JPH07104463B2 - プラスチック被覆光伝送用ファイバ - Google Patents

プラスチック被覆光伝送用ファイバ

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JPH07104463B2
JPH07104463B2 JP62334265A JP33426587A JPH07104463B2 JP H07104463 B2 JPH07104463 B2 JP H07104463B2 JP 62334265 A JP62334265 A JP 62334265A JP 33426587 A JP33426587 A JP 33426587A JP H07104463 B2 JPH07104463 B2 JP H07104463B2
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optical transmission
glass fiber
resin
layer
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重雄 増田
俊史 細谷
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4429Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
    • G02B6/443Protective covering
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02395Glass optical fibre with a protective coating, e.g. two layer polymer coating deposited directly on a silica cladding surface during fibre manufacture

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  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はガラスファイバに有機物被覆を施したプラス
チック被覆光伝送用ファイバに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、通信用の光ファイバは、ガラス母材(プリフォー
ム)を紡糸した後に、高分子物質が被覆されて機械的強
度が付与される。第5図は一般的な光伝送用ファイバの
斜視図である。シリカガラス、フッ化物ガラスなどから
なるガラスファイバ1は、中心部のコア2とその外側の
クラッド3で構成され、ソフト層4により被覆されてい
る。そして、その外側にはハード層5が形成され、単心
の光伝送用ファイバ6を構成している。
ここで、ソフト層4はガラスファイバ1に対するクッシ
ョンの役目を果たすもので、柔軟性のある樹脂が用いら
れる。具体的には熱硬化シリコーン、紫外線(UV)硬化
シリコーン、UV硬化ウレタンアクリレート、UV硬化エポ
キシアクリレート、UV硬化エステルアクリレートなどで
ある。ハード層5はソフト層4の外側からガラスファイ
バ1を更に保護するもので、強靭な樹脂が用いられる。
具体的にはポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂、ポリ
アセタール樹脂などの押出樹脂や、各種のUV硬化樹脂で
ある。
これらの被覆材料は着色して用いられることがあり、ソ
フト層4あるいはハード層5のみを染色したり、ソフト
層4とハード層5の双方を着色したりする。また、ハー
ド層の外側に着色層を設けたり、ソフト層4とハード層
5の間に着色層を介在させることもある。
ヤング率の点から検討すると、従来の被覆材料は種々の
組み合わせで用いられてきた。すなわち、ソフト層4と
しては一般に、ガラス転移温度が−50℃よりも低く、常
温におけるヤング率が0.5kg/mm2よりも低いものが用い
られる。また、ハード層5としては一般に、ガラス転移
温度が常温よりも高く、ヤング率が常温において30kg/m
m2よりも高いものが用いられる。そして、この様な材料
を種々組み合せることで、伝送特性の向上が図られてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、近年の長距離光通信への需要の高まりの
中では、伝送特性の向上に対する要求が更に高いものと
なり、従来のものでは不十分となってきた。従来より、
被覆材料がガラスファイバの伝送特性に大きな影響を与
えることは知られており、特に、温度を広範囲に変化さ
せた場合には、被覆材料の収縮力あるいは膨張力がガラ
スファイバに働き、ガラスファイバにマイクロベンディ
ングを生じさせたりして、伝送特性劣化の原因になるこ
とが報告されている。一方、理論的に求めた被覆材料の
収縮力あるいは膨張力だけからでは、広い温度範囲にわ
たって、伝送特性の優れた光伝送用ファイバを再現性よ
く実現することは困難であった。
そこで、従来より、この収縮力あるいは膨張力以外の他
の要素として、被覆材料とガラスファイバの密着性が検
討されている。従来の密着性の評価方法としては、光伝
送用ファイバからガラスファイバを引き抜く際の引抜力
を測定することにより、被覆材料のガラスファイバへの
締付け力を求め、これによって密着性を評価するものが
あった。また、低温から高温に至る温度範囲(例えば、
−20℃〜+60℃)での熱サイクル試験のもとに、被覆材
料の収縮量から密着性を評価するものもあった。
ところが、これらの評価方法では密着性が適性であると
評価された場合でも、低温あるいは高温状態で光伝送用
ファイバを使用したときには、伝送損失に異常が出るこ
とが多かった。このため、広い温度範囲において良好な
伝送特性を有するように、ガラスファイバと被覆材料を
適度に密着させた光伝送用ファイバの開発が望まれてい
た。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたも
ので、広い温度範囲において極めて良好な伝送特性をも
った新規なプラスチック被覆光伝送用ファイバを提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、光伝送用ファイバの伝送特性を左右する要
因の1つとして、ガラスファイバと被覆材料の密着性の
評価について種々の検討を行なった結果、次のような知
見を得た。
すなわち、光伝送用ファイバの一端に力学的振動を加
え、他端で応力を検出し、この力学的振動と検出した応
力から弾性変形と粘性流動が動的に重なって現れ、いわ
ゆる動的粘弾性が測定できる。そこで、この動的粘弾性
の温度特性を検討すると、これはガラスファイバと被覆
材料の密着性を反映していることがわかった。ここにお
いて、動的粘弾性の測定により得られる力学的損失値
(tanδ)が、0.05以上を示し始める温度が60℃以下に
なる程度にガラスファイバと有機物の被覆材料が密着し
ているときに、かかる光伝送用ファイバは広い温度範囲
にわたって優れた伝送特性を有する。
本発明に係るプラスチック被覆光伝送用ファイバは、光
伝送用のガラスファイバと、このガラスファイバを保護
すべく、その表面に密着しかつ被覆する樹脂層であっ
て、柔軟性のある樹脂からなるソフト層、及び該ソフト
層が被覆されたガラスファイバをさらに保護すべく、該
ソフト層表面を直接あるいは間接的に被覆する樹脂層で
あって、強靭な樹脂からなるハード層で構成された有機
物被覆とを少なくとも備えた構成を有する。
特に、上記有機物被覆におけるソフト層は、ガラスファ
イバとの密着性を向上させるカップリング材の添加量を
所定値以下としたウレタンアクリレートからなる樹脂層
であり、例えば、シランカップリング剤をウレタンアク
リレートに添加することにより、上記ガラスファイバの
ガラス強度を向上させかつ該ガラスファイバから有機物
被覆が剥離することを防止する効果がある。そして、本
発明では、このウレタンアクリレートへのカップリング
剤添加量は、60℃以下の温度範囲において該樹脂層と前
記ガラスファイバとの密着性に依存する上述の力学的損
失値(tanδ)が0.05以上となる範囲に設定したことを
特徴としている。
なお、上記有機物被覆におけるハード層としては、種々
適応可能であり、例えばポリアミド樹脂で構成すること
も可能である。
〔作用〕
本発明におけるプラスチック被覆光伝送用ファイバは、
伝送特性を広い温度範囲で向上させることが可能なよう
に、ガラスファイバと被覆材料を適切な程度に密着させ
たものである。このような光伝送用ファイバを特定する
際には、まず光伝送用ファイバは適当な長さに切断さ
れ、第1図のようにして動的粘弾性が測定される。すな
わち、光伝送用ファイバの一端に力学的振動を与え、他
端において応力を検出すると、この力学的振動と検出さ
れた応力から求められる。ここで、光伝送用ファイバの
一般的材料構成については、ガラスファイバのヤング率
は7000kg/mm2程度、ソフト層のヤング率は0.5kg/mm2
度、ハード層のヤング率は30kg/mm2程度である。従っ
て、ガラスファイバのヤング率はハード層の200倍程度
以上であるので、動的粘弾性の測定においては、ソフト
層およびハード層の分子運動にもとづく力学的損失値
(tanδ)は僅かであると、従来から一般に考えられて
きた。
しかしながら、前述のように動的粘弾性を測定すると、
第2図に実線で示すように、ソフト層およびハード層の
分子運動に起因するものとは異なる挙動が現れる。同図
において、一点鎖線はソフト層単独の場合を示し、二点
鎖線はハード層単独の場合を示しているのに対して、実
線のものはソフト層およびハード層を施した光伝送用フ
ァイバの場合を示している。そして、この光伝送用ファ
イバの動的粘弾性の挙動は、ガラスファイバと被覆材料
の密着性を反映しているものであった。そこで、この動
的粘弾性の測定で評価される上記の密着性が、前述の程
度になるようにすることにより、広い温度範囲にわたっ
て被覆材料の収縮力によるマイクロベンディングを生じ
させることがなく、伝送特性の優れた新規かつ有用なプ
ラスチック被覆光伝送用ファイバを得ることができる。
なお、動的粘弾性の算出方法は、光伝送用ファイバの一
端に力学的振動として正弦的歪γ=γ0eiωtを加え、
他端で検出した位相のずれた正弦的応力S=S0e
i(ωt+δ)から以下のように動的粘弾性を測定し、
力学的損失値(tanδ)を得る。すなわち、 E=S/γ=S0ei(ωt+δ)/γ0eiωt =S0・COSδ +i・S0・SINδ =E′+i・E″ また、tanδ=E″/E′ ここで、E*:複素粘弾性 E′:動的粘弾性 E″:損失粘弾性 S:応力 γ:歪 S0:応力の振幅 γ0:歪の振幅 i:複素量を示すパラメータ ωt:ω=角速度、t=時間 δ:位相のずれ角 〔実施例〕 以下、この発明の一実施例を図1乃至図4を用いて説明
する。なお、図中同一部分には同一符号を付して説明を
省略する。
第1図は、本発明に係る光伝送用ファイバを実現するに
際して、ガラスファイバと被覆材料の密着性の程度を評
価するための、動的粘弾性の測定を説明する図である。
図示の通り光伝送用ファイバ6は一定の長さに切断さ
れ、一端は振動チャック7に把持され、他端は検出チャ
ック8に把持される。ここで、振動チャック7は光伝送
用ファイバ6に力学的振動を与えるためのものであり、
検出チャック8は光伝送用ファイバ6の応力を検出する
ためものである。そして、この検出応力にもとづいて動
的粘弾性が測定され、力学的損失値(tanδ)が得られ
る。
このような測定法は、高分子物質の動的粘弾性挙動の測
定において、従来から一般に用いられている技術であ
る。そして、この測定によって、ガラス転移温度、融解
/結晶性、架橋、相分離等の分子の凝集に関する情報が
得られる。このため、光伝送用ファイバからガラスファ
イバを除去して残った被覆材料の動的粘弾性を測定すれ
ば、材料の同定、耐熱性、被膜厚比などの有用なデータ
が得られる。また、例えば特公昭54−17148号に示され
るように、絶縁被膜の硬化度評価にも使用されている。
本発明では、このような動的粘弾性の測定手法を、光伝
送用ファイバの密着性の評価そのものに適用する。すな
わち、第1図のように光伝送用ファイバをセットし、動
的粘弾性を測定すると、第2図に実線で示すようなガラ
スファイバと被覆材料の密着性に起因する挙動が現れ
る。さらに、この動的粘弾性の温度特性を、ガラスファ
イバと被覆材料のうちのソフト層との密着性を種々変化
させて求める。すると、第3図のような力学的損失値
(tanδ)の温度特性が得られる。
第3図において、実線は密着性が弱い場合を示し、一点
鎖線は密着性が強い場合を示し、二点鎖線は密着性が強
すぎる場合を示している。図示の通り、密着性が弱いほ
ど力学的損失値(tanδ)はより低温度から発生し、密
着性が強くなるにつれて力学的損失値(tanδ)はより
高温度から発生する。そして、このガラスファイバと被
覆材料の密着性の把握は、力学的損失値(tanδ)が0.0
5以上となる温度から定量的に行なうことができる。
光伝送用ファイバのようにヤング率が極めて異なる複合
材料においても、高弾性材料の占める割合が小さい場
合、すなわち光伝送用ファイバの全断面に占めるガラス
ファイバの割合が50%程度よりも小さい場合には、密着
性の程度によって力学的なエネルギー消費は異なり、こ
れが力学的損失値(tanδ)の値となって現れる。この
エネルギー消費は界面での密着性がきわめて強い場合、
あるいはきわめて弱い場合に小さく、密着性が温度上昇
等により次第に弱くなり始めると、次第に大きくなる。
すなわち、力学的損失値(tanδ)の温度特性曲線にお
いて、このtanδの値が大きくなる。このことは、密着
性が弱い場合ほど、より低温で力学的損失値(tanδ)
の値が大きくなり始め、密着性が強い場合ほど、より高
温で力学的損失値(tanδ)の値が大きくなり始めるこ
とを示している。そしてこれは、力学的振動の共鳴がガ
ラスファイバと被覆材料の間の密着性の程度により異な
ることを示している。
本発明者はかる知見にもとづき、共鳴による力学的損失
値(tanδ)の立ち上り始める温度(0.05以上になる温
度)が、60程度よりも低いものにおいて、伝送特性が広
い温度範囲で良好なプラスチック被覆光伝送用ファイバ
を開発した。すなわち、力学的損失値(tanδ)の立ち
上り始める温度が60℃よりも高いときは、低温時の被覆
材料の収縮力が大きくなりすぎ、ガラスファイバにマイ
クロベンディングを生じさせるものと考えられる。これ
に対して、例えば20℃程度の低温から力学的損失値(ta
nδ)が0.05以上に立ち上り始めるものでは、低温時の
被覆材料の収縮力が小さく、ガラスファイバの伝送損失
を大きくする程度のマイクロベンディングは現れないも
のと考えられる。
ガラスファイバと被覆材料の密着性の程度の設定は、種
々の方法により行なうことができる。本発明では、ソフ
ト層にウレタンアクリレートを用い、カップリング剤と
して、例えばシランカップリング剤を添加し、該ガラス
ファイバのガラス強度を向上させるとともに、密着性を
向上させている。
次に、本発明の具体的な実施例と比較例を、第4図によ
り説明する。
実験において、密着性を制御するためのシランカップリ
ング剤としては、信越シリコーン社製のLS−3380、日本
ユニカー社製のA−1110及びトーレダウコーニングシリ
コン社製SH−6040を用い、添加量を変えてそれぞれ比較
例と実施例を作成した。また、動的粘弾性の測定器とし
ては、オリエンテック社製のレオバイブロンを用い、測
定条件は力学的振動の周波数を11ヘルツ、昇温速度を3
℃/分とした。製作した試料の伝送特性の測定には波長
が1.3μmの赤外線を用い、低温特性すなわち低温にお
ける伝送損失の増加の有無を調べた。ここで、低温特性
とは20℃での伝送損失をx0〔dB/km〕、−40℃(本明細
書中において低温を意味する)での伝送損失をx1〔dB/k
m〕としたときに、パラメータΔx=x1−x2〔dB/km〕で
与えられる伝送損失の増加の有無である。したがって、
このパラメータΔxが正の値を示すと低温における伝送
損失の増加があることを示し、Δxが0であれば低温に
おける伝送損失はなく、良好な低温特性を持つことを意
味する。
比較例1 この比較例1は、本発明における実施例1と比較するた
めに以下のように試作したシングルモード(SM)光伝送
用ファイバである。なお、使用するシランカップリング
剤は前述のシリコーン社製のLS−3380である。
まず、SM型プリフォームを紡糸し、線径が125μmのガ
ラスファイバとした後、シランカップリング剤としてLS
−3380を0.1%添加したウレタンアクリレートからなるU
V硬化ソフト樹脂を線速200m/分で塗布、硬化し、190μ
m径の光ファイバを得る。次に、この光ファイバにウレ
タンアクリレートからなるUV硬化ハード樹脂を同一線速
で塗布、硬化し、250μm径のSM光伝送用ファイバを試
作した。
この試作されたSM光伝送用ファイバについて力学的損失
値(tanδ)を測定したところ、該力学的損失値(tan
δ)が0.05が示し始める温度は65℃であった。また、低
温における伝送損失の増加も確認された。
比較例2 この比較例2は、本発明における実施例2と比較するた
めに以下のように試作したシングルモード(SM)光伝送
用ファイバである。なお、使用するシランカップリング
剤は前述の日本ユニカー社製のA−1110である。
まず、SM型プリフォームを紡糸し、線径が125μmのガ
ラスファイバとした後、シランカップリング剤としてA
−1110を1.0%添加したウレタンアクリレートからなるU
V硬化ソフト樹脂を線速200m/分で塗布、硬化し、190μ
m径の光ファイバを得る。次に、この光ファイバにウレ
タンアクリレートからなるUV硬化ハード樹脂を同一線速
で塗布、硬化し、250μm径のSM光伝送用ファイバを試
作した。
この試作されたSM光伝送用ファイバについて力学的損失
値(tanδ)を測定したところ、該力学的損失値(tan
δ)が0.05が示し始める温度は65℃であった。また、低
温における伝送損失の増加も確認された。
比較例3 この比較例3は、本発明における実施例3と比較するた
めに以下のように試作したSM伝送用ファイバである。な
お、使用するシランカップリング剤は前述のトーレダウ
コーニングシリコン社製のSH−6040である。
まず、SM型プリフォームを紡糸し、線径が125μmのガ
ラスファイバとした後、シランカップリング剤としてSH
−6040を2.0%添加したウレタンアクリレートからなるU
V硬化ソフト樹脂を線速200m/分で塗布、硬化し、190μ
m径の光ファイバを得る。次に、この光ファイバにウレ
タンアクリレートからなるUV硬化ハード樹脂を同一線速
で塗布、硬化し、250μm径のSM光伝送用ファイバを試
作した。
この試作されたSM光伝送用ファイバについて力学的損失
値(tanδ)を測定したところ、該力学的損失値(tan
δ)が0.05が示し始める温度は70℃であった。また、低
温における伝送損失の増加も確認された。
実施例1 この実施例1は、シランカップリング剤の添加量を変え
て前述の比較例1と比較すべく、試作したSM光伝送用フ
ァイバである。
まず、SM型プリフォームを紡糸し、線径が125μmのガ
ラスファイバとした後、シランカップリング剤としてLS
−3380を0.03%添加したウレタンアクリレートからなる
UV硬化ソフト樹脂を線速200m/分で塗布、硬化し、190μ
m径の光ファイバを得る。次に、この光ファイバにウレ
タンアクリレートからなるUV硬化ハード樹脂を同一線速
で塗布、硬化し、250μm径のSM光伝送用ファイバを試
作した。
この試作されたSM光伝送用ファイバについて力学的損失
値(tanδ)を測定したところ、該力学的損失値(tan
δ)が0.05が示し始める温度は35℃であった。また、そ
の低温特性も良好であった。
以上の結果から、密着性を変化させた比較例1と実施例
1の力学的損失値(tanδ)を比較すると、シランカッ
プリング剤の添加量を上記所定値に設定し、意図的に密
着性を下げた実施例1の方がより低温で力学的損失値
(tanδ)の値が大きくなり始めるため、低温における
伝送損失も起りにくいことが分る。また、以上の結果か
ら、シランカップリング剤LS−3380の添加量の上限値
は、添加量0.1%〜0.03%の間にあることも分る。
実施例2 この実施例2は、シランカップリング剤の添加量を変え
て前述の比較例2と比較すべく、試作したSM光伝送用フ
ァイバである。
まず、SM型プリフォームを紡糸し、線径が125μmのガ
ラスファイバとした後、シランカップリング剤としてA
−1110を0.5%添加したウレタンアクリレートからなるU
V硬化ソフト樹脂を線速200m/分で塗布、硬化し、190μ
m径の光ファイバを得る。次に、この光ファイバにウレ
タンアクリレートからなるUV硬化ハード樹脂を同一線速
で塗布、硬化し、250μm径のSM光伝送用ファイバを試
作した。
この試作されたSM光伝送用ファイバについて力学的損失
値(tanδ)を測定したところ、該力学的損失値(tan
δ)が0.05が示し始める温度は40℃であった。また、そ
の低温特性も良好であった。
以上の結果から、密着性を変化させた比較例2と実施例
2の力学的損失値(tanδ)を比較すると、シランカッ
プリング剤の添加量を上記所定値に設定し、意図的に密
着性を下げた実施例2の方がより低温で力学的損失値
(tanδ)の値が大きくなり始めるため、低温における
伝送損失も起りにくいことが分る。また、以上の結果か
ら、シランカップリング剤A−1110の添加量の上限値
は、添加量1.0%〜0.5%の間にあることも分る。
実施例3 この実施例3は、シランカップリング剤の添加量を変え
て前述の比較例3と比較すべく、試作したSM光伝送用フ
ァイバである。
まず、SM型プリフォームを紡糸し、線径が125μmのガ
ラスファイバとした後、シランカップリング剤としてSH
−6040を1.0%添加したウレタンアクリレートからなるU
V硬化ソフト樹脂を線速200m/分で塗布、硬化し、190μ
m径の光ファイバを得る。次に、この光ファイバにウレ
タンアクリレートからなるUV硬化ハード樹脂を同一線速
で塗布、硬化し、250μm径のSM光伝送用ファイバを試
作した。
この試作されたSM光伝送用ファイバについて力学的損失
値(tanδ)を測定したところ、該力学的損失値(tan
δ)が0.05が示し始める温度は40℃であった。また、そ
の低温特性も良好であった。
以上の結果から、密着性を変化させた比較例3と実施例
3の力学的損失値(tanδ)を比較すると、シランカッ
プリング剤の添加量を上記所定値に設定し、意図的に密
着性を下げた実施例3の方がより低温で力学的損失値
(tanδ)の値が大きくなり始めるため、低温における
伝送損失も起りにくいことが分る。また、以上の結果か
ら、シランカップリング剤SH−6040の添加量の上限値
は、添加量2.0%〜1.0%の間にあることも分る。
本発明は上記の例に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、ガラスファイバはシリカやフッ化物ガラスのほ
か、有機物ガラスでもよい。また、光ファイバ線は単心
に限らず、多心であってもよい。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明によれば、広い温度範囲にわたっ
てガラスファイバにマイクロベンディングを生じさせる
ことがなく、従って優れた伝送特性を実現することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明に係るプラスチック被覆光伝送用ファイバ
の評価に適用される動的粘弾性の測定を説明する図、図
2はソフト層単独、ハード層単独およびプラスチック被
覆光伝送用ファイバの動的粘弾性の温度依存性を説明す
る図、図3はガラスファイバと被覆材料の密着性が異な
る場合の動的粘弾性の温度依存性を説明する図、図4は
具体的な比較例および実施例の結果を説明する図、図5
はプラスチック被覆光伝送用ファイバの構造を示す斜視
図である。 1……ガラスファイバ、2……コア、3……クラッド、
4……ソフト層、5……ハード層、6……光伝送用ファ
イバ、7……振動チャック、8……検出チャック。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光信号を伝搬するためのコア領域、及び該
    コア領域における屈折率よりも低い屈折率を有しかつ該
    コア領域を被覆するクラッド領域から構成されたガラス
    ファイバと、 前記ガラスファイバを保護すべく、その表面に密着しか
    つ被覆する樹脂層であって、柔軟性のある樹脂からなる
    ソフト層、及び該ソフト層が被覆されたガラスファイバ
    をさらに保護すべく、該ソフト層表面を直接あるいは間
    接的に被覆する樹脂層であって、強靭な樹脂からなるハ
    ード層で構成された有機物被覆とを少なくとも備え、 前記有機物被覆におけるソフト層は、前記ガラスファイ
    バとの密着性を向上させるカップリング剤を所定量添加
    したウレタンアクリレートからなる樹脂層であって、 該ウレタンアクリレート中のカップリング剤添加量が、
    60℃以下の温度範囲において該樹脂層と前記ガラスファ
    イバとの密着性に依存する力学的損失値(tanδ)が0.0
    5以上となる範囲に設定されたプラスチック被覆光伝送
    用ファイバ。
  2. 【請求項2】前記有機物被覆におけるハード層は、ポリ
    アミド樹脂からなることを特徴とする請求項1項記載の
    プラスチック被覆光伝送用ファイバ。
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