JPH0710841Y2 - ダイカスト装置 - Google Patents

ダイカスト装置

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JPH0710841Y2
JPH0710841Y2 JP1987019940U JP1994087U JPH0710841Y2 JP H0710841 Y2 JPH0710841 Y2 JP H0710841Y2 JP 1987019940 U JP1987019940 U JP 1987019940U JP 1994087 U JP1994087 U JP 1994087U JP H0710841 Y2 JPH0710841 Y2 JP H0710841Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、金型のキャビティ内に充填した溶湯に二次加
圧圧力を作用させる形式のダイカスト装置に適用される
ダイカスト用金型に関するものである。
従来技術およびその問題点 溶湯を高圧で鋳込む加圧ダイカスト法(単にダイカスト
法と呼ばれる)においては、厚肉部に鋳巣が生じるとと
もに結晶組織が粗大化し、該肉厚部の強度低下を来たす
という傾向があった。この問題を解決するために、金型
のキャビティ内に溶湯を加圧充填し、溶湯が凝固する以
前にキャビティ内の溶湯に二次加圧圧力を作用させる方
法が提案された(例、特公昭48−7570号公報,特公昭49
−36093号公報)。
この方法で使用される金型の要部構造は、例えば第1図
図示のようになっている。01は金型であり、該金型01に
貫通形成された開孔02に二次加圧シリンダー装置によっ
て進退駆動せしめられる加圧棒03が摺動自在に嵌挿され
ている。
この加圧棒03は、キャビティAに充填された溶湯内に前
進して押込まれ、凝固前の溶湯に二次加圧圧力を印加す
る。
ところが、キャビティA内への溶湯充填圧および二次加
圧圧力は非常に大きく、開孔02の周壁と加圧棒03との間
の小間隙に溶湯が進入し,凝固して鋳ばりが生じ、鋳造
完了後に金型01から鋳造品を引き離す際、大きな力を必
要とするだけでなく、開孔02の端部周壁および加圧棒03
の先端部がかじられる不具合がある。
また、金型01は、これを繰り返し使用するにしても、そ
のキャビティ内面に離型剤を噴霧塗布する等により強制
冷却が行われ、その温度が相対的に低く保たれるが、溶
湯内に進入した加圧棒03は高温に加熱されて膨脹し、熱
膨脹による拡開量の少ない開孔02内に加圧棒03が退入す
る際、開孔02の端部周壁と加圧棒03との間で“かじり”
が生じるだけでなく、加圧棒03が噛み込みによって動か
なくなる可能性がある。
問題点を解決するための手段 本考案は、このような難点を克服したダイカスト装置の
改良に係り、金型のキャビティ内に溶湯を充填し、溶湯
が凝固する以前に該金型の壁面と面一に退入している加
圧棒をキャビティ内に前進させて溶湯に二次加圧圧力を
作用させる形式のダイカスト装置であって、金型壁部に
貫通形成された加圧棒用開孔がキャビティ内に臨む開孔
端周辺部を、キャビティ側へ向って孔径が大きくなる円
錐台面として形成し、かつ加圧棒先端周辺の面取りを行
い、該面取りを前記開孔端円錐台面と対応する逆傾斜の
円錐台面として形成し、前記開孔端周辺の円錐台面と、
加圧棒先端周辺の円錐台面とは、加圧棒進退方向でのそ
れ等の高さが等しいことを特徴とするものである。
実施例 以下、第2図ないし第4図に示した本考案の一実施例に
ついて説明する。
第2図は、二次加圧圧力を作用させることが可能なダイ
カスト装置10を、その二次加圧用油圧制御系64と共に示
している。ダイカスト装置10の基台12上には、複数本の
連結棒18によって相互に連結されるとともに間隔を置い
て相対向する固定プラテン14,16が不動に立設されてい
る。また、固定プラテン14,16の間に位置して、連結棒1
8によって案内され、基台12上を摺動変位する可動プラ
テン20が配設されている。
そして、固定金型22は固定プラテン16に固定され、可動
金型24は保持体30を介して可動プラテン20に固定されて
いる。可動金型24を貫通してキャビティAに臨み、鋳造
完了後の製品を可動金型24から引離すために用いられる
押出しピン36は、摺動相対変位自在に可動金型24を貫通
する保持棒34によって支持される押出し板32に固定され
ており、該押出し板32は、押出し用油圧シリンダー38の
ピストンに連なる押し棒40によって、可動金型24に対し
て相対的に製品引き離し方向へ動かされるようになって
いる。
また、固定プラテン14に可動プラテン駆動用油圧シリン
ダー42が固定され、そのピストンと一体の押し棒44によ
って可動プラテン20が動かされるようになっている。
さらに、固定プラテン16に支持棒52をもって射出用油圧
シリンダー46が固定され、そのピストン48に連なる射出
ラム50が、固定プラテン16を貫通して固定金型22の湯道
に連通する射出スリーブ54に摺動変位自在に嵌合してお
り、注湯口56を通じて射出スリーブ54内に溶湯を供給し
た後、ピストン48の作動で射出ラム50が前進方向へ動く
と、射出スリーブ54内の溶湯が湯道を通じてキャビティ
A内に押し込まれるようになっている。
一方、可動金型24には、保持棒58を介して二次加圧用油
圧シリンダー60が支持されており、油圧シリンダー60の
ピストンに連なる加圧棒62が押出し板32および可動金型
24を摺動変位自在に貫通してキャビティA内に進入し得
るように構成されている。なお、加圧棒62の先端周辺は
面取りがなされ、円錐台面63として形成されており、こ
の形状が鋳造品の組織改善に寄与する。
二次加圧用油圧シリンダー60の油圧制御系64は、射出用
油圧シリンダー46の作動圧を油路68を通じて取出し、こ
れを指針として動作する。すなわち、油圧シリンダー46
の作動圧がシーケンスバルブ70に導かれると、付勢ばね
力を利用してその起動圧を調整することが可能な該シー
ケンスバルブ70が動作し、油圧ポンプ66から吐出された
圧油が油路72,切換弁74,流量調整弁76,加圧棒前進用油
路78を通じて二次加圧用油圧シリンダー60に導かれ、加
圧棒62が動作してキャビティA内に進入するように、油
圧制御系64が構成されている。
第3図は、固定金型22,可動金型24にて画成されるキャ
ビティA部分を拡大して示している。可動金型24に貫通
形成された加圧棒用開孔26の端部周辺がキャビティ側へ
向って孔径が大きくなるような円錐台周壁28として形成
されているのが本実施例の特徴的構成部分である。そし
て、円錐台周壁28の傾斜角(θ)は、これを45度にす
るのが望ましく、加圧棒進退方向での該円錐台周壁28の
高さ(h0)は、加圧棒62の外径を10mmφとする時、これ
を2〜4mmにするのが望ましい(第4図)。
また加圧棒62の先端面が可動金型24の内壁面と面一にな
った状態で、円錐台面63と円錐台周壁28とが対向して断
面V字状をなし、加圧棒62の進退方向での円錐台面63の
高さ(h1)が円錐台周壁28の高さ(h0)と等しくなって
いる。
斯かる構成において、注湯口56を通じて射出スリーブ54
内に溶湯(例、アルミニウム合金)を注入した後、射出
用油圧シリンダー46の作動によって射出ラム50を前進さ
せると、射出スリーブ54内の溶湯がキャビティA内に加
圧充填される。また、射出用油圧シリンダー46の作動開
始と同時にその高圧室の油圧が油路68を通じてシーケン
スバルブ70に導かれ、該油圧が或る大きさに達した時
(T0)(すなわち、キャビティA内への溶湯充填完了
時)、シーケンスバルブ70が連通状態になり、切換弁74
が第2図図示の状態から変位した状態でシーケンスバル
ブ70,油路72,切換弁74,流量調整弁76,加圧棒前進用油路
78を通じて二次加圧用油圧シリンダー60の高圧室に油圧
ポンプ66の吐出油が送られ、加圧棒62が前進してキャビ
ティAを満たす溶湯内に押込まれ、凝固が完了していな
い該溶湯に二次加圧圧力が印加せしめられる(第4図二
点鎖線参照)。前記時点(T0)から加圧棒62の前進終了
時点(T1)までの時間は、例えば内燃機関の動弁機構で
使用されるアルミニウム合金(JIS AC12材)製ロッカー
アームを得る場合、0.1〜0.8秒(T1−T0=0.1〜0.8)で
なければならない。なお、加圧棒62が押込まれる箇所
は、製品の厚肉部分である。
二次加圧圧力は、キャビティA内の溶湯が凝固し終るま
で印加され、その後切換弁74の切換えによって加圧棒62
が後退せしめられる(第3図参照)。
しかるに、溶湯82をキャビティA内に充填した時、該溶
湯82が開孔26と加圧棒62との間の小間隙部Bに進入しよ
うとするが、本実施例では、開孔26の端部に円錐台周壁
28が形成されているため、円錐台周壁28と加圧棒62の先
端外周とで画成される断面三角形状の輪状空間に進入し
た溶湯82は、大きな面積で可動金型24および加圧棒62と
接して熱を奪われ急速に凝固するとともに、該溶湯82の
進入圧が円錐台周壁28に対して直角に作用して力の分散
が行われ、小間隙部B内へ深く溶湯82が進入することが
なく、鋳ばり発生を効果的に防止し得る。
また、加圧棒62が溶湯82中に前進して二次加圧圧力を印
加した後に後退する際、冷却されて相対的に低温の可動
金型24に対して、加圧棒62の先端部分は高温に加熱され
て膨脹しており、従来の金型ならば、加圧棒62と開孔26
の周壁との間で“かじり”が生じ、または噛み込みによ
って加圧棒62が動かなくなる可能性があるが、この実施
例では、開孔26の端部が円錐台周壁28として形成されて
いるため、加圧棒62は円錐台周壁28によって無理なく開
孔26内へ誘導され、“かじり”あるいは噛み込みによっ
て加圧棒62が動かなくなるという事態が防止される。
さらにまた、加圧棒62が未凝固の溶湯82中に進入する
時、仮にその先端周辺の角取りがなされていなければ、
先端面側に存する溶湯が押しのけられて生ずる“湯の流
れ”が先端周辺の角部で局部的に加速され、鋳造品の組
織に湯皺が生ずる可能性があるが、本実施例では加圧棒
62の先端周辺の面取りがなされて円錐台面63が形成され
ているため、この様な不具合を避けることができる。
また円錐台面63の傾斜角(θ)が、円錐台周壁28の望
ましい傾斜角と同様に45度であるような形状にしてもよ
い。斯かる形状を採用すれば、円錐台面63と円錐台周壁
28とで画成される空間部に進入した溶湯の進入圧が内外
に均等に分散され、加圧棒62と開孔26との間の小間隙へ
の溶湯進入量を可及的に少なくすることができる。
考案の効果 以上の説明から明らかなように、本考案のダイカスト装
置では、金型壁部に貫通形成された加圧棒用開孔がキャ
ビティ内に臨む開孔端周辺部を、キャビティ側へ向って
孔径が大きくなる円錐台面として形成し、かつ加圧棒先
端周辺の面取りを行い、該面取りを前記円錐台面と対応
する逆傾斜の円錐台面として形成したため、前記金型の
壁面と面一に加圧棒を退入させている金型のキャビティ
内に溶湯を加圧充填した時、前記加圧棒の先端面が金型
の壁面と面一になっているため、該加圧棒先端面に隣接
した溶湯のみが金型の壁面に隣接した溶湯よりも先に冷
却されて局部的に凝固することがないので、前記加圧棒
の先端をキャビティ内に突出させて二次加圧圧力を作用
させた際に、該加圧圧力をキャビティ内の溶湯全体に伝
達させて、均一で緻密な製品が得られ、また開孔端周辺
の円錐台面と加圧棒とで画成される輪状空間部に進入し
た溶湯が急速に冷やされて凝固するとともに進入圧が円
錐台面へ分散され、開孔と加圧棒との間の小間隙への進
入量が十分低減化され、鋳ばりの発生が抑えられるとと
もに、離型の際の鋳ばりによる金型のかじりが防止され
る。
また、開孔端周辺の円錐台面は、溶湯中で加熱されて膨
脹した加圧棒が開孔内に退入する際の誘導面となり、金
型と加圧棒間のかじり発生がなく、また開孔端で加圧棒
が噛み込まれて動かなくなるという事態も生じない。
さらに、加圧棒先端周辺の面取りによって円錐台面が形
成されているが故に、溶湯中に加圧棒が押込まれた際、
溶湯の動き(流れ)が局部的に乱れる現象が抑制され、
内部組織の健全な鋳造品が得られる。
さらにまた、本考案では、前記開孔端周辺の円錐台面
と、加圧棒先端周辺の円錐台面とは、加圧棒進退方向で
のそれ等の高さが等しくなっているため、前記加圧棒先
端面が金型壁と面一となるように後退させた場合に、前
記加圧棒先端周辺周辺の円錐台面の基縁は開孔端周辺の
円錐台面の奥縁に一致した位置を占め、溶湯が金型に加
圧棒充填される際に、溶湯の進入圧が、前記開孔端周辺
の円錐台面と前記加圧棒先端周辺の円錐面台面とに均等
に分散されるとともに、該開孔端円錐面台面に隣接した
溶湯と、加圧棒先端円錐台面に隣接した溶湯とが略同じ
ような状態で冷却され、該両円錐台面に隣接した溶湯が
一様に凝固し、従って加圧棒の押込みによる二次加圧が
均等に行なわれる。
しかも開孔端周辺の円錐台面の加圧棒進退方向に沿った
高さと、加圧棒先端の円錐台面の同じ方向に沿った高さ
とか一致しているため、鋳ばりの発生を効果的に防止す
ることができ、鋳造後の加工工数を削減して、製品歩留
りを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は公知に係るダイカスト用金型および二次加圧用
加圧棒の要部説明図、第2図は本考案の一実施例に係る
ダイカスト装置の概略図、第3図はその要部拡大図、第
4図は金型キャビティ内に溶湯を充填した状態で金型お
よび加圧棒の要部を示す図である。 10…ダイカスト装置、12…基台、14…固定プラテン、16
…固定プラテン、18…連結棒、20…可動プラテン、22…
固定金型、24…可動金型、26…開孔、28…円錐台周壁、
30…保持体、32…押出し板、34…保持棒、36…押出しピ
ン、38…押出し用油圧シリンダー、40…押し棒、42…可
動プラテン駆動用油圧シリンダー、44…押し棒、46…射
出用油圧シリンダー、48…ピストン、50…射出ラム、52
…支持棒、54…射出スリーブ、56…注湯口、58…保持
棒、60…二次加圧用油圧シリンダー、62…加圧棒、63…
円錐台面、64…油圧制御系、66…油圧ポンプ、68…油
路、70…シーケンスバルブ、72…油路、74…切換弁、76
…流量調整弁、78…加圧棒前進用油路、80…加圧棒後退
用油路、82…溶湯、A…キャビティ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型のキャビティ内に溶湯を充填し、溶湯
    が凝固する以前に該金型の壁面と面一に退入している加
    圧棒をキャビティ内に前進させて溶湯に二次加圧圧力を
    作用させる形式のダイカスト装置であって、 金型壁部に貫通形成された加圧棒用開孔がキャビティ内
    に臨む開孔端周辺部を、キャビティ側へ向って孔径が大
    きくなる円錐台面として形成し、かつ加圧棒先端周辺の
    面取りを行い、該面取りを前記開孔端円錐台面と対応す
    る逆傾斜の円錐台面として形成し、前記開孔端周辺の円
    錐台面と、加圧棒先端周辺の円錐台面とは、加圧棒進退
    方向でのそれ等の高さが等しいことを特徴とするダイカ
    スト装置。
JP1987019940U 1987-02-16 1987-02-16 ダイカスト装置 Expired - Lifetime JPH0710841Y2 (ja)

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JPS63127751U JPS63127751U (ja) 1988-08-22
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