを与えた。d(Å) ピークの強弱の符号 7.17 VS 3.59 M 3.10 M 3.06 S 2.36 W
【0022】実施例2 イソブタノール80mlに五酸化バナジウム10gを加え
て80℃に加熱しながら12時間攪拌を続けた後、これ
に98wt%オルトリン酸12.4gを加えて1時間還流
させた。その後イソブタノールを蒸発除去した。得られ
た固体を徐々に加熱しながら350℃まであげ、その後
350℃に4時間保った後、さらに空気中で600℃で
4時間加熱処理した。この加熱処理後の固体中のリン/
バナジウム原子比は1.1であった。また、この加熱処
理後の固体は、そのX線回折ピークが以下に示した通り
であって、β´−相であることが確認された。d(Å) ピークの強弱の符号 4.87 W 4.23 VS 3.20 M 2.71 M 2.44 W
【0023】上記固体(β´−相)10gを100mlの
蒸留水に加えて100℃に加熱し、攪拌して溶解させ
た。得られた赤褐色の溶液にシリカゾル10g(SiO
2濃度20重量%)を加えて攪拌しながら120℃で蒸
発乾固した。その後200℃で4時間加熱処理した。得
られた触媒中のバナジウム−リン酸化物とシリカの重量
比は5:1であった。また、この触媒は以下に示した特
徴あるγ´−相のX線回折ピークを与えた。d(Å) ピークの強弱の符号 7.19 VS 3.59 S 3.11 M 3.06 S 2.36 W
【0024】実施例3 蒸留水200mlに塩酸ヒドロキシルアミン14.3gと
85wt%オルトリン酸27.7gを加え、70℃に加熱
して溶解した。この溶液に五酸化バナジウム18.4g
を加えて攪拌しながら3時間加熱して反応させ、その後
110℃で蒸発乾固させた。得られた固体を空気中で徐
々に加熱しながら600℃まであげ、600℃で4時間
加熱処理した。この加熱処理後の固体中のリン/バナジ
ウム原子比は1.2であった。また、この加熱処理後の
固体は、そのX線回折ピークが以下に示した通りであっ
て、この固体はβ´−相であることが確認された。d(Å) ピークの強弱の符号 4.72 M 4.12 S 3.15 M 2.70 W 2.40 W
【0025】上記固体(β´−相)10gを100mlの
蒸留水に加えて100℃に加熱し、攪拌して溶解させ
た。得られた赤褐色の溶液にシリカゾル10g(SiO
2濃度20重量%)を加えたものを200℃で噴霧乾燥
した。得られた触媒中のバナジウム−リン酸化物とシリ
カの重量比は5:1であった。また、この触媒は以下に
示した特徴あるγ´−相のX線回折ピークを与えた。d(Å) ピークの強弱の符号 7.20 VS 3.59 S 3.10 M 3.05 M 2.36 W 上記各実施例で得られた各触媒のX線回折測定結果を図
1に示す。
【0026】参考例1(ブタン酸化による無水マレイン
酸合成) ブタン2mol%を含有する空気混合ガスを用い、常圧下
に小型流動反応器を用いて触媒容積当たりの混合ガス基
準でのSV1000hr-1で実施例1〜3で得られた各触
媒のそれぞれと接触させて、各触媒の活性テストを行っ
た。本発明の触媒は長時間の流動床実験に耐え、触媒の
損失も非常に少なく、また変換率、収率の経時変化も僅
かであった。反応結果を以下に示した。なお、変換率な
らびに収率はそれぞれモル基準であり、以下の参考例に
おいても同様である。 触 媒 反応温度 ブタン変換率 無水マレイン酸収率 (℃) (%) (%) 実施例1の触媒 440 95 58 実施例2の触媒 460 100 59 実施例3の触媒 460 80 52
【0027】参考例2(メタクロレイン酸化によるメタ
クリル酸合成) 実施例1〜3で得られたそれぞれの触媒5g上に、メタ
クロレインを3ml/min、酸素を10ml/min、水蒸気を
20ml/minおよびヘリウムを70ml/minの割合(混合
ガス基準SV1200hr-1)で通して、各触媒の活性テ
ストを行った。その結果を以下に示した。 触 媒 反応温度 メタクロレイン メタクリル酸収率 (℃) 変換率 (%) (%) 実施例1の触媒 330 55 37 実施例2の触媒 310 51 32 実施例3の触媒 310 41 32
【0028】参考例3(イソ酪酸酸化脱水素によるメタ
クリル酸合成) 実施例1〜3で得られたそれぞれの触媒5g上に、イソ
酪酸を3ml/min、酸素を6ml/min、水蒸気を3ml/mi
nおよびヘリウムを80ml/minの割合(混合ガス基準S
V1100hr-1)で通して、各触媒の活性テストを行っ
た。その結果を以下に示した。 触 媒 反応温度 イソ酪酸変換率 メタクリル酸収率 (℃) (%) (%) 実施例1の触媒 300 100 62 実施例2の触媒 320 100 68 実施例3の触媒 320 90 52
【0029】参考例4(4−メチルピリジンのアンモ酸
化による4−シアノピリジン合成) 実施例1〜3で得られたそれぞれの触媒5g上に、4−
シアノピリジンを3ml/min、酸素を6ml/min、アンモ
ニア18ml/min、水蒸気18ml/minおよびヘリウムを
60ml/minの割合(混合ガス基準SV1200hr-1
で通して、各触媒の活性テストを行った。その結果を以
下に示した。 触 媒 反応温度 4−シアノピリジン メタクリル酸収率 (℃) 変換率 (%) (%) 実施例1の触媒 380 92 88 実施例2の触媒 380 94 88 実施例3の触媒 380 94 92
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、新規な一定の特徴的な
X線回折ピークを示すバナジウム−リン酸化物触媒が、
比較的容易な製造法で提供される。このバナジウム−リ
ン酸化物触媒は、優れた触媒活性と、優れた強度等の物
性を有し、例えばブタンの流動床酸化による無水マレイ
ン酸の製造、イソ酪酸の酸化脱水素またはメタクロレイ
ンの酸化によるメタクリル酸の製造あるいはメチルピリ
ジンのアンモ酸化によるシアノピリジンの製造等に極め
て有効な酸化触媒である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜3で得られた各触媒のX線回折測定
結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 307/60 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン/バナジウム原子比が1.0〜1.
    6の範囲であり、かつ下記表1のX線回折ピークを示す
    水溶性のバナジウム−リン酸化物とシリカゾルとを原料
    として調製され、下記表2の特徴的なX線回折ピークを
    示すバナジウム−リン酸化物系酸化触媒。 表1 [水溶性のバナジウム−リン酸化物のX線回折ピーク:d(Å)] 4.90〜4.70 M〜W 4.25〜4.10 VS〜S 3.20〜3.10 M 2.75〜2.65 M〜W 2.50〜2.35 M〜W 表2 [バナジウム−リン酸化物触媒のX線回折ピーク:d(Å)] 7.18±0.02 VS 3.59±0.01 S〜M 3.10±0.01 M 3.05±0.01 S〜M 2.36±0.02 W (ただし、表1および表2中、VSは特に強いピーク強
    度を示し、Sは強いピーク強度を示し、Mは中位のピー
    ク強度を示し、Wは弱いピーク強度を示す。)
  2. 【請求項2】 リン/バナジウム原子比が1.0〜1.
    6の範囲であり、かつ下記表1のX線回折ピークを示す
    水溶性のバナジウム−リン酸化物の水溶液とシリカゾル
    とを混合して調製したスラリーを100〜250℃で乾
    燥することを特徴とする請求項1記載のバナジウム−リ
    ン酸化物系酸化触媒の製造法。 表1 [水溶性のバナジウム−リン酸化物のX線回折ピーク:d(Å)] 4.90〜4.70 M〜W 4.25〜4.10 VS〜S 3.20〜3.10 M 2.75〜2.65 M〜W 2.50〜2.35 M〜W (ただし、表1中、VSは特に強いピーク強度を示し、
    Sは強いピーク強度を示し、Mは中位のピーク強度を示
    し、Wは弱いピーク強度を示す。)
  3. 【請求項3】 該水溶性のバナジウム−リン酸化物と該
    シリカゾルとの混合割合が、乾燥重量にて、該水溶性の
    バナジウム−リン酸化物95〜20重量%で、該シリカ
    ゾル5〜80重量%の割合である請求項2記載の製造
    法。
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