JPH0710812B2 - ビス(3−ニトロフエノキシ)化合物の製造方法 - Google Patents

ビス(3−ニトロフエノキシ)化合物の製造方法

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JPH0710812B2
JPH0710812B2 JP60032567A JP3256785A JPH0710812B2 JP H0710812 B2 JPH0710812 B2 JP H0710812B2 JP 60032567 A JP60032567 A JP 60032567A JP 3256785 A JP3256785 A JP 3256785A JP H0710812 B2 JPH0710812 B2 JP H0710812B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ビス(3−ニトロフェノキシ)化合物の製造
方法に関する。更に詳しくは、一般式(I) (式中、Xは炭素数1〜10の2価の炭化水素基、あるい
は−C(CF3−、−CO−、−S−、−SO−、−SO2
または−O−の2価の基を示す。またXが単結合で直接
結合していてもよい。)で表わされる4,4′−ビスフェ
ノール類とm−ジニトロベンゼンとを塩基の存在下、非
プロトン性極性溶媒中で縮合することを特徴とする一般 (式中、Xは一般式(I)の場合と同じ意味である) で表わされるビス(3−ニトロフェノキシ)化合物の製
造方法に関する。
前記、一般式(II)で表わされるビス(3−ニトロフェ
ノキシ)化合物は耐熱性高分子のモノマー、特にポリア
ミドおよびポリイミドの原料とあるジアミン類の中間体
として重要な化合物である。即ち、該化合物を還元して
得られるエーテルジアミ類をジアミン成分とするポリミ
イドから優れた耐熱性を有する接着剤が得られる。
(従来技術) 従来、芳香族ニトロ化合物において、o−またはp−位
の電子吸引性基により活性化されているニトロ基をアル
コール類またはフェノール類により置換する反応が多数
知られている(例えば、ジャーナル・オブ・ポリマー・
サイエンス、ポリマー・ケミストリー・エディッション
(J.Polym.Sci.,Polym.Chem.Ed.),15、2441(197
7);ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー
(J.Org.Chem.),39、1839(1974);ジャーナル・オ
ブ・ポリマー・サイエンス、ポリマー・ケミストリー・
エディッション(J.Polym.Sci.,Polym.Chem.Ed.),1
8、3069(1980)などの論文およびテトラヘドロン(Tet
rahedron),34、2057(1978)の総説がある)。しかし
ながら、m−ジニトロベンゼンのように活性化されてい
ないニトロ基の反応に関しては、専らアルコール類によ
る置換反応の例が幾つか知られているにすぎない。
例えば、(1)m−ジニトロベンゼンとナトリウムメト
キシドとをヘキサメチルホスホトリアミド(HMPA)溶媒
中、25℃で16時間反応させm−ニトロアニソールを製造
する方法(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミスト
リー(J.Org.Chem.),41、1560(1976))、 (2)大環状ポリエーテルの存在下、極性有機溶媒中、
m−ジニトロベンゼンとアルカリ金属のアルコキシドと
を反応させ、m−ニトロフェニルアルキルエーテルを製
造する方法(豊田ら、特開昭54−39030)、 (3)m−ジニトロベンゼンとナトリウム・メトキシド
とをクロルベンゼン中、相間移動触媒の存在下に反応さ
せ、m−ニトロアニソールを製造する方法(ケミストリ
ー・アンド・インダストリー(Chem.&Ind.),1982、4
12)が知られている。しかしながら、(1)の方法で
は、用いるHMPA溶媒が特殊で高価であり、一方、
(2)、(3)の方法では、高価なクラウンエーテル類
や4級アンモニウム塩を用いる必要があり、これらの回
収が困難である等の点で問題である。
また、最近、これらの改良方法として、アルカリ金属の
炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸三アルカリ金属塩又は炭酸
ガスの存在下にm−ジニトロベンゼンとアルコール類と
を反応させて、m−ニトロフェニルアルキルエーテルを
製造する方法も報告されている(特開昭58−180461、同
59−25353および同59−44343)。
一方、m−ジニトロベンゼンのフェノール類による置換
反応に関しては、従来、大環状ポリエーテルの存在下、
極性有機溶媒中、m−ジニトロベンゼンとフェノール類
のアルカリ金属塩とを反応させて3−ニトロジフェニル
エーテル類を製造する方法が知られているにすぎない
(特開昭54−39030)。
しかしながら、この場合には、高価なクラウンエーテル
のような特殊な試薬を反応促進剤として用いる必要があ
り、しかもその回収が困難であるという欠点を有してい
る。このように、m−ジニトロベンゼンのフェノール類
による置換反応はアルコール類の場合に比べてかなり困
難なことが予想され、工業的に考えられる通常の条件下
には従来例がなかった。
(発明が解決しようとする問題点) このように、公知技術より判断して、本発明の課題はm
−ジニトロベンゼンとフェノール類との縮合反応による
3−ニトロジフェニルエーテル類の製造例から予想され
る困難さを克服して、殊に2個の水酸基を有するビスフ
ェノール類とm−ジニトロベンゼンとを縮合させてビス
(3−ニトロフェノキシ)化合物を製造する工業的な方
法を提供することである。
(問題点を解決するための手段) この本発明の課題を解決するために、本発明者らは、4,
4′−ビスフェノール類とm−ジニトロベンゼンとの縮
合反応について鋭意検討した。その結果、前記一般式
(I)で表わされる4,4′−ビスフェノール類とm−ジ
ニトロベンゼンとを、塩基の存在下、非プロトン性極性
溶媒中で反応させることにより、前記一般式(II)で表
わされるビス(3−ニトロフェノキシ)化合物が工業的
に有利に製造できることを見出し、本発明を完成するに
至った。
すなわち、本発明は、一般式(I)で表わされる4,4′
−ビスフェノール類とm−ジニトロベンゼンとを塩基の
存在下、非プロトン性極性溶媒中で縮合することを特徴
とするビス(3−ニトロフェノキシ)化合物の新規な製
造方法である。
本発明の方法で製造される化合物は、前記一般式(II)
で表わされるビス(3−ニトロフェノキシ)化合物であ
る。具体的には、4,4′−ビス(3−ニトロフェノキ
シ)ビフェニル、4,4′−ビス(3−ニトロフェノキ
シ)ジフェニルメタン、2,2−ビス〔4−(3−ニトロ
フェノキシ)フェニル〕プロパン、2,4−ビス〔4−
(3−ニトロフェノキシ)フェニル〕−2−メチルペン
タン、2,4−ビス〔4−(3−ニトロフェノキシ)フェ
ニル〕−4−メチル−1−ペンテン、2,2−ビス〔4−
(3−ニトロフェノキシ)フェニル〕−ヘキサフルオロ
プロパン、4,4′−ビス(3−ニトロフェノキシ)ベン
ゾフェノン、4,4′−ビス(3−ニトロフェノキシ)ジ
フェニルスルフィド、4,4′−ビス(3−ニトロフェノ
キシ)ジフェニルスルホキシド、4,4′−ビス(3−ニ
トロフェノキシ)ジフェニルスルホン、4,4′−ビス
(3−ニトロフェノキシ)ジフェニルエーテルなどが挙
げられる。
本発明の方法で使用される原料は、m−ジニトロベンゼ
ンと前記一般式(I)で表わされる4,4′−ビスフェノ
ール類である。4,4′−ビスフェノールとして具体的に
は、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−メチルペンタン、2,4−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−4−メチル−1−ペンテン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−ヘキサフルオロプロパ
ン、4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルスルフィド、4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホキシド、4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ルなどが挙げられる。これら原料の使用量は、とくに限
定的なものではないが、通常m−ジニトロベンゼンが、
4,4′−ビスフェノール類に対して1.5〜4.0倍モルであ
るように使用する。使用される塩基は、アルカリ金属の
酸化物、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、水素化物また
は、アルコキシド類である。
具体的には、酸化ナトリウム、酸化リチウム、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナ
トリウム、水素化ナトリウム、カリウムt−ブトキシ
ド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなど
が使用される。これらは単独は勿論、2種類以上併用し
ても何らさしつかえない。塩基の使用量は原料のビスフ
ェノール類に対して1〜5倍モルあればよく、好ましく
は1.5〜3倍モルである。
本発明の方法においては、4級アンモニウム塩、4級リ
ン塩、クラウンエーテルのような大環状ポリエーテル、
クリブテートのような含窒素大環状ポリエーテル、含窒
素鎖状ポリエーテル、ポリエチレングリコールおよびそ
のアルキルエーテルのような相間移動触媒、銅粉および
銅塩などを反応促進剤として加えてもよい。
反応溶媒としては、非プロトン性極性溶媒が使用され
る。具体的には、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルスルホン、スルホラン、1
−メチル−2−ピロリジノン、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン、N,N,N′,N′−テトラメチルウレア、
ヘキサメチルホスホトリアミド、1,3−ジメチル−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジンなどが挙げ
られる。これらの溶媒の使用量は特に限定されないが、
通常、原料に対して1〜10重量倍で十分である。
本発明の方法の実施に際しては、原料の装入方法など特
に制限はないが、例えば、(1)所定量のビスフェノー
ル類、塩基および溶媒を装入してビスフェノール類のア
ルカリ金属塩をあらかじめ調製した後、m−ジニトロベ
ンゼンを添加して反応させる方法あるいは、(2)m−
ジニトロベンゼンを含むすべての原料を最初から装入し
て、そのまま反応させる方法などがあり、いずれの方法
でも反応は進行し、とくに限定されない。
塩基としてアルカリ金属の酸化物、水酸化物などを用い
て反応系に生成した水は、例えば、窒素ガスを通気させ
ることにより反応中に系外へ徐々に除くか、またはベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼンなどを少量
使用して、共沸混合物として系外へ除去する方法が用い
られる。一方、炭酸塩、炭酸水素塩などを用いる場合に
は、特に脱水操作を必要としない。
反応温度は、通常、100〜240℃、好ましくは120〜180℃
の範囲であり、反応時間は5〜30時間の範囲である。反
応の終点は、薄層クロマトグラフィーおよび高速液体ク
ロマトグラフィーなどにより決定できる。
反応終了後、溶媒を留去した後、あるいは反応液をその
まま水中に排出すると目的物の粗製品が得られる。この
粗製品は再結晶などにより精製することができる。
(作用および効果) 本発明の方法によれば、従来、困難であると考えられて
いたビスフェノール類とm−ジニトロベンゼンとの縮合
反応を、特に相間移動触媒のような反応促進剤を添加す
ることなく実施して、比較的容易に好収率で種々のビス
(3−ニトロフェノキシ)化合物を製造できる。従って
工業的にも極めて優れた方法である。
(実施例) 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 4,4′−ジヒドロキシビスフェニル186g(1.0モル)、m
−ジニトロベンゼン438g(2.6モル)、炭酸カリウム363
gおよびN,N′−ジメチルホルムアミド2000mlを装入し14
5〜150℃で16時間反応する。反応終了後、冷却、過し
KNO2を除去し、次に液の溶剤を減圧蒸留により留去し
たのち、65℃に冷却し、メタノール2000mlを装入し1時
間撹拌する。結晶を別、水洗、メタノール洗浄、乾燥
して4,4′−ビス(3−ニトロフェノキシ)ビフェニル
の茶褐色結晶を得た。収量426g(収率99.5%) 粗結晶をジメチルスルホキシドにより再結晶を行ない純
品を得た。
実施例2 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン85.6g
(0.375モル)、m−ジニトロベンゼン151.2g(0.9モ
ル)、炭酸カリウム124.6gおよびN,N′−ジメチルホル
ムアミド660mlを装入し、145〜150℃で10時間反応す
る。反応終了後冷却、過し、KNO2除去し、次に液の
溶剤を減圧蒸留により留去したのち65℃に冷却しメタノ
ール450mlを装入し、1.0時間撹拌する。結晶を別し、
水洗、メタノール洗浄、乾燥して2,2−ビス〔4−(3
−ニトロフェノキシ)フェニル〕プロパンの黄褐色結晶
を得た。収量164.8g(収率93.5%)。
粗結晶をメチルセロソルブにより再結晶を行ない純品を
得た。
実施例3 2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルペ
ンタン27.1g(0.1モル)、m−ジニトロベンゼン40.3g
(0.24モル)、無水炭酸カリウム27.6g(0.2モル)、ジ
メチルホルムアミド200mlを装入する。還流下に8.5時間
反応を行なった後、水に排出し、水をデカンテーション
により除去すると褐色タールが得られる。これをベンゼ
ン50mlとシクロヘキサン150mlに溶解し、シリカゲル10g
と活性炭3gを加えて過後、減圧濃縮して、2,4−ビス
(4−(3−ニトロフェノキシ)フェニル)−2−メチ
ルペンタンの粗結晶が得られる。トルエン/メタノール
より再結晶を行ない純品を得た。
収率35.9g(収率70%) 実施例4 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−ヘキサフルオ
ロプロパン20g(0.059モル)、m−ジニトロベンゼン24
g(0.14モル)、炭酸カリウム19.4gおよびN,N′−ジメ
チルホルムアミド100mlを装入し、140〜150℃で7時間
反応する。反応終了後、冷却し水1000mlに排出し、粗2,
2−ビス〔4−(3−ニトロフェノキシ)フェニル〕−
ヘキサフルオロプロパンをタール状物として分離した。
このタール状物をベンゼンに溶解し、水洗後ベンゼン層
を硫酸マグネシウムにより脱水後、シリカゲルを用いて
カラムクロマトグラフィーを行ない、黄色オイル状の精
2,2−ビス〔4−(3−ニトロフェノキシ)フェニル〕
−ヘキサフルオロプロパンを28.3g(収率83%)得た。
IR測定により水酸基の吸収がなくエーテル結合の吸収が
認められることから目的物であることが確認された。
IR(NaCl、neat,cm-1):1530と1350(NO2基);1240(エ
ーテル結合) 実施例5 4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン20g(0.093モ
ル)、m−ジニトロベンゼン37.5g(0.22モル)、炭酸
カリウム30gおよびスルホラン350mlを装入し、160〜170
℃で10時間反応する。反応終了後、水2000mlに投入し、
30分間撹拌する。次に結晶を別し、水洗、乾燥して4,
4′−ビス(3−ニトロフェノキシ)ベンゾフェノンの
茶褐色結晶を得た。収量39g(収率92%)。粗結晶をエ
チルセロソルブにより再結晶を行ない純品を得た。
実施例6 4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン20g(0.08モ
ル)、m−ジニトロベンゼン32.3g(0.19モル)、炭酸
カリウム26.1gおよびN,N−ジメチルホルムアミド150ml
を装入し145〜150℃で15時間反応する。反応終了後、水
2000mlに投入し、30分間撹拌する。次に結晶を別し、
水洗、乾燥して、4,4′−ビス(3−ニトロフェノキ
シ)ジフェニルスルホンの茶褐色結晶を得た。収量35.4
g(収率90%)粗結晶をベンゼンにより再結晶を行ない
純品を得た。
実施例7 4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフィド218g(1モ
ル)、m−ジニトロベンゼン403g(2.4モル)、炭酸カ
リウム331g(2.4モル)およびN,N−ジメチルホルムアミ
ド2.5を装入し、145〜150℃で20時間反応させた。反
応終了後、冷却、過し、液の溶媒を減圧蒸留により
留去する。65℃に冷却後、メタノール800mlを装入して
1時間撹拌する。
結晶を別、メタノール洗浄後、乾燥して4,4′−ビス
(3−ニトロフェノキシ)ジフェニルスルフィドの結晶
を得た。収量429g(収率92.3%)粗結晶をメチルセロソ
ルブにより再結晶を行ない純品を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 323/31 // B01J 27/232 X 9342−4G C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) (式中、Xは、炭素数1〜10の2価の炭化水素基、ある
    いは−C(CF3−、−CO−、−S−、−SO−、−SO2
    −または−O−の2価の基を示す。またXが単結合で直
    接結合していてもよい。)で表わされる4,4′−ビスフ
    ェノール類とm−ジニトロベンゼンとを塩基の存在下、
    非プロトン性極性溶媒中で縮合させることを特徴とする
    一般式(II) (式中、Xは一般式(I)の場合と同じ意味である)で
    表わされるビス(3−ニトロフェノキシ)化合物の製造
    方法。
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