JPH0710903B2 - 吸水性材料 - Google Patents

吸水性材料

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JPH0710903B2
JPH0710903B2 JP22837486A JP22837486A JPH0710903B2 JP H0710903 B2 JPH0710903 B2 JP H0710903B2 JP 22837486 A JP22837486 A JP 22837486A JP 22837486 A JP22837486 A JP 22837486A JP H0710903 B2 JPH0710903 B2 JP H0710903B2
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water
graft
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polyolefin
film
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靖夫 波田
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、吸水性樹脂から成る吸水性材料に関し、更に
詳しくは、従来の粉粒体状の吸水性樹脂と同等の吸水率
を有するのみならず、フィルム状あるいは繊維状の形態
を保持し多孔質であるため、粉粒体状の吸水性樹脂とは
異なって二次加工性に優れ、かつ多孔質でない基材を用
いた場合と比べて単位時間当りのグラフト率が大きいた
め、製造時における生産性が高くなる吸水性材料に関す
る。
[従来の技術及び発明が解決しようとする問題点] 従来、吸水性樹脂としては、デンプン−アクリロニトリ
ルグラフト共重合体、アクリル酸系重合体など種々の素
材が用いられている。しかしながら、それらはいずれも
その形状が粉粒体状であり、二次加工性に劣ることが指
摘されていた。すなわち、吸水性樹脂の粉粒体をその他
の繊維状物に混合せしめたり、あるいは他の繊維状シー
トの間に挟んで用いることが必要となる。すなわち、従
来の粉粒体状の吸水性樹脂を用いて吸水材を製作する際
には、その加工工程で余分な労力と時間を付加する二次
加工が必要となるなどの問題があった。
仮りに、二次加工の容易なフィルム状あるいは繊維状の
吸水性樹脂からなる材料が存在すれば、これらから製品
たる吸水性材料を製造するに当って、その二次加工は極
めて容易になる。
本発明は、上記した問題点を解決し、従来の粉粒体状の
吸水性樹脂と同等の吸水率を有する新規な吸水性材料の
提供を目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた
結果、特定の細孔径を有するポリオレフィン基材に一定
量以上のアクリル酸をグラフト共重合せしめた素材は、
その吸水性が著しく向上する事実を見出し、本発明の吸
水性材料を開発するに至った。
すなわち、本発明の吸水性材料は、平均細孔径0.005〜2
0μmの微細孔を有し、かつフィルムまたは繊維の形態
を保持するポリオレフィン基材に、アクリル酸をグラフ
ト共重合させ、そのグラフト率が50重量%以上であるこ
とを特徴とする。
本発明にかかるポリオレフィン基材としては、0.005〜2
0μmの平均細孔径を有するものを用いる。平均細孔径
が20μmを超える場合にはグラフト化生成物の機械的強
度の低下を招き、0.005μm未満の場合には、反応率の
低下を招くためグラフト化反応に時間を要するからであ
る。好ましくは0.01〜5μmである。
また、本発明にかかるポリオレフィン基材は、気孔率が
20〜80%であることが好ましい。気孔率が80%を超える
場合には、反応率は向上するが、製品の機械的強度の低
下を招き、20%未満の場合には、グラフト化反応の反応
速度が低下するのでいずれも好ましくない。更に好まし
くは、30〜50%である。
本発明にかかる多孔質のポリオレフィン基材は、例え
ば、次のようにして製造することができる。
まず、ポリオレフィン粉末に所定粒径を有する水溶性の
塩の粉末の所定量を配合したのち混練する。
次に、この混練物を成形加工し、得られた成形品を水中
に浸漬して塩を溶解せしめれば塩の存在した個所は微細
孔として残留することになる。なお、ポリオレフィン基
材の平均細孔径や気孔率は、使用する塩の平均粒径や配
合量により適宜変えることができる。また、このような
多孔質フィルムに延伸倍率を変えて延伸処理を施すこと
により平均細孔径を適宜変えることができる。
本発明にかかるポリオレフィン基材の材質としては、例
えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,エチレンプロピ
レンコポリマー,エチレン酢酸ビニルコポリマー,ポリ
テトラフルオロエチレン,ポリ−4−メチルペンテン−
1,ポリ塩化ビニルをあげることができ、特に、ポリエチ
レン,ポリプロピレンは好ましいものである。
本発明にかかるポリオレフィン基材の使用形態は、例え
ば、フィルム、繊維、編物、織物、積層フィルムのよう
な形態をあげることができる。
次に、上記したようなポリオレフィン基材にグラフト共
重合させるべきアクリル酸は、基材であるポリオレフィ
ンの重量に対し、50重量%以上グラフト共重合されてい
ることが必要である。50重量%未満の場合には、従来の
吸水性樹脂を用いた吸水材と同等の吸水率が得られない
からである。好ましくは、100〜400重量%である。
本発明でポリオレフィン基材にアクリル酸をグラフト共
重合させる方法としては、液相中あるいは気相中におい
て光増感材共存下で光照射グラフト共重合させる方法が
あげられる。また、この他に放射線照射、電子線照射等
によりグラフト共重合させる方法も用いることができ
る。
本発明にとって好適な方法である光照射グラフト共重合
について述べる。まず、例えば、後述する溶媒に光増感
剤を濃度が0.01〜2重量%、好ましくは0.1〜1重量%
になるように溶解せしめ、この溶液中にポリオレフィン
基材を数秒間浸漬させた後、0〜60℃、好ましくは20〜
30℃で10〜120分間、好ましくは15〜30分間乾燥する。
あるいは、ポリオレフィン基材にこの溶液をスプレーで
塗布してもよい。乾燥条件は、浸漬の場合と同様であ
る。このとき用いる溶媒としては、アセトン、メチルエ
チルケトン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、ベン
ゼン、トルエン等の光増感剤を溶解し基材を損傷させな
いで、かつ取り扱いが容易なものであれば格別制限され
ない。また、光増感剤としては、例えば、ベンゾフェノ
ン、アゾビスイソブチロニトル、過酸化ベンゾイル、2
−アゾビスプロパン、アゾメタン、アゾビスシクロヘキ
サンカルボニトリルをあげることができる。
その後、光増感剤で処理したポリオレフィン基材に光照
射グラフト共重合を液相中または気相中で行なう。ま
ず、液相中で光照射グラフト共重合を行なう場合には、
5〜80重量%、好ましくは20〜40重量%のアクリル酸の
水溶液中にポリオレフィン基材を浸漬して、20〜120
℃、好ましくは50〜90℃において高圧水銀灯による紫外
線照射を5〜180分間、好ましくは20〜60分間行なう。
また、光照射グラフト共重合を気相中で行なう場合に
は、ポリオレフィン基材をアクリル酸あるいはアクリル
酸の溶液の上方空間に保持し、不活性ガス雰囲気下であ
るいは真空下で高圧水銀灯による紫外線照射を5〜20分
間行なう。
最後に、得られたグラフト共重合済みのポリオレフィン
基材を前述のアクリル酸ポリマーに対して良溶媒である
ような溶剤還流雰囲気下で24時間放置し、グラフト共重
合していない単独アクリル酸モノマーを抽出除去し、更
に、同じ溶剤及びアセトンにて洗浄後、乾燥して本発明
の目的とするグラフト率50重量%以上の多孔質ポリオレ
フィン基材の吸水性材料を得る。
[実施例] 実施例1〜3 低密度ポリエチレン粉末に塩化ナトリウム粉末を20重量
%になるように配合して、混練した。この混練物をプレ
ス成形後、水に浸漬して塩化ナトリウムを溶解せしめ
た。得られた低密度ポリエチレンフィルムは、平均孔径
10μm、気孔率30%、厚さ100μmであった。
このポリエチレンフィルムをベンゾフェノンの1重量%
濃度のアセトン溶液に浸漬し、ポリエチレンフィルム表
面および細孔内壁面にベンゾフェノンを塗布後、25℃で
20分間減圧で乾燥した。得られたフィルムを反応容器内
に装入し、次いでアクリル酸の15重量%濃度の水溶液を
加えて400Wの高圧水銀灯により紫外線(400nm)を照射
し、照射時間すなわち共重合反応時間を表のように変化
させて処理した。得られたフィルムを熱水およびアセト
ンで洗浄後、乾燥してグラフト共重合後の重量の増加量
からグラフト率を測定した。次に、このフィルムを25℃
で5時間水中に浸漬して吸水させて吸水後の重量の増加
量から吸水率を測定した。これらの結果を表に示した。
実施例4〜6 ポリオレフィン基材として、延伸処理することにより0.
02×0.2μmの長円細孔を有し、気孔率50%、厚さ50μ
mのポリプロピレンフィルムを用いたことを除いては、
実施例1と同様にしてグラフト共重合を行ない、グラフ
ト率、吸水率を測定した。これらの結果を表に示した。
実施例7 ポリオレフィン基材として、平均孔径5μm、気孔率20
%、糸径0.5mmのポリプロピレン繊維を用いたことを除
いては、実施例1と同様にしてグラフト共重合を行な
い、グラフト率、吸水率を測定した。これらの結果を表
に示した。
比較例1〜3 ポリオレフィン基材として細孔のない低密度ポリエチレ
ンフィルムを用いたことを除いては、実施例1と同様に
して、グラフト共重合を行ない、グラフト率、吸水率を
測定した。これらの結果を表に示した。
比較例4〜6 ポリオレフィン基材として、細孔のないポリプロピレン
フィルムを用いたことを除いては、実施例1と同様にし
てグラフト共重合を行ない、グラフト率、吸水率を測定
した。これらの結果を表に示した。
比較例7 極性ビニル化合物としてアクリル酸ナトリウムを用い、
これを水−nヘプタン系中で逆相乳化させた後、原料ア
クリル酸ナトリウムの1重量%の過酸化ベンゾイルを添
加してグラフト共重合させた。
得られた粉粒体状重合体について実施例1と同様にして
吸水率を測定した。結果を表に示した。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明の吸水性材料
は、従来の粉粒体状吸水性樹脂と同等の吸水率を有し、
かつ、フィルム状あるいは繊維状の形態を保持している
点で優れているので二次加工が容易となる。また、多孔
質の基材を用いているので、多孔質でない基材と比べて
単位時間当りのグラフト率が大きく製造時における生産
性が高い。したがって、脱水材,衛生材,農園芸用資材
の素材として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均細孔径0.005〜20μmの微細孔を有
    し、かつフィルムまたは繊維の形態を保持するポリオレ
    フィン基材に、アクリル酸をグラフト共重合させ、その
    グラフト率が50重量%以上であることを特徴とする吸水
    性材料。
JP22837486A 1986-09-29 1986-09-29 吸水性材料 Expired - Lifetime JPH0710903B2 (ja)

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JPS6383111A JPS6383111A (ja) 1988-04-13
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