JPH0710708B2 - ロービングパッケージ包装体 - Google Patents

ロービングパッケージ包装体

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JPH0710708B2
JPH0710708B2 JP2264785A JP26478590A JPH0710708B2 JP H0710708 B2 JPH0710708 B2 JP H0710708B2 JP 2264785 A JP2264785 A JP 2264785A JP 26478590 A JP26478590 A JP 26478590A JP H0710708 B2 JPH0710708 B2 JP H0710708B2
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roving
package
heat
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sheet material
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良三 小池
貢宏 橋本
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Nitto Boseki Co Ltd
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Nitto Boseki Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D85/00Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials
    • B65D85/67Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials for web or tape-like material

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガラス繊維等のロービングを巻き取って形成し
たロービングパッケージを包装してなるロービングパッ
ケージ包装体に関する。
〔従来の技術〕 繊維強化プラスチック(以下FRPという)の補強材とし
てロービングが使用されている。このロービングは通
常,中空の円筒状に巻き取ったパッケージの形態で供給
される。
従来,ガラス繊維のロービングパッケージは次の方法で
作られている。すなわち,クリールに取付けられた複数
のガラス繊維ストランドのケーキからそれぞれストラン
ドを引き出し,各ストランドに若干のテンションをかけ
て束に集め,ガイドとテンションゲートを経て,巻取機
のトラバースガイドアイに通し,該トラバースガイドア
イによってトラバースさせながら巻取機のマンドレル上
に巻取る。ここで,各ストランドにテンションを与える
のは,パッケージからロービングを内取りをする場合に
おいて外層に達した際崩れたり,ループが生じたりする
ことがないようにきつく巻くために必要であるからであ
る。これは屑ものの発生を防ぐばかりでなく,成型工程
を連続的に操業するためにも重要である。巻取機は回転
するマンドレルと,そのマンドレル上に形成されつつあ
るパッケージの表面近くで往復運動するガイドアイを備
えており,マンドレルは巻取が進むにつれて回転速度を
減じて周速を一定にする駆動調整機構に連結されてい
る。また,ロービングをきつく巻くため,マンドレル上
に形成中のパッケージは,連続的に圧力ローラで押えら
れている。パッケージの通常の寸法は,直径で240〜280
mm,高さで250〜300mm,重量は13〜20kg程度である。
ロービングパッケージの他の製造方法は直巻きロービン
グと言われる方法であり,ブッシングから紡出され繊維
化された多数のガラス繊維を集束して直接巻取る方法で
ある。この方法は,宇宙開発や高性能のFRP部品の製造
に不可欠の,ストランドにかかるテンションが均一なも
のが要求されるロービングを製造するために用いられ
る。生産仕様は,1000ホール又はそれ以上のブッシング
を使用し,10ミクロン以上の繊維径の生産が可能であ
る。巻取機は,通常のガラス繊維製造装置に使用される
ものを改造し,トラバース動作の端に特別の制御装置を
組み込み,ロービングパッケージの端部を直角にするこ
とができるように,すなわち,スクエアエンドパッケー
ジを形成しうるようになっている。コレットの回転速度
はプログラム化され,一定の巻取速度が得られるように
なっている。この製造方法においても,製造パッケージ
の寸法,重量は上記したものと同様である。
この様に製造されたロービングパッケージは,輸送中或
いは取り扱い中にロービングが傷付かぬよう,それぞれ
が熱収縮フィルムによって包装される。輸送に当たって
は,複数個を縦に積み重ね,その様なものをパレット上
に複数組並列に並べ,全体を直方体状とし,外周を段ボ
ール紙などで傷付かないように覆い,その外側部を熱収
縮フィルムにより緊縛している。
ロービングをSMC法,フィラメントワインディング法,
スプレーアップ法などによるFRPの製造に使用する場
合,第6図に示すようにロービングパッケージ1の巻き
初めである内側からロービング2を引き出し,カッター
など(図示せず)に供給しながら使用する。また,複数
のロービングパッケージを連続して使用するため,一つ
のロービングパッケージの最外層の巻き終わり部分のロ
ービング2aを,パッケージを包んだ熱収縮フィルムの上
部中央の開口から引き出し,次に引き出すロービングパ
ッケージ1の巻き始めの部分のロービング2bにあらかじ
め結んでおく。
ところが,このようにパッケージの内側からロービング
を引き出して使用する場合において,巻き終わりに近付
きロービングの巻き厚さが薄くなると,ロービングを引
っ張るわずかの外力が加わるだけで,パッケージに残っ
ている最外層のロービングが自重で内側に崩れることが
あり,ループ状の部分や複雑に絡まり合った部分がで
き,これが供給装置のガイドなどに詰まり,連続的にロ
ービングを引き出すことができなくなるという問題があ
った。
この事故の生産に及ぼす具体的な悪影響としては,生産
の一時停止或いは複数のロービングを同時に使用してい
るSMC用シートの製造などでは供給量の減少によるガラ
ス含有量の不均一な製品ができるなどが挙げられる。
特に最近パッケージの大型化が図られているが,大型の
パッケージでは,パッケージの外径及び高さが大きくな
るため,パッケージ最外層の部分を引き出す際に残って
いたロービングの崩れの発生頻度が多くなっている。
このような問題を解決するため,パッケージの外周面
に,自立しうる強度を有するシート材を粘着剤或いは接
着剤によって接着しておき,最外層のロービングをその
シート材で保持し,内側に崩れないように構成したもの
が米国特許第3,731,792号明細書に提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、この米国特許明細書に示されているものは,パ
ッケージ外周面にシート材を接着するために粘性の高い
流動体である粘着剤或いは接着剤を用いているため,パ
ッケージ外周面にシート材を取り付ける際の作業性が悪
いという問題があった。また,パッケージ外周面にシー
ト材を接着するための粘着剤或いは接着剤がパッケージ
最外層のロービングに強く接着しているため,パッケー
ジ外周面のロービングを引き出した時,そのロービング
に粘着剤或いは接着剤が付着したまま,引き出されてし
まい,このためパッケージの最外層のロービング品質
が,他の部分のロービング品質に比べて低下し,最外層
のロービングから得られるチョップドストランドの分散
性,マトリックス樹脂への含浸性が悪くなり,チョップ
ドストランドを補強材とする成型品の品質に種々の問題
を生じさせるという問題もあった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので,ロービ
ングパッケージの最内層から最外層まで崩れを生じるこ
となくロービングを引き出すことができ,しかも最外層
のロービングにも品質低下がないロービングパッケージ
包装体を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記の問題点を解決すべく鋭意検討の結
果,ロービングパッケージの外周面とそのロービングパ
ッケージを包装する熱収縮フィルムとの間に,熱接着性
シート材又はフィルムを介在させ,熱収縮フィルムを加
熱して熱収縮させることにより,熱接着性シート材又は
フィルムに接着性を発現させ,それをパッケージ外周面
及び熱収縮フィルムに接着することができ,且つ,その
熱接着性シート材又はフィルムと熱収縮フィルムとでパ
ッケージの最外層の崩れを防止でき,しかも,最外層の
ロービングを熱接着性シート材又はフィルムから剥がし
て引き出した時,そのロービングには熱接着性シート材
又はフィルムの材料がほとんど付着せず,このためロー
ビングの品質低下を生じないことを見出し,本発明を達
成した。
すなわち,本発明は,ロービングを円筒状に巻いてなる
ロービングパッケージと,その外周面に接着され,最外
層のロービングを保持する崩れ防止部材とを有し,該崩
れ防止部材がロービングパッケージを包装した熱収縮フ
ィルムと,その熱収縮フィルムと前記ロービングパッケ
ージとの間に配置され,両者に接着した熱接着性シート
材又はフィルムを有することを特徴とするロービングパ
ッケージ包装体を要旨とする。
本発明に用いるロービングは,通常ガラス繊維である
が,これ以外にも炭素繊維等任意である。また,ロービ
ングを構成する単繊維数としては,1000〜60000本程度が
好ましい。ロービングパッケージは,公知の方法によっ
て形成しうるものであり,ケーキから引き出したストラ
ンドを合わせて巻き取ったものであってもよいし,或い
は紡糸した繊維を集束して直接巻き取ったものであって
もよい。ロービングパッケージの重量も特に限定される
ものではないが,50kg〜300kgといったラージパッケージ
に対して本発明を適用することが特に効果的である。
崩れ防止部材は,ロービングパッケージの外周面に接着
され,パッケージからロービングを引き出し,最外層の
ロービングのみが残った際に,その最外層のロービング
を接着保持し,ロービングの崩れを防止しうる強度を備
えたものであり,具体的には,ロービングパッケージを
包装した熱収縮フィルムと,その熱収縮フィルムと前記
ロービングパッケージとの間に配置され,両者に接着し
た熱接着性シート材又はフィルムで構成される。熱接着
性シート材又はフィルムは,パッケージ外周面の全周に
設けてもよいし,部分的に設けてもよい。この崩れ防止
部材は最外層のロービングを保持して自立する必要があ
るが,自立するための強度は,崩れ防止部材を構成する
熱収縮フィルムと,熱接着性シート材又はフィルムのい
ずれが備えていてもよいし,或いは両者を接着した状態
でその強度を発揮しうるものであってもよい。
〔作用〕
上記構成のロービングパッケージ包装体では,パッケー
ジの最外層のロービングが崩れ防止部材に接着されてい
るため,パッケージの内側からロービングを引き出し,
最外層のロービングのみが残った場合において,その最
外層のロービングを崩れ防止部材が保持する。これによ
り,最外層のロービングが崩れおちることがない。
また,最外層のロービングは熱接着性シート材又はフィ
ルムに接着しているが,この接着は化学的な接着という
よりはむしろ,シート材又はフィルムの軟化した部分が
ロービングに押し付けられて単糸間に食い込むことによ
り生ずる物理的な結合が主であり,このため接着強度は
さほど大きくなく,このロービングを引き出す際には容
易に剥がれる。しかも,剥がれたロービングには熱接着
性シート材又はフィルムの材料がほとんど付着しておら
ず,このためロービングの品質が低下しない。かくし
て,ロービングパッケージからロービングのもつれ等を
生じることなく,最後まで良好にロービングを引き出す
ことができ,しかも品質低下がないので最後までロービ
ングを有効に使用できる。
上記構成のロービングパッケージ包装体を製造するに
は,ロービングパッケージの外周に熱接着性シート材又
はフィルムを介して熱収縮フィルムを配置し,熱収縮フ
ィルムを加熱,収縮させればよい。この加熱により熱接
着性シート材又はフィルムが接着性を発現し且つ熱収縮
フィルムの収縮力により加圧されることで,パッケージ
外周面及び熱収縮フィルムに接着する。ここで,熱接着
性シート材又はフィルムは常温では接着性がないので取
り扱いが容易であり,ロービングパッケージ外周に配置
する作業が極めて容易であり,また,熱収縮フィルムの
熱収縮と同時に接着が行われるため工程が簡単であり,
ロービングパッケージ包装体の製造が容易である。
以下,図面の実施例を参照して本発明を更に詳細に説明
する。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例を示す概略斜視図,第2図は
その概略断面図である。全体を参照符号3で示すロービ
ングパッケージ包装体は,ロービングを円筒状に巻き取
ってなるパッケージ5と,その外周面に接着されたシー
ト材6と,全体を包装した熱収縮フィルム7(第1図で
は図示を省略)を備えており,このシート材6及び熱収
縮フィルム7が崩れ防止部材を構成する。なお,パッケ
ージ5を形成するロービングの巻き終わり端4aと巻き始
め端4bとは結んでおり,容易に引き出すことができるよ
うにしている。
この実施例におけるシート材6は,第3図に示すよう
に,ロービング4がほとんど引き出された後においてシ
ート材6自体で自立することができる程度の強さを持
ち,且つその両面が熱接着性のものである。シート材6
の厚さとしては,樹脂シートを用いる場合,強度面或い
はコスト等を考慮すると100〜300ミクロンとすることが
好ましい。シート材6は平板状のシートをパッケージ5
の外周面に巻付けることによって,図示のような円筒状
としたものでも,或いは最初から円筒状に成形したもの
であってもよい。
シート材6としては,熱収縮フィルム7の熱収縮時に同
時にシート材6の熱接着を行うことができるよう,熱収
縮フィルムの収縮温度で接着性を発現しうる材料が使用
される。このような材料としては,熱収縮フィルムが塩
ビ系の場合,ポリエチレン,エチレン−酢ビ共重合樹
脂,酢酸ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂シート,或いはこ
れらの熱可塑性樹脂を表面に有する積層シート等を挙げ
ることができる。
熱収縮フィルム7としては,特に限定されず,ロービン
グを保護するに必要な強度をものを適宜使用すればよ
い。
上記構成のロービングパッケージ包装体3を製造するに
は,シート材6をパッケージ外周面に巻付け,適当な手
段で仮止めし(例えば,シート材6の両端の突き合わせ
部分を粘着テープで仮止めし),その上に収縮前の熱収
縮フィルム7を被せ,全体をヒートセット炉に入れて,
加熱する。すると,熱収縮フィルムの熱収縮温度にて,
シート材6の表面が軟化し,且つ熱収縮フィルム7の収
縮力により,シート材6はパッケージ5の外周面及び熱
収縮フィルム7に押付けられて接着し,ロービングパッ
ケージ包装体3が形成される。これにより,熱接着と熱
収縮とを1工程で簡便に行うことができる。
上記構成のロービングパッケージ包装体3も従来と同様
に使用される。すなわち,ロービング4がパッケージ5
の内側から引き出され,消費される。そして,第3図に
示すようにロービング4が残り少なくなり,最外層のロ
ービング4のみが残った時,そのロービング4はシート
材6に接着し保持されているので,崩れ落ちることはな
い。この残ったロービング4は引き出される時の張力で
シート材6から剥がされ,使用される。なお,ロービン
グ4をシート材6から剥がす時の力によってシート材6
が持ち上げられたり,移動したりしてトラブルを起こす
恐れがある時には,そのシート材6が動かないよう適当
な手段で床等に固定しておけばよい。かくして,パッケ
ージ5の最外層のロービングまで,崩れ,ずり落ち等の
トラブルを生じることなく,引き出すことができ,ロー
ビング使用工程における一時停止等の問題を回避でき
る。また,シート材6から剥がされて引き出された最外
層のロービングには,シート材6の材料が付着しておら
ず,品質の低下がない。
なお,このパッケージ包装体においても,ロービングの
末端を次のパッケージのロービング先端にあらかじめ結
んでおくことにより,ロービングを連続的に引き出すこ
とができる。また,その際,最初のパッケージのロービ
ングを使い終わった時には,残ったシート材6及び熱収
縮フィルム7は除去すればよい。
第4図は本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
この実施例の包装体13は,ロービングを円筒状に巻き取
ってなるパッケージ15と,そのパッケージ15を包装した
熱収縮フィルム17と,パッケージ15の外周面を熱収縮フ
ィルム17に接着させる接着層18とからなり,この熱収縮
フィルム17及び接着層18が崩れ防止部材を構成する。こ
こで使用される熱収縮フィルム17には,シュリンク包装
に使用できる通常の樹脂フィルムを使用することができ
るが,その厚さは熱収縮フィルム17自体が自立すること
ができる程度の強さを持つように定められる。具体的に
は,熱収縮フィルム17の厚みは20〜300ミクロン程度と
することが好ましい。
熱収縮フィルム17をパッケージ15の外面に接着する接着
層18は,パッケージ15の外周面全体に設けてもよいし,
或いは最外層のロービングが崩れない範囲で部分的に,
例えば帯状に設けてもよい。ここで使用する接着層18に
は,常温では接着性を有しないが熱収縮フィルムの熱収
縮時に接着性を発現する熱接着性フィルムが使用され
る。そのような熱接着性フィルムとしては,ポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ポリアミド,塩化ビニル,エチレ
ン−酢ビ共重合体,酢酸ビニル等の熱可塑性の樹脂フィ
ルム(厚さは20〜100ミクロン程度のものが経済性,取
り扱い性などの点から好ましい)等を挙げることができ
る。
第4図に示す包装体13は,例えば,第5図に示すように
パッケージ15の外周に,接着層を形成するための熱接着
性フィルム18aを帯状に配置し,そのパッケージ15全体
に熱収縮フィルムの袋を被せ,ヒートセット炉に入れて
熱収縮処理することにより,作ることができる。
第4図のパッケージ包装体13も第1図〜第3図に示すパ
ッケージ包装体3と同様に使用され,最外層のロービン
グが自立した熱収縮フィルム17に保持され,ロービング
の崩れが防止される。また,引き出されたロービングに
熱接着性フィルム18aの材料が付着し,残存するという
ことがなく,品質低下が生じることもない。
以下、本発明を具体的に実施した実施例について説明す
る。
実施例1 外径550mm,高さ600mm,重量200kgのロービングパッケー
ジの表面に,厚さ200ミクロン,融点115℃のポリエチレ
ン樹脂シートを巻き,セロファン粘着テープで仮止め
し,その上に40ミクロン,融点170℃の塩化ビニル樹脂
製熱収縮フィルムの袋をかけ,130℃の熱風の循環するヒ
ートセット炉で加熱処理した。これにより,第2図に示
すロービングパッケージ包装体を得た。このロービング
パッケージ包装体を4個,パレット上に平らに置き,各
々のパッケージのロービングの巻き終わりを次のパッケ
ージの巻き初めに順次つないでおき,これらのパッケー
ジを使用してスプレーアップ法により連続成型試験を行
ったところ,最外層のロービングはポリエチレン樹脂シ
ートの表面に接着して保持され,崩れ落ちることがな
く,何のトラブルもなく連続して4個のパッケージのロ
ービングを最後まで使用することができた。
実施例2 実施例1で使用したのと同じロービングパッケージの外
周面に,厚さ25ミクロンのエチレン−酢ビ共重合樹脂フ
ィルムを巻付け,厚さ40ミクロンの塩ビ熱収縮フィルム
でつつみ,130℃の熱風の循環するヒートセット炉で加熱
処理した。これにより,パッケージ外周面がエチレン−
酢ビ共重合樹脂フィルムによって熱収縮フィルムに接着
した構成のロービングパッケージ包装体を得た。これを
実施例1と同様に使用したところ,実施例1と同様に何
等問題は生じなかった。また,最外層の塩ビ熱収縮フィ
ルムとエチレン−酢ビ共重合樹脂フィルムが接着し,1枚
のシートのように作用するため,薄いフィルムの使用に
もかかわらず,最外周のロービングを支持するのに必要
な強度を有しており,最外周のロービングの引き出し時
においてもフィルムの倒れ込みによるロービングの供給
停止は起こらなかった。
実施例3 実施例1で使用したのと同じロービングパッケージの外
周面に対向する2個所に,長さ600mm,幅30mm,厚さ75ミ
クロンのチューブ状としたエチレン−酢ビ共重合樹脂フ
ィルムを配置し,全体を厚さ40ミクロンの塩ビ熱収縮フ
ィルムでつつみ,130℃の熱風の循環するヒートセット炉
で加熱処理した。これにより,パッケージ外周面の対向
する2個所がエチレン−酢ビ共重合樹脂フィルムを介し
て熱収縮フィルムに接着した構成のロービングパッケー
ジ包装体を得た。これを実施例1と同様に使用したとこ
ろ,実施例1と同様に何等問題は生じなかった。
比較例1 実施例1でロービングパッケージの表面と熱収縮フィル
ムとの間に入れた熱可塑性樹脂シートを使用することな
く,通常のロービングパッケージ包装と同様に塩ビ熱収
縮フィルムのみを使用し,ロービングパッケージ包装体
を作った。このパッケージを用いて実施例1と同じ条件
でスプレーアップ法によって連続成型試験を行ったとこ
ろ,パッケージの最外周部のロービングを引き出す時
に,ロービングのもつれが生じ,ロービングガイドに詰
まり,製造を止めなくてはならなかった。
比較例2 アセトンに溶解した飽和ポリエステル接着剤(無水フタ
ル酸1.0モル,無水コハク酸1.0モル,プロピレングリコ
ール2.3モル)を固形分3g/m2となるよう塩化ビニル樹脂
製熱収縮フィルムの袋の内面に塗布し,風乾した後,こ
れを実施例1で使用したのと同じロービングパッケージ
にかぶせた。次に,130℃の熱風の循環するヒートセット
炉で加熱処理した。これにより,パッケージ外周面が熱
収縮フィルムに接着した構成のロービングパッケージ包
装体を得た。これを実施例1と同様に使用したところ,
ロービングのもつれ,崩れはなく,良好に使用できた。
以上のように,ロービングパッケージ包装体からのロー
ビング引出し特性は,パッケージの包装に使用している
熱収縮フィルムを適当な接着手段によってパッケージ外
周面に接着することにより(実施例1,2,3及び比較例
2),接着しない場合(比較例1)に比べて大幅に改善
されていた。
次に,実施例3のロービングパッケージ包装体(以下試
料Aという)と,比較例2のロービングパッケージ包装
体(以下試料Bという)から引き出したロービングの品
質を測定した結果を示す。
まず,試料A,Bから引き出したロービングのパッケージ
中間層相当部分,最外層相当部分をそれぞれ10g採取
し,空気雰囲気中約625℃の炉で,1時間加熱し,加熱前
後のロービング重量より,次式を用いてロービング中の
有機物付着率(%)を求めた。
その結果は次の通りであった。
試料 中間層 最外層 A 0.94 0.92 B 0.95 1.35 なお,このロービングにはガラス繊維紡糸時に,ポリ酢
酸ビニルを主成分とする集束剤を付着率0.9%となるよ
うにガラス繊維に付与してある。
上記結果から明らかなように,比較例2による包装体B
の場合,中間層からの採取試料に比べ最外層からの採取
試料の有機物付着率はかなり増加している。これはロー
ビングパッケージ外周面と熱収縮フィルムとを接着する
ために用いた接着剤がロービングに付着し残存したこと
によると考えられる。これに対し,実施例3による包装
体Aでは中間層からの採取試料と最外層の採取試料の有
機物付着率に差がなく,このことはこの包装体において
は,最外層ロービングにいかなる成分も新たに付着する
ことはないことを示している。
次に,上記したロービングパッケージ包装体A,Bから引
き出した各ロービングを長さ25mmにカットしてチョップ
ドストランドとし,そのチョップドストランドの分散
性,すなわちロービングがそれを構成するストランドへ
分散するか否かを観察した。その結果,比較例2による
包装体Bの場合,そのロービングパッケージ中間層相当
部分では分散性は良好であったが,最外層相当部分にお
いては,ストランドが相互に結合し分散しないものが相
当認められ,分散性良好とは言えない。これに対し,実
施例3の包装体Aでは,中間層相当部分と最外層相当部
分に分散性の差はなく,いずれも良好な分散性を示し
た。
更に,上記のように製造したチョップドストランドへの
樹脂の含浸性を次のようにして調べた。5gのチョップド
ストランドを,縦100mm,横100mmに積層したチョップド
ストランドマットを形成し,これに不飽和ポリエステル
樹脂ワニス(不飽和ポリエステル樹脂65重量%,スチレ
ン35重量%)を注いだ。ワニスがマットに次第に浸透
し,ついには全体が透明化する。透明化に要する時間を
含浸時間と呼ぶ。含浸時間はガラス繊維と不飽和ポリエ
ステル樹脂ワニスとの親和性を表す指標となる。
結果を次に示す。
試料 中間層 最外層 A 15分 15分 B 15分 18分 上記の結果より明らかなように,比較例2の包装体Bの
場合、そのロービングパッケージ中間層相当部分では,
含浸時間15分であったのに対し,最外層相当部分におい
ては,18分を要した。最外層相当部分では含浸性が低下
していることがわかる。これに対し,実施例3の包装体
Aの場合,中間層相当部分も最外層相当部分も,含浸時
間に差はなかった。
〔発明の効果〕
以上のように,本発明のロービングパッケージ包装体は
パッケージの外周面に,最外層のロービングを保持する
崩れ防止部材を接着しているので,パッケージの内側か
らロービングを引き出し,最外層のロービングのみが残
った場合においても,その最外層のロービングは崩れ防
止部材に保持されるので,崩れおちることがなく,ロー
ビングのもつれ等を生じることなく,最後まで良好にロ
ービングを引き出すことができ,また,その結果数個の
ロービングパッケージを連続して使用することが可能と
なる。更に,その崩れ防止部材をパッケージ外周面へ接
着するために熱接着性シート材又はフィルムを用いてい
るので,その熱接着性シート材又はフィルムから引き剥
がしたロービングには接着剤等の有機物が付着,残存す
ることがほとんどなく,ロービングの品質低下がない。
しかも,製造に際してはロービングパッケージを包む熱
収縮フィルムを加熱,収縮させるのみで,その熱収縮フ
ィルムとパッケージとの間に配置した熱接着性シート材
又はフィルムをパッケージと熱収縮フィルムに接着させ
ることが可能であり,製造が容易である等の種々な効果
を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概略斜視図,第2図は
その概略断面図,第3図はその実施例のパッケージの巻
き終わり部分を引き出す状態を示す概略断面図,第4図
は本発明の他の実施例を示す概略断面図,第5図は第4
図の包装体を作るためにパッケージ外面に熱接着性フィ
ルムを配置した状態を示す概略斜視図,第6図はパッケ
ージからロービングを引き出す状態を示す概略斜視図で
ある。 1……パッケージ,2……ロービング,3……ロービングパ
ッケージ包装体,4……ロービング,5……パッケージ,6…
…シート材,7……熱収縮フィルム,13……ロービングパ
ッケージ包装体,15……パッケージ,17……熱収縮フィル
ム,18……接着剤,18a……熱接着性フィルム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロービングを円筒状に巻いてなるロービン
    グパッケージと,その外周面に接着され,最外層のロー
    ビングを保持する崩れ防止部材とを有し,該崩れ防止部
    材がロービングパッケージを包装した熱収縮フィルム
    と,その熱収縮フィルムと前記ロービングパッケージと
    の間に配置され,両者に接着した熱接着性シート材又は
    フィルムを有することを特徴とするロービングパッケー
    ジ包装体。
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