JPH07108429B2 - 多方向x形組立鉄筋の製造方法 - Google Patents

多方向x形組立鉄筋の製造方法

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JPH07108429B2
JPH07108429B2 JP4166388A JP4166388A JPH07108429B2 JP H07108429 B2 JPH07108429 B2 JP H07108429B2 JP 4166388 A JP4166388 A JP 4166388A JP 4166388 A JP4166388 A JP 4166388A JP H07108429 B2 JPH07108429 B2 JP H07108429B2
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孝之 福嶋
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、RC造柱等に内臓される多方向X形組立鉄筋、
つまり平面視において時計回り方向にねじれたつづみ状
を呈する鉄筋群と反時計回り方向にねじれたつづみ状を
呈する鉄筋群とを直径の異なる略同心上の位置に配置
し、これら両鉄筋群を環状部材により互いに連結してあ
る多方向X形組立鉄筋の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
平面視において時計回り方向にねじれたつづみ状を呈す
る鉄筋群と反時計回り方向にねじれたつづみ状を呈する
鉄筋群とを直径の異なる略同心円上の位置に配置し、こ
れら両鉄筋群を環状部材により互いに連結してある多方
向X形組立鉄筋は、既に特願昭62−16367号として提案
されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の多方向X形組立鉄筋は、環状部材の内側の鉄筋群
と環状部材の外側の鉄筋群とが側面視においてX形に交
差し、どの方向にも一様にX形配筋法の力学的特性が発
揮される、組立鉄筋の剛性が高く、鉄骨と同様な手法に
よる建て方が可能である等々の利点を有するもである
が、製造上、次の点に改良の余地があった。
即ち、上記の多方向X形組立鉄筋では、上下両端部にお
ける鉄筋同士の連結が、第18図、第19図に示すように、
多方向X形組立鉄筋の中心線に対して垂直な板面を持っ
た環状部材aと、当該環状部材aの小孔b…に挿通され
た各々の鉄筋に当該環状部材aの表裏両面側において螺
合する複数対のナットc…,c′…とによって行われてい
た。図中のd…は平行配筋用の貫通孔である。
このため、多方向X形組立鉄筋の製造には、鉄筋とし
て、両端部にネジ切り加工を施したものやネジ節鉄筋が
必要とされ、コスト高となるだけでなく、環状部材aへ
の孔あけや小孔bへの鉄筋挿入作業、ナットc…,c′…
の締付け操作等々が非常に面倒であり、製造能率が悪か
った。
上記の従来欠点に鑑み、本発明は、多方向X形組立鉄筋
を非常に能率良く、低コストに製造できるようにした製
造方法を提案するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明が講じた技術的手
段は、次の通りである。即ち本発明による多方向X形組
立鉄筋の製造方法の特徴は、 鉄筋を、上下両端部が夫々鉛直筋で中間部が斜め筋とな
るように折曲加工し、 しかる後、所定間隔を隔てて、且つ、回転中心を同一軸
線上に位置させて回転可能並びに軸線方向へ相対移動可
能に設置されている一対のドラムに、両端部の折れ曲が
った所要本数の鉄筋を、ドラム周りに適当間隔を隔て
て、且つ、両側のドラムに対する鉄筋両端部の取付け位
置がドラム周りの一方向へ所定角度ずつずれた状態に保
持させ、 一対のドラムに保持された鉄筋群の両端部の外周に環状
部材を套嵌して固着し、 前記環状部材の外周所定位置に、両端部の折れ曲がった
同本数の鉄筋を、両側の環状部材に対する鉄筋両端部の
取付け位置が、ドラム周りの逆方向へ所定角度ずつずれ
た状態に配置して固着し、 しかる後、ドラム間隔を拡大して、多方向X形組立鉄筋
の両端部をドラムから取り外すことにある。
〔作用〕
上記の構成によれば、予め両端部の折り曲げられた所要
本数の鉄筋を、一対のドラムに、ドラム周りに適当間隔
を隔てて、且つ、両側のドラムに対する鉄筋両端部の取
付け位置がドラム周りの一方向へ所定角度ずつずれた状
態に保持させることにより、鉄筋群は一方向に捩じれた
つづみ状を呈する。
この状態で鉄筋群の両端部の外周に環状部材を套嵌して
溶接、接着、カシメ(機械的圧着)等の手段により固着
する。これにより、上記のつづみ状鉄筋群は環状部材を
介して相互に連結されることになる。
しかる後、前記環状部材の外周所定位置に、予め同様に
折曲加工された同本数の鉄筋を、両側の環状部材に対す
る鉄筋両端部の取付け位置が、ドラム周りの逆方向へ所
定角度ずつずれた状態に配置することにより、環状部材
の外側の鉄筋群が他方向に捩じれたつづみ状を呈するこ
とになる。このつづみ状鉄筋群を環状部材に溶接、接
着、カシメ(機械的圧着)等の手段にて固着することに
より、内側のつづみ状鉄筋群と外側のつづみ状鉄筋群と
が環状部材で連結され、上述した多方向X形組立鉄筋と
なる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図、第2図は、本発明方法により製造された多方向
X形組立鉄筋の一例を示し、当該多方向X形組立鉄筋
は、平面視において時計回り方向に捩じれたつづみ状を
呈する鉄筋群と反時計回り方向に捩じれたつづみ状を呈
する鉄筋群とを直径の異なる略同心円上の位置に配置
し、これら両鉄筋群を上下一対の環状部B,Bにより互い
に連結して成るものである。
前記多方向X形組立鉄筋の具体的な構成は次の通りであ
る。
即ち、多方向X形組立鉄筋の製造に使用される鉄筋は、
第3図に示すように、予め、上下両端部が夫々鉛直筋1
a,1aで中間部が斜め筋1bとなるように、曲げ加工してあ
る。RC造柱に内臓する多方向X形組立鉄筋である場合、
鉛直筋1a,1a同士の間隔hは、上下階梁の内法高さと略
等しく設定される。
上記の鉄筋を2本、斜め筋1bの部分においてX字状に交
差させて成るX形配筋を一対、点対称に配置して4本一
組の鉄筋よりなる一方向X形配筋Aを構成する。
そして当該一方向X形配筋Aを、中心線まわりに複数組
(図示の実施例では三組であり、合計12本の鉄筋が使用
されている。)配置し、上下両端部においては、平面視
で時計回り方向に傾斜した斜め筋1b…群の上下両端部の
鉛直筋1a…群と、反時計回り方向に傾斜した斜め筋1b…
群の上下両端部の鉛直筋1a…群とを、夫々円筒状の板面
を持った鋼板製の環状部材B,Bを隔てて配置すると共
に、当該環状部材B,Bの内外両側面に溶接W等の手段に
より固着して多方向X形組立鉄筋を構成してある。
第2図において、実線の矢印は、平面視で時計回り方向
に傾斜した斜め筋1b…群を示し、破線の矢印は、平面視
で反時計回り方向に傾斜した斜め筋1b…群を示してい
る。換言すれば、実線や破線による矢印の方向は、斜め
筋1bが下から上に上がっていることを示している。そし
て第2図においては、→の鉄筋と→の鉄筋とが
X字状に交差してX形配筋を構成している。また、→
の鉄筋と→の鉄筋とがX字状に交差してX形配筋
を構成しており、両者を対として4本一組の鉄筋(→
と→、→、→)よりなる一方向X形配筋
Aを構成している。同様に、→の鉄筋と→の鉄
筋、→の鉄筋と→の鉄筋が各々X形配筋を構成
しており、両者を対として4本一組の鉄筋(→と
→、→と→)よりなる一方向X形配筋Aを構
成している。さらに、→の鉄筋と→の鉄筋、
→の鉄筋と→の鉄筋が各々各々X形配筋を構成し
ており、両者を対として4本一組の鉄筋(→と→
、→と→)よりなる一方向X形配筋Aを構成
している。
尚、図面上では、平面視で時計回り方向に傾斜した斜め
筋1b…群の上下両端部の鉛直筋1a…群が環状部材B,Bの
外側面に、反時計回り方向に傾斜した斜め筋1b…群の上
下両端部の鉛直筋1a…群が環状部材B,Bの内側面に夫々
溶接W等の手段で固着されているが、内外の関係を逆に
して、つまり時計回り方向に傾斜した斜め筋1b…群の上
下両端部の鉛直筋1a…群を環状部材B,Bの内側面に、反
時計回り方向に傾斜した斜め筋1b…群の上下両端部の鉛
直筋1a群…を環状部材B,Bの外側面に固着して実施して
もよいことは勿論である。鉄筋としては、丸鋼、異形鉄
筋、ネジ節鉄筋等のいずれであってもよいが、第1図に
仮想線で示すように、多方向X形組立鉄筋の外周に螺旋
状に帯筋Cを巻回固定する場合には、鉄筋に対する帯筋
Cの滑りを無くすために、表面に凹凸のある異形鉄筋や
ネジ節鉄筋を用いることが望ましい。
第4図の多方向X形組立鉄筋は、前記環状部材B,Bとし
て、適当な太さの鉄筋を使用した点に特徴がある。図面
上、2本の鉄筋をフープにして一つの環状部材Bを構成
してあるが、1本又は3以上の鉄筋で一つの環状部材B
を構成してもよい。
第5図の多方向X形組立鉄筋は、第3図で示したような
形状に予め曲げ加工された鉄筋を16本使用して、換言す
れば、4本一組の鉄筋よりなる一方向X形配筋Aを四組
使用して、且つ、実質的に同一の鉛直面内において2本
の鉄筋がX字状に交差するような多方向X形組立鉄筋と
したものである。
第5図において、、2、、4、、6、、8、
、10、、12、、14、、16は、各斜め筋1b…の傾
斜下端側を示し、ダッシュを付した符号′〜′、
2′〜16′は各斜め筋1b…の傾斜上端側を示している。
→′、→′、→′、→′、→′、
→′、→′、→′、→′は平面視で時
計回り方向に傾斜した斜め筋1b…を有する鉄筋、2→
2′、4→4′、6→6′、8→8′、10→10′、12→
12′、14→14′、16→16′は平面視で反時計回り方向に
傾斜した斜め筋1b…を有する鉄筋を示す。→′の鉄
筋と2→2′の鉄筋は、実質的に同一の鉛直面内におい
てX字状に交差しており、換言すれば、X形構面が鉛直
となるように交差したX形配筋を構成している。→
′の鉄筋と4→4′の鉄筋も同様にX字状に交差して
いる。これら一対のX形配筋は、互いに点対称の位置に
配置されて、4本一組の鉄筋(→′と2→2′、
→′と4→4′)よりなる一方向X形配筋Aを構成し
ている。→′の鉄筋と6→6′の鉄筋、→′の
鉄筋と8→8′の鉄筋も夫々同様にX字状に交差したX
形配筋とされ、該X形配筋の一対を、互いに点対称に配
置して、4本一組の鉄筋(→′と6→6″、→
′と8→8′)よりなる一方向X形配筋Aを構成して
いる。→′の鉄筋と10→10′の鉄筋、→′の鉄
筋と12→12′の鉄筋も夫々同様なX形配筋とされ、且
つ、当該X形配筋の一対が点対称に配置されて、4本一
組の鉄筋(→′と10→10′、→′と12→12′)
よりなる一方向X形配筋Aを構成している。→′の
鉄筋と14→14′の鉄筋、→′の鉄筋と16→16′の鉄
筋も夫々同様なX形配筋とされ、且つ、当該X形配筋の
一対が点対称に配置されて、4本一組の鉄筋(→′
と14→14′、→′と16→16′)よりなる一方向X形
配筋Aを構成している。平面視で時計回り方向に傾斜し
た斜め筋1b…群の上下両端部の鉛直筋1a…群が環状部材
B,Bの外側面(又は内側面)に、反時計回り方向に傾斜
した斜め筋1b…群の上下両端部の鉛直筋1a…群が環状部
材B,Bの内側面(又は外側面)に夫々溶接等の手段で固
着されていることは、先の多方向X形組立鉄筋と同じで
ある。
次に、多方向X形組立鉄筋の製造方法を説明する。
第6図乃至第11図は、多方向X形組立鉄筋の製造方法に
使用する装置の概略構成を示す。図において、20,20′
は、所定の間隔を隔てて、且つ、回転中心を同一軸線上
に位置させて設置されている一対のドラムである。両ド
ラム20,20′は、電動機の出力により減速機を介して、
同一方向に同期して回転することが可能である。また両
ドラム20,20′ともガイドレールに沿って軸線方向への
往復移動が可能に構成され、ドラム20,20′間隔を変更
できるようになっている。各ドラム20,20′は、小径部2
0aとその外側方に連設された大径部20bとを有する。第1
0図に示すように、小径部20aの周面には、前述した環状
部材Bの内側に位置する鉄筋の一端部(反時計回り方向
に傾斜した斜め筋1bの両端の鉛直筋部分1a)が嵌まり込
む所定数の位置決め用の凹部21a…が一定間隔おきに形
成され、大径部20bの周面には、前述した環状部材Bの
外側に位置する鉄筋の一端部(時計回り方向に傾斜した
斜め1bの両端の鉛直筋部分1a)が嵌まり込む同数の位置
決め用の凹部21b…が一定間隔おきに形成されている。
尚、大径部20bの凹部21b…は大径部20bのみに設けられ
ているが、小径部20aの凹部21a…は大径部20bにわたっ
て連続した状態に設けられている。これら各凹部21a…,
21b……の近傍には、各々、凹部選択の目印(〜、
′〜′等の番号、その他のマーク、色分け等であ
る。)が記されている。両ドラム20,20′の凹部21a…,2
1b…は、軸線方向に相対向して設けられているが、それ
らの凹部21a…,21b…の目印は所定角度ずつ位相をずら
してあり、第3図で示した鉄筋の両端部を、両ドラム2
0,20′の同じ目印の付いた凹部21aと21a、21bと21bに嵌
め込むことによって、上述した多方向X形に配筋される
ようになっている。例えば、第1図、第2図に示したよ
うに12本の鉄筋(環状部材B,Bの内側に6本、外側に6
本)を使用した多方向X形組立鉄筋を製造する装置の場
合であれば、第11図に示すように、左側のドラム20にお
いては、小径部20a側の凹部21a…に〜の目印を、大
径部20b側の凹部21b…に′〜′の目印を夫々時計回
り方向でこの順に付け、右側のドラム20′においては、
前記目印と各々120度の位相差を持たせて、反時計回り
方向に順次〜、′〜′の目印を付ける。右側の
ドラム20′における小径部20aの凹部21a…の目印〜
は、左側のドラム20における小径部20aの凹部21a…の目
印〜に対して反時計回り方向に120度位相がずれて
おり、と、と、と、と、と、と
が軸線方向に相対向している。また右側のドラム20′
における大径部20bの凹部21b…の目印′〜′は、左
側のドラム20における大径部20bの凹部21b…の目印′
〜′に対して時計回り方向に120度位相がずれてお
り、′と′、′と′、′と′、′と
′、′と′、′と′が軸線方向に相対向して
いる。
各ドラム20,20′の背面には、凹部21a…、21b…に嵌ま
り込んだ鉄筋端部を仮固定するクランプ機構22,22が設
けられている。各クランプ機構22は、先端で鉄筋端部を
凹部21a…、21b…の底面に押圧固定する挟持状態と挟持
解除状態とにわたって揺動自在な挟持レバー23…と、当
該挟持レバー23…を揺動付勢する不安定切り換え用のス
プリング(挟持レバー23…の揺動支点とドラム20,20′
へのスプリング固定端とを結ぶ線を死点とし、死点越え
を行うことにより、死点の両側において挟持レバー23…
互いに逆方向に揺動付勢するようにしたスプリング)24
…と、前記挟持レバー23…の末端を押圧する状態と挟持
レバー23…から離間した状態とにわたって往復移動可能
に構成された全部の挟持レバー23…を同時に挟持解除状
態に揺動させるための押圧リング25と、当該押圧リング
25を軸芯方向に往復駆動する流体圧シリンダー装置26と
を備えている。27,27は前記環状部材B,Bを巻回する巻回
装置、28は帯筋巻回装置であり、ドラム20,20′の回転
軸芯と平行なレール29…上を往復移動可能に構成されて
いる。
多方向X形組立鉄筋の製造方法を工程順に説明すると、
次の通りである。
第1工程 図外の鉄筋曲げ加工機により、所望本数の鉄筋を第3図
で示した形状に折曲加工する。
第2工程 両端部の折り曲げられた所定本数の鉄筋を、第10図の仮
想線で示すように、両ドラム20,20′の小径部20a,20aの
凹部21a…に嵌入し、且つ前記クランプ機構22…の一部
を操作して、第12図(イ)に示すように、鉄筋群を両ド
ラム20,20′に保持させる。第12図(イ)中の破線が鉄
筋を示す。この状態では、鉄筋群が、第13図に示すよう
に、一方向に捩じれたつづみ状を呈することになる。
第3工程 この状態で、第12図(ロ)に示すように、一対のドラム
20,20′に保持された鉄筋群の両端部の外周に環状部材
B,Bを套嵌して溶接等の手段により固着する。尚、環状
部材B,Bを鉄筋群の端部に套嵌するにあたっては、次の
二つの方法を採用できる。その一つは、第14図に示すよ
うに、前記巻回装置27,27から繰り出された帯鋼板(又
は鉄筋)B′…を巻き付けて環状部材に形成する方法で
ある。他の一つは、第15図に示すように、予め、帯鋼板
(又は鉄筋)によって一対の環状部材B,Bを製作してお
き、当該環状部材B,Bをドラム20,20′間に垂直に仮置き
した状態で、当該環状部材B,Bに通した鉄筋を、第2工
程の通りにドラム20,20′の小径部20a,20aの凹部21a…
に嵌入し、しかる後、前記環状部材B,Bをドラム20,20′
側へと移動させる方法である。
第4工程 しかる後、同じ形状に折曲加工された同本数の鉄筋を、
両ドラム20,20′の大径部20b,20bの凹部21b…に嵌入
し、且つ前記クランプ機構22…の残りの部分を操作し
て、第12図(ハ)に示すように、両ドラム20,20′に保
持させる。これにより前記環状部材B,Bの外側の鉄筋群
は、第16図に示すように、他方向に捩じれたつづみ状を
呈することになる。尚、第16図では、外側鉄筋群の捩れ
方向を分かりやすくするために、環状部材B,Bやその内
側のつづみ状鉄筋群を省略してある。この状態で、前記
外側鉄筋群を環状部材B,Bの外面に溶接等の手段により
固着する。
第5工程 以上の工程を経て所望の多方向X形組立鉄筋を製造した
ら、少なくとも一方のドラム20又は20′を軸線方向に移
動させて、第12図(ニ)に示すように、ドラム20,20′
間隔を拡大し、多方向X形組立鉄筋の両端部をドラム2
0,20′から取り外すのである。
尚、帯筋Cが必要な場合には、第4工程と第5工程の間
に、前記帯筋巻回装置28による帯筋Cの巻き付け工程を
付加することができる。即ち、両ドラム20,20′を同一
方向に同期して回転させることにより、多方向X形組立
鉄筋を回転させ、且つ帯筋巻回装置28をレール29に沿っ
て水平方向に移動させつつ当該装置28から帯筋Cを繰り
出し、当該帯筋Cを多方向X形組立鉄筋の外周に螺旋状
に巻回していくのである。螺旋状帯筋Cの多方向X形組
立鉄筋に対する固定は、溶接、接着、結束等のいずれを
採用してもよい。勿論、多方向X形組立鉄筋の両端部を
ドラム20,20′から取り外した後、多方向X形組立鉄筋
の外周に帯筋Cを人為的に巻回固定することも可能であ
る。
また、環状部材B,Bと内外の鉄筋群との固着手段として
は、抵抗溶接等の溶接の他、接着剤を使用してもよく、
次のようなカシメ(機械的圧着)を採用してもよい。例
えば、第17図に示すように、環状部材Bの所定位置に切
起こし部30…を形成しておき、この切起こし部30…を鉄
筋端部に巻きつけてカシメ止めを行うのである。
図示しないが、平行配筋を付加したい場合、第4工程に
おいて環状部材B,Bの外周に直線状の鉄筋を適当間隔お
きに固着すればよい。
〔発明の効果〕
本発明は、上述した構成よりなり、予め両端部の折り曲
げられた所要本数の鉄筋を、一対のドラムに、ドラム周
りに適当間隔を隔てて、且つ、両側のドラムに対する鉄
筋両端部の取付け位置がドラム周りの一方向へ所定角度
ずつずれた状態に保持させ、この状態で鉄筋群の両端部
の外周に環状部材を套嵌して固着し、しかる後、前記環
状部材の外周所定位置に、予め同様に折曲加工された同
本数の鉄筋を、両側の環状部材に対する鉄筋両端部の取
付け位置が、ドラム周りの逆方向へ所定角度ずつずれた
状態に配置して固着することにより、上述した多方向X
形組立鉄筋を製造するので、鉄筋としてはネジ切り鉄筋
やネジ節鉄筋よりも安価な丸鋼や通常の異形鉄筋を採用
でき、しかも環状部材への孔あけや小孔への鉄筋挿入操
作、ナット締付け操作等が不要であり、多方向X形組立
鉄筋を低コストで能率よく製造できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示す。第1図は多方向X形組立
鉄筋の斜視図、第2図は概略平面図、第3図は多方向X
形組立鉄筋に使用する鉄筋を示す側面図である。第4図
は環状部材の変形例を示す多方向X形組立鉄筋の要部縦
断側面図、第5図は16本の鉄筋を使用した多方向X形組
立鉄筋の一部破断概略平面図である。第6図は多方向X
形組立鉄筋製造装置の概略構成を示す正面図、第7図は
平面図、第8図は環状部材の巻回装置の側面図、第9図
は帯筋巻回装置の側面図、第10図はドラムの概略斜視
図、第11図は左右のドラムに付した目印の説明図であ
る。第12図(イ)〜(ニ)は製造工程の説明図、第13図
は環状部材の内側鉄筋群の斜視図、第14図と第15図は各
々環状部材の套嵌方法を示す斜視図、第16図は環状部材
の外側鉄筋群の斜視図、第17図は環状部材と鉄筋との固
着手段の他の例を示す要部斜視図である。 第18図と第19図は従来例の説明図である。 1a……鉛直筋、1b……斜め筋、20,20′……ドラム、A
……一方向X形配筋、B……環状部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面視において時計回り方向に捩じれたつ
    づみ状を呈する鉄筋群と反時計回り方向に捩じれたつづ
    み状を呈する鉄筋群とを直径の異なる略同心円上の位置
    に配置し、これら両鉄筋群を環状部材により互いに連結
    してある多方向X形組立鉄筋を製造する方法であって、 鉄筋を、上下両端部が夫々鉛直筋で中間部が斜め筋とな
    るように折曲加工し、 しかる後、所定間隔を隔てて、且つ、回転中心を同一軸
    線上に位置させて回転可能並びに軸線方向へ相対移動可
    能に設置されている一対のドラムに、両端部の折れ曲が
    った所要本数の鉄筋を、ドラム周りに適当間隔を隔て
    て、且つ、両側のドラムに対する鉄筋両端部の取付け位
    置がドラム周りの一方向へ所定角度ずつずれた状態に保
    持させ、 一対のドラムに保持された鉄筋群の両端部の外周に環状
    部材を套嵌して固着し、 前記環状部材の外周所定位置に、両端部の折れ曲がった
    同本数の鉄筋を、両側の環状部材に対する鉄筋両端部の
    取付け位置が、ドラム周りの逆方向へ所定角度ずつずれ
    た状態に配置して、固着し、 しかる後、ドラム間隔を拡大して、多方向X形組立鉄筋
    の両端部をドラムから取り外すことを特徴とする多方向
    X形組立鉄筋の製造方法。
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