JPH06728B2 - 1−〔4−(3−アミノフエノキシ)フエニル〕−1,3,3−トリメチル−6−(3−アミノフエノキシ)インダンおよびその製造方法 - Google Patents

1−〔4−(3−アミノフエノキシ)フエニル〕−1,3,3−トリメチル−6−(3−アミノフエノキシ)インダンおよびその製造方法

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JPH06728B2 JP60140408A JP14040885A JPH06728B2 JP H06728 B2 JPH06728 B2 JP H06728B2 JP 60140408 A JP60140408 A JP 60140408A JP 14040885 A JP14040885 A JP 14040885A JP H06728 B2 JPH06728 B2 JP H06728B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、1−〔4−(3−アミノフエノキシ)フエニ
ル〕−1,3,3−トリメチル−6−(3−アミノフエ
ノキシ)インダンおよびその製造方法に関する。
(発明の技術背景) この1−〔4−(3−アミノフエノキシ)フエニル〕−
1,3,3−トリメチル−6−(3−アミノフエノキ
シ)インダン(以下m−APAIと略記する)はかつて
製造された例がなく、その用途は知られていない。
この化合物は、本発明者らが新規に製造し、ポリイミド
樹脂の原料として有用であることを見出したものであ
る。
すなわち、従来、ポリイミド樹脂は高性能である反面、
成形加工がむずかしいという欠点があった。例えば、最
も典形的な4,4−ジアミノジフエニルエーテルとピロ
メリット酸無水物からなる芳香族ポリイミド(Dupo
nt社、商品名「Vespel」)は不溶不融であるた
め、粉末焼結成形という特殊な方法を用いる。
この方法では複雑な形状の加工品が得られないために、
さらに切削等により加工しなければならないので、コス
トの上昇となり、成形がむずかしいことと併せて大きな
欠点を有する。
また、従来、インダン構造を有するジアミンとしては5
−アミノ−1−(4′−アミノフエニル)−1,3,3
−トリメチルインダンおよび6−アミノ−1−(4′−
アミノフエニル)−1,3,3−トリメチルインダンが
知られている。
この上記2種類のジアミン混合物を使用して、3,
3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸無水
物およびピロメリット酸無水物とからなるポリイミド樹
脂(チバガイギー社、商品名「XU−218」)が製造
されている。しかしながら、ガラス転移温度(Tg)は
それぞれ320℃、400℃以上であるために、耐熱性
については優れた性質を有するが(コーティング、プラ
ステイック、プレプリンツ(Coating&Plas
ticsPreprints)、35(2)77−82
(1975))、反面、成形加工がむずかしいことが予
想される。
しかしながら、インダン構造は、脂肪族炭素骨格を有す
るにもかかわらず、高温で酸化を受けやすいベンジル位
プロトンがないために耐熱性や長期熱安定性が優れてい
る。
本発明者らは、このような特徴を有するインダン構造に
着目し、さらに芳香族エーテル結合を導入したm−位の
ジアミンの製造可能性について鋭意検討し、本発明の化
合物を見出した。
このm−APAIを用いたポリイミド樹脂は可撓性や
成形加工性が優れている。すなわち、m−APAIとピ
ロメリット酸無水物からなるポリイミド樹脂はガラス転
移温度が237℃と比較的低く、耐熱性も空気中におけ
る5%重量減少が500℃以上であり、成形加工性、熱
安定性とも優れた極めて有用なポリイミド樹脂が得られ
た。
(従来の技術) 従来、このm−APAIの製造方法については知られて
いない。
本発明のm−APAIは、m−ジニトロベンゼンとイン
ダン環を有するビスフェノールを縮合し、ビス(3−ニ
トロフエノキシ)化合物を得、これを還元して製造する
方法である。
従来、芳香族ニトロ化合物において、o−またはp−位
の電子吸引性基により活性化されているニトロ基をアル
コール類またはフェノール類により置換する反応が多数
知られている(例えば、ジャーナル・オブ・ポリマー・
サイエンス.,ポリマー・ケミストリー・エディション
(J.Polym.Sci.,Polym.Chem.
Ed),15、2441(1977);ジャーナル・オ
ブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Che
m.),39、1839(1974);ジャーナル・オ
ブ・ポリマー・サイエンス.,ポリマー・ケミストリー
・エディション(J.Polym.Sci.,Poly
m.Chem.Ed),18、3069(1980)な
どの論文およびテトラヘドロン(Tetrahedrom.)34、205
7(1978)の総説がある。)しかしながら、m−ジニトロ
ベンゼンのように活性化されていないニトロ基の反応に
関しては、専らアルコール類による置換反応の例が幾つ
か知られているにすぎない。
例えば、(1)m−ジニトロベンゼンとナトリウムメトキ
シドをヘキサメチルホスホトリアミド(HMPA)溶媒
中、25℃で16時間反応させm−ニトロアニソールを
製造する方法(ジャーナル・オブ・ガーニック・ケミス
トリー(J.Org.Chcm.)41、1560(1
976))、 (2)大環状ポリエーテルの存在下、極性有機溶媒中、m
−ジニトロベンゼンとアルカリ金属のアルコキシドとを
反応させ、m−ニトロフェニルアルキルエーテルを製造
する方法(特開昭54−39030)、 (3)m−ジニトロベンゼンとナトリウム・メトキシドを
クロルベンゼン中、相間移動触媒の存在下に反応させ、
m−ニトロアニソールを製造する方法(ケミストリー・
アンド・インダストリー(Chem.&Ind.),1
982、412)が知られている。しかしながら、これ
らはHMPAやクラウンエーテル類のような特殊で高価
な化合物を用いるので、一般的な反応とはいい難い。
また、最近、これらの改良方法として、アルカリ金属の
炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸三アルカリ金属塩又は炭酸
ガスの存在下にm−ジニトロベンゼンとアルコール類と
を反応させて、m−ニトロフェニルアルキルエーテルを
製造する方法も報告されている(特開昭58−1804
1、同59−25353および同59−44343)。
一方、m−ジニトロベンゼンのフェノール類による置換
反応に関しては、従来、大環状ポリエーテルの存在下、
極性有機溶媒中、m−ジニトロベンゼンとフェノール類
のアルカリ金属塩とを反応させて3−ニトロジフェニル
エーテル類を製造する方法が知られているにすぎない
(特開昭54−39030)。
しかしながら、この場合には、高価で、しかも毒性のあ
ることが知られているクラウンエーテルのような特殊な
試薬を反応促進剤として用いる必要があり、しかもその
回収が困難であるという欠点を有している。このよう
に、m−ジニトロベンゼンのフェノール類により置換反
応はアルコール類の場合に比べてかなり困難なことが予
想され、工業的に考えられる通常の条件下には従来例が
なかった。
(発明が解決しようとする問題点) このように、公知技術より判断して、本発明の課題はm
−ジニトロベンゼンとフェノール類との縮合反応による
3−ニトロジフェニルエーテル類の製造例から予想され
る困難さを克服して、殊に2個の水酸基を有するビスフ
ェノールとm−ジニトロベンゼンとを縮合させてビス
(3−ニトロフェノキシ)化合物を製造し、これを還元
して有用なポリイミド樹脂等の原料となるm−APAI
を安価に提供することである。
(問題点を解決するための手段) この本発明の課題を解決するために、本発明者らは鋭意
検討した結果、m−ジニトロベンゼンと1−(4−ヒド
ロキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−6−ヒド
ロキシインダンを塩基と非プロトン性極性溶剤を用いて
縮合すれば、ビス(3−ニトロフェノキシ)化合物が収
率より得られ、これを還元することにより目的物のm−
APAIが容易に製造できることを見出し、本発明を完
成させた。
すなわち、本発明は、 1)式(1) で表わされる1−〔4−(3−アミノフエノキシ)フエ
ニル〕−1,3,3−トリメチル−6−(3−アミノフ
エノキシ)インダン。
2)m−ジニトロベンゼンと式(2) で表わされる1−(4−ヒドロキシフェニル)−1,
3,3,−トリメチル−6−ヒドロキシインダンを塩基
の存在下、非プロトン性極性溶剤中で反応させて式(3) で表わされる1−〔4−(3−ニトロフエノキシ)フエ
ニル〕−1,3,3−トリメチル−6−(3−ニトロフ
エノキシ)インダンを製造し、更に、これを還元するこ
とを特徴とする式(1)で表わされる1−〔4−(3−ア
ミノフエノキシ)フエニル〕−1,3,3−トリメチル
−6−(3−アミノフエノキシ)インダンの製造方法で
ある。
本発明を具体的に説明すると、目的化合物であるm−A
PAIを得る方法は、縮合行程と還元行程の2行程から
成る。まず縮合行程では、原料にm−ジニトロベンゼン
と式(2)で表わされる1−(4−ヒドロキシフエニル)
−1,3,3−トリメチル−6−ヒドロキシインダンを
塩基の存在下、非プロトン性極性溶剤を用いて反応させ
る。その結果、式(3)で表わされる1−〔4−(3−ニ
トロフエニル)フエニル〕−1,3,3−トリメチル−
6−(3−ニトロフエニル)インダンが製造される。こ
の縮合行程で使用する原料の1−〔4−(3−ヒドロキ
シフエニル)−1,3,3−トリメチル−6−ヒドロキ
シインダンは4−イソプロペニルフェノールまたは4−
イソプロペニルフェノールの線状二量体を固定酸触媒で
処理して容易に製造することができる(三牧ら、特開昭
50−35150)。
塩基としてはアルカリ金属の炭酸塩、炭酸水素塩、水酸
化物およびアルコキシドであり、例えば炭酸カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カリウム、
水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、ナトリウムメトキ
シド、カリウムイソプロポキシド等が挙げられる。これ
らのうち、特に好ましく用いられるのは炭酸カリウム、
炭酸水素カリウムである。
塩基の使用量は特に制限はなく、通常原料のビスフェノ
ールに対して2〜5当量あればよく、好ましくは2.5
〜3.5当量で十分である。
次に、この方法における反応溶剤としては、非プロトン
性極性溶剤を使用する。この非プロトン性極性溶剤とし
ては、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルス
ルホキシド、ジメチルスルホン、スルホラン、N−メチ
ルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ンおよびリン酸ヘキサメチルトリアミド等が挙げられ
る。これら溶剤の使用量は、特に限定されないが、通常
原料に対して1〜10重量倍で十分である。
反応温度は、通常、80〜220℃、好ましくは120
〜180℃の範囲である。
この第1段の反応における一般的な実施態様としては、
原料の装入方法など特に制限はなく、所定量のm−ジニ
トロベンゼン、1−(4−ヒドロキシフエニル)−1,
3,3−トリメチル−6−ヒドロキシインダン、塩基お
よび非プロトン性極性溶剤を装入し、窒素ガス等の不活
性ガス気流下で反応させる。
反応の終点は、薄層クロマトグラフィーまたは高速液体
クロマトグラフィー等で決定できる。反応終了後、溶剤
を留去した後、あるいは反応液をそのまま水中に排出す
ると中間体化合物のビス(3−ニトロフェノキシ)化合
物の粗製品が得られ、この粗製品は再結晶などにより精
製することができる。
なお、この第1段の反応では、4級アンモニウム塩、4
級リン酸、クラウンエーテルのような大環状ポリエーテ
ル、クリプテートのような含窒素大環状ポリエーテル、
含窒素鎖状ポリエーテル、ポリエチレングリコールおよ
びそのアルキルエーテルのような相間移動触媒、銅粉お
よび銅塩などを反応促進剤として加えてもよい。
この第1段の反応で得られたビス(3−ニトロフェノキ
シ)化合物は次に第2段の還元反応を行なう。
第2段の反応で用いられる還元方法は特に制限はなく、
通常、ニトロ基をアミノ基に還元する方法(例えば、新
実験化学講座、15巻、酸化と還元〔II〕、丸善(19
77))を適用できるが、工業的には接触還元またはヒド
ラジン還元が好ましい。接触還元の場合、使用される還
元触媒としては、一般に接触還元に用いられている金属
触媒、例えばニッケル、パラジウム、白金、ロジウム、
ルテニウム、コバルト、銅などを使用することができ
る。工業的にはパラジウム触媒を使用するのが好まし
い。これらの触媒は、金属の状態でも使用することがで
きるが、通常は、カーボン、硫酸バリウム、シリカゲ
ル、アルミナ、セライトなどの担体表面に担持させて用
いたり、また、ニッケル、コバルト、銅などはラネー触
媒としても用いられる。触媒の使用量は特に制限はない
が、原料のビス(3−ニトロフェノキシ)化合物に対し
て、金属として0.01〜10重量%の範囲であり、通
常、金属の状態で使用する場合は2〜8重量%、担体に
担持させた場合では0.1〜5重量%の範囲である。
反応溶媒としては、反応の不活性なものであれば特に限
定されるものでなく、例えば、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール類、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール等のグリコール
類、エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチ
ルセロソルブ等のエーテル類が好んで用いられ、場合に
よってはヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素
類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジクロロ
メタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロ
エタン、1,1,2−トリクロロエタン、テトラクロロ
エタン等のハロゲン化炭化水素類およびN,N−ジメチ
ルホルムアミド等も使用できる。なお、水と混和しない
反応溶媒を使用した際に、反応の進行が遅い場合は四級
アンモニウム塩、四級ホスホニウム塩のような一般に使
用されている相間移動触媒を加えることによって速める
ことができる。溶媒の使用量は、原料を懸濁させるかあ
るいは完全に溶解させるに足る量で十分であり特に限定
されないが、通常、原料に対して0.5〜10重量倍で十
分である。
反応温度は、特に限定はない。一般的には20〜200
℃の範囲、特に20〜100℃が好ましい。また、反応
圧力は、通常、常圧〜50kg/cm2 -G程度である。
反応は、通常、原料を溶媒に溶解もしくは懸濁させた状
態で触媒を加え、ついで攪拌下に所定の温度で水素を導
入して還元反応を行なう。反応の終点は水素吸収量によ
っても、あるいは薄層クロマトグラフィーや高速液体ク
ロマトグラフィーなどによっても決定できる。
一方、ヒドラジン還元の場合には、ヒドラジンを通常、
理論量に対して少過剰で良く、好ましくは1.2〜2倍量
用いて還元反応を実施する。
触媒としては、一般に接触還元に用いられている前記の
金属触媒を使用する。工業的には、バラジウム/カーボ
ン、白金/カーボンまたは塩化第2鉄を活性炭に吸着さ
せた触媒が好ましい。触媒の使用量は特に制限はなく、
通常、原料のビス(3−ニトロフェノキシ)化合物に対
して、金属として0.01〜30重量%の範囲である。
反応溶媒としては、接触還元の場合と同様の溶媒を用い
ることができる。反応温度は特に限定はなく、一般的に
は20〜150℃の範囲、特に40〜100℃が好まし
い。
反応は、通常、原料を溶媒に溶解または懸濁させた状態
で触媒を加え、ついで攪拌下に所定の温度でヒドラジン
を滴下して還元反応を行なう。反応終点は薄層クロマト
グラフィーや高速液体クロマトグラフィーなどにより決
定できる。
反応終了後、反応液を熱過して触媒を除去した後、必
要に応じて溶媒を留去すると目的とするm−APAIの
粗製品が得られる。この粗製品は再結晶あるいは鉱酸塩
として単離することにより精製することができる。
(作用および効果) 本発明は、新規で有用なジアミンモノマーおよびその製
造方法を提供するものである。このジアミンモノマーは
分子内に安定なインダン構造とエーテル結合を持つた
め、このモノマーを用いたポリイミド樹脂においては熱
安定定性が極めて良好となる。
また、このモノマーを用いたポリイミド樹脂は成形加工
が可能であるという極めて有用な特長に加えて、溶剤に
対して可溶であるという従来のポリイミド樹脂にない特
徴を有する。
すなわち、上記ポリイミド樹脂は非プロトン性極性溶
剤、エーテル系溶剤およびハロゲン化炭化水素溶剤等に
可溶であり、この結果、溶剤中でイミド化されたのち流
延、乾燥するだけで、ボイドと呼ばれる小孔のまったく
ない均質なフィルムが製造できる。
さらに、このポリイミド樹脂は成形材料のほかに接着剤
として用途、例えばポリイミド樹脂、銅、アルミニウ
ム、チタンおよびセラミックス等の接着ワニス、接着
粉、接着フィルム等が安価に供給できる。
本発明のm−APAIの製造方法は、安価な出発原料を
用い、簡単な作業行程で高純度なジアミンモノマーが安
価に高収率で製造できる工業的に好適な製造方法であ
る。
(実施例) 本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実施例1 攪拌装置、温度計および還流冷却器を備えた反応器に1
−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,3−トリメチ
ル−6−ヒドロキシインダン67.1g(0.25モ
ル)、m−ジニトロベンゼン100.9g(0.6モ
ル)、無水炭酸カリウム69.1g(0.5モル)およ
びN,N−ジメチルホルムアミド650mlを装入し、窒
素ガスを通気させながら攪拌下で反応を行なった。反応
は温度150〜153℃で7時間行なって終了した。
反応終了後、過して無機塩を除いたのちエバポレータ
ーにより減圧濃縮を行なったこの濃縮残査は褐色油状で
ありメチルセロルブ280mlと水20mlを加えて加熱溶
解させ放冷すると結晶化した。これを過、洗浄後、乾
燥して112.5gの1−〔4−(3−ニトロフェノキ
シ)フェニル〕−1,3,3−トリメチル−6−(3−
ニトロフェノキシ)インダンを得た(収率88.1
%)。
これをエタノールで再結晶して淡黄色針状の純粋な1−
〔4−(3−ニトロフェノキシ)フェニル〕−1,3,
3−トリメチル−6−(3−ニトロフェノキシ)インダ
ンを得た。融点は90〜92℃であり元素分析の結果は
次のとおりである。
次に、攪拌装置、温度計を備えた密閉型還元反応器に上
記1−〔4−(3−ニトロフェノキシ)フェニル〕−
1,3,3−トリメチル−6−(3−ニトロフェノキ
シ)−インダン10.21g(0.02モル)、5%P
d/c接触0.3gおよびエタノール30mlを装入し、
激しく攪拌しながら水素ガスを導入した。
反応温度62〜68℃で4時間行なったところ2760
mlの水素を吸収し、これ以上の吸収が認められなくなっ
たので反応を終了した。反応終了後、過して触媒を除
き、エバポレーターにより濃縮して溶剤を回収した。
次に、この濃縮残査に濃塩酸6.5gと20%イソプロ
パノール水溶液50mlを加え、加熱溶解させたのち、活
性炭を加えて熱過した。
この過を希アンモニア水中に滴下させると沈殿が析出
した。これは目的物の1−〔4−(3−アミノフェノキ
シ)フェニル〕−1,3,3−トリメチル−6−(3−
アミノフェノキシ)インダンであり過、洗浄後乾燥し
て8.5gを得た(収率94.3%)。融点70〜72
実施例2 実施例1の方法で、無水炭酸カリウムを無水炭酸水素カ
リウム80g(0.8モル)、N,N−ジメチルホルム
アミドを1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン80
0mlに替え、反応温度160〜165℃で5時間行なっ
て中間体の1−〔4−(4−ニトロフェノキシ)フェニ
ル〕−1,3,3−トリメチル−6−(3−ニトロフェ
ノキシ)インダン108.8gを得た(収率85.2
%)。
このニトロ体を5%Pt/C触媒2.0gおよびイソプ
ロパノール300mlとともに還元反応器に装入し、激し
く攪拌しながら水素を導入して還元を行なった。
反応終了後、過して接触を除き、液に15%硫酸水
溶液200gを滴下したところm−APAIの硫酸塩が
析出した。これを過、水洗したのち希アンモニア水中
で攪拌中和すると目的物であるm−APAIの結晶が析
出した。過、水洗乾燥して82.6gを得た(通算収
率73.3%)。
融点68〜71℃ 実施例3 実施例1の方法で溶剤をジメチルスルホキシドに替えた
以外は同様に行なって1−〔4−(3−ニトロフェノキ
シ)フェニル〕−1,3,3−トリメチル−6−(3−
ニトロフェノキシ)インダン102.3gを得た(収率
80.1%)。
実施例4 攪拌装置、温度計および貫流冷却器を備えた反応器に実
施例1で得られた1−〔4−(3−ニトロフェノキシ)
フェニル〕−1,3,3−トリメチル−6−(3−ニト
ロフェノキシ)インダン12.8g(0.025モ
ル)、塩化第二鉄0.1g、活性炭1.5gおよびメチ
ルセロソルブ30mlを装入し、温度100〜105℃で
ヒドラジン水和物5g(0.1モル)を1時間かけて滴
下した。滴下終了後、ひきつづき同温度で4時間反応を
行なって終了した。
反応終了後、過して触媒を除き実施例1と同様に後処
理して9.5gのm−APAIを得た。(収率84.3
%)。融点は70〜72℃であった。
実施例5 実施例1で得られた1−〔4−(3−ニトロフェノキ
シ)フェニル〕−1,3,3−トリメチル−6−(3−
ニトロフェノキシ)インダン12.8g、ラネーニッケ
ル触媒1gおよびジグライム50mlをオートクレーブに
装入し、温度80〜90℃で水素圧30kg/cm2により
1時間還元反応を行なった。反応後の後処理は実施例1
と同様に行なって9.3gの目的物を得た。収率は8
2.5%で融点70〜72℃であった。
参考例1 攪拌器、還流冷却器および窒素導入管を備えた容器に1
−〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕−1,
3,3−トリメチル−6−(3−アミノフェノキシ)イ
ンダン45.0g(0.1モル)とN,N′−ジメチル
アセトアミド200.4gを装入し、室温で窒素雰囲気
下において、ピロメリット酸二無水物21.8g(0.
1モル)を溶液温度が30℃を越えない様に注意しなが
ら分割して加え、室温で約20時間攪拌した。
得られたポリアミド酸のN,N′−ジメチルアセトアミ
ド溶液中、35℃、0.5%濃度での対数粘度は146
dl/gであった。このポリアミド酸溶液を一部取り、ガ
ラス板上にキャストした後、100℃、200℃、30
0℃で各々1時間加熱して淡黄色透明のポリイミドフィ
ルムを得た。このポリイミドフィルムのガラス転移温度
は237℃(TMA針入法で測定)、また5%重量減少
温度は503℃(DTA・TGで測定)であった。さら
にこのポリイミドフィルムを130℃に予備加熱したス
チール(冷間圧延鋼、JIS G3141、Spec/
SD、25×100×1.6mm)間に挿入し、340
℃、20kg/cm2で5分間加圧圧着させた。このものの
室温での引張剪断力は320kg/cm2であった。
(測定方法は、JIS K−6848及びK−6850
に拠る。) また上記ポリアミド酸溶液100gにN,N′−ジメチ
ルアセトアミド67gを加え、攪拌しながら窒素雰囲気
下において70℃まで加熱した後9.2g(0.09モ
ル)の無水酢酸および2.3g(0.023モル)のト
リエチルアミンを滴下後、2時間反応を行なった。この
溶液を冷却後850gの水に排出し、淡黄色粉末の沈殿
を得た。
この沈殿を別後、150℃で10時間乾燥し、21.
9g(収率98%)の淡黄色粉末を得た。
かくして得られた粉末はIR分析の結果ポリイミドであ
ることが確認された。
このポリイミド粉を一部取り、20wt%になるように
N,N′−ジメチルアセトアミドに溶解させ、ポリイミ
ド溶液を得た。このポリイミド溶液をガラス板上にキャ
ストした後、100℃、200℃で各々1時間加熱して
淡黄色透明の可撓性に優れたポリイミドフィルムを得
た。また、上記ポリイミド粉を330℃、15分間15
0kg/cm2の圧下で成形した。この成形物は淡褐色透明
の可撓性に優れた成形物であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) で表わされる1−〔4−(3−アミノフエノキシ)フエ
    ニル〕−1,3,3−トリメチル−6−(3−アミノフ
    エノキシ)インダン。
  2. 【請求項2】m−ジニトロベンゼンと式(2) で表わされる1−(4−ヒドロキシフエニル)−1,
    3,3−トリメチル−6−ヒドロキシインダンを塩基の
    存在下、非プロトン性極性溶剤中で反応させて(3) で表わされる1−〔4−(3−ニトロフエノキシ)フエ
    ニル〕−1、3、3トリメチル−6−(3−ニトロフエ
    ノキシ)インダンを製造し、更に、これを還元すること
    を特徴とする1−〔4−(3−アミノフエノキシ)フエ
    ニル〕−1,3,3−トリメチル−6−(3−アミノフ
    エノキシ)インダンの製造方法。
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